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シャッター装置 - 文化シヤッター株式会社
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発明の名称 シャッター装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−82054(P2001−82054A)
公開日 平成13年3月27日(2001.3.27)
出願番号 特願平11−256891
出願日 平成11年9月10日(1999.9.10)
代理人 【識別番号】100095212
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 武
発明者 村山 伸一 / 中島 厚二
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 シャッターカーテンを巻取軸に巻き取って収納する巻取式のシャッター装置において、前記シャッターカーテンのうち前記巻取軸の軸線に沿う軸線平行方向の一部には、前記軸線平行方向の他の部分よりも肉厚の大きい厚肉部が形成され、前記シャッターカーテンの前記他の部分には、前記シャッターカーテンを前記巻取軸に巻き取って収納した際の巻径を調整するための巻径調整用部材が設けられ、前記シャッターカーテンを前記巻取軸に巻き取って収納した際の巻径は、前記軸線平行方向につき均一または略均一となることを特徴とするシャッター装置。
【請求項2】 シャッターカーテンを巻取軸に巻き取って収納する巻取式のシャッター装置において、前記シャッターカーテンのうち前記巻取軸の軸線に沿う軸線平行方向の一部には、前記軸線平行方向の他の部分よりも肉厚の大きい厚肉部が形成され、前記巻取軸のうち前記シャッターカーテンの前記他の部分が巻かれる部分には、前記シャッターカーテンを前記巻取軸に巻き取って収納した際の巻径を調整するために軸径を大きく形成された大径部が設けられ、前記シャッターカーテンを前記巻取軸に巻き取って収納した際の巻径は、前記軸線平行方向につき均一または略均一となることを特徴とするシャッター装置。
【請求項3】 請求項1または2に記載のシャッター装置において、前記厚肉部は、前記シャッターカーテンの表裏を貫通して形成された開口部を覆うための覆い部材により形成されていることを特徴とするシャッター装置。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のシャッター装置において、前記シャッターカーテンのうち少なくとも前記厚肉部、および前記厚肉部が形成された区画に対して前記軸線平行方向の延長位置に相当する区画部分は、シート状部材により形成されていることを特徴とするシャッター装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャッターカーテンを巻取軸に巻き取って収納する巻取式のシャッター装置に係り、例えば、防火や防煙等のための防災用シャッターにおいてシート状部材により形成されたシャッターカーテンの一部に非常用の出入口を設ける場合などに利用できる。
【0002】
【背景技術】一般に、建物の出入口や通路の途中等には、シャッターカーテンを上下動させて空間を仕切るための各種の目的の建物用シャッターが設けられており、防火や防煙等を行うための防災用シャッターもそのうちの一種である。
【0003】このような防災用シャッターには、火災発生時等の緊急時において建物内にいる人々の避難経路を確保するために、すなわち火災発生等に伴い防災用シャッターが降ろされた後にその防災区画内に取り残された人々の逃げ道を確保するために、非常用の出入口を設けておくことが必要となる。
【0004】従来より、金属製のシャッターカーテンを備えた防災用シャッターの場合には、シャッター装置とは別途に、その脇に非常用の出入口専用のドアを設けることが多かった。ところが、近年では、各種材料の開発が進み、耐火性、遮熱性、遮煙性、防水性等に優れた布製のスクリーン等のシート状部材により形成されたシャッターカーテンを備えた防災用シャッターが用いられるようになり、シャッター装置のシャッターカーテン自体に非常用の出入口が設けられるようになってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述したようにシャッター装置のシャッターカーテン自体に非常用の出入口を設ける場合には、出入口を覆うシート状部材により、出入口の部分のシャッターカーテンの厚みが他の部分よりも厚くなる場合がある。このため、シャッターカーテンを巻取軸に巻き取って収納した際に、その巻径が巻取軸の軸線平行方向につき均一にならないので、シャッターカーテンの下端に設けられた座板が湾曲あるいは傾斜した状態となってしまい、天井面または天井に設けられたまぐさ等と平行にならず、外観を損なうという問題があった。そして、シャッターカーテンの横幅が大きくなり、任意の場所に数カ所の出入口が設けられるようになると、その設置位置によっては、さらに問題が助長されることになる。
【0006】また、このような問題は、シャッターカーテンが布製のスクリーンにより形成されている場合には、布であるために縫製という製作工程が避けられないことから、縫製の方法によっても同様に生じることとなる。
【0007】さらに、これらのシャッターカーテンへの非常用の出入口の設置の態様、あるいは縫製の方法の場合に限らず、一般に、シャッターカーテンに他の部分よりも肉厚の大きい厚肉部が形成されていれば、同様の問題が生じることになる。
【0008】本発明の目的は、シャッターカーテンを巻取軸に巻き取って収納した際の巻径を、軸線平行方向につき均一または略均一にでき、収納状態の外観の向上を図ることができるシャッター装置を提供するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、シャッターカーテンを巻取軸に巻き取って収納する巻取式のシャッター装置において、シャッターカーテンのうち巻取軸の軸線に沿う軸線平行方向の一部には、軸線平行方向の他の部分よりも肉厚の大きい厚肉部が形成され、シャッターカーテンの前記他の部分には、シャッターカーテンを巻取軸に巻き取って収納した際の巻径を調整するための巻径調整用部材が設けられ、シャッターカーテンを巻取軸に巻き取って収納した際の巻径は、軸線平行方向につき均一または略均一となることを特徴とするものである。
