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発明の名称 インクジェット記録装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−328266(P2001−328266A)
公開日 平成13年11月27日(2001.11.27)
出願番号 特願2000−148509(P2000−148509)
出願日 平成12年5月19日(2000.5.19)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
【テーマコード(参考)】
2C056
2C057
【Fターム(参考)】
2C056 EA16 EB27 EB42 FA10 HA37 HA58 
2C057 DA10 DB01 DB03 DD10
発明者 横山 紀子 / 山本 晶
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 インクを噴出する複数のインクジェットノズルを有しているインクジェットヘッドと;記録媒体上の画像を光学的に検出する画像読み取り手段と;前記画像読み取り手段の光路を開閉可能とするシャッタと;前記シャッタの開閉を行うシャッタ開閉機構と;前記インクジェットヘッド、画像読み取り手段、シャッタが搭載され、対向する記録媒体に沿い所定の範囲内で往復移動するキャリッジと;を備えており、前記シャッタ開閉機構は、前記キャリッジの前記所定の範囲内で相互に離間して配置される2つの当接片と、前記キャリッジの前記所定の範囲内の一方への移動において前記2つの当接片の一方に当接してシャッタを閉位置から開位置へと移動させると共に、前記キャリッジの前記所定の範囲内の他方への移動において前記2つの当接片の他方に当接してシャッタを開位置から閉位置へと移動させるシャッタ操作部材と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項2】 前記シャッタ開閉機構の2つの当接片は、前記キャリッジが画像記録を行う際に移動される往復移動範囲よりも外側に配置されることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】 前記2つの当接片のうちの他方の当接片は、前記キャリッジが待機させられる待機位置に配置されることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクジェット記録装置に関し、特に、記録媒体の画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と、当該画像読み取り手段の光路を開閉するシャッタとを備えるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からインクジェット記録装置でもって画像を記録する場合にはまず、当該インクジェット記録装置でもって所定のテスト画像を記録し、当該テスト画像を光学的な読み取り手段により読み取り、上記テスト画像の評価を行い、その結果を基にインクジェット記録装置のインクジェットヘッド、キャリッジ、プラテンなどの種々の構成部材の相対的な位置や、インクの噴射タイミング、キャリッジの移動速度などを調整することが行われていた。
【0003】この光学的な読み取り手段を備えた読取装置は、インクジェット記録装置とは独立して存在しており、記録媒体に記録された画像を評価するには、画像が記録された記録媒体をインクジェット記録装置から分離した後に、読取装置まで搬送させて、当該読取装置の所定の位置に配置させる必要があった。
【0004】相互に独立して構成されているとともに、相互に組み合わされて使用されるインクジェット記録装置は、夫々が高価であり、また夫々の設置空間を必要としている。
【0005】このような欠点を解消する為に、特開平4−39045号公報には、インクジェット記録装置のキャリッジに、光学的な読み取り手段である読取りユニットを搭載させたことが開示されている。そしてキャリッジの往復移動軌跡に対向して配置されているプラテン上の記録媒体に対し、キャリッジを往復移動させている間にインクジェットヘッドにより画像を記録した後に、再度キャリッジを往復移動させて読取りユニットにより当該画像を読み取らせて当該画像を評価している。
【0006】当該公報に開示されているインクジェット記録装置では、読み取りユニットにインクミストが付着されることによる汚れ防止のために、読み取りユニットの前方に読み取りユニットの光路を覆うシャッタが設けられている。そして、画像読み取りを行わない間、例えば画像記録時においてはシャッタを閉じ、画像読み取り時においてはシャッタを開けるようにする。そしてこのシャッタの開閉は、(1)操作者の手動によるもの、(2)シャッタとの係合に伴って順次これを開、閉していく機構を有するもの、読み取りユニットに設けたシャッタ開閉駆動部に開閉指令を与えるもの等が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】読み取りユニットのシャッタの開閉は、自動化されることが望ましい。例えばシャッターがインクジェットヘッド近傍にある場合、その開閉作業が煩雑であるとともに、開閉作業を行う操作者の手にインクが付着して手が汚れ易い。
