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発明の名称 ユニットルームのコーナ部の防水構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−32412(P2001−32412A)
公開日 平成13年2月6日(2001.2.6)
出願番号 特願平11−212888
出願日 平成11年7月27日(1999.7.27)
代理人 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
発明者 稲葉 雅史
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 防水床パンの上に壁パネルを防水テープを敷設して立設したユニットルームのコーナ部の防水構造であって、壁パネルが存在しないコーナ部における壁パネル間の防水床パンの上に下コーナブロックを設けて下コーナブロックにてコーナ部における防水テープを押さえて成ることを特徴とするユニットルームのコーナ部の防水構造。
【請求項2】 下コーナブロックには防水床パンに係止する係止部を形成して成ることを特徴とする請求項1記載のユニットルームのコーナ部の構造。
【請求項3】 下コーナブロックの内側にはシール充填材の充填をバックアップするバックアップ部を形成して成ることを特徴とする請求項1記載のユニットルームのコーナ部の防水構造。
【請求項4】 壁パネルの接続面に膨大部を先端に備えた接続突起を設け、アングル型の接続具の両片に大径孔とこれの上方に小径孔を連通して形成した接続孔を設け、接続具の対向する接続孔を下方側程接続具の中心側に寄るように傾斜させ、大径孔を経た接続突起を小径孔に係止して壁パネルを接続して成ることを特徴とする請求項1記載のユニットルームのコーナ部の防水構造。
【請求項5】 コーナ部における壁パネルの背面の縦フレームに通孔を形成し、縦フレーム間に貫通孔を形成した接続ブロックを配し、通孔及び貫通孔に挿通したベルトを締付けて壁パネルを接続することを特徴とする請求項1記載のユニットルームのコーナ部の防水構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニットルームのコーナ部の防水構造に関し、詳しくは、コーナ部における防水性を高めようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室のようなユニットルームにおける防水構造は、防水床パンの外周部において立上げられた壁のせ部に壁パネルを載設し、ユニット組立て後にシリコン樹脂等のシーリング剤にてシールを図るものである。
【0003】ところで、シーリング剤6によるシール機能は経年変化によって劣化するものであり、このため、図11に示すように、防水床パン1の外周部に立上げられた壁のせ部19に防水テープ3を敷設して壁パネル2の自重によって防水テープ3を圧縮することで長年のシールを図る二重防水構造にしている。
【0004】図11において、符号20は固定金具であり、固定金具20の係止片22が防水床パン1の起立片23に係止されるのであり、この場合、固定金具20の大径部20aを横フレーム21の大径孔を経て小径孔21aに至らせて、壁パネル2を起立保持するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の構成においては、図10に示すように、防水床パン1のコーナ部には壁パネル2,2が存在しないのであり、コーナ部におけるシーリング剤6が劣化して亀裂等が入ると直ちに漏水が生じるという問題があった。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、壁パネルが存在していないコーナ部における防水性を高めることができるユニットルームのコーナ部の防水構造を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1においては、防水床パン1の上に壁パネル2を防水テープ3を敷設して立設したユニットルームのコーナ部の防水構造であって、壁パネル2,2が存在しないコーナ部における壁パネル2,2間の防水床パン1の上に下コーナブロック4を設けて下コーナブロック4にてコーナ部における防水テープ3を押さえていることを特徴とするものである。このような構成によれば、コーナ部において壁パネル2が存在しない箇所に敷設した防水テープ3を下コーナブロック4によって押さえるのであり、防水床パン1のコーナ部における防水性を大幅に高めることができる。
【0008】請求項2においては、下コーナブロック4には防水床パン1に係止する係止部5を形成していることを特徴とするものである。このような構成によれば、係止部5によって下コーナブロック4を防水床パン1に係止して固定することができ、一層、防水性を高めることができる。
【0009】請求項3においては、下コーナブロック4の内側にはシール充填材6の充填をバックアップするバックアップ部7を形成してあることを特徴とするものである。このような構成によれば、バックアップ部7においてシリコン樹脂のようなシール充填材6のバックアップをおこなうことができ、一層、シール性を高めることができる。
