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発明の名称 プリンタ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−260470(P2001−260470A)
公開日 平成13年9月25日(2001.9.25)
出願番号 特願2000−69930(P2000−69930)
出願日 平成12年3月14日(2000.3.14)
代理人 【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
【テーマコード(参考)】
2C061
2C065
3F101
【Fターム(参考)】
2C061 AP10 AQ04 AR01 BB02 BB08 CG03 CG07 CP09 
2C065 AA01 AB10 AC01 CZ05 CZ15
3F101 FA04 FB15 FC09 FD01 FD08 LA07 LB03
発明者 石川 和英
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 用紙上に画像が形成される際にこの用紙を搬送する搬送経路を形成するための導電性部材で形成されアースに接続された平面方向に広がりを有するガイド部材と、前記ガイド部材の平面方向一方側に設けられたサーマルヘッドと、前記ガイド部材を挟んで前記サーマルヘッドとは反対側に設けられた制御基板と、を具備したことを特徴とするプリンタ装置。
【請求項2】 用紙上に画像が形成される際にこの用紙を搬送する搬送経路を形成するための導電性部材で形成されアースに接続された平面方向に広がりを有するガイド部材と、前記ガイド部材の平面方向一方側に設けられたファン又はモータ手段と、前記ガイド部材を挟んでファン又はモータ手段とは反対側に設けられた制御基板と、を具備したことを特徴とするプリンタ装置。
【請求項3】 前記ガイド部材の平面方向一方側にはさらに放熱用ファンを設けたことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項4】 前記ガイド部材の平面方向一方側にはさらに放熱用ファンとモータ手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項5】 前記ガイド部材は導電性の金属で形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリンタ装置。
【請求項6】 前記制御基板は、用紙送り又はインクリボン制御との少なくとも一方を制御する制御回路を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリンタ装置。
【請求項7】 前記ガイド部材は、メッシュ形状であることを特徴する請求項1又は請求項2に記載のプリンタ装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ装置に関し、特にノイズ発生源となるサーマルヘッドや放熱ファン及びモータ手段等からの制御基板へのノイズの混入を防止することができるとともに、携帯用として小型軽量化を可能にしたプリンタ装置に関する【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータやビデオ記録装置が広く普及し、これらの機器の画像を記録することが可能なプリンタ装置も種々提案されており、またその需要も増大しつつある。このため、安価でしかも品位の良いプリント画の可能なプリンタ装置が望まれており、また、モバイルプリンタ装置としていつでも何処でもプリントできるように、小型軽量で携帯可能なプリンタ装置の要求も強い。
【0003】一般に、熱転写型のプリンタ装置では、情報ソースの映像信号に応じて、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色の染料を所定の順序で循環的に塗布したカラーハードコピー用インクシートを循環させるとともに、サマールヘッドを発熱させてインクシートの染料を昇華させて記録紙(熱転写用記録紙)に1画面のカラー印刷をするようにしている。また、このプリンタ装置はサマールヘッドに印加する電流時間幅を制御することによって、昇華する染料の量を調整して階調の制御を行っている。また、このような方法で記録した後には、プリンタ装置の記録紙搬送機構によって、記録された記録紙が搬送され、例えば排紙ケースに送り出し収容して1画面(1ページ)分の記録段階を完了することになる。
【0004】このような熱転写型のプリンタ装置においても、小型軽量で携帯可能な装置が強く望まれており、これに対し従来では、特開平11−157113号公報に記載のプリンタ装置が提案されている。
【0005】この提案によるプリンタ装置では、薄膜フィルム上に熱転写インクを塗布したインクリボンと記録紙とをサーマルヘッドとプラテンローラとの間で押圧しながら移送して、前記サーマルヘッドの発熱抵抗体に電流を流して発熱させ、該発熱抵抗体により前記インクリボンの熱転写インクを前記記録紙に転写して印刷を行うプリンタ装置において、サーミスタにより温度を測定し、次の印刷開始時間を設定することが特徴である。これにより、サーマルヘッドの熱光率が良く、記録紙を連続して印刷できる小型なプリント装置を容易に得られる。
【0006】また、前記プリンタ装置に用いられるサーマルヘッドは、複数の発熱抵抗体の両端を複数の個別電極と共通電極とに接続した発熱部を棒状ガラス部材に沿って形成し、且つ、棒状ガラス部材を基板の一端面側に取り付けると共に、共通電極と接続したサーミスタ及び複数の個別電極と共通電極とに接続する複数の駆動用ICを基板上に取り付けて構成されているため、該サーマルヘッドの消費電力を少なく設定でき、且つ従来のように放熱板も必要がないことから、小型軽量で携帯可能なプリンタ装置に適用できる。
