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発明の名称 プリンタ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−328311(P2001−328311A)
公開日 平成13年11月27日(2001.11.27)
出願番号 特願2001−70854(P2001−70854)
出願日 平成13年3月13日(2001.3.13)
代理人 【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
【テーマコード(参考)】
2C055
2C061
2C065
【Fターム(参考)】
2C055 CC00 CC01 CC03 CC05 
2C061 AP10 AQ04 AR01 AS02 BB02 CG03
2C065 AA01 AB02 AC04 AD03 DC02 DC13 DC25 DC32
発明者 石川 和英
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】プリンタ装置の底面側に設けられ、用紙送り制御、インクリボン送り制御のうちの少なくとも一方を制御する制御回路を有する制御用基板と、前記プリンタ装置の一側面側に設けられ、電池切片が接続されると共に、この電池切片に接続される充電可能な電池に充電を行うための充電回路を有する電源用基板と、前記制御用基板と前記電源用基板を電気的に接続する接続手段と、を具備したことを特徴とするプリンタ装置。
【請求項2】前記制御用基板と前記電源用基板とは、前記制御用基板の一端部側と前記電源用基板の一端部側同士を接続し、接続された両基板は略L字状となってプリンタ装置内の外装よりに実装されることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項3】前記制御用基板と前記電源用基板との接続は、一方の基板上に設けられたコネクタ装置に、他方の基板側面が直接挿入されていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項4】前記制御用基板と前記電源用基板との接続は、それぞれの基板上に設けられたコネクタ装置同士を接続することによりなされていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項5】前記電源用基板は、プリンタ装置の背面側に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項6】前記電源用基板は、サーマルヘッドの制御を行う制御回路を有したことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項7】前記サーマルヘッドは、前記プリンタ装置の上面側に設けられ、用紙送りまたはインクリボン送りのためのアクチュエータ手段は該プリンタ装置の底面側に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ装置に関し、特に、携帯用として小型化および軽量化を可能にしたプリンタ装置に関する【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータやビデオ記録装置が広く普及し、これらの機器の画像を記録することが可能なプリンタ装置も種々提案されており、またその需要も増大しつつある。このため、安価でしかも品位の良いプリント画の可能なプリンタ装置が望まれており、また、モバイルプリンタ装置としていつでも何処でもプリントできるように、小型軽量で携帯可能なプリンタ装置の要求も強い。
【0003】一般に、熱転写型のプリンタ装置では、情報ソースからの映像信号に応じて、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色の染料を所定の順序で循環的に塗布したカラーハードコピー用インクシートを循環させるとともに、サーマルヘッドを発熱させてインクシートの染料を昇華させることによって、記録紙(熱転写用記録紙)に1画面のカラー印刷を行う。また、このプリンタ装置ではサーマルヘッドに印加する電流時間幅(時間の長さ)を制御することによって、昇華する染料の量を調整して階調の制御を行っている。また、このような方法で記録した後には、プリンタ装置の記録紙搬送機構によって、記録された記録紙が搬送され、例えば排紙ケースに送り出し収容して1画面(1ページ)分の記録工程を完了することになる。
