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発明の名称 流動物質容器保持構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−277542(P2001−277542A)
公開日 平成13年10月9日(2001.10.9)
出願番号 特願2000−98476(P2000−98476)
出願日 平成12年3月31日(2000.3.31)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056 EA24 EA29 EB03 EB13 EB20 EB51 EB55 EC03 EC07 EC12 EC67 EE18 FA10 FB03 HA29 HA30 HA38 JB04 JC13 JC23 JC25 KB05 KB08 KC05 KC22 
発明者 山本 晶 / 菅田 勝美
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 流動物質を保持する為の流動物質容器を着脱自在に保持する容器保持部と;容器保持部を揺動自在に支持している回動支持部と;回動支持部と容器保持部との間に介在され、容器保持部を揺動の一方向に向かい付勢する付勢手段と;を備えており、容器保持部は、容器保持部中に保持されている流動物質容器中の流動物質の量が増加すると付勢手段の発揮する付勢力に抗して揺動の他方向に向かい回動し、容器保持部中に保持されている流動物質容器中の流動物質の量が減少すると付勢手段の発揮する付勢力により揺動の上記一方向に向かい回動する、ことを特徴とする流動物質容器保持構造。
【請求項2】 流動物質容器中に保持される流動物質はインクである、ことを特徴とする請求項1に記載の流動物質容器保持構造。
【請求項3】 流動物質容器中に保持される流動物質は廃インクである、ことを特徴とする請求項1に記載の流動物質容器保持構造。
【請求項4】 回動支持部に対する容器保持部の相対的な回動量を示す回動量表示手段が設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の流動物質容器保持構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流動物質を保持する為の容器を保持する流動物質容器保持構造に関係しており、例えばインクジェットプリンタにおいてインクや廃インクを保持する為の容器を保持する流動物質容器保持構造に関係している。
【0002】
【従来の技術】上述した如き流動物質容器保持構造は例えば特開平10−202900号公報から良く知られている。この公報の流動物質容器保持構造では、流動物質としてのインクを保持した容器としてのカートリッジが着脱自在に搭載される容器保持部材としてのシャーシにメモリ及びリセットスイッチが設けられている。上記メモリにはシャーシに着脱自在に搭載されるカートリッジ中のインクに関する情報を記憶することが出来、上記メモリに記憶されている情報はリセットスイッチにより書き換え可能である。上記シャーシには、上記シャーシ中に着脱自在に搭載されたカートリッジ中のインクのレベルを電気的に検出する為のインク・レベル・アナウンシエータが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この公報の流動物質容器保持構造では、シャーシに設けられているメモリ及びリセットスイッチやインク・レベル・アナウンシエータが上記構造の製造コスト、ひいては価格、を高くしている。
【0004】流動物質を保持する為の容器を使用する装置においては、上記容器を使用中に常時上記容器中の流動物質の量を知っておくことが重要であるものの、容器のコストが上昇することを抑えたい。
【0005】この発明は上記事情の下でなされ、この発明の目的は、流動物質を保持する為の容器を使用する装置において、簡易で安価な構成でありながら、上記容器を使用中に常時上記容器中の流動物質の量を容易に知ることができる流動物質容器保持構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従った流動物質容器保持構造は:流動物質を保持する為の流動物質容器を着脱自在に保持する容器保持部と;容器保持部を揺動自在に支持している回動支持部と;回動支持部と容器保持部との間に介在され、容器保持部を揺動の一方向に向かい付勢する付勢手段と;を備えており、容器保持部は、容器保持部中に保持されている流動物質容器中の流動物質の量が増加すると付勢手段の発揮する付勢力に抗して揺動の他方向に向かい回動し、容器保持部中に保持されている流動物質容器中の流動物質の量が減少すると付勢手段の発揮する付勢力により揺動の上記一方向に向かい回動する、ことを特徴としている。
【0007】このように構成されたことを特徴としているこの発明に従った流動物質容器保持構造においては、回動支持部に対する容器保持部の相対的な回動量を目視すれば、容器保持部に着脱自在に保持されている容器中の流動物質の量が一目でわかる。しかも、この発明に従った流動物質容器保持構造の構成は簡易であり、安価である。
【0008】従って、この発明に従った流動物質容器保持構造を有している装置では、無人で上記装置を夜間のような比較的長い時間使用する前に、流動物質容器中の流動物質の量を上記回動量を基にチェックすれば、流動物質容器が上記装置で使用される流動物質を保持し上記装置に流動物質を供給する為に使用される場合には上記比較的長い時間の使用中に流動物質容器中の流動物質の量が不足しないか容易に分かり、また流動物質容器が上記装置で使用済みの廃流動物質を収集する為に使用される場合には上記比較的長い時間の使用中に流動物質容器中の廃流動物質で満たされていない空間の量が不足していないか容易に分かる。
【0009】そして、前者の場合には、上記比較的長い時間の使用の為に流動物質容器中の流動物質の量が不足していれば、上記装置を夜間のような比較的長い時間無人で使用する前に、流動物質の量が不足している上記流動物質容器を流動物質が十分に充填されている別の流動物質容器に交換する。また後者の場合には、上記比較的長い時間の使用の為に収集した廃流動物質が所定量に到達していて流動物質容器中の空空間の容積が不足していれば、上記装置を夜間のような比較的長い時間使用する前に、廃流動物質が所定量に到達している上記容器を空の別の流動物質容器に交換する。このようにすれば、上記装置を夜間のような比較的長い時間使用しても上記装置の動作を中断させることがない。
