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発明の名称 建物の外壁の構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−173194(P2001−173194A)
公開日 平成13年6月26日(2001.6.26)
出願番号 特願平11−360443
出願日 平成11年12月20日(1999.12.20)
代理人 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【テーマコード(参考)】
2E001
2E110
【Fターム(参考)】
2E001 DB02 DB05 FA04 FA09 FA52 GA12 GA42 HA07 HA21 KA01 LA01 MA02 MA03 MA06 MA15 NA07 NB03 NB05 NC01 ND11 ND14 ND15 
2E110 AA02 AA14 AA33 AA57 AB04 AB22 AB26 BA04 BA12 BB22 CB01 CC04 DA10 DA12 DD09 GA24W GA33W GA33X GA42Z GB17W GB23W GB32Z GB62Z
発明者 岡本 英男
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 外面に外装板材を貼った建物の外壁の一部に上記外装板材の外面に重ねるようにALC板からなる増し貼り用外装材を貼ったことを特徴とする建物の外壁の構造。
【請求項2】 外装板材の外面側に下地棧を介して増し貼り用外装材を貼り、外装板材と増し貼り用外装材との間に通気隙間を形成したことを特徴とする請求項1記載の建物の外壁の構造。
【請求項3】 パネル枠の外面側に外装板材を取り付けた外壁パネルにて建物の外壁を形成し、外壁パネルの側端で外装板材の外面側に上下方向に下地棧を配置すると共に下地棧からパネル枠の縦枠に固着具を打入して下地棧を外壁パネルに固着し、縦枠の位置より外壁パネルの左右方向の中心側に偏った位置で固着具を増し貼り用外装材の外面から下地棧に打入して増し貼り用外装材を取り付けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の建物の外壁の構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の外壁の外装の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、建物の外壁は、窯業系材料よりなる外装材を貼って仕上げるが、全面に亙って同一の外装材を同じ状態で貼ってあるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例では外壁の外面が全面に亙って同じ仕上げになり、また壁の厚さに変化がなく、外観の変化に乏しいと共に豪華さの点でも乏しいという問題があった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、外観に変化を持たせると共に豪華さを持たせることができ、しかも部分的に断熱性、遮音性、防水性等を増すことができる建物の外壁の構造を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明の請求項1の建物の外壁の構造は、外面に外装板材1を貼った建物の外壁2の一部に上記外装板材1の外面に重ねるようにALC板からなる増し貼り用外装材3を貼ったことを特徴とする。外装板材1を外面に露出させる部分と増し貼り用外装材3を外面に露出させる部分ができると共に増し貼り用外装材3を貼った部分は外面側に突出させることができるものであって、外観に変化を持たせることができると共に豪華さを持たせることができる。また増し貼り用外装材3を貼った部分は断熱性、遮音性、防水性等を増すことができる。
【0006】また本発明の請求項2の建物の外壁の構造は、請求項1において、外装板材1の外面側に下地棧4を介して増し貼り用外装材3を貼り、外装板材1と増し貼り用外装材3との間に通気隙間5を形成したことを特徴とする。増し貼り用外装材3を下地棧4を介して容易に取り付けることができる。また増し貼り用外装材3の裏側の通気隙間5に通気できて増し貼り用外装材3の裏面側に結露する弊害を防止できる。
【0007】また本発明の請求項3の建物の外壁の構造は、請求項1または請求項2において、パネル枠6の外面側に外装板材1を取り付けた外壁パネル7にて建物の外壁2を形成し、外壁パネル7の側端で外装板材1の外面側に上下方向に下地棧4を配置すると共に下地棧4からパネル枠6の縦枠6aに固着具8を打入して下地棧4を外壁パネル7に固着し、縦枠6aの位置より外壁パネル7の左右方向の中心側に偏った位置で固着具9を増し貼り用外装材3の外面から下地棧4に打入して増し貼り用外装材3を取り付けたことを特徴とする。増し貼り用外装材3の側端から中心側に離れた位置から固着具9を打入しても増し貼り用外装材3を取り付けることができ、増し貼り用外装材3の側端に近い位置から固着具9を打入するように増し貼り用外装材3が割れたりする弊害を防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1乃至図4に示すように建物の外壁2は本例の場合、建物躯体に外壁パネル7を建て込むことにより形成してある。外壁パネル7は縦枠6aと横枠6bとよりなる矩形状のパネル枠6の屋内側の面に内装下地材10を貼り、パネル枠6の屋外側の面に外装板材1を貼り、内装下地材10と外装板材1との間にグラスウール等の断熱材11を充填すると共に断熱材11と外装板材1との間に空気層12を設けて形成されている。この外壁パネル7の外装板材1は窯業系材料にて形成されるものであり、例えばパプル混入セメント珪酸カルシウム板にて形成されている。この外装板材1には予め下地シーラのような下地塗料の塗装を施してある。