【0004】このような熱転写型のプリンタ装置においても、小型軽量で携帯可能な装置が強く望まれており、これに対し従来では、特開平11−157113号公報に記載のプリンタ装置が提案されている。
【0005】この提案によるプリンタ装置では、薄膜フィルム上に熱転写インクを塗布したインクリボンと記録紙とをサーマルヘッドとプラテンローラとの間で押圧しながら移送して、前記サーマルヘッドの発熱抵抗体に電流を流して発熱させ、該発熱抵抗体により前記インクリボンの熱転写インクを前記記録紙に転写して印刷を行い、そのプリンタ装置において、サーミスタにより温度を測定し、次の印刷開始時間を設定することが特徴である。これにより、サーマルヘッドの熱効率が良く、記録紙を連続して印刷できる小型なプリント装置を容易に実現する。
【0006】また、そのプリンタ装置に用いられるサーマルヘッドは、基板の一端面側に取り付けられた棒状ガラス部材を有している。そして、複数の個別電極と共通電極が接続された複数の発熱抵抗体を有する発熱部がその棒状ガラス部材に沿って形成されている。さらに、共通電極と接続したサーミスタと、複数の個別電極と共通電極とに接続する複数の駆動用ICを、基板上に取り付けて構成することによって、該サーマルヘッドの消費電力を少なく設定でき、且つ従来のように放熱板も必要がないことから、小型軽量で携帯可能なプリンタ装置に適用できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯用のプリンタ装置を実現するためには、周知のように小型化及び軽量化が重要である。またAC電源の他にバッテリーのみでプリント動作が駆動可能とすることも携帯用として重要な要素であり、さらにバッテリーを充電する充電回路もプリンタ装置内に内蔵しておけば、使い勝手上、好都合である。
【0008】しかしながら、従来のプリンタ装置では、サーマルヘッドの改良や放熱板が不要な構成等により、プリント性能の向上化や小型軽量化を図っていたが、装置全体の小型化及び軽量化を図るための具体的な回路基板の実装形態や配置構成等に関してはなんら述べてはおらず、プリンタ装置の小型化を十分に図ることができないという問題点があった。また、携帯用として重要な構成要素であるバッテリーやそのバッテリーを充電する充電回路についても、上記プリンタ装置には設けられていないので、携帯用のプリンタ装置として満足するものではないという問題点もあった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、装置自体の小型化及び軽量化を可能にして、携帯用として最適なプリンタ装置の提供を目的とする。
【0010】本発明によるプリンタ装置は、プリンタ装置の底面側に設けられ、用紙送り制御、インクリボン送り制御のうちの少なくとも一方を制御する制御回路を有する制御基板と、前記プリンタ装置の一側面側に設けられ、電池切片が接続されると共に、この電池切片に接続される充電可能な電池に充電を行うための充電回路を有するパワー基板と、前記制御基板と前記パワー基板を電気的に接続する接続手段と、を具備するものである。
【0011】本発明によれば、用紙送り制御、インクリボン送り制御のうちの少なくとも一方を制御する制御回路を有する制御基板をプリンタ装置の底面側に設け、また、電池切片が接続されると共にこの電池切片に接続される充電可能な電池に充電を行うための充電回路を有するパワー基板を前記プリンタ装置の一側面側に設け、前記制御基板と前記パワー基板とを前記接続手段によって電気的に接続するように構成されているので、構造的に装置の小型化を図るのに最も適した基板及びその配置形態を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0013】図1は本発明に係るプリンタ装置の一実施の形態を示し、該装置の全体構成を示す斜視図である。
【0014】図1に示すように、本実施の形態のプリンタ装置1は、プリント機能に必要な各種の機械的機構や構成部品、基板等を収容する本体カバー2と、この本体カバー2の下部に取り付けられる本体底部3とで筐体を形成して装置1の主要外観部分を構成している。