【0010】上述した如く構成されていることを特徴とするこの発明に従った流動物質容器保持構造によれば、流動物質容器中に保持される流動物質はインクであることが出来るし、流動物質容器中に保持される流動物質は廃インクであることも出来る。
【0011】回動支持部に対する容器保持部の相対的な回動量を示す回動量表示手段が設けられていれば、上記相対的な回動量をより容易に正確に知ることが出来る。
【0012】以下、この発明の一実施の形態を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】まず最初はこの発明の一実施の形態に従った流動物質容器保持構造を備えたインクジェットプリンタの全体の主要な構成を図1及び図2を参照しながら概略的に説明する。
【0014】なおここにおいて図1は、この発明の一実施の形態に従った流動物質容器保持構造を備えたインクジェットプリンタの全体の上半部の主要な構成を概略的に示す縦断面図であり;そして図2は、この発明の一実施の形態に従った流動物質容器保持構造を備えたインクジェットプリンタの全体の下半部の主要な構成を概略的に示す正面図である。
【0015】図1中に示されている如く、この一実施の形態に従った流動物質容器保持構造を備えたインクジェットプリンタの全体の上半部は2点鎖線で示す上部外装カバーUOCにより覆われている。また上記インクジェットプリンタの全体の下半部も、2点鎖線で一部示す下部外装カバーDOCにより覆われている。
【0016】上部外装カバーUOC中には支持フレーム10が設置されており、支持フレーム10の上端部に、前方(図1では左方)に向かい張り出した前方テーブル10a及び後方(図1では右方)に向かい張り出した後方テーブル10bが設けられている。
【0017】支持フレーム10の下端部は下部外装カバーDOC中に延出しており、図2を参照しながら後述される車付き台座に固定されている。
【0018】より詳細には前方テーブル10aはその前端部(図1左端部)10a−1を中心に、図1に示されている如く支持フレーム10の上面に沿う略水平な閉鎖位置と、支持フレーム10の上面から上方に向かい略90度近く略垂直迄回動された開放位置と、の間で回動自在となるよう前端部10a−1が支持フレーム10の上端部に連結されていて、通常は閉鎖位置に保持されている。後方テーブル10bは図1に示されている如き水平位置から移動しないよう支持フレーム10の上端部に前端部(図1では左端部)が固定されている。
【0019】閉鎖位置及び水平位置の前方テーブル10a及び後方テーブル10bの夫々の上面には、円筒形状の巻芯12aと巻芯12aの両端に固定された円板状の1対の紙管ホルダ12bとからなる記録媒体保持手段12が配置されている。そして、記録媒体保持手段12の外周面にはコート被膜を外向きにした状態で記録媒体14がロール状に巻装されていてロール状記録媒体を構成している。なおこの実施の形態では記録媒体14はコート被膜が一面に形成されているプラスチックフィルムであるが、記録媒体14はコート被膜が少なくとも一面に形成されている他のいかなる薄い柔軟な板状の物体、例えば記録紙や布等、であることが出来る。そして、記録媒体14はいわゆるシート形状をしていて、この発明のシートを構成している。
【0020】2本の記録媒体保持手段12の夫々は両端の1対の紙管ホルダ12bが、前方テーブル10a及び後方テーブル10bの夫々の上面において前後方向に離れて配置されている1対のロール状記録媒体支持ローラ16a,16b上に回転自在に載置されている。1対のロール状記録媒体支持ローラ16a,16bの一方は、その上に載置されている記録媒体保持手段12のロール状の記録媒体14の残量を知る為に図示しないロータリーエンコーダに接続されている。
【0021】支持フレーム10において2本の記録媒体保持手段12の間の下方には、記録媒体搬送手段の一部を構成している搬送ローラ18と搬送ピンチローラ20とのニップ点が配置されている。この実施の形態において搬送ローラ18は長尺の記録媒体14の幅よりも僅かに大きな長さを有していて、図示されていないモータのような公知の駆動手段により所定の方向(この実施の形態では反時計回り方向)に所定の速度で回転することが出来る。搬送ピンチローラ20はこの実施の形態において長尺の記録媒体14の幅方向に相互に所定の間隔で離間している複数のピンチローラ部材を備えており、図示しない例えばねじりコイルばねのような付勢手段により搬送ローラ18の外周面上に付勢されれている。
【0022】前方テーブル10aの前端部10a−1には前端部10a−1の回動中心と同心的に前方記録媒体供給ローラ22が回動自在に支持されており前方記録媒体供給ローラ22の外周面上には支持フレーム10の前端部に設置されている前方ピンチローラ24が図示しない例えば圧縮コイルばねのような付勢手段により付勢されている。
【0023】前方の記録媒体保持手段12上のロール状の記録媒体14は前方の記録媒体保持手段12上から引き出された後に前方記録媒体供給ローラ22と前方ピンチローラ24とのニップ点に押し込まれ、支持フレーム10の上面と前方テーブル10aの下面との間の記録媒体前方搬送経路26に案内されて搬送ローラ18と搬送ピンチローラ20とのニップ点まで到達されている。
【0024】この間に、前方の記録媒体保持手段12から引き出された記録媒体14は前方記録媒体供給ローラ22と前方ピンチローラ24とのニップ点に到達するまでの間に空中で自身の弾性のみに従い自由に湾曲することが出来るのでコート被膜にはコート被膜に例えば皺やひび割れや落剥のような損傷を生じさせる程度の大きさの外部力が負荷されない。そして、記録媒体14は上記ニップ点へと、前方の記録媒体保持手段12上のロール状の記録媒体14の内端の半径(即ち、巻芯12aの外周面の半径)R1よりも大きな半径の湾曲(即ち、曲げ)を伴い導入される。
【0025】前方記録媒体供給ローラ22は図示されていないモータのような公知の駆動手段により所定の方向(この実施の形態では反時計回り方向)に所定の速度で回転することが出来る。
【0026】記録媒体前方搬送経路26中には記録媒体前方搬送経路26中における記録媒体14の有無を検出する前方記録媒体供給センサ28が配置されている。
