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発明の名称 パルプモールド成形体の乾燥型
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−271298(P2001−271298A)
公開日 平成13年10月2日(2001.10.2)
出願番号 特願2000−81443(P2000−81443)
出願日 平成12年3月23日(2000.3.23)
代理人 【識別番号】100076532
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 修 (外1名)
【テーマコード(参考)】
3E033
4L055
【Fターム(参考)】
3E033 AA02 BA10 FA01 FA10 
4L055 CJ06 FA22 FA30
発明者 大谷 憲一 / 小田嶋 信吾 / 惣野 時人
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 第1の型部材、第2の型部材及び第3の型部材を具備するパルプモールド成形体の乾燥型であって、前記第1の型部材は、含水状態のパルプモールド成形体と当接する乾燥部を有し、また前記第1の型部材には前記乾燥部と外面部とを連通させる第1の連通路が設けられており、前記第2の型部材は、所定の加熱手段を備え且つ前記第1の型部材の前記外面部に当接して配されているか、又は前記第3の型部材に当接して配されており、前記第3の型部材は、前記第1の型部材の前記外面部に当接して配されており、そして前記第1の型部材と前記第3の型部材とが当接して配された状態において、両部材間に前記第1の連通路と前記乾燥型の型外とを連通させる第2の連通路が形成されるようになされているパルプモールド成形体の乾燥型。
【請求項2】 第1の型部材及び第2の型部材を具備するパルプモールド成形体の乾燥型であって、前記第1の型部材は、含水状態のパルプモールド成形体と当接する乾燥部を有し、また前記第1の型部材には前記乾燥部と外面部とを連通させる第1の連通路が設けられており、前記第2の型部材は、所定の加熱手段を備え且つ前記第1の型部材の前記外面部に当接して配されており、そして前記第1の型部材と前記第2の型部材とが当接して配された状態において、両部材間に前記第1の連通路と前記乾燥型の型外とを連通させる第2の連通路が形成されるようになされているパルプモールド成形体の乾燥型。
【請求項3】 請求項1記載の乾燥型及び該乾燥型を取付固定するプラテンを備えたパルプモールド成形体の乾燥装置であって、該乾燥型と該プラテンとは、該乾燥型における前記第2の型部材又は前記第3の型部材を介して取付固定されているパルプモールド成形体の乾燥装置。
【請求項4】 請求項2記載の乾燥型及び該乾燥型を取付固定するプラテンを備えたパルプモールド成形体の乾燥装置であって、該乾燥型と該プラテンとは、該乾燥型における前記第2の型部材を介して取付固定されているパルプモールド成形体の乾燥装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式抄造法によって成形された含水状態のパルプモールド成形体を乾燥させるための乾燥型及び乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】特開平8−260400号公報には、熱エネルギーを効率よくパルプモールド成形体に与えて迅速に該成形体を乾燥させることを目的とした乾燥型が記載されている。この乾燥型は、多数の通気孔を備えた厚層型と、該厚層型の背部に中空室を画成すると共に該中空室に連通する圧縮空気供給管を備えた枠体と、前記厚層型の内部に埋設された加熱手段とを具備している。
【0003】しかし、前記乾燥型においては、加熱手段が厚層型にあるので、加熱手段と乾燥させるべき成形体とが近接しており、複雑な形状の成形体を乾燥させようとすると、乾燥の程度が部位によって異なり乾燥ムラが起こり易い。例えば、成形体の或る部位では乾燥が進行し過ぎてパルプに変色ないし焦げが起こり、一方で他の部位では未だに水を含んでいる状態となっているという場合がある。乾燥ムラを無くすためには、加熱手段の数を増やさなければならず、型の製造経費が高くなってしまう。