【0010】ここで、厚肉部は、軸線平行方向についての一部に形成されていればよく、シャッターカーテン開閉方向については一部のみに形成されている必要はなく、全部に形成されていてもよい(後述の図10参照)。なお、シャッターカーテン開閉方向は、上下方向のみならず、左右方向、水平方向、斜め方向等でもよく、任意である。
【0011】このような本発明においては、シャッターカーテンのうち厚肉部以外の部分(前記他の部分)に巻径調整用部材が設けられているので、シャッターカーテンが巻取軸に巻き取られて収納され略円柱状の状態になった際には、厚肉部が巻き取られた部分の巻径と、巻径調整用部材が巻き取られた部分の巻径とが、一致または略一致するため、結局、シャッターカーテンを巻き取り収納した際の巻径は、軸線平行方向につき均一または略均一となる。
【0012】このため、シャッターカーテン収納状態において、シャッターカーテンの閉鎖方向先端部が、湾曲したり、あるいは傾斜したりするという不都合は解消され、シャッターカーテンの閉鎖方向先端部は、巻取軸に対して平行に収まるようになる。従って、例えば、シャッターカーテンの下端に設けられた座板と、天井面または天井に設けられたまぐさ等とが平行にならず、外観が損なわれるという問題は解消されることになり、これにより前記目的が達成される。
【0013】また、前述したシャッターカーテンに巻径調整用部材を設けて巻径調整を行うシャッター装置において、厚肉部のシャッターカーテン開閉方向についての両側端縁と、巻径調整用部材のシャッターカーテン開閉方向についての両側端縁とは、それぞれ開閉方向における位置が一致していることが望ましい。このようにシャッターカーテン開閉方向についての両側端縁(巻取軸の側の端縁、およびシャッターカーテンの閉鎖方向先端部の側の端縁)をそれぞれ一致させることにより、容易に巻径の均一化を図ることが可能となるからである。そして、このように両側端縁をそれぞれ一致させ、巻径調整用部材と厚肉部とのシャッターカーテン開閉方向についての各長さを同じにした場合には、巻径調整用部材の肉厚とシャッターカーテンの厚肉部以外の部分(前記他の部分)の肉厚との合計肉厚が、厚肉部の肉厚と同一または略同一となるようにしておけばよい。
【0014】但し、厚肉部の配置や形状等によっては、厚肉部のシャッターカーテン開閉方向についての両側端縁と、巻径調整用部材のシャッターカーテン開閉方向についての両側端縁とは、必ずしも一致させることが望まれるわけではない(後述の図13参照)。
【0015】さらに、前述したシャッターカーテンに巻径調整用部材を設けて巻径調整を行うシャッター装置において、巻径調整用部材は、厚肉部と同一材料で形成されていることが、巻径調整用部材が設置された部分の合計肉厚と厚肉部の肉厚との同一性を確保し易いという点で、好ましい。例えば、厚肉部がシート状部材で形成されている場合には、巻径調整用部材も同一材料のシート状部材により形成すれば、容易に肉厚の同一性を確保することができる。そして、同様な観点から、厚肉部を形成するシート状部材に補強材が設けられている場合には、シート状部材により形成された巻径調整用部材の対応位置にも同じ補強材を設けておくことが好ましい。
【0016】また、本発明は、シャッターカーテンを巻取軸に巻き取って収納する巻取式のシャッター装置において、シャッターカーテンのうち巻取軸の軸線に沿う軸線平行方向の一部には、軸線平行方向の他の部分よりも肉厚の大きい厚肉部が形成され、巻取軸のうちシャッターカーテンの前記他の部分が巻かれる部分には、シャッターカーテンを巻取軸に巻き取って収納した際の巻径を調整するために軸径を大きく形成された大径部が設けられ、シャッターカーテンを巻取軸に巻き取って収納した際の巻径は、軸線平行方向につき均一または略均一となることを特徴とするものである。
【0017】このような本発明においては、巻取軸の一部、すなわち巻取軸のうちシャッターカーテンの厚肉部以外の部分(前記他の部分)が巻かれる部分に大径部が設けられているので、シャッターカーテンが巻取軸に巻き取られて収納され略円柱状の状態になった際には、厚肉部が巻き取られた部分の巻径と、大径部の部分の巻径とが、一致または略一致するため、結局、シャッターカーテンを巻き取り収納した際の巻径は、軸線平行方向につき均一または略均一となる。
【0018】このため、前述したシャッターカーテンに巻径調整用部材を設けて巻径調整を行うシャッター装置の場合と同様に、シャッターカーテン収納状態において、シャッターカーテンの閉鎖方向先端部が、湾曲したり、あるいは傾斜したりするという不都合は解消され、シャッターカーテンの閉鎖方向先端部は、巻取軸に対して平行に収まるようになる。従って、例えば、シャッターカーテンの下端に設けられた座板と、天井面または天井に設けられたまぐさ等とが平行にならず、外観が損なわれるという問題は解消されることになり、これにより前記目的が達成される。
【0019】なお、前述したシャッターカーテンに巻径調整用部材を設けて巻径調整を行うシャッター装置と、前述した巻取軸に大径部を設けて巻径調整を行うシャッター装置とを組み合わせたシャッター装置としてもよい。この場合には、大径部が設けられた箇所に、さらに巻径調整用部材を設け、軸線平行方向についての同一箇所において巻取軸の軸径調整とシャッターカーテンの厚み調整との両面による巻径調整を行い、相互に補完する関係としてもよく、あるいは、軸線平行方向についての異なる箇所に、大径部と巻径調整用部材とを設け、これらにより各箇所の巻径調整を別々に行うようにしてもよい。