【0007】ところで、携帯用のプリンタ装置を実現するためには、周知のように小型化及び軽量化が重要である。ところが、一般の熱転写型のプリンタ装置において、単に小型軽量化を図ると、構造的にサーマルヘッドやモータ手段等のノイズ発生源と、紙送りやインクリボン制御等を行う制御基板とが近接してしまい、これらノイズ発生源から発生したノイズが制御基板に混入し易くなってしまうため、その結果プリンタ装置の機器性能に悪影響を及ぼしてしまう虞れもある。
【0008】このような不都合を回避するためには、前記制御基板に専用の大型シールドケースを設ける等のシールド処理を施して十分なシールド状態を確保すれば、このノイズの混入を防止することはできるものの、専用シールドケースを設置した分だけプリンタ装置全体が大型化してしまい、携帯性が損なわれることになってしまう。つまり、制御基板へのノイズの混入を防止することができると同時に小型軽量化を図るのに好適な配置構造が望まれている。
【0009】しかしながら、上述した従来のプリンタ装置では、装置全体の小型化及び軽量化を図るための具体的な内部配置構造やノイズ対策に基づく具体的な内部配置構造等に関してはなんら述べてはおらず、制御基板へのノイズの混入を防止して機器性能の安定化を図ると同時に、プリンタ装置自体の小型軽量化を十分に図ることができないという問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来のプリンタ装置では、サーマルヘッドの改良や放熱板が不要な構成等により、プリント性能の向上化や小型軽量化を図っていたが、装置全体の小型化及び軽量化を図るための具体的な内部配置構造やノイズ対策に基づく具体的な内部配置構造等に関してはなんら述べてはおらず、制御基板へのノイズの混入を防止して機器性能の安定化を図ることや、プリンタ装置自体の小型軽量化を十分に図ることができないという問題点があった。
【0011】そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、ノイズ発生源であるサーマルヘッドやモータ手段等からの制御基板へのノイズの混入を防止して機器性能の安定化を図ることができるとともに、装置自体の小型化及び軽量化を可能にして、携帯用として最適なプリンタ装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によるプリンタ装置は、用紙上に画像が形成される際にこの用紙を搬送する搬送経路を形成するための導電性部材で形成されアースに接続された平面方向に広がりを有するガイド部材と、前記ガイド部材の平面方向一方側に設けられたサーマルヘッドと、前記ガイド部材を挟んで前記サーマルヘッドとは反対側に設けられた制御基板と、を具備したことを特徴とするものである。
【0013】請求項1の発明によれば、用紙上に画像が形成される際にこの用紙を搬送する搬送経路を形成するための導電性部材で形成されアースに接続された平面方向に広がりを有するガイド部材を、前記ガイド部材の平面方向一方側に設けられたサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドとは反対側に設けられた制御基板との間に介在させることにより、前記ノイズ発生源であるサーマルヘッドから電気的なノイズ成分が発生したとしても、これをアースへと回避させることができ、またその配置構造によってシールド特性が得られるため、機器の制御動作を行う回路等を備えた制御基板へのノイズ成分の混入を防止することができる。よって、機器性能の安定化を図ることが可能となる。また同時に、上記のようにガイド板、サーマルヘッド及び制御基板を配置した配置構造を実施することにより、ノイズ対策と共に装置の小型化を図ることが可能となり、携帯用として好適なプリンタ装置を構成することが可能となる。
【0014】請求項2の発明によるプリンタ装置は、用紙上に画像が形成される際にこの用紙を搬送する搬送経路を形成するための導電性部材で形成されアースに接続された平面方向に広がりを有するガイド部材と、前記ガイド部材の平面方向一方側に設けられたファン又はモータ手段と、前記ガイド部材を挟んでファン又はモータ手段とは反対側に設けられた制御基板と、を具備したことを特徴とするものである。
【0015】請求項2の発明によれば、ノイズ発生源がファン、例えば放熱ファンやそのファンを駆動するモータやサーマルヘッドを駆動動作させるためのモータ等のモータ手段であっても、制御回路基板へのノイズ成分の混入を防止して、機器性能の安定化を図ることが可能になり、また同時に上記のようにガイド板、ファン又はモータ手段及び制御基板を配置した配置構造を実施することにより、ノイズ対策と共に装置の小型化を図ることが可能となり、つまり、請求項1の発明と同様の作用、効果を得ることができる。
【0016】請求項3の発明によるプリンタ装置は、請求項1に記載のプリンタ装置において、前記ガイド部材の平面方向一方側にはさらに放熱用ファンを設けたことを特徴とするものである。
【0017】請求項4の発明によるプリンタ装置は、請求項1に記載のプリンタ装置において、前記ガイド部材の平面方向一方側にはさらに放熱用ファンとモータ手段を設けたことを特徴とするものである。
【0018】請求項3及び請求項4の発明によれば、ノイズ発生源がサーマルヘッドの他に放熱ファン、あるいはこの放熱ファン及びそのファンを駆動するモータやサーマルヘッドを駆動動作させるためのモータ等のモータ手段が配設された場合でも、上記請求項1の発明と同様に作用して、同様の効果を得ることができる。つまり、ノイズ対策及び装置の小型化の両立を実現可能となる。
【0019】請求項5の発明によるプリンタ装置は、請求項1又は請求項2に記載のプリンタ装置において、前記ガイド部材は導電性の金属で形成されていることを特徴とするものである。
