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発明の名称 インクジェット記録装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−328265(P2001−328265A)
公開日 平成13年11月27日(2001.11.27)
出願番号 特願2000−148508(P2000−148508)
出願日 平成12年5月19日(2000.5.19)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
【テーマコード(参考)】
2C056
2C057
【Fターム(参考)】
2C056 EB27 EB42 EC06 EC33 FA10 HA37 HA58 
2C057 DB01 DB03 DD10
発明者 横山 紀子 / 山本 晶
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 インクを噴射する複数のインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドと;前記インクジェットヘッドを保持し、対向している記録媒体面に平行な第1の方向に沿って往復移動可能なキャリッジと;前記キャリッジとともに往復移動可能であるとともに、前記記録媒体面に対して交差する方向に移動可能であり、前記記録媒体上の画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と;前記画像読み取り手段の移動を制御する制御手段と;を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項2】 インクを噴射する複数のインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドと;前記インクジェットヘッドを保持すると共に、対向している記録媒体面に直交する方向に沿って往復移動可能なヘッド保持体と;前記ヘッド保持体を保持すると共に、対向している記録媒体面に平行な第1の方向に沿って往復移動可能なキャリッジと;前記ヘッド保持体に保持されるとともに、前記記録媒体上の画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と;前記ヘッド保持体の移動を制御する制御手段と;を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項3】 前記画像読み取り手段が前記対向している記録媒体に最も接近された時、前記画像読み取り手段の焦点が前記対向している記録媒体よりも遠くに配置される、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクジェット記録装置に関し、特に、記録媒体上の画像を読み取ることができる画像読み取り手段を具備したインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からインクジェット記録装置でもって画像を記録する場合にはまず、当該インクジェット記録装置でもって所定のテスト画像を記録し、当該テスト画像を光学的な読み取り手段により読み取り、上記テスト画像の評価を行い、その結果を基にインクジェット記録装置のインクジェットヘッド、キャリッジ、プラテンなどの等の種々の構成部材の相対的な位置や、インクの噴射タイミング、キャリッジの移動速度などを調整することが行われていた。
【0003】この光学的な読み取り手段を備えた読取装置は、インクジェット記録装置とは独立して存在しており、記録媒体に記録された画像を評価するには、画像が記録された記録媒体をインクジェット記録装置から分離した後に、読取装置まで搬送させて、当該読取装置の所定の位置に配置させる必要があった。
【0004】相互に独立して構成されているとともに、相互に組み合わされて使用されるインクジェット記録装置は、夫々が高価であり、また夫々の設置空間を必要としている。
【0005】このような欠点を解消する為に、特許第2938934号公報には、インクジェット記録装置のキャリッジに、光学的な読み取り手段である読取りユニットを搭載させたことが開示されている。そしてキャリッジの往復移動軌跡に対向して配置されているプラテン上の記録媒体に対し、キャリッジを往復移動させている間にインクジェットヘッドにより画像を記録した後に、再度キャリッジを往復移動させて読取りユニットにより当該画像を読み取らせて当該画像を評価している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許第2938934号公報に記載されている読取りユニットを具備するインクジェット記録装置においては、読取りユニットがキャリッジに固定されていてその位置調整、特に対向する記録媒体に対する焦点合わせ、が煩雑な作業となっている。しかも記録媒体に対する焦点合わせは、用いられる記録媒体の厚さが変わる度に行う必要がある。
