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発明の名称 インクジェット記録装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−328255(P2001−328255A)
公開日 平成13年11月27日(2001.11.27)
出願番号 特願2000−148510(P2000−148510)
出願日 平成12年5月19日(2000.5.19)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
【テーマコード(参考)】
2C055
2C056
【Fターム(参考)】
2C055 EE00 EE02 
2C056 EB27 EB42 EC06 EC33 EC35 FA10 HA37 HA58
発明者 横山 紀子 / 山本 晶
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 インクを噴出する複数のインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドと;記録媒体上の画像を光学的に検出する画像読み取り手段と;前記画像読み取り手段の画像読み取り範囲を照明する照明手段と;前記インクジェットヘッドと画像読み取り手段と照明手段とを保持し、対向する記録媒体に沿って往復移動するキャリッジと;を備えたインクジェット記録装置において、前記照明手段の中央と、前記複数のインクジェットノズルの中で前記照明手段の中央に最も近い近接インクジェットノズルとの間の距離が、前記画像読み取り手段の光軸と前記近接インクジェットノズルとの間の距離よりも大きくなるよう、前記照明手段が前記キャリッジ上に配置される、ことを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項2】 インクを噴出する複数のインクジェットノズルを有する複数のインクジェットヘッドと;記録媒体上の画像を光学的に検出する画像読み取り手段と;前記画像読み取り手段の画像読み取り範囲を照明する照明手段と;前記インクジェットヘッドと画像読み取り手段と照明手段とを保持し、対向する記録媒体に沿って往復移動するキャリッジと;を備えたインクジェット記録装置において、前記複数のインクジェットヘッドの中で前記照明手段の中央に対し最も近い近接インクジェットヘッドにおける、前記照明手段の中央に対し最も近い近接インクジェットノズルと前記照明手段の中央との間の距離が、前記画像読み取り手段の光軸と前記近接インクジェットヘッドの近接インクジェットノズルとの間の距離よりも大きくなるよう、前記照明手段が前記キャリッジ上に配置される、ことを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項3】 インクを噴出する複数のインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドと;記録媒体上の画像を光学的に検出する画像読み取り手段と;前記画像読み取り手段の画像読み取り範囲を照明する照明手段と;前記インクジェットヘッドと画像読み取り手段と照明手段とを保持し、対向する記録媒体に沿って往復移動するキャリッジと;対向する記録媒体を前記キャリッジの移動方向に沿って切断する切断手段と;を備えたインクジェット記録装置において、前記画像読み取り手段は、前記照明手段と前記切断手段との間で前記キャリッジ上に配置される、ことを特徴とするインクジェット記録装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクジェット記録装置に関し、特に、記録媒体の画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と、少なくとも前記画像読み取り手段の読み取り範囲を照明する照明手段とを備えるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からインクジェット記録装置でもって画像を記録する場合にはまず、当該インクジェット記録装置でもって所定のテスト画像を記録し、当該テスト画像を光学的な読み取り手段により読み取り、上記テスト画像の評価を行い、その結果を基にインクジェット記録装置のインクジェットヘッド、キャリッジ、プラテンなどの等の種々の構成部材の相対的な位置や、インクの噴射タイミング、キャリッジの移動速度などを調整することが行われていた。