【0004】また、異なる種々の形状の成形体を乾燥させる場合には、その成形体の形状に応じた厚層型を製造しなければならない。しかし、厚層型には加熱手段が埋設されていることから、厚層型の製造経費が高くなってしまい、成形体の形状に対する柔軟性が低い。
【0005】更に、加熱手段が消耗してこれを交換する場合には、厚層型自体を交換しなければならず不経済である。加熱手段のみを交換するには、埋設された加熱手段を厚層型から取り外さなければならず、保守性が良好でない。
【0006】従って、本発明は、含水状態のパルプモールド成形体の乾燥ムラが起こりにくい乾燥型及び乾燥装置を提供することを目的とする。また本発明は、種々の形状の成形体の乾燥に柔軟に対応し得る乾燥型及び乾燥装置を提供することを目的とする。更に本発明は、保守性に優れた乾燥型及び乾燥装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の型部材、第2の型部材及び第3の型部材を具備するパルプモールド成形体の乾燥型であって、前記第1の型部材は、含水状態のパルプモールド成形体と当接する乾燥部を有し、また前記第1の型部材には前記乾燥部と外面部とを連通させる第1の連通路が設けられており、前記第2の型部材は、所定の加熱手段を備え且つ前記第1の型部材の前記外面部に当接して配されているか、又は前記第3の型部材に当接して配されており、前記第3の型部材は、前記第1の型部材の前記外面部に当接して配されており、そして前記第1の型部材と前記第3の型部材とが当接して配された状態において、両部材間に前記第1の連通路と前記乾燥型の型外とを連通させる第2の連通路が形成されるようになされているパルプモールド成形体の乾燥型を提供することにより前記目的を達成したものである(以下、第1発明というときには、この発明をいう)。
【0008】また本発明は、第1の型部材及び第2の型部材を具備するパルプモールド成形体の乾燥型であって、前記第1の型部材は、含水状態のパルプモールド成形体と当接する乾燥部を有し、また前記第1の型部材には前記乾燥部と外面部とを連通させる第1の連通路が設けられており、前記第2の型部材は、所定の加熱手段を備え且つ前記第1の型部材の前記外面部に当接して配されており、そして前記第1の型部材と前記第2の型部材とが当接して配された状態において、両部材間に前記第1の連通路と前記乾燥型の型外とを連通させる第2の連通路が形成されるようになされているパルプモールド成形体の乾燥型を提供することにより前記目的を達成したものである(以下、第2発明というときには、この発明をいう)。
【0009】更に、本発明は、第1発明の乾燥型及び該乾燥型を取付固定するプラテンを備えたパルプモールド成形体の乾燥装置であって、該乾燥型と該プラテンとは、該乾燥型における前記第2の型部材又は前記第3の型部材を介して取付固定されているパルプモールド成形体の乾燥装置を提供するものである。
【0010】更に、本発明は、第2発明の乾燥型及び該乾燥型を取付固定するプラテンを備えたパルプモールド成形体の乾燥装置であって、該乾燥型と該プラテンとは、該乾燥型における前記第2の型部材を介して取付固定されているパルプモールド成形体の乾燥装置を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】先ず第1発明の乾燥型の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1には、第1発明の第1の実施形態の乾燥型の斜視図が示されており、図2〜図4には、図1に示す乾燥型の平面図、側面図及びIV−IV線断面図がそれぞれ示されている。
【0012】本実施形態の乾燥型1は、所定の湿式抄造法により得られた含水状態のパルプモールド成形体を乾燥させるために用いられる。この成形体は、口頸部、肩部、胴部及び底部を有する円筒ボトル形状の中空成形体である。乾燥型1は、第1の型部材10、第2の型部材20及び第3の型部材30を具備している。
【0013】第1の型部材10は、直方体状のブロックから構成されており、上面11a,背面11b、一対の側面11c、11d及び前後端面11e、11fを有している。そして、背面11b、側面11c、11d及び前後端面11e、11fが、第1の型部材10の外面部を構成している。第1の型部材10は、中実体であり厚みが大きく、十分に大きな熱容量を有している。
