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発明の名称 ワイピング機構
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−179998(P2001−179998A)
公開日 平成13年7月3日(2001.7.3)
出願番号 特願平11−371664
出願日 平成11年12月27日(1999.12.27)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056 EA16 JB04 JB08 JB10 
発明者 上野 文敬
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ワイパーブレードと;前記ワイパーブレードを、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドのノズル列及びその周辺に接触可能な動作位置と、前記ノズル列及びその周辺から退避した退避位置と、の間で選択的に切り換えるワイパーブレード動作切り換え手段と;前記ワイパーブレードを、前記ノズル列に沿い移動させるワイパーブレード移動手段と;を備えていて、前記ワイパーブレードが前記動作位置に配置されている間に前記ワイパーブレード移動手段が前記ワイパーブレードを前記ノズル列に沿った所定の拭い範囲内で移動させることにより前記ワイパーブレードに前記ノズル列及びその周辺を拭わせる、ワイピング機構であって、前記ワイパーブレード動作切り換え手段が前記ワイパーブレードを前記退避位置から前記動作位置へと切り換える際に、前記ワイパーブレードの先端が前記所定の拭い範囲に向かって移動するように、前記ワイパーブレードを回動させることを特徴としたワイピング機構。
【請求項2】 ワイパーブレードと;前記ワイパーブレードを、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドのノズル列及びその周辺に接触可能な動作位置と、前記ノズル列及びその周辺から退避した退避位置と、の間で選択的に切り換えるワイパーブレード動作切り換え手段と;前記ワイパーブレードを、前記ノズル列に沿い移動させるワイパーブレード移動手段と;を備えていて、前記ワイパーブレードが前記動作位置に配置されている間に前記ワイパーブレード移動手段が前記ワイパーブレードを前記ノズル列に沿った所定の拭い範囲内で移動させることにより前記ワイパーブレードに前記ノズル列及びその周辺を拭わせる、ワイピング機構であって、前記ワイパーブレード動作切り換え手段が前記ワイパーブレードを前記動作位置から前記退避位置へと切り換える際に、前記ワイパーブレードの先端が前記所定の拭い範囲に向かって移動するように、前記ワイパーブレードを回動させることを特徴としたワイピング機構。
【請求項3】 ワイパーブレードと;前記ワイパーブレードを、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドのノズル列及びその周辺に接触可能な動作位置と、前記ノズル列及びその周辺から退避した退避位置と、の間で選択的に切り換えるワイパーブレード動作切り換え手段と;前記ワイパーブレードを、前記ノズル列に沿い移動させるワイパーブレード移動手段と;を備えていて、前記ワイパーブレードが前記動作位置に配置されている間に前記ワイパーブレード移動手段が前記ワイパーブレードを前記ノズル列に沿った所定の拭い範囲内で移動させることにより前記ワイパーブレードに前記ノズル列及びその周辺を拭わせる、ワイピング機構であって、前記ワイパーブレード動作切り換え手段が、前記ワイパーブレードを前記退避位置から前記動作位置へと切り換える際と前記ワイパーブレードを前記動作位置から前記退避位置へと切り換える際の両方において、前記ワイパーブレードの先端が前記所定の拭い範囲に向かって移動するように、前記ワイパーブレードを回動させることを特徴としたワイピング機構。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドのノズル列及びその周辺に付着しているインクやインク以外の異物を拭うワイピング機構に関係している。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは低騒音で高速印字が出来るという利点を備えており、パソコン等に代表される情報処理装置の出力装置として近年広く使用されるようになって来た。しかしながらインクジェットプリンタのインクジェットヘッドは微小なインクジェットノズルの列を備えていて、この微小なインクジェットノズルは乾燥したインクや紙粉等の異物が付着すると予め設定された性能を発揮することが出来ない。またインクジェットヘッドの液路内をリフレッシュするために吐出回復(吸引回復、吐出回復など)を行うことにより、インクジェットノズル表面にインク液滴が付着することによっても所望の性能を発揮することが出来ない。この為に、従来のインクジェットプリンタは、インクジェットヘッドの使用の開始直前や吐出回復を行った後にインクジェットノズルの列及びその近傍を拭うワイピング機構を備えている。
【0003】次に、図7の(A)乃至(F)を参照しながら、このような従来のワイピング機構の構造の要部と一連の動作について概略的に説明する。
【0004】なお図7の(A)乃至(F)は、上記従来のワイピング機構の構造の要部と一連の動作とを側方から見て概略的に示した側面図である。
【0005】図7の(A)には、図示しない複数のインクジェットノズルが上下方向に一列に配置された印字表面10aを有しているインクジェットヘッド10が示されている。図7の(A)においてインクジェットヘッド10は所定のホームポジションに配置されていて、ホームポジションに配置されているインクジェットヘッド10のノズル表面10aに対面した位置に従来のワイピング機構12が配置されている。
【0006】ワイピング機構12は、例えばゴム等の弾性体により形成されたワイパーブレード14と、ワイパーブレード14の先端をインクジェットヘッド10のノズル表面10aに向けた動作位置とワイパーブレード14の先端を下方に向けてインクジェットヘッド10のノズル表面10aから退避した退避位置との間で選択的に切り換えるワイパーブレード動作切り換え手段16と、ワイパーブレード14を前記ノズル列に沿い上下方向に所定の拭い範囲Xに加えて上記所定の拭い範囲の上端を超えた幾分かまで移動させるワイパーブレード移動手段18と、を備えている。
【0007】なお従来例において上記所定の拭い範囲は、少なくともインクジェットヘッド10のノズル表面10aの前述した図示しない複数のインクジェットノズルの列の上端と下端との間であるが、好ましくはノズル表面10aの上端と下端との間である。
【0008】図7の(A)はワイパーブレード14がワイピング機構12におけるホームポジションに位置している状態を示している。ホームポジションのワイパーブレード14は前記所定の範囲の下端において先端を下方に向けられインクジェットヘッド10のノズル表面10aから退避した退避位置にある。
【0009】インクジェットヘッド10の図示しない複数のインクジェットノズルの列またはその周辺部を拭う必要がある時、ワイパーブレード14は、図7の(B)中に示されている如く、先端を下方に向けたままワイパーブレード移動手段18により上記所定の拭い範囲の上端に向かい移動される。
