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ゴム補強用すだれ織り織布、その緯糸及び製造方法 - 株式会社ブリヂストン
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発明の名称 ゴム補強用すだれ織り織布、その緯糸及び製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−271249(P2001−271249A)
公開日 平成13年10月2日(2001.10.2)
出願番号 特願2000−83363(P2000−83363)
出願日 平成12年3月24日(2000.3.24)
代理人 【識別番号】100078732
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 保
【テーマコード(参考)】
4L036
4L048
【Fターム(参考)】
4L036 MA39 RA13 UA23 
4L048 AA13 AA21 AB01 AB07 BA06 DA42
発明者 平野 新一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 経糸はフィラメント糸であり、緯糸は溶剤紡糸セルロース繊維の紡績糸であるとともに、隣接する緯糸同士間の距離が5mm以上であることを特徴とするゴム補強用すだれ織り織布。
【請求項2】 前記紡績糸のフィラメント繊度が、0.5〜5.0デシテックスである請求項1に記載の織布。
【請求項3】 前記紡績糸が、原糸繊度150〜450デシテックスの原糸を撚り数45〜75回/10cmで撚ったものからなる請求項1又は2に記載の織布。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の織布をゴム引きしてなるタイヤ用ゴム−織布複合体。
【請求項5】 クランク回転数400rpm以上の高速織機を用い、フィラメント糸よりなる経糸と、紡績糸よりなる緯糸とを織ることを特徴とするゴム補強用すだれ織り織布の製造方法。
【請求項6】 緯糸が、溶剤紡糸セルロース繊維である請求項5記載のすだれ織り織布の製造方法。
【請求項7】 織布の緯糸が、溶剤紡糸セルロース繊維からなるとともに、該繊維のフィラメント繊度1.3〜3.3デシテックス、長さ35mm以上であるフィラメントを、撚り数45〜75(回/10cm)で紡いで得られ、かつ繊度が150〜450デシテックスの紡績糸であることを特徴とするすだれ織り織布用緯糸。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、すだれ織り織布、その緯糸及び製法に関し、特にタイヤ補強用すだれ織り織布、それに用いる緯糸及び該織布の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にタイヤ補強用すだれ織り織布は、いわゆるタイヤコードを経糸とし該経糸の配列性をタイヤ加硫に先立つ加工処理の間保持するために、比較的弱い緯糸で、比較的粗くとじた平織布として供されている。この織布において、タイヤに直接関与しない緯糸としては、通常、細番手の綿、再生セルロース繊維、綿/再生セルロース繊維の混紡糸が用いられており、その製織はクランク回転数200〜300rpm(回/分)の織機で織るのが一般的であった。しかし、これらの緯糸は切断伸度が低いために、ディップ熱処理工程やタイヤ成形工程など織物の加工処理中に経糸の配列性が乱れることがある。特に、ラジアルタイヤの成形においては、織物の緯方向への伸長につれ、緯糸の切断を生じ、しかも、該緯糸は経糸間ですべて均一に切断されるわけではないために、タイヤ間に経糸密度の不均一を生じ、ひいてはタイヤ内表面に経糸の露出を引き起し、タイヤ性能の低下を招くことがある。