【0014】上面11aには、所定の湿式抄造法により成形された含水状態の成形体の縦半分と嵌合し得る形状の凹状部12が凹設されており、この凹状部12が成形体と当接する乾燥部を構成している。第1の型部材10の上面11aは平坦になっており、該面11aが後述する乾燥型1の分割面(突き合わせ面)となる。
【0015】第1の型部材10の凹状部12内には、凹状部12と、第1の型部材10の外面部の一部をなす背面11bとを連通させる連通路(第1の連通路)としてのスリット状の通気路が設けられている。詳細には、成形体の胴部のラベル貼着部に対応する部位(以下、ラベル貼着部対応部位という)15aに設けられた通気路13a、及び口頸部に対応する部位(以下、口頸部対応部位という)15bに設けられた通気路13bがある。
【0016】通気路13aは、成形体の縦方向と平行な複数本のスリットから構成されている。通気路13aは、ラベル貼着部対応部位15aの内面から第1の型部材10の背面11bまで貫通している。一方、通気路13bは、成形体の縦方向と直交する方向に平行な複数本のスリットから構成されている。通気路13bは、口頸部対応部位15bの内面から第1の型部材10の背面11bまで貫通している。
【0017】スリット状の各通気路13a、13bの幅(凹状部12の表面における幅)は、0.04〜2mm、特に0.2〜0.5mmであることが、通気路の加工性及びメンテナンス性の容易さの点、並びに成形体の外面に通気路の跡がつきにくくなり外観が向上する点から好ましい。また、凹状部12の表面における各通気路13a、13bの幅をaとし、第1の型部材10の背面11bにおける各通気路13a、13bの幅をbとしたとき、a≦bであることが、蒸気の排気効率及び乾燥効率の一層の向上の点から好ましい。
【0018】また、凹状部12の面積に対するスリット状の各通気路13a、13bの開孔率は、0.5〜70%、特に2〜70%であることが、蒸気の排気効率及び成形体の乾燥の程度の均一化の点から好ましい。スリット状の各通気路13a、13bはワイヤ放電カッタやレーザー等を用いて容易に且つ短時間で形成することができる。
【0019】第2の型部材20は、扁平な直方体状のブロックからなり、平面視して第1の型部材10と同形となっている。第2の型部材20は、上面21a及び背面21bを有しており、上面21aが後述するように第3の型部材30の背面31bと当接し、背面21bが乾燥型1の背面を構成している。第2の型部材20の内部には、電熱ヒーター等の加熱手段(図示せず)が着脱可能に配設されている。
【0020】第3の型部材30も扁平な直方体状のブロックからなり、平面視して第1の型部材10及び第2の型部材20と同形となっている。第3の型部材30は、上面31a及び背面31bを有しており、該背面31bは前述したように第2の型部材20の上面と当接している。一方、第3の型部材30の上面31aは、第1の型部材10の外面部の一部を構成する背面11bと当接している。
【0021】第3の型部材30の上面31aには、断面が矩形状の溝32a、32bが凹設されている。溝32aは、第1の型部材10のラベル貼着部対応部位15aに対応する位置に設けられている。また溝32aは、ラベル貼着部対応部位15aに設けられた通気路13aと直交する方向と平行に、第3の型部材30の幅方向全域に亘って複数本形成されている。そして、溝32aは、第3の型部材30の左右両側面においてそれぞれ開口している。
【0022】一方、溝32bは、第1の型部材10の口頸部対応部位15bに対応する位置に設けられている。また溝32bは、口頸部対応部位15bに設けられた通気路13bと直交する方向と平行に複数本形成されている。更に溝32bは、第1の型部材10の口頸部対応部位に対応する位置から第3の型部材30の前端面33に向けて形成されており、該前端面33において開口している。
【0023】そして、第3の型部材30の上面31aと、第1の型部材10の背面11bとが当接して配されると、両部材10、30間に、第1の型部材10の背面11bと溝32a、32bとで画成される空間がそれぞれ形成される。各空間は、通気路13a、13bと型外とを連通させる連通路(第2の連通路)としての蒸気排気路2a、2bとなる。