【0010】上記所定の拭い範囲の上端にワイパーブレード14の基端部が到達した後もワイパーブレード14は先端を下方に向けたままワイパーブレード移動手段18により上記上端を超えて上方に所定の幾分かの距離をさらに移動し、その後に図7の(C)中に示されているように、ワイパーブレード14は、ワイパーブレード動作切り換え手段16により基端部を中心に上方に向かい回動される。なおこの回動の間にワイパーブレード14の先端はインクジェットヘッド10のノズル表面10aに接触しない。そしてこの回動の結果、図7の(D)中に示されているように、ワイパーブレード14は退避位置から、その先端をノズル表面10aに向かわせる動作位置へと切り換えられる。
【0011】次にワイパーブレード14は、動作位置に配置された状態でワイパーブレード移動手段18により上記所定の拭い範囲の下端に向かい移動される。この移動の間に、ワイパーブレード14がインクジェットヘッド10の上端に対応した上記所定の拭い範囲の上端に到達すると、図7の(E)中に示されている如く、動作位置のワイパーブレード14の先端はインクジェットヘッド10のノズル表面10aの拭いを開始し、ノズル表面10a上の図示されていない複数のインクジェットノズルの列及びその周辺部を拭い、これらに付着していた乾燥したインクや紙粉のような異物を除去する。
【0012】インクジェットヘッド10のノズル表面10aの下端に対応した上記所定の拭い範囲の下端であるホームポジションに到達したワイパーブレード14は、図7の(F)中に示されている如く、ワイパーブレード動作切り換え手段16により基端部を中心に下方に向かい回動される。この結果、図7の(F)中に示されているように、ワイパーブレード14は、インクジェットヘッド10のノズル表面10aに先端が向かわせられている動作位置から先端が下方に向けられインクジェットヘッド10のノズル表面10aから退避した退避位置へと切換えられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図7の(A)乃至(F)を参照しながら説明した従来のワイピング機構の構造の要部と動作とから明らかなように、上記従来のワイピング機構においては、上記所定の拭い範囲の上端と下端の両方でワイパーブレード14がワイパーブレード動作切り換え手段16により退避位置から動作位置へと、または動作位置から退避位置へと切り換えられる際、ワイパーブレード14の先端は上記所定の拭い範囲よりも上方または下方、即ち上記所定の拭い範囲よりも上下方向における外側、に向かわせられていて、インクジェットヘッド10のノズル表面10aから離間する方向に向かわせられている。
【0014】この結果として、上記従来のワイピング機構においては、図7の(C)及び(F)中において参照符号20により示されている如く、上記所定の拭い範囲の上端と下端において退避位置から動作位置へと、または動作位置から退避位置へと切り換えられるワイパーブレード14の先端からは、ワイパーブレード14に付着しているインクがインクジェットヘッド10のノズル表面10aの上端と下端の近傍に飛び散り、これらの近傍を汚し易い。特に、図7の(F)中に図示されているように、ワイパーブレード14がノズル表面10aから離間する際には、ワイパーブレード14が撓んだ状態でノズル表面10aとの当接が解除されるため、ノズル表面10a上で拭き集めたインクをワイパーブレード14自身の弾性回復力によって飛び散らせ易い。
【0015】しかも上述した従来のワイピング機構においては退避位置のワイパーブレード14の先端が下方を向けられているので、図7の(A)中において参照符号22により示されている如く、ワイパーブレード14が退避位置に配置されている間にワイパーブレード14上に付着しているインクはその自重によりワイパーブレード14の先端に集まることになる。このためインクが下方に滴下して従来のワイピング機構の下方に配置されている部材を汚すことがあった。また、下方に滴下しなくてもワイパーブレード14の先端に集まったインクは、ワイパーブレード14が上記所定の拭い範囲の上端において退避位置から動作位置に回動して切り換えられる際にワイパーブレード14の先端から前述した如く飛び散るインクの量を多くするため、周辺を汚す度合いをひどくしていた。
【0016】しかもワイパーブレード14の先端に集まったインクは切り換えの際の回動によっても完全にはワイパーブレード14の先端から飛び散らず、ワイパーブレード14はインクで汚れた状態でノズル表面10aを拭うことになり、ノズル表面10aの汚れを十分に除去することが出来なかった。
【0017】また上述した従来例においては、ワイパーブレード14がワイパーブレード移動手段18により、ノズル表面10aの上端と下端との間に対応した所定の拭い範囲を上方に所定の幾分か超えて移動するので、ワイパーブレード14の移動空間をノズル表面10aの上端を超えた上方に突出して確保しなければならなかった。
【0018】この発明は上記事情の下でなされ、この発明の目的は、ワイピング機構の動作に伴うインクによるワイピング機構の周辺の汚れを防止することが出来るとともにインクジェットヘッドのノズル表面上の所定の拭い範囲の間を確実かつ良好に拭うことが出来るワイピング機構を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】前述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従ったワイピング機構は:ワイパーブレードと;前記ワイパーブレードを、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドのノズル列及びその周辺に接触可能な動作位置と、前記ノズル列及びその周辺から退避した退避位置と、の間で選択的に切り換えるワイパーブレード動作切り換え手段と;前記ワイパーブレードを、前記ノズル列に沿い移動させるワイパーブレード移動手段と;を備えていて、前記ワイパーブレードが前記動作位置に配置されている間に前記ワイパーブレード移動手段が前記ワイパーブレードを前記ノズル列に沿った所定の拭い範囲内で移動させることにより前記ワイパーブレードに前記ノズル列及びその周辺を拭わせる、ワイピング機構であって、前記ワイパーブレード動作切り換え手段が前記ワイパーブレードを前記退避位置から前記動作位置へと切り換える際に、前記ワイパーブレードの先端が前記所定の拭い範囲に向かって移動するように、前記ワイパーブレードを回動させることを特徴としている。
【0020】前述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従った別のワイピング機構は:ワイパーブレードと;前記ワイパーブレードを、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドのノズル列及びその周辺に接触可能な動作位置と、前記ノズル列及びその周辺から退避した退避位置と、の間で選択的に切り換えるワイパーブレード動作切り換え手段と;前記ワイパーブレードを、前記ノズル列に沿い移動させるワイパーブレード移動手段と;を備えていて、前記ワイパーブレードが前記動作位置に配置されている間に前記ワイパーブレード移動手段が前記ワイパーブレードを前記ノズル列に沿った所定の拭い範囲内で移動させることにより前記ワイパーブレードに前記ノズル列及びその周辺を拭わせる、ワイピング機構であって、前記ワイパーブレード動作切り換え手段が前記ワイパーブレードを前記動作位置から前記退避位置へと切り換える際に、前記ワイパーブレードの先端が前記所定の拭い範囲に向かって移動するように、前記ワイパーブレードを回動させることを特徴としている。
