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発明の名称 コンクリート系床パネルの固定構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−182206(P2001−182206A)
公開日 平成13年7月3日(2001.7.3)
出願番号 特願平11−366495
出願日 平成11年12月24日(1999.12.24)
代理人 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
発明者 澤田 芳雄 / 前田 昌則
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 建物構造材のフランジ上に載置されるコンクリート系床パネルに上下方向に貫通する固定用孔が形成され、コンクリート系床パネルの下面側に固着金具が配設され、固着金具は、固定用孔内に上方から挿入されるボルトが挿通するボルト挿通孔を有し、ボルト挿通孔の下方からボルトに螺合するナットによりコンクリート系床パネルの下面に固着されるパネル固着部と、パネル固着部の一端部側から段落ちして建物構造材のフランジの下面に当接することができる第1のフランジ当接部と、パネル固着部の他端部側から段落ちしてフランジの下面に当接することができる第2のフランジ当接部とが一体に設けられており、上記第1のフランジ当接部とこれに対向するパネル固着部の延長線との間の最短距離と上記第2のフランジ当接部とこれに対向するパネル固着部の延長線との間の最短距離とを異ならせたことを特徴とするコンクリート系床パネルの固定構造。
【請求項2】 ボルトの頭部にコンクリート系床パネルに食い込んでボルトが緩む方向に回転するのを防止するための回り止め用の凸部を突設させてなることを特徴とする請求項1記載のコンクリート系床パネルの固定構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート系床パネルの固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ALC板1等のコンクリート系床パネルをH鋼等の梁7の上に固着するにあたって、従来では図13に示すように、ALC板1の内部にインサートナット20を埋め込み、ALC板1の下面側に略Z字状の固着金具21を配設し、固着金具21の段落ちしたフランジ当接部22をフランジ3の下面3aに当て、パネル固着部23をALC板1の下面に当て、ボルト4をパネル固着部23のボルト挿通孔24から挿入してALC板1内に埋め込まれたインサートナット20に螺合させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来のようにALC板1の内部にインサートナット20を埋め込んだものでは、インサートナット20の取り付け強度が弱く、このためALC板1の固着強度が低下するという問題があった。そのうえ梁7を構成するH鋼の厚みDは例えば8mmと2mmがあり、従来の固着金具21は1つのフランジ当接部22しかなく、そのためにH鋼の厚みDに応じた固着金具21をそれぞれ用意しなければならず、そのため部品の種類が増えてコストが増える上に、施工に手間がかかるという問題がある。
【0004】本発明は、上記点に鑑みてなされたもので、簡単な構造でしかも少ない部品数で、建物構造材のフランジに対する取り付け強度を高めることができると共に、厚みの異なるフランジに対応できて部品コストの削減及び施工効率の向上を図ることができるコンクリート系床パネルの固定構造を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は、建物構造材のフランジ3上に載置されるコンクリート系床パネルAに上下方向に貫通する固定用孔2が形成され、コンクリート系床パネルAの下面側に固着金具3が配設され、固着金具3は、固定用孔2内に上方から挿入されるボルト4が挿通するボルト挿通孔5を有し、ボルト挿通孔5の下方からボルト4に螺合するナット6によりコンクリート系床パネルAの下面に固着されるパネル固着部9と、パネル固着部9の一端部9a側から段落ちして建物構造材のフランジ3の下面3aに当接することができる第1のフランジ当接部11と、パネル固着部9の他端部9b側から段落ちしてフランジ3の下面3aに当接することができる第2のフランジ当接部12とが一体に設けられており、上記第1のフランジ当接部11とこれに対向するパネル固着部9の延長線Pとの間の最短距離L1と上記第2のフランジ当接部12とこれに対向するパネル固着部9の延長線Pとの間の最短距離L2とを異ならせることを特徴としており、このように構成することで、建物構造材の上に仮置きしたコンクリート系床パネルAの固定用孔2の上方から固着金具3のボルト挿通孔5にボルト4を通して、固着金具3の下方からナット6を締め付けることで、従来のようにコンクリート系床パネルAの内部にインサートナット20を埋め込んだものと比較して、コンクリート系床パネルAの固着強度を高めることができると共に、建物構造材のフランジ3の厚み(例えば8mm、2mm)に応じて第1のフランジ当接部11又は第2のフランジ当接部12を選択できるので、1つの固着金具3で済み、従来のようにフランジ3の厚みに応じた固着金具3をそれぞれ用意する必要がなくなる。
