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発明の名称 防蟻構造および防蟻方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−40791(P2001−40791A)
公開日 平成13年2月13日(2001.2.13)
出願番号 特願平11−217541
出願日 平成11年7月30日(1999.7.30)
代理人 【識別番号】100073461
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 武彦
【テーマコード(参考)】
2E001
【Fターム(参考)】
2E001 DH14 EA01 FA11 FA21 GA24 HD11 HE01 HF00 
発明者 高木 光明 / 宮地 京一 / 山田 長美
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】建築物の床下空間へ白蟻が侵入するのを阻止する防蟻構造であって、周囲の地盤の表面よりも低い位置に配置され、前記床下空間の底面となるべタ基礎コンクリート層と、前記べタ基礎コンクリート層の上面に立設され、前記周囲の地盤の表面よりも上方まで延び、前記床下空間の外周壁となる布基礎と、前記布基礎と前記べタ基礎コンクリート層との継目個所を塞いで、前記床下空間の反対側の地盤内に配置された防蟻剤施工部とを備える防蟻構造。
【請求項2】前記防蟻剤施工部が、前記布基礎の側面と前記べタ基礎コンクリート層の上面とで構成される隅角部に配置される請求項1に記載の防蟻構造。
【請求項3】前記防蟻剤施工部が、前記布基礎の側面と前記べタ基礎コンクリート層の側端面とが当接する継目線の外側面に配置される請求項1に記載の防蟻構造。
【請求項4】建築物の床下空間へ白蟻が侵入するのを阻止する防蟻方法であって、周囲の地盤の表面よりも低い位置に、前記床下空間の底面となるべタ基礎コンクリート層を配置する工程(a) と、前記べタ基礎コンクリート層の上面に、前記周囲の地盤の表面よりも上方まで延び、前記床下空間の外周壁となる布基礎を配置する工程(b) と、前記布基礎と前記べタ基礎コンクリート層との継目個所を塞いで、前記床下空間の反対側の地盤内に防蟻剤を施工する工程(c) とを含む防蟻方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防蟻構造および防蟻方法に関し、建築物の床下空間に白蟻が侵入してきて建築物に食害が及ぶことを防止する防蟻構造および防蟻方法を対象にしている。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の床下構造として、断面逆T字形などをなす周壁状の布基礎を地盤に埋め込んだ状態で構築したあと、布基礎の内側に構成される床下空間の地盤底面にコンクリートを打設するべタ基礎コンクリート構造が知られている。このべタ基礎コンクリート構造は、地盤から床下空間に湿気や水分が侵入するのを防止でき、床下空間の環境を良好に維持するのに有効である。
【0003】べタ基礎コンクリートにおける防蟻構造として、べタ基礎コンクリートを打設する前に、布基礎の内側の地盤表面に防蟻シートを施工することが行われている。べタ基礎コンクリート自体にも白蟻の通過を遮断する機能はあるが、経時的にひび割れが生じたりすると、その隙間を通って白蟻が侵入する可能性があるため、前記した防蟻シートが有効となる。
【0004】防蟻シートは、合成樹脂シートの表面に防蟻剤を塗工したものや、不織布に防蟻剤を含浸させたものなどが用いられる。防蟻剤には、金属クロムや砒素、有機リンなどの化合物が含まれている。なお、防蟻シートの端面と布基礎との間に隙間があると、この隙間を通って白蟻が侵入する可能性がある。そこで、布基礎の根元部分で地盤に溝を掘って、この溝に防蟻剤を注入しておくことが行われている。このようにしておけば、防蟻シートあるいはべタ基礎コンクリートと布基礎との間に隙間があいても、防蟻機能が損なわれ難い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来のべタ基礎コンクリートを有する床下空間における防蟻構造では、施工された防蟻剤が、経時的に床下空間に放出されて、床下空間の環境を損なうという問題があった。例えば、前記した布基礎の根元の地盤に溝を掘って、この溝に防蟻剤を注入しておく場合、溝に溜まった防蟻剤は徐々に蒸発したり浸出したりして、布基礎とべタ基礎コンクリートとの隙間から床下空間に放出されることが起こる。
