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発明の名称 コーキング方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−214607(P2001−214607A)
公開日 平成13年8月10日(2001.8.10)
出願番号 特願2000−22701(P2000−22701)
出願日 平成12年1月31日(2000.1.31)
代理人 【識別番号】100073461
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 武彦
【テーマコード(参考)】
2E001
【Fターム(参考)】
2E001 DA01 FA52 FA53 FA54 GA07 GA22 HC07 HD11 LA16 MA06 QA01 
発明者 高木 光明 / 岡本 英男 / 川又 幸生
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】コーキング剤を帯状に供給して施工個所の隙間を塞ぐコーキング方法であって、先細錐形をなし先端が封止されたノズル部と、可撓性を有しノズル部に連通しコーキング剤が封入された収容部とを有する充填容器を準備する工程(a) と、前記充填容器のノズル部に対し、ノズル部の軸方向と直交する直交切断面と、直交切断面に対して傾斜する傾斜切断面とでノズル部の一部を切り取って吐出口を形成する工程(b) と、前記充填容器の吐出口を施工個所に向けて配置し、収容部を押圧して吐出口からコーキング剤を吐出させながら充填容器を移動させて、コーキング剤を帯状に配置する工程(c) とを含むコーキング方法。
【請求項2】前記工程(a) が、充填容器として、ノズル部の根元の径が25〜35mm、ノズル部の全長が80〜120mmのものを用い、前記工程(b) が、直交切断面をノズル部の先端から20〜30mmの位置に形成し、傾斜切断面を、直交切断面の外周端から直径方向に3〜5mmの位置を基点にして直交切断面に対する傾斜角度θ=30〜60°で形成する請求項1に記載のコーキング方法。
【請求項3】前記工程(a) が、充填容器として、ノズル部と収容部とが一体成形されたものを用いる請求項1または2に記載のコーキング方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーキング方法に関し、建築物の外壁施工において目地部分や外壁材の接合部分などに生じる隙間をパテ状のコーキング剤で埋めて塞ぐコーキング方法を対象にしている。
【0002】
【従来の技術】建築物の外壁や水廻りの内壁構造などでは、建築部材としてパネル材やシート材を施工したあと、建築部材同士の継ぎ目における水密性や気密性を高めるためにコーキングが施される。
【0003】具体的なコーキング方法としては、硬化性の合成樹脂材料などからなるパテ状のコーキング剤を、コーキングを施す建築部材の継ぎ目などに押し込んで隙間を塞ぐようにする。
【0004】硬化性を有するコーキング剤を輸送保管するためにコーキング剤をボトル状あるいはバック状の合成樹脂製容器に充填しておき、使用時には、この充填容器の先端にノズルを取り付け、ノズルの先端からコーキング剤を押し出して建築部材の継ぎ目などに供給する方法が採用されている。コーキング剤の輸送保管と施工作業とを同じ充填容器のままで行えるので、取扱いの手間が省け経済性にも優れているとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記したコーキング剤充填容器を用いる技術では、ノズルの先端の開口形状によって、施工個所に供給されるコーキング剤の仕上がり形状に大きな影響が生じる。
【0006】例えば、円錐形状をなすノズルの先端をノズルの軸方向と直交する断面で切断した円形状の開口の場合、コーキング剤は円柱状に吐出される。平坦な施工個所に円柱状のコーキング剤を供給しただけでは不安定であり、施工個所に密着して配置され難い。また、コーキング剤を供給する個所が、建築部材同士の突き合わせ隙間や凹溝の場合、円柱状に供給されたコーキング剤と凹溝などの隅部との間に空隙が生じ易く、密封性が十分に達成できないことがある。
【0007】ノズルから施工個所に吐出されたコーキング剤を、ヘラやコテなどの工具を使って適切な形状に整形したり、凹溝の隅に押し込んだりすることも行われている。しかし、作業工具を用意しておく手間がかかるとともに、作業に技術を要し作業時間も長くかかってしまう。硬化の速いコーキング剤では、供給後に整形したりする時間的余裕が少なく、整形を行うことで却って密着性が悪くなる場合もある。
【0008】本発明の課題は、前記したようなコーキング剤の充填容器を利用したコーキング方法において、仕上がりが良好で施工品質の高いコーキング作業を簡単に行えるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のコーキング方法は、コーキング剤を帯状に供給して施工個所の隙間を塞ぐコーキング方法であって、先細錐形をなし先端が封止されたノズル部と、可撓性を有しノズル部に連通しコーキング剤が封入された収容部とを有する充填容器を準備する工程(a) と、前記充填容器のノズル部に対し、ノズル部の軸方向と直交する直交切断面と、直交切断面に対して傾斜する傾斜切断面とでノズル部の一部を切り取って吐出口を形成する工程(b) と、前記充填容器の吐出口を施工個所に向けて配置し、収容部を押圧して吐出口からコーキング剤を吐出させながら充填容器を移動させて、コーキング剤を帯状に配置する工程(c) とを含む。