【0010】請求項4においては、壁パネル2の接続面に膨大部8を先端に備えた接続突起9を設け、アングル型の接続具10の両片に大径孔11とこれの上方に小径孔12を連通して形成した接続孔13を設け、接続具10の対向する接続孔13,13を下方側程接続具10の中心側に寄るように傾斜させ、大径孔11を経た接続突起9を小径孔12に係止して壁パネル2,2を接続していることを特徴とするものである。このような構成によれば、接続具10の接続孔13の大径孔11に接続突起9の膨大部8を挿入した後、接続具10を打ち込んで、接続突起9を小径孔12に至らせて固定する場合に、接続孔13は下方側程中心側に寄るように傾斜していることから、壁パネル2,2の開きを阻止して連結することができ、壁パネル2,2が開くことによる防水性の低下を防止することができる。
【0011】請求項5においては、コーナ部における壁パネル2,2の背面の縦フレーム14,14に通孔17を形成し、縦フレーム14,14間に貫通孔15を形成した接続ブロック16を配し、通孔17及び貫通孔15に挿通したベルト18を締付けて壁パネル2,2を接続することを特徴とするものである。このような構成によれば、コーナ部において隣接する壁パネル2,2の縦フレーム14,14間に接続ブロック16を介装して縦フレーム14の通孔17、接続ブロック16の貫通孔15に挿通したベルト18を締めつけることで、壁パネル2,2のコーナ部における連結強度を高めることができ、壁パネル2,2間の防水性を高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明する。図1(a)は平面図、同図(b)は側断面図、図2は下コーナブロックの斜視図、図3はコーナ部の側断面図である。
【0013】本発明のユニットルームは、例えば、浴室を構成するものであり、防水床パン1の周部に壁パネル2が立設され、天井パネルが架設されて構成されるものであり、防水床パン1と壁パネル2間には充分な防水が図られている。以下、詳述する。
【0014】図1に示すように、防水床パン1の周部に底面よりも起立させた平坦な壁支持部26が形成され、壁支持部26の外縁部に更に起立する起立片27が形成されて防水性を高めるようにしている。平坦な壁支持部26にはコーナ部も含めて全周にわたって防水テープ3を敷設している。防水テープ3は接着剤にて接着されることが好ましい。
【0015】壁パネル2は面板28の裏面の外周部にチャンネル材の縦フレーム14及び横フレーム14及び横フレーム21を付設して構成している。壁パネル2の下の横フレーム21は下方に開口し、上の横フレーム21は上に開口している。縦フレーム14は背方に開口している。
【0016】図2は下コーナブロック4を示していて、平面視において略L字状に形成された押さえ片29,29の各々にU字状となった係止部5,5を形成している。押さえ片29の先端部には挿入保持片30が起立して形成され、係止段部31を形成している。
【0017】しかして、図1(a)(b)及び図3に示すように、下コーナブロック4を防水床パン1のコーナ部に載置するとともに係止部5,5を起立片23に係合させて取付けるのであり、下コーナブロック4にて防水テープ3を押さえる。下コーナブロック4の上方から防水床パン1のコーナ部の両側に壁パネル2,2を建込むのである。
【0018】この場合、図1(a)及び図3に示すように、縦フレーム14の端部が下コーナブロック4の係止段部31に係止され、挿入保持片30が横フレーム21の内部に挿入係止されるのであり、このようにして、下コーナブロック4に壁パネル2,2が係止連結されるとともに壁パネル2,2にて下コーナブロック4を押さえて防水テープ3を押し付けて充分な防水を図るのである。図3においては、32は連結具であり、縦横のフレーム14,21を連結して、壁パネル2の強度を高めている。
【0019】このように、壁パネル2,2が存在しないコーナ部における壁パネル2,2間の防水床パン1の上に下コーナブロック4を設けて下コーナブロック4にてコーナ部における防水テープ3を押さえるのであり、防水床パン1のコーナ部における防水性を大幅に高めるのである。この場合、略U字状の係止部5によって下コーナブロック4を防水床パン1に係止して固定することができるのであり、一層、防水性を高めることができるのである。しかも、下コーナブロック4の内側にはシール充填材6の充填をバックアップするバックアップ部7を形成してあって、組立て後に、シリコン樹脂のようなシール充填材6を充填する場合に、バックアップ部7においてバックアップをおこなうことができ、一層、コーナ部にけるシール性を高めることができるのである。
【0020】尚、下コーナブロック4の形状は図4(b)に示すように変更することができる。
【0021】図5及び図6は壁パネル2,2の接続構造を示している。以下、詳述する。
【0022】壁パネル2の縦フレーム14の外面に膨大部8を先端に備えた接続突起9を設けている。アングル型の接続具10の両片に大径孔11とこれの上方に小径孔12を連通して形成した接続孔13を設けている。接続具10の対向する接続孔13,13は下方側程接続具10の中心側に寄るように傾斜させている。
【0023】しかして、接続具13の大径孔11,11を接続突起9,9の膨大部8,8に係合させ、ハンマーのような工具にて接続具13を打込んで大径部8を小径孔12に移動させるのである。この場合、接続孔13は下方側程中心側に寄るように傾斜していることから、壁パネル2,2を引き寄せて連結することができ、壁パネル2,2の開きを阻止して連結することができ、壁パネル2,2が開くことによる防水性の低下を防止することができるものである。
【0024】図7は壁パネル2,2の開きを防止して連結する構成を示している。以下、詳述する。