【0020】また、前述した巻取軸に大径部を設けて巻径調整を行うシャッター装置のより具体的な構成例としては、次のような三つの例が挙げられる。すなわち、第一の例として、大径部が、巻取軸の本体の外周側に別体のシート状部材を巻き付けて形成されているものが挙げられる。なお、シート状部材の材質は、巻取軸の本体に巻き付けたときの厚みを保持できるものであれば、例えば、布シート、ビニールシート、ウレタンシート、ゴムシート等任意であるが、防火や防煙等の防災目的に使用する場合には、例えば、シリカクロスまたはガラスクロス、あるいはこれらに耐火被覆材としての耐火塗料や防水被覆材を吹き付けあるいは塗布したもの等を好適に用いることができる。
【0021】さらに、第二の例として、大径部が、巻取軸の本体の外周側に別体のリング状部材を嵌め込んで形成されているものが挙げられる。なお、リング状部材の材質は、その厚みを保持することができれば、例えば、金属、合成樹脂、セラミック、硬質ゴム等任意であるが、防火や防煙等の防災目的に使用する場合には、ある程度の耐火性能を有するもの、例えば金属等としておくことが好ましい。
【0022】そして、第三の例として、大径部が、段差を設けることにより巻取軸の他の部分と一体的に形成されているものが挙げられる。
【0023】これらの第一、第二、第三の各例は、単独で適用してもよいが、組み合わせて適用してもよい。例えば、第三の例の如く、巻取軸の本体自体に段差を設けておき、その段差部分の外周側に、第二の例のリング状部材を嵌め込んで、さらにその外周側に、第一の例のシート状部材を巻き付けてもよい。また、このような軸線平行方向についての同一箇所における組み合わせに限らず、軸線平行方向についての異なる箇所に、各例を別々に適用しての組み合わせとしてもよい。
【0024】また、本発明は、以上に述べたシャッター装置(シャッターカーテンに巻径調整用部材を設けて巻径調整を行うシャッター装置、巻取軸に大径部を設けて巻径調整を行うシャッター装置のいずれも含む。)において、厚肉部が、シャッターカーテンの表裏を貫通して形成された開口部を覆うための覆い部材により形成されているものに好適に適用できる。
【0025】このような覆い部材により開口部を塞ぐようにした場合には、覆い部材がシャッターカーテンの本体に縫着、接着、溶着等して取り付けられる状態となるので、必然的に開口部またはその近傍に、シャッターカーテンの他の部分よりも肉厚の大きい厚肉部が形成されることになり、本発明による巻径調整が必要となるからである。
【0026】ここで、開口部としては、防災用シャッターに設けられるような火災発生時等の緊急時に用いられる非常用の出入口を代表的なものとして挙げることができるが、その他に、緊急時ではなく通常時に用いられる出入口、あるいは犬や猫等のペットが出入りするための出入口、さらには単なる覗き窓等も含まれる。
【0027】また、覆い部材は、シャッターカーテンの表裏の一方のみに設けられていてもよく、表裏の双方に設けられていてもよく、後者の双方の場合には、厚肉部の肉厚がより大きくなるので、本発明による巻径調整の必要性がより一層増すことになる。
【0028】但し、本発明における厚肉部は、開口部を覆うための覆い部材により形成されたものに限定されず、例えば、シャッターカーテンの一部を部分的に強化する必要がある場合に形成されたもの、あるいはシャッターカーテンに広告物を取り付けて形成されたもの等であってもよい。また、本発明における厚肉部は、シャッターカーテンの本体に別体の部材を縫着、接着、溶着等して形成されたものに限らず、シャッターカーテンの他の部分と一体的に形成されたものであってもよい。
【0029】さらに、本発明は、以上に述べたシャッター装置(シャッターカーテンに巻径調整用部材を設けて巻径調整を行うシャッター装置、巻取軸に大径部を設けて巻径調整を行うシャッター装置のいずれも含む。)において、シャッターカーテンのうち少なくとも厚肉部、および厚肉部が形成された区画に対して軸線平行方向の延長位置に相当する区画部分が、シート状部材により形成されているものに好適に適用できる。
【0030】ここで、「少なくとも」とは、「厚肉部」および「厚肉部が形成された区画に対して軸線平行方向の延長位置に相当する区画部分」がシート状部材により形成されていればよい趣旨であり、それ以外の部分に、金属製スラット等の他の部材により形成された部分が含まれていてもよい趣旨である。
【0031】また、シート状部材は、布製のスクリーン、ビニールシート、ウレタンシート、ゴムシート等、可撓性のものであればいずれの種類のものでもよいが、防火や防煙等の防災目的に使用する場合には、例えば、シリカクロスまたはガラスクロス、あるいはこれらに耐火被覆材としての耐火塗料や防水被覆材を吹き付けあるいは塗布したもの等を好適に用いることができる。さらに、シート状部材は、ワイヤーメッシュ等の補強用の金属あるいは樹脂線材等と組み合わされたものであってもよく、このような補強を行えば、防災目的に使用する場合のみならず通常使用の場合でもシートが損傷しにくくなり、シートの耐久性を向上させることができるので有効である。
【0032】このようにシート状部材を含んで形成されたシャッターカーテンに本発明を好適に適用できるのは、防災用シャッターのシャッターカーテンに非常用の出入口を設ける場合の如く、シート状部材により形成されたシャッターカーテンは、出入口を設けるのに適しており、シャッターカーテンに厚肉部が形成される機会が多いため、本発明による巻径調整が必要となることが多いからである。
【0033】そして、シート状部材が布製のスクリーンである場合には、布であるために縫製という製作工程が避けられないことから、縫製の方法によっても、厚肉部が形成され、本発明による巻径調整が必要となることがある。
【0034】また、シャッターカーテンの部分的強化を図る必要性が生じることも、金属製スラット等により形成されたシャッターカーテンの場合に比べて多いと考えられるので、この点でも、シート状部材により形成されたシャッターカーテンは、厚肉部が形成される機会が多く、本発明による巻径調整が必要となることが多い。