【0007】この発明は上記事情の下でなされ、この発明の目的は、画像読み取り手段を具備するインクジェット記録装置であって、対向する記録媒体に対する画像読み取り手段の相対的な位置調整を容易に実行することが出来るインクジェット記録装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する為に、第1の発明に従ったインクジェット記録装置は:インクを噴射する複数のインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドと;前記インクジェットヘッドを保持し、対向している記録媒体面に平行な第1の方向に沿って往復移動可能なキャリッジと;前記キャリッジとともに往復移動可能であるとともに、前記記録媒体面に対して交差する方向に移動可能であり、前記記録媒体上の画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と;前記画像読み取り手段の移動を制御する制御手段と;を備えたことを特徴としている。
【0009】この構成によれば、対向する記録媒体に対する画像読み取り手段の相対的な位置調整を容易に実行でき、いかなる厚さの記録媒体であっても簡素な構成で当該画像の読み取りが実行できる。
【0010】また、上述した目的を達成する為に、第2の発明に従ったインクジェット記録装置は:インクを噴射する複数のインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドと;前記インクジェットヘッドを保持すると共に、対向している記録媒体面に直交する方向に沿って往復移動可能なヘッド保持体と;前記ヘッド保持体を保持すると共に、対向している記録媒体面に平行な第1の方向に沿って往復移動可能なキャリッジと;前記ヘッド保持体に保持されるとともに、前記記録媒体上の画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と;前記ヘッド保持体の移動を制御する制御手段と;を備えたことを特徴している。
【0011】この構成によれば、インクジェットヘッドの位置調整と画像読み取り手段の位置調整との両方の調整を、ヘッド保持体14を移動させることで達成することができる。
【0012】このインクジェット記録装置においてはさらに、前記画像読み取り手段が前記対向している記録媒体に最も接近された時、前記画像読み取り手段の焦点が前記対向している記録媒体よりも遠くに配置されることが、画像読み取り手段の取付位置精度のバラツキを有効に補償できる上で好ましい。
【0013】
【発明の実施形態】以下、本発明の一実施形態に従ったインクジェット記録装置について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】なおここで、図1は、この発明の一実施形態に従ったインクジェット記録装置の主要部の概略を示すものであり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は図1(A)のC−C線に沿った縦断面図であり;図2は、図1(A)のインクジェット記録装置の主要部の上方を拡大して示す正面図であり;そして、図3は、図2のIII−III線に沿い、図1(A)のインクジェット記録装置の主要部の上方を拡大して示す縦断面図である。
【0015】まず最初に図1乃至図3を参照しながら、本実施形態に従ったインクジェット記録装置の主要部の概略的な構成について説明する。
【0016】このインクジェット記録装置は、夫々が所定の配列を有する複数のインクジェットノズル10aが設けられている6個のインクジェットヘッド10K,10C,10M,10LC,10LM,10Yを備えている。インクジェットヘッド10Kが黒、10Cがシアン、10Mがマゼンタ、10LCがライトシアン、10LMがライトマゼンタ、10Yがイエローに対応しており、これらのインクジェットヘッド10K,10C,10M,10LC,10LM,10Yは所定の配列でヘッド保持体14上に配置されている。インクジェット記録装置の図示されていない固定フレームに搭載されている黒色インク,シアン色インク,マゼンタ色インク,ライトシアン色インク,ライトマゼンタ色インク,そしてイエロー色インクを収容したメインインクボトルから図示されていないインク供給ポンプにより図示されていない可撓性を有した柔軟なインク供給チューブを介して対応する色のインクの供給を受けている。