【0003】特開平6−27776号公報の図21には、光学的な画像読み取り手段を備えたインクジェットプリンタが開示されている。以下、簡単にこのインクジェットプリンタの構成及び作用を説明する。インク部63に貯蔵されているインクはインク供給チューブ62を介してインクジェットヘッド61に供給され、記録媒体Pに対して所定のテスト画像22aが記録される。そして記録媒体Pが搬送され、テスト画像は光源12a,12bによって照明され、CCDセンサ14によって読み取られる。読み取られたテスト画像は評価され、種々の画像記録条件の設定が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】画像読み取りに用いられる照明用光源としては、小型で安価なものが好ましいという理由から比較的低光量のものが用いられる。このため、より読み取り領域を明るく照明させるために、照明用光源は読み取り領域に接近させて配置される。特開平6−27776号公報の図21に開示されている光源12a,12bも、記録媒体に接近して配置されている。
【0005】一方、インクジェット記録装置は、インクジェットヘッドからインク滴を記録媒体に向かって噴射させて記録媒体上に画像を記録するが、その際に発生するミスト状のインク(インクミスト)がインクジェットヘッドと記録媒体との間に漂い、それがインクジェット周辺に付着してしまい、結果的にその周辺を汚してしまうことになる。
【0006】照明用光源は上述した理由により記録媒体に非常に接近させて配置されるため、インクミストが付着する可能性が非常に高い。照明光源にインクミストが付着すると単に汚れるだけではなく、照明領域に光強度ムラを生じさせてしまったり、光強度を低下させてしまう。この結果、読み取り精度を低下させてしまい、正確な画像評価を行うことが出来なくなってしまうおそれがある。
【0007】また、インクジェット記録装置には、記録媒体を切断するための切断手段が搭載されているものがあるが、記録媒体を切断したときには紙粉が発生する。この紙粉もインクミストと同様、インクジェットヘッドと記録媒体の間に漂い、照明用光源に付着した場合にはその光出力に悪影響を与えることになり、同様の不具合を引き起こす。
【0008】このような不具合を解決するために、特開平4−39045号公報には照明用光源をシャッタで覆うことが開示されている。
【0009】しかしながら、シャッタが設けられていても、テスト画像の読み取りを行う間はシャッタが開放されるので、この間にインクジェットヘッドと記録媒体との間に依然として漂っているインクミストや切粉やその他の埃等の異物が、画像読み取り手段よりも記録媒体に極めて接近して配置されている照明用光源に付着し易い。
【0010】この発明は上記事情の下でなされたものであり、安価で簡単な構成で、照明用光源にインクミストや切粉やその他の埃等の異物が付着するのを効果的に防止することが出来る、インクジェット記録装置を提供することを目的する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的を達成する為に、本発明に従ったインクジェット記録装置は、インクを噴出する複数のインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドと;記録媒体上の画像を光学的に検出する画像読み取り手段と;前記画像読み取り手段の画像読み取り範囲を照明する照明手段と;前記インクジェットヘッドと画像読み取り手段と照明手段とを保持し、対向する記録媒体に沿って往復移動するキャリッジと;を備えたインクジェット記録装置において、前記照明手段の中央と、前記複数のインクジェットノズルの中で前記照明手段の中央に最も近い近接インクジェットノズルとの間の距離が、前記画像読み取り手段の光軸と前記近接インクジェットノズルとの間の距離よりも大きくなるよう、前記照明手段が前記キャリッジ上に配置される、ことを特徴としている。
【0012】また、本発明に従った他のインクジェット値記録装置としては、インクを噴出する複数のインクジェットノズルを有する複数のインクジェットヘッドと;記録媒体上の画像を光学的に検出する画像読み取り手段と;前記画像読み取り手段の画像読み取り範囲を照明する照明手段と;前記インクジェットヘッドと画像読み取り手段と照明手段とを保持し、対向する記録媒体に沿って往復移動するキャリッジと;を備えたインクジェット記録装置において、前記複数のインクジェットヘッドの中で前記照明手段の中央に対し最も近い近接インクジェットヘッドにおける、前記照明手段の中央に対し最も近い近接インクジェットノズルと前記照明手段の中央との間の距離が、前記画像読み取り手段の光軸と前記近接インクジェットヘッドの近接インクジェットノズルとの間の距離よりも大きくなるよう、前記照明手段が前記キャリッジ上に配置される、ことを特徴としている。