【0021】前述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従ったさらに別のワイピング機構は:ワイパーブレードと;前記ワイパーブレードを、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドのノズル列及びその周辺に接触可能な動作位置と、前記ノズル列及びその周辺から退避した退避位置と、の間で選択的に切り換えるワイパーブレード動作切り換え手段と;前記ワイパーブレードを、前記ノズル列に沿い移動させるワイパーブレード移動手段と;を備えていて、前記ワイパーブレードが前記動作位置に配置されている間に前記ワイパーブレード移動手段が前記ワイパーブレードを前記ノズル列に沿った所定の拭い範囲内で移動させることにより前記ワイパーブレードに前記ノズル列及びその周辺を拭わせる、ワイピング機構であって、前記ワイパーブレード動作切り換え手段が、前記ワイパーブレードを前記退避位置から前記動作位置へと切り換える際と前記ワイパーブレードを前記動作位置から前記退避位置へと切り換える際の両方において、前記ワイパーブレードの先端が前記所定の拭い範囲に向かって移動するように、前記ワイパーブレードを回動させることを特徴としている。
【0022】
【作用】前述したこの発明に従った第1のワイピング機構においては、前記ワイパーブレード動作切り換え手段が、前記ワイパーブレードを前記退避位置から前記動作位置へと切り換える際に、前記ワイパーブレードの先端が前記所定の拭い範囲に向かって移動するように回動するので、ワイパーブレードに付着しているインクが飛散しても、飛散するインクの大部分は前記所定の拭い範囲内に飛散することになり、インクジェットヘッド周辺を汚すことを低減することが出来る。また、拭い範囲内に飛散したインクは、これから行われるワイパーブレードによる拭き取り動作によって十分に除去することが出来る。
【0023】前述したこの発明に従った第2のワイピング機構においては、前記ワイパーブレード動作切り換え手段が、前記ワイパーブレードを前記動作位置から前記退避位置へと切り換える際に、前記ワイパーブレードの先端が前記所定の拭い範囲に向かって移動するように回動するので、ワイパーブレードに付着しているインクが飛散しても、飛散するインクの大部分はワイピング機構自身に向かい飛散することになり、既に拭き取りが行われた所定の拭い範囲内を汚すことを低減できる。
【0024】前述したこの発明に従った最後の1つのワイピング機構においては、前記ワイパーブレード動作切り換え手段が、前記ワイパーブレードを前記退避位置から前記動作位置へと切り換える際及び前記ワイパーブレードを前記動作位置から前記退避位置へと切り換える際の両方において前記ワイパーブレードの先端が前記所定の拭い範囲に向かって移動するように回動しているので、上述したこの発明に従った先の2つのワイピング機構よりもさらに良好にインクジェットヘッド周辺を汚すことがなくなる。
【0025】以下、この発明のワイピング機構の種々の実施の形態を添付の図面中の図1乃至図6を参照しながら詳細に説明する。
【0026】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]まず最初は図1,図2の(A),そして図5の(A)を参照しながら,この発明のワイピング機構の第1の実施の形態の構成を詳細に説明する。
【0027】第1の実施の形態のワイピング機構20は、インクジェットプリンタにおいてホームポジションに配置されているインクジェットノズルヘッド22のインクジェットノズル表面22aに対面して配置されている。インクジェットノズル表面22aには、複数の図示されていないインクジェットノズルが+Y方向及び−Y方向に直線状に所定の間隔で一直線状に配列されている。
【0028】ワイピング機構20はハウジング24を備えている。ハウジング24は、インクジェットノズル表面22aにおいて複数の図示されていないインクジェットノズルが配列されている+Y方向及び−Y方向に細長く延出している長四角形状の外観をしている。
【0029】ハウジング24は、インクジェットノズル表面22aに対面した+Z側の壁が全面的に開放されているとともに、インクジェットノズル表面22aとは反対の方向を向いている−Z側の壁(−Z側側壁24aとする)が−Y方向における半分を開口されている。−Z側側壁24aのこの開口を参照符号25で指摘する。
【0030】ハウジング24において+X側の壁(+X側側壁24bとする)には、+Y方向及び−Y方向に直線状に所定の距離延出した案内溝24cが形成されている。−X側の壁(−X側側壁24dとする)にも、+Y方向及び−Y方向に直線状に所定の距離延出した幅広で細長い案内軸取り付け開口が形成されている。
【0031】案内軸取り付け開口には案内溝24cと同様に+Y方向及び−Y方向に直線状に延出した案内軸26が配置されていて、案内軸26は+X側側壁24bの案内溝24cに対して平行な状態にある。案内軸26の長手方向の両端はハウジング24における+Y側の壁(+Y側端壁24eとする)及び−Y側の壁(−Y側端壁24fとする)により支持されている。
【0032】ハウジング24の内部空間には移動部材28が収容されている。移動部材28は、ハウジング24の+X側側壁24bの案内溝24c中に挿入された案内突起28aと、−X側側壁24dの案内軸26が挿入された滑り軸受孔28bと、を有している。この為、移動部材28は上記内部空間中で案内溝24c及び案内軸26により移動方向と移動範囲を規制されながら+Y方向及び−Y方向に直線状に移動可能になっている。移動部材28のこのような移動は、移動部材28に連結されている図示されていない公知の駆動手段により選択的に実行される。
【0033】移動部材28はさらに−Y方向に突出した押圧突起28cも有している。
【0034】移動部材28には、ワイパーブレード30を支持しているワイパーブレード支持部材32が搭載されている。ワイパーブレード30は弾性を有しインクを吸収しにくい材料、例えばゴムまたはプラスチック、により形成されている。移動部材28に対しワイパーブレード支持部材32は、図1や図2の(A)中に示されている如くワイパーブレード30の先端を+Y方向に向けた退避位置とワイパーブレード30の先端を+Z方向に向けた動作位置との間で略90度の範囲を回動可能に支持されている。
【0035】退避位置のワイパーブレード30の先端はインクジェットプリンタのホームポジションのインクジェットヘッド22の図示されていないノズル列及びその周辺から退避し遠ざかっており、動作位置のワイパーブレード30の先端はインクジェットプリンタのホームポジションのインクジェットヘッド22の図示されていないノズル列及びその周辺に接触可能になっている。
【0036】この回動可能な支持の為の構成についてより詳細に説明する。ワイパーブレード支持部材32は+X側側面及び−X側側面から+X方向及び−X方向に同軸に突出した1対の回動軸32aを有しており、移動部材28はワイパーブレード支持部材32の1対の回動軸32aを回動可能に収容するとともに+X方向に移動可能に支持した1対の軸受28dを有している。ワイパーブレード支持部材32はさらに、1対の回動軸32aの間に1対の回動軸32aに対して同軸に配置された付勢手段巻回軸32bを有している。付勢手段巻回軸32bには、図1中に示されている如く略U字形状に湾曲された付勢手段34(この実施の形態では引っ張りコイル)が被せられていて、付勢手段34の両端は移動部材28の1対の係合爪に係合されている。付勢手段34は移動部材28の1対の軸受28dに対しワイパーブレード支持部材32の1対の回動軸32aを着座させるよう付勢手段巻回軸32bを介してワイパーブレード支持部材32を付勢しているとともに、付勢手段34の付勢力に抗して1対の軸受28dから+Z方向へ1対の回動軸32aが僅かに浮き上がることを許容している。