【0008】よって、このような不具合を解決するためには、シャッター開閉駆動装置をキャリッジ上に設ければ良いが、独立した駆動源を有しているシャッター開閉駆動装置は重く大型で高価あり、この結果としてキャリッジの移動速度の低下による画像記録速度の低下や、キャリッジの大型化に伴う装置全体の大型化およびコストアップを引き起こしてしまう。
【0009】この発明は上記事情の下でなされ、安価な構成でシャッタ開閉専用の駆動源を具備せずにシャッタの開閉を自動化させる、画像読み取り手段を有するインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する為に、本発明に従ったインクジェット記録装置は:インクを噴出する複数のインクジェットノズルを有しているインクジェットヘッドと;記録媒体上の画像を光学的に検出する画像読み取り手段と;前記画像読み取り手段の光路を開閉可能とするシャッタと;前記シャッタの開閉を行うシャッタ開閉機構と;前記インクジェットヘッド、画像読み取り手段、シャッタが搭載され、対向する記録媒体に沿い所定の範囲内で往復移動するキャリッジと;を備えており、前記シャッタ開閉機構は、前記キャリッジの前記所定の範囲内で相互に離間して配置される2つの当接片と、前記キャリッジの前記所定の範囲内の一方への移動において前記2つの当接片の一方に当接してシャッタを閉位置から開位置へと移動させると共に、前記キャリッジの前記所定の範囲内の他方への移動において前記2つの当接片の他方に当接してシャッタを開位置から閉位置へと移動させるシャッタ操作部材と、を有することを特徴している。
【0011】この構成によれば、シャッタの開閉をキャリッジの駆動機構を利用して行うことができるので、安価なインクジェット記録装置を提供することができる。
【0012】そして、このように構成されていることを特徴としたこの発明に従ったインクジェット記録装置においては、前記シャッタ開閉機構の2つの当接片は、前記キャリッジが画像記録を行う際に移動される往復移動範囲よりも外側に配置されることが好ましい。
【0013】この構成によれば、画像を記録している途中でシャッタの開閉が行われることを防止することができる。
【0014】またさらに、上述したように構成されていることを特徴としたこの発明に従ったインクジェット記録装置においては、前記2つの当接片のうちの他方の当接片は、前記キャリッジが待機させられる待機位置に配置されることが好ましい。
【0015】この構成によれば、待機中に亘ってシャッタを閉位置に保持することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に従ったインクジェット記録装置について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】なおここで、図1(A)は、この発明の一実施形態に従ったインクジェット記録装置の主要部の概略的な正面図であり;図1(B)は、図1(A)のインクジェット記録装置の主要部の概略的な平面図であり;図1(C)は、図1(A)のC−C線に沿ったインクジェット記録装置の主要部の概略的な縦断面図であり;図2は、キャリッジが待機位置(キャリッジホームポジション)に移動されて、シャッタが閉位置に配置されている状態のキャリッジ上部の平面図であり;そして、図3はそのときの正面図であり;図4は、キャリッジが待機位置とは反対側の位置に移動されて、シャッタが開位置に配置されている状態のキャリッジ上部の平面図であり;図5はそのときの正面図であり;図6はシャッタの開閉動作並びに画像記録動作におけるキャリッジの移動範囲を示す模式図である。
【0018】以下、本実施形態に従ったインクジェット記録装置の主要部の概略的な構成について説明する。
【0019】このインクジェット記録装置は、夫々が所定の配列を有する複数のインクジェットノズル10aが設けられている6個のインクジェットヘッド10K,10C,10M,10LC,10LM,10Yを備えている。インクジェットヘッド10Kが黒、10Cがシアン、10Mがマゼンタ、10LCがライトシアン、10LMがライトマゼンタ、10Yがイエローに対応しており、これらのインクジェットヘッド10K,10C,10M,10LC,10LM,10Yは所定の配列でヘッド保持体14上に配置されている。インクジェット記録装置の図示されていない固定フレームに搭載されている黒色インク,シアン色インク,マゼンタ色インク,ライトシアン色インク,ライトマゼンタ色インク,そしてイエロー色インクを収容したメインインクボトルから図示されていないインク供給ポンプにより図示されていない可撓性を有した柔軟なインク供給チューブを介して対応する色のインクの供給を受けている。