【0003】このため、例えば特許第2892708号公報には、緯糸に特定のセルロース系マルチフィラメントを用いることが記載されているが、この方法では適度な伸長性は得られるものの、経糸間隔の均一安定性は必ずしも満足すべきものではない。一方、近年、生産性の追求から織り速度の高速性が要求され、クランク回転数400rpm以上の高速織機が普及してきている。これらクランク回転数400rpm以上の高速織機は、緯糸を空気圧で給糸するタイプと弾丸と呼ばれる金属を飛ばして給糸するタイプ等があるが、いずれも従来の織機に対して3〜4倍の速度で給糸することができる。従来の緯糸を用いて、これらの高速織機で製織すると多量の風綿を発生し、職場環境を汚すだけでなく、風綿による風綿火災の危険性をともなったり、製品に付着し製品の外観品位を阻害すると同時に製品の品質をも低下させるなど問題が生じることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、すだれ織り織布の経糸と緯糸の交絡点でのすべりを防止することにより、経糸の均一保持性が改良されたすだれ織り織布を提供することにある。また、本発明の他の目的は、従来のすだれ織り織布の製織過程で発生する風綿の発生を抑制することにより、強度が適度に高く、品質の安定したすだれ織り織布の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的のもとに開発された本発明は、下記(1)〜(4)を提供するものである。
(1)経糸はフィラメント糸であり、緯糸は溶剤紡糸セルロース繊維の紡績糸であるとともに、隣接する緯糸同士間の距離が5mm以上であることを特徴とするゴム補強用すだれ織り織布。
(2)上記(1)記載の織布をゴム引きしてなるタイヤ用ゴム−織布複合体。
(3)クランク回転数400rpm以上の高速織機を用い、フィラメント糸よりなる経糸と、紡績糸よりなる緯糸とを織ることを特徴とするゴム補強用すだれ織り織布の製造方法。
(4)織布の緯糸が、溶剤紡糸セルロース繊維からなるとともに、該繊維のフィラメント繊度1.3〜3.3デシテックス、長さ35mm以上であるフィラメントを、撚り数45〜75(回/10cm)で紡いで得られ、かつ繊度が150〜450デシテックスの紡績糸であることを特徴とするすだれ織り織布用緯糸。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるすだれ織り織布は、隣接する緯糸同士間の距離が5mm以上のものである。この織布の緯糸の打込み本数は、通常は1〜10本/5cmのものである。ここで、経糸のフィラメント糸の材質は特に限定されるものではなく、例えば、ナイロン,ポリエステル,ポリエチレンナフタレート(PEN),アラミド,レーヨンなどが用いられる。また、緯糸は、経糸を均一に保持するために紡績糸を用いることが必要である。すだれ織りにおいては、緯糸の打込数が通常の平織りに比べて極端に少ないために、緯糸がフィラメント系の場合はその表面が円滑であることにより、緯糸と経糸との交絡点で滑りが発生し、経糸の打込数の均一な保持が困難となる。これに対して、本発明において、織布の緯糸が紡績糸であるので、紡績糸の表面には多数の短繊維の先端部分が出現しており、表面肌が荒いので糸表面の摩擦抵抗が大きくなり、このために緯糸と経糸との交絡点の滑りを効果的に抑制することができる。
【0007】また、本発明において、織布の緯糸としての紡績糸には、特に溶剤紡糸セルロース繊維を用いることが好ましい。この溶剤紡糸セルロース繊維は、ビスコースなど再生セルロースと同じパルプを原料に生産されるが、ビスコース再生セルロースと異なり天然セルロースの分子構造を生かしたまま溶解、紡糸した溶剤紡糸型の精製セルロース繊維である。その製法は例えば、特公昭60−28848号公報に記載されているように、有機溶媒に溶解されたセルロースと水等の非溶媒を含む溶液を空気中又は非沈殿性媒体中に紡糸し、その際、紡糸口金から出た繊維形成溶液を送り出す速度より速い速度で引張って、3倍以上の延伸倍率で延伸した後に非溶液で処理することによって得ることができる。また、この溶剤紡糸セルロース繊維は、市販品としては、レンチング・リヨセル社の商品「リヨセル」や、コートルズ社の商品「テンセル」などとして入手することができる。
【0008】次に、本発明の織布において緯糸として用いられる紡績糸の短繊維フィラメント織度は、タイヤ用補強コードとして用いる場合は、部材への応用の容易さなどの点から0.5〜5.0デシテックスが好ましく、特に1.3〜3.3デシテックスであることが好ましい。0.5デシテックス未満或いは5.0デシテックスを超える場合には、技術上の困難さから原糸生産効率が劣り経済上不利となる。また、この紡績糸に用いられるフィラメントの長さは35mm以上であることが好ましく、特に35〜75mmであることが好ましい。35mm以下では生産効率に劣り、75mm以上では経糸と緯糸との交絡点でのすべり抑制効果が低下することがある。さらに、前記紡績糸は、繊度が150〜450デシテックスの原糸を撚ったものが好ましい。原糸繊度が150デシテックス未満では強力が低くなりすぎることがある。450デシテックスを超えれば強力が高すぎ、タイヤ成型時のインフレーションにおいて緯糸が均一に切断し難しくなることがあるのでタイヤ用すだれ織りの緯糸としては有効でない。また、この紡績糸は、上記原糸を撚り数45〜75回/10cmで撚ったものが好ましい。45/10cm未満では、フィラメントのすり抜けが発生し低強力となり使用に耐えられなくなり、75回/cmを超えれば生産効率が低下することがある。