【0006】また上記ボルト4の頭部13にコンクリート系床パネルAに食い込んでボルト4が緩む方向イに回転するのを防止するための回り止め用の凸部16を突設させるのが好ましく、この場合、ナット6を締め付けた後で、ボルト4が緩む方向イに回転するのを凸部16によって防止でき、取り付け強度を一層高めることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本実施形態では、コンクリート系床パネルAとして、例えばALC板1が用いられるが、もちろんALC板1以外のものであってもよい。またALC板1は例えば90cm×360cmの長方形状に形成されているが、サイズも特に限定されない。ALC板1の長さ方向の両端部4aには、例えば20φの固定用孔2がそれぞれ穿設され、固定用孔2の上端部には例えば深さ5mmで60φのボルト収納孔17が形成され、ボルト4の頭部13を収納できるようにしてある。各固定用孔2は、ALC板1が載置される梁716間の距離N(図8)よりも短い距離MをあけてALC板1の長さ方向の両側に形成されており、これにより、ALC板1の長さ方向の両端部4aを梁716上にそれぞれ載置したときに、固定用孔2を梁716から回避した位置に配置できて、本発明の固着金具3による固着が可能となっている。
【0008】上記固着金具3は、図1〜図3に示すように、建物構造材を構成するH鋼等の梁7のフランジ3に対してALC板1などのコンクリート系床パネルAを固着するために用いられ、ALC板1の下面側に配設されるパネル固着部9と、第1のフランジ当接部11と、第2のフランジ当接部12とが一体に形成されている。本例では、固着金具3の上面中央側には上方に向かって略U字状の突条部15が突設されている。この突条部15は、パネル固着部9と第1のフランジ当接部11と第2のフランジ当接部12の全長に亘って突設されており、固着金具3を補強する働きをするものであり、また、第1のフランジ当接部11及び第2のフランジ当接部12に設けた突条部15がフランジ3の下面3aに当接するようにしてある。なお、突条部15は省略可能である。
【0009】パネル固着部9には、図4に示すように、ALC板1の固定用孔2内に上方から挿入されるボルト4の下部が挿通するボルト挿通孔5が形成され、ボルト挿通孔5の下方に突出したボルト4にナット6を締め付けることで、パネル固着部9をボルト4とナット6とを用いてALC板1の下面に固着できるようになっている。
【0010】第1のフランジ当接部11は、パネル固着部9の一端部9aからパネル固着部9よりも所定寸法だけ段落ちして横方向に略L字状に延出されていて、梁7のフランジ3の下面3aに当接可能となっている。また第2のフランジ当接部12は、パネル固着部9の他端部9bから第1のフランジ当接部11よりも更に大きく段落ちして上記第1のフランジ当接部11とは反対方向に向かって略L字状に延出されていて、梁7のフランジ3の下面3aに当接可能となっている。これら第1のフランジ当接部11及び第2のフランジ当接部12は、それぞれ、先端程上方に傾斜しており、先端がフランジ3の下面3aに確実に接触できるようになっている。
【0011】そして、上記第1のフランジ当接部11と第2のフランジ当接部12のそれぞれの段落ち寸法を異ならせたことで、第1のフランジ当接部11とこれに対向するパネル固着部9の延長線Pとの間の最短距離L1と上記第2のフランジ当接部12とこれに対向するパネル固着部9の延長線Pとの間の最短距離L2とが異なっている。ここでは、梁7を構成する薄肉のH鋼の厚みD1(例えば2mm)に対応して第1のフランジ当接部11の最短距離L1が設定され、厚肉のH鋼の厚みD2(例えば8mm)に対応して第2のフランジ当接部12の最短距離L2が設定されている。これにより第1のフランジ当接部11が図2に示す薄肉のフランジ3の下面3aに当接可能となり、第2のフランジ当接部12が図3に示す厚肉のフランジ3の下面3aに当接可能となり、1つの固着金具3で厚みD1,D2の異なる梁7のフランジ3に対応できるようにしてある。
【0012】また、上記ALC板1の固定用孔2内に挿入されるボルト4の頭部13には、図5に示すように、ALC板1に食い込んでボルト4が緩む方向イに回転するのを防止するための回り止め用の凸部16が突設されている。ここでは、ボルト4の頭部13を皿板状にし、頭部13の周方向の複数箇所に平面視略コ字状の凸部16を形成してある。各凸部16は、先端の向きがボルト4の緩む方向イに向かうように斜め下方に切り起こされており、これにより、ボルト4を締めつける方向に回転させるときには、凸部16はALC板1には食い込まず、ボルト4が緩む方向イに回転しようとするときのみ、凸部16の先端がALC板1に食い込んで、凸部16によるボルト4の回り止め機能を発揮させることができるようになっている。
【0013】しかして、搬入装置でALC板1を梁7の上に搬入して、ALC板1の両端部を梁7の上に仮置きした後に、固定用孔2の上方からボルト4を挿入してボルト4の下部を固着金具3のボルト挿通孔5を通して、ボルト挿通孔5の下方に突出したボルト4のネジ部にナット6を締め付ける。このとき、フランジ3が薄肉の場合は、パネル固着部9からの段落ち寸法の短い第1のフランジ当接部11をフランジ3の下面3aにあてがうようにし、逆に、フランジ3が厚肉の場合は、パネル固着部9からの段落ち寸法の長い第2のフランジ当接部12をフランジ3の下面3aにあてがうようにして、その後ナット6を締めつけることで、パネル固着部9がALC板1の下面に固着されると同時に、第1のフランジ当接部11(又は第2のフランジ当接部12)がフランジ3の下面3aに圧接されることにより、固着金具3を介してALC板1を梁7に確実に固着できる。