米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 繊維;紙;印刷 -> オリンパス光学工業株式会社

発明の名称 プリンタ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−260479(P2001−260479A)
公開日 平成13年9月25日(2001.9.25)
出願番号 特願2000−69905(P2000−69905)
出願日 平成12年3月14日(2000.3.14)
代理人 【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
【テーマコード(参考)】
2C061
2C065
5E322
【Fターム(参考)】
2C061 AQ04 AR01 AS02 BB02 BB35 CN03 CN08 
2C065 AA01 AB10 AC01 CZ15
5E322 AA11 AB11 BA01 BB03
発明者 小澤 敦史
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 上面側ケース内に設けられた放熱用ファンと、前記上面側ケース内に設けられ前記放熱用ファン部分を切り欠く形状に形成されると共に前記放熱用ファンと同一の高さ方向空間内に配置された回路基板と、を有することを特徴とするプリンタ装置。
【請求項2】 前記放熱用ファンと前記回路基板とは、上面側外装ケースの内側面上に実装配置されていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項3】 前記放熱用ファンは、サーマルヘッドからの熱を放熱するべく前記サーマルヘッドに対応した位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項4】 前記回路基板は、前記上面側ケースの上側面に設けられた表示手段及び操作スイッチ手段の少なくとも一方に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項5】 前記回路基板の切り欠き形状は、略コ字状であることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項6】 前記回路基板の切り欠きは、前記回路基板縁辺内側の前記回路基板表面に設けられた穴状であることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項7】 前記回路基板には、液晶表示装置が接続されていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇華型のサーマル転写プリンタ等のプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、カメラ一体型ビデオテープレコーダ及び電子スチルカメラ等からの映像をハードコピーする装置として、フルカラー化によって高精細な画像表示を可能にした感熱転写型のプリンタ装置が普及してきている。このような従来のプリンタ装置としては、特開平5−138905号公報(以下、文献1という)及び特開平11−157113号公報(以下、文献2)等に開示されたものがある。
【0003】ところで、携帯用のプリンタを実現するには、小型化が重要である。感熱転写型のカラープリンタは、複数色の転写のために用紙の複数回の往復送り動作が必要となり、往復送りのために用紙の搬送経路が必要となる。用紙を直線上に搬送すると、装置が大型化してしまう。そこで、用紙の搬送路の一部を円弧状に折り曲げることで小型化を達成している。
【0004】文献1の提案においては、プラテンローラの周囲に円弧状の搬送路部分を形成している。文献1では、記録紙トレイと排紙ガイドとが上下に設けられており、記録紙トレイから引き出された記録紙は、プラテンローラの周囲を回って、略U字状の搬送路を経由して排紙ガイドに導かれるようになっている。
【0005】プラテンローラの上方には、用紙の搬送路を挟んで、インク紙を収納したインクカセットが配設され、更に、インクカセットの上方に、サーマルヘッドを取り付けたヘッドアームが配設される。ヘッドアームを回転駆動して、インクカセットの開口で露呈したインク紙上からサーマルヘッドを下方に移動させ、サーマルヘッドをインク紙及び用紙を挟んでプラテンローラに圧接する。