【0020】請求項5の発明によれば、記録紙搬送経路を形成するガイド板が導電性の金属で形成されることにより、仮にノイズ発生源から電気的なノイズ成分が発生したとしても、このノイズ成分をアースへと導き、制御基板へのノイズ成分の混入を確実に防止でき、また金属で形成されているので、記録紙搬送経路にとって必要な剛性も得ることが出来る。その他の作用、効果については、上記請求項1又は請求項2の発明と同様である。
【0021】請求項6の発明によるプリンタ装置は、請求項1又は請求項2に記載のプリンタ装置において、前記制御基板は、用紙送り又はインクリボン制御との少なくとも一方を制御する制御回路を備えたことを特徴とするものである。
【0022】請求項6の発明によれば、前記制御基板が用紙送り又はインクリボン制御との少なくとも一方を制御する制御回路を備えた構成とすることにより、前記ガイド板によるノイズ対策を図るのに好適な配置構成となる他に、小型化を図るのに好適な配置構造を得ることが可能であり、また、該制御基板を該装置の底面側に配置すれば、メンテナンス、調整等も容易に行うことができるという利点も得られる。さらに、制御基板に集中して上記制御回路等を配置した構成となっているので、製造工程においても簡略化を図ることも可能であり、製造コスト低減化に寄与する。他の作用、効果については、上記請求項1又は請求項2の発明と同様である。
【0023】請求項7の発明によるプリンタ装置は、請求項1又は請求項2に記載のプリンタ装置において、前記ガイド部材は、メッシュ形状であることを特徴するものである。
【0024】請求項7の発明によれば、前記ガイド部材をメッシュ形状に構成することにより、単に記録紙を搬送する搬送経路やノイズ対策としての手段を構成するだけでなく、装置内の熱を効果的に外部へと放出することも可能となり、また、前記ガイド板を軽量化することも可能となる。他の作用及び効果については、上記発明と同様であり、よって携帯用として最適なプリンタ装置を構成することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0026】図1は本発明に係るプリンタ装置の一実施の形態を示し、該装置の全体構成を示す斜視図である。
【0027】図1に示すように、本実施の形態のプリンタ装置1は、プリント機能に必要な各種の機械的機構や構成部品、基板等を収容する本体カバー2と、この本体カバー2の下部に取り付けられる本体底部3とで筐体を形成して装置1の主要外観部分を構成している。
【0028】前記装置1のフロント側(図中に示す左側前方)の本体カバー2には、複数の記録紙6を収納することが可能な給紙カセット5を装着するための給紙カセット装着開口2aが形成され、この給紙カセット装着開口2aを介して給紙カセット5が着脱自在に装着されるようになっている。
【0029】また本体底部3の対応する部位には、前記給紙カセット5を装置から取り外した際に前記給紙カセット装着開口2aを閉じるための開閉蓋4aが開閉可能に設けられている。この開閉蓋4aには、閉じた際にその閉じた状態を保持するためのロック手段4cが設けられており、このロック手段4cと本体カバー2の対応する位置に設けられた係止手段(図示せず)とによって、該開閉蓋4aがロックされるようになっている。
【0030】本体カバー2のフロント側からみて右側の側面には、開口2fが形成され、この開口2fを介して露出し且つ装置内部に配設されたメインフレーム12bには、インクリボン7aが巻回されてなるインクカセット7を装着するためのインクカセット挿入口2bが形成されている。なお、インクリボン7aは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),透明なオーバーコート用インク(OP)等の複数色の熱転写インクを順次繰り返して塗布されたものである。
【0031】また、本体カバー2には、この開口2fを閉じるための開閉蓋4bが開閉可能に設けられており、前記開閉蓋4aと同様に閉じた際にその閉じた状態を保持するためのロック手段4dが設けられ、このロック手段4dと本体カバー2の対応する位置に設けられた係止手段(図示せず)とによって、該開閉蓋4bがロックされるようになっている。
【0032】本体カバー2の背面側(図中に示す右側後方)の部位には、携帯用として必要な駆動電源供給手段としてのバッテリー8を着脱自在に取り付けるためのバッテリ取付用溝2cが形成されている。このバッテリ取付用溝2cには、バッテリー8の取付面に形成された取付部8aが嵌合してこれに取り付けられるようになっており、またこのバッテリ取付部8aの上部に設けられた係止部8cとバッテリ取付用溝2cの対応する位置に設けられた係止手段(図示せず)とが係合することによって、バッテリー8の取付状態を保持することが可能である。
【0033】またバッテリー8の取付部8aの面上には、該バッテリー8に蓄積された電力を装置1内部へと供給するための複数の電池切片8bが設けられており、該バッテリー8をバッテリー取付用溝2cに取り付けた際に、該装置1の背面側に設けられた電池切片(図示せず)と接触して電気的に導通することにより、装置1内部へと電力を供給することができるようになっている。
【0034】一方、本体カバー2のインクカセット挿入口2bが設けられている逆側の側面の中央部分には、プリントする画像情報信号を記録した例えばスマートメディア等のメモリカード9を着脱自在に装着可能なメモリカードコネクタ(図示せず)が設けられている。このメモリカードコネクタ(図示せず)を介してメモリカード9を装着することにより、該メモリカード9からプリントするのに必要な画像情報信号を取り込んでいる。
【0035】また、同じ側面の後端部には、通常のAC電源を直流(DC)に変換して該装置1内に供給するためのDCコネクタ10が着脱自在に取り付けられるようになっている。このDCコネクタ10は、ACコンセント10aにより一般のAC電源を取り込み、この取り込んだAC電源をACコンセット10a内、あるいはこのACコンセント10aとDCコネクタ10との間に設けられたAC/DC変換器(図示せず)によって直流電源(DC)に変換し、該装置1の駆動電力として装置内に供給する。
