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発明の名称 柔軟剤組成物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−192965(P2001−192965A)
公開日 平成13年7月17日(2001.7.17)
出願番号 特願2000−2937(P2000−2937)
出願日 平成12年1月11日(2000.1.11)
代理人 【識別番号】100063897
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 馨 (外3名)
【テーマコード(参考)】
4L033
【Fターム(参考)】
4L033 BA58 
発明者 林 宏光 / 小倉 信之 / 田方 秀次
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 (a)280〜400nmの波長領域に吸光度の極大値を有する蛍光増白剤、(b)分子中に炭素数14〜20のアルケニル基を少なくとも1つ有する3級アミン又はその4級化物3〜50重量%、(c)非イオン界面活性剤0.5〜20重量%、及び(d)下記一般式(1)から求められるδが20〜31で且つ沸点が100〜350℃の化合物0.1〜20重量%を含有する透明又は半透明な柔軟剤組成物。
δ=[(14820+99.2Tb+0.084Tb2)/V]1/2 (1)
〔式中、Tbは沸点(°K)、Vは20℃におけるモル容積である。〕
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維製品用の柔軟剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、柔軟剤組成物には長鎖アルキル基を有する4級アンモニウム化合物や3級アミン化合物の酸塩等が主たる柔軟化成分として用いられており、これらは水不溶性であるため組成物中に分散状態で存在する。近年、審美的観点から透明又は半透明な柔軟剤組成物の開発が行われており、特開平7−229061号公報には不飽和アルキル基を有する柔軟化成分及び非水性溶剤を含有する柔軟剤組成物が開示されている。しかしながら、不飽和アルキル基を有する柔軟化成分は貯蔵中に着色したり、臭いの劣化が起こるため商品としての価値が著しく損なわれるという問題がありその改善が望まれる。
【0003】一方、特表平10−504608号公報にはサンスクリーン化合物を含有する繊維製品の色褪せ防止柔軟剤組成物が開示されており、ジオレイルオキシエチルジメチルアンモニウムクロリドを柔軟化成分とした組成物の記載がある。この組成物は分散状態であるため貯蔵中の臭いや色の劣化という問題はないが審美的観点から好ましいものではない。
【0004】従って本発明の課題は、貯蔵中に色や臭いの劣化を起こさない透明又は半透明な柔軟剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)280〜400nmの波長領域に吸光度の極大値を有する蛍光増白剤、(b)分子中に炭素数14〜20のアルケニル基を少なくとも1つ有する3級アミン又はその4級化物3〜50重量%、(c)非イオン界面活性剤0.5〜20重量%、及び(d)下記一般式(1)から求められるδが20〜31で且つ沸点が100〜350℃の化合物0.1〜20重量%を含有する透明又は半透明な柔軟剤組成物を提供する。
δ=[(14820+99.2Tb+0.084Tb2)/V]1/2 (1)
〔式中、Tbは沸点(°K)、Vは20℃におけるモル容積である。〕。
【0006】本発明の柔軟剤組成物は、組成物の外観が透明又は半透明のものであり、島津製作所製UV−2500PC装置を用い、光路長10mmの石英セルを用い、対照にイオン交換水を用いたときの660nmの波長の光透過率が35%以上のものである。
【0007】
【発明の実施の形態】(a)成分本発明では280〜400nm、好ましくは300〜400nmの波長領域に吸光度の極大値を有する蛍光増白剤の1種以上を配合する。このような化合物としては、ヒドロキシアリール−1,3,5−トリアジン、スルホン化−1,3,5−トリアジン、o−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール及び2−アリール−2H−ベンゾトリアゾールが挙げられ、特に下記の化合物を用いることが望ましい。
【0008】
【化1】

【0009】〔式中、R1とR2は、互いに独立的に、OH、NH2、O−Ra(Raは炭素数1〜4のアルキル基、以下同様)、O−Ar(Arはアリール基、以下同様)、NH−Ra、N(Ra)2、N(Ra)(Rb)(Rbは炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、以下同様)、N(Rb)2、NH−Ar、モルホリノ、S−Ra、S−Ar、Cl又はOH、R3は水素原子、SO3M、O−Ra、CN、Cl、COO−Ra又はCON−(Ra)2、R4は水素原子又はRa、R5は水素原子、Ra、CN、Cl、COO−Ra、CON(Ra)2、Ar又はO−Ar、Mは水素原子、Na、K、Ca、Mg、アンモニウム、モノ−、ジ−、トリ−又はテトラ−アルキル(炭素数1〜4)アンモニウム、モノ−、ジ−又はトリ−ヒドロキシアルキル(炭素数1〜4)アンモニウム又は炭素数1〜4のアルキル基と炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基との混合によってジ置換又はトリ置換されたアンモニウムであり、nは0又は1である。〕。
【0010】より具体的な化合物として以下の化合物が挙げられる。
【0011】
【化2】

