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発明の名称 透明柔軟剤組成物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−164466(P2001−164466A)
公開日 平成13年6月19日(2001.6.19)
出願番号 特願平11−344912
出願日 平成11年12月3日(1999.12.3)
代理人 【識別番号】100063897
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 馨 (外3名)
【テーマコード(参考)】
4L033
【Fターム(参考)】
4L033 AC02 AC15 BA86 
発明者 白土 和隆 / 田方 秀次 / 小倉 信之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 (a)下記一般式(a−i)又は(a−ii)で示される1種以上の化合物、(b)下記一般式(b−i)又は(b−ii)で示される1種以上の化合物、(c)下記一般式(1)から求められるδが20〜31で且つ沸点が100〜350℃の化合物0.1〜20重量%を含有し、(a)/(b)が重量比で1/20〜1/1、(a)+(b)が3〜50重量%である透明柔軟剤組成物。
【化1】

[式中、R1、R7は炭素数11〜21のアルキル基を示し、Xは−COO−、−CONR8−、−OCO−、−NR8CO−である。ここでR8は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキレン基を示す。また、R2、R3は炭素数1〜5のアルキレン基であり、R4、R5は炭素数1〜3のアルキル基である。R6は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示すか、或いはR1−X−R2−であってもよい。Z-は陰イオン基である。] δ=[(14820+99.2Tb+0.084Tb2)/V]1/2 (1)
(式中;Tbは沸点(°K)、Vは20℃におけるモル容積である)
【請求項2】 さらに(d)成分として炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル化合物を0.1〜10重量%含有する請求項1記載の透明柔軟剤組成物。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透明な柔軟剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、柔軟剤には長鎖アルキル基を有する4級アンモニウム塩や3級アミンの酸塩などが用いられており、これらは水不溶性であるため組成物中に分散状態で存在する。近年、審美的観点から透明又は半透明な柔軟剤の開発が行われており、特開平7−229061号公報には不飽和アルキル基を有する柔軟剤及び非水性溶剤を用いた組成物が開示されている。また、WO99/06509には、非対称ジアルキル基を有する柔軟剤を用いた組成物が開示されている。
【0003】しかしながら、不飽和アルキル基を有する柔軟剤は貯蔵中に着色したり、臭いの劣化が起こるため商品としての価値が著しく損なわれる。また、非対称ジアルキル基を有する柔軟剤は、製造が極めて難しく経済的に好ましくない。
【0004】従って本発明の目的は繊維製品の柔軟剤に関し、経済性に優れ、且つ貯蔵安定性を満足する透明な柔軟剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)後記一般式(a−i)又は(a−ii)で示される1種以上の化合物、(b)後記一般式(b−i)又は(b−ii)で示される1種以上の化合物、(c)後記一般式(1)から求められるδが20〜31で且つ沸点が100〜350℃の化合物0.1〜20重量%を含有し、(a)/(b)が重量比で1/20〜1/1、(a)+(b)が3〜50重量%である透明柔軟剤組成物である。
【0006】尚、本発明の透明柔軟剤組成物は、組成物の外観が透明又は半透明のものであり、島津製作所製UV−2500PC装置を用い、光路長10mmの石英セルを用い、対照にイオン交換水を用いたときの660nmの波長の光透過率が35%以上のものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の透明柔軟剤組成物は下記(a)、(b)及び(c)を含有する。
(a)成分本発明は(a)成分として下記一般式(a−i)又は(a―ii)で示される化合物を用いるが、特に透明化の点から(a−ii)で示されるアミンの酸塩が好ましい。
【0008】
【化2】

【0009】[式中、R1は炭素数11〜21、好ましくは13〜17のアルキル基を示し、Xは−COO−、−CONR8−、−OCO−、−NR8CO−である。ここでR8は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキレン基を示す。また、R2、R3は炭素数1〜5のアルキレン基であり、R4、R5は炭素数1〜3のアルキル基である。R6は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示すか、或いはR1−X−R2−であってもよい。Z-は陰イオン基、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、炭素数1〜12の脂肪酸又は炭素数1〜3のアルキル硫酸イオンである。]特に好ましい(a)成分として下記の化合物を挙げることができる。
【0010】
【化3】