【0036】また、本実施の形態のプリンタ装置1では、単にメモリカード9により画像情報信号を取り込むだけではなく、例えばパーソナルコンピュータやビデオ記録再生機器等からの画像情報信号を取り込むことも可能である。つまり、本体カバー2のメモリカードコネクタ(図示せず)が設けられた側面の手前側部分には、上述したパーソナルコンピュータやビデオ記録再生機器等に接続されたPCコネクタ11を着脱自在に装着可能なPC用コネクタ11a(図2参照)が設けられている。したがって、本実施の形態のプリンタ装置1では、メモリカード9の他にも各種画像機器等に接続されたPCコネクタ11によって様々な画像情報信号を取り込むことができるので、使用範囲を拡大することが可能である。
【0037】また、プリンタ装置1に使用する給紙カセット5は、複数の記録紙6を収納可能であり、上面には取り外し可能なカバ5aが設けられている。このカバ5aは、給紙カセット5の挿入側先端部分が切り欠いて形成されており、この切欠部分を介して収納された複数の記録紙6の最上層が露出している。給紙カセット5の挿入時、給紙カセット5の先端部分による位置決めによって装置1内部に配置された給紙ローラ18がこのカバ5aの切欠部分より露出してる1枚の記録紙6上に当接し、回転駆動することにより、確実に1枚の記録紙6を装置内部へと搬送することができるようになっている。
【0038】次に、プリンタ装置内部の構成について図2を参照しながら説明する図2は図1に示すプリンタ装置の内部構成を説明するための分解斜視図である。
【0039】図2に示すように、本実施の形態のプリンタ装置1は、上述したように本体カバー2と本体底部3とを組み合わせることにより、該装置1の主要外観部となる筐体を構成しているが、該筐体内部には、該装置の主要構成部分であり各種機構が取り付けられたメインフレーム12と、このメインフレーム12の底面に配置された基板22とが設けられている。
【0040】メインフレーム12は、軽量の金属板からなる一対の側板12a,12bと、これら側板12a,12bの背面側にそれぞれ取り付けられ、同様の金属板で形成された補助板12c,12dと、前記側板12a,12b間の下部に配置されるとともに、導電性の有する金属板あるいは導電性の有する樹脂板部材で背面側がU字形状に折曲するように形成されたもので、プリント時に搬送される記録紙6をその内面に接触させながら案内するための記録紙搬送経路44(図5参照)を形成するガイド板13a,13bと、前記補助板12c,12d間に取り付けられ且つ前記ガイド板13のU字形状によって形成されたU字形状の空間部分(装置内部)に配置されるもので、サーマルヘッド20を駆動させるためのサーマルヘッド駆動機構21が取り付けられた金属板12eとで構成されている。
【0041】図中右側に示す一方の側板12bには、上述したようにインクカセット7を挿入するためのインクカセット挿入口2bが形成されており、この側板12bと他方の側板12aとの間の前面側には、プリント時にサーマルヘッド20とで記録紙6を挟持しながら回転することにより記録紙6に対してプリント動作に必要な圧力を与えると共に該記録紙6を搬送するプラテンローラ14と、このプラテンローラ14の前方に配置され、プリント時に必要な記録紙6の搬送を行うための上下一対の回転ローラであるピンチローラ15及びグリップローラ40と、これら一対の回転ローラ15,40よりもフロント側に配置された給紙ローラ(ゴムローラともいう)18とが配設されるようになっている。
【0042】図中の左側部分の側板12aには、上述したこれらプラテンローラ14,ピンチローラ15,グリップローラ40及び給紙ローラ18やインクリボン供給リール7b及びインクリボン巻取りリール7cを回転駆動するための記録紙送り/インクリボン送り機構17が取り付けられるようになっている。
【0043】この記録紙送り/インクリボン送り機構17の駆動源には、2つのモータ16,19が用いられており、一方のモータ16は、該装置1の記録紙送り動作全般用として、グリップローラ40に回転力を伝達するとともに、図示しない駆動制御手段によりその送り量が制御可能なステッピングモータである。他方のモータ19は、インクカセット7のインクリボン巻き上げ用や給紙ローラ18による給紙用として回転力を供給するDCモータである。
【0044】ステッピングモータ16は、後方側に配置された補助板12dの内側に設置されている。このモータは、歯車17aに軸支され、この歯車17aと歯合するもうひとつの歯車17b,歯付き17c,歯車17d,歯付き17e及び歯車17fで構成される機構を介して、この歯車17fの回同軸に回転力を伝達し、該歯車17fの回同軸に軸支されたグリップローラ40に対して、プリント動作に必要な回転力を伝達する。
【0045】一方、DCモータ19は、側板12aの外側に設置され、インクリボン巻き上げ用や給紙ローラ18による給紙用としてインクリボン巻取りリール7c及び給紙ローラ18に回転力を供給するもので、該モータ19の回転軸に歯合する歯車機構19aを介して、側板12a,12b間に取り付けられた給紙ローラ18に対して回転力を伝達して、給紙カセット5からの1枚の記録紙6を給紙する。また、モータ19は、歯車機構19aと連動する回転部材19bに回転力を伝達し、この回転部材19bが嵌合するインクリボン巻取りリール7cを回転させることにより、プリント時に必要なインクリボン7aの巻取りを行っている。
【0046】なお、記録紙送り/インクリボン送り機構17では、上述した各種ギア等の回転駆動機構によって、モータ16,19からの回転駆動を適宜最適な速度に減速させることが可能であり、記録紙送り動作及びインクリボン送り動作を円滑に行うことができるようになっている。