【0037】ワイパーブレード支持部材32が図1や図2の(A)中に示されている如くワイパーブレード30の先端を+Y方向に向けた退避位置に配置されている時には、退避位置のワイパーブレード支持部材32の−Z側端面32cが移動部材28の+Z側表面28eに当接している。この当接と、付勢手段34の付勢力が移動部材28の1対の軸受28dに対しワイパーブレード支持部材32の1対の回動軸32aを着座させるよう付勢していることとが、ワイパーブレード支持部材32を安定して退避位置に配置しておくことに貢献している。
【0038】ワイパーブレード支持部材32がワイパーブレード30の先端を+Z方向に向けた動作位置に配置されている時には、退避位置のワイパーブレード支持部材32の+Z側端面32dが移動部材28の+Y側表面28fに当接している。この当接と、付勢手段34の付勢力が移動部材28の1対の軸受28dに対しワイパーブレード支持部材32の1対の回動軸32aを着座させるよう付勢していることとが、ワイパーブレード支持部材32を安定して動作位置に配置しておくことに貢献している。
【0039】さらにワイパーブレード支持部材32において退避位置のワイパーブレード支持部材32の+Z側端面32dと−Y側端面との交差領域32eは湾曲されている。ワイパーブレード支持部材32が移動部材28上で退避位置と動作位置との間で回動する間に退避位置と動作位置との中間に到達すると、ワイパーブレード支持部材32の湾曲した交差領域32eが移動部材28の+Z側表面28eと+Y側表面28fとの交差領域に当接し、またワイパーブレード支持部材32の1対の回動軸32aが移動部材28の1対の軸受28dから付勢手段34の付勢力に抗して僅かに浮き上がるので、不安定な状態になる。この為、ワイパーブレード支持部材32が退避位置から動作位置へと回動する際には、ワイパーブレード支持部材32が上記中間に到達した後は安定した状態の動作位置へとワイパーブレード支持部材32が付勢手段34の付勢力により急速に移動される。同様に、ワイパーブレード支持部材32が動作位置から退避位置へと回動する際には、ワイパーブレード支持部材32が上記中間に到達した後は安定した状態の退避位置へとワイパーブレード支持部材32が付勢手段34の付勢力により急速に移動される。
【0040】ワイパーブレード支持部材32の+X側回動軸32aの端には第1の動作切り換えレバー36が固定されている。第1の動作切り換えレバー36は、ワイパーブレード支持部材32がワイパーブレード30の先端を+Y方向に向けた退避位置に配置されている時には+Z方向に先端を向けており、ワイパーブレード支持部材32がワイパーブレード30の先端を+Z方向に向けた動作位置に配置されている時には−Y方向に先端を向けている。
【0041】ハウジング24の+X側側壁24bの内表面において+Y側の端の近傍には+Z側開口の周囲に沿い第1の動作切り換え突起38が形成されており、またハウジング24の−X側側壁24dの内表面において−Y側の端の近傍には+Z側開口の周囲に沿い第2の動作切り換え突起40が形成されている。
【0042】ハウジング24の−Y側端壁24fの内表面には、−Z側側壁24aの開口25から+Z側側壁の全面開口に向かうにつれて+Y側に序々に立ち上がるよう傾斜された絞り板42が装着されている。絞り板42は弾性を有した材料により形成されている。
【0043】ハウジング24の−Z側側壁24aの開口25には、+X方向及び−X方向に延出した回動中心軸44が支持されている。回動中心軸44には、ねじりコイルばね46が巻装されている。ねじりコイルばね46は大略的にV字形状をした外形状を有している。ねじりコイルばね46の1対の足部の中間部分は同軸に巻かれて1対のコイルを構成しており、1対のコイルが回動中心軸44に巻装されている。
【0044】回動中心軸44にはさらに揺動部材48が支持されている。揺動部材48は、回動中心軸44を回動中心としてハウジング24の−Z側側壁24aの開口25中で+Z方向及び−Z方向に揺動可能である。
【0045】揺動部材48についてより詳細に説明する。揺動部材48は、回動中心軸44に回動自在に支持された一端部を夫々が有している1対の足部48a,48bを含んでいる。1対の足部48a,48bは、回動中心軸44からハウジング24の+X側側壁24b及び−X側側壁24dの夫々の内表面に沿って−Y側端壁24fに向かい延出している。1対の足部の他端部(即ち、延出部)は、−Y側端壁24fの近傍で+X方向及び−X方向に延出している連結部48cにより相互に連結されている。
【0046】2つに折り畳まれたクリーナ支持板50の平坦な1対の足部50a,50bの間の隙間が揺動部材48の連結部48cの−Z側端縁から連結部48cに被せられている。揺動部材48の連結部48cに対し−Y側に位置しているクリーナ支持板50の一方の足部50bには連結部48cの−Z側端縁よりも−Z側に突出した係合突起50cが形成されている。
【0047】係合突起50cにはねじりコイルばね46の1対の足部の連結した中央部46aが係合されていて、上記1対の足部の相互に分離している他端部46bは、ハウジング24の−Z側側壁24aの外表面に係合されている。
【0048】これらの係合によりねじりコイルばね46中に発生した付勢力は、クリーナ支持板50を介して揺動部材48の連結部48cに伝わり、揺動部材48を+Z方向に付勢している。この付勢による回動中心軸44の回りの揺動部材48の回動は、ハウジング24の−X側側壁24dに沿った揺動部材48の一方の足部48bの+Z側縁が−X側側壁24dの内表面の所定の位置に形成されているストッパ突起52に当接することにより停止されている。
【0049】ハウジング24の+X側側壁24dに沿った揺動部材48の他方の足部48aの+Z側縁には−X側側壁24dに向かい押圧板48dが形成されている。
【0050】揺動部材48の連結部48cに対し−Y側に位置しているクリーナ支持板50の一方の足部50bにおいて+Z側の端には、クリーナ部材54が固定されている。クリーナ部材54はインクを吸収する材料、例えばスポンジ、により形成されている。クリーナ部材54は上記一方の足部50bの+Z側の端の+Y側表面及び−Y側表面を覆っており、さらには上記一方の足部50bの+Y側表面に沿い揺動部材48の連結部48cとハウジング24の−Y側端壁24fとの間を−Z方向に向かい延出している。クリーナ部材54の延出端は、ハウジング24の−Z側側壁24aの開口25を介してハウジング24の外部空間中に突出している。
【0051】次には、上述した如く構成されたことを特徴とするこの発明の第1の実施の形態に従ったワイピング機構20の動作について図1乃至図5の(B)を参照しながら詳細に説明する。
【0052】なおこの実施の形態では、+Y方向が垂直上方と一致し、−Y方向が垂直下方と一致している。
【0053】図2の(A)において第1の実施の形態に従ったワイピング機構20は、前述した如く、インクジェットプリンタにおいてホームポジションに配置されているインクジェットヘッド22のインクジェットノズル表面22aに対面して配置されている。
【0054】図2の(A)のワイピング機構20においてねじりコイルばね46の付勢力により付勢されている揺動部材48もまたクリーナ部材54を伴ってホームポジションに配置されている。揺動部材48のホームポジションとは、ねじりコイルばね46の付勢による回動中心軸44の回りの揺動部材48の回動がハウジング24の−X側側壁24dに沿った揺動部材48の一方の足部48bの+Z側縁が−X側側壁24dの内表面の所定の位置に形成されているストッパ突起52に当接することにより停止されている状態である。