【0035】さらに、金属製スラット等であればシャッターカーテンに直接に広告をペイントした後にこれを消すことができるが、シート状部材により形成されたシャッターカーテンでは、その後の消去に適さないことから、永久に残すような文字等を描く場合を除き、別体のシート状部材に広告を描いてこれを縫い付ける等して取り付けることが多くなると考えられるので、この点でも、シート状部材により形成されたシャッターカーテンは、厚肉部が形成される機会が多く、本発明による巻径調整が必要となることが多い。
【0036】但し、本発明におけるシャッターカーテンは、シート状部材を含んで形成されたシャッターカーテンに限定されるものではなく、多数の金属製スラットを連設して形成されたシャッターカーテンであってもよく、あるいは、リンク部材で互いに連結された複数のパイプ部材で形成されたシャッターカーテンであってもよく、さらには、複数のパネルを連設して形成されたシャッターカーテンであってもよく、要するに、巻取軸に巻き取って収納されるシャッターカーテンであればよく、本発明は、巻取式のシャッター装置であれば、いずれの種類のシャッターカーテンを備えていてもよい。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
【0038】[第一実施形態]図1には、本発明の第一実施形態のシャッター装置10を正面から見た状態の立面図が示され、図2には、シャッター装置10を背面(図1とは反対側)から見た状態の斜視図が示されている。シャッター装置10は、火災発生時等の非常時に、建物等の内部の空間1を仕切って防火や防煙等を行う防災用シャッターとして機能するものであり、例えば、通路空間の途中に設けられたり、あるいは通路空間とホール空間との境界位置に設けられたりして防災区画を形成する役割を果たすものである。
【0039】図1および図2において、シャッター装置10は、上下動して開閉対象空間1を仕切るシャッターカーテン20と、このシャッターカーテン20を巻き取る巻取軸30とを備えている。従って、シャッター装置10は、シャッターカーテン20を巻取軸30に巻き取って収納する巻取式のシャッター装置である。
【0040】また、シャッター装置10は、シャッターカーテン20の図1中における左右両側端縁部分が挿入されてシャッターカーテン20の上下動を案内する左右のガイドレール40,41と、シャッターカーテン20の上下動および停止を行うためのモータおよびブレーキからなる開閉機50とを備えている。
【0041】シャッターカーテン20の左右方向の中央下側位置には、シャッターカーテン20の表裏を貫通して形成された長方形形状の開口部である非常用の出入口21が設けられている。この非常用の出入口21は、火災発生時等の緊急時において建物等の内部にいる人々の避難経路を確保するために、すなわち火災発生等に伴いシャッターカーテン20が降ろされた後にその防災区画内に取り残された人々の逃げ道を確保するために設けられているものである。
【0042】シャッターカーテン20は、シート本体22と、非常用の出入口21を覆う覆い部材である出入口用シート23とを備えて構成されている。これらのシート本体22および出入口用シート23は、いずれもシート状部材により形成されている。シート状部材としては、例えば、シリカクロスまたはガラスクロス、あるいはこれらに耐火被覆材としての耐火塗料や防水被覆材を吹き付けあるいは塗布して形成された布製のスクリーン等を好適に用いることができる。このような布製のスクリーンは、耐火性、遮熱性、遮煙性、防水性等に優れたものであり、防災用シャッターとしての機能を十分に果たすことができるものである。
【0043】シート本体22は、上側区画シート22A、左下側区画シート22B、右下側区画シート22Cの三つの区画に分割された長方形形状の各シートが中桟24で連結されて一枚のシートとされたものである。
【0044】中桟24は、シャッターカーテン20の上下方向の略中央位置に設けられ、巻取軸30の軸線平行方向(水平方向)に延びる配置とされている。この中桟24は、三分割された各シート22A,22B,22Cを連結する連結部材として機能するとともに、シャッターカーテン20の撓みを抑える補強材としても機能するものである。
【0045】出入口用シート23は、シャッターカーテン20の表裏両側に設けられ、正面部23Aと背面部23Bとを備えて構成されている。これらの正面部23Aおよび背面部23Bは、一枚の連続したシート状部材の中央部分を中桟24の位置で折り返すことにより一体的に形成されたものである。また、出入口用シート23には、水平方向に延びるように配置された補強用の金属線材23Cが、上下方向に適宜な間隔をおいて複数本設けられ、これにより出入口用シート23の撓みが抑えられるとともに、出入口用シート23に形状維持機能を持たせることができ、出入口用シート23が捲られて出入りが行われた後に出入口用シート23が元の状態に戻って出入口21が確実に密閉され、所定の遮煙性能を発揮できるようになっている。
【0046】また、シャッターカーテン20の下端部、すなわち閉鎖方向先端部には、金属製の座板25が設けられている。この座板25は、シャッターカーテン20の横幅(水平方向の幅)の略全幅に渡って設けられており、非常用の出入口21の下側位置にも配置されている。従って、左下側区画シート22Bおよび右下側区画シート22Cの各上側端縁は、中桟24によって同一直線上に配置され、一方、各下側端縁は、座板25によって同一直線上に配置されるようになっている。
【0047】図3には、シャッターカーテン20を連結する中桟24の断面図が示されている。図3は、図1のA−A線断面の一部を拡大した図である。
【0048】中桟24は、外側に配置される開口右向きコの字形断面形状の第一中桟部材24Aと、この第一中桟部材24Aの内側に配置される開口上向きコの字形断面形状の第二中桟部材24B、L字形断面形状の第三中桟部材24C、開口右向きコの字形断面形状の第四中桟部材24Dとを備えて構成されている。
【0049】そして、シート本体22を構成する上側区画シート22Aは、その下端縁に形成された袋状部分の中に挿入された係止棒24Eが、第一中桟部材24Aと第二中桟部材24Bとに挟まれて抜けなくなることにより、中桟24に係止されている。
