米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 繊維;紙;印刷 -> 小林記録紙株式会社

発明の名称 地紋入り印字用紙
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−322345(P2001−322345A)
公開日 平成13年11月20日(2001.11.20)
出願番号 特願2000−144298(P2000−144298)
出願日 平成12年5月17日(2000.5.17)
代理人 【識別番号】100084043
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 喜多男
【テーマコード(参考)】
2C005
2H113
【Fターム(参考)】
2C005 HA02 HA04 JB11 JB19 JB25 JB27 JB40 
2H113 AA03 AA06 BC00 CA34 CA39 CA40 CA44
発明者 野村 秀之 / 高取 奨
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】紙面上に、形態が異なる網点及び/又は万線で構成される隠し文字を備えた地紋が形成され、かつ、光学読取り装置により読取られる印字確認情報を印字するための印字確認領域を備えてなる地紋入り印字用紙において、前記印字確認領域に、カーボンを含まない混色黒色インキにより地紋を形成したことを特徴とする地紋入り印字用紙。
【請求項2】紙面上に、形態が異なる網点及び/又は万線で構成される隠し文字を備えた地紋が形成され、かつ、光学読取り装置により読取られる印字確認情報を印字するための印字確認領域を備えてなる地紋入り印字用紙において、前記印字確認領域に、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及び鮮青を混合してなる混色黒色インキにより地紋を形成したことを特徴とする地紋入り印字用紙。
【請求項3】紙面上に、形態が異なる網点及び/又は万線で構成される隠し文字を備えた地紋が形成され、かつ、光学読取り装置により読取られる印字確認情報を印字するための印字確認領域を備えてなる地紋入り印字用紙において、前記印字確認領域に、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色),シアン(藍色)を混合してなる混色黒色インキにより地紋を形成したことを特徴とする地紋入り印字用紙。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住民票や印鑑登録証明書等を自動的に発行する自動発行機の印字媒体として使用される地紋入り印字用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、申請者自身による所定操作に基いて、住民票や印鑑登録証明書等の公的書類を無人で作成して発行する自動発行機が開発され、既に一部の役所等に導入されている。
【0003】一般に、この種の自動発行機で使用される印字用紙aには、図4に示すように、複写による偽造を防止するための隠し文字bを備えた地紋cが予め印刷されているが、この印刷面に、地紋cを印刷しない帯状等の空白領域からなる印字確認領域dが設けられている。ここで、前記地紋cと隠し文字bは、相互に異なる形態の網点や万線で構成されており、通常は地紋c内に隠し文字bを同化させて判読困難な状態とし、複写した場合には、濃度差あるいは複写機の解像度の差によって隠し文字bが表出するようになっている。
【0004】前記印字確認領域dは、自動発行機による住民票や印鑑登録証明書等の所要出力情報の印字時に、印字確認領域d内に複数のチェックライン等からなる印字確認情報を同時に印字して、この印字確認情報を自動発行機に内蔵された光学読取り装置によって読取ってその印字状態が正常か否かを判定手段を介して判定することにより、前記所要出力情報が正常に印字されているか否かを自動確認するためのものであり、これによって、白紙や二重印字等の印字異常が生じた書類が発行されないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記自動発行機に内蔵された光学読取り装置は、近赤外領域の波長の光を印字確認領域dに照射して、該照射光が吸収された部分、即ち、反射率が低い印字確認情報の反射波を読み取るため、該印字確認情報が印字される印字確認領域dの反射率を高くしておく必要がある。具体的には、この印字確認領域dは、760nm程度の波長域におけるPCS値が0.2以下であることが要求される。このPCS値は、光学業界等において一般的に用いられている反射率(光学適性)を表わす指標であり、PCS=(Rw−Rp)/Rwの計算式で求められる。ここで、Rwは白紙部分の反射率、Rpは地紋等の印刷部分の反射率であり、このPCS値が小さい程、反射率が高いことを示す。
【0006】一方、印字用紙aに予め印刷される隠し文字bを備えた地紋cは、印字用紙aを複写した場合に、隠し文字bが明瞭に表出するように、暗色のインキを用いて印刷されているのであるが、この暗色のインキは反射率が低く、760nm程度の波長域におけるPCS値が0.2以下にはならない。
【0007】従って、上記のように760nm程度の波長域におけるPCS値が0.2以下であることが要求される印字確認領域d内に、暗色のインキによって地紋cを形成すると、該地紋cと、印字確認領域d内に印字される印字確認情報との区別ができなくなって、該地紋cが光学読取り装置によって読み取られてしまうという不具合が生ずるため、従来は、印字確認領域dを地紋cのない空白領域にしなければならなかった。そしてこのように、地紋cのデザイン内に空白領域が設けられていることにより、地紋cが部分的に欠損した状態となって美観性が悪く、また、デザイン面においても制約を受けるという問題点があった。