【0013】また、本発明に従った他のインクジェット記録装置としては、インクを噴出する複数のインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドと;記録媒体上の画像を光学的に検出する画像読み取り手段と;前記画像読み取り手段の画像読み取り範囲を照明する照明手段と;前記インクジェットヘッドと画像読み取り手段と照明手段とを保持し、対向する記録媒体に沿って往復移動するキャリッジと;対向する記録媒体を前記キャリッジの移動方向に沿って切断する切断手段と;を備えたインクジェット記録装置において、前記画像読み取り手段は、前記照明手段と前記切断手段との間で前記キャリッジ上に配置される、ことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に従ったインクジェット記録装置について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】なおここで、図1は、この発明の一実施形態に従ったインクジェット記録装置の主要部の概略を示すものであり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は、図1(A)のC−C線に沿った縦断面図であり;図2は、シャッタが閉位置に配置されている状態のキャリッジ上部の正面図であり;図3はシャッタが開位置に配置されている状態のキャリッジ上部の正面図であり;図4は、画像読み取り手段と照明手段とを明瞭に示す為に、画像読み取り手段と照明手段とを覆う覆い筒及びシャッタを取り外した状態を示す正面図であり;図5は図4のV−V線に沿った縦断面図であり、記録媒体上に画像読み取り手段の焦点が合致した状態を示す図である。
【0016】以下、本実施形態に従ったインクジェット記録装置の主要部の概略的な構成について説明する。
【0017】このインクジェット記録装置は、夫々が所定の配列を有する複数のインクジェットノズル10aが設けられている6個のインクジェットヘッド10K,10C,10M,10LC,10LM,10Yを備えている。インクジェットヘッド10Kが黒、10Cがシアン、10Mがマゼンタ、10LCがライトシアン、10LMがライトマゼンタ、10Yがイエローに対応しており、これらのインクジェットヘッド10K,10C,10M,10LC,10LM,10Yは所定の配列でヘッド保持体14上に配置されている。インクジェット記録装置の図示されていない固定フレームに搭載されている黒色インク,シアン色インク,マゼンタ色インク,ライトシアン色インク,ライトマゼンタ色インク,そしてイエロー色インクを収容したメインインクボトルから図示されていないインク供給ポンプにより図示されていない可撓性を有した柔軟なインク供給チューブを介して対応する色のインクの供給を受けている。
【0018】キャリッジ16は主走査方向(図1(A)中において、左右方向)に沿って延出している1対の案内棒18a,18bによって、所定の範囲を移動可能に支持されている。
【0019】キャリッジ16は四角な枠形状をしており、その中央の空間には、6個のインクジェットヘッドを保持するヘッド保持体14が配置されている。ヘッド保持体14は、キャリッジ16の上下の梁に設けられた1対のスラスト軸受20a,20bに挿通される、上下1対の案内棒14a,14bを有している。1対の案内棒14a,14bは主走査方向及び副走査方向(図1(A)中において、上下方向)にそれぞれ交差する方向(図1(B)中において、上下方向)、即ち記録媒体面に交差する方向に延出しており、ヘッド保持体14がこの1対の案内棒14a,14bを介して1対のスラスト軸受20a,20bに沿って所定の範囲で移動を案内されることにより、インクジェットヘッド10を記録媒体に対する接離方向に移動可能にさせている。
【0020】ヘッド保持体14にはさらに、記録媒体24に対向するよう光学的な画像読み取り手段25が搭載されているとともに、画像読み取り手段25の焦点Fに向かい光を照射する光源LSが搭載されている。
【0021】画像読み取り手段25はCCD(Charge Coupled Device)により構成されている。画像読み取り手段25はラインセンサでも、エリアセンサでも適用可能である。
【0022】また、照明手段LSは複数の小形で省電力なレーザダイオードを、キャリッジ16の主走査方向と平行な方向に、直線状に配列することにより構成されている。そして照明手段LSは、図1(C)から明白なように、画像読み取り手段25よりも記録媒体24に接近するようにして配置されている。