【0047】前記補助板12c,12d間の前記ガイド板13のU字形状部分の内側部分には、サーマルヘッド20及びサーマルヘッド駆動機構21が配設される。サーマルヘッド20は、プラテンローラ14側の面に発熱体を備えて構成され、インクカセット7のインクリボン7aの染料を昇華させて記録紙6(熱転写用記録紙)に1画面のカラー印刷を行うものである。このサーマルヘッド20は、回同軸20bと一体的に構成された支持部材20aに取り付けられこの回動軸20bによる回動によって、上下方向の移動が可能になっている。またこの支持部材20aの一方の側面がばね20dによって前記サーマルヘッド駆動機構21に対して常時付勢されるようになっており、プリント待機時、あるいはプリント終了時には、このばね20dによる付勢により、回動軸20bが回動してサーマルヘッド20が上方向に移動する。なお、この回動軸20bは、両側側面の補助板12c,12dに取り付けられている。
【0048】サーマルヘッド駆動機構21には、このサーマルヘッド20を上下方向に移動させるための駆動源として、モータ21aが用いられている。このモータ21aはDCモータであり、U字形状したガイド板13の上方のメインフレーム12後方内部に配設されるようになっている。このモータ21aは、両側側板12a,12bに取り付けられた背面板12eに支持部材21bを介して取り付けられている。また、モータ21aは、該モータの回転軸と歯合する歯車21c等を介して同軸上に取り付けられた第1のカム21dを回転させるように回転力を伝達させる。この第1のカム21dは、サーマルヘッド20を支持する支持部材20aの対応する位置に回動可能に設けられた第2のカム20cと係合して、回動軸20bを中心に支持部材20aが回動することにより、プリント動作に必要なサーマルヘッド20の上下方向の移動が可能である。
【0049】また、第3のカム21eと係合し、回動軸21gが回動することによりスライダ24の一端に係合しており、該スライダ24の他端は側板12bの内側に配置されるとともにピンチローラ15と軸支して該ローラを所定方向に移動させるための回動部材15aとに係合している。つまり、このような構成により、プリント動作時、サーマルヘッド20の上下方向の動作と連動して、ピンチローラ15を所定方向に移動させることが可能であり、グリップローラ40とで挟持される記録紙6への接触、非接触を記録紙送り動作に対応させて行うことができるようになっている。
【0050】また、前記サーマルヘッド20の上部には、放熱ファン25及びこの放熱ファン25を回転駆動させるためのモータ手段(図示せず)が配設される。この放熱ファン25は、図示しない制御手段によるモーター手段への回転制御によってその回転動作が制御されるようになっており、該放熱ファン25が回転することによって、プリント時にサーマルヘッド20の図示しない発熱体の発熱に伴い高温になってしまう装置内部の気体を、本体カバー2の通気孔2fを介して外部へと排出して、装置1内部を最適な温度となるように冷却している。こうして、サーマルヘッド20による装置内部の温度上昇に起因する回路等の破損や誤動作を防止して、装置性能の安定化を図るようにしている。
【0051】ところで、本実施の形態のプリンタ装置1では、ノイズ発生源であるサーマルヘッドやモータ手段等からの制御基板へのノイズの混入を防止して機器性能の安定化を図ることができるとともに、装置自体の小型化及び軽量化を可能にするための改良が成されている。このような本発明の特徴部分を図3乃至図4を参照しながらさらに詳細に説明する図3は図1に示すプリンタ装置内に配置された基板の構成や配置状態、及び基板とガイド板との配置関係を説明するための前方からみた装置内部の主要部分を示す構成斜視図、図4はサーマルヘッド等の各部材が実装された状態の該装置内部の主要部分を示す構成斜視図、図5は各種の構成部材の配置形態や該装置の動作を説明するための該装置の断面図である。
【0052】まず、小型軽量化に伴う改良について説明すると、本実施の形態のプリンタ装置1では、図3に示すように小型化及び軽量化に最適な形状に構成された基板22がメインフレーム12と本体底部3との間に配設されるようになっている。
【0053】上記基板22は、該プリンタ装置1の底面側に配設され、図3に示すようにプリント動作するのに必要な回路群、例えば図示はしないが記録紙送り制御用の回路とインクリボン送り制御用の回路との少なくとも一方を搭載した第1の回路基板としての制御基板22aと、プリンタ装置1の一側面側に配置されるように前記制御基板22aに取り付けられ、バッテリー8の電池切片8aと電気的に接続するための電池切片(図示せず)を備え、この電池切片に接続されるバッテリー8の充電が可能な充電回路(図示せず)を備えた第2の回路基板としてのパワー基板22bとで構成されている。
【0054】前記制御回路基板22aと前記パワー基板22bとは、図中に示すように前記制御回路基板22aの一端部側に設けられた接続手段としてのコネクタ23を介して前記パワー基板22bの一端部側が接続されることにより、接続された両基板は、略L字状に構成される。この場合、制御基板22aのコネクタ23を用いたパワー基板22bの組立は、該コネクタ23にパワー基板22bの基板端面を直接挿入することにより、このL字形状が保持されるようになっている。
【0055】また、基板22の制御基板22a上には、図示はしないが記録紙送り制御用の回路やインクリボン送り制御用の回路の他に、映像信号処理回路等の回路が搭載されるようになっている。また、制御基板22a上の側面側端部には、メモリカード9を着脱自在に装着するメモリカードコネクタ(図示せず)及びPCコネクタ11を着脱自在に装着するPC用コネクタ11aが配設されている(図3参照)。さらに、制御基板22a上の前面側端部には、該装置に搭載された各種の電子部品(図示せず)と電気的に接続するための複数のコネクタ30a,30b,30c,30d,30d,30e,30f,30gが配設されている(図3参照)。