【0006】床下空間に打設されたべタ基礎コンクリートは、経時的に収縮変形を起こすことが避けられないから、布基礎との間に隙間があいて防蟻剤が床下空間に放出されてしまう。本発明の課題は、前記したべタ基礎コンクリート構造を有する床下空間において、確実な防蟻機能を果たすとともに床下空間の環境改善を図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる防蟻構造は、建築物の床下空間へ白蟻が侵入するのを阻止する防蟻構造であって、周囲の地盤の表面よりも低い位置に配置され、前記床下空間の底面となるべタ基礎コンクリート層と、前記べタ基礎コンクリート層の上面に立設され、前記周囲の地盤の表面よりも上方まで延び、前記床下空間の外周壁となる布基礎と、前記布基礎と前記べタ基礎コンクリート層との継目個所を塞いで、前記床下空間の反対側の地盤内に配置された防蟻剤施工部とを備える。
〔床下空間〕基本的には通常の建築物における各種床下空間の構造と共通している。
【0008】べタ基礎コンクリート層は、床下空間の底面に地盤を覆うように配置され、床下空間の底面を構成する構造である。べタ基礎コンクリート層は、建築現場で型枠を組み配筋を施しコンクリートを流し込んで施工する。べタ基礎コンクリート層の厚みは、建築物の施工条件によっても異なるが、通常、10〜25cm程度に設定される。
【0009】ベタ基礎コンクリート層は、周囲の地盤の表面よりも低い位置に配置される。すなわち、地盤を掘り下げて、その底面にベタ基礎コンクリート層が配置される。ベタ基礎コンクリート層を打設する前に、地盤の表面に防蟻シートを敷設しておくことができる。防蟻シートは、合成樹脂などからなるシートの裏面に、砒素化合物やクロムその他の金属化合物などの防蟻剤を配置したものである。防蟻シートの代わりに防蟻剤を直接に地盤表面に散布したりしておくこともできる。また、防蟻シートとして、防蟻機能を有するナイロンなどの合成樹脂シートを用いれば、防蟻剤を配合しておかなくてもよい。さらに、ベタ基礎コンクリート層は配筋が施されており、通常は、施工後にひび割れや隙間を生じることは少なく、白蟻がベタ基礎コンクリート層を通過することはないので、ベタ基礎コンクリート層には防蟻シートや防蟻剤の散布処理を省くことができる。
【0010】布基礎は、一部を地盤に埋設した状態で、壁状あるいは枠状をなすように構築されたコンクリート構造体である。布基礎の上部に床材や柱材その他の上部構造が構築される。布基礎は、ベタ基礎コンクリート層の上面に立設され、周囲の地盤の表面よりも上方まで延びている。布基礎の根元部分は地盤よりも低い位置にある。
【0011】布基礎の下端とベタ基礎コンクリート層の上面との間には継目が生じる。
〔防蟻剤施工部〕ベタ基礎コンクリート層と布基礎との間に生じる継目個所から白蟻が床下空間に侵入するのを阻止する構造である。防蟻剤は、液状、練状、粉体状などの形態をなすものが用いられる。防蟻剤の有効成分として、砒素化合物やクロムその他の金属化合物が挙げられる。有機リン系化合物やピレスロイド系化合物を含む有機系の防蟻剤成分も使用できる。
【0012】防蟻剤には、防蟻剤成分のほかに、止水剤成分あるいは止水機能のある樹脂を配合しておくことができる。防蟻剤の塗工作業を容易にしたり、防蟻剤の流出を防いだりするために、粘性や付着性を高める成分を配合しておくことができる。狭い隙間などに侵入して埋めることができるように、浸透性あるいは隙間追従性のある成分を配合しておくことができる。
【0013】ウレタン樹脂などの樹脂成分を配合しておくことができる。高吸収性ポリマーやラテックス、ゴム、アスファルト剤などが配合しておくことができる。低発泡化樹脂を配合しておくことができる。防蟻剤は、ベタ基礎コンクリート層と布基礎との継目個所を塞ぐことができれば、その配置構造および施工方法は特に限定されない。
【0014】防蟻剤は、液状あるいは練状のものを、注入したり、塗り付けたり、充填したりして施工することができる。また、防蟻剤が配合された合成樹脂の成形シートや継目個所の形状に対応するブロック状の成形体を用いることもできる。これらの成形シートや成形ブロックは、接着剤や粘着剤を用いて前記継目個所に配置することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】〔隅角部の防蟻剤施工部〕図1に示す実施形態は、ベタ基礎コンクリート層と布基礎との継目個所の隅角部に防蟻剤施工部を配置している。床下構造は、地盤10を掘り下げて、周囲の地表面10aよりも一段低くなった床下地盤の表面10bに、防蟻シート30を敷設した上に、ベタ基礎コンクリート層20が打設されている。ベタ基礎コンクリート層20の上面は、周囲の地盤表面10aよりも低い位置にある。