【0012】本発明の柔軟剤組成物には、上記(a)成分を0.005〜5重量%、特に0.01〜1重量%含有することが、褪色抑制効果の点から好ましい。
【0013】(b)成分本発明の(b)成分は分子中に炭素数14〜20のアルケニル基を少なくとも1つ、好ましくは1つ又は2つ有する3級アミン化合物又はその4級化物であり、より好ましくは炭素数14〜20のアルキル基又はアルケニル基を2〜3個有し、少なくとも1つがアルケニル基であって、且つ分子中に1〜3個のエステル基を有する3級アミン化合物又はその4級化物が好ましい。3級アミン化合物は、酸との塩であってもよく、酸としては塩酸、硫酸、リン酸の他に、脂肪酸及び炭素数1〜3のアルキル硫酸が挙げられる。
【0014】本発明の(b)成分として最も好ましい化合物は、下記一般式(8)又は(9)で表される化合物であり、柔軟効果の点から一般式(8)で表される化合物がこれらのうちで特に好ましい。
【0015】
【化3】

【0016】〔式中、R6、R9は、互いに独立的に、炭素数14〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、少なくとも一方がアルケニル基である。X、Yは、互いに独立的に、−COO−、−CONR12−、−OCO−、−NR12CO−であり、少なくとも一つは−COO−、−OCO−である。ここでR12は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す。また、R7、R10は、互いに独立的に、炭素数1〜5のアルキレン基であり、R8、R11は、互いに独立的に、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR6−X−R7−である。〕
特に好ましい化合物は以下の化合物である。
【0017】
【化4】

【0018】〔R'、R''は、同一又は異なっていても良い、炭素数12〜18のアルキル基又はアルケニル基である。〕
前記一般式(8)又は(9)で示される化合物のうち、より好ましい化合物は、エタノールアミンと、R6COOH及びR9COOHの少なくとも1つとのエステル化反応工程を経て製造されるものである。この時使用するR6COOH、R9COOHは、オレイン酸もしくはエライジル酸の単体脂肪酸の他に、牛脂、パーム油、豚脂、大豆油もしくはオリーブ油を構成する脂肪酸組成のものが好ましく、特に牛脂あるいはパーム油由来の脂肪酸であることが透明又は半透明化の点で好ましい。また、用いる脂肪酸の酸価は、180〜240(mgKOH/g)、特に190〜120(mgKOH/g)が、よう素価は60〜100(Ig/100g)、特に70〜90(Ig/100g)が、透明又は半透明化の点で好ましい。なお、酸価及びよう素価は「岩波 理化学辞典 第4版」(株式会社岩波書店発行)に記載されたものである。
【0019】本発明の柔軟剤組成物は、上記(b)成分を3〜50重量%、好ましくは3〜40重量%、特に好ましくは5〜35重量%含有する。
【0020】(c)成分本発明では(c)成分として非イオン界面活性剤を配合する。非イオン界面活性剤としては炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を1つ以上有するポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましく、特に下記一般式(10)の非イオン界面活性剤が良好である。
13−T−[(R14O)n−H]m (10)
〔式中、R13は、炭素数10〜18、好ましくは12〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、R14は炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。また、nは平均付加モル数を示し、2〜100、好ましくは5〜80、特に好ましくは20〜60の数を示す。さらにTはO又は−CON−であり、TがOの場合はmは1であり、Tが−CON−又は−N−の場合はmは2である。〕。
【0021】一般式(10)の化合物の具体例としては以下の化合物を挙げることができる。
13−O−(C24O)p−H〔式中、R13は前記と同様であり、pは平均付加モル数を示し、8〜100、好ましくは15〜60の数である。〕
13−O−(C24O)q(C36O)r−H〔式中、R13は前記と同様であり、q及びrは平均付加モル数を示し、それぞれ独立に2〜40、好ましくは5〜40の数であり、エチレンオキシドとプロピレンオキシドはランダムあるいはブロック付加体であってもよい。〕
【0022】
【化5】