【0050】一方、シート本体22を構成する左下側区画シート22Bは、その上端縁に形成された袋状部分の中に挿入された係止棒24Fが、第三中桟部材24Cと第四中桟部材24Dとに挟まれて抜けなくなることにより、中桟24に係止されている。右下側区画シート22Cも全く同様にして中桟24に係止されている。
【0051】また、左下側区画シート22Bを挟んでその両側には、係止棒24Fの位置で折り返されて正面部23Aと背面部23Bとの二枚重ねの状態とされた出入口用シート23が配置されている。この出入口用シート23の折り返し部分は、左下側区画シート22Bの袋状部分とともに、第三中桟部材24Cと第四中桟部材24Dとに挟まれ、これにより出入口用シート23は、中桟24に係止されている。右下側区画シート22Cと出入口用シート23との関係も全く同様である。
【0052】従って、非常用の出入口21の左右周辺部分には、出入口用シート23の正面部23Aおよび背面部23Bによる二枚と、シート本体22の左下側区画シート22Bまたは右下側区画シート22Cのいずれか一方による一枚とで、合計して三枚重ねの状態になる部分が存在する。なお、左下側区画シート22Bまたは右下側区画シート22Cの上端縁に形成された袋状部分も含めれば、合計して四枚重ねの状態になる部分が存在するが、この袋状部分は、シャッターカーテン開閉方向(上下方向)につき、それ程長い寸法を占めるわけではないので、以下では、説明の便宜上省略し、三枚重ねの状態が最大厚みを有する部分であるとして説明を行うものとする。
【0053】以上により、シャッターカーテン20のうち中桟24よりも下側の部分に着目すると(図1参照)、出入口用シート23の左右両側の端縁部分、すなわち非常用の出入口21の左右周辺部分(図1中の寸法幅Mの部分)には、他の部分よりも肉厚の大きい厚肉部60が形成されている。つまり、左下側区画シート22Bおよび右下側区画シート22Cのうち、出入口用シート23が重なっていない部分は、シート一枚の状態であるのに対し、厚肉部60は、シート三枚重ねの状態となっている。
【0054】なお、非常用の出入口21が形成された部分(図1中の寸法幅Nの部分)は、出入口用シート23の正面部23Aおよび背面部23Bだけになるので、二枚重ねの状態となり、厚肉部60より肉厚が小さいこととなるが、本第一実施形態では、出入口用シート23の幅寸法Wがそれ程大きくない(つまり、両側の厚肉部60の配置間隔がそれ程大きくない)ので、本発明による巻径調整の対象とする必要性はない。しかし、出入口用シートの幅寸法Wが大きい場合には、例えば、後述の図12のようにする等して巻径調整を行う必要性が生じる。
【0055】図1および図2において、左下側区画シート22Bおよび右下側区画シート22Cのうち、出入口用シート23が重なっていないシート一枚の状態にある部分には、シャッターカーテン20を巻取軸30に巻き取って収納した際の巻径を調整するための巻径調整用部材である調整用シート70,71が設けられている。
【0056】各調整用シート70,71は、上下方向の長さに対して水平方向の寸法幅Kが小さい帯状のシート状部材により形成され、このシート状部材は、出入口用シート23と同一材料である。従って、各調整用シート70,71の肉厚は、出入口用シート23の肉厚と同じである。また、各調整用シート70,71の上下方向の長さは、中桟24から座板25に至るまでの長さであり、出入口用シート23の上下方向の長さと同じである。
【0057】各調整用シート70,71は、出入口用シート23の場合と全く同様に、シャッターカーテン20の表裏両側に設けられ、正面部70A,71Aと背面部70B,71Bとを備えて構成されている。これらの正面部70A,71Aおよび背面部70B,71Bは、それぞれ一枚の連続したシート状部材の中央部分を中桟24の位置で折り返すことにより一体的に形成されたものである。また、各調整用シート70,71には、出入口用シート23の場合と全く同様に、水平方向に延びるように配置された補強用の金属線材70C,71Cが、出入口用シート23の補強用の金属線材23Cと対応する位置に複数本設けられ、これにより巻径調整の精度の向上が図られている。
【0058】また、各調整用シート70,71は、図3に示された出入口用シート23の取り付けの場合と全く同様に、中桟24に係止されている。すなわち、図3において、出入口用シート23をそっくりそのまま各調整用シート70,71に置き換えることにより、図1のB−B線断面、C−C線断面の一部を拡大した図が得られる。
【0059】なお、各調整用シート70,71は、出入口用シート23の場合と全く同様な取り付け状態として巻径調整の精度の向上を図るという観点からは、出入口用シート23と同様に中桟24のみでの取り付けとして垂れ下げ状態としておくことが好ましいが、それ以外の部分を左下側区画シート22Bや右下側区画シート22Cに縫い付けるようにしてもよい。
【0060】このような第一実施形態においては、以下のようにしてシャッターカーテン20を巻取軸30に巻き取って収納した際の巻径調整が行われる。
【0061】図4には、シャッターカーテン20および調整用シート70,71の水平断面図が示されている。図4は、図1のD−D線断面の一部を示す図である。また、図5には、シャッターカーテン20を巻取軸30に巻き取って収納した状態の説明図が示されている。
【0062】図4において、三枚重ねの状態となった厚肉部60の肉厚T1は、調整用シート70の正面部70Aおよび背面部70Bの肉厚と左下側区画シート22Bの肉厚との合計肉厚T2と一致し、かつ、調整用シート71の正面部71Aおよび背面部71Bの肉厚と右下側区画シート22Cの肉厚との合計肉厚T3とも一致している。
【0063】また、これらの等しい合計肉厚を有する四つの部分、すなわち各調整用シート70,71の設置部分および二つの厚肉部60は、適宜な間隔を置いて配置されている。なお、最も好ましいのは、これら四つの部分が等間隔若しくはそれに近い間隔で配置されている場合である。
【0064】従って、図5に示すように、シャッターカーテン20を巻取軸30に巻き取って収納した状態において、シャッターカーテン20が巻き取られて形成された略円柱体26の各部分の巻径についてみると、厚肉部60が巻き取られた部分の巻径D1と、各調整用シート70,71が巻き取られた部分の巻径D2,D3とが、すべて一致するので、結局、略円柱体26の各部分の巻径は、巻取軸30の軸線平行方向につき、均一となる。