【0017】キャリッジ16は第1の方向としての主走査方向(図1(A)中において左右方向)に沿って延出している1対の案内棒18a,18bによって、所定の範囲を移動可能に支持されている。より具体的に説明すると、この実施形態において1対の案内棒18a,18bは第2の方向としての副走査方向(図1(A)中において上下方向)上下に離間しており、キャリッジ16は上下に設けられた複数からなるローラ16b、16aによって、上方および下方の案内棒18a、18bに沿って主走査方向に移動可能に支持されている。
【0018】キャリッジ16は四角な枠形状をしており、その中央の空間には、6個のインクジェットヘッドを保持するヘッド保持体14が配置されている。ヘッド保持体14は、キャリッジ16の上下の梁に設けられた1対のスラスト軸受20a,20bに挿通される、上下1対の案内棒14a,14bを有している。1対の案内棒14a,14bは主走査方向及び副走査方向にそれぞれ交差する方向、即ち記録媒体面に交差する方向に延出しており、ヘッド保持体14がこの1対の案内棒14a,14bを介して1対のスラスト軸受20a,20bに沿って所定の範囲で移動を案内されることにより、インクジェットヘッド10を記録媒体に対して接近或いは離間させる方向(図3中における左右方向)に移動可能にさせている。
【0019】ヘッド保持体14にはさらに、記録媒体24に対向するよう光学的な画像読み取り手段25が搭載されているとともに、画像読み取り手段25の焦点Fに向かい光を照射する光源LSが搭載されている。この実施形態において画像読み取り手段25はCCD(Chsrge Coupled Device)により構成されていて、光源LSは小形で省電力な発光素子により構成されている。
【0020】図2中に特に良く示されている如く、副走査方向(図中、上下方向)において、画像読み取り手段25の光軸25aは、最も副走査方向上方(用紙搬送方向上流側)に配置されているインクジェットヘッド10Kの最も副走査方向上方に配置されているインクジェットノズル10aよりも、下方に距離Zだけ離間した位置に配置されている。
【0021】図3には、記録媒体24に対し最も接近した時のヘッド保持体14の上部(上方の案内棒14a,画像読み取り手段25,そして光源LS)を実線により示しており、また、記録媒体24に対し最も離間した時のヘッド保持体14の上部を2点鎖線により示している。なお、もう一方の案内棒14bについては、記録媒体24に対する相対的な位置が案内棒14aの場合と同様であるので、図示を省略している。
【0022】このインクジェット記録装置では、ヘッド保持体14を記録媒体24に対し所定の範囲で接離させる為の、インクジェットヘッド接離機構を含んでいる。このインクジェットヘッド接離機構は、ヘッド保持体14を記録媒体24から離間する方向に付勢する付勢手段UMを有している。この実施形態において付勢手段UMは、ヘッド保持体14の1対の案内棒14a,14bとキャリッジ16の1対のスラスト軸受20a,20bとの間で、1対の案内棒14a,14b上に巻装された圧縮コイルばねにより構成されている。
【0023】インクジェットヘッド接離機構はさらに、ヘッド保持体14の1対の案内棒14a,14bの後方で、主走査方向に沿って延出した1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bを有しており、1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bの夫々の両端はキャリッジ16に回転自在に支持されている。1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bには偏心カム28が固定されていて、偏心カム28の周面がヘッド保持体14の後面に当接している。
【0024】1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bには、夫々の偏心カム28を同期して回転させる為にタイミングベルト30が掛け渡されている。下方のヘッド保持体駆動棒26bには、パルスモータ32が連結されている。このパルスモータ32の正逆回転による駆動力が、下方のヘッド保持体駆動棒26bおよびタイミングベルト30を介した上方のヘッド保持体駆動棒26aの同期した正逆回転を生じさせる。1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bの正逆回転により、偏心カム28はヘッド保持体14を付勢手段UMの付勢力に抗した記録媒体24への接近及び付勢手段UMの付勢力による記録媒体24からの離間を行わせる。
【0025】パルスモータ32は制御手段34に接続され、この制御手段34によって制御される。制御手段34にはさらに6個のインクジェットヘッド10の図示されていない公知の駆動手段も接続されている。