【0023】図4において特に良く示されている如く、副走査方向において、画像読み取り手段25の光軸25aは、最も副走査方向上方(用紙搬送方向上流側)に配置されているインクジェットヘッド10Kの最も副走査方向上方に配置されているインクジェットノズル10aよりも、所定長さZだけ下方に配置されている。
【0024】画像読み取り手段25及び照明手段LSの周辺には、画像読み取り手段25の光軸25aを中心とした光路のまわりを覆うように、ヘッド保持体14の前面から光軸25aに沿って記録媒体24に向かって植設された覆い筒40を備えている。また、ヘッド保持体14には、覆い筒40の突出端の開口を開閉させるシャッタ42が回動自在に設けられていると共に、キャリッジ16にはシャッタ42を開閉させるためのシャッタ開閉機構44が設けられている。
【0025】このインクジェット記録装置では、ヘッド保持体14を記録媒体24に対し所定の範囲で接離させる為の、インクジェットヘッド接離機構を含んでいる。このインクジェットヘッド接離機構は、ヘッド保持体14を記録媒体24から離間する方向に付勢する付勢手段UMを有している。この実施形態において付勢手段UMは、ヘッド保持体14の1対の案内棒14a,14bとキャリッジ16の1対のスラスト軸受20a,20bとの間で、1対の案内棒14a,14b上に巻装された圧縮コイルばねにより構成されている。
【0026】インクジェットヘッド接離機構はさらに、ヘッド保持体14の1対の案内棒14a,14bの後方で、主走査方向に沿って延出した1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bを有しており、1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bの夫々の両端はキャリッジ16に回転自在に支持されている。1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bには偏心カム28が固定されていて、偏心カム28の周面がヘッド保持体14の後面に当接している。
【0027】1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bには、夫々の偏心カム28を同期して回転させる為にタイミングベルト30が掛け渡されている。下方のヘッド保持体駆動棒26bには、パルスモータ32が連結されている。このパルスモータ32の正逆回転による駆動力が、下方のヘッド保持体駆動棒26bおよびタイミングベルト30を介した上方のヘッド保持体駆動棒26aの同期した正逆回転を生じさせる。1対のヘッド保持体駆動棒26a,26bの正逆回転により、偏心カム28はヘッド保持体14を付勢手段UMの付勢力に抗して記録媒体24へ接近させたり、付勢手段UMの付勢力によって記録媒体24からの離間を行わせる。
【0028】パルスモータ32は制御手段34に接続され、この制御手段34によって制御される。制御手段34にはさらに6個のインクジェットヘッド10の図示されていない公知の駆動手段も接続されている。
【0029】キャリッジ16は公知の駆動手段36により駆動され、1対の案内棒18a,18bに支持されて主走査方向に沿って往復移動可能である。
【0030】各インクジェットヘッド10の前方には、記録媒体24を支持する平坦なプラテン22が配置されている。プラテン22の表面には図示されていない多数の吸引孔があり、この多数の吸引孔は図示されていない公知の負圧手段、例えば吸引ファン、に接続されている。従ってプラテン22の表面に配置された記録媒体24は多数の吸引孔が発生する負圧によりプラテン22の表面に密着されるが、この負圧は記録媒体搬送手段による記録媒体24の搬送に悪影響を及ぼさない程度に設定されている。
【0031】プラテン22に対し、副走査方向下方(記録媒体搬送方向下流)側には、記録媒体24を切断するための公知の切断手段CTが配置されている。
【0032】なおプラテン22,その上の記録媒体24,そしては切断手段CTは、説明の便宜上、図1(C)中にのみ図示し、図1(A)及び(B)では図示を省略している。
【0033】この実施形態における記録媒体24は、プラテン22上で主走査方向に所定の長さの幅を有したウエッブ形状であり、その材質はインクジェットノズル10aから噴射されるインク滴が付着するものであれば何でも良く、例えば紙や布やプラスチックフィルムであることが出来る。画像記録時には、図示されていない公知の記録媒体搬送手段により、プラテン22上を副走査方向に沿って種々の記録モードに則した間隔、幅で間欠的に搬送される。
【0034】次には、画像読み取り手段25及び照明手段LSについて、図5を参照してさらに詳細に説明する。