【0027】記録媒体前方搬送経路26は、図1中に示されている如く、前方記録媒体供給ローラ22と前方ピンチローラ24とのニップ点から搬送ローラ18と搬送ピンチローラ20とのニップ点の近傍までは略水平であり、前記近傍では搬送ローラ18と搬送ピンチローラ20とのニップ点に接近するにつれて下方に向かい折れ曲がるよう湾曲されている。この湾曲部分26aの外側ガイドは前方テーブル10aの下面の後端部10a−2により構成されており、内側ガイドは支持フレーム10の上面の後端部10−1により構成されている。そしてこの湾曲部分26aの半径R2は、前記半径R1よりも大きく設定されている。
【0028】後方テーブル10bの前端部は搬送ローラ18と搬送ピンチローラ20とのニップ点の略直上に位置している。前記前端部には後方記録媒体供給ローラ30が回動自在に支持されており後方記録媒体供給ローラ30の外周面上には前方テーブル10aの後端部に設置されている後方ピンチローラ32が図示しない例えば圧縮コイルばねのような付勢手段により付勢されている。
【0029】後方の記録媒体保持手段12上のロール状の記録媒体14は後方の記録媒体保持手段12上から引き出された後に後方記録媒体供給ローラ30と後方ピンチローラ32とのニップ点及び前方テーブル10aの後端面と後方テーブル10bの前端面との間の記録媒体後方搬送経路34を介して搬送ローラ18と搬送ピンチローラ20とのニップ点の手前、即ち直上、まで略垂直に押し込まれている。
【0030】この間に、後方の記録媒体保持手段12から引き出された記録媒体14は後方記録媒体供給ローラ30と後方ピンチローラ32とのニップ点に到達するまでの間に空中で自身の弾性のみに従い自由に湾曲することが出来るのでコート被膜にはコート被膜に例えば皺やひび割れや落剥のような損傷を生じさせる程度の大きさの外部力が負荷されない。そして、記録媒体14は上記ニップ点へと、後方の記録媒体保持手段12上のロール状の記録媒体14の内端の半径(即ち、巻芯12aの外周面の半径)R1よりも大きな半径の湾曲(即ち、曲げ)を伴い導入される。
【0031】後方記録媒体供給ローラ30も図示されていないモータのような公知の駆動手段により所定の方向(この実施の形態では反時計回り方向)に所定の速度で回転することが出来る。記録媒体後方搬送経路34中には記録媒体後方搬送経路34中における記録媒体14の有無を検出する後方記録媒体供給センサ36が配置されている。
【0032】支持フレーム10にはまた、搬送ローラ18と搬送ピンチローラ20とのニップ点の下方で後方側に記録媒体支持手段として機能するプラテン38が配置されている。この実施の形態においてプラテン38の前面は上下方向と左右方向に2次元的に広がっており、記録媒体14の幅よりも僅かに大きな左右方向長さ、即ち幅、を有している。この実施の形態においてプラテン38は相互に同じ寸法形状の複数のプラテンブロック38aを左右方向に相互に組み合わせることにより構成されている。
【0033】より詳細に説明すると、複数のプラテンブロック38aは支持フレーム10に固定されているプラテンステー38bに例えば固定ねじ等の公知の固定手段により着脱可能に固定されている。プラテンステー38bはその最も外側の表面が気密の材料により覆われていて、プラテンステー38bに固定された複数のプラテンブロック38aとの間にプラテンチャンバー38cを構成している。
【0034】複数のプラテンブロック38aの夫々の前面には上下方向に延出した複数の溝40が左右方向に相互に所定の間隔で相互に平行に形成されている。複数の溝40の夫々の左右方向幅は、この画像形成装置において使用される最も厚さが薄い記録媒体の厚さの20倍以内に設定されている。
【0035】複数の溝40には溝40の延出方向に相互に離間して複数の吸引貫通孔42a,42b,42c,42d,そして42eが形成されている。なおこの実施の形態では、複数の溝40の上端部,上端部から2番目、そして下端部に位置する吸引貫通孔42a,42b,そして42eは複数の溝40の夫々に形成されており、複数の溝40の中間部に位置する吸引貫通孔42c及び42dは複数の溝40の1つおきに相互に異なった溝40に形成されている。即ち、中間部に位置する一方の吸引貫通孔42cが1つおきに形成されている溝40と他方の吸引貫通孔42dが1つおきに形成されている溝40とは相互に異なっているが相互に隣接している。このことは、複数の溝40の上端部,上端部から2番目、そして下端部に位置する吸引貫通孔42a,42b,そして42eの夫々の前記左右方向における数が、前記中間部に位置する吸引貫通孔42c及び42dの夫々の前記左右方向における数よりも多いことを意味している。
【0036】プラテンステー38bにはプラテンチャンバー38c中の空気を吸引する為の吸引手段として機能する吸引ファン43が設けられている。
【0037】プラテンブロック38aの前面において複数の溝40以外の領域は上述した如く上下方向と左右方向に2次元的に広がった平坦な記録媒体支持面38eを構成しており、記録媒体支持面38eは摩擦低減処理されている。この実施の形態において、摩擦低減処理はテフロン(登録商標)コーティングである。
【0038】プラテンステー38bの下端部には記録媒体カッター46が取り付けられており、記録媒体カッター46の直下には記録媒体排出ローラ48と記録媒体排出ピンチローラ50とのニップ点が配置されている。さらに記録媒体カッター46と記録媒体排出ローラ48との間には記録媒体排出センサ51が配置されている。
【0039】プラテン38の前方には、プラテンブロック38aの前面(即ち、記録媒体支持面38e)上の記録媒体14に対して画像を記録する為の記録手段として機能する図示されていないインクジェットヘッドが配置されており、図示されていないインクジェットヘッドはキャリッジ52により支持されている。この実施の形態において上記図示されていないインクジェットヘッドはフルカラー印字の為に複数のインクジェットヘッド部を備えている。複数のインクジェットヘッド部は、プラテン38の前面に対面している図示されていない複数のインクジェットノズルを含んでいる。複数のインクジェットヘッド部は、図2中に示されていて後述するこの一実施の形態に従ったインクジェットプリンタの全体の下半部中に設置されている例えばブラック,シアン,ライトシアン,マゼンダ,ライトマゼンダ,イエローの各色のインク(この実施の形態における流動物質)を収容した複数のインク容器(この実施の形態における流動物質容器)と可撓性を有するチューブにより連通されていて、複数のインクジェットノズルはこれらインク容器から複数のインクジェットヘッド部に供給されたインクをプラテン38の前面に向かい選択的に噴射する。