【0055】図2の(A)のワイピング機構20において移動部材28もまたホームポジションに配置されている。ホームポジションにおける移動部材28はハウジング24の内部空間中でホームポジションの揺動部材48のねじりコイルばね46の1対の足部に対し1対の足部のそれぞれの中間のコイル部分と連結されている中間部分50c(図5の(A)参照)との間に当接していることにより、上記内部空間の−Y側の端部に安定して配置されている。
【0056】図2の(A)のワイピング機構20においてはさらに、ワイパーブレード30を伴ったワイパーブレード支持部材32もまたホームポジションに配置されている。ホームポジションのワイパーブレード支持部材32はワイパーブレード30の先端を+Y方向に向けた退避位置に配置されている。即ち、この実施の形態では、ワイパーブレード支持部材32はワイパーブレード30の先端を垂直上方に向けている。従ってワイパーブレード30に付着しているインクはワイパーブレード支持部材32がワイパーブレード30を退避位置に配置している間にインクの自重によりワイパーブレード30の基端に集まりさらには、−Y方向(下方)に移動し滴下する。
【0057】ホームポジションの揺動部材48のクリーナ部材54は、+Z側の端部をインクジェットノズル表面22aの下方に配置させている。この結果、インクジェットノズル表面22a上で一方向に流れるインク滴や紙粉等の異物はクリーナ部材54の+Z側の端部により拾われ、インクジェットノズル表面22aから−Y方向に離れた他の構成部材や部位を汚すことがない。また、退避位置に配置されているワイパーブレード30の基端から重力によりインクが−Y方向に移動したとしても、ワイパーブレード30の基端からのインクもまた、ワイパーブレード30の基端から−Y方向に離れて配置されているクリーナ部材54により捕らえられ、ワイパーブレード30の−Y方向に離れた他の構成部材や部位を汚すことがない。
【0058】ホームポジションにおいて退避位置に配置されているワイパーブレード支持部材32は、図1を参照しながら前述したように−Z側端面32cを移動部材28の+Z側表面28eに当接させており、しかもワイパーブレード支持部材32の付勢手段巻回軸32bに巻回された付勢手段34の付勢力が移動部材28の1対の軸受28dに対しワイパーブレード支持部材32の1対の回動軸32aを着座させるよう付勢しているので、退避位置に安定して配置されている。
【0059】ワイピング機構20によりインクジェットノズル表面22aの所定の拭い範囲からインク滴や紙粉等の異物を拭わせるには、まず最初に移動部材28が前述した図示されていない駆動手段により図2の(A)に示されているホームポジションから図2の(B)中に示されている如くハウジング24の案内溝24c及び案内棒26に沿い+Y方向に向かい移動される。
【0060】移動部材28がハウジング24の内部空間において+Y方向の端部に接近すると、図2の(C)中に示されている如く、退避位置のワイパーブレード支持部材32の第1の動作切り換えレバー36がハウジング24の+X側側壁24bの第1の動作切り換え突起38に衝突する。この後も移動部材28が+Y方向に向かい移動されることにより、第1の動作切り換えレバー36はワイパーブレード支持部材32の付勢手段34の付勢力に抗して第1の動作切り換え突起38により−Y方向に向かい押圧され、この結果としてワイパーブレード支持部材32は移動部材28上でワイパーブレード30の先端を+Y方向に向けた退避位置からインクジェットノズル表面22aに接近する+Z方向に向けた動作位置へと矢印αで示されている如く回動される。
【0061】この回動の間にワイパーブレード支持部材32が図2の(D)中に示す如く退避位置と動作位置との間の中間に到達すると、ワイパーブレード支持部材32は前述した如くワイパーブレード支持部材32の付勢手段34(図1参照)の付勢力とワイパーブレード支持部材32の湾曲部32e(図1参照)の形状との関係により上記付勢力により動作位置へと向かい矢印αで示されている如く一気に勢い良く回動される。
【0062】図3の(A)中には、移動部材28の移動範囲の+Y方向における端で動作位置に配置された直後のワイパーブレード支持部材32が示されている。この時(即ち、ワイパーブレード支持部材32がワイパーブレード30を伴い退避位置から動作位置へと切り換わった時)の位置は、インクジェットノズル表面22a上の前記所定の拭い範囲における+Y方向の端L1である。そして、動作位置のワイパーブレード30の先端はインクジェットノズル表面22a上の前記所定の拭い範囲における+Y方向の端L1に接触されている。
【0063】なおこの実施の形態において前記所定の拭い範囲は、インクジェットノズル表面22a上で前記複数のインクジェットノズルが配列されている+Y方向及び−Y方向における範囲よりも幾分大きく設定されている。
【0064】また退避位置のワイパーブレード支持部材32が動作位置まで回動する間を図示した図2の(C)及び(D)、そして図3の(A)から明らかなように、この回動の間にワイパーブレード支持部材32に支持されているワイパーブレード30の先端は所定の拭い範囲に向かって移動しており、しかも前記所定の拭い範囲における+Y方向の端L1よりも−Y方向を向いている。
【0065】この結果として、ワイパーブレード支持部材32が退避位置から動作位置まで回動する間に、ワイパーブレード30の先端からワイパーブレード30に付着していたインクが飛散しても、飛散したインクはインクジェットノズル表面22aの前記所定の拭い範囲における+Y方向の端L1よりも−Y方向に付着するだけで、前記所定の拭い範囲を越えてインクジェットノズル表面22aの周辺に飛散することがなく何等かの部材を汚すことを低減している。
【0066】このように動作位置に配置されたワイパーブレード支持部材32もまた、図1を参照しながら前述したように、退避位置の時のワイパーブレード支持部材32の+Z側端面32dが移動部材28の+Y側表面28fに当接するとともに、ワイパーブレード支持部材32の付勢手段巻回軸32bに巻回された付勢手段34の付勢力が移動部材28の1対の軸受28dに対しワイパーブレード支持部材32の1対の回動軸32aを着座させるよう付勢しているので、動作位置にも安定して配置されている。
【0067】移動部材28の移動範囲の+Y方向における端で図3の(A)中に示されている如く動作位置に配置された後にワイパーブレード支持部材32は前述した図示しない公知の駆動手段により−Y方向に向かい移動される。この移動の間に動作位置のワイパーブレード30の先端は、図3の(B)中に示されている如く、インクジェットノズル表面22aにおける前記所定の拭い範囲における+Y方向の端L1から−Y方向の領域を拭い、この領域に付着していたインクや紙粉のような異物を上記領域から−Y方向に移動させる。この間にインクジェットノズル表面22aから−Y方向の下方に移動されたインクや紙粉のような異物は、ホームポジションの揺動部材48のクリーナ部材54の+Z側の端部により拾われ、インクジェットヘッド22のインクジェットノズル表面22aから−Y方向に離れた他の構成部材や部位を汚すことがない。
【0068】図3の(C)中に示されている如く移動部材28がハウジング24の内部空間において−Y方向の端部に接近すると、図3の(D)中に示されている如く、動作位置のワイパーブレード支持部材32の前述した+Z側端面32dがハウジング24の−X側側壁24dの第2の動作切り換え突起40に衝突する。
【0069】この後も移動部材28が−Y方向に向かい移動されることにより、ワイパーブレード支持部材32の前述した+Z側端面32dはワイパーブレード支持部材32の付勢手段34(図1参照)の付勢力に抗して第2の動作切り換え突起40により+Y方向に向かい押圧され、この結果としてワイパーブレード支持部材32は移動部材28上でワイパーブレード30を矢印βで示される如く回動され、その先端を+Y方向へと向け退避位置に位置させる。