【0020】キャリッジ16は第1の方向としての主走査方向(図中においてx−-x方向)に沿って延出している1対の案内棒18a,18bによって、所定の範囲を移動可能に支持されている。より具体的に説明すると、この実施形態において1対の案内棒18a,18bは第2の方向としての副走査方向(図中においてy−-y方向)上下に離間しており、キャリッジ16は上下に設けられた複数からなるローラ16b、16aによって、上方および下方の案内棒18a、18bに沿って主走査方向に移動可能に支持されている。
【0021】キャリッジ16は四角な枠形状をしており、その中央の空間には、6個のインクジェットヘッドを保持するヘッド保持体14が配置されている。ヘッド保持体14は、キャリッジ16の上下の梁に設けられた1対のスラスト軸受20a,20bに挿通される、上下1対の案内棒14a,14bを有している。1対の案内棒14a,14bは主走査方向及び副走査方向にそれぞれ交差する方向(図中においてz−-z方向)、即ち記録媒体面に交差する方向に延出しており、ヘッド保持体14がこの1対の案内棒14a,14bを介して1対のスラスト軸受20a,20bに沿って所定の範囲で移動を案内されることにより、インクジェットヘッド10を記録媒体24に対してz方向あるいは-z方向に移動可能にさせている。
【0022】ヘッド保持体14にはさらに、記録媒体24に対向するよう光学的な画像読み取り手段25が搭載されているとともに、画像読み取り手段25の焦点Fに向かい光を照射する光源LSが搭載されている。この実施形態において画像読み取り手段25はCCD(Chsrge Coupled Device)により構成されていて、光源LSは小形で省電力な発光素子により構成されている。
【0023】画像読み取り手段25の周辺には、画像読み取り手段25の光軸25aを中心とした光路のまわりを覆うように、ヘッド保持体14の前面から光軸25aに沿って記録媒体24に向かって植設された覆い筒40を備えている。
【0024】また、ヘッド保持体14には、覆い筒40の突出端の開口を開閉させるシャッタ42が回動自在に設けられていると共に、キャリッジ16にはシャッタ42を開閉させるためのシャッタ開閉機構44が設けられている。
【0025】このインクジェット記録装置では、ヘッド保持体14を記録媒体24に対し所定の範囲で接離させる為の、インクジェットヘッド接離機構を含んでいる。このインクジェットヘッド接離機構は、ヘッド保持体14を記録媒体24から離間する-z方向に付勢する付勢手段UMを有している。この実施形態において付勢手段UMは、ヘッド保持体14の1対の案内棒14a,14bとキャリッジ16の1対のスラスト軸受20a,20bとの間で、1対の案内棒14a,14b上に巻装された圧縮コイルばねにより構成されている。
【0026】インクジェットヘッド接離機構はさらに、ヘッド保持体14の1対の案内棒14a,14bの後方で、主走査方向に沿って延出した1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bを有しており、1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bの夫々の両端はキャリッジ16に回転自在に支持されている。1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bには偏心カム28が固定されていて、偏心カム28の周面がヘッド保持体14の後面に当接している。
【0027】1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bには、夫々の偏心カム28を同期して回転させる為にタイミングベルト30が掛け渡されている。下方のヘッド保持体駆動棒26bには、パルスモータ32が連結されている。このパルスモータ32の正逆回転による駆動力が、下方のヘッド保持体駆動棒26bおよびタイミングベルト30を介した上方のヘッド保持体駆動棒26aの同期した正逆回転を生じさせる。1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bの正逆回転により、偏心カム28はヘッド保持体14を付勢手段UMの付勢力に抗して記録媒体24へ接近させたり、付勢手段UMの付勢力によって記録媒体24からの離間を行わせる。
【0028】パルスモータ32は制御手段34に接続され、この制御手段34によって制御される。制御手段34にはさらに6個のインクジェットヘッド10の図示されていない公知の駆動手段も接続されている。
【0029】キャリッジ16は公知の駆動手段36により駆動され、1対の案内棒18a,18bに支持されて主走査方向(x−-x方向)に沿って往復移動可能である。