【0040】上記図示しない複数のインクジェットノズルはプラテン38の前面に対面しているキャリッジ52の後面において各インク色毎に上下方向に所定の順番に区分された状態で所定の配列で配置されている。また上記図示しない複数のインクジェットノズルのインク噴出開口はプラテン38の前面、即ちプラテンブロック38aの前面の記録媒体支持面38e、に対して所定の距離だけ離間されている。
【0041】キャリッジ52の上下にはプラテン38の前面の左右の幅方向に延出している2本の移動案内棒54が配置されており、2本の移動案内棒54は支持フレーム10に固定されている。2本の移動案内棒54は、プラテン38の前面の記録媒体支持面38eに対して平行であるとともに相互に平行である。キャリッジ52は2本の移動案内棒54に沿い所定の範囲で移動可能となるように例えば複数の案内ローラ56により2本の移動案内棒54に支持されている。キャリッジ52と上方の移動案内棒54とには、2本の移動案内棒54に沿ったキャリッジ52の位置を検出する為のリニアエンコーダ58が介在されている。
【0042】キャリッジ52は図示しない往復駆動手段により上記所定の範囲で2本の移動案内棒54に沿い往復動作可能である。さらに、フ゜ラテン38の前面の上端に対応する位置には、記録媒体端末検出センサ60が配置されている。
【0043】上述した如く構成されているこの発明の一実施の形態に従った流動物質容器保持構造を備えたインクジェットプリンタにおいては、使用前に、前方の記録媒体保持手段12上のロール状の記録媒体14が前方の記録媒体保持手段12上から引き出された後に前方記録媒体供給ローラ22と前方ピンチローラ24とのニップ点に押し込まれ、支持フレーム10の上面と前方テーブル10aの下面との間の記録媒体前方搬送経路26に案内され、そして湾曲部26aを経て搬送ローラ18と搬送ピンチローラ20とのニップ点まで到達されており、プラテン38の前面の上端に対応する位置の記録媒体検出センサ60により先端が検出されている。
【0044】上記一実施の形態に従った画像形成装置において所望のフルカラー画像が形成された記録媒体14(即ち、シート)を得る為には、前方記録媒体供給ローラ22と前方ピンチローラ24とのニップとにより前方の記録媒体保持手段12上のロール状の記録媒体14から引き出された記録媒体14が記録媒体前方搬送経路26中へと供給され、さらに搬送ローラ18と搬送ピンチローラ20とのニップにより所定の速度で所定の間隔で間欠的に、キャリッジ52の後面の前記図示されていないインクジェットヘッドとプラテン38の前面(即ち、プラテンブロック38aの前面の記録媒体支持面38e)との間の所定の間隔の隙間に導入される。
【0045】この間に記録媒体前方搬送経路26の湾曲部分26aを通過する前方の記録媒体保持手段12上からの記録媒体14は、前述した如く、湾曲部分26aの半径R2が前方の記録媒体保持手段12上のロール状の記録媒体14の内端の半径(即ち、巻芯12aの外周面の半径)R1よりも大きく設定されているので、湾曲部分26aにおいて折り曲げられても記録媒体14上の前記コーティング被膜に例えば皺やひびわれや落剥等の損傷を生じさせない。
【0046】記録媒体14の搬送の為に搬送ローラ18が前述した如く回動を開始すると同時に、プラテン38の吸引ファン43が動作される。
【0047】この結果、プラテンブロック38aの前面の記録媒体支持面38eの上端に到達した記録媒体14は、上記上面の上端において複数の溝40の夫々の上端の複数の吸引貫通孔42a及び上記上端から2番目の複数の吸引貫通孔42bを介して比較的強く記録媒体支持面38e上に吸引される。この比較的強い吸引は、記録媒体14が記録媒体保持手段12中で長くロール状にされていたことにより記録媒体14中に生じていた巻き癖を平坦にする。この比較的強い吸引にもかかわらず記録媒体14は、記録媒体支持面38e上の摩擦軽減処理のお蔭で記録媒体支持面38eとの間に強い摩擦力を発生させることがなく、搬送ローラ18と搬送ピンチローラ20とのニップによりプラテン38の前面の下端に向かい所定の速度で所定の間隔で間欠的に搬送される。そしてこの間に記録媒体14の前記コーティング被膜はキャリッジ52の後面の前記図示されていないインクジェットヘッドに対面される。
【0048】プラテンブロック38aの前面の記録媒体支持面38e上に上述した如く比較的強く吸引されて平坦になった記録媒体14はプラテン38の前面の下端に到達するまでの間に、プラテンブロック38aの前面の記録媒体支持面38eの複数の溝40の中間部に配置されている吸引貫通孔42c,42dを介して記録媒体支持面38e上に吸引される。
【0049】中間部に配置されている吸引貫通孔42c,42dの夫々の左右方向における数は、前述した如く、複数の溝40の上端部,上端部から2番目、そして下端部に位置する吸引貫通孔42a,42b,そして42eの夫々の前記左右方向における数よりも少なく、中間部に配置されている吸引貫通孔42c,42dの夫々の記録媒体14に対する吸引力は前記後者の吸引貫通孔42a,42b,そして42eの夫々の記録媒体14に対する吸引力よりも小さい。しかしながら、中間部に配置されている吸引貫通孔42c,42dの夫々の記録媒体14に対する吸引力は記録媒体14をプラテンブロック38aの前面の記録媒体支持面38eに平坦な状態に保持するのに充分であり、記録媒体14が記録媒体支持面38eの中間部上から浮かび上がることはない。
【0050】また複数の溝40の夫々の左右方向幅がこの実施の形態の画像形成装置において使用されることが予定されている最小厚さの記録媒体の厚さの20倍以内に設定されているので、プラテンブロック38aの前面の記録媒体支持面38eに上述した如く吸着された記録媒体14は複数の溝40の夫々の中に吸い込まれて複数の溝40の夫々に対応する位置で弛みを発生させることがない。