【0015】前記装置1のフロント側(図中に示す左側前方)の本体カバー2には、複数の記録紙6を収納することが可能な給紙カセット5を装着するための給紙カセット装着開口2aが形成されている。この給紙カセット装着開口2aを介して給紙カセット5が着脱自在に装着されるようになっている。
【0016】また本体底部3の対応する部位には、前記給紙カセット5を装置から取り外しした際に前記給紙カセット装着開口2aを閉じるための開閉蓋4aが開閉可能に設けられている。この開閉蓋4aには、閉じた際にその閉じた状態を保持するためのロック手段4cが設けられており、このロック手段4cと本体カバー2の対応する位置に設けられた係止手段(図示せず)とによって、該開閉蓋4aがロックされるようになっている。
【0017】本体カバー2のフロント側からみて右側の側面には、開口2fが形成されている。この開口2fを介して露出し且つ装置内部に配設されたメインフレーム12bには、インクリボン7aが巻回されてなるインクカセット7を装着するためのインクカセット挿入口2bが形成されている。なお、インクリボン7aは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),透明なオーバーコート用インク(OP)等の複数色の熱転写インクを順次繰り返して塗布されたものである。すなわち、フィルム状の基材上に複数のインクが順番に(Y,M、C,OPの順に)塗布されている。
【0018】また、本体カバー2には、この開口2fを閉じるための開閉蓋4bが開閉可能に設けられており、前記開閉蓋4aと同様に閉じた際にその閉じた状態を保持するためのロック手段4dが設けられている。このロック手段4dと本体カバー2の対応する位置に設けられた係止手段(図示せず)とによって、該開閉蓋4bがロックされるようになっている。
【0019】本体カバー2の背面側(図中に示す右側後方)の部位には、携帯用として必要な駆動電源供給手段としてのバッテリー8を着脱自在に取り付けるためのバッテリ取付用溝2cが形成されている。このバッテリ取付用溝2cには、バッテリー8の取付面に形成された取付部8aが嵌合してこれに取り付けられるようになっている。またこのバッテリ取付部8aの上部に設けられた係止部8cとバッテリ取付用溝2cの対応する位置に設けられた係止手段(図示せず)とが係合することによって、バッテリー8の取付状態を保持することが可能である。
【0020】またバッテリー8の取付部8aの面上には、該バッテリー8に蓄積された電力を装置1内部へと供給するための複数の電池切片8bが設けられている。該バッテリー8をバッテリー取付用溝2cに取り付けた際に、切片8bは、該装置1の背面側に設けられた電池切片(図示せず)と接触して電気的に導通することにより、装置1内部へと電力を供給することができるようになっている。
【0021】一方、本体カバー2のインクカセット挿入口2bが設けられている逆側の側面の中央部分には、プリントする画像情報信号を記録した例えばスマートメディア等のメモリカード9を着脱自在に装着可能なメモリカードコネクタ(図示せず)が設けられている。このメモリカードコネクタ(図示せず)を介してメモリカード9を装着することにより、該メモリカード9からプリントするのに必要な画像情報信号を取り込んでいる。
【0022】また、同じ側面の後端部には、通常の交流(AC)電源を直流(DC)電源に変換して該装置1内に供給するためのDCプラグ10が着脱自在に取り付けられるようにDC用コネクタ(図示せず)が設けられている。図示しないコンセントに接続されたACプラグ10aにより一般のAC電源が取り込まれ、この取り込んだAC電源をACプラグ内、あるいはこのACプラグ10aとDCプラグ10との間に設けられたAC/DC変換器(図示せず)によってDC電源に変換される。その変換されたDC電源が、DCプラグ10から該装置1の駆動電力として装置内に供給される。
【0023】また、本実施の形態のプリンタ装置1では、単にメモリカード9により画像情報信号を取り込むだけではなく、例えばパーソナルコンピュータやビデオ記録再生機器等からの画像情報信号を取り込むことも可能である。つまり、本体カバー2のメモリカードコネクタ(図示せず)が設けられた側面の手前側部分には、上述したパーソナルコンピュータやビデオ記録再生機器等に接続されたPCコネクタ11を着脱自在に装着可能なPC用コネクタ(図示せず)が設けられている。したがって、本実施の形態のプリンタ装置1では、メモリカード9の他にも各種画像機器等に接続されたPCコネクタ11によって様々な画像情報信号を取り込むことができるので、プリンタ装置の使用範囲を拡大することが可能である。