【0009】外壁パネル7を建て込むとき、柱13のある部分では隣り合う外壁パネル7の縦枠6a間に柱13を介装してあり、柱13のない部分では隣り外壁パネル7の縦枠6a同士を直接対向させてあり、建物のコーナ部では直交するように隣り合う外壁パネル7の縦枠6a間に柱14を介装してある。柱13の外面側には平用柱カバー15aを装着してあり、コーナ部の柱14の外面にはコーナ用柱カバー15bを装着してある。平用柱カバー15aは上記外装板材1と同じ外装面部1aを外面側に有し、コーナ用柱カバー15bも上記外装板材1と同じ外装面部1bを有しており、外装板材1の外面と外装面部1aや外装面部1bの外面とを面一にしてある。外装板材1の側端と外装面部1aや外装面部1bの側端との間の目地部にはバックアップ材16を介してシーリング材17を充填してある。
【0010】このように外壁パネル2にて建物の全面の外壁2が施工されるが、この外壁2の外面側で要所には上記外装板材1の外面に重ねるように増し貼り用外装材3が貼られる。増し貼り用外装材3を貼るときは、外壁パネル7の外装板材1の外面側に下地棧4が取り付けられ、下地棧4を介して取り付けられる。下地棧4は上下に長い縦棧であり、左右方向に適当な間隔を隔てて取り付けられる。下地棧4を取り付けときは、下地棧4の外面側からビスのような固着具8をパネル枠6等に打入することで取り付けられる。下地棧4を外装板材1の外面に取り付けるとき必要に応じてこれらの間にシール材24を介装してある。
【0011】増し貼り用外装材3はALC板よりなる気泡コンクリート板にて形成されており、外面側には模様となる断面台形状の凹溝18を凹設してある。この増し貼り用外装材3の外面側にも予め下地シーラのような下地塗料の塗装を施してある。増し貼り用外装材3を取り付けるときは凹溝18の底部からビスのような固着具9を打入されるものであり、下地棧4や外装板材1まで至るように打入して固定してある。隣り合う増し貼り用外装材3の側端間にはバックアップ材19を介してシーリング材20を充填してある。
【0012】上記のように外壁2の外面の要所に増し貼り用外装材3が貼られるが、増し貼り用外装材3を貼った後、増し貼り用外装材3の外面及び屋外に露出する外装板材1の外面には上塗り塗料のような塗料が塗布されて仕上げられる。このとき増し貼り用外装材3の外面と外装板材1の外面は同じ塗料を塗布しても異なる塗料を塗布してもよい。上記のように外壁2の外面の要所に増し貼り用外装材3を貼るが、このようにすることで外装板材1を外面に露出させる部分と増し貼り用外装材3を外面に露出させる部分ができると共に増し貼り用外装材3を貼った部分は外面側に突出させることができるものであって、外観に変化を持たせることができると共に豪華さを持たせることができる。また増し貼り用外装材3を貼った部分は断熱性、遮音性、防水性等を増すことができる。
【0013】また増し貼り用外装材3を貼る部分と貼らない部分との境の部分では図1に示すように増し貼り用外装材3の側端に沿って端部仕舞い用外装材3aが貼られる。端部仕舞い用外装材3aは増し貼り用外装材3と同じ材料にて形成され、外面側に凹溝18を設けてあるが、端部仕舞い用外装材3aの裏面側の一側に上記下地棧4の厚さと同じ厚さの凸部21を一体に設けてある。この端部仕舞い用外装材3aは凹溝18の底部から下地棧4及び外装板材1に至るように固着具9を打入することで固着される。端部仕舞い用外装材3aを取り付けた状態で凸部21が外装板材1の外面に直接接触し、下地棧4を介して貼るものでも下地棧4が露出しなく外観良く仕上げることができると共に防水的に施工できる。また端部仕舞い用外装材3aを取り付けたとき凸部21と外装板材1との間の内隅にシーリング材22が充填してあり、シーリング材22にて一層防水してある。またこの端部仕舞い用外装材3aを取り付ける部分では端部仕舞い外装材3aとこれに隣接する増し貼り用外装材3に亙る幅の下地棧4を取り付けてあり、この下地棧4が外装板材1を介して外壁パネル7内の補強材23に打入した固着具8にて固着すると共に外装板材1に打入したビスような固着具8aにて固着してある。