【0051】中間部に配置されている吸引貫通孔42c,42dの夫々よりも記録媒体14に対する大きな吸引力を発生させる複数の溝40の下端部の複数の吸引貫通孔42eは、プラテンブロック38aの前面の記録媒体支持面38eの下端部において記録媒体14が記録媒体支持面38eから浮き上がり易い傾向を確実に防止し、上記下端部にいたるまで記録媒体支持面38e上に記録媒体14を平坦に吸着させておくことを保証している。
【0052】前述した如く、プラテン38の前面上(即ち、プラテンブロック38aの前面の記録媒体支持面38e上)を吸着により平坦に保たれながら所定の間隔で間欠的に所定の速度で下方に向かい記録媒体14が移動される間にキャリッジ52が2本の移動案内棒54に沿い上記所定の範囲で往復動作し、記録媒体14のコーティング被膜に対しキャリッジ52上の上記図示されていないインクジェットヘッドが所望のフルカラー画像を形成する。なお、上記図示されていないインクジェットヘッドに所望のフルカラー画像を形成させる為のデータはこの実施の形態の画像形成装置を制御する為にこの画像形成装置に連結されている図示されていない制御装置、例えばコンピュータ、から入力される。
【0053】プラテン38の前面とキャリッジ52の後面との間の隙間を通過した記録媒体14は、記録媒体排出センサ51を通過して記録媒体排出ローラ48と記録媒体排出ピンチローラ50とのニップ点においてニップされてさらに下方に向かい所定の速度で搬出される。記録媒体排出センサ51が上記隙間から排出された記録媒体14を所定の時間検出した後(即ち、記録媒体14の所定の長さが所望の画像の形成の為にプラテン38の前面上を移動した後)記録媒体カッター46がコーティング被膜上に所望の画像が形成されている記録媒体14を所定の長さに切断する。
【0054】前方の記録媒体保持手段12上から記録媒体14が無くなり、前方記録媒体供給センサ28が前方の記録媒体保持手段12上からの記録媒体14を検出しなくなると、後方記録媒体供給ローラ30と後方記録媒体供給ピンチローラ32とによるニップが後方の記録媒体保持手段12上からの記録媒体14を搬送ローラ18と搬送ピンチローラ20とのニップ点に向かい送り出す。この記録媒体14に対する搬送ローラ18と搬送ピンチローラ20とのニップは、この記録媒体14をその先端が記録媒体検出センサ60により検出されるまで下方に向かい移動させ、次の画像形成の為の準備を終了する。
【0055】なお上述した実施の形態においては、吸引ファン43が発生させる吸引負圧を記録媒体14の種類により変えることが出来るように上記一実施の形態の図示されていない制御手段の例えばタッチ式パネルのような操作部を構成することが出来る。
【0056】図2中に示されている如く、この一実施の形態に従った流動物質容器保持構造を備えたインクジェットプリンタの全体の下半部は2点鎖線で示す下部外装カバーDOCにより覆われている。
【0057】インクジェットプリンタの全体の下端部には複数の車輪WHにより建物の床FL上に移動可能に支持されている台座BAが配置されており、台座BAには図1を参照しながら前述した如く支持フレーム10の下端部が固定されている。台座BAには、床FL上の所望の位置にインクジェットプリンタが移動しないよう一時的に安定して固定しておく為の伸縮可能な複数の支持脚SLもまた設置されている。
【0058】上記下半部の下部外装カバーDOC中に、この一実施の形態に従った流動物質容器保持構造70と廃インク容器72とが着脱自在に配置されている。
【0059】廃インク容器72には、インクジェットヘッドのメンテナンスユニット(図示せず)の下方に配置されている図示しない廃インク受けから延出している可撓性の図示しないチューブの延出端が挿入されている。上記廃インク受けには、上記インクジェットヘッドの複数のインクジェットヘッド部の夫々のインクジェットノズルの目詰まり防止の為に吐出されたインクやインクジェットノズルの周囲に付着したインクが重力やメンテナンスユニットに設けられた図示しないワイパによる拭き落としにより収集され、廃インクとして上記可撓性の図示しないチューブを介して廃インク容器72中に最終的に収集される。
【0060】流動物質容器保持構造70は、略直方体形状の回動支持ケース(回動支持部)74を備えている。回動支持ケース74は図2における上方と紙面の手前側とが開放されている。回動支持ケース74は下部外装カバーDOC中で、図1中に示されていた支持フレーム10の下端部の所定の位置に着脱自在に支持されている。
【0061】回動支持ケース74中には、図1を参照しながら前述した図示されていないインクジェットヘッドの複数のインクジェットヘッド部の為の例えばブラック,シアン,ライトシアン,マゼンダ,ライトマゼンダ,イエローの各色のインク(この実施の形態における流動物質)を収容した複数のインク容器76(この実施の形態における流動物質容器)を着脱自在に保持する複数の容器保持部78が床FLに沿い相互に隣接した状態で配置されている。
【0062】下部外装カバーDOCにおいて回動支持ケース74の図2における紙面の手前側は開口されていて、この開口を介して回動支持ケース74中の複数の容器保持部78、ひいては複数の容器保持部78中に着脱自在に保持されている複数のインク容器76、を下部外装カバーDOCの外側の外部空間から常に見ることが出来る。
【0063】また、複数の容器保持部78に対する複数のインク容器76の着脱も下部外装カバーDOCの上記開口を介して行われる。
【0064】なおここで複数のインク容器76は相互に同じ寸法形状であり、内部のインクの種類は夫々の側壁に貼られている図示されていないラベルで識別可能である。また複数のインク容器76の夫々を透明な材料で作成することにより、複数のインク容器76の夫々に収容されているインクの種類を上記ラベルを読むことなく容易に視認することが出来る。
【0065】また複数の容器保持部78の夫々も相互に同じ寸法形状である。
【0066】回動支持ケース74において、前述のインクジェットプリンタの前後方向(図2では左右方向)に配置されている1対の端壁74a,74b間に床FLと略平行に回動中心軸79が延在しており、複数の容器保持部78が回動中心軸79の回りに相互に揺動可能に支持されている。
【0067】複数の容器保持部78の夫々は、回動中心軸79よりも下方において複数の容器保持部78の夫々を図2の紙面に対して手前側に向かい付勢する付勢手段としての圧縮コイルバネ80(詳細は後述)を備えている。