【0024】また、プリンタ装置1に使用する給紙カセット5は、複数の記録紙6を収納可能であり、上面には取り外し可能なカバー5aが設けられている。このカバー5aは、給紙カセット5の挿入側先端部分が切り欠いて形成されており、この切欠部分を介して収納された複数の記録紙6の最上層が露出している。給紙カセット5の挿入時、給紙カセット5は、その先端部分によって位置決めされる。そして、装置1内部に配置された給紙ローラ(図示せず)がこのカバー5aの切欠部分より露出している1枚の記録紙6上に当接し、給紙ローラが回転駆動することにより、確実に1枚の記録紙6を装置内部へと搬送することができるようになっている。
【0025】次に、プリンタ装置内部の構成について図2を参照しながら説明する図2は図1に示すプリンタ装置の内部構成を説明するための分解斜視図である。
【0026】図2に示すように、本実施の形態のプリンタ装置1は、上述したように本体カバー2と本体底部3とを組み合わせることにより、該装置1の主要外観部となる筐体を構成している。該筐体内部には、該装置の主要構成部分であり各種機構が取り付けられたメインフレーム12と、このメインフレーム12の底面に配置された本実施の形態の特徴となる形状に形成された基板22とが設けられている。
【0027】メインフレーム12は、軽量の金属板からなる一対の側板12a,12bと、これら側板12a,12bの背面側にそれぞれ取り付けられ、同様に軽量の金属板で形成された補助板12c,12dと、ガイド板13a,13bと金属板12eとで構成される。ガイド板13a,13bは、前記側板12a,12b間の下部に配置されるとともに、同様に軽量の金属板で背面側がU字形状に折曲するように形成されたもので、プリント時に搬送される記録紙6をその面と接触することにより案内するためのものである。金属板12eは、同様に軽量の金属板からなる。金属板12eは、前記補助板12c,12d間に取り付けられ且つ前記ガイド板13a,13bのU字形状によって形成されたU字形状の空間部分(装置内部)に配置されるもので、サーマルヘッド20を駆動させるためのサーマルヘッド駆動機構21が取り付けられたものである。
【0028】図中右側に示す一方の側板12bには、上述したようにインクカセット7を挿入するためのインクカセット挿入口2bが形成されている。この側板12bと他方の側板12aとの間の前面側には、プリント時にサーマルヘッド20とで記録紙6を挟持しながら回転することにより記録紙6に対してプリント動作に必要な圧力を与えると共に該記録紙6を搬送するプラテンローラ14が配設されている。さらに、このプラテンローラ14の前方に配置され、プリント時に必要な記録紙6の搬送を行うための上下一対の回転ローラであるピンチローラ15及びグリップローラ40(図6参照)と、これら一対の回転ローラ15,40よりもフロント側に配置された給紙ローラ(ゴムローラともいう)18とが側板12aと12bの間の前面側に配設されている。
【0029】図中の左側部分の側板12aには、上述したこれらプラテンローラ14,ピンチローラ15,グリップローラ40、給紙ローラ18、インクリボン供給リール7b及びインクリボン巻取りリール7cを回転駆動するための記録紙送り/リボン送り機構17が取り付けられるようになっている。
【0030】この記録紙送り/リボン送り機構17の駆動源には、2つのモータ16,19が用いられている。一方のモータ16は、該装置1の記録紙送り動作全般用として、グリップローラ40に回転力を伝達するとともに、図示しない駆動制御手段によりその送り量が制御可能なステッピングモータである。他方のモータ19は、インクカセット7のインクリボン巻き上げ用や給紙ローラ18による給紙用として回転力を供給するDCモータである。
【0031】ステッピングモータ16は、後方側に配置された補助板12dの内側に設置されている。このモータは、歯車17aに軸支され、この歯車17aと歯合するもうひとつの歯車17b,歯付きベルト(タイミングベルト)17c,歯車17d,歯付きベルト(タイミングベルト)17e及び歯車17fで構成される機構を介して、この歯車17fの回同軸に回転力を伝達し、該歯車17fの回同軸に軸支されたグリップローラ40に対して、プリント動作に必要な回転力を伝達する。