【0014】柱13を介して外壁パネル7が隣り合う部分では図2に示すように外壁パネル7の側端と平行になるようにそれぞれ下地棧4が取り付けられるのであるが、この下地棧4が下地棧4からパネル枠6の縦枠6aに固着具8を打入することで固定してある。増し貼り用外装材3はこの固着具8で固定する位置より増し貼り用外装材3の左右の幅方向の中心に偏った位置で固着具9を増し貼り用外装材3から下地棧4に打入することで固定してある。このようにすることで増し貼り用外装材3の側端から所定距離(図2の符号a)離れた位置に固着具9を打入するすることができて増し割り用外装材3の割れを防止できる。つまり、パネル枠6の縦枠6aに対応する図2の符号bの位置に固着具9を打入するとALC板で形成せる増し貼り用外装材3が割れるおそれがあるが、側端から所定距離離れた符合cの位置に固着具9を打入すると、増し割り用外装材3が割れるおそれがない。
【0015】またこのように柱13を介して外壁パネル7が隣り合う部分では隣り合う外壁パネル7に側端に沿って下地棧4を取り付けてあり、平用柱カバー15aの外装面部1aと増し貼り用外装材3の裏面との間には隙間Sを設けてある。このように施工すると図2の符号Aに示す増し貼り用外装材3の継ぎ目に段差ができにくいように接続できる。つまり、平用柱カバー15aの外装面部1aの外面は外装板材1の外面と面一になりにくく、この外装面部1aに下地棧4を取り付けると、外装板材1に取り付けた下地棧4と外面が面一になりにくく、符号Aに示す継ぎ目に段差が生じやすいが、隣接する外壁パネル7に夫々下地棧4を取り付けてあるために符号Aに示す継ぎ目に段差が生じにくくなる。
【0016】また隣接する外壁パネル7の側端同士を直接接続する部分では図3に示すように側端の凹部25aと凸部25bを係合してあり、また隣り合う外壁パネル7に亙るように幅の広い下地棧4を装着してある。そしてこのように隣り合う外装パネル7に亙って装着した下地棧4を介して増し貼り用外装材3を取り付けてある。このように隣り合う外壁パネル7に亙るように下地棧4を取り付け、この下地棧4に隣接する増し貼り用外装材3を取り付けると、隣り合う外壁パネル7に段差があっても下地棧4で矯正でき、符号Bに示す増し貼り用外装材3間に段差ができないように施工できる。
【0017】また建物のコーナ部で柱14の外面にはコーナ用柱カバー15bを装着してあるが、この部分では図4に示すように出隅役物3bを被嵌してあり、固着具9にて固着してある。この出隅役物3bも上記増し貼り用外装材3と同じ材料にて形成され、外面側に凹溝18を設けてある。この場合、下地棧4は外壁パネル7の外装板材1とコーナ用柱カバー15bの外装面部1bに亙るように装着してある。
【0018】上記のように外壁2の要所に増し貼り用外装材3を取り付けられるが、外装板材1の外面に下地棧4を介して増し貼り用外装材3が取り付けられるため、外装板材1の外面と増し貼り用外装材3の裏面との間には図5に示すように上下方向に亙る通気隙間5が形成されている。図5で27は梁、28は軒天井、29は天井、30は床、31は基礎、32は土台である。基礎31の上には基礎見切り材33を取り付けてあり、基礎見切り材33に設けた通気孔34を上記通気隙間5の下端に連通させてある。軒天井28の壁際回り縁35には通気路36を設けてあり、この通気路36にて通気隙間5の上端と軒天井裏とを連通させてある。しかして外気が基礎見切り材33の通気孔34から通気隙間5に流入し、通気隙間5を通って通気路36を介して軒天井裏に流れる。このように通気されることで増し貼り用外装材3の裏に結露するのを防止できる。
【0019】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は、外面に外装板材を貼った建物の外壁の一部に上記外装板材の外面に重ねるようにALC板からなる増し貼り用外装材を貼ったので、外装板材を外面に露出させる部分と増し貼り用外装材を外面に露出させる部分ができると共に増し貼り用外装材を貼った部分は外面側に突出させることができるものであって、外観に変化を持たせることができると共に豪華さを持たせることができるものであり、また増し貼り用外装材を貼った部分は断熱性、遮音性、防水性等を増すことができるものである。
【0020】また本発明の請求項2の発明は、請求項1において、外装板材の外面側に下地棧を介して増し貼り用外装材を貼り、外装板材と増し貼り用外装材との間に通気隙間を形成したので、増し貼り用外装材を下地棧を介して容易に取り付けることができるものであり、しかも増し貼り用外装材の裏側の通気隙間に通気できて増し貼り用外装材の裏面側に結露する弊害を防止できるものである。
【0021】また本発明の請求項3の発明は、請求項1または請求項2において、パネル枠の外面側に外装板材を取り付けた外壁パネルにて建物の外壁を形成し、外壁パネルの側端で外装板材の外面側に上下方向に下地棧を配置すると共に下地棧からパネル枠の縦枠に固着具を打入して下地棧を外壁パネルに固着し、縦枠の位置より外壁パネルの左右方向の中心側に偏った位置で固着具を増し貼り用外装材の外面から下地棧に打入して増し貼り用外装材を取り付けたので、増し貼り用外装材の側端から中心側に離れた位置から固着具を打入しても増し貼り用外装材を取り付けることができ、増し貼り用外装材の側端に近い位置から固着具を打入するように増し貼り用外装材が割れたりする弊害を防止できるものである。




 

 


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