【0035】照明手段LSは、画像読み取り手段25が光学的に読み取ろうとする記録媒体24上の読み取り範囲に対して照明するために用いられる。
【0036】照明手段LSは、その発光点が画像読み取り手段25の光軸25aからずれて配置される。そして画像読み取り手段25の焦点Fが記録媒体24上に合致したときに、照明手段LSの記録媒体24上での照明領域の副走査方向における中央が、画像読み取り手段25の光軸25aとほぼ合致するように、ヘッド保持体14に取り付けられる。より詳細には、照明手段LSはその光軸LSaが画像読み取り手段25の光軸25aに対して傾斜した状態で、ヘッド保持体14に配置される。
【0037】照明手段LSは前述したように、小型で低消費電力のものが好まれて装置に用いられるため、必然的に低出力のものとなってしまう。このため、画像読み取り手段25の読み取り感度を上げるためには、照明範囲上で、読み取り範囲の中心である光軸25aと照明手段LSの光軸LSaと合致させるのが好ましい。例えば、照明手段LSの発光点を画像読み取り手段25の光軸25aとを合致させ、かつ照明手段LSの光軸LSaと画像読み取り手段25の光軸25aとを合致させることが考えられるが、これは技術的に極めて困難であり、費用対効果という観点から望ましくない。よって、照明手段LSの発光点を画像読み取り手段25の光軸25aからずらし、かつ画像読み取り手段25の光軸25aに対して照明手段LSの光軸LSaを斜めに入射させることが好ましい。この場合、照明手段LSの光軸LSaが画像読み取り手段25の光軸25aに対して斜めになって入射しているため、画像読み取り手段25の光軸25aは照明範囲SAの中心SACから副走査方向上方にCDだけずれてしまう。画像の読み取りの観点からは、照明範囲における上下左右均等な位置で画像の読み取りを行うのが好ましいので、本実施形態では、上記構成に加え、さらに照明範囲の副走査方向中央に、画像読み取り手段25の読み取り範囲の中央である光軸25aを合致させるように、照明手段LSおよび画像読み取り手段25をヘッド保持体14に配置している。
【0038】また、6個のインクジェットヘッド10中の複数のインクジェットノズル10aの中で、照明手段LSの中央LScに最も近いインクジェットノズル10a´と中央LScとの間の距離t1が、インクジェットノズル10a´と画像読み取り手段25の光軸25aとの間の距離t2よりも大きくなるよう、照明手段LScがヘッド保持体14上に配置される。
【0039】またさらに、照明手段LSと切断手段CTとの間の距離が、画像読み取り手段25と切断手段CTとの間の距離よりも大きくなるように、照明手段LSがヘッド保持体14上に配置される。
【0040】そして、インクジェットノズル10a´を中心とし、照明手段LSに接する円Eを考慮した時に、この円Eの半径Rが出来る限り大きくなるよう、照明手段LSは画像読み取り手段25の光軸25aから離間してヘッド保持体14に配置されることが好ましい。
【0041】なお本実施形態では、インクジェットノズル10a´は、6個のインクジェットヘッドの中で照明手段LSの中央LScに最も近いインクジェットヘッド10Cの複数のインクジェットノズル10a中に含まれている(実際は副走査方向上端のインクジェットノズル10aが該当する)。
【0042】画像読み取りを行わない間は、シャッタ42が図2に示すように閉位置に保持されているので、照明手段LSに対するインクミストや紙粉の付着のおそれはほぼ皆無である。
【0043】また、画像読み取りを行うとき、即ちシャッタ42が図3に示すように開位置に保持され、照明手段LSが開放されるときであっても、照明手段LSが画像読み取り手段25より、最も近い位置に配置されているインクジェットヘッド10C中のインクジェットノズル10a´から遠方に配置されているので、照明手段LSにインクミストが付着することを抑制することができる。さらに、照明手段LSとインクジェットノズル10a´の間に画像読み取り手段25が配置されていることも、インクミストの付着をより効率的に抑制することができる。しかも画像読み取り手段25は、図5に示されるようにヘッド保持体14に対して記録媒体24から離間して配置されているので、当該画像読み取り手段25に対してもやはりインクミストが付着することを抑制できる。
【0044】また、照明手段LSは切断手段CTに対しても画像読み取り手段25より遠方にヘッド保持体14に配置され、さらに、照明手段LSと切断手段CTとの間に画像読み取り手段25がヘッド保持体14に配置されていることから、記録媒体24の切断時に発生する紙粉や埃などの異物が照明手段LSに付着することを有効に抑制することができる。
