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発明の名称 セルロースアセテート繊維
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−172818(P2001−172818A)
公開日 平成13年6月26日(2001.6.26)
出願番号 特願平11−354747
出願日 平成11年12月14日(1999.12.14)
代理人
発明者 島田 行生 / 伊藤 勝隆
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 曲げ硬さ指数が20mm以上、30mm以下であるセルロースアセテート繊維。(曲げ硬さ指数は、サンプル長40mmの繊維の一端を固定し水平に保持した時の、他の先端部が水平位置から下がった距離で表す)
【請求項2】 平均一次粒子径が0.1〜0.5μmの二酸化チタンを4.0〜10重量%含有する請求項1記載のセルロースアセテート繊維。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な風合いを有するセルロースアセテート繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セルロースアセテート繊維は、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の合成繊維にはない、豊かな発色性と絹様の光沢感及びドライな風合いを特徴として婦人衣料分野を中心に広く展開している。その中でもセルロースアセテート繊維はその独特のドライな風合が生み出す清涼感から、春・夏素材として広く認知されてきた。また、最近になって風合に対する各種の要望が強くなり、細繊度化によるソフト風合、異型断面化によるハリ・コシ風合改良が行われて来た。
【0003】しかしながら、細繊度化は通常品種と繊度が異なるため、目付等の布帛の糸構成を変化させねばならず、また、断面形状を変える場合も、通常品種より有る程度繊度を大きくしないとその効果が充分に得られず、ペーパーライクな風合いとなりやすいため、通常アセテート品種と同様の繊度と糸断面を保持したままで新たな風合を付与する事が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従来技術における問題点を解決するものであり、アセテート繊維断面・繊度を変化させることなく、従来のアセテート繊維特有の風合いに加えて、ソフト感を向上するセルロースアセテート繊維を提供することにある【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、曲げ硬さ指数が20mm以上、30mm以下であるセルロースアセテート繊維にある。(曲げ硬さ指数は、サンプル長40mmの繊維の一端を固定し水平に保持した時の、他の先端部が水平位置から下がった距離で表す)
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態について具体的に説明する。
【0007】本発明のセルロースアセテート繊維は、曲げ硬さ指数が20mm以上、30mm以下である必要がある。該曲げ硬さ指数が20mm未満では、目的とするソフト感が不足し、30mmを超えるとハリ・コシが不足し、肌に張り付く感が強くなる。
【0008】本発明の曲げ硬さ指数は、サンプル長40mmの繊維の一端を固定し水平に保持した時の、他の先端部が水平位置から下がった距離で表し、以下のように測定する。
【0009】セルロースアセテート繊維をかせ周900mmの検尺機を用い、120回/分の速度で巻き返し、巻き数10回の小かせを作る。巻き取った小かせを棒などにぶら下げ、下端にトータル繊度×0.2gの荷重を掛け18時間放置する。その後、荷重を取り外し、小かせから約10cmを切り取り、曲げ硬さ測定用サンプルとする。
【0010】図1に示すように測定台上に方眼紙1(巾25mm×長さ70mm程度)、押さえ板A2、サンプル3、押さえ板B4、ウェイト5の順に重ねる。(押さえ板の厚みは約2mmである。方眼紙は、抜き取りやすいように5mm程度押さえる。)
サンプルを方眼紙上に出来る限りまっすぐにのばし、押さえ板からのサンプル長が40mmになるように方眼紙と共に切断する。
【0011】ゆっくりと押さえ板が動かないようにして方眼紙を引き抜いた状態を写真に撮り、写真からサンプルの先端が自重により水平位置より下がった距離を測定し、これを曲げ硬さ指数とする。
【0012】また本発明のセルロースアセテート繊維は、平均一次粒子径が0.1〜0.5μm、好ましくは0.2〜0.4μmである二酸化チタンを含有していることが望ましい。平均一次粒子径が0.1μm未満の場合、詳細は不明であるが、ソフトな風合が発現しにくく、0.5μmを越えた場合、紡糸においてノズル詰まりを生じやすくなる。