【0006】サーマルヘッドの一面には発熱抵抗体が設けられており、サーマルヘッドに通電することにより、これらの発熱抵抗体は印字データに応じて適宜発熱し、インク紙を加熱する。これにより、インク紙に塗布された熱昇華性染料が昇華して記録紙に転写記録される。
【0007】ところで、文献1の提案では、記録紙の搬送経路として略U字状の搬送経路を形成することで、長手方向の長さを比較的短くすることができる。しかしながら、紙の剛性のために、U字状の紙の搬送経路は比較的厚くなり、装置の上下方向の厚さが厚くなって、十分に小型化されていない。
【0008】文献2においては、サーマルヘッドを小型化する技術が開示されている。しかしながら、文献1,2のいずれにおいても、装置内部の部分的な構成については開示されているが、小型軽量化するための具体的な内部構造配置ついては、具体的な何らの開示もない。
【0009】ところで、携帯性の優れたプリンタを実現するために、プリンタを薄型に構成すると、装置の各種動作表示を行う表示部あるいは操作スイッチ類は、まとまった面積を確保可能でしかも使い勝手が良好な装置の上面に、集中して配置することになる。
【0010】一方、プリンタ内にはサーマルヘッド等の大きな熱量の熱発生源があり、プリンタには、この熱を発散させるために放熱用のファンが必須の構成となっている。放熱ファンは、空気の流れを考慮した場合には、装置の上面側に送風放熱するようにした方がよい。しかしながら、上述したように、装置の上面側には大きな面積を必要とする表示部や操作スイッチ類を配置する必要があり、放熱用ファンを収納する十分なスペースはない。
【0011】しかも、放熱用ファンは大型の部品であることから、装置が大型化してしまうという問題があった。
【0012】なお、放熱を装置の側面側あるいは底面側に行うように、放熱用ファンを側面あるいは底面に設けることも可能ではある。しかし、この場合には、放熱効率の低下は避けられず、その低下分を補うために一層大型のファンを設置する必要が生じ、結局、装置の小型化、薄型化、軽量化に逆行してしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した従来のプリンタ装置においては、小型軽量化のための内部構造配置が考えられておらず、装置が大型化してしまうという問題点があった。特に、装置上面に、表示部や操作スイッチ及び大型の放熱用ファンを配置する必要があることから、装置を小型化することができないという問題点があった。
【0014】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、放熱効率を損なうことなく、十分に小型化、薄型化、軽量化を図ることができるプリンタ装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプリンタ装置は、上面側ケース内に設けられた放熱用ファンと、前記上面側ケース内に設けられ前記放熱用ファン部分を切り欠く形状に形成されると共に前記放熱用ファンと同一の高さ方向空間内に配置された回路基板と、を有するものである。
【0016】本発明において、回路基板と放熱用ファンとは同一高さの空間内に配置される。従って、回路基板と放熱用ファンとで占有する高さ方向の距離は小さく、薄型化される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1乃至図8は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態を示し、ケース内に収納する放熱用ファン、サーマルヘッド、回路基板、液晶パネル及び操作スイッチを示す分解斜視図、図2はケース内に収納するU字パス及び基板を説明するための分解斜視図、図3は全体の外観を示す斜視図、図4は装置の機構を示す斜視図、図5はU字パスを示す分解斜視図、図6乃至図8は印刷時の動作を説明するためのものであり、機構部分を側面側から見た断面図である。