【0010】〔コーキング施工個所〕通常の建築施工においてコーキング作業が必要な場所あるいは部材に適用できる。例えば、パネル状の建築部材を敷設したときに、建築部材の端面同士の間にできる隙間個所や目地部分、柱や縁材とパネル材との境界部分や段差部分などが挙げられる。施工個所の形状は、平坦面のほか、断面矩形の凹溝、直角状の段差や隅角部などがある。溝や角部は直線状に延びている場合のほか、曲線状や交差状に配置されている場合もある。
【0011】〔コーキング剤〕通常の建築施工に使用されているコーキング剤が使用できる。コーキング剤は、変性シリコンなどの硬化性を有する合成樹脂材料あるいは合成樹脂材料と各種の無機材料や液体材料などの混合物からなる。
【0012】コーキング剤としては、1液型のコーキング剤のほか、2液型のコーキング剤を用いることもできる。2液型のコーキング剤の場合、充填容器の収容部に隔壁を設けたりして2液を分離状態で収容するものが好ましい。
【0013】〔充填容器〕基本的な構造は、通常のコーキング剤の輸送保管あるいは施工作業に用いられている容器と同様のものが用いられる。
【0014】充填容器の材料は、合成樹脂や紙あるいは金属箔などが用いられ、複数の材料の積層材を用いることもできる。充填容器のうち、ノズル部については、ある程度の形状維持性あるいは剛性を有する材料を用いるのが好ましい。また、ノズル部は、ナイフなどの刃物で切断が可能な程度に柔らかい材料が好ましい。収容部については、コーキング剤の押し出し作業が行い易いように、ある程度の可撓性を有する材料が好ましい。収容部の一部のみが可撓性を有していてもよい。
【0015】ノズル部と収容部とは、同じ材料で一体成形されていてもよい。この場合、ノズル部と収容部とで厚みを変えることで、必要な剛性あるいは可撓性を持たせることができる。別の材料で成形されたノズル部と収容部とを接合して充填容器を構成することもできる。
【0016】ノズル部は、先に行くにつれて細くなった錘形すなわち先細錐形をなしている。断面形状は、円形のほか、楕円形や長円形、半円形あるいは多角形であってもよい。ノズル部の先端は封止されていて開口していない。なお、ノズル部の先端側に十分な長さで先細錘形をなす部分が存在していれば、ノズル部の根元部分については、先細錐形ではなく、単なる筒形であっても構わない。
【0017】収容部は、ノズル部の根元に連通して、一体になった空間を構成している。この空間にコーキング剤が封入される。収容部の形状は、細長い筒状、直方体などの厚板状、その他の一般的な容器形状が採用できる。収容部は全体が一体成形されたものであってもよいし、胴部分と底部分など複数の部材に分割形成されたものを接合して構成するものであってもよい。
【0018】収容部とノズル部とを別部材で製造し、ねじ込みや嵌合、熱融着などの手段で一体接合することができる。コーキング剤は、充填容器の収容部およびノズル部の内部空間に充填されたあと、充填口に蓋を取り付けたり接着したり熱融着したりして封止される。充填容器を密封しておくことで、コーキング剤の劣化や経時硬化を防ぐことができる。
【0019】充填容器の具体的寸法として、ノズル部の根元の径が25〜35mm、ノズル部の全長が80〜120mmのものを用いることができる。
〔コーキング準備作業〕充填容器を用いてコーキング作業を行う前に、ノズル部に吐出口を形成する。
【0020】先細錐形をなすノズル部の一部を切り取って吐出口を作る。ノズル部の切り取りは、通常のナイフその他の刃物が使用できる。ホットナイフも使用できる。回転カッタや鋸も使用できる。
【0021】ノズル部の切り取り形状を、直交切断面と傾斜切断面とを組み合わせて形成する。直交切断面は、ノズル部の先端から根元までの途中位置で、ノズル部の軸方向に対して直交する面である。直交切断面の位置によって、吐出口の口径が変わり、施工面に吐出されるコーキング剤の太さが調整できる。前記した寸法例のノズル部の場合、ノズル部の先端から20〜30mmの位置に直交切断面を配置することができる。
【0022】傾斜切断面は、直交切断面から斜め方向にノズル部の根元側に向かって形成される。傾斜切断面の位置および傾斜角度によって、吐出口の形状が変わる。傾斜切断面が直交切断面と交差する位置、すなわち、傾斜切断面の基点を、直交切断面の外周端から直径方向に3〜5mmの位置に設定できる。傾斜切断面の直交切断面に対する傾斜角度θ=30〜60°に設定できる。
【0023】〔コーキング作業〕吐出口が形成された充填容器を使ってコーキング作業を行う。充填容器の吐出口を施工個所に向けて配置する。収容部を押圧して吐出口からコーキング剤を吐出させれば、施工個所にコーキング剤が供給される。充填容器を移動させれば、その移動経路に沿って、コーキング剤が帯状に配置される。
【0024】このとき、吐出口のうち傾斜切断面が、施工面とほぼ平行になるように、充填容器およびノズル部を傾けておき、吐出口を手元側に引き寄せる方向に施工面と平行に移動させるのが好ましい。
【0025】施工個所に対する吐出口の配置の仕方、例えば、施工個所との距離や吐出口の傾き姿勢などの条件によって、施工個所に供給されるコーキング剤の形状が違ってくる。充填容器の収容部に対する押圧力や、充填容器の移動速度によってもコーキング剤の配置形状は違ってくる。