【0068】複数の容器保持部78の夫々は、夫々に装着されたインク容器76およびインクの自量に応じて図2の紙面に対して奥側に向かい上記付勢手段の付勢力に抗して回動する。
【0069】複数の容器保持部78の夫々に装着されたインク容器76の外表面において下部外装カバーDOCの上記開口に対面した部分76pには印76aが付けられている。印76aはインク容器76中のインクの種類に応じた色をしていることが出来、複数のインク容器76において相互に同じ所定の位置にあり相互に同じ形状であることが求められる。印76aはインク容器76の外表面上の所定の位置にインク容器76の形成時に同時に形成されることが出来るし、インク容器76とは別体に形成された後にインク容器76の外表面上の所定の位置に公知の固定手段で固定されることが出来る。さらに印76aは、上下方向に並べられた目盛りであることが出来る。
【0070】回動支持ケース74の1対の端壁74a,74bの少なくとも一方には、指標74cが設けられている。
【0071】回動支持ケース74において指標74cは、上記付勢手段の付勢力と保持しているインク容器76中のインクの量との釣り合いにより回動支持ケース74中で容器保持部78が回動して傾く間に、容器保持部78上の印76aが描く軌跡に対応して設けられている。従って、下部外装カバーDOCの上記開口を介して、指標74cに対する印76aの相対的な位置を観察することにより、インク容器76中のインクの量が分かる。
【0072】従ってこの実施の形態では、回動支持ケース74の指標74cとインク容器76の印76aとの組み合わせが、回動支持ケース74に対するインク容器76を保持している容器保持部78の相対的な回動量を示す回動量表示手段を構成している。
【0073】なお、インク容器76の上記所定の位置に回動支持ケース74の指標74cと同様な指標を設けるとともに回動支持ケース74の上記所定の位置にインク容器76の印76aと同様な印を設けることによっても、上記回動量表示手段を構成することが出来る。
【0074】回動支持ケース74において前述のインクジェットプリンタの下方に配置されている下壁74dは、複数の容器保持部78bに保持されている複数のインク容器76からインクの漏れが発生した場合にこの漏れインクが床FL上に滴下する前に受け、上記複数のインク容器76からの漏れインクにより床FLが汚れるのを防止する。
【0075】次に、図3及び図4を参照しながら、この発明の一実施の形態に従った流動物質容器保持構造70の構成について詳細に説明する。
【0076】ここで図3は、流動物質容器保持構造70を備えたインクジェットプリンタを前方(図2では左方)から見た時の流動物質容器保持構造70のみを示す縦断面図であり;図4の(A)は、図3の流動物質容器保持構造70の容器保持部78及びインク容器76の斜視図であり;そして図4の(B)は、図4の(A)の容器保持部78の上面図である。
【0077】インク容器76は平坦な四角形状をしており、その一端面に接続弁76bを含む接続突起部76cが設けられている。
【0078】容器保持部78は、回動支持ケース74の回動中心軸79に対して直交する相互に平行な2つの側板78aと、2つの側板78aの間を2つの側板78aに対し直角の状態で延出した容器保持板78bと、2つの側板78aの上端において下部外装カバーDOCの前記開口に近い部分に架橋された架橋部78cと、2つの側板78aにおいて下部外装カバーDOCの前記開口とは反対側の縁に架橋された端板78dと、を備えている。2つの側板78a間の距離Wはインク容器76において回動支持ケース74の回動中心軸79に沿った方向の寸法wに略等しく設定されている。
【0079】2つの側板78aの上端部において下部外装カバーDOCの前記開口とは反対側の端部には、回動支持ケース74が回動中心軸79に対して回動自在に支持されるための軸受孔78eが形成されている。軸受孔78eは端板78dよりも下部外装カバーDOCの前記開口から遠くに位置しており、また容器保持板78bよりも上方に位置している。
【0080】容器保持板78bには下部外装カバーDOCの前記開口側の端から前記開口から遠ざかる内方向に延出した容器保持溝78fが形成されている。容器保持板78b上で容器保持溝78fの内方端に隣接して、インク容器76の接続突起部76bを水密に着脱自在に受け入れる接続ソケット78gが設けられている。接続ソケット78gからは、図1に示されていた上部外装カバーUOC中の図示されていないインクジェットヘッドの図示されていない複数のインクジェットヘッド部へとインクを供給する為の可撓性を有したインク供給パイプ78hが延出している。
【0081】容器保持部78の開口(図4中右方側)を介してインク容器76を、インク容器76の上面を容器保持部78の容器保持板78bの下面に摺接させるとともに接続突起部76cの接続弁76bを容器保持部78の接続ソケット78gに向けた状態で挿入すると、インク容器76の上面に隣接した接続突起部76cの狭径部76dに容器保持部78の容器保持板78bの容器保持溝78fの1対の辺が導入される。これにより、容器保持部78に対してインク容器76が上下方向に移動不可能に支持される。さらには、インク容器76の接続突起部76cの接続弁76bが容器保持部78の接続ソケット78gに水密に受け入れられる。
【0082】接続弁76bは接続ソケット78gに水密に受け入れられることにより開放され、インク容器76中のインクが接続弁76b,接続ソケット78g,そしてインク供給パイプ78hを介してインクジェットヘッドの複数のインクジェットヘッド部へと供給されることを許容する。接続弁76bは接続ソケット78gから分離されることにより直ちに閉鎖され、インク容器76中のインクが接続弁76bを介して漏れ出ることを防止する。
【0083】容器保持部78の端板78dには付勢手段保持突起78iが設置されている。この実施の形態において付勢手段保持突起78iにより保持されているのは付勢手段としての圧縮コイルばね80である。この発明の理念に従えば、合成または天然ゴム,弾性を有している合成樹脂,またはその他の公知の種々の付勢手段を使用することが出来る。しかしながら、圧縮コイルばね80は他の公知の種々の付勢手段に比べると寸法精度や弾性力の設定精度が格段に優れている。