【0018】本実施の形態においては、記録紙の搬送経路をU字状に形成すると共に、U字パスの円弧状部分の厚さを薄くすることを可能にし、更に、U字パスで囲まれた範囲内に各種機構を配置することで小型化を図る一方、回路基板の形状及び配置を最適化することで、小型化及び組立作業性の向上を図るものである。
【0019】図3において、本体1は前面に設けた開口に記録紙カセット2を装着し、背面にバッテリ3を取り付ける。インクリボンカセット4は本体1側面に設けた開口から本体1内に装着させるようになっている。また、本体1には、メモリカード5を装着するためのスロット(図示せず)が設けられると共に、パーソナルコンピュータ等との接続用のコネクタ6を接続することができるようになっている。
【0020】バッテリ3の前面には、ケース109後端に取り付けるための係合部92が形成され、係合部92側面の凹凸によってケース109後端に取り付けられるようになっている。バッテリ3は、ケース109内の回路部と電気的接続を行うための端子91が前面に形成されている。
【0021】図2に示すように、ケース109は上部ケース110及び下部ケース111を組み合わせて構成されるようになっており、上部ケース110及び下部ケース111からなるケース109内には、中央及び底面側にU字パスを構成するU字ガイド11,12及び基板81,82が配設されるようになっている。
【0022】下部ケース111は、薄厚で上面が開口した箱状部材であり、強度等を考慮すると、導電性金属で形成した方がよい。上部ケース110は、下部ケース111の上面開口に対応して、底面が開口した深厚の箱状部材である。これらの上部及び下部ケース110,111は取付部112を利用して、例えばネジ止めされることによって、組み立てられる。
【0023】次に、記録紙を搬送する機構部について説明する。
【0024】図4において、側面フレーム13,15、後部フレーム14,16並びに外側及び内側U字ガイド11,12は、ケース109内に収納されて筐体10を構成する。この筐体10内に、記録紙の搬送経路であるU字パスが形成されるようになっている。即ち、後述するように、筐体10前方に記録紙の給紙口及び排紙口を配置し、筐体10下側に記録紙の給排紙搬送路を形成し、筐体10後方に記録紙を折り曲げて筐体10上方まで搬送する円弧状の搬送路を形成して、U字パスを構成する。
【0025】図5に示すように、フレーム13乃至16及びU字ガイド11,12は金属又は導電性樹脂等で形成された板状部材である。筐体10内に挿入するための開口9を有する側面フレーム13と後部フレーム14とによって、筐体10の一側面が構成される。また、側面フレーム15と後部フレーム16とによって、筐体10の他方の側面が構成される。筐体10の背面は外側及び内側U字ガイド11,12によって構成される。
【0026】外側及び内側U字ガイド11,12は、金属板又は導電性樹脂板で形成した円弧状の曲面を有し、この円弧状部分において相互に所定の間隔を有して配置される。U字ガイド11,12の円弧状部分の隙間によってU字パスの円弧状部分が形成される。U字ガイド11,12の円弧状部分が筐体10背面近傍に位置するように、U字ガイド11,12の両端部を略フレーム14,16のみに当接させて取り付ける。
【0027】剛性に優れた金属製又は導電性樹脂製の外側及び内側U字ガイド11,12の円弧状の両端部をフレーム13乃至16に一体的に取り付けることにより、筐体10を十分な強度で構成することができる。
【0028】外側U字ガイド11は、曲面で形成したU字パスの円弧状部分と、この曲面部分から前方に延出した平面部20とを有する。筐体10底面において、この平面部20はインクリボンカセット4の底面形状に合わせて若干傾斜した形状を有しており、インクリボンカセット4を筐体10内に装着した状態で、インクリボンカセット4底面と平面部20との間の隙間によって、筐体10後方底面におけるU字パスの略直線状部分を形成するようになっている。