【0011】(式中、R'は炭素数12〜18のアルキル基である。Z-は前述と同一の意味である。)
(b)成分本発明の(b)成分は下記一般式(b−i)又は(b−ii)で示される1種以上の化合物であり、透明化の点から(b−ii)で示されるアミンが好ましい。
【0012】
【化4】

【0013】[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、X及びZ-は前述と同一の意味である。R7は炭素数11〜21、好ましくは13〜17のアルキル基を示す。]
本発明で特に好ましい(b)成分としては下記の化合物を挙げることができる。
【0014】
【化5】

【0015】(式中、R'、R''は同一又は異なっていても良い炭素数12〜18のアルキル基である。Z-は前述と同一の意味である。)
(c)成分本発明の(c)成分は、一般式(1)から求められるδが20〜31、好ましくは21〜30、特に好ましくは21〜27であり、且つ沸点が100〜350℃以上、好ましくは150〜350℃、特には200〜350の化合物である。
【0016】
δ=[(14820+99.2Tb+0.084Tb2)/V]1/2 (1)
(式中;Tbは沸点(°K)、Vは20℃におけるモル容積である)
ここで本発明のδは溶解度パラメータに近似するものであり、「溶液と溶解度」(篠田耕三著、平成3年4月30日、丸善(株)発行)の78頁〜82頁に記載されているものである。本発明の(c)成分のδ値を満足する化合物としては炭素数3〜8のアルキルグリセリルエーテル、トリエチレングルコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングルコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、シクロヘキサノール、2−ヘキサノール、1−オクタノール、ジプロピレングリコール等を挙げることができる。
【0017】これらの中でも分子量が100〜400、好ましくは130〜300、特には150〜300のものが好ましく、特に炭素数3〜8のアルキルグリセリルエーテル類、炭素数3〜8のジもしくはトリエチレングルコールのモノもしくはジアルキルエーテル、又はトリエチレングルコールモノフェニルエーテルが好ましい。
柔軟剤組成物本発明では柔軟剤組成物中に(a)/(b)が1/20〜1/1、好ましくは1/10〜1/2、特に好ましくは1/10〜1/5になるように配合される。また、(a)+(b)は3〜50重量%、好ましくは5〜40重量%、特に好ましくは10〜30重量%である。
【0018】さらに(c)成分は0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%、特には1〜6重量%であり、透明化の点から[(a)+(b)]/(c)を20/1〜1/2、好ましくは10/1〜1/1とするのが好ましい。
【0019】本発明の柔軟剤は、これら(a)〜(c)成分に必要ならその他の成分と残部の水からなる水溶液の形態であり、水は、蒸留水やイオン交換水などの微量に含まれるイオン性物質を除去した水を用いることが望ましく、配合量は40〜90重量%、好ましくは50〜90重量%、特に60〜85重量%が透明化の点から好ましい。また、柔軟剤原液の20℃におけるpHは2〜6、好ましくは2〜5、特に2〜4が貯蔵安定性の点から望ましい。
(d)成分本発明では貯蔵安定性を向上させる目的で、(d)成分として炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル化合物を0.1〜10重量%配合することが好ましく、特にトリグリセライド、ジグリセライド、モノグリセライド等のグリセリンエステル類や、ペンタエリスリトールのモノ、ジ、トリエステルあるいはソルビタンのエステル化物が最も好ましい。
(e)成分本発明では貯蔵安定性の点からさらに(e)成分として非イオン界面活性剤((d)成分を除く)又はアニオン界面活性剤を配合することが好ましい。非イオン界面活性剤としては炭素数8〜20のアルキル基またはアルケニル基を1つ以上有するポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、特に一般式(2)で示される非イオン界面活性剤が良好である。
【0020】
9−T−[(R10O)p−H]q (2)
[式中、R9は炭素数10〜18、好ましくは12〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、R10は炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。また、pは2〜100、好ましくは5〜60、特に好ましくは20〜60の数を示す。さらにTはO、−N−又は−CON−でありTがOの場合はqは1であり、Tが−N−又は−CON−の場合はqは2の数である。]一般式(2)で示される化合物のより具体的例としては以下の化合物を挙げることができる。
【0021】R9−O−(C24O)r−H[式中、R9は前記の意味を示す。rは8〜60、好ましくは20〜40の数である。]R9−O−(C24O)s(C36O)t−H[式中、R9は前記の意味を示す。s及びtはそれぞれ独立に2〜40、好ましくは5〜40の数であり、エチレンオキシドとプロピレンオキシドはランダムあるいはブロック付加体であってもよい。]【0022】
【化6】