【0084】図3に示す如く容器保持部78の2つの側板78aの間の空間にインク容器76が挿入されていて、インク容器76の接続弁76bが容器保持部78の接続ソケット78gに水密に接続された時、インク容器76は容器保持部78中の所定の位置に装着されている。この時、インク容器76を伴った容器保持部78の重心は回動中心軸79よりも図3において右下方にある。従って、インク容器76を伴った容器保持部78は回動支持ケース74上の回動中心軸79の回りで図3では時計回り方向に回動する。
【0085】そして、容器保持部78の端板78d上の圧縮コイルばね80が回動支持ケース74における背板74eの内表面上に圧縮されて付勢力を蓄勢される。
【0086】なお図3には、回動支持ケース74を支持フレーム10の下端部の所定の位置に着脱自在に支持する為に回動支持ケース74の1対の端板74a,74bに形成されている1対のフック74fの一方も示されている。
【0087】インク容器76を保持している容器保持部78の重量が容器保持部78に回動中心軸79の回りで図3の時計回り方向の回転モーメントを生じさせており、この回転モーメントが容器保持部78の端板78d上の圧縮コイルばね80の付勢力と釣り合った位置で、回動中心軸79の回りのインク容器76を保持している容器保持部78の回動が停止する。しかしながら上記回動の停止は、容器保持部78の端板78dの付勢手段保持突起78iが回動支持ケース74の背板74eの内表面に当接することにより達成されても良い。
【0088】この実施の形態では、インク容器76中に所定の初期量だけインクが充填されている時、インク容器76を保持している容器保持部78は、図3中に示されている如く、インク容器76の外表面において下部外装カバーDOCの前記開口と対面している部分76pが回動支持ケース74において下部外装カバーDOCの前記開口に対面している開口74gの1対の上下方向延出縁74hに対して略平行に配置される。
【0089】インク容器76中のインクが所定の初期量から減少するにつれ、あるいはインク容器76中のインクが所定の初期量から所定量使用されると、インク容器76を保持している容器保持部78の重量は軽くなり、図3中での時計回り方向の回転モーメントは小さくなる。この結果、容器保持部78の端板78d上の圧縮コイルばね80の付勢力が容器保持部78の回転モーメントに打ち勝ち、容器保持部78は回動中心軸79の回りで図3における反時計回り方向に回り始める。
【0090】その結果、図5中に示されている如く、インク容器76の外表面において下部外装カバーDOCの前記開口と対面している部分76pが、回動支持ケース74において下部外装カバーDOCの前記開口に対面している開口74gの1対の上下方向延出縁74hから外方に突出する。
【0091】そして、この突出量を下部外装カバーDOCの前記開口を介して外部から見ることにより、操作者はインク容器76中のインクの残量を容易に知ることが出来る。さらに、図2を参照しながら前述した回動支持ケース74の指標74cとインク容器76の印76aとの組み合わせにより構成されている回動量表示手段が、回動支持ケース74に対するインク容器76を保持している容器保持部78の相対的な回動量、即ちインク容器76中のインクの残量、をより容易により正確に示している。
【0092】インク容器76中のインクの残量に対応した圧縮コイルばね80の付勢力による容器保持部78の回動量は、圧縮コイルばね80の発生する付勢力を調整することにより容易に制御可能である。
【0093】この実施の形態においては、回動支持ケース74の内部空間中で複数の容器保持部78の下方に、インク容器押し上げ板82が配置されている。インク容器押し上げ板82は、回動支持ケース74の1対の端板74a,74bの間を回動中心軸79に対して略平行に延在しているとともに、また回動支持ケース74において下部外装カバーDOCの前記開口に対面している開口74gから背板74eに向かい略水平に延出している。
【0094】インク容器押し上げ板82における回動支持ケース74の背板74eの近傍の端部は、回動支持ケース74の1対の端板74a,74bの間を回動中心軸79に対して略平行に延在しているもう1つの回動中心軸84により上下方向に回動自在に支持されている。インク容器押し上げ板82において回動支持ケース74の開口74gの近傍に位置している端部はスイッチ手段86に支持されることにより図5中に示されている水平位置から下方への移動が阻止されている。
【0095】回動支持ケース74の開口74gの上端部には、カバー74iが配置されている。カバー74iは上記上端部において回動支持ケース74の1対の端板74a,74bの間を延出しており、1対の端板74a,74bの間を回動中心軸79に対して略平行に延在しているさらにもう1つの回動中心軸74jにより上下方向に回動自在に支持されている。
【0096】カバー74iは、図3及び図5に示されている如く、回動支持ケース74の開口74gの1対の上下方向延出縁74hに対して略平行な戻し位置に配置されている間には、複数の容器保持部78中に保持されている複数のインク容器76の接続突起部76cを覆っている。
【0097】そして、カバー74iとインク容器押し上げ板82とは連動手段により動作が連動するよう構成されており、この実施形態では、上記連動手段は、図6中に示されている如く、回動支持ケース74の一方の端板74bの外表面に配置されているリンク機構88により構成されている。
【0098】リンク機構88は、カバー74iが図6中に示されている如く戻し位置に配置されている間にはインク容器押し上げ板82を水平位置に配置させている。
【0099】カバー74iが図7中に示されている如く上方開放位置に配置された時、複数の容器保持部78中に保持されている複数のインク容器76の接続突起部76cは回動支持ケース74の開口74g及び下部外装カバーDOCの前記開口を介して外部空間に露出される。
【0100】カバー74iのこの動きはリンク機構88によりインク容器押し上げ板82に伝達され、インク容器押し上げ板82を図6に示されている水平位置から図7中に示されている上方押し上げ傾斜位置へと回動させる。
【0101】上方押し上げ傾斜位置のインク容器押し上げ板82の自由端部、即ち回動支持ケース74の開口74g及び下部外装カバーDOCの前記開口の近傍の端部、は、スイッチ手段86から上方に移動し、回動支持ケース74の内部空間中の複数の容器保持部78に保持されている複数のインク容器76の下面を上方に向かい押し上げる。この結果、複数の容器保持部78とともに複数のインク容器76は回動支持軸79の回りに所定量回動し傾斜した状態で、回動支持ケース74の開口74g及び下部外装カバーDOCの前記開口から斜め上方に向かい突出する。