【0030】駆動手段36は、主走査方向両端にそれぞれ設けられた1対の図示しないプーリと、1対のプーリに掛け渡されキャリッジ16に固定された図示しないタイミングベルトと、1対のプーリの一方を駆動する図示しないパルスモータと、により構成されている。この駆動手段36のパルスモータも制御手段34に接続され、制御手段34によって駆動を制御される。
【0031】各インクジェットヘッド10の前方には、記録媒体24を支持する平坦なプラテン22が配置されている。
【0032】この実施形態における記録媒体24は、プラテン22上で主走査方向に所定の長さの幅を有したウエッブ形状をしており、画像記録時に図示されていない公知の記録媒体搬送手段により、プラテン22上を副走査方向に沿ってy方向に向かって種々の記録モードに則した間隔、幅で間欠的に搬送される。記録媒体24の材質はインクジェットノズル10aから噴射されるインク滴が付着するものであれば何でも良く、例えば紙や布やプラスチックフィルムであることが出来る。
【0033】プラテン22の表面には図示されていない多数の吸引孔があり、この多数の吸引孔は図示されていない公知の負圧手段、例えば吸引ファン、に接続されている。従ってプラテン22の表面に配置された記録媒体24は多数の吸引孔が発生する負圧によりプラテン22の表面に密着されるが、この負圧は記録媒体搬送手段による記録媒体24の搬送に悪影響を及ぼさない程度に設定されている。
【0034】次に、シャッタ42及びシャッタ開閉機構44について詳細に説明する。
【0035】シャッタ42は、覆い筒40から-y側に離間した位置に設けられた回動中心軸42aによって軸支され、図1(A)中に実線で示されている如く覆い筒40の突出端の開口を閉じる閉位置と、図1の(A)中に2点鎖線で示されている如く覆い筒40の突出端の開口を開放する開位置との間で回動可能に支持されている。
【0036】シャッタ42には、回動中心軸42aを挟んで覆い筒40の反対側において、-z側に向かい突出した駆動軸42bを有している。
【0037】シャッタ開閉機構44は、案内棒18aの近傍で主走査方向に延在する棒状のシャッタ操作部材44aを有している。シャッタ操作部材44aはキャリッジ16の上方に形成された複数のスラスト軸受44bにより、主走査方向に摺動可能に支持されている。シャッタ操作部材44aには、シャッタ42の駆動軸42bが回動可能に、かつz−-z方向に摺動自在に、かつ副走査方向に摺動自在に、係合される係合溝を有したシャッタ係合部材44cが固定されている。ここで、駆動軸42bがシャッタ係合部材44cに対してz−-z方向に摺動自在に係合されている理由は、ヘッド保持体14の記録媒体24への接離方向(z−-z方向)の移動を妨げないためである。
【0038】従って、シャッタ操作部材44aがスラスト軸受44bに摺動自在に支持されている状態で、シャッタ操作部材44aが主走査方向に所定の範囲で往復移動することにより、シャッタ係合部材44cと駆動軸42bとが係合状態を維持したまま駆動軸42bを変位させるので、シャッタ42を開位置と閉位置との間で回動させることができる。なお、シャッタ42が開位置に配置されたときのシャッタ操作部材44aは、キャリッジ16のx側端部よりもx側に突出することになる。
【0039】シャッタ開閉機構44は、シャッタ操作部材44aをx側に向かい付勢する付勢手段44dをさらに有している。付勢手段44dはシャッタ操作部材44aの外周面上に巻装された圧縮コイルばねにより構成されていて、この圧縮コイルばねはシャッタ操作部材44aの外周面上でシャッタ係合部材44cと、シャッタ係合部材44cよりも-x側に離間してキャリッジ16の上方に形成されている付勢手段支持部材44eとの間に、圧縮された状態で挟持されている。
【0040】なおこの実施の形態において、キャリッジ16に対するシャッタ操作部材44aの移動方向と、シャッタ42の回動方向との関係について述べると、シャッタ操作部材44aが主走査方向x側に移動すると、シャッタ42は閉位置から開位置へと向かって回動し、シャッタ操作部材44aが主走査方向-x側に移動すると、シャッタ42を開位置から閉位置へと向かって回動する。
【0041】シャッタ開閉機構44は、シャッタ操作部材44aを付勢手段44dの付勢力に抗してシャッタ42を閉位置に保持しておく位置保持手段44fをさらに有する。位置保持手段44fは、シャッタ操作部材44aの-x側端部に形成された係合溝44f−1と、キャリッジ16からシャッタ操作部材44aの-x側端部に向かい斜めに突出した板ばね係合片44f−2と、を有する。板ばね係合片44f−2が係合溝44f−1に係合すると、シャッタ42が閉位置に保持される。
【0042】シャッタ開閉機構44は、第1の当接片a1と第2の当接片a2をさらに有する。
【0043】第1の当接片a1と第2の当接片a2は、キャリッジ16の往復移動可能範囲の両端で相互に離間して配置されている1対の固定フレーム19a,19bに設けられている。