【0008】本発明は、かかる従来の問題点を解消し得る地紋入り印字用紙の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙面上に、形態が異なる網点及び/又は万線で構成される隠し文字を備えた地紋が形成され、かつ、光学読取り装置により読取られる印字確認情報を印字するための印字確認領域を備えてなる地紋入り印字用紙において、前記印字確認領域に、カーボンを含まない混色黒色インキにより地紋を形成したことを特徴とする地紋入り印字用紙である。
【0010】かかる構成にあって、カーボンを含まない混色黒色インキは、近赤外領域の波長の照射光に対して高い反射率を有するため、網点で構成される地紋のPCS値を0.2以下に抑えられる。これにより、該混色黒色インキを用いて印字確認領域内に地紋を形成しても、該地紋が自動発行機に内蔵された光学読取り装置によって読み取られることはない。一方、隠し文字は、地紋と同一の混色黒色インキを用いて形態が異なる網点及び/又は万線で構成されるものであり、該インキが暗色であるため、印字用紙を複写した場合には、隠し文字を明瞭に表出させることができる。
【0011】また、本発明は、紙面上に、形態が異なる網点及び/又は万線で構成される隠し文字を備えた地紋が形成され、かつ、光学読取り装置により読取られる印字確認情報を印字するための印字確認領域を備えてなる地紋入り印字用紙において、前記印字確認領域に、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及び鮮青を混合してなる混色黒色インキにより地紋を形成したことを特徴とする地紋入り印字用紙である。
【0012】かかるイエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及び鮮青を混合してなる混色黒色インキは上述のカーボンを含まない混色黒色インキとして提案され、この混色黒色インキとしては、黄色24.5%,紅色11.5%,鮮青64.0%からなるUV OCR750−1(株式会社T&K TOKA製)、又は黄色32.8%,紅色22.4%,鮮青44.8%からなるUV OCR750−2(株式会社T&K TOKA製)等の混色黒色インキが好適に使用され得る。
【0013】上記の混色黒色インキ(UV OCR750−1)は、図2,図3の■で示すように760nm程度の波長域の照射光に対して約69%の高い反射率を呈する。これにより、後述するようにPCS値を0.2以下にすることができる。
【0014】また、本発明は、紙面上に、形態が異なる網点及び/又は万線で構成される隠し文字を備えた地紋が形成され、かつ、光学読取り装置により読取られる印字確認情報を印字するための印字確認領域を備えてなる地紋入り印字用紙において、前記印字確認領域に、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色),シアン(藍色)を混合してなる混色黒色インキにより地紋を形成したことを特徴とする地紋入り印字用紙である。
【0015】このイエロー(黄色),マゼンタ(紅色),シアン(藍色)を混合してなる混色黒色インキは、上述のカーボンを含まない混色黒色インキの他のインキとして提案され得るものであって、図3の■で示すように760nm程度の波長域の照射光に対して約51%の高い反射率を呈する。ここで、この藍色を混合した混色黒色インキは、上述の鮮青を混合した混色黒色インキに比して760nm程度の波長域における反射率が若干低くなるが、これはベタ印刷した時の反射特性を示すものであり、隠し文字を備えた地紋は網点で構成されるため、この地紋の形態を適宜設定することにより、後述するようにPCS値を0.2以下にすることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる地紋入り印字用紙1を示す。この印字用紙1の紙面上には、微細な文字や図形等を連続させて模様化した地紋2が形成されており、さらに、該地紋2内に点在させるようにして隠し文字3が形成されている。ここで地紋2は線数120〜175程度,構成面積比5〜20%程度の網点又は万線で構成される一方、隠し文字3は線数50〜65程度,構成面積比5〜30%程度の網点又は万線で構成される。そして、このように相互に形態が異なる網点又は万線で構成される地紋2と隠し文字3とを同一のインキを用いて印刷形成することにより、地紋2に隠し文字3が殆ど同化して、視覚的には隠し文字3が判読困難な状態となり、また、複写した場合には、線数が少ない隠し文字3が地紋2より濃く複写されて、その濃度差によって隠し文字3を表出させ得るようにしている。尚、地紋2と隠し文字3は、ともに網点又は万線で構成してもよいし、あるいは一方を網点とし、他方を万線としてもよく、その組合せは自由である。
【0017】また、前記印字用紙1の紙面上の所定位置には、帯状等の所定形状の印字確認領域4が設定されている。そして、該印字確認領域4内にも、前記隠し文字3を備えた地紋2が他の部分と一連に形成されている。この印字確認領域4には、自動発行機による住民票や印鑑登録証明書等の所要出力情報の印字時に、光学読取り装置により読取られる印字確認情報が印字されることとなる。
【0018】前記隠し文字3を備えた地紋2は、カーボンを含まない混色黒色インキを用いて印刷形成される。この混色黒色インキには、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及び鮮青を混合してなる混色黒色インキが用いられる。この混色黒色インキとしては、黄色24.5%,紅色11.5%,鮮青64.0%からなるUV OCR750−1(株式会社T&K TOKA製)、又は黄色32.8%,紅色22.4%,鮮青44.8%からなるUV OCR750−2(株式会社T&K TOKA製)等の混色黒色インキが好適に使用され得る。