【0102】スイッチ手段86はインク容器押し上げ板の上昇を検知すると、検知信号を出力し、図示しない制御手段はその検知信号を検出したならば、前述したインクジェットプリンタの前記インクジェットヘッドの動作や記録媒体14の搬送動作を中断させるとともに、複数の容器保持部78に保持されている複数のインク容器76から前記インクジェットヘッドへのインクの供給も停止させる。
【0103】なおインク容器押し上げ板82が図6に示されている水平位置に配置されてスイッチ手段86を押圧すれば、前述したインクジェットプリンタの前記インクジェットヘッドの動作や記録媒体14の搬送動作が再開可能にされるとともに、複数の容器保持部78に保持されている複数のインク容器76から前記インクジェットヘッドへのインクの供給も再開される。
【0104】カバー74iが上方押し上げ傾斜位置に配置されている間には回動支持ケース74の開口74gが全面的に下部外装カバーDOCの前記開口を介して外部空間に開放されているとともに、複数の容器保持部78に保持されている複数のインク容器76がインク容器押し上げ板82により下から支持されて回動支持軸79の回りに傾斜した状態で回動支持ケース74の開口74g及び下部外装カバーDOCの前記開口から斜め上方に向かい突出している。従って、この間にはインク容器76をインク容器押し上げ板82に摺動させながら挿入させることができるので、複数の容器保持部78に対して複数のインク容器76を容易に着脱させることが出来る。
【0105】なお上述した実施の形態では、この発明に従った流動物質容器保持構造がインクジェットプリンタのインク容器保持構造に適用されていたが、上述した実施の形態における廃インク容器72を保持する構造にも適用可能である。
【0106】この場合には、上述した実施の形態におけるインク容器76が廃インク容器72に置き代わり、空の廃インク容器72を着脱自在に保持した容器保持部の初期位置は回動支持ケースの開口から斜め上方に向けて突出した状態となる。そして廃インク容器72中に収集された廃インクの量が増加するにつれて廃インク容器72とともに容器保持部が回動支持ケースの開口中に引っ込んで行き、この引っ込み量を見れば廃インク容器72中に収集された廃インクの量が分かる。
【0107】以上説明したように本実施形態によれば、インク容器76内のインク残量を、インクジェットプリンタ側およびインク容器側共にインク残量検出センサ等を用いない安価な構成であって、かつ操作者の視覚によって容易に判別することができるという効果を奏する。
【0108】以上詳述した実施の形態からは、本願の発明を以下の様に規定することも出来る。
【0109】1. 流動物質を保持する為の流動物質容器を着脱自在に保持する容器保持部と;容器保持部を揺動自在に支持している回動支持部と;回動支持部と容器保持部との間に介在され、容器保持部を揺動の一方向に向かい付勢する付勢手段と;を備えており、容器保持部は、容器保持部中に保持されている流動物質容器中の流動物質の量が増加すると付勢手段の発揮する付勢力に抗して揺動の他方向に向かい回動し、容器保持部中に保持されている流動物質容器中の流動物質の量が減少すると付勢手段の発揮する付勢力により揺動の上記一方向に向かい回動する、ことを特徴とする流動物質容器保持構造。
【0110】2. 流動物質容器中に保持される流動物質はインクである、ことを特徴とする上記1項に記載の流動物質容器保持構造。
【0111】3. 流動物質容器中に保持される流動物質は廃インクである、ことを特徴とする上記1項に記載の流動物質容器保持構造。
【0112】4. 回動支持部に対する容器保持部の相対的な回動量を示す回動量表示手段が設けられている、ことを特徴とする上記1項乃至3項のいずれか1項に記載の流動物質容器保持構造。
【0113】5. 供給されたインクを選択的に噴射するインクジェットヘッドと;インクジェットヘッドにインクを供給するインク供給手段と;を含んでおり、上記インク供給手段が、インクを保持する為のインク容器を着脱自在に保持する容器保持部と;容器保持部を揺動自在に支持している回動支持部と、回動支持部と容器保持部との間に介在され、容器保持部を揺動の一方向に向かい付勢する付勢手段と、を備えており、容器保持部は、容器保持部中に保持されているインク容器中のインクの量が減少すると付勢手段の発揮する付勢力により揺動の上記一方向に向かい回動する、ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
【0114】6.回動支持部に対する容器保持部の相対的な回動量を示す回動量表示手段が設けられている、ことを特徴とする上記6項に記載のインクジェットプリンタ。
【0115】7. 供給されたインクを選択的に噴射するインクジェットヘッドと;インクジェットヘッドにインクを供給するインク供給手段と;インクジェットヘッドからの廃インクを収集する廃インク収集手段と;を含んでおり、上記廃インク収集手段が、廃インクを保持する為の廃インク容器を着脱自在に保持する容器保持部と;容器保持部を揺動自在に支持している回動支持部と、回動支持部と容器保持部との間に介在され、容器保持部を揺動の一方向に向かい付勢する付勢手段と、を備えており、容器保持部は、容器保持部中に保持されている廃インク容器中の廃インクの量が増加すると付勢手段の発揮する付勢力に抗して揺動の上記他方向に向かい回動する、ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
【0116】8.回動支持部に対する容器保持部の相対的な回動量を示す回動量表示手段が設けられている、ことを特徴とする上記7項に記載のインクジェットプリンタ。
【0117】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、この発明の従った流動物質容器保持構造によれば、流動物質を保持する為の容器を使用する装置において、簡易で安価な構成でありながら、上記容器を使用中に常時上記容器中の流動物質の量を容易に知ることができる流動物質容器保持構造を得ることができる。




 

 


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