【0065】このような第一実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、シャッターカーテン20のうち厚肉部60以外の部分に調整用シート70,71が設けられているので、シャッターカーテン20を巻き取り収納した際の巻径を、軸線平行方向につき均一にできる(図5参照)。このため、シャッターカーテン収納状態において、シャッターカーテン20の下端に設けられた座板25を、巻取軸30に対して平行に収めることができるので、収納状態の座板25と、天井2または天井2に設けられたまぐさ3等とが平行にならず、外観が損なわれるという問題を解消することができる。
【0066】また、厚肉部60を形成する出入口用シート23の上側端縁と、各調整用シート70,71の上側端縁とは、中桟24の位置で一致しており、また、これらの下側端縁は、座板25の位置で一致している。つまり、シャッターカーテン20の開閉方向(上下方向)について見れば、全く同じ位置を占めるように配置されている。このため、図4のように、四つの部分における肉厚の均一化を図ることにより、容易に巻径の均一化を図ることができる。
【0067】さらに、厚肉部60を形成する出入口用シート23と、各調整用シート70,71とは、同一材料で形成されているので、シャッターカーテン20の水平断面における各部の合計肉厚の同一性を容易に確保することができ(図4参照)、この点でも、容易に巻径の均一化を図ることができる。
【0068】そして、各調整用シート70,71には、出入口用シート23の補強用の金属線材23Cと対応する位置に、同様な補強用の金属線材70C,71Cが設けられているので、巻径調整の精度の向上をより一層図ることができる。
【0069】[第二実施形態]図6には、本発明の第二実施形態のシャッター装置200の斜視図が示されている。シャッター装置200は、前記第一実施形態のシャッター装置10と同様に、防災用シャッターとして機能するものである。
【0070】図6において、シャッター装置200は、上下動して開閉対象空間を仕切るシャッターカーテン220と、このシャッターカーテン220を巻き取る巻取軸230とを備えている。従って、シャッター装置200は、前記第一実施形態のシャッター装置10と同様に、シャッターカーテン220を巻取軸230に巻き取って収納する巻取式のシャッター装置である。また、これ以外の構成は、前記第一実施形態のシャッター装置10の場合と略同様であるので、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分を中心に説明を行う。
【0071】シャッターカーテン220の中央下側位置には、シャッターカーテン220の表裏を貫通して形成された長方形形状の開口部である非常用の出入口221が設けられている。
【0072】シャッターカーテン220は、前記第一実施形態のシャッターカーテン20と同様に、シート本体222と、非常用の出入口221を覆う覆い部材である出入口用シート223とを備えて構成されている。これらのシート本体222および出入口用シート223は、前記第一実施形態のシート本体22および出入口用シート23と同様なシート状部材により形成されている。
【0073】また、シート本体222は、前記第一実施形態のシート本体22と同様に、上側区画シート222A、左下側区画シート222B、右下側区画シート222Cの三つの区画に分割された長方形形状の各シートが中桟224で連結されて一枚のシートとされたものである。
【0074】出入口用シート223は、前記第一実施形態の出入口用シート23と同様に、シャッターカーテン220の表裏両側に設けられ、正面部223Aと背面部223Bとを備えて構成されている。
【0075】また、シャッターカーテン220の下端部、すなわち閉鎖方向先端部には、前記第一実施形態の座板25と同様な金属製の座板225が設けられている。
【0076】以上により、出入口用シート223の左右両側の端縁部分、すなわち非常用の出入口221の左右周辺部分には、前記第一実施形態のシャッターカーテン20の厚肉部60と同様な三枚重ねの状態の厚肉部260が形成されている。
【0077】しかし、前記第一実施形態のシャッターカーテン20には、巻径調整用部材である調整用シート70,71が設けられていたのに対し、本第二実施形態のシャッターカーテン220には、このような巻径調整用部材は設けられていない点が異なる。
【0078】また、前記第一実施形態の巻取軸30の軸径は、軸線平行方向について均一であったのに対し、本第二実施形態の巻取軸230には、左右二箇所に他の部分よりも軸径の大きい大径部231,232が設けられ、巻取軸230の軸径は、軸線平行方向について均一ではない点が異なる。
【0079】この巻取軸230の各大径部231,232は、均一径の円柱状の本体233の外周側に、別体のシート状部材234を巻き付けて形成されている。なお、シート状部材234の材質は、巻取軸230の本体233に巻き付けたときの厚みを保持でき、かつ、ある程度の耐火性能を有するものであれば任意であり、シート本体222および出入口用シート223と同一材料としてもよい。
【0080】各大径部231,232を設ける箇所は、左下側区画シート222Bまたは右下側区画シート222Cと出入口用シート223とが重なっていないシート一枚の状態の部分が巻かれる部分、すなわち出入口用シート223が巻かれる部分以外の部分である。
【0081】また、シャッターカーテン220の巻取軸230への取り付けは、例えば、三分割された吊り元部材235A,235B,235Cを、大径部231,232が設けられた箇所を避けるように配置すること等により行うことができる。
【0082】このような第二実施形態においては、前記第一実施形態において巻径調整用部材である調整用シート70,71によって行われていた巻径調整が、大径部231,232によって行われる。