【0026】但し、基本的には、コーキング剤の形状に最も大きな影響を与えるのは、吐出口の形状である。したがって、吐出口を形成する際の直交切断面および傾斜切断面の配置、および、ノズル部の形状によって、コーキング剤の配置形状を制御することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】〔充填容器〕図1に示す充填容器10は、可撓性を有する合成樹脂成形体からなり、円筒状をなす収容部12と、収容部12の先端に突出するノズル部14とを備える。
【0028】ノズル部14は、収容部12の外径よりも少し小さな外径の根元側から先端側に行くほど細くなった円錐形をなしている。ノズル部14の具体的寸法例として、長さL=100mm、根元外径D=25mmに設定できる。
【0029】収容部12の後端面は密閉されており、ノズル部14の先端も塞がされている。このような充填容器10の内部に、変性シリコンなどからなり流動性を有するパテ状のコーキング剤20が充填されている。コーキング剤20は充填容器10に封入された状態である。この状態で、輸送保管などの取扱いが行われる。
【0030】〔吐出口の切り取り加工〕図2に示すように、コーキング作業を行う際には、ノズル部14の一部を切り取って、コーキング剤20を吐出する吐出口18を形成する。
【0031】切り取り作業は、ナイフなどの刃物が用いられる。ノズル部14に対して、先端から距離Xの位置で、ノズル部14の軸方向と直交する直交切断面C1 を形成する。次に、直交切断面C1 の外周端から直径方向に距離Yの位置を基点にして、傾斜角度θを有する傾斜切断面C2 を形成する。この直交切断面C1 および傾斜切断面C2 を組み合わせた形状の吐出口18が形成される。
【0032】吐出口18の形状は、前記した距離X、Yおよび傾斜角度θなどを変えることで変更することができる。具体的な寸法例として、X=20mm、Y=5mm、θ=45°に設定できる。
【0033】〔コーキング作業〕図3(a) に示すように、吐出口18が形成された充填容器10を、施工面30に配置する。ノズル部14の先端を施工面30に対して少し傾斜させ、傾斜切断面C2 を施工面30とほぼ平行にした状態で、吐出口18を施工面30に向ける。
【0034】この状態で、充填容器10の収容部12を押圧すると、内部に収容されたコーキング剤20はノズル部14の吐出口18から施工面30へと押し出される。押し出されたコーキング剤20の形状は、吐出口18の形状すなわち直交切断面C1 および傾斜切断面C2 の配置形状によって決まる。
【0035】充填容器10をノズル部14の先端とは反対方向(図3(a) の矢印方向)に平行移動させると、施工面30に帯状にコーキング剤20が塗り付けられていく。図3(b) に示すように、施工面に形成されるコーキング剤20の帯の幅は、直交切断面C1 の最大幅とほぼ同じ程度になる。但し、コーキング剤20の吐出量や充填容器10の移動速度、配置角度などの条件によっても、コーキング剤20の塗工幅は違ってくる。
【0036】詳しくみると、吐出口18から押し出されるコーキング剤20は、下向きに開口した傾斜切断面C2 の部分から施工面30へと効率的に供給されて施工面30に押し付けられるとともに、上方を覆う形の直交切断面C1 の形状にしたがう上面形状を有する畝状に形成されていく。施工面30に押し付けられたコーキング剤20は、施工面30に密着し、隙間や空気溜まりが生じ難くなる。
【0037】図3(c) に示すように、施工面30に塗工されたコーキング剤20の断面形状は、上面が吐出口18の直交切断面C1 の内周形状にしたがってほぼ半円形状をなすとともに、下面は施工面30に密着した平坦な形状になっている。
【0038】施工面30に供給されたコーキング剤20は、経時的に硬化したり、加熱処理などを加えて硬化させることができる。通常、コーキング作業を終えた充填容器10は廃棄される。充填容器10にコーキング剤20が残っている場合は、ノズル部14に蓋を被せたりして密閉しておけば保存することもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明のコーキング方法は、コーキング剤が収容された充填容器を用い、使用時には充填容器の先細錐形をなすノズル部の先端を、直交切断面および傾斜切断面で切り取って吐出口を形成し、吐出口からコーキング剤を施工個所に供給することにより、吐出口の形状で、コーキング剤の吐出形状および施工個所における配置形状を適切に制御することができる。吐出口の形状にしたがって施工面に案内供給されたコーキング剤を、施工個所の隅々まで確実にゆきわたらせて、良好なコーキング機能を実現することができる。
【0040】しかも、単純な形状のノズル部を、直交切断面および傾斜切断面で2回切断するだけで前記特定形状の吐出口が形成できるので、吐出口のためにわざわざ別部品を付属させる手間やコストは掛からず、極めて経済的である。
【0041】さらに、施工場所の寸法形状に合わせて、ノズル部の切り取り形状を調整することができるので、施工条件の異なる様々な建築部位におけるコーキング作業に容易かつ適切に対応することができる。




 

 


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