【0026】キャリッジ16は公知の駆動手段36により駆動され、1対の案内棒18a,18bに支持されて主走査方向に沿って往復移動可能である。
【0027】駆動手段36は、主走査方向両端にそれぞれ設けられた1対の図示しないプーリと、1対のプーリに掛け渡されキャリッジ16に固定された図示しないタイミングベルトと、1対のプーリの一方を駆動する図示しないパルスモータと、により構成されている。この駆動手段36のパルスモータも制御手段34に接続され、制御手段34によって駆動を制御される。
【0028】各インクジェットヘッド10の前方には、記録媒体24を支持する平坦なプラテン22が配置されている。
【0029】この実施形態における記録媒体24は、プラテン22上で主走査方向に所定の長さの幅を有したウエッブ形状をしており、画像形成時に図示されていない公知の記録媒体搬送手段により、プラテン22上を副走査方向に沿って上方から下方に向かって種々の記録モードに則した間隔、幅で間欠的に搬送される。記録媒体24の材質はインクジェットノズル10aから噴射されるインク滴が付着するものであれば何でも良く、例えば紙や布やプラスチックフィルムであることが出来る。
【0030】プラテン22の表面には図示されていない多数の吸引孔があり、この多数の吸引孔は図示されていない公知の負圧手段、例えば吸引ファン、に接続されている。従ってプラテン22の表面に配置された記録媒体24は多数の吸引孔が発生する負圧によりプラテン22の表面に密着されるが、この負圧は図示されていない公知の記録媒体搬送手段による記録媒体24の搬送に悪影響を及ぼさない程度に設定されている。
【0031】本実施形態においては、ヘッド保持体14が最も記録媒体24に近接する位置で、画像読み取り手段25の焦点Fが少なくとも記録媒体24よりも、好ましくはプラテン22よりも遠方(図3中、左方)に配置されるように、画像読み取り手段25はヘッド保持体14に取り付けられている。これは、画像読み取り手段25のヘッド保持体14への取付精度のバラツキ、ヘッド保持体14のキャリッジ16への取付精度のバラツキなどから起因する焦点位置のバラツキにより、記録媒体24に焦点が合わなくなってしまうことを防止するための対策である。なお、画像読み取り手段25の焦点位置とプラテン22の媒体支持面との間の寸法は、ヘッド保持体14のキャリッジ16内における移動可能範囲よりも小さくなければならない。
【0032】さらに、画像記録を行う前に、画像記録に最適なインクジェットノズル10aと当該記録媒体24との間隙(以下、「最適プラテンギャップ」と呼ぶ)の調整が、ヘッド保持体14をキャリッジ16に対して移動させることで行われるが、この実施形態におけるインクジェット記録装置では、用いられると予測される最も紙厚の薄い記録媒体24で最適プラテンギャップが調整されたときのヘッド保持体14の位置での画像読み取り手段25の焦点Fは、当該記録媒体24よりも遠方に、より好ましくはプラテン22よりも遠方に配置されるように、画像読み取り手段25がヘッド14に取り付けられる。
【0033】次に、本実施形態に従ったインクジェット記録装置の主要部の動作について説明する。
【0034】前記インクジェット記録装置においては、プラテン22上に記録媒体24が載置されていない時、また、画像を形成する必要がない間には、キャリッジ16は、主走査方向におけるいずれか一端側に設けられた待機位置に配置させられる。この待機位置をキャリッジホームポジションと呼ぶ。
【0035】また、ヘッド保持体14は付勢手段UMの付勢力によりキャリッジ16に対して相対的に後方(図3中右方)に最も引っ込んだ位置(図3中の2点鎖線で示した位置)をヘッドホームポジションと呼ぶ。
【0036】ヘッド保持体14は、キャリッジ16がキャリッジホームポジションに位置しているとき、インクジェットヘッドのメンテナンスをしているとき、画像記録をしているとき、などの各種ステイタスに応じて、キャリッジ16内で所定の範囲で移動する。
【0037】プラテン22上の記録媒体24に対し所望の画像を記録する場合には、まず、ヘッド保持体14がキャリッジ16内で、当該記録媒体24に対する最適プラテンギャップ調整が行われる。これは例えば、操作者によって記録媒体24の種類を図示しない入力部から入力され、制御手段34がこの入力値から当該記録媒体24に応じたヘッド保持体14の移動量を算出する。その移動量とは具体的には、ヘッドホームポジションからのモータ32のパルス数として算出される。モータ32には制御手段34から所定のパルス数分だけ駆動信号が印加され、図3中、2点鎖線で示したヘッドホームポジションに位置していたヘッド保持体14を、当該記録媒体24に対して最適なプラテンギャップ位置に移動させる。最適プラテンギャップ位置における画像読み取り手段25は、上述したようにプラテン22よりも遠方であるF1の位置に焦点を結んでいる。