【0032】一方、DCモータ19は、側板12aの外側に設置され、インクリボン巻き上げ用や給紙ローラ18による給紙用としてインクリボン巻取りリール7c及び給紙ローラ18に回転力を供給するものである。DCモータ19は、該モータ19の回転軸に歯合する歯車機構19aを介して、側板12a,12b間に取り付けられた給紙ローラ18に対して回転力を伝達して、給紙カセット5からの1枚の記録紙6を給紙する。また、モータ19は、歯車機構19aと連動する回転部材19bに回転力を伝達し、この回転部材19bが嵌合するインクリボン巻取りリール7cを回転させることにより、プリント時に必要なインクリボン7aの巻取りを行っている。
【0033】前記補助板12c,12d間の前記ガイド板13a,13bのU字形状部分の内側部分には、サーマルヘッド20及びサーマルヘッド駆動機構21が配設される。サーマルヘッド20は、プラテンローラ14側の面に発熱体を備えて構成され、インクカセット7のインクリボン7aの染料を昇華させて記録紙6(熱転写用記録紙)に1画面のカラー印刷を行うものである。このサーマルヘッド20は、回同軸20bと一体的に構成された支持部材20aに取り付けられこの回動軸20bによる回動によって、上下方向の移動が可能になっている。またこの支持部材20aの一方の側面がばね20dによって前記サーマルヘッド駆動機構21に対して常時付勢されるようになっている。プリント待機時、あるいはプリント終了時には、このばね20dによる付勢により、回動軸20bが回動してサーマルヘッド20が上方向に移動する。なお、この回動軸20bは、両側側面の補助板12c,12dに取り付けられている。
【0034】サーマルヘッド駆動機構21には、このサーマルヘッド20を上下方向に移動させるための駆動源として、モータ21aが用いられている。このモータ21aはDCモータであり、U字形状したガイド板13a,13bの上方のメインフレーム12後方内部に配設されるようになっている。このモータ21aは、両側側板12a,12bに取り付けられた背面板12eに支持部材21bを介して取り付けられている。また、モータ21aは、該モータの回転軸と歯合する歯車21c等を介して同軸上に取り付けられた第1のカム21dを回転させるように回転力を伝達させる。この第1のカム21dは、サーマルヘッド20を支持する支持部材20aの対応する位置に回動可能に設けられた第2のカム20cと係合して、回動軸20bを中心に支持部材20aが回動することにより、プリント動作に必要なサーマルヘッド20の上下方向の移動を可能としている。
【0035】また、第3のカム21eと係合する21fの動きに応じて、回動軸21gが回動する。21gの回動は、スライダ24の直線状の動きに繋がっている。該スライダ24の他端は、側板12bの内側に配置されるとともにピンチローラ15と軸支して該ローラを所定方向に移動させる回動部材15aに係合している。つまり、このような構成により、プリント動作時、サーマルヘッド20の上下方向の動作と連動して、ピンチローラ15を所定方向に移動させることが可能であり、ピンチローラ15とグリップローラ40とで挟持される記録紙6への接触、非接触を記録仕送り動作に対応させて行うことができるようになっている。
【0036】ところで、本実施の形態のプリンタ装置1では、前述した目的を達成するために、図2に示すように、装置自体の小型化及び軽量化に最適な形状に構成された基板22がメインフレーム12と本体底部3との間に配設されるようになっている。
【0037】このような本発明の特徴となる基板22の構成及び実装形態や配置構成について、図3乃至図5を参照しながら詳細に説明する図3は、図1に示すプリンタ装置内に配置された基板22の配置状態を説明するための該装置の概念を説明するための側面図である。図4及び図5は前記基板の構成を説明するための図である。図4は、前方からみた基板の構成斜視図である。図5は、後方から見た基板の構成斜視図である。