【0056】なお、これらの回路やコネクタ間は、制御基板上に必要な配線形態に基づき設けられた印刷パターンによって、電気的に接続されるようになっている。
【0057】一方、パワー基板22bは、コネクタ23によって前記制御基板22aとでL字状に構成しているが、このコネクタ23によって、前記制御基板側の各種電子部品と電気的に接続されるようになっている。またパワー基板22bは、前記制御基板22aと接合している中央近傍に切欠部(図示せず)が設けられており、この切欠部には、バッテリー8の電池切片8bと電気的に接続するための電池切片を備えた接続部材34が取り付けられるようになっている。
【0058】またパワー基板22bの内側の面上には、前記バッテリー8を充電させるための充電回路(図示せず)やサーマルヘッド20及びサーマルヘッド駆動機構21等を制御するための制御回路等が配設されるようになっている。さらに、パワー基板22bの側面側端部には、サーマルヘッド駆動機構21や大型コンデンサ36等に対して電気的に接続を行うための、コネクタ32a,32bが設けられている。
【0059】なお、前記接続部材34や充電回路、制御回路等は、図示はしないがパワー基板上に必要な配線形態に基づき設けられた印刷パターンによって、電気的に接続されるようになっている。
【0060】また、パワー基板22bの中央部分に取り付けられた接続部材34の外側には、少なくとも3つの電池切片が突出するように設けられており、バッテリー8が本体カバー2のバッテリー取付用溝2cに装着された場合には、これら接続部材34の電池切片とバッテリー8の電池切片8bとが接触して導通することにより、バッテリー8の電力をプリンタ装置1本体内へと供給することが可能である。
【0061】このような形状に構成された基板22は、図5に示すように、本体カバ2と本体底部3とで構成される筐体内部の外装寄りに配置されて実装される。
【0062】次に、小型軽量化を可能にしたノイズ対策に関する改良について説明する。
【0063】本実施の形態のプリンタ装置1では、図3及び図5に示すように上記の如く略L字状の基板22の制御基板22a上に、導電性を有する金属板、あるいは導電性の有する樹脂板部材で背面側がU字形状に折曲するように形成された前記ガイド板13a,13bが配置されると共に、これらのガイド板13a,13bにより形成される記録紙搬送経路44(図5参照)が前記基板22の内側に配置されるようになっている。
【0064】これらのガイド板13a,13bは、上述したように背面側がU字形状に折曲するように、また底面側が平面形状に形成され且つ長さが異なる形状に形成された2枚のガイド板であり、これら2枚のガイド板を並設することによって、プリント時に記録紙6を搬送するための記録紙搬送経路44(図5参照)が形成されることになる。またこれらガイド板13a,13bは、金属または樹脂部材で形成されているので、記録紙搬送経路にとって必要な剛性も得ることが出来る。なお、前記ガイド部材13a,13bは、それぞれ板状に形成されたものであるが、例えば複数の孔等を設けたメッシュ形状に構成しても良く、この場合、効果的に複数の孔を介して装置内部の発生熱を放熱する作用が得られるとともに、軽量化の面で特に有効である。
【0065】また、これらのガイド板13a,13bは、ガイド板13aに設けられた突起部13Cを基板22aのグランドにリード線等で接続することによってアースに接続されており、仮にこれらガイド板13a,13bの上部に配置されるサーマルヘッド20やサーマルヘッド機構21のモータ21a、あるいは図示しない放熱ファン25のモータ手段等のノイズ発生源から電気的なノイズ成分が発生したとしても、これをアースへと回避させることができるようになっている。
【0066】つまり、本実施の形態では、図4及び図5に示すように、ノイズ発生源であるサーマルヘッド20やサーマルヘッド機構21のモータ21a、あるいは図示しない放熱ファン25のモータ手段等のノイズ発生源と、基板22の制御基板22aとの間に、平面を介して遮蔽するとともに記録紙搬送経路44を形成するためのシールド特性を有するガイド板13a,13bが配設されることになる。
【0067】したがって、このようにノイズ発生源と制御基板22aとの間にシールド特性を有するガイド板13a,13bを介在させたことにより、サーマルヘッドやモータ手段等からの制御基板22aへのノイズの混入を防止することができ、すなわち機器性能の安定化を図ることが可能となる。また、上記形状のガイド板13a,13bによって形成される記録紙搬送経路44の形状やサーマルヘッド20及びモータ21a等のノイズ発生源、ガイド板13a13b及び基板22との配置構造等によって、ノイズ対策と共に装置の小型化を図ることが可能となる。
【0068】さらに、本実施の形態では、ノイズ対策及びこれに伴う小型化の配置構造を利用し、小型化に最適な部品の実装配置もなされている。
【0069】具体的には、図5に示すように、基板22の制御回路基板22aが、前記記録紙搬送経路44の略直線部分と略平行に配置され、一方、パワー基板22bが制御基板22aに略垂直に接続されると共に前記ガイド板13a,13bの略U字形状部分近傍に配置されることにより、前記ガイド板13a,13bと前記制御器板22a及びパワー基板22bとで挟まれる箇所には、第1の空間50が形成されると共に、前記ガイド板13a,13bにより形成された記録紙搬送経路44のU字形状部分と前記パワー基板22bとの間には、第2の空間51が形成されることになる。
【0070】装置の小型化をより確実に実現するためには、該装置に搭載される各種電子部品を如何に装置1内部に効率良く実装配置することも重要である。特に、DCインレット(例えばAC/DC変換入力用の電子部品),リレー,コイル,コネクタやサーマルヘッド駆動時の一時的な電圧低下をカバーするための大型コンデンサ等の大型電子部品の実装配置については、考慮する必要がある。