【0083】すなわち、シャッターカーテン220を巻取軸230に巻き取って収納した状態において、シャッターカーテン220が巻き取られて形成された略円柱体の各部分の巻径についてみると、厚肉部260が巻き取られた部分の巻径と、大径部231,232の部分の巻径とが、すべて一致するので、結局、略円柱体の各部分の巻径は、巻取軸230の軸線平行方向につき、均一となる。
【0084】このような第二実施形態によれば、前記第一実施形態の場合と略同様に、次のような効果がある。すなわち、巻取軸230のうち、厚肉部260を形成する出入口用シート223が巻かれる部分以外の部分に、大径部231,232が設けられているので、シャッターカーテン220を巻き取り収納した際の巻径を、軸線平行方向につき均一にできる。このため、シャッターカーテン収納状態において、シャッターカーテン220の下端に設けられた座板225を、巻取軸230に対して平行に収めることができるので、収納状態の座板225と、天井2または天井2に設けられたまぐさ3等とが平行にならず、外観が損なわれるという問題を解消することができる。
【0085】[第三実施形態]図7には、本発明の第三実施形態のシャッター装置300を構成する巻取軸330の部分断面図が示されている。シャッター装置300は、前記第一、第二実施形態のシャッター装置10,200と同様に、防災用シャッターとして機能する巻取式のシャッター装置である。
【0086】本第三実施形態のシャッター装置300は、前記第二実施形態のシャッター装置200と略同様な構成を備え、巻取軸330の細部の構成が異なるのみであるので、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
【0087】本第三実施形態の巻取軸330にも、前記第二実施形態の巻取軸230の場合と同様に、左右二箇所に他の部分より軸径の大きい大径部331,332が設けられている。これらの各大径部331,332の設置箇所、軸径、軸線平行方向の幅は、前記第二実施形態の巻取軸230の各大径部231,232と全く同様である。
【0088】しかし、前記第二実施形態の巻取軸230の各大径部231,232は、均一径の円柱状の本体233の外周側に、別体のシート状部材234を巻き付けて形成されていたのに対し、本第三実施形態の巻取軸330の各大径部331,332は、均一径の円柱状の本体333の外周側に、別体のリング状部材334を嵌め込んで形成されている。なお、リング状部材334の材質は、その厚みを保持することができ、かつ、ある程度の耐火性能を有すれば、金属等任意である。
【0089】このような第三実施形態においては、前記第二実施形態の場合と全く同様にして大径部331,332によって巻径調整が行われる。すなわち、シャッターカーテン220(図6参照)を巻取軸330に巻き取って収納した状態において、シャッターカーテン220が巻き取られて形成された略円柱体の各部分の巻径についてみると、厚肉部260が巻き取られた部分の巻径と、大径部331,332の部分の巻径とが、すべて一致するので、結局、略円柱体の各部分の巻径は、巻取軸330の軸線平行方向につき、均一となる。
【0090】従って、このような第三実施形態によれば、前記第二実施形態の場合と全く同様な効果を得ることができ、シャッターカーテン収納状態における外観を良好なものとすることができる。
【0091】[第四実施形態]図8には、本発明の第四実施形態のシャッター装置400を構成する巻取軸430の部分断面図が示されている。シャッター装置400は、前記第一、第二、第三実施形態のシャッター装置10,200,300と同様に、防災用シャッターとして機能する巻取式のシャッター装置である。
【0092】本第四実施形態のシャッター装置400は、前記第二、第三実施形態のシャッター装置200,300と略同様な構成を備え、巻取軸430の細部の構成が異なるのみであるので、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
【0093】本第四実施形態の巻取軸430にも、前記第二、第三実施形態の巻取軸230,330の場合と同様に、左右二箇所に他の部分より軸径の大きい大径部431,432が設けられている。これらの各大径部431,432の設置箇所、軸径、軸線平行方向の幅は、前記第二、第三実施形態の巻取軸230,330の各大径部231,232,331,332と全く同様である。
【0094】しかし、前記第二、第三実施形態の巻取軸230,330の各大径部231,232,331,332は、均一径の円柱状の本体233,333の外周側に、別体のシート状部材234を巻き付けまたは別体のリング状部材334を嵌め込んで形成されていたのに対し、本第四実施形態の巻取軸430の各大径部431,432は、段差を設けることにより巻取軸430の他の部分と一体的に形成されている。
【0095】このような第四実施形態においては、前記第二、第三実施形態の場合と全く同様にして大径部431,432によって巻径調整が行われる。すなわち、シャッターカーテン220(図6参照)を巻取軸430に巻き取って収納した状態において、シャッターカーテン220が巻き取られて形成された略円柱体の各部分の巻径についてみると、厚肉部260が巻き取られた部分の巻径と、大径部431,432の部分の巻径とが、すべて一致するので、結局、略円柱体の各部分の巻径は、巻取軸430の軸線平行方向につき、均一となる。
【0096】従って、このような第四実施形態によれば、前記第二、第三実施形態の場合と全く同様な効果を得ることができ、シャッターカーテン収納状態における外観を良好なものとすることができる。
【0097】[変形の形態]なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
【0098】すなわち、前記各実施形態では、中桟24,224により上下のシートを連結して形成されたシャッターカーテン20,220とされていたが、本発明は、このような中桟24,224により連結されるタイプのシャッターカーテンを備えたシャッター装置に限定されるものではなく、例えば、図9のシャッター装置500のように、中桟のないタイプのシャッターカーテン501を備えたシャッター装置であってもよい。