従って、従来のようにALC板1の内部にインサートナット20を埋め込んだものと比較して、ALC板1の固着強度を高めることができ、特に、固着金具3の中央部に沿って突条部15を設けてあるので、固着金具3自体も補強され、固着金具3によるALC板1の固着強度を一層高めることができる。しかも、梁7を構成するH鋼の厚み(8mm、2mm等)に応じて第1のフランジ当接部11又は第2のフランジ当接部12を選択できるので、1つの固着金具3で済み、従来のようにH鋼の厚みに応じた固着金具3をそれぞれ用意する必要がなく、施工効率の向上を図ることができるものであり、そのうえ第1のフランジ当接部11からパネル固着部9の延長線Pまでの最短距離L1と第2のフランジ当接部12からパネル固着部9の延長線Pまでの最短距離L2とを異ならせるという簡単な構造で済むので、部品数を削減できてコストを低減できるものである。
【0014】また、ボルト4の頭部13には、ALC板1に食い込んでボルト4が緩む方向イに回転するのを防止するための回り止め用の凸部16が突設されているため、ナット6を締め付けた後で、ボルト4が緩む方向イに回転するのを凸部16によって防止でき、ALC板1の取り付けの信頼性を一層向上させることができる。しかも、回転止め機能を有する凸部16をボルト4の頭部13の下面に設けたので、ボルト4の頭部13をALC板1のボルト収納孔17に納めることによって、床面に凸部16が突出することがなく、外観を良好に保つことができるという利点もある。
【0015】なお、前記実施形態では、ボルト4の頭部13の周方向に複数の回り止め用凸部16を切り起こし形成したが、これに代えて、図9に示すように、頭部13の外周部に先端が先鋭状の凸部16を突出させ、この凸部16をALC板1に食い込ませるようにしてもよい。この場合、凸部16は先鋭状をしているので、ボルト4の締め付け時には抵抗が少なく、且つ締め付け後はALC板1に鋭く食い込んでボルト4が緩む方向イに回転するのを確実に防止できるものである。
【0016】さらに凸部16の他例として、図10に示すように、ボルト4の頭部13の一部を上方から切削して切削孔19を穿孔し、切削孔19の下端周縁にバリ16を突出させ、このバリ16をALC板1に食い込ませるようにしてもよいものであり、また、図11に示すように、頭部13の中央部に下方への凹み30を形成し、この凹み30の下面をALC板1の固定用孔2の上端縁に食い込ませるようにしてもよいものである。さらに他例として、ボルト4の頭部13を締め付け後にカシメにて潰すようにしてもよい。
【0017】なお、前記実施形態では、固着金具3の第1のフランジ当接部11及び第2のフランジ当接部12を略L字状とした場合を例示したが、例えば図12(a)に示すように、略Z字状に形成してもよいものである。さらに、図12(b)に示すように、第1のフランジ当接部11と第2のフランジ当接部12とをそれぞれ略C字状に屈曲させ、第1のフランジ当接部11と第2のフランジ当接部12の高さ寸法Hを異ならせるようにしてもよいものである。
【0018】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっては、建物構造材のフランジ上に載置されるコンクリート系床パネルに上下方向に貫通する固定用孔が形成され、コンクリート系床パネルの下面側に固着金具が配設され、固着金具は、固定用孔内に上方から挿入されるボルトが挿通するボルト挿通孔を有し、ボルト挿通孔の下方からボルトに螺合するナットによりコンクリート系床パネルの下面に固着されるパネル固着部と、パネル固着部の一端部側から段落ちして建物構造材のフランジの下面に当接することができる第1のフランジ当接部と、パネル固着部の他端部側から段落ちしてフランジの下面に当接することができる第2のフランジ当接部とが一体に設けられており、上記第1のフランジ当接部とこれに対向するパネル固着部の延長線との間の最短距離と上記第2のフランジ当接部とこれに対向するパネル固着部の延長線との間の最短距離とを異ならせたので、建物構造材の上に仮置きしたコンクリート系床パネルの固定用孔の上方から固着金具のボルト挿通孔にボルトを通して、固着金具の下方からナットを締め付けることで、従来のようにコンクリート系床パネルの内部にインサートナットを埋め込んだものと比較して、コンクリート系床パネルの固着強度を高めることができる。しかも、フランジが薄肉の場合は、パネル固着部からの最短距離の短い方のフランジ当接部をフランジの下面にあてがい、逆に、フランジが厚肉の場合は、パネル固着部からの最短距離の長い方のフランジ当接部をフランジの下面にあてがうことで、建物構造材のフランジの厚み(例えば8mm、2mm)に応じて第1のフランジ当接部又は第2のフランジ当接部を選択できるので、1つの固着金具で済み、従来のようにフランジの厚みに応じた固着金具をそれぞれ用意する必要がないので、部品数を削減できてコストを低減できると共に、施工効率の向上を図ることができる。
【0019】また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、ボルトの頭部にコンクリート系床パネルに食い込んでボルトが緩む方向に回転するのを防止するための回り止め用の凸部を突設させてなるので、ナットを締め付けた後で、ボルトが緩む方向に回転するのを凸部によって防止でき、コンクリート系床パネルの取り付け強度を一層高めることができる。




 

 


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