【0019】また、他の構成の混色黒色インキとしては、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色),シアン(藍色)を混合してなる混色黒色インキを用いることができる。
【0020】図2は、混色黒色インキ(UV OCR750−1)の反射特性と、従来のカーボンを含む普通黒色インキの反射特性を比較したものである。このグラフから明らかなように、カーボンを含む普通黒色インキの分光曲線■は、全波長領域の照射光に対して15%前後の低い反射率であるのに対して、混色黒色インキ(UV OCR750−1)の分光曲線■は、760nm程度の波長域の照射光に対して約69%の高い反射率を呈する。ここで、印刷部分の反射率Rpを69%とし、通常の白紙の無印刷部分の反射率Rwを85%として、PCS=(Rw−Rp)/Rwの計算式によってPCS値を求めると、この混色黒色インキ(UV OCR750−1)の760nm程度の波長域におけるPCS値は約0.188となり、印字確認領域4に要求されるPCS値0.2以下であることが解る。また、三色の混合比率が異なる他方の混色黒色インキ(UV OCR750−2)も分光曲線■と略同様の反射特性を備えているため、PCS値が0.2以下となる。
【0021】従って、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及び鮮青を混合してなる混色黒色インキを用いて、印字確認領域4に隠し文字3を備えた地紋2を印刷形成しても、該地紋2及び隠し文字3が自動発行機に内蔵された光学読取り装置によって読み取られることはない。これにより、印字用紙1の全面に亘って地紋2を形成することができ、従来のように地紋2が部分的に欠損した不自然な空白領域が生じないため、美観性に優れた地紋入り印字用紙とすることができる。また、印字確認領域4の存在に留意する必要がないため、地紋2のデザイン面においても制約がなく、自由なデザインが可能となる。また、特に、青色材として鮮青を混合した混色黒色インキは、上述のようにPCS値が約0.188であるため、地紋2内における隠し文字3の配置位置を自由に設定でき、該隠し文字3を印字確認領域4に配置することが可能である。一方、印字用紙1を複写した場合には、混色黒色インキが暗色であるため、隠し文字3を明瞭に表出させることができる。
【0022】図3は、上述の混色黒色インキ(UV OCR750−1)の反射特性と、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色),シアン(藍色)を混合してなる混色黒色インキの反射特性を比較したものであり、■は混色黒色インキ(UV OCR750−1)の分光曲線、■は藍色を混合した混色黒色インキの分光曲線を夫々示す。この両分光曲線■,■から明らかなように、藍色を混合した混色黒色インキ(分光曲線■)は、鮮青を混合した混色黒色インキ(分光曲線■)に比して760nm程度の波長域における反射率が若干低くなるが、それでも該波長域において約51%の高い反射率を呈する。ここで、印刷部分の反射率Rpを51%とし、通常の白紙の無印刷部分の反射率Rwを85%として前記計算式によってPCS値を求めると、この藍色を混合した混色黒色インキのPCS値は0.4となる。而して、これはベタ印刷した時のPCS値であり、地紋2を上述した網点又は万線の形態、即ち、線数120〜175程度,構成面積比5〜20%程度の形態で印刷することにより、反射率が高くなってPCS値を0.2以下に抑えることができる。
【0023】従って、藍色を混合した混色黒色インキを用いて、上述の形態で地紋2を印字確認領域4に印刷形成した場合にも、該地紋2が自動発行機に内蔵された光学読取り装置によって読み取られることはない。これにより、印字用紙1の全面に亘って地紋2を形成することができる。尚、この藍色を混合した混色黒色インキを用いる場合にあって、偽造防止手段として地紋2内に配設される隠し文字3は地紋2に比して反射率が低く、光学読取り装置によって読み取られる可能性があるため、該隠し文字3は印字確認領域4内に入らないように配置することが望ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明は、上述のように、紙面上に、形態が異なる網点及び/又は万線で構成される隠し文字を備えた地紋が形成され、かつ、光学読取り装置により読取られる印字確認情報を印字するための印字確認領域を備えてなる地紋入り印字用紙にあって、前記印字確認領域に、カーボンを含まない混色黒色インキにより地紋を形成したものであり、この混色黒色インキとしてイエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及び鮮青を混合してなる混色黒色インキ、または、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色),シアン(藍色)を混合してなる混色黒色インキを用いたから、地紋が形成された印字確認領域のPCS値を0.2以下にすることができる。これにより、印字用紙の全面に亘って地紋を形成することが可能となり、その美観性を向上し得るとともに、デザイン面における制約をなくすことができる。また、混色黒色インキが暗色であるため、印字用紙を複写した場合には、隠し文字を明瞭に表出させ得る等の優れた効果がある。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013