【0038】基板22は、図3に示すように該プリンタ装置1の底面側に配設されている。基板22は、制御基板22aと電源用基板(以下、パワー基板という)とで構成される。制御基板22aは、プリント動作するのに必要な回路群、例えば記録紙送り制御用のIC回路31a(図4参照)とインクリボン送り制御用のIC回路31b(図4参照)との少なくとも一方を搭載している。パワー基板22bは、プリンタ装置1の一側面側に配置されるように前記制御基板22aに取り付けられ、バッテリー8の電池切片8bと電気的に接続するための電池切片34a(図5参照)を備え、この電池切片34aに接続されるバッテリー8の充電が可能な充電回路要素37を備えている。このように、携帯用として必要な充電可能な電池の取付が可能で且つその電池を充電するための充電回路も備えているので、携帯用として最適なプリンタ装置を実現することが可能となる。
【0039】前記制御回路基板22aと前記パワー基板22bとは、図中に示すように前記制御回路基板22aの一端部側に設けられた接続手段としてのコネクタ装置23を介して前記パワー基板22bの一端部側が接続されることにより、接続された両基板は、略L字状に構成される。この場合、制御基板22aのコネクタ装置23を用いてパワー基板22bを制御基板22aに組み付けるときは、該コネクタ23装置にパワー基板22bの基板端面を直接挿入することにより、このL字形状が保持されるようにしてもよいし、あるいは図3に示すように、両基板22a、22bにコネクタ装置を設け、コネクタ装置同士を接続するようにしてL字形状が保持されるようにしてもよい。
【0040】このような形状に構成された基板22は、図3に示すように、本体カバー2と本体底部3とで構成される筐体内部の外装寄りに配置されて実装される。
【0041】また、本実施の形態で用いられる基板22の制御基板22a上には、図4に示すように、プリント動作するのに必要な回路群、例えば記録紙送り制御用のIC回路31aやインクリボン送り制御用のIC回路31b、また図示はしないが映像信号処理回路等の回路が搭載されている。また、制御基板22a上の側面側端部には、メモリカード9を着脱自在に装着するメモリカードコネクタ9a及びPCコネクタ11を着脱自在に装着するPC用コネクタ11aが配設されている。さらに、制御基板22a上の前面側端部には、該装置に搭載された各種の電子部品(図示せず)と電気的に接続するための複数のコネクタ30a,30b,30c,30d,30d,30e,30f,30gが配設されている。
【0042】なお、これらの回路やコネクタ間は、制御基板上に必要な配線形態に基づき設けられた印刷パターン31cによって、電気的に接続されるようになっている。
【0043】一方、パワー基板22bは、コネクタ23によって前記制御基板22aとでL字状に構成しているが、このコネクタ23によって、前記制御基板側の各種電子部品と電気的に接続されるようになっている。またパワー基板22bは、前記制御基板22aと接合している中央近傍に切欠部33が設けられており、この切欠部33には、バッテリー8の電池切片8bと電気的に接続するための電池切片34aを備えた接続部材34が取り付けられるようになっている。
【0044】またパワー基板22bの内側の面上には、前記バッテリー8を充電させるための充電回路要素37や、サーマルヘッド20及びサーマルヘッド駆動機構21等を制御するための制御用IC回路38等が配設されるようになっている。さらに、パワー基板22bの側面側端部には、サーマルヘッド駆動機構21や大型コンデンサ(図示せず)等に対して電気的接続を行うための、コネクタ32a,32bが設けられている。
【0045】なお、前記接続部材34や充電回路要素37、制御用IC回路38等は、図5に示すようにパワー基板上に必要な配線形態に基づき設けられた印刷パターン37aによって、電気的に接続されるようになっている。
【0046】また、図5に示すようにパワー基板22bの中央部分に取り付けられた接続部材34の外側には、少なくとも3つの電池切片34aが突出するように設けられている。バッテリー8が本体カバー2のバッテリー取付用溝2cに装着された場合には、これら接続部材34の電池切片34aとバッテリー8の電池切片8bとが接触して導通することにより、バッテリー8の電力をプリンタ装置1本体内へと供給することが可能である。
【0047】したがって、上記の如く本実施の形態のプリンタ装置1に搭載される基板22では、制御基板22aとパワー基板22bとで略L字状に形成される。さらに、該プリンタ装置の底面側に配置される制御基板22aには、記録紙送り制御用及びインクリボン送り用の回路を含む制御系回路が実装され、一方、該プリンタ装置の背面側に配置されるパワー基板22bには、比較的取り扱う電力の高いサーマルヘッド駆動用の回路や充電回路等が実装されるようになっている。