【0016】防蟻シート30は、防蟻シート30は、合成樹脂シートに防蟻剤がコーティングあるいは含浸されたものが用いられる。防蟻シート30として、ポリアミド樹脂シートを使用すれば、防蟻剤を使用しなくても防蟻機能を持たすことができる。ベタ基礎コンクリート層20の上面で外周側端よりも少し内側に入った位置に布基礎12が立設されている。ベタ基礎コンクリート層20と布基礎12とが逆T字形に配置されている。布基礎12は、周囲の地盤表面10aよりも低い位置から地盤表面10bの上方まで延びている。布基礎12の上には、大引けや根太などを介して施工される床面16や壁18などの上部構造を有しており、ベタ基礎コンクリート層20および布基礎12が建築物を支える基礎構造となっている。ベタ基礎コンクリート層20と布基礎12および床面16で囲まれた空間が床下空間Sである。
【0017】ベタ基礎コンクリート層20と布基礎12との継目個所で、ベタ基礎コンクリート層20の上面と布基礎12の外側面とで構成する隅角部に、防蟻剤40が盛り付けられている。防蟻剤40は、防蟻剤成分を止水機能を有するウレタン樹脂に配合したものが用いられている。防蟻剤40がベタ基礎コンクリート層20と布基礎12との継目を外側から塞いでいる。防蟻剤40の施工は、地盤10を掘り下げた空間で、ベタ基礎コンクリート層20および布基礎12を打設したあと、前記隅角部に防蟻剤40を盛り付け、その上から土を埋め戻しておけばよい。
【0018】上記実施形態では、ベタ基礎コンクリート層20と布基礎12とで構成される床下空間Sに白蟻が侵入する経路は、ベタ基礎コンクリート層20と布基礎12との継目個所になる。この継目個所で、床下空間Sとは反対側の空間すなわち地盤10側の空間に防蟻剤40を施工して、継目個所から床下空間S内に白蟻が侵入することを阻止している。白蟻は防蟻剤40の施工個所を通過しない限り床下空間Sには入ることができない。また、防蟻剤40が揮発したり浸出したりしたとしても、ベタ基礎コンクリート層20および布基礎12の外側の地盤10側で起こることであるので、床下空間Sに防蟻剤40の揮発成分や液体成分が侵入してくることが防げる。防蟻剤40に止水機能があれば、地盤10から床下空間S側に地下水などが侵入するのを阻止することもできる。
〔外側面の防蟻剤施工部〕図2に示す実施形態は、基本的な床下構造は前記実施形態と共通するので、相違点を主に説明する。
【0019】布基礎12は、ベタ基礎コンクリート層20の外側端と布基礎12の外側面とが同じ面でつながるように配置されており、ベタ基礎コンクリート層20と布基礎12とが断面概略L字形をなしている。ベタ基礎コンクリート層20と布基礎12の外側面には、両者の境界に継目線が生じる。この継目線に沿って、防蟻剤40が塗り付けられている。防蟻剤40として、比較的に粘性があったり付着性があったりして、垂直面に塗り付けた状態でも、ある程度の期間は垂れ落ち難い性質を有するものが用いられる。具体的には、配合する樹脂の材質や粘度を調整すればよい。なお、防蟻剤40を塗り付けたあと、土を埋め戻してしまえば、地盤10で支持されることになるので、その後で防蟻剤40が垂れ落ちることはない。
【0020】上記実施形態でも、前記実施形態について説明したのと同様に、床下空間Sへの白蟻の侵入が確実に阻止できるとともに、防蟻剤40が床下空間Sに侵入する問題も解消される。
【0021】
【発明の効果】本発明の防蟻構造および防蟻方法は、地盤内でベタ基礎コンクリート層の上面に布基礎を立設し、布基礎とベタ基礎コンクリート層との継目個所を塞いで、床下空間の反対側の地盤内に防蟻剤施工部を配置しておくことで、床下空間への白蟻の侵入を確実に阻止できる。防蟻剤は、ベタ基礎コンクリート層の外側に配置されているので、防蟻剤がベタ基礎コンクリート層と布基礎との継目から床下空間に侵入することもない。
【0022】その結果、優れた防蟻機能を発揮することができるとともに、床下空間が防蟻剤成分で汚染されることを防いで、床下空間の環境を良好に維持できることになる。




 

 


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