【0009】また、本発明における織布の緯糸は、溶剤紡糸セルロース繊維からなるとともに、該繊維のフィラメント繊度1.3〜3.3デシテックス、フィラメント長さ35mm以上であるフィラメントを、撚り数45〜75(回/10cm)で紡いで得られた糸条繊度が150〜450デシテックスの紡績糸からなる。ここで、フィラメント長は35〜75mmであることが好ましい。このような特定性状の紡績糸をすだれ織り織布の緯糸として用いることにより、経糸と緯糸との交絡点でのすべりが効果的に防止され、経糸の均一保持性を効果的に改良することができる。さらに、本発明において、前記の紡績糸を織布の緯糸に用いて、すだれ織り織布を製造する場合には、クランク回転数400回/分以上の高速織機で製織しても、風綿量の発生が著しく抑制されるという利点もある。
【0010】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。実施例及び比較例で行った各種の評価は以下の方法により行った。
(1)風綿量風綿量は、下記の実施例1の高速製織条件にて、幅160cm、長さ11000mの織布を製織したとき発生する風綿量を測定し、比較例1をコントロールとする指数で示した。この値は小さいほど良好である。
(2)強力と切断伸度紡績糸の単糸の強力と切断伸度はJIS L1017(1983)の方法で測定した。
(3)織布経糸の均一保持性織布経糸の均一保持性は、タイヤ成型時に、インフレートした後、成型機台上で目視で確認した。
(4)製織後の加工作業性総合判定235℃のオーブンに一定張力下で2分暴露した後緯糸が何本切れたかで判定した。
【0011】実施例1クランク回転数500回/分のスルザー社製の高速織機により、タイヤのカーカス用すだれ織り織布を以下の条件で製織した。すなわち、経糸には、原糸織度1670デシテックスの原糸2本合糸したハイモジュラス低収縮性ポリエステルコードを用い、緯糸には溶剤紡糸セルロース繊維の紡績糸(フィラメント織度1.7デシテックス、フィラメント長さ51mmの短繊維を60回/10cmで紡績した糸)を用いた。また、経糸の打込み数は50本/cmとし、これに90度方向に配列した緯糸の打込数は3本/5cmとした。上記の条件により、幅160cm、長さ11000mのすだれ織り織布を製織した。また、この製造の際に発生する風綿量及び得られた織布の均一保持性などの特性評価を前記方法により行った。結果を第1表に示す。
比較例1〜5緯糸として、第1表に記載の各種糸条を用いたこと以外は、実施例1と同様にして製織し、実施例1と同様の評価を行った。
【0012】
【表1】

【0013】*1)リヨセル:レンチン・リヨセル社製,溶剤紡糸セルロース繊維(商品名「リヨセル」)を、ユニチカ(株)で紡績し販売した製品*2)ポリノジック:高重合度ビスコース繊維,富士紡績(株)製 商標「ジュンロン」
*3)ポリノジック:同上品を熱セットしたもの*4)綿カード糸:原綿をそのまま紡績している綿糸,ユニチカ(株)販売品*5)綿コーマ糸:原綿から比較的短い繊維を選別除去した後に紡績した綿糸,ユニチカ(株)販売品上記の結果、実施例1の織布の緯糸は、タイヤ用すだれ織りとして適切な高強力と切断伸度を有するとともに、織布の経糸は均一保持性に優れていることが分かる。また、実施例1の風綿量は比較例1〜4に比較し顕著に風綿発生量が少なく高速織機での緯糸として最適であることが分かる。比較例5は、風綿発生量は少ないが、経糸の均一保持性は大変悪い。
【0014】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、すだれ織り織布の緯糸に特定性状の紡績糸を用いることにより、経糸と緯糸の交絡点でのすべりを防止し、経糸の均一保持性が優れたゴム補強用織布を得ることができる。さらに、本発明の緯糸を用いることにより、従来のすだれ織り織布の製織過程で発生する風綿の発生が抑制され、強度が適度に高く、品質が安定した、特にタイヤ用すだれ織布を容易に製造することができる。




 

 


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