【0045】これらの結果、画像読み取り手段25による画像読み取り範囲に対して、光量ムラのない良好な光量の照明を照射させることができ、画像の評価を誤らせたり、その他の誤作動を生じさせることがない。
【0046】以上詳述したことから明らかなように、本発明に従ったインクジェット記録装置は以下のように記載することが出来る。
【0047】1.対向する記録媒体に沿い往復移動するキャリッジと;キャリッジに搭載され、複数のインクジェットノズルを有しており、キャリッジの移動中に対向する記録媒体に向かい複数のインクジェットノズルからインクを噴射して対向する記録媒体上に画像を形成するインクジェットヘッドユニットと;キャリッジに搭載され、キャリッジの移動中に対向する記録媒体上に形成されている画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と;キャリッジに搭載され、対向する記録媒体上で画像読み取り手段が画像を読み取る範囲を照明する照明手段と;を備えており、前記照明手段の中央と前記複数のインクジェットノズルの中で前記照明手段の中央に最も近いインクジェットノズルとの間の距離が、前記画像読み取り手段の光軸と前記照明手段の中央に最も近いインクジェットノズルとの間の距離よりも大きくなるよう、前記画像読み取り手段が前記キャリッジ上に配置されている、ことを特徴とするインクジェット記録装置。
【0048】2.対向する記録媒体に沿い往復移動するキャリッジと;キャリッジに搭載され、夫々が複数のインクジェットノズルを有している複数のインクジェットヘッドを含んでおり、キャリッジの移動中に対向する記録媒体に向かい複数のインクジェットヘッドの複数のインクジェットノズルからインクを噴射して対向する記録媒体上に画像を形成するインクジェットヘッドユニットと;キャリッジに搭載され、キャリッジの移動中に対向する記録媒体上に形成されている画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と;キャリッジに搭載され、対向する記録媒体上で画像読み取り手段が画像を読み取る範囲を照明する照明手段と;を備えており、前記複数のインクジェットヘッドの中で前記照明手段の中央に対し最も近いインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドにおいて、前記照明手段の中央に対し最も近いインクジェットノズルと前記照明手段の中央との間の距離が、前記画像読み取り手段の光軸と前記照明手段の中央に対し最も近いインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドにおいて前記照明手段の中央に対し最も近いインクジェットノズルとの間の距離よりも大きくなるよう、前記画像読み取り手段が前記キャリッジ上に配置されている、ことを特徴とするインクジェット記録装置。
【0049】3.対向する記録媒体に沿い往復移動するキャリッジと;キャリッジに搭載され、複数のインクジェットノズルを有しており、キャリッジの移動中に対向する記録媒体に向かい複数のインクジェットノズルからインクを噴射して対向する記録媒体上に画像を形成するインクジェットヘッドユニットと;キャリッジに搭載され、キャリッジの移動中に対向する記録媒体上に形成されている画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と;キャリッジに搭載され、対向する記録媒体上で画像読み取り手段が画像を読み取る範囲を照明する照明手段と;を備えており、前記照明手段の中央と前記複数のインクジェットノズルの中で前記照明手段の中央に最も近いインクジェットノズルとの間の距離が、前記画像読み取り手段の光軸と前記照明手段の中央に最も近いインクジェットノズルとの間の距離よりも大きくなるよう、前記照明手段が前記画像読み取り手段の光軸からずれて前記キャリッジ上に配置されている、ことを特徴とするインクジェット記録装置。
【0050】4.対向する記録媒体に沿い往復移動するキャリッジと;キャリッジに搭載され、複数のインクジェットノズルを有しており、キャリッジの移動中に対向する記録媒体に向かい複数のインクジェットノズルからインクを噴射して対向する記録媒体上に画像を形成するインクジェットヘッドユニットと;キャリッジに搭載され、キャリッジの移動中に対向する記録媒体上に形成されている画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と;キャリッジに搭載され、対向する記録媒体上で画像読み取り手段が画像を読み取る範囲を照明する照明手段と;対向する記録媒体をキャリッジの移動方向に沿い切断する切断手段と;を備えており、前記画像読み取り手段は、前記照明手段と前記切断手段との間で前記キャリッジ上に配置されている、ことを特徴とするインクジェット記録装置。