【0048】すなわち、充電回路、電池切片34a、サーマルヘッド20に印可してヘッドの発熱を行わしめる制御回路等大電流が流れるパワー基板22bを、その発生源、すなわち大電流が流れるところに近い側に配置し且つこの1枚のパワー基板22bに集中実装する。一方、小電流しか要さない記録紙送り制御あるいはインクリボン送り制御を行う制御基板22aを、その発生源、つまりその送り動作するためのアクチュエータ(記録紙送り/リボン送り機構17等を含む)近くに配置し且つ1枚の制御基板22aに集中実装する。プリンタ装置1内部においては、これら2枚でL字状に形成されたメインとなる基板22のみの実装でプリンタ装置を実現している。これにより、配線長さの短縮が図れ、プリンタ装置の小型化及び軽量化を図ることが可能となり、携帯用として最適なプリンタ装置を構成することが可能である。
【0049】また、基板の製造工程を考慮しても、基板22が2つの基板22a,22bにて構成されているので、それぞれ分担して基板の製造作業を行うことができる。すなわち、コネクタに他方の基板を直接挿入して組み立てることができるので、組み立ての前にそれぞれの基板への電子部品等の実装作業を分割して行うことができる。従って、組み立て作業も容易となるので、製造工程の簡略化、製造コスト低減に大きく寄与する。
【0050】図6は上述した構成の基板22を実際に搭載した場合のプリンタ装置の主要部分の断面図である。この図を用いて、本実施の形態のプリンタ装置の動作を説明するまず、給紙カセット5に収容されている最上層の記録紙6が給紙ローラ18によってプリンタ装置1内部へと移送される。このとき、給紙カセット5のプリンタ装置側基端部には、曲面形状を有する部材が設けられているので、記録紙6は円滑に給紙ローラ18の回転によって移送することができる。
【0051】装置内部前方に配置されたピンチローラ15及びグリップローラ40の前段には、メインフレーム12の取り付けられた記録紙搬送経路43a,43bを形成するガイド板41a,41b,41cが設けられている。給紙ローラ18により移送された記録紙6は、このガイド板41cに取り付けられたテープ部材42を押し上げながら、形成された搬送経路43aを介してピンチローラ15とグリップローラ40との間に搬送される。このとき、図示はしないがガイド板41bの記録搬送経路近傍に取り付けられたセンサーによって、記録紙6が正常に搬送されているか否かが検出される。この検出結果に応じて、制御基板22aに設けられた主要制御部によってプリント動作開始の有無が決定される。正常に搬送されていない場合には、制御部は本体カバー2面上の表示部2eにエラー表示等を行わせ、そうでない場合には、プリント動作を開始するように駆動制御を行う。
【0052】プリント動作を開始すると、ピンチローラ15とグリップローラ40とによって記録紙6は挟持される。そして、制御部、つまり、制御基板22a上に設けられた記録紙送り制御用のIC回路31aによって、記録紙送り/リボン送り機構17の駆動が制御されて、表面に滑り止め手段が施してあるグリップローラ40の回転駆動により、プリント時における記録紙6の搬送が制御される。つまり、記録紙6の先端部分がガイド板13a,13bにより形成された記録紙搬送経路44を介して搬送され、記録紙6の後端部分がサーマルヘッド20とプラテンローラ14とにおけるプリント開始地点に到達するように記録紙6の搬送が制御される。
【0053】プリント時、グリップローラ40及びピンチローラ15による回転により、この記録紙6とインクリボン7aとをサーマルヘッド20とプラテンローラ14との間で押圧しながら移送する。移送時に、パワー基板22b上に設けられた制御回路によってサーマルヘッド20の発熱体に電流を流すことにより、インクリボン7aの熱転写インクを溶解又は昇華して、記録紙6に転写してプリントが行われる。同時に、プリント時、インクリボン送り制御用の回路によって、プリント時に必要なインクリボン7aの送りも制御される。