【0024】詳細には、蒸気排気路は、第1の型部材10のラベル貼着部対応部位15aに設けられた通気路13aと、乾燥型1の型外とを連通させる第1の蒸気排気路2a、及び第1の型部材10の口頸部対応部位15bに設けられた通気路13bと、乾燥型1の型外とを連通させる第2の蒸気排気路2bとからなる。各蒸気排気路2a,2bは、第1の型部材10の凹状部12内に収容された含水状態の成形体から発生する蒸気を、通気路13a、13bを介して、型外へ排気させるものである。
【0025】各型部材10、20、30は、それぞれノックピン等の位置合わせ部材(図示せず)によって適正な位置に位置合わせがなされ、且つボルト等の固定部材(図示せず)によって、分解可能に固定されている。
【0026】乾燥型1をこのような構成とすることによって、第2の型部材20の加熱手段で発生した熱が、第3の型部材30及び第1の型部材10を経て間接的に成形体に加わるので、成形体に直に接する部材である第1の型部材10に加熱手段(ヒーター等)が埋め込まれている構成に比して温度ムラが生じにくく、成形体の均一な乾燥が可能となるので好ましい。また第1の型部材10の熱容量を十分に大きくすることで、温度ムラが一層生じにくくなる。このことは、特に多数の成形体を連続乾燥する場合に、乾燥型1の温度低下が起こりにくくなるので有利である。
【0027】更に、異なる種々の形状の成形体を乾燥させる場合には、第1の型部材10のみを交換すれば足り、成形体の形状に柔軟に対応できる。例えば、後述するように、乾燥型1を乾燥装置に取り付ける場合、乾燥型1における第2の型部材20を介して乾燥型1と乾燥装置のプラテンとを固定しておけば、成形体の品種切り替えの際には、第2の型部材20及び第3の型部材30は該プラテンに固定したままにでき、第1の型部材10のみを容易に交換できる。また、プラテンと第3の型部材30との間に断熱層又は断熱部材を設けることにより、所定の加熱手段から発生する熱が、プラテンを伝わって乾燥装置の本体側に逃げることが防止されて、成形体へ効率良く熱を伝えることができる。更に、プラテンを水等の冷媒により冷却することで、熱変形による乾燥装置の歪み等を抑えることが可能となる。
【0028】更に、加熱手段が消耗してこれを交換する場合にも、加熱手段のみ又は第2の型部材を交換すればよく、保守性が良好である。
【0029】その上、乾燥型1は、各型部材に分解可能なので、蒸気に含まれている微小パルプや添加剤等が乾燥型1の各所に付着しても、それを取り除くことが容易であり、この点からも保守性が良好である。
【0030】本実施形態の乾燥型1を用いた成形体の乾燥においては、該乾燥型1を2つ用い、各乾燥型1の分割面(第1の型部材10の上面11a)同士を突き合わせることで2つの凹状部12によって形成されるキャビティ内に、含水状態の成形体を収容し、該成形体の乾燥を行う。本実施形態の乾燥型1を用いた成形体の好ましい乾燥方法について図5を参照しながら説明する。尚、図5においては簡便のため、乾燥型の構造及び形状等は簡略化してある。また、該乾燥型が取り付けられる乾燥装置全体の構成については省略してある。
【0031】先ず、図5(a)に示すように、2つの乾燥型1、1の分割面同士を突き合わせることにより、2つの凹状部12で形成されるキャビティ3内に、所定の湿式抄造方法により成形されたパルプモールド成形体4を収容する。両乾燥型1は予め所定温度に加熱されている。この場合、各乾燥型1は、その背面をなす第2の型部材20の背面21aにおいて、該第2の型部材20を介して図示しない乾燥装置のプラテンに取付固定されている。
【0032】次に、図5(b)に示すように、蒸気排気路(図示せず)を通じて乾燥型1をその内部から外部に向けて吸引・減圧すると共に、中空の袋状の中子5を成形体4内に挿入する。中子5は、弾性を有し伸縮自在であることが好ましい。また中子5は、引張強度、反発弾性及び伸縮性等に優れたウレタン、フッ素系ゴム、シリコーン系ゴム又はエラストマー等によって形成されていることが好ましい。