【0038】そして、その後、キャリッジ16は画像記録のための往復移動が行われ、その移動中に制御手段34の指示により、記録媒体24の所定の画像領域内に所定のインクを所定のインクジェットヘッド10から噴射させ所定の画像が記録される。
【0039】所定の画像記録が終了し、当該画像の評価に移る場合には、評価したい画像の領域が画像読み取り手段25に対向するように、記録媒体24を搬送させ、またキャリッジ16を移動させる。そして、画像読み取り手段25の焦点が記録媒体24の媒体面であるF2の位置に合致するように、ヘッド保持体14の位置調整を行う。ここでは、制御手段34が画像読み取り手段25の検出結果に基づいて、パルスモータ32に対して駆動信号を印加させることでヘッド保持体14を移動させる。
【0040】画像読み取り手段25の焦点が記録媒体24の媒体面であるF2の位置に合致したならば、その位置でヘッド保持体14を保持させた状態で、記録媒体24を副走査方向に搬送させるか、またはキャリッジ16を主走査方向に移動させて、評価したい画像の領域を画像読み取り手段25でもって読み取る。
【0041】このように、本実施形態のインクジェット記録装置によれば、画像読み取り手段25が記録媒体24の媒体面に対して交差する方向に移動可能とさせているので、厚みの異なる記録媒体に対しても画像の読み取りが可能となる。本実施形態では、画像読み取り手段25はヘッド保持体14に固定されているが、これに限られず、プラジャ−ソレノイド組み立て体のような公知の前進後退機構を用いて移動させることも可能である。なお、本実施形態では画像読み取り手段25を、インクジェットヘッド10を保持しているヘッド保持体14に固定しているので、インクジェットヘッド10の最適プラテンギャップ調整を行うためのインクジェットヘッド接離機構を、画像読み取り手段25の焦点合わせ調整機構と兼用できるため、コスト低減に寄与できる。
【0042】また、ヘッド保持体14が最も記録媒体24に接近した位置において、画像読み取り手段25の焦点Fが、用いられると予測される最も厚さの薄い記録媒体24の媒体面より遠方に、より好ましくはプラテン22の媒体支持面よりも遠方に結ばれるように、画像読み取り手段25をヘッド保持体14に固定したので、特にヘッド保持体14への画像読み取り手段25の取付位置精度のバラツキがあったとしても、焦点位置調整の結果、必ず記録媒体24の媒体面に画像読み取り手段25の焦点を合致させることができる。
【0043】また、本実施形態では、さらに、ヘッド保持体14が最適プラテンギャップ位置に保持されるときに、画像読み取り手段25の焦点Fが、用いられると予測される最も厚さの薄い記録媒体24の媒体面よりも遠方に、より好ましくはプラテン22の媒体支持面よりも遠方に結ばれるように、画像読み取り手段25をヘッド保持体14に固定したので、画像の記録から画像の評価へ移行する際の画像読み取り手段25のヘッド保持体14の調整移動量が少なくて済むので、処理時間の短縮が図られる。
【0044】なお、画像読み取り手段25による画像の読み取りは、キャリッジ16の往動時に記録媒体24に画像を記録し、復動時に記録されたばかりの画像を読み取られることも可能である。
【0045】また、画像読み取り手段25を高精度にヘッド保持体14に取り付けることが可能であれば、最適プラテンギャップ位置におけるヘッド保持体14の画像読み取り手段25の焦点Fが、記録媒体24の媒体面に合致させるように、取り付けるのが好ましい。この構成により、ヘッド保持体14を最適プラテンギャップ位置に位置調整させてしまえば、画像記録から画像評価に移行する際に、画像読み取り手段25の焦点位置調整を行う必要がない。さらにこの構成により、ヘッド保持体14を最適プラテンギャップ位置へ移動させるにあたり、所定のパルス数に相当する駆動信号をパルスモータ32に印加させるだけでなく、画像読み取り手段25を距離検出手段として機能させ、当該画像読み取り手段25の検出結果に基づいて、制御手段34がヘッド保持体14の移動を制御させることもできる。
【0046】また、ヘッドホームポジションをヘッド保持体14がプラテン22から最も離間させる位置に設定するのではなく、プラテン22に最も接近させる位置に設定しても良い。
【0047】また、画像読み取り手段25の焦点位置調整は、最適プラテンギャップ位置からの移動のみではなく、ヘッドホームポジションから記録媒体22に接近する方向への移動、プラテン22に最も接近した位置からヘッドホームポジションへ向かう方向への移動でもって行っても良い。
【0048】以上詳述したことから明らかなように、この発明に従ったインクジェット記録装置は以下のように記載することが出来る。