【0025】壁パネル2,2の背面の縦フレーム14,14の側壁33,33に通孔17を形成している。縦フレーム14,14間に貫通孔15を形成した接続ブロック16を配設する。通孔17及び貫通孔15に挿通したベルト18を締付けて壁パネル2,2を接続するのである。
【0026】このように、コーナ部において隣接する壁パネル2,2の縦フレーム14,14間に接続ブロック16を介装して縦フレーム14の通孔17、接続ブロック16の貫通孔15に挿通したベルト18を締めつけることで、壁パネル2,2のコーナ部における連結強度を高めることができ、壁パネル2,2間の防水性を高めることができるものである。
【0027】図8は壁パネル2,2の上端部の接続ブロック34を示していて、接続ブロック34によって壁パネル2,2を開くのを防止して接続箇所における水密性が損なわれるのを防止するようにしている。以下、詳述する。
【0028】壁パネル2の上の横フレーム21には接続孔35を形成している。接続ブロック34には壁パネル2の外面に当たる外部当たり片36、壁パネル2の側端面に当たる端部当たり片37が各一対形成され、端部当たり片37,37が連結されて一連に形成されている。上押さえ片38が外部当たり片36の上端及び端部当たり片37の上部に連結して形成されている。上押さえ片38には棒状体39が垂下されている。
【0029】しかして、接続ブロック34の棒状体39,39を壁パネル2,2の接続孔35に挿通して壁パネル2,2を接続するのである。この場合、外部当たり片36が壁パネル2の外面に、端部当たり片37が壁パネル2の側端面に、上押さえ片38が壁パネル2の上面に当接するのである。
【0030】このような接続構造によれば、接続ブロック34には外部当たり片36及び端部当たり片37があるため壁パネル2と接続ブロック34との位置決めを強固におこなって壁パネル2,2の開きを防ぐことができる。
【0031】図8(a)に示すように、端部当たり片37には立上げ部が形成されてバックアップ部7aを形成している。このバックアップ部7aにおいて、天井パネル41と壁パネル2,2間に充填されるシール充填材6を受けるようにしている。
【0032】ところで、バックアップ部7aは、外方程下り傾斜するくさび状に形成されている。しかして、壁パネル2が開こうとする力を接続ブロック34が受けることの反力で、接続ブロック34の外端部42が少し上に持ち上げられようとしても、バックアップ部7が斜めになっていることから、接続ブロック34の外端部42が天井パネル41に当たることを防止して、天井パネル41が持ち上げられることがないようにしている。
【0033】図9は壁パネル2,2を平部において直線状に接続するとともに壁パネル2,2の開きを防止する断面L字状の平部ブロック43を示していて、棒状体39にリブ44を形成して壁パネル2の接続孔35にがたつきなく挿入するようにしている。図4(b)は壁パネル2,2の下部を接続する平部ブロックを示す。
【0034】
【発明の効果】請求項1においては、防水床パンの上に壁パネルを防水テープを敷設して立設したユニットルームのコーナ部の防水構造であって、壁パネルが存在しないコーナ部における壁パネル間の防水床パンの上に下コーナブロックを設けて下コーナブロックにてコーナ部における防水テープを押さえているから、コーナ部において壁パネルが存在しない箇所に敷設した防水テープを下コーナブロックによって押さえるのであり、防水床パンのコーナ部における防水性を大幅に高めることができるという利点がある。
【0035】請求項2においては、下コーナブロックには防水床パンに係止する係止部を形成しているから、請求項1の効果に加えて、係止部によって下コーナブロックを防水床パンに係止して固定することができ、一層、防水性を高めることができるという利点がある。
【0036】請求項3においては、下コーナブロックの内側にはシール充填材の充填をバックアップするバックアップ部を形成してあるから、請求項1の効果に加えて、バックアップ部においてシリコン樹脂のようなシール充填材のバックアップをおこなうことができ、一層、シール性を高めることができるという利点がある。
【0037】請求項4においては、壁パネルの接続面に膨大部を先端に備えた接続突起を設け、アングル型の接続具の両片に大径孔とこれの上方に小径孔を連通して形成した接続孔を設け、接続具の対向する接続孔は下方側程接続具の中心側に寄るように傾斜させ、大径孔を経た接続突起を小径孔に係止して壁パネルを接続しているから、請求項1の効果に加えて、接続具の接続孔の大径孔に接続突起の膨大部を挿入した後、接続具を打ち込んで、接続突起を小径孔に至らせて固定する場合に、接続孔は下方側程中心側に寄るように傾斜していることから、壁パネルの開きを阻止して連結することができ、壁パネルが開くことによる防水性の低下を防止することができるという利点がある。
【0038】請求項5においては、コーナ部における壁パネルの背面の縦フレームに通孔を形成し、縦フレーム間に貫通孔を形成した接続ブロックを配し、通孔及び貫通孔に挿通したベルトを締付けて壁パネルを接続するから、請求項1の効果に加えて、コーナ部において隣接する壁パネルの縦フレーム間に接続ブロックを介装して縦フレームの通孔、接続ブロックの貫通孔に挿通したベルトを締めつけることで、壁パネルのコーナ部における連結強度を高めることができ、壁パネル間の防水性を高めることができるという利点がある。




 

 


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