【0099】この場合には、シャッターカーテン501の表裏を貫通して形成された開口部である非常用の出入口502を覆う覆い部材である出入口用シート503は、その上側端縁部分をシート本体504に縫い付けて取り付けるようにすればよい。また、前記第一実施形態のように、巻径調整用部材による巻径調整を行う場合には、巻径調整用部材である調整用シート505の上側端縁部分をシート本体504に縫い付けて取り付けるようにすればよい。
【0100】さらに、前記各実施形態の出入口用シート23,223は、一枚のシートを中桟24,224の位置で折り返して二枚重ねの状態にされていたが、このような折り返しの構成に限定されるものではなく、シャッターカーテンの表裏両側において、別体の出入口用シートを設けるようにしてもよい。また、出入口用シートは、必ずしもシャッターカーテンの表裏両側に設ける必要もなく、表裏の一方の側のみに設けるようにしてもよい。
【0101】そして、前記第一実施形態の調整用シート70,71は、一枚のシートを中桟24の位置で折り返して二枚重ねの状態にされていたが、このような折り返しの構成に限定されるものではなく、シャッターカーテンの表裏両側において、別体の調整用シートを設けるようにしてもよい。また、調整用シートは、必ずしもシャッターカーテンの表裏両側に設ける必要もなく、例えば、出入口用シートがシャッターカーテンの表裏の一方の側のみに設けられている場合等には、それに合わせて表裏の一方の側のみに設けるようにしてもよい。さらに、出入口用シートがシャッターカーテンの表裏両側に設けられている場合であっても、肉厚の大きい調整用シートを用いれば、調整用シートをシャッターカーテンの表裏の一方の側のみに設けるようにすることができる。
【0102】また、前記各実施形態では、シャッターカーテン20,220の厚肉部60,260は、中桟24,224の下側位置にのみ設けられていたが、本発明における厚肉部は、シャッターカーテン開閉方向については一部のみに形成されている必要はなく、例えば、図10のシャッターカーテン600のように、シャッターカーテン開閉方向についての全部に形成された厚肉部601としてもよい。この場合には、巻径調整用部材である調整用シート602も、その厚みにもよるが、通常は、シャッターカーテン開閉方向についての全部に渡る長さとする等しておけばよい。なお、図10中の斜線は、断面を示すハッチングではなく、各部や各部材の配置位置を説明するためのものであり、以下の図11、図13、図14においても同様である。
【0103】さらに、前記各実施形態では、出入口用シート23,223は、シャッターカーテン20,220の左右方向の中央位置に一箇所だけ設けられていたが、中央位置に限定されるものではなく、また、一箇所に限定されるものではない。例えば、図11のシャッターカーテン610のように、中央以外の位置に複数の出入口用シート611,612を設けるようにしてもよい。この場合には、巻径が均一または略均一になるように、適宜な箇所に調整用シート613を配置すればよい。
【0104】そして、図12のシャッターカーテン620のように、開口部621の横幅、すなわち覆い部材622の横幅が大きい場合等には、開口部621の中間位置に、覆い部材622と重なるように巻径調整用部材である調整用シート623を設けるようにしてもよい。
【0105】また、本発明は、図13のシャッターカーテン630のように、特殊な配置や形状とされた厚肉部631,632が形成されている場合にも適用することができる。この場合、巻径調整用部材である調整用シート633,634,635の配置も特殊なものとなり、E−E線断面、F−F線断面、H−H線断面には、それぞれ巻径調整用部材が配置されていることになるが、G−G線断面には、巻径調整用部材が配置されていないことになる。G−G線断面では、厚肉部631,632が、軸線平行方向につき適宜な間隔をおいてではあるが略全体に渡って形成されているので、巻径調整用部材による巻径調整の必要性がないからである。
【0106】但し、本発明は、あくまでシャッターカーテン全体で考えて巻径の均一化を図ることができればよく、必ずしも、上述した図13のE−E線断面等のようにシャッターカーテン開閉方向(上下方向)についての各位置における水平断面毎に本発明の適用を考えて巻径調整用部材を設け、各水平断面毎にシャッターカーテンの肉厚の均一化を図っていく必要はない。つまり、上述の図13の説明は、各水平断面毎に肉厚の均一化を図っていけば(その断面全部の肉厚を連続的に均一化するということではなく、適当な間隔で均一化を図っていくということ。)、結局、シャッターカーテン全体を巻いたときの巻径の均一化を容易かつ確実に図ることができるという観点からの記載であり、そうすることが望ましいとはいえる。しかし、本発明は、シャッターカーテン全体で考えて巻径の均一化を図ることができればよいので、例えば、図14のシャッターカーテン640のように、厚肉部641に対し、上下方向の異なる位置に巻径調整用部材である調整用シート642を設けてもよい。また、厚肉部641よりも上下方向の長さが大きい巻径調整用部材である調整用シート643や、厚肉部641よりも上下方向の長さが小さい巻径調整用部材である調整用シート644を設けてもよい。この場合には、調整用シート643の設置部分の合計肉厚は、厚肉部641の肉厚よりも小さくしておけばよく、調整用シート644の設置部分の合計肉厚は、厚肉部641の肉厚よりも大きくしておけばよい。
【0107】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、シャッターカーテンの必要箇所に巻径調整用部材を設けるか、または巻取軸の必要箇所に大径部を設けるので、シャッターカーテンを巻取軸に巻き取って収納した際の巻径を、軸線平行方向につき均一または略均一にでき、収納状態の外観の向上を図ることができるという効果がある。




 

 


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