【0029】筐体10前方側には、図6に示すように、記録紙カセット2に収納された記録紙40を引き出すためのPAローラ41が設けられている。図4又は図6に示すように、側面フレーム15には、PAローラ41の回転軸に図示しないリンク機構を介して係合するギア30が設けられている。ギア30は、モータ29が正転することによって駆動されて、PAローラ41を回転させるようになっている。また、ギア30の回転はインクリボンカセット4のボビン42を回転させる回転軸にも伝達されるようになっている。PAローラ41とボビン42とは同時には駆動する必要はなく、モータ29を逆転することによって、インクリボンカセット4のボビン42を回転させて、インクリボン43(図7参照)を巻き上げるようになっている。なお、インクリボン43の移動量は、図示しないセンサによって検出されるようになっている。
【0030】記録紙カセット2の先端が当接する筐体10前端部には、記録紙カセット2の上端近傍から略水平に設けられた給紙ガイド51が配設されている。給紙ガイド51の上方には、下側排紙ガイド52に取り付けられた給排紙ガイド53が設けられている。更に、下側排紙ガイド52及び給排紙ガイド53の上方には上側排紙ガイド54が設けられている。下側排紙ガイド52、給排紙ガイド53及び上側排紙ガイド54は、前方に向かって若干上方に傾斜して設けられる。
【0031】給排紙ガイド53は、フィルム状の弾性部材であり、先端は給紙ガイド51に設けた開口55から給紙ガイド51の下方に延びて設けられる。記録紙40(図6、図7及び図8の一点鎖線)は、PAローラ41の回転によって引き出され、給紙ガイド51上面及び給排紙ガイド53の下面に案内されて搬送される。記録紙40先端が給排紙ガイド53下面を押し上げることによって、給排紙ガイド53先端が給紙ガイド51上面よりも上方に移動して、記録紙40が給紙ガイド51と給排紙ガイド53との間を筐体10後方側に搬送可能となる。
【0032】給紙ガイド51と給排紙ガイド53とによる記録紙40の搬送経路上にピンチローラ33及びグリップローラ34が設けられるようになっている。グリップローラ34は、側面フレーム13,15に取り付けられた軸36によって回動自在に軸支される。側面フレーム13,15にはカム31の揺動軸(図示省略)が取り付けられており、ピンチローラ33はカム31先端の軸32に回動自在に軸支される。
【0033】これらのピンチローラ33とグリップローラ34との間に、PAローラ41の回転によって記録紙40先端が搬送されるようになっている。給紙ガイド51に設けた開口55の下方にはセンサ141が設けられている。センサ141は、記録紙40が搬送されたことを検出する。ピンチローラ33は、記録紙40がピンチローラ33とグリップローラ34との間の位置まで搬送されると、カム31の揺動によって移動して、その表面で記録紙40をグリップローラ34の表面に圧接するようになっている。
【0034】グリップローラ34は、ステッピングモータ56によって回動される。グリップローラ34はピンチローラ33との間に記録紙40を圧接挟持した状態で、ステッピングモータ56の回転ステップ数だけ回転して、記録紙40を筐体10前後方向に搬送する。グリップローラ34及びピンチローラ33後方における記録紙40の搬送経路上にはプラテンローラ35の表面上部が位置する。プラテンローラ35の後方下側には、外側U字ガイド11の平面部20が配設されており、プラテンローラ35の上方及び後方上側にはインクリボンカセット4の底面が配置される。即ち、プラテンローラ35の後方では、上述したように、平面部20とインクリボンカセット4底面による搬送経路が形成される。
【0035】平面部20に対向する筐体10上面には、外側U字ガイド11の上端に取り付けられた上部ガイド板17(図5の二点鎖線、図6では図示省略)が設けられる。U字パスの円弧状部分を通過した記録紙40は、上部ガイド板17に案内されて、筐体10上部を前後方向に搬送されるようになっている。
【0036】記録紙40が印刷開始位置まで搬送された状態では、記録紙前端は、図7に示すように、ピンチローラ33及びグリップローラ34の前端近傍に位置する。この状態では、給排紙ガイド53の先端は給紙ガイド51の開口55から下方に延びている。印刷時には、記録紙40はピンチローラ33及びグリップローラ34によって前方に搬送される。この場合には、記録紙40は前端(筐体10の前方側)が給紙ガイド51先端と上側排紙ガイド54先端との間を通って、給排紙ガイド53上面を滑りながら、給排紙ガイド53及び上下排紙ガイド54,52間に案内されて筐体10前方に搬送されるようになっている。