【0033】次に、図5(c)に示すように、中子5内に加圧流体を供給して中子5を膨張させ、膨張した中子5により含水状態の成形体4を凹状部12の内面に押圧する。成形体4は、膨張した中子5によって凹状部12の内面に押し付けられ、成形体4の乾燥が進行すると共に凹状部12の形状が成形体に転写される。成形体4から発生した蒸気は前記蒸気排気路を通じて型外へ排出される。成形体4は、その内部から外部に向けて成形体4が凹状部12に押し付けられるので、凹状部12の形状が複雑であっても、高乾燥効率で成形体4が乾燥する。しかも、精度良く凹状部12の形状が成形体4に転写されることになる。この場合、前述の通り凹状部12に形成されている通気路はスリット状なので、中子5による押圧によっても、乾燥後の成形体4の表面に通気路の跡がつきにくくなる。中子5を膨張させるために用いられる加圧流体としては、例えば圧縮空気(加熱空気)、油(加熱油)、その他各種の液が使用される。また、加圧流体を供給する圧力は、0.01〜5MPa、特に0.1〜3MPaであることが好ましい。
【0034】成形体4を十分に乾燥できたら、図5(d)に示すように、中子5内の加圧流体を抜き、中子5を縮小させる。次いで、縮小した中子5を成形体4内から取り出し、更に両乾燥型1、1を開いて成形体4を取り出す。
【0035】次に、第1発明の第2の実施形態及び第2発明の第1の実施形態について図6及び図7を参照しながら説明する。尚、これらの実施形態については、前述の実施形態と異なる点についてのみ説明し、同じ点については前述の実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図6及び図7において、図1〜図5と同じ部材には同じ符号を付してある。
【0036】先ず、第1発明の第2の実施形態について説明する。図6は、第1の実施形態における図4に相当する図であり、乾燥型1をラベル貼着部対応部位付近で幅方向に切断して視た断面図を示している。本実施形態においては、第1の型部材10の凹状部12内に、凹状部12と、第1の型部材10の外面部の一部をなす側面11c、11dとをそれぞれ連通させる連通路(第1の連通路)としてのスリット状の通気路13c、13dが複数設けられている。
【0037】第2の型部材20は、第1の実施形態のそれと同様である。但し、本実施形態においては、第2の型部材20の上面21aが第1の型部材10の背面11bと当接している点が第1の実施形態と異なっている。
【0038】第3の型部材30は二個用いられ、第1の型部材10の外面部の一部を構成する左右両側面11c、11dにそれぞれ当接して配されている。第3の型部材30における、第1の型部材10の側面11c、11dに対向する面には、矩形状の溝32c、32dが凹設されている。溝32c、32dは、第3の型部材30の高さ方向全域に亘って複数本設けられている。
【0039】そして、第3の型部材30の側面と、第1の型部材10の側面11c、11dとが当接して配されると、両部材10、30間に、第1の型部材10の側面11c、11dと、第3の型部材30の溝32c、32dとで画成される空間がそれぞれ形成される。各空間は、第1の型部材10の通気路13c、13dと乾燥型1の型外とを連通させる連通路(第2の連通路)としての蒸気排気路2c、2dとなる。
【0040】次に、第2発明の第1の実施形態について説明する。図7は、図6と同様に、第1の実施形態における図4に相当する図であり、乾燥型1をラベル貼着部対応部位付近で幅方向に切断して視た断面図を示している。本実施形態における乾燥型1は、第1の型部材10及び第2の型部材20の二部材を具備している。
【0041】第1の型部材10には、そのの凹状部12内に、凹状部12と、第1の型部材10の外面部の一部をなす背面11bとを連通させる連通路(第1の連通路)としてのスリット状の通気路13aが複数設けられている。
【0042】第2の型部材20は、その上面21aが第1の型部材10の背面11bと当接しており、一方、その背面21bが乾燥型1の背面を構成している。第2の型部材20の内部には、電熱ヒーター等の加熱手段(図示せず)が着脱可能に配設されている。
【0043】また、第2の型部材20の上面21aには、断面が矩形状の溝22が凹設されている。溝22は、第1の型部材10に設けられた通気路13aと直交する方向と平行に、第2の型部材20の幅方向全域に亘って複数本形成されている。そして、溝22は、第2の型部材20の左右両側面23a、23bにおいてそれぞれ開口している。