【0023】[式中、R9は前記の意味を示す。u及びvの合計は5〜60好ましくは5〜40の数である。]上記非イオン界面活性剤((d)成分を除く)の配合量は安定性の点から0.5〜10重量%、好ましくは1〜8重量%である。
【0024】本発明では繊維製品の風合いを向上させる目的でアニオン界面活性剤として、脂肪酸又はその塩類を配合することが好ましく、具体的にはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、あるいはこれらの混合物であり、特にラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸から選ばれる1種以上が良好である。また、ヤシ油、パーム油、パーム核油、牛脂から誘導されるアルキル組成を有する脂肪酸も好ましい。上記脂肪酸又はその塩の配合量は、0.01〜5重量%、好ましいは0.5〜3重量%である。
その他成分本発明では貯蔵安定性の点から、無機塩、例えば塩化カルシウムなどを0〜1000ppm、好ましくは10〜500ppm添加することが望ましい。但し、脂肪酸塩類などの界面活性剤にはナトリウム塩やカリウム塩が含まれているが、このような界面活性剤の使用によって組成物に混入する無機塩は上記制限を受けるものではない。
【0025】さらに本発明では(c)成分以外の溶剤としてエタノールやイソプロパノールなどの溶媒成分を配合しても差し支えなく、エタノールを使用する場合は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩変性エタノールや8−アセチル化蔗糖変性エタノールを使用することが望ましい。
【0026】本発明の柔軟剤組成物には、香料あるいは色素等の成分を配合しても差し支えない。
【0027】
【実施例】実施例1〜5、比較例1〜6下記の化合物を用いて表1の柔軟剤組成物を調製した。
【0028】
【化7】

【0029】R;炭素数18および16が混合した飽和アルキル基(炭素数18:炭素数16=60/40)
【0030】
【化8】

【0031】R;炭素数18および16が混合した飽和アルキル基(炭素数18:炭素数16=60/40)
【0032】
【化9】

【0033】R;炭素数18および16が混合した飽和アルキル基(炭素数18:炭素数16=60/40)
【0034】
【化10】

【0035】R;炭素数18および16が混合した飽和アルキル基(炭素数18:炭素数16=60/40)
【0036】
【化11】

【0037】R';オレイン酸残基(c−1)C817OCH2CH(OH)CH2OH(δ=21.96、bp.320℃)
(c−2)C511OCH2CH(OH)CH2OH(δ=23.27、bp.240℃)
(c−3)トリエチレングリコールモノフェニルエーテル(δ=20.92、bp.299℃)
(c’−1)ジエチレングリコールジブチルエーテル(δ=19.18、bp.256℃)
(c’−2)エチレングリコール(δ=37.87、bp.197℃)
(d−1)ステアリン酸モノ,ジ,トリグリセリド混合物(モノ:ジ:トリ=60:35:5)
(e−1)炭素数12の飽和アルコールにエチレンオキサイドを平均21モル付加させたもの(e−2)ラウリルアミンにエチレンオキシドを平均20モル付加させたもの(e−3)ルナックS−50(ステアリン酸、花王(株)製)
その他の成分(f−1) 塩化カルシウム(f−2) 香料外観及び貯蔵安定性の評価表1の組成物の光透過率を測定し、光透過率30%以上を合格、それ以下を不合格として表1に記載した。また、表1の組成物を広口規格ビン(PS No11)に100ml入れたもの5本を45℃の恒温室で2ヶ月貯蔵し、貯蔵後の色及び臭いを下記の基準で評価した。
【0038】貯蔵後の柔軟剤組成物の臭い及び色を10人のパネラー(30代男性10人)により下記の基準で判定し、平均点を求めた。平均点が1未満を○、1以上1.5未満を△、1.5以上を×として判定した。結果を表1に示す。
(臭い評価基準)
ほとんど臭いを感じない……0かすかに臭いを感じるが気にならない程度である……1臭いがする……2顕著に臭いがする……3(色評価基準)
全く着色がみられない………0わずかに着色がみられる………1着色が見られる……2着色が著しい…………3【0039】
【表1】





 

 


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