【0037】本実施の形態においては、U字パスの円弧状部分を構成する外側及び内側U字ガイド11,12の曲率半径は、比較的小さく設定されている。外側及び内側U字ガイド11,12は、剛性の要求から金属材料が適している。円弧状部分の曲率半径を小さくすると、記録紙の剛性とU字ガイド11,12表面の滑り摩擦とのバランスを考慮する必要がある。即ち、滑り摩擦を小さくするほど曲率半径を小さくすることができ、より一層の小型化を実現することができる。
【0038】この理由から、本実施の形態においては、外側U字ガイド11と内側U字ガイド12とが対向する面には、有機系のコーティング材18,19を塗布するようになっている。また、上述したように、金属で構成したU字ガイド11,12をフレーム13乃至16と一体的に接続することにより、装置自体の剛性を確保している。
【0039】また、本実施の形態においては、記録紙40の搬送経路であるU字パスに囲まれた範囲内に、インクリボンカセット4、ヘッド71等が収納されるようになっている。内側U字ガイド12の前面には、平板状の支持部材61が後部フレーム14,16に固定されている。支持部材61には一対の軸受け62が固定されており、軸受け62にはカム軸22が回動自在に設けられている。また、支持部材61にはモータ24も取り付けられており、モータ24の回転はカム軸22に取り付けたギア25に伝達されるようになっている。
【0040】また、内側U字ガイド12の前端側には軸受け63が固定されており、この軸受け63にはアーム65のアーム軸66が揺動自在に取り付けられている。アーム65は略L字形状であり、支持部材61に取り付けた付勢部材28によって、筐体10後方に付勢されて、上方後端がカム23のカム面に当接するようになっている。モータ24の回転に伴ってカム23が回転することにより、カム面に沿ってアーム65の上方後端が前後方向に移動し、アーム65はアーム軸66を中心に揺動する。なお、アーム軸66はL字状の一端に位置し、上方後端はL字状の屈曲部に位置する。アーム65の前端(L字状の他端)にはサーマルヘッド71が固定されており、サーマルヘッド71の下面には発熱抵抗体72が記録紙40の搬送方向に垂直な方向(筐体10の横方向)に配列されている。
【0041】アーム65の位置はカム23の回転に応じて3段階に変化する。即ち、アーム65上方後端が最も筐体10後方側に位置する場合には、サーマルヘッド71は最も上方に位置し、ヘッド71上面は筐体10上面に近接する(以下、アーム65及びヘッド71のこのような位置を待機位置という)。逆に、アーム65上方後端が最も筐体10前方側に位置する場合には、サーマルヘッド71は最も下方に位置し、ヘッド71の下面はプラテンローラ35表面に当接する(以下、この位置を印刷位置という)。
【0042】筐体10底面側に形成した記録紙の給排紙搬送路の上方であって、アーム65の下方にはインクリボンカセット4が配置されるようになっている。インクリボンカセット4は、インクリボン43の供給部73と巻取部74とを有しており、印刷時には、記録紙40の搬送に合わせて、供給部73のボビン75に巻回されたインクリボン43を巻取部74のボビン42に巻取るようになっている。インクリボンカセット4は供給部73と巻取部74との間に、インクリボン43を露呈させた開口76(図3参照)を有している。
【0043】インクリボンカセット4はサーマルヘッド71が待機位置に位置するときに、筐体10内に挿入されて装着されるようになっている。サーマルヘッド71は、印刷前において記録紙40をピンチローラ33及びグリップローラ34によって搬送するときには、待機位置と印刷位置との中間の位置(以下、パーシャル位置という)に位置するようになっている。そして、サーマルヘッド71は、記録紙40が所定のスタート位置に位置し記録を開始する場合には、印刷位置に位置するようになっている。印刷位置では、サーマルヘッド71は、発熱抵抗体72がインクリボン43及び記録紙40を挟んでプラテンローラ35を圧接する状態となる。