【0054】この場合、インクリボン7aの一色目のイエロー(Y)を記録紙6にプリントするときには、ピンチローラ15とグリップローラ40とで記録紙6を図中左側方向に移送し、且つこの記録紙6とインクリボン7aとをサーマルヘッド20とプラテンローラ14との間で押圧しながら移送して、サーマルヘッド20の発熱体(図示せず)にイエロー(Y)に応じた画像情報信号を供給している。
【0055】またこのときの記録紙6の先端部は、U字形状のガイド板13aとその内側に配設された同形状のガイド板13bとで構成される記録紙搬送経路44内にある。一方記録紙6の後端部分は、搬送経路43aを介してガイド板41cに取り付けられたテープ部材42を押し下げ記録紙搬送経路43bに移送されながら、一色目のプリントが実施される。
【0056】なお、プリント時におけるサーマルヘッド20の位置は、例えば3つのポジション(上部に移動した位置、図中に示すように下部に移動した位置、そして、それらの中間位置となる待機状態時のパーシャル位置)となるようにサーマルヘッド駆動機構21によって切換動作が可能である。プリント動作に応じて、パワー基板22b上に設けられた制御用IC回路38によりその位置が制御されるようになっている。
【0057】そして、記録紙6への一色目のイエロー(Y)のプリントが終了すると、制御用IC回路38は、サーマルヘッド駆動機構21を駆動制御して、サーマルヘッド20をプラテンローラ14側から離間させてパーシャル位置に移動させる。さらに、ピンチローラ15及びグリップローラ40とで記録紙6をプリンタ装置1の後方(図中右側方向)に戻し、上記の動作を繰り返して二色目のマゼンタ(M),三色目のシアン(C),透明のオーバーコート(OP)の順に記録紙6上に各色を順次重ね合わせてカラープリントを行う。
【0058】なお、各色のプリントが開始されるまでの間、記録紙6はグリップローラ40とピンチローラ15によって該プリンタ装置1の後方側(図中右側方向)に移送されることになる。このとき、記録紙6の先端部は、U字形状のガイド板13a,13bとの記録紙搬送経路44内に案内されながら移送され、図示しないセンサーによって該記録紙6の後端部分が検出される。そして、この検出結果に基づきピンチローラ15及びグリップローラ40による回転制御によって、記録紙6の後端部がサーマルヘッド20とプラテンローラ14とのプリント開始位置にセットされる。
【0059】こうして、各色全てのプリントが終了すると、プリントされた記録紙6は、図示しない排出のための紙送り機構によって、記録紙搬送経路43bを通って装置外部に排出され、プリント動作を完了する。
【0060】したがって、本実施の形態によれば、充電回路、電池切片34a、サーマルヘッド20に印可してヘッドの発熱を行わしめる制御回路等大電流が流れるパワー基板22bを、その発生源に近い側に配置し且つこの1枚のパワー基板22bに集中実装する。さらに、小電流しか要さない記録紙送り制御あるいはインクリボン送り制御を行う制御基板22aを、その発生源、つまりその送り動作するためのアクチュエータ(記録紙送り/リボン送り機構17等を含む)近くに配置し且つ1枚の制御基板22aに集中実装する。プリンタ装置1内部においては、これら2枚でL字状に形成されたメインとなる基板22のみの実装でプリンタ装置を構成しているので、プリンタ装置の小型化及び軽量化を図ることが可能となり、携帯用として最適なプリンタ装置を提供するこが可能となる。
【0061】また、基板の製造工程を考慮しても、基板22が2つの基板22a,22bにて構成されているので、それぞれ分担して基板の製造作業を行うことができ、またその組立工程も容易に行うことができることから、製造工程の簡略化を図ることも可能となり、コスト低減にも大きく寄与する。
【0062】なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、前記実施の形態を応用させた場合でも本発明に含まれるものである。
【0063】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、装置自体の小型化及び軽量化を可能にして、携帯用として最適なプリンタ装置を実現することができる。また、該プリンタ装置1に使用される基板22の構成が製造容易な構造となっていることから、製造工程の簡略化を図ることも可能であり、製造コスト低減にも大きく寄与する。




 

 


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