【0044】第1の当接片a1は、固定フレーム19a上に形成されている。そして、シャッタ42が開位置に保持された状態、即ちキャリッジ16からx側に向かってシャッタ操作部材44aのx側端部が突出した状態(図4、図5参照)で、待機位置に移動されるキャリッジ16に対してその突出したシャッタ操作部材44aと当接し、シャッタ操作部材44aをキャリッジ16に対して付勢手段44dの付勢力に抗して-x側に移動させる。
【0045】第2の当接片a2は、固定フレーム19b上に形成されている。そして、シャッタ42が閉位置に保持された状態、即ち係合溝44f−1と板ばね係合片44f−2とが係合された状態で、-x側端部に移動されるキャリッジ16に対して板ばね係合片44f−2と当接し係合状態を解除させて、シャッタ操作部材44aをキャリッジ16に対してx側に移動させる。
【0046】このキャリッジ16の往復移動可能範囲の両端は、プラテン22に支持される記録媒体24の両端の外側に位置し、かつキャリッジ16の画像記録時の往復移動範囲の両端よりも外側に位置している(図6参照)。
【0047】次に、本実施形態に従ったインクジェット記録装置の主要部の動作について、図2乃至図6を参照して説明する。
【0048】本実施形態のインクジェット記録装置においては、プラテン22上に記録媒体24が載置されていない時、また、画像を形成する必要がない間には、キャリッジ16は、図2、図3、図6に示されるキャリッジ16の待機位置(キャリッジホームポジション)に配置される。ここでのキャリッジ16の待機位置とは、単にキャリッジ16を待機させる位置ではなく、インクジェットヘッド10のメンテナンスを行う位置でもあり、また、装置の電源投入直後に最初にキャリッジ16が配置させられる位置でもある。
【0049】キャリッジ16が待機位置で待機している間には、キャリッジ16上のシャッタ開閉機構44のシャッタ操作部材44aが、固定フレーム19aの第1の当接片a1に当接し、付勢手段44dの付勢力に抗して-x側に押圧され、シャッタ操作部材44aの係合溝44−1に板ばね係合片44f−2が係合されて、シャッタ操作部材44aがキャリッジ16に対して-x側に配置されている。つまりシャッタ42は閉位置に保持されている。
【0050】プラテン22上の記録媒体24に対し所望の画像を記録する場合には、まず、モータ32を適宜駆動させて、ヘッド保持体14をキャリッジ16内で移動させて、ヘッド保持体14を画像記録に最適な記録位置に移動させる。
【0051】そして、その後、キャリッジ16は画像記録のために、図6で示す丸数字3の位置と丸数字4の位置との間を往復移動させられ、その移動中に制御手段34の指示により、記録媒体24の所定の画像領域内に所定のインクを所定のインクジェットヘッド10から噴射させ所定の画像が記録される。
【0052】画像記録を行っている間は、キャリッジ16は画像記録範囲(丸数字3の位置と丸数字4の位置との間)を往復移動することになるので、シャッタ操作部材44aに第1の当接片a1が当接することもなく、また板ばね係合片44f−2に第2の当接片a2が当接することがない。このため、画像記録時にはシャッタ42は閉位置に保持されたままとなり、画像読み取り手段25をインクミストなどから有効に保護することができる。
【0053】所定の画像の記録が終了し、当該画像の評価に移る場合には、制御手段34はキャリッジ16を主走査方向-x側端部(図6中、丸数字2の位置)まで移動させる。そして、シャッタ開閉機構44のシャッタ操作部材44aの-x側の係合溝44f−1に、その延出端を係合させている板ばね係合片44f−2の延出端を、固定フレーム19bに固定されている第2の当接片a2に当接させて、当該係合を解除させる。
【0054】この結果、シャッタ操作部材44aは付勢手段44dの付勢力により、キャリッジ16に対してx側に向かって移動することに伴い、シャッタ係合片44cと係合している駆動軸42bがx側に変位させられるので、シャッタ42は回動中心軸42aの回りを閉位置から開位置へと回動する。
【0055】このシャッタの回動は、シャッタ操作部材44aのシャッタ係合片44cが、シャッタ係合片44cよりもx側に位置しているスラスト軸受44bに当接して停止するまで行われる。そして、シャッタ操作部材44aは付勢手段44dの付勢力によりキャリッジ16に対してx側に配置された状態で保持され、結果的にシャッタ42を開位置で保持することになる(図4、図5参照)。
【0056】また、図示しない記録媒体搬送系は、評価させる画像の領域が画像読み取り手段25に対向するように、記録媒体24を搬送させる。
【0057】そして、制御手段34はキャリッジ16を-x側端部に移動させたならば、キャリッジ16を評価させる画像の領域と対向する位置に移動させ、記録媒体24を画像読み取り手段25に対して搬送させるか、または画像読み取り手段25をキャリッジ16を移動させることによって、画像の読み取りを行う。読み取った画像に関する各種データは、制御手段34またはそれに接続されている図示されていない独立した画像評価手段に送られ、画像の評価が行われる。