【0049】(1)インクを噴射する複数のインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドと;前記インクジェットヘッドを保持し、対向している記録媒体面に平行な第1の方向(主走査方向)に沿って往復移動可能なキャリッジと;前記キャリッジとともに往復移動可能であるとともに、前記記録媒体面に対して交差する方向(接離方向)に移動可能であり、前記記録媒体上の画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と;前記画像読み取り手段の移動を制御する制御手段と;を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
【0050】(2)インクを噴射する複数のインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドと;前記インクジェットヘッドを保持すると共に、対向している記録媒体面に直交する方向(接離方向)に沿って往復移動可能なヘッド保持体と;前記ヘッド保持体を保持すると共に、対向している記録媒体面に平行な第1の方向(主走査方向)に沿って往復移動可能なキャリッジと;前記ヘッド保持体とともに往復移動可能であるとともに、前記記録媒体面に対して交差する方向に移動可能であり、前記記録媒体上の画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と;前記ヘッド保持体の移動を制御する制御手段と;を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
【0051】(3)前記画像読み取り手段が前記対向している記録媒体に最も接近された時、前記画像読み取り手段の焦点が前記対向している記録媒体よりも遠くに配置される、ことを特徴とする前記(1)項又は(2)項に記載のインクジェット記録装置。
【0052】(4)前記対向する記録媒体は前記第1の方向と交差する第2の方向(副搬送方向、記録媒体搬送方向)に搬送され、前記画像読み取り手段の光軸は、前記インクジェットヘッド中の前記複数のインクジェットノズルの中で、前記第2の方向に沿う前記記録媒体の搬送方向において最も上流側に位置するインクジェットノズルよりも下方に配置されている、ことを特徴とする前記(1)項乃至(3)項のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【0053】(5)前記インクジェットヘッドは複数のインクジェットヘッドからなり、前記対向する記録媒体は前記第1の方向と交差する第2の方向に搬送され、前記画像読み取り手段の光軸は、前記複数のインクジェットヘッドの前記複数のインクジェットノズルの中で、前記第2の方向に沿う前記記録媒体の搬送方向において最も上流側に位置するインクジェットノズルよりも下流側に配置されている、ことを特徴とする前記(1)項乃至(3)項のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【0054】(6)前記画像読み取り手段が前記対向している記録媒体に最も接近された時、前記画像読み取り手段の焦点が前記対向している記録媒体を支持するプラテンよりも遠くに配置される、ことを特徴とする前記(1)項又は(2)項に記載のインクジェット記録装置。
【0055】(7)前記インクジェットヘッドが、用いられると予測される最も厚さの薄い記録媒体に対して、最適な画像を形成することができる最適位置に保持された時、前記画像読み取り手段の焦点が前記記録媒体よりも遠くに配置される、ことを特徴とする前記(1)項又は(2)項に記載のインクジェット記録装置。
【0056】(8)前記インクジェットヘッドが、用いられると予測される最も厚さの薄い記録媒体に対して、最適な画像を形成することができる最適位置に保持された時、前記画像読み取り手段の焦点が前記記録媒体を支持するプラテンよりも遠くに配置される、ことを特徴とする前記(1)項又は(2)項に記載のインクジェット記録装置。(9)前記画像読み取り手段は、前記対向する記録媒体との間の距離を検出することを特徴とする前記(1)項乃至(3)項及び(6)項乃至(8)項のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【0057】(10)前記画像読み取り手段は、前記対向する記録媒体との間の距離がある一定の前記距離に達したことを検出することを特徴とする前記(9)項記載のインクジェット記録装置。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、対向する記録媒体に対する画像読み取り手段の相対的な位置調整を容易に実行することが出来るインクジェット記録装置を提供することができる。




 

 


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