【0044】アーム65の屈曲部分は、インクリボンカセット4の供給部73形状に対応した形状になっており、アーム軸66が筐体10底面側の内側U字ガイド12前端近傍で、インクリボンカセット4後端に近接した位置に位置する場合でも、アーム65が供給部73に当たることなく、アーム65を前傾させて印刷位置に移動させることができる。インクリボンカセット4は、後端の供給部73が内側U字ガイド12の前端近傍に位置し、前端の巻取部74が筐体10前面近傍に位置して筐体10前後方向に配設され、垂直方向に占有する部分は小さい。従って、インクリボンカセット4を、薄型のU字パスに囲まれた部分に収納することが容易となる。更に、サーマルヘッド71を移動させるアーム65の形状及びアーム軸66の取付位置等も、薄型のU字パス内への収納を可能にするものとなっている。
【0045】なお、カム軸22にはアーム65を変位させるカム23とは別体のカム26が取り付けられている。このカム26のカム面はリンク27に当接し、カム面の動きはリンク27及び図示しない連結棒を介してカム31を揺動させるようになっている。即ち、モータ24の回転によって、ヘッド71及びピンチローラ33が変位するようになっている。
【0046】一方、図2及び図6に示すように、U字パスを構成する外側U字ガイド11の平面部20の底面側には、記録紙40の搬送等を制御する制御基板81を配置するようになっている。また、外側U字ガイド11の円弧状部分の背面側には、電源電流の制御及びサーマルヘッド71の発熱制御等の大電流が流れる回路を集中させたパワー基板82を配置するようになっている。パワー基板82は、制御基板81後端に立設されて、制御基板81表面に垂直する方向にパターン面が設けられる。
【0047】電源及びサーマルヘッド71の制御を行う制御回路等には大電流が流れ、発熱量が大きい。そこで、本実施の形態においては、これらの制御回路等の大電流が流れる基板を、その発生源に近い位置、即ち、ケース109後端面近傍に配置し、且つこれらの制御回路等を1枚のパワー基板82に集中実装させるようになっている。
【0048】制御基板81とパワー基板82とは、側面側から見ると略L字形状に構成される。この形状によって、基板81,82は、外側U字ガイド11の円弧状部分とケース109の背面及び平面部20とケース109の底面との間の隙間を利用して配設される。
【0049】これらの基板81,82上には、図示しない制御用のIC、各種コネクタ、その他の各種回路部品等が搭載されており、各搭載部品同士は基板81,82上に形成された配線パターンによって接続されている。例えば、制御基板81上には、用紙送り制御、インクリボン送り制御を行う図示しない制御回路も搭載されている。
【0050】パワー基板82には切り欠きが形成され、この切り欠きにはバッテリ3に電気的に接続するための図示しない電池切片ブロックが設けられるようになっている。
【0051】基板81,82をケース109内に収納した状態で、電池切片ブロックは、ケース109背面に設けた開口(図示省略)からケース109後方に露呈し、バッテリ3をケース109後端に取り付けることにより、バッテリ3前面に設けた端子91が当接して、バッテリ3と基板81,82との電気的な接続が行われるようになっている。
【0052】本実施の形態においては、図1に示すように、サーマルヘッド71及びアーム65の上方には、放熱用ファン131、回路基板133等が上部ケース110内に収納されている。即ち、アーム65の上方の、上部ケース110の上面近傍には回路基板133が配設される。回路基板133は、略中央に表示面が上方を向いた液晶パネル134が配置され、液晶パネル134の周辺には複数の操作スイッチ135が配設される。
【0053】回路基板133は、装置の状態やその他の各種の画面表示を行うための図示しない回路(例えば液晶表示装置を構成する回路)が搭載されており、これらの回路は、操作スイッチ135によるユーザー操作に基づいて各種設定が行われるようになっている。一方、上部ケース110の上面には、液晶パネル134に対応した開口及び各種操作スイッチ135に対応した複数の開口が形成されており、ケース109の組立時には、これらの開口から液晶パネル134の表示面が外部に露呈すると共に、各操作スイッチ135も操作可能な位置まで外部に露呈するようになっている。