【0044】そして、第2の型部材20の上面21aと、第1の型部材10の背面11bとが当接して配されると、両部材10、20間に、第1の型部材10の背面11bと、第2の型部材20の溝22とで画成される空間が形成される。この空間は、第1の型部材10の通気路13aと乾燥型1の型外とを連通させる連通路(第2の連通路)としての蒸気排気路2eとなる。
【0045】第1発明の第2の実施形態及び第2発明の第1の実施形態の乾燥型においても、第1発明の第1の実施形態の乾燥型と同様の効果が奏される。
【0046】本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、第1発明においては、第3の型部材30における、第1の型部材10の外面部に対向する面に、溝が凹設されていたが、第1の型部材と第3の型部材とが当接して配された状態において、両部材間に前記蒸気排気通気路(第2の連通路)が形成されれば、溝を凹設する部材に特に制限は無い。例えば、第1の実施形態においては、第3の型部材30の上面31aに溝32a、32bを形成することに代えて、又はこれと共に第1の型部材10の背面11bに溝を形成してもよい。同様に、第2の実施形態においては、第3の型部材30の側面に溝32cを形成することに代えて、又はこれと共に第1の型部材10の側面11c、11dに溝を形成してもよい。第2発明に関しても同様であり、第2の型部材20の上面21aに溝22を形成することに代えて、又はこれと共に第1の型部材10の背面11bに溝を形成してもよい。尚、溝の断面形状は矩形に限られず、半円形、V字形等、種々の形状とすることができる。
【0047】また、第1の型部材10における通気路として、スリット状の通気路に代えて、小径の円形等の孔からなる通気路を形成してもよい。また貫通孔を有する部材(コアベント等)を第1の型部材10に設け、これを通気路として用いてもよい。更に、第1の型部材10を粒状物質の焼結体から構成し、該焼結体に形成されるポアを通気路として用いてもよい。或いは、第1の型部材10を電鋳により製造し、それによって形成されたポアを通気路として用いてもよい。
【0048】また、第1の型部材10における通気路の形成部位は、ラベル貼着部対応部位15a及び口頸部対応部位15bに制限されず、製造すべき成形体の形状等に応じて適宜必要な箇所に形成することができる。
【0049】また、各蒸気排気路2a,2b,2c,2d,2eは、更に均一な排気を行なう観点から、その幅を狭くし且つ隣り合う排気路の間隔を狭くしたり、或いは格子状に排気路を形成することが好ましい。
【0050】また、一対の乾燥型1を突き合わせて、各乾燥型1における第1の型部材10の上面11aを対向させた状態において、該上面11a間に間隙を設け、該間隙をスリット状の通気路として用いることもできる。更に、第1の型部材10を複数の部材から構成し、複数の各部材の対向面に間隙を設け、該間隙をスリット状の通気路として用いることもできる。
【0051】また、前記各実施形態における第1の型部材10における乾燥部は、凹状部から構成されていたが、成形体に形状に応じ乾燥部を凸状部から構成してもよい。
【0052】また、第1発明の第2の実施形態において、乾燥型1を乾燥装置のプラテンに取り付ける場合には、第2の型部材20又は第3の型部材30の何れかを介して該プラテンに取り付ければよい。同様に、第2発明の第1の実施形態においては、第2の型部材20を介してプラテンに取り付ければよい。
【0053】また、前記実施形態においては、中子5を用いて含水状態の成形体4を押圧した状態下にその乾燥を行ったが、成形体の形状に応じて例えば乾燥型1の凹状部と嵌合し得る形状の雄型を用いて成形体4を押圧した状態下に乾燥させてもよい。逆に、乾燥型1における乾燥部が凸状部から構成される場合には、該凸状部と嵌合し得る形状の雌型を用いて成形体4を押圧した状態下に乾燥させてもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明のパルプモールドの乾燥型及び乾燥装置によれば、含水状態のパルプモールド成形体に乾燥ムラが起こりにくくなる。また、本発明のパルプモールドの乾燥型及び乾燥装置は、種々の形状の成形体の乾燥に柔軟に対応できる。更に本発明のパルプモールドの乾燥型及び乾燥装置は、保守性に優れる。




 

 


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