【0071】そこで、本実施の形態では、ノイズ対策に伴う基板22の形状やガイド板13a,13bによる記録紙搬送経路形状、及びこれらの配置構造によって小型化を実現するとともに、さらに、このガイド板13a,13と基板22との配置形態によって形成された前記第1及び第2空間50,51を活用して、上述した大型電子部品等を効率良く実装することにより、小型化を実現している。
【0072】例えば、図4及び図5に示すように、制御基板22a又はパワー基板22bの回路基板上に配置されるDCインレット(図示せず),リレー(図示せず),コイル35,コンデンサ36,コネクタ23,25,32a,32c,32d、あるいは図示しない背の高いチップ部品を、前記第1の空間50又は第2の空間51に集中的に配置して実装する。このように第1の空間50又は第2の空間51に効率よく大型電子部品を集中的に実装することにより、プリンタ装置1の小型化をさらに確実に図ることが可能となる。
【0073】したがって、上記の如く本実施の形態のプリンタ装置1では、ノイズ発生源であるサーマルヘッド20やサーマルヘッド機構21のモータ21a、あるいは図示しない放熱ファン25のモータ手段等のノイズ発生源と、基板22の制御基板22aとの間に、平面を介して遮蔽するとともに記録紙搬送経路44を形成するためのシールド特性を有するガイド板13a,13bを介在させた配置構造とすることにより、サーマルヘッドやモータ手段等からの制御基板22aへのノイズの混入を防止することができ、すなわち機器性能の安定化を図ることが可能となる。
【0074】また、上記形状のガイド板13a,13bによって形成される記録紙搬送経路44の形状やサーマルヘッド20及びモータ21a等のノイズ発生源、ガイド板13a13b及び基板22との配置構造、さらにはその構造に伴い最適な大型部品等の実装配置構造等によって、ノイズ対策と共に装置の小型化を図ることが可能となり、携帯用として好適なプリンタ装置を構成することが可能となる。
【0075】また、基板の製造工程や基板に対する大型実装部品の製造工程を考慮しても、基板22が2つの基板22a,22bにて構成され、しかもコネクタ23を用いた組み立てが可能である構成となっていることから、それぞれ分担して基板の製造作業を行うことができるので容易であり、また組立作業や基板等に対する大型電子部品の実装工程についても、容易に行うことができる。よって、製造工程の簡略化を図ることも可能となり、コスト低減にも大きく寄与する。
【0076】さらに、制御基板22aが該装置1の底面に設けられているので、装置1のメンテナンス、調整等も容易に行えるという効果も得ることが可能である。
【0077】次に、上記構成のプリンタ装置の動作を図5を参照しながら詳細に説明する。
【0078】まず、給紙カセット5に収容されている最上層の記録紙6が給紙ローラ18によってプリンタ装置1内部へと移送される。このとき、給紙カセット5のプリンタ装置側基端部がR形状に構成されているので、記録紙6は円滑に給紙ローラ18の回転によって移送することができる。
【0079】装置内部前方に配置されたピンチローラ15及びグリップローラ40の前段には、メインフレーム12の取り付けられた記録紙搬送経路43a,43bを形成するガイド板41a,41b,43cが設けられており、給紙ローラ18により移送された記録紙6は、このガイド板41cに取り付けられたテープ部材42を押し上げながら、形成された搬送経路43aを介してピンチローラ15とグリップローラ40との間に搬送される。このとき、図示はしないがガイド板41bの記録搬送経路近傍に取り付けられたセンサーによって、記録紙6が正常に搬送されているか否かが検出され、この検出結果に応じて、制御基板22aに設けられた主要制御部によってプリント動作開始の有無が決定される。正常に搬送されていない場合には、制御部は本体カバー2面上の表示部2eにエラー表示等を行わせ、そうでない場合には、プリント動作を開始するように駆動制御を行う。
【0080】プリント動作を開始すると、ピンチローラ15とグリップローラ40とによって記録紙6は挟持され、制御部、つまり、制御基板22a上に設けられた記録紙送り制御用の回路によって、記録紙送り/リボン送り機構17の駆動が制御されて、表面に滑り止め手段が施してあるグリップローラ40の回転駆動により、プリント時における記録紙6の搬送が調整される。つまり、記録紙6の先端部分がガイド板13a,13bにより形成された記録紙搬送経路44を介して搬送され、記録紙6の後端部分がサーマルヘッド20とプラテンローラ14とにおけるプリント開始地点に到達するように記録紙6の搬送が制御される。
【0081】プリント時、グリップローラ40及びピンチローラ15による回転により、この記録紙6とインクリボン7aとをサーマルヘッド20とプラテンローラ14との間で押圧しながら移送して、パワー基板22b上に設けられた制御回路(図示せず)によってサーマルヘッド20の発熱体に電流を流すことにより、インクリボン7aの熱転写インクを溶解又は昇華して、記録紙6に転写してプリントを行う。同時に、プリント時、インクリボン送り制御用の回路によって、プリント時に必要なインクリボン7aの送りも制御される。
【0082】この場合、インクリボン7aの一色目のイエロー(Y)を記録紙6にプリントするときには、ピンチローラ15とグリップローラ40とで記録紙6を図中左側方向に移送し、且つこの記録紙6とインクリボン7aとをサーマルヘッド20とプラテンローラ14との間で押圧しながら移送して、サーマルヘッド20の発熱体(図示せず)にイエロー(Y)に応じた画像情報信号を供給している。