【0013】また、二酸化チタンの含有量は4.0〜10重量%、好ましくは7.0〜9.0重量%であることが望ましい。含有量が4重量%未満では繊維表面の光沢は消失するものの風合の変化が不足しやすく、10重量%を超えると、紡糸安定性に問題が生じやすく、繊維の強度及び伸度が低下しやすくなる。
【0014】次に、本発明のセルロースアセテート繊維の製造方法の一例を詳細に説明する。本発明のセルロースアセテート繊維は、酢化度56.2%〜62.5%のセルローストリアセテートでも良く、酢化度48.8%〜56.2%のセルロースジアセテートでも良い。
【0015】これらの、セルローストリアセテート又はセルロースジアセテート高分子を塩化メチレン、アセトン等の単独溶剤或いは塩化メチレンとメタノール等の混合溶剤に溶解し、溶液濃度を15〜35重量%、好ましくは18〜30重量%とした紡糸原液を調製する。
【0016】次に、セルロースアセテートの溶剤に二酸化チタンを所定の大きさで分散させた分散液を、上記紡糸原液に添加、混合する、或いは直接二酸化チタンを上記紡糸原液に添加、混合し、所定の分散条件により、二酸化チタンの大きさを調製し二酸化チタンを紡糸原液中に分散含有させる。
【0017】ここで、二酸化チタンが凝集しないように、紡糸原液を調製することが肝要である。二酸化チタンの平均一次粒子径を調製する方法として、分散機を用いて行うことが好ましい。例えば、分散機として横型ビーズミルを用いる場合、ディスク周速、ビーズ径、ビーズ充填率、ベッセル内部での滞在時間などを適宜調製することによって、二酸化チタンの平均一次粒子径が大きくならないようにすることができる。
【0018】この様にして得た二酸化チタン含有紡糸原液を紡糸ノズル装置に供給し、高温雰囲気中に吐出する乾式紡糸法により紡糸する。なお、紡糸方式は湿式紡糸を行っても良い。
【0019】さらに、本発明のセルロースアセテート繊維の繊維形状は、ステープル、フィラメントのいずれであっても良い。また、紡糸原液を分割し、片方あるいは両方に加えて混合し紡糸原液をサイドバイサイドまたは芯鞘等に配位して紡糸し繊維内に偏在させて混入させても良い。
【0020】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を説明する。
【0021】また、得られたアセテート繊維の評価は以下の方法で行った。
【0022】(強伸度)フィラメント糸自動引張試験機ASC−A−5YM(ORIENTEC社製)を用いて、糸長50cmで連続的に測定した。
【0023】(光沢)試料の繊維を4cmの幅に隙間無く平行に並べ、繊維と直角で且つ平面に対して45゜の方向から光を当て、入射光に対して直角方向に乱反射する光の強さを測定した。光の測定は、デジタル変角光沢計VG−10(日本電色工業製)を用いて行った。
【0024】(風合い)本発明のアセテート繊維からなる織編物を作成しハンドリングにて評価した。
【0025】(実施例1〜2、比較例1〜2)平均酢化度55.2%のセルロースアセテート高分子を塩化メチレンとメタノールの混合溶剤に溶解し、濃度21.9重量%の溶液を調製した。一方、平均一次粒子径が0.35μmの二酸化チタンを少量のセルロースアセテート高分子と共に塩化メチレンとメタノールの混合溶剤(混合比:91/9)にボールミルを使用し公知の方法により均一に分散させ分散液を調製した。
【0026】全体の固形分に対して、二酸化チタンの含有量を表1に示す様にし、前記のセルロースアセテート溶液と二酸化チタン分散液を攪拌混合して紡糸原液を作成した。この紡糸原液を用い、乾式紡糸で紡速500m/分で巻き取り、84dtex/20フィラメントのセルロースアセテート繊維を得た。得られた繊維の評価結果を表1に示した。尚、曲げ硬さ指数は20回測定した平均値である。
【0027】実施例1、2では、従来のアセテート繊維特有の風合いに加えて、ソフト感の向上した布帛が得られた。
【0028】比較例1、2では、曲げ硬さ指数が20mm未満のため、ソフト感に欠けるものとなった。
【0029】(比較例3)二酸化チタンの変わりに平均一次粒子径が0.05μmの硫酸バリウムを塩化メチレンとメタノールの混合溶剤(混合比:91/9)へ横型ビーズミルを使用し公知の方法により均一に分散させ分散液を調製した以外は上述と同様にして調製した紡糸原液を作成し、この紡糸原液を用い、乾式紡糸で、紡速500m/分で巻き取り、84dtex /20フィラメントのセルロースアセテート繊維を得た。得られた繊維の評価結果を表1に示した。尚、曲げ硬さ指数は20回測定した平均値である。
【0030】比較例3では、曲げ硬さ指数が20mm未満のため、ソフト感に欠けるものとなった。
【0031】
【表1】

【0032】
【発明の効果】本発明の曲げ硬さ指数が20mm以上、30mm以下であるセルロースアセテート繊維によれば、従来のアセテート繊維特有の風合いに加えて、ソフト感が向上したアセテート繊維が得られる。




 

 


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