【0070】即ち、この実施の形態では、ワイパーブレード支持部材32の前述した+Z側端面32dがワイパーブレード支持部材32を、ワイパーブレード30を動作位置から退避位置へと切り換える為の第2の動作切り換えレバーとして機能させている。
【0071】またこのように、ワイパーブレード支持部材32がワイパーブレード30を伴い動作位置から退避位置へと切り換わり始めた時の位置は、インクジェットノズル表面22a上の前記所定の拭い範囲における−Y方向の端L2である。この時、動作位置のワイパーブレード30の先端はインクジェットノズル表面22a上の前記所定の拭い範囲における−Y方向の端L2に接触されている。
【0072】この回動の間にワイパーブレード支持部材32が図4の(A)中に示す如く動作位置と退避位置との間の中間に到達すると、ワイパーブレード支持部材32は前述した如くワイパーブレード支持部材32の付勢手段34(図1参照)の付勢力とワイパーブレード支持部材32の湾曲部32e(図1参照)の形状との関係により上記付勢力により退避位置へと向かい矢印βで示されている如く一気に勢い良く回動される。
【0073】図4の(B)中には、移動部材28の移動範囲の−Y方向における端の近傍における退避位置で回動を止められた直後のワイパーブレード支持部材32が示されている。
【0074】動作位置のワイパーブレード支持部材32が退避位置まで回動する間を図示した図3の(C)及び(D)、そして図4の(A)及び(B)から明らかなように、ワイパーブレード30の撓みが徐々に少なくなる方向に回動し、この回動の間にワイパーブレード支持部材32に支持されているワイパーブレード30の先端は拭い範囲に向かって移動しており、しかも所定の拭い範囲における−Y方向の端L2よりも+Y方向を向いている。
【0075】この結果として、ワイパーブレード支持部材32が動作位置から退避位置まで回動する間に、ワイパーブレード30がその撓みを徐々に少なくしながらインクジェットノズル表面22aと離間するため、ワイパーブレード30自身の弾性回復によるインク飛散が抑制される。また吐出回復後のインクジェットノズル表面22aに多量のインクが付着している状態でワイピング(拭き取り)動作を行う場合に万一ワイパーブレード30の先端からワイパーブレード30に付着していたインクが飛散しても、飛散したインクの大部分はハウジング24の−Z側側壁24aに付着するだけで拭い終わったインクジェットノズル表面22aに付着することを抑えることができる。−Z側側壁24aに付着したインクは自重により−Y方向に流れ、最終的にはクリーナ部材54により拾われ、他の部材を汚すことはない。さらに前記所定の範囲内であるインクジェットノズル表面22aにインクが付着するようなことがあっても、一連のワイピング動作を複数回繰り返すことにより、汚れのない良好なインクジェットノズル表面22aを得られる。
【0076】このように退避位置に配置されたワイパーブレード支持部材32もまた、図1を参照しながら前述したように、退避位置の時のワイパーブレード支持部材32の−Z側端面32cが移動部材28の+Z側表面28eに当接するとともに、ワイパーブレード支持部材32の付勢手段巻回軸32bに巻回された付勢手段34の付勢力が移動部材28の1対の軸受28dに対しワイパーブレード支持部材32の1対の回動軸32aを着座させるよう付勢しているので、退避位置に安定して配置されている。
【0077】また図3の(C)中に示されている如く、移動部材28がハウジング24の内部空間において−Y方向の端部に接近すると、移動部材28はハウジング24の内部空間中のホームポジションの揺動部材48のねじりコイルばね46の1対の足部に対し1対の足部のそれぞれの中間のコイル部分と連結されている中間部分50c(図5の(A)参照)との間に当接する。そして、前述した如く移動部材28がワイパーブレード支持部材32を動作位置から退避位置へと切り換える為にさらに−Y方向に移動されると、図3の(D)中に示されているように、ねじりコイルばね46の1対の足部を押圧しながら移動部材28の−Y側の端面がホームポジションの揺動部材48の+X側の足部48aの押圧板48dに当接する。
【0078】移動部材28はさらに、図4の(B)中に示されている如く、ワイパーブレード支持部材32が退避位置に切り換えられるまで−Y方向に移動されるが、移動部材28のこの移動により揺動部材48はねじりコイルばね46の1対の足部とともに回動中心軸44の回りで−Z方向に回動し、この結果としてクリーナ部材54の+Z側の端部がハウジング24の−Y側端壁24f上の絞り板42に押圧される。
【0079】図4の(B)中に示されている如くワイパーブレード支持部材32が退避位置に切り換えられた後も、移動部材28はさらに−Y方向に移動される。この結果として、移動部材28の押圧突起28cはクリーナ部材54の+Z側の端部を矢印γにより示すように押圧し、クリーナ部材54の+Z側の端部を移動部材28の押圧突起28cと絞り板42とで絞る。このように絞られたクリーナ部材54の+Z側の端部中のインクはクリーナ部材54中を−Z側の端部に向かい移動し−Z側の端部から滴下される。クリーナ部材54の−Z側の端部の下方には図示されていない廃インク容器が配置されていて、クリーナ部材54の−Z側の端部から上述した如く滴下されたインクは上記図示されていない廃インク容器により受けられる。
【0080】この後、前記図示されていない公知の駆動手段による移動部材28の−Y方向における移動は停止され、移動部材28はクリーナ部材54を伴った揺動部材48とともにねじりコイルばね46の付勢力により、図2の(A)中に示されているホームポジションに戻る。
【0081】この際にクリーナ部材54の+Z側の端部がホームポジションのインクジェットヘッド22に衝突しても、クリーナ部材54は揺動部材48の連結部48c上に被せられた2つ折りのクリーナ支持板50が連結部48cに対して相対的に移動自在であってねじりコイルばね46の付勢力により連結部48c上に支持されているだけなので、上記衝突によりクリーナ部材54に負荷された衝撃力はクリーナ支持板50を−Z方向に連結部48c上で連結部48cに対して相対的に移動させるとともにクリーナ支持板50を介してねじりコイルばね46に伝達され、ねじりコイルばね46の弾性力により弱められてしまう。
【0082】また、インクジェットヘッド22がホームポジションから移動する際やホームポジションに復帰する際に+X方向や−X方向においてクリーナ部材54の+Z側の端部に衝突しても、上記衝突によりクリーナ部材54に負荷された衝撃力は、図5の(B)に示されている如く、クリーナ支持板50を上記衝撃力が負荷された+X方向や−X方向に連結部48c上で連結部48cに対して相対的に傾けるとともにクリーナ支持板50を介してねじりコイルばね46に伝達され、ねじりコイルばね46の弾性力により弱められてしまう。
【0083】さらにクリーナ支持板50において揺動部材48の連結部48cを越えて+Z方向に突出している一方の足部50bの突出端50cは図5の(A)中に示されている如く略半円状に整形されているので突出端50cに負荷された衝撃力を+X方向や−X方向にそらせて突出端50cからクリーナ支持板50の一方の足部50bに伝達される衝撃力を緩和させる。
【0084】図5の(A)及び(B)を参照しながら上述したことから明らかなように、クリーナ部材54を支持しているとともに揺動部材48の連結部48c上に相対的に移動可能に被せられていて、しかもねじりコイルばね46の付勢力により連結部48c上に保持されているクリーナ支持板50はインクジェットヘッド22に対する衝突によるインクジェットヘッド22の損傷を防止する為の衝撃力緩和手段または損傷防止手段を構成しており、クリーナ支持板50の一方の足部50bの略半円状に整形されている突出端50cは衝撃力緩和手段または損傷防止手段の効果を向上させている。