【0054】本実施の形態においては、上部ケース110の上面近傍に配置されたこれらの回路基板133と同一高さの水平空間内に、放熱用ファン131が配設されるようになっている。即ち、サーマルヘッド71の上方には、放熱用ファン131を回動自在に取り付けられる枠132が配置され、この枠132内に放熱用ファン131が設けられる。
【0055】そして、この枠132を回路基板133と同一高さの水平空間内に配置するために、回路基板133は、枠132の形状に一致させたコ字状の切り欠き136が形成されている。この切り欠き136部分に枠132を配置するようになっている。これにより、放熱用ファン131と回路基板133とが厚さ方向には共通の占有高に構成され、高密度実装可能である。
【0056】なお、切り欠き136は回路基板133の1辺部をコ字状に切り欠いて形成したが、回路基板133として面積が広いものを採用した場合等には、回路基板の縁辺の内側の回路基板面に枠132と同一形状の開口を形成し、この開口に枠132を嵌込むようにしてもよい。
【0057】放熱用ファン131は、図示しないモータの回転が伝達されて回転し、サーマルヘッド71から上部ケース110上面側に向かう空気流を発生させるようになっている。上部ケース110の放熱用ファン131に対応する位置には、放熱用のスリット137が形成されている。放熱用ファン131を回転させることによって、サーマルヘッド71等において発生した熱は、放熱用ファン131を介してスリット137からケース110外部に放熱されるようになっている。また、ケース109内に立設されているパワー基板82の発熱も、U字パス上部近傍空間を経由する空気流によって効率的に放熱できる。
【0058】次に、このように構成された実施の形態の作用について図6乃至図8を参照して説明する。図6は記録紙の給紙開始直後の状態を示し、図7は印刷開始時の状態を示し、図8は印刷途中の状態を示している。
【0059】ヘッド71が待機位置に位置する状態で、インクリボンカセット4を筐体10内に装着する。記録紙カセット2内には記録紙40が収納されており、記録紙カセット2は、筐体10前面にセットされているものとする。
【0060】印刷開始前は、ヘッド71は待機位置に位置し、ピンチローラ33も上方に位置する。ここで、メモリカード5等から読み出した印字データに従った印刷を指示するものとする。そうすると、モータ29が回転し、ギア30を介してPAローラ41に回転力が伝達される。PAローラ41が回転すると、その摩擦力によって、記録紙40先端が給紙ガイド51上面に引き出される。PAローラ41の回転によって記録紙40は搬送され、図6に示すように、記録紙40先端が給排紙ガイド53を押し上げて、筐体10後方に進行する。
【0061】PAローラ41の回転によって記録紙40先端がピンチローラ33とグリップローラ34相互間に到達すると、図示しないセンサによって記録紙40の移動が検出されて、PAローラ41への回転力伝達が停止されると共に、カム31の回転に応じてピンチローラ33がグリップローラ34との間に記録紙40を圧接挟持する。
【0062】次に、ステッピングモータ56が回転を開始し、グリップローラ34が定速で回転を開始する。これにより、ピンチローラ33及びグリップローラ34間に挟まれた記録紙40は、筐体10後方に搬送され、先端がインクリボンカセット4底面を滑りながら、インクリボンカセット4底面及び平面部20に案内されて、筐体10後方に進行する。
【0063】筐体10後端近傍において、記録紙40は外側U字ガイド11及び内側U字ガイド12相互間における円弧状の搬送経路に導かれて、向きが上方に変化し、更に、筐体10上端側において前方側に変化する。
【0064】記録紙40の搬送経路を形成する外側及び内側U字ガイド11,12の向かい合った面は、コーティング材18,19が塗布されて滑り摩擦係数が小さくなっている。従って、上述したように、外側及び内側U字ガイド11,12の曲率半径が小さいにも拘わらず、記録紙40は、スムーズに円弧状のU字パス内を搬送されて、向きが変化する。
【0065】記録紙40が記録開始位置に到達したことを図示しないセンサによって検出すると、ステッピングモータ56による記録紙の搬送が停止される。次に、モータ24の回転によってカム23が回転し、アーム65が前傾してヘッド71は印刷位置に移動する。図7はこの状態を示しており、サーマルヘッド71の発熱抵抗体72によってインクリボン43及び記録紙40がプラテンローラ35表面に圧接されている。