【0023】本発明の柔軟剤組成物は、上記(c)成分を、安定性の点から0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%含有する。
【0024】(d)成分本発明では(d)成分として一般式(1)から求められるδが20〜31、好ましくは21〜30、特に好ましくは21〜27であり且つ沸点が100〜350℃以上、好ましくは150〜350℃、特に好ましくは200〜350の化合物を用いる。
δ=[(14820+99.2Tb+0.084Tb2)/V]1/2 (1)
〔式中、Tbは沸点(°K)、Vは20℃におけるモル容積である。〕
ここで本発明のδは溶解度パラメータに近似するものであり「溶液と溶解度」(篠田耕三著、平成3年4月30日発行、丸善(株))の78頁〜82頁に記載されているものである。
【0025】上記δ値を満足する化合物の好ましいものとして、アルキル基の炭素数が3〜8のアルキルグリセリルエーテル、ジ又はトリエチレングリコールモノフェニルエーテル、アルキル基の炭素数が2〜8のジ又はトリエチレングリコールモノアルキルエーテル、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−ペンタノン、シクロヘキサノール、2−ヘキサノール、1−オクタノールを挙げることができ、これらの中でも特にアルキル基の炭素数が2〜5のアルキルグリセリルエーテル、アルキル基の炭素数が2〜5のジ又はトリエチレングリコールモノアルキルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテルが好ましい。
【0026】これらの中でも分子量が100〜400、更に130〜300、特には150〜300のものが好ましく、特に炭素数3〜8のアルキルグリセリルエーテル、炭素数3〜8のジ又はトリエチレングリコールのモノ又はジアルキル(アリル)エーテルが好ましい。
【0027】本発明の柔軟剤組成物は、上記(d)成分を0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%、特に好ましくは1〜6重量%含有する。
【0028】本発明では繊維製品の風合いを向上させる目的で陰イオン界面活性剤を配合することが好ましく、炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基を持つ脂肪酸、アルキル硫酸エステル又はこれらの塩がより好ましい。特に脂肪酸又はその塩を配合することが最も好ましい。具体的にはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、あるいはこれらの混合物であり、特にラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸から選ばれる1種以上が良好である。また、ヤシ油、パーム油、パーム核油、牛脂から誘導されるアルキル組成を有する脂肪酸も好ましい。陰イオン界面活性剤の配合量は、組成物中0.01〜5重量%、特に0.5〜3重量%が好ましい。
【0029】本発明では貯蔵安定性を向上させる目的で炭素数8〜20、好ましくは10〜18の飽和又は不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル化合物を配合することが好ましい。具体的にはトリグリセライド、ジグリセライド、モノグリセライド、ペンタエリスリトールのモノ、ジ、トリエステル、ソルビタンエステルが特に良好である。このようなエステル化合物を柔軟剤組成物中に0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%配合することが望ましい。
【0030】本発明では貯蔵安定性の点から無機塩、例えば塩化カルシウム等を0〜1000ppm、好ましくは10〜500ppm添加することが望ましい。但し、脂肪酸塩類等の界面活性剤にはナトリウム塩やカリウム塩が含まれているが、このような界面活性剤の使用によって組成物に混入する無機塩は上記制限を受けるものではない。
【0031】本発明ではさらに貯蔵安定性を向上させる目的で一般に使用される酸化防止剤を配合することが好ましく、このような化合物としてはDL−α−トコフェロール、ブチル化ヒドロキシアニソール、又は2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールから選ばれる1種以上が好ましく、組成物中に0〜0.5重量%、特に0.001〜0.1重量%が良好である。
【0032】さらに本発明ではエタノールやイソプロパノール等の溶媒成分を配合しても差し支えなく、エタノールを使用する場合は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩変性エタノールや8−アセチル化蔗糖変性エタノールを使用することが望ましい。
【0033】本発明の柔軟剤組成物は20℃における原液のpHを安定性の点から2.0〜6.0、特に2.0〜5.0にすることが好ましい。
【0034】本発明の柔軟剤組成物には、通常繊維処理剤に配合されるシリコーン、香料、抗菌剤、色素等の成分を配合してもよい。
【0035】
【実施例】下記の成分を用いて表1の柔軟剤組成物を調製した。
【0036】
【化6】

【0037】なお、a−1〜a−3の10%−水/エタノール(50/50容量比)溶液の吸光度を測定した(島津社製分光光度計UV−2500PC、250nm〜600nmをスキャン)結果、いずれも280nm〜400nmに極大値を有しており、これら波長領域において蛍光の吸収があることが確認された。
【0038】
【化7】

【0039】・c−1:炭素数12の飽和アルコールにエチレンオキサイドを平均21モル付加させたもの・c−2:ラウリン酸のジエタノールアミドにエチレンオキシドを平均20モル付加させたもの・d−1:C817OCH2CH(OH)CH2OH(δ=21.96、bp.320℃)
・d−2:C511OCH2CH(OH)CH2OH(δ=23.27、bp.240℃)
・d−3:トリエチレングリコールモノフェニルエーテル(δ=20.92、bp.299℃)
・e−1:ステアリン酸・f−1:ステアリン酸モノ、ジ、トリグリセリド混合物(モノ:ジ:トリ=60:35:5)
・g−1:塩化カルシウム・h−1:色素(アシッドブルー9)
・h−2:抗菌剤(プロキセルBDN)
・h−3:香料。
【0040】透明性の評価表1の組成物の光透過率を測定し、光透過率35%以上を○、35%未満を×として表1に記載した。
【0041】貯蔵安定性の評価表1の組成物を広口規格ビン(PS No11)に100ml入れたもの5本を40℃の恒温室に入れ、4週間貯蔵した。貯蔵後の組成物の色及び臭いを5人の訓練したパネラーにより下記に示す基準で評価し平均点を求めた。平均点が1未満を○、1以上1.5未満を△、1.5以上を×として表1に記載した。
<臭い評価>臭いが全くしない……0臭いがするが気にならない程度……1気になる程度の臭いがする……2著しく臭いがする……3<色評価>貯蔵前品と同等である……0やや黄色に着色しているが気にならない程度である……1気になる程度に黄色に着色している……2著しく着色が見られる……3【0042】
【表1】





 

 


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