【0085】上述した動作の説明から明らかなように、この発明の第1の実施の形態に従ったワイピング機構20においては:ハウジング24の案内溝24c及び案内棒26と、案内溝24c及び案内棒26により、インクジェットプリンタのインクジェットヘッド22のインクジェットノズル表面22a上のノズル列に沿って移動方向を案内されるとともにワイパーブレード30を伴ったワイパーブレード支持部材32を支持している移動部材28と、そして移動部材28の為の前述した図示しない公知の駆動手段と、の組み合わせが、ワイパーブレード30を前記ノズル列に沿い移動させるワイパーブレード移動手段を構成していることが明らかである。
【0086】またワイピング機構20においては:移動部材28上でワイパーブレード30をインクジェットプリンタのインクジェットヘッド22のインクジェットノズル表面22a上のノズル列及びその周辺に接触可能な動作位置と前記ノズル列及びその周辺から退避した退避位置との間で回動可能なワイパーブレード支持部材32と、ハウジング24の第1及び第2の動作切り換え突起38,40と、ワイパーブレード支持部材32に固定または形成され第1及び第2の動作切り換え突起38,40と衝突することによりワイパーブレード支持部材32を移動部材28上で動作位置と退避位置との間で回動させる第1の動作切り換えレバー36及び第2の動作切り換えレバー(ワイパーブレード支持部材32の+Z側端面32d)と、の組み合わせが、ワイパーブレード30をインクジェットプリンタのインクジェットヘッド22のインクジェットノズル表面22a上のノズル列及びその周辺に接触可能な動作位置と前記ノズル列及びその周辺から退避した退避位置との間で選択的に切り換えるワイパーブレード動作切り換え手段を構成していることが明らかである。
【0087】[第2の実施の形態]次に、図6の(A),(B),そして(C)を参照しながら、この発明のワイピング機構の第2の実施の形態の構成を詳細に説明する。なお、第2の実施の形態の構成部材の大部分は、図1乃至図5を参照しながら前述したこの発明のワイピング機構の第1の実施の形態の構成部材の大部分と同じである。従って、第1の実施の形態の構成部材と同じ第2の実施の形態の構成部材は、第1の実施の形態の対応する構成部材を指摘した参照符号と同じ参照符号により指摘し、その構成部材についての詳細な説明は省略する。
【0088】この実施の形態において前述の第1の実施の形態と構成が異なっているのは、クリーナ部材54を支持している揺動部材60の構成と、揺動部材60をハウジング24の内部空間中で+Z方向及び−Z方向に揺動自在になるようハウジング24に対し支持する為の構成と、揺動部材60を上記内部空間中で所定のホームポジションに付勢する為の付勢手段の構成と、である。
【0089】この実施の形態の揺動部材60は全体が一体的に形成されていて、例えばプラスチックを射出成形することにより形成されている。揺動部材60は、概略的に+Y方向及び−Y方向に延出し−Y方向の端にクリーナ部材54を支持している支持部60aと、支持部60aの+Y方向の端の近傍で+X方向及び−X方向に同軸に延出した1対の回動中心軸60bと、支持部60aの+Y方向の端で+X方向及び−X方向に延出したストッパ60cと、を備えている。
【0090】揺動部材60の1対の回動中心軸60bは、ハウジング24の−Z側側壁24aの−Z側の表面に形成されている1対の軸受部材62により揺動部材60をハウジング24の内部空間中で+Z方向及び−Z方向に揺動自在になるよう支持されている。
【0091】ハウジング24の−Z側側壁24aにはさらに、揺動部材60の支持部60aの+Y方向の端及びストッパ60cに対応した追加の開口25′がさらに形成されているとともに、−Z側側壁24aから−Z側に張り出した後に追加の開口25′を覆ったストッパカバー64が形成されている。
【0092】揺動部材60の1対の回動中心軸60bにはねじりコイルばね66が巻装されている。ねじりコイルばね66は大略的にV字形状をした外形状を有している。ねじりコイルばね66の1対の足部の中間部分は同軸に巻かれて1対のコイルを構成しており、1対のコイルが回動中心軸60bに巻装されている。
【0093】ねじりコイルばね66の1対の足部の連結した中央部66aは揺動部材60の支持部60aの−Y方向の端に係合されていて、上記1対の足部の相互に分離している他端部66bはハウジング24の−Z側側壁24aの外表面において揺動部材60の支持部60aの−Y方向の端の+X方向及び−X方向の両側に形成されている1対の係合突起68に係合されている。
【0094】揺動部材60とハウジング24の−Z側側壁24aとの間にこのように掛け渡されているねじりコイルばね66は、揺動部材60を1対の回動中心軸60bの回りにおいて支持部60aの−Y方向の端のクリーナ部材54を+Z方向に向かわせるよう付勢している。
【0095】ねじりコイルばね66の付勢力による揺動部材60のこのような回動は、揺動部材60の支持部60aの+Y方向の端のストッパ60cがハウジング24の−Z側側壁24aのストッパカバー64の+Z側表面に当接することにより停止されている。
【0096】この時の揺動部材60の位置は、揺動部材60のホームポジションである。
【0097】図6の(A)においては、インクジェットプリンタのインクジェットヘッド22がホームポジションに配置されていて、揺動部材60もホームポジションに配置されており、さらに移動部材28もホームポジションに配置されている。またワイパー部材支持部材32もホームポジション(即ち、退避位置)に配置されている。
【0098】ホームポジションの移動部材28はハウジング24の内部空間中でホームポジションの揺動部材60のねじりコイルばね66の1対の足部に対し1対の足部のそれぞれの中間のコイル部分と連結されている中間部分66aとの間に当接していることにより、上記内部空間の−Y側の端部に安定して配置されている。
【0099】ホームポジションの揺動部材60のクリーナ部材54は、+Z側の端部をインクジェットヘッド22のインクジェットノズル表面22aの下方に配置させている。この結果、インクジェットノズル表面22aから−Y方向に移動したインク滴や紙粉等の異物はクリーナ部材54の+Z側の端部により拾われ、インクジェットノズル表面22aから−Y方向に離れた他の構成部材や部位を汚すことがない。また、退避位置に配置されているワイパーブレード30の基端から重力によりインクが−Y方向に移動したとしても、ワイパーブレード30の基端からのインクもまた、ワイパーブレード30の基端から−Y方向に離れて配置されているクリーナ部材54により捕らえられ、ワイパーブレード30の−Y方向に離れた他の構成部材や部位を汚すことがない。
【0100】インクジェットノズル表面22aの前述した所定の範囲を拭う為には、前述した第1の実施の形態の場合と同様に、退避位置のワイパーブレード支持部材32を伴って移動部材28が前述した図示しない公知の駆動手段によりホームポジションから+Y方向に所定距離移動された後に移動部材28上のワイパーブレード支持部材32がハウジング24の第1の動作切り換え突起38により退避位置から動作位置へと切り換えられ、さらに移動部材28が動作位置のワイパーブレード支持部材32を伴い前述した図示しない公知の駆動手段により−Y方向に所定距離復帰される。そして移動部材28上のワイパーブレード支持部材32がハウジング24の第2の動作切り換え突起40により動作位置から退避位置へと切り換えられる。