【0058】画像読み取り手段25による画像の読み取りが終了した後は、キャリッジ16は一旦待機位置(図6中、丸数字1の位置)に移動される。シャッタ42が開位置にあるときは、前述したようにシャッタ操作部材44aのx側端部がキャリッジ16よりもx側に突出している。このため、キャリッジ16が待機位置に向かって移動されると、この突出しているシャッタ操作部材44aのx側端部が、固定フレーム19aに設けられた第1の当接片a1と当接し、付勢手段44dの付勢力に抗してキャリッジ16に対して-x方向に移動され、この結果としてシャッタ42は開位置から閉位置へと向かって回動する。そして、キャリッジ16が待機位置に配置されると、シャッタ42は完全に閉位置に到達し、また位置保持手段44fの係合溝44f−1に板ばね係合片44f−2の延出端が係合し、シャッタ操作部材44aのその位置を保持することで、シャッタ42の閉位置を保持する(図2、図3参照)。
【0059】このように、本実施形態によれば、画像読み取り手段25のシャッタ42の開閉動作を、キャリッジ16を移動させることにより行っているので、シャッタ開閉のための単独の駆動源を設けることがなく、安価なインクジェット記録装置を提供することができる。しかも、シャッタ42の開閉は手動ではないので、シャッタ42開閉する時に手を汚さないで済む。
【0060】なお本実施形態では、シャッタ42を開位置から閉位置へと移動させる位置をキャリッジ16の待機位置に設定したが、画像記録のためにキャリッジ16が移動する往復移動範囲よりも外側であれば、どこに設定しても良い。また、キャリッジの待機位置、インクジェットヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス位置、インクジェット記録装置の電源投入直後に真っ先に配置させられるキャリッジ16の位置が、それぞれ主走査方向において異なる位置に設定されている場合には、シャッタ42を開位置から閉位置へと移動させる位置は待機位置に限られず、他の位置に設定しても構わないが、キャリッジ16の往復移動可能範囲の一端に設定するのが好ましい。
【0061】以上詳述したことから明らかなように、本発明に従ったインクジェット記録装置は以下のように記載することが出来る。
【0062】(1) インクを噴出する複数のインクジェットノズルを有しているインクジェットヘッドと;記録媒体上の画像を光学的に検出する画像読み取り手段と;前記画像読み取り手段の光路を開閉可能とするシャッタと;前記シャッタの開閉を行うシャッタ開閉機構と;前記インクジェットヘッド、画像読み取り手段、シャッタが搭載され、対向する記録媒体に沿い所定の範囲内で往復移動するキャリッジと;を備えており、前記シャッタ開閉機構は、前記キャリッジの前記所定の範囲内で相互に離間して配置される2つの当接片と、前記キャリッジの前記所定の範囲内の一方への移動において前記2つの当接片の一方に当接してシャッタを閉位置から開位置へと移動させると共に、前記キャリッジの前記所定の範囲内の他方への移動において前記2つの当接片の他方に当接してシャッタを開位置から閉位置へと移動させるシャッタ操作部材と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
【0063】(2) 前記シャッタ開閉機構の2つの当接片は、前記キャリッジが画像記録を行う際に移動される往復移動範囲よりも外側に配置されることを特徴とする前記(1)項記載のインクジェット記録装置。
【0064】(3) 前記2つの当接片のうちの他方の当接片は、前記キャリッジが待機させられる待機位置に配置されることを特徴とする前記(1)項記載のインクジェット記録装置。
【0065】(4)前記2つの当接片のうちの他方の当接片は、前記インクジェットヘッドのメンテナンスが行われるヘッドメンテナンス位置に配置されることを特徴とする前記(1)項記載のインクジェット記録装置。
【0066】この構成によれば、インクを強制噴射させたり、インクジェットヘッドのノズル面のワイピングをさせたりしている間、シャッタを閉位置に保持することが可能である。
【0067】(5) 前記2つの当接片のうちの他方の当接片は、前記キャリッジが前記インクジェット記録装置の電源を入れた直後に最初に移動される位置に配置されることを特徴とする前記(1)項記載のインクジェット記録装置。
【0068】この構成によれば、電源投入直後からシャッタを閉位置に保持することができる。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、この発明に従ったインクジェット記録装置によれば、安価な構成でシャッタ開閉専用の駆動源を具備せずにシャッタの開閉を自動化させることができるインクジェット記録装置を提供できる。




 

 


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