【0083】またこのときの記録紙6の先端部は、U字形状のガイド板13aとその内側に配設された同形状のガイド板13bとで構成される記録紙搬送経路44内にあり、一方記録紙6の後端部分は、搬送経路43aを介してガイド板41cに取り付けられたテープ部材42を押し下げながら記録紙搬送経路43bに移送しながら、一色目のプリントが実施される。
【0084】なお、プリント時におけるサーマルヘッド20の位置は、例えば3つのポジション(上部に移動した位置、図中に示すように下部に移動した位置、そして、それらの中間位置となる待機状態時のパーシャル位置)となるようにサーマルヘッド駆動機構21によって切換動作が可能であり、プリント動作に応じて、パワー基板22b上に設けられた制御回路38によりその位置が制御されるようになっている。
【0085】そして、記録紙6への一色目のイエロー(Y)のプリントが終了すると、制御回路38は、サーマルヘッド駆動機構21を駆動制御して、サーマルヘッド20をプラテンローラ14側から離間させてパーシャル位置に移動させる一方、ピンチローラ15及びグリップローラ40とで記録紙6をプリンタ装置1の後方(図中右側方向)に戻し、次に、以降上記の動作を繰り返して二色目のマゼンタ(M),三色目のシアン(C),透明のオーバーコート(OP)の順に記録紙6上に各色を順次重ね合わせてカラープリントを行う。
【0086】なお、各色のプリントが開始されるまでの間、記録紙6はグリップローラ40とピンチローラ15によって該プリンタ装置1の後方側(図中右側方向)に移送されることになるが、このとき、記録紙6の先端部は、U字形状のガイド板13,13bとの記録紙搬送経路44内に案内されながら移送され、図示しないセンサーによって該記録紙6の後端部分が検出されると、この検出結果に基づきピンチローラ15及びグリップローラ40による回転制御によって、記録紙6の後端部がサーマルヘッド20とプラテンローラ14とのプリント開始位置にセットされる。
【0087】こうして、各色全てのプリントが終了すると、プリントされた記録紙6は、図示しない排出のための紙送り機構によって、記録紙搬送経路43bを通って装置外部に排出され、プリント動作を完了する。
【0088】なお、本実施の形態のプリンタ装置1においては、ノイズ発生源と制御基板22aとの間にシールド特性を有するガイド板13a,13bを介在させた構成となっているので、例えばプリント動作中にサーマルヘッド20やサーマルヘッド機構21のモータ21a、放熱ファン25のモータ手段(図示せず)等のノイズ発生源から電気的なノイズ成分が発生したとしても、上記ガイド板13a13bによるシールド特性によって、常時制御基板22aへのノイズ発生源からのノイズ成分の混入を防止しているので、記録紙送り制御動作やインクリボン送り制御動作等、正常に動作させることが可能となり、安定したプリント機能を実行させることができる。
【0089】したがって、本実施の形態によれば、上述したようにノイズ発生源であるサーマルヘッド20やサーマルヘッド機構21のモータ21a、あるいは図示しない放熱ファン25のモータ手段等のノイズ発生源と、基板22の制御基板22aとの間に、平面を介して遮蔽するとともに記録紙搬送経路44を形成するためのシールド特性を有するガイド板13a,13bを介在させた配置構造とすることにより、サーマルヘッドやモータ手段等からの制御基板22aへのノイズの混入を防止することができ、すなわち機器性能の安定化を図ることが可能となる。
【0090】また、同時に、上記形状のガイド板13a,13bによって形成される記録紙搬送経路44の形状やサーマルヘッド20及びモータ21a等のノイズ発生源、ガイド板13a13b及び基板22との配置構造、さらにはその構造に伴い最適な大型部品等の実装配置構造等によって、ノイズ対策と共に装置の小型化を図ることが可能となり、携帯用として好適なプリンタ装置を構成することが可能となる。
【0091】また、基板の製造工程や基板に対する大型実装部品の製造工程を考慮しても、基板22が2つの基板22a,22bにて構成され、しかもコネクタ23を用いた組み立てが可能である構成となっていることから、それぞれ分担して基板の製造作業を行うことができるので容易であり、また組立作業や基板等に対する大型電子部品の実装工程についても、容易に行うことができる。よって、製造工程の簡略化を図ることも可能となり、コスト低減にも大きく寄与する。
【0092】さらに、制御基板22aが該装置1の底面に設けられているので、装置1のメンテナンス、調整等も容易に行えるという効果も得ることが可能である。
【0093】なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、前記実施の形態を応用させた場合でも本発明に含まれるものである。
【0094】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、ノイズ発生源であるサーマルヘッド20やサーマルヘッド機構21のモータ21a、あるいは図示しない放熱ファン25のモータ手段等のノイズ発生源と、基板22の制御基板22aとの間に、平面を介して遮蔽するとともに記録紙搬送経路44を形成するためのシールド特性を有するガイド板13a,13bを介在させた配置構造とすることにより、サーマルヘッドやモータ手段等からの制御基板22aへのノイズの混入を防止して、機器性能の安定化を図ることが可能となり、同時にこれらの配置構造やその構造に伴い最適な大型部品等の実装配置構造等によって、ノイズ対策と共に装置の小型化を図ることが可能となり、携帯用として好適なプリンタ装置を構成することが可能となる。また、該プリンタ装置1に搭載される基板22aの形状や配置構造を採用することにより、製造工程の簡略化を図ることも可能で製造コスト低減にも大きく寄与することは勿論のこと、該プリンタ装置1のメンテナンスや調整等も容易に行うことができるという効果も得ることができる。




 

 


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