【0101】その後も移動部材28は、前述した第1の実施の形態の場合と同様に、さらに−Y方向に移動され、この結果として、移動部材28はハウジング24の内部空間中のホームポジションの揺動部材60のねじりコイルばね66の1対の足部に対し1対の足部のそれぞれの中間のコイル部分と連結されている中間部分66a(図6の(B)参照)との間を押圧した状態でさらにホームポジションの揺動部材60の支持部60aの+X側の端面に当接する。
【0102】移動部材28はさらに−Y方向に移動されるが、移動部材28のこの移動により揺動部材60の支持部60aはねじりコイルばね66の1対の足部とともに回動中心軸60bの回りで−Z方向に回動し、この結果として図6の(C)中に示されている如くクリーナ部材54の+Z側の端部がハウジング24の−Y側端壁24f上の絞り板42に押圧される。
【0103】図6の(C)中に示されている如くワイパーブレード支持部材32が退避位置に切り換えられた後もさらに−Y方向に移動された移動部材28は、押圧突起28cによりクリーナ部材54の+Z側の端部を矢印δにより示すように絞り板42に押圧し、クリーナ部材54の+Z側の端部を移動部材28の押圧突起28cと絞り板42とで絞る。このように絞られたクリーナ部材54の+Z側の端部中のインクはクリーナ部材54中を−Z側の端部に向かい移動し−Z側の端部から滴下される。クリーナ部材54の−Z側の端部の下方には図示されていない廃インク容器が配置されていて、クリーナ部材54の−Z側の端部から上述した如く滴下されたインクは上記図示されていない廃インク容器により受けられる。
【0104】この後、前記図示されていない公知の駆動手段による移動部材28の−Y方向における移動は停止され、移動部材28はクリーナ部材54を伴った揺動部材60とともにねじりコイルばね66の付勢力により、図6の(A)中に示されているホームポジションに戻る。
【0105】以上詳述したことから明かなように、この発明に従ったワイピング機構は以下のように規定することが出来る。
【0106】1.ワイパーブレードと;前記ワイパーブレードを、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドのノズル列及びその周辺に接触可能な動作位置と、前記ノズル列及びその周辺から退避した退避位置と、の間で選択的に切り換えるワイパーブレード動作切り換え手段と;前記ワイパーブレードを、前記ノズル列に沿い移動させるワイパーブレード移動手段と;を備えていて、前記ワイパーブレードが前記動作位置に配置されている間に前記ワイパーブレード移動手段が前記ワイパーブレードを前記ノズル列に沿った所定の拭い範囲内で移動させることにより前記ワイパーブレードに前記ノズル列及びその周辺を拭わせる、ワイピング機構であって、前記ワイパーブレード動作切り換え手段が前記ワイパーブレードを前記退避位置から前記動作位置へと切り換える際に、前記ワイパーブレードの先端が前記所定の拭い範囲に向かって移動するように、前記ワイパーブレードを回動させることを特徴としたワイピング機構。
【0107】2.ワイパーブレードと;前記ワイパーブレードを、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドのノズル列及びその周辺に接触可能な動作位置と、前記ノズル列及びその周辺から退避した退避位置と、の間で選択的に切り換えるワイパーブレード動作切り換え手段と;前記ワイパーブレードを、前記ノズル列に沿い移動させるワイパーブレード移動手段と;を備えていて、前記ワイパーブレードが前記動作位置に配置されている間に前記ワイパーブレード移動手段が前記ワイパーブレードを前記ノズル列に沿った所定の拭い範囲内で移動させることにより前記ワイパーブレードに前記ノズル列及びその周辺を拭わせる、ワイピング機構であって、前記ワイパーブレード動作切り換え手段が前記ワイパーブレードを前記動作位置から前記退避位置へと切り換える際に、前記ワイパーブレードの先端が前記所定の拭い範囲に向かって移動するように、前記ワイパーブレードを回動させることを特徴としたワイピング機構。
【0108】3.ワイパーブレードと;前記ワイパーブレードを、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドのノズル列及びその周辺に接触可能な動作位置と、前記ノズル列及びその周辺から退避した退避位置と、の間で選択的に切り換えるワイパーブレード動作切り換え手段と;前記ワイパーブレードを、前記ノズル列に沿い移動させるワイパーブレード移動手段と;を備えていて、前記ワイパーブレードが前記動作位置に配置されている間に前記ワイパーブレード移動手段が前記ワイパーブレードを前記ノズル列に沿った所定の拭い範囲内で移動させることにより前記ワイパーブレードに前記ノズル列及びその周辺を拭わせる、ワイピング機構であって、前記ワイパーブレード動作切り換え手段が、前記ワイパーブレードを前記退避位置から前記動作位置へと切り換える際と前記ワイパーブレードを前記動作位置から前記退避位置へと切り換える際の両方において、前記ワイパーブレードの先端が前記所定の拭い範囲に向かって移動するように、前記ワイパーブレードを回動させることを特徴としたワイピング機構。
【0109】4.前記退避位置において前記ワイパーブレードは先端を垂直上方に向けている、ことを特徴とする上記1項乃至3項のいずれか1項に記載のワイピング機構。
【0110】5.前記ワイパーブレードが前記退避位置から前記動作位置へと切り換わる位置と前記動作位置から前記退避位置へと切り換わる位置との間は、前記所定の範囲に一致している、ことを特徴とする上記1項乃至4項のいずれか1項に記載のワイピング機構。
【0111】前述した1乃至3項の夫々に規定されている、この発明に従った3つのワイピング機構のいずれにおいても、上記4項中に規定されている如く、前記退避位置において前記ワイパーブレードがその先端を垂直上方に向けていれば、前記ワイパーブレードが前記退避位置に配置されている間に、前記ワイパーブレードに付着しているインクはその自重によりワイパーブレードの基端の方へと流れるので、前記ワイパーブレードの先端にインクが集まることは無く、比較的きれいな状態を維持することができる。また、前記ワイパーブレードが前記退避位置から前記動作位置に切り換えられた時前記ワイパーブレードの先端からインクが飛散する量が少ないので、インクジェットヘッド周辺を汚す度合いを低減することができる。
【0112】前述した1乃至3項の夫々に規定されている、この発明に従った3つのワイピング機構のいずれにおいても、上記5項中に規定されている如く、前記ワイパーブレードが前記退避位置から前記動作位置へと切り換わる位置と前記動作位置から前記退避位置へと切り換わる位置との間は、前記所定の範囲に一致しているか、所定の拭い範囲内に入っていれば、前記ワイパーブレードの移動の為に要する空間の上端と下端とを前記所定の範囲の上端及び下端に対応させることが出来、ひいては、前述した1乃至3項の夫々に規定されているこの発明に従った3つのワイピング機構のいずれの上下方向における寸法も前述した従来例に比べると小さくすることが出来る。
【0113】
【発明の効果】以上詳述したことから明かなように、この発明に従ったワイピング機構においては、ワイピング機構の動作に伴うインクによるワイピング機構の周辺の汚れを防止することが出来るとともにインクジェットヘッドのノズル表面上の所定の拭い範囲の間を確実かつ良好に拭うことが出来る。




 

 


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