【0051】5.対向する記録媒体に沿い往復移動するキャリッジと;キャリッジに搭載され、複数のインクジェットノズルを有しており、キャリッジの移動中に対向する記録媒体に向かい複数のインクジェットノズルからインクを噴射して対向する記録媒体上に画像を形成するインクジェットヘッドユニットと;キャリッジに搭載され、キャリッジの移動中に対向する記録媒体上に形成されている画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と;キャリッジに搭載され、対向する記録媒体上で画像読み取り手段が画像を読み取る範囲を照明する照明手段と;対向する記録媒体をキャリッジの移動方向に沿い切断する切断手段と;を備えており、前記複数のインクジェットノズルの中で前記照明手段の中央に最も近いインクジェットノズルを中心とし前記照明手段に接する円を考慮した時に、この円の半径が大きくなるよう、前記照明手段は前記画像読み取り手段の光軸から離間して前記キャリッジ上に配置されている、ことを特徴とするインクジェット記録装置。
【0052】6.対向する記録媒体に沿い往復移動するキャリッジと;キャリッジに搭載され、夫々が複数のインクジェットノズルを有している複数のインクジェットヘッドを含んでおり、キャリッジの移動中に対向する記録媒体に向かい複数のインクジェットヘッドの複数のインクジェットノズルからインクを噴射して対向する記録媒体上に画像を形成するインクジェットヘッドユニットと;キャリッジに搭載され、キャリッジの移動中に対向する記録媒体上に形成されている画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と;キャリッジに搭載され、対向する記録媒体上で画像読み取り手段が画像を読み取る範囲を照明する照明手段と;を備えており、前記複数のインクジェットヘッドの中で前記照明手段の中央に対し最も近いインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドにおいて、前記照明手段の中央に対し最も近いインクジェットノズルを中心とし前記照明手段に接する円を考慮した時に、この円の半径が大きくなるよう、前記照明手段は前記画像読み取り手段の光軸から離間して前記キャリッジ上に配置されている、ことを特徴とするインクジェット記録装置。
【0053】7.前記照明手段の発光点が前記画像読み取り手段の光軸からずれて配置されているとともに前記対向する記録媒体に対する前記照明手段の照明領域の中央は前記画像読み取り手段の光軸と合致するように、前記照明手段は前記照明手段の光軸が前記画像読み取り手段の光軸と対して傾斜した状態で前記キャリッジ上に配置されている、ことを特徴とする上記1項乃至上記6項のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【0054】8.前記照明手段は発光素子を含んでいる、ことを特徴とする上記1項乃至上記7項のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【0055】9.前記キャリッジに搭載され、前記照明手段及び前記画像読み取り手段の光路を開閉可能なシャッタを備えている、ことを特徴とする上記1項乃至上記8項のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【0056】10.前記画像読み取り手段は電子撮像素子を含んでいる、ことを特徴とする上記1項乃至上記9項のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【0057】11.前記電子撮像素子はラインセンサである、ことを特徴とする上記1項乃至上記10項のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【0058】12.前記電子撮像素子はエリアセンサである、ことを特徴とする上記1項乃至上記10項のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に従ったインクジェット記録装置によれば、安価で簡素な構成でもって、照明手段に対するインクミスト、紙粉の付着を効果的に抑制することができる。




 

 


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