【0066】次いで、サーマルヘッド71の発熱抵抗体72に印字データに基づく通電が行われる。これにより、インクリボン43に塗布されている熱昇華性染料が昇華して記録紙40に転写される。サーマルヘッド71が発熱することによって、高い熱量で熱が発生する。本実施の形態においては、サーマルヘッド71の上方に放熱用ファン131が設けられており、サーマルヘッド71の発熱時には放熱用ファン131は回転して、サーマルヘッド71等に発生した熱をスリット137から放熱させる。これにより、十分な放熱効果が得られる。また、パワー基板82からの発熱も効率的に放熱される。
【0067】発熱抵抗体72によって記録紙幅方向の所定ライン数の印刷が行われると、ステッピングモータ56の回転によってグリップローラ34が回転して、ピンチローラ33及びグリップローラ34相互間に挟まれた記録紙40が筐体10前方側に搬送される。なお、モータ29の回転は図示しない伝達機構を介してインクリボンカセット4の巻取側ボビン42に伝達されるようになっており、記録紙40の搬送に合わせてインクリボン43も搬送されて、サーマルヘッド71の前端から上方に向きを変えて進行し巻取部74に巻取られる。以後、同様に、サーマルヘッド71による印刷と記録紙40及びインクリボン43の搬送とが繰返されて印刷が行われる。
【0068】印刷開始時には、給排紙ガイド53の先端は給紙ガイド51上面よりも下方に位置する。ピンチローラ33及びグリップローラ34によって記録紙40が筐体10前方に搬送されると、記録紙40は前端部が給排紙ガイド53に案内されて斜め上方に滑りながら進行する。こうして、記録紙40は下側及び上側排紙ガイド52,54に案内されて、筐体10前面から記録紙カセット2上に搬送される(図8参照)。第1色目の記録終了時においても、記録紙40の端部は、ピンチローラ33及びグリップローラ34に圧接挟持された状態である。
【0069】インクリボン43としては、例えば、イエロー、シアン及びマゼンタ等のインクが所定の順序で循環的に塗布されているものを使用する。この場合には、第1色目(例えばシアン)の記録が終了すると、ステッピングモータ56の回転によってグリップローラ34が回転し、記録紙40はU字パス内を筐体10後方に搬送され、第1色目の記録開始位置と同一位置まで搬送される。また、記録紙40への第2色目(例えばイエロー)の転写が可能な位置まで、モータ29の回転によってインクリボン43を移動させる。
【0070】第2色目の印刷も第1色目と同様に行われる。以後、同様にして、第3色目(例えばマゼンタ)及びラミネートコート層の転写記録が行われる。ラミネートコート層の記録が終了すると、記録紙40は、グリップローラ34の回転力によって筐体10前方側に排出される。
【0071】このように、本実施の形態においては、U字パスの円弧状部分を剛性に優れた金属材料の外側及び内側U字ガイド11,12で構成すると共に、U字ガイド11,12の記録紙搬送面を有機系のコーティング材18,19でコーティングして摩擦係数を低くしていることから、円弧状部分の曲率半径を小さくした場合でも記録紙40のスムーズな搬送を可能にすることができる。また、上部ケース110上面近傍の配設した回路基板に切り欠き136を設けることで、同一高さの水平空間内に放熱用ファン131を配置可能にしており、大型の放熱ファン131による装置厚さ方向の占有高は、回路基板133の占有高に含まれ、装置を薄型化することが可能である。しかも、放熱ファン131は大熱量を発生するサーマルヘッド71の上方に位置するので、十分な放熱効果が得られる。このため、熱に弱い素子である液晶ディスプレイ等を装置の上面に配置してもその周囲の温度上昇をきわめで効率的に抑制することができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、放熱効率を損なうことなく、十分に小型化、薄型化、軽量化を図ることができるという効果を有する。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013