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発明の名称 液体消臭剤
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−40581(P2001−40581A)
公開日 平成13年2月13日(2001.2.13)
出願番号 特願平11−211069
出願日 平成11年7月26日(1999.7.26)
代理人 【識別番号】100063897
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 馨 (外3名)
【テーマコード(参考)】
4C080
4L033
【Fターム(参考)】
4C080 BB02 CC12 HH03 JJ01 JJ09 KK06 MM12 MM18 QQ03 
4L033 AC10 AC15 BA11 BA16 BA37 BA48 BA62 BA85
発明者 山口 紀子 / 菅野 郁夫 / 白土 和隆 / 小倉 信之 / 田方 秀次
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 水分量が80〜99重量%で、25℃でのpHが7.5〜9.5の液体消臭剤であって、(a)分子中に少なくとも1つの陽イオン性基と1つの炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基を有する化合物と、(b)カルシウムキレート定数が4以上のキレート剤とを含有する液体消臭剤。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維製品の消臭剤に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】洗濯習慣の変化により、着用した衣料はその都度洗濯することが一般的になっているが、スーツやセーター等の衣料は一般家庭では洗濯が難しく、洗濯回数も一般の衣料に比べて格段に少ない。このため、体臭、たばこ臭、焼き肉等の調理臭が付着し、不快感を生じさせる。また、絨毯や玄関マット等も同様に洗濯することが難しく、部分的な汚れに由来する不快臭の問題がある。
【0003】特開昭61−193665号公報、特開平4−257514号公報に開示されているように消臭剤に植物エキス等の消臭成分を配合したり、組成物に緩衝能を持たせることが行われている。しかしこれらの方法は、使用当初は消臭効果が得られるが、その効果が持続しないという問題があった。
【0004】さらに、液体消臭剤を長期間貯蔵すると沈殿物の形成や組成物の匂いが劣化するという問題があり、これらの改善が求められていた。
【0005】本発明の課題は、繊維製品に対して高い消臭性能と持続性を有し、且つ貯蔵安定性に優れる液体消臭剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、水分量が80〜99重量%で、25℃でのpHが7.5〜9.5の液体消臭剤であって、(a)分子中に少なくとも1つの陽イオン性基と1つの炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基を有する化合物〔以下(a)成分という〕と、(b)カルシウムキレート定数が4以上のキレート剤〔以下(b)成分という〕とを含有する液体消臭剤を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の液体消臭剤は、十分な消臭効果と繊維製品に対する風合いを損なわないため、水分量は80〜99重量%、好ましくは90〜96重量%である。また、本発明の液体消臭剤の25℃でのpHは、十分な消臭効果を得るために好ましくは7.5〜9.5、より好ましくは7.5〜9.0である。
【0008】本発明で用いる(a)成分は、繊維製品に付着した臭気成分の揮発を抑制するように作用するため、処理後の消臭持続性を向上させる。(a)成分は、1〜3級アミン又は4級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤、スルホベタイン、カルボベタイン、アミンオキシド等の両性界面活性剤を挙げることができる。これらの中でも好ましくは炭素数8〜18のアルキル基もしくはアルケニル基を1つ有する4級アンモニウム塩又はアミンオキシド型界面活性剤、より好ましくは下記一般式(I)の4級アンモニウム塩及び一般式(II)又は(III) のアミンオキシドであり、最も好ましくは一般式(III) のアミンオキシドである。
【0009】
【化1】

【0010】〔式中、R1は炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、R2、R3、R4 は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、R5 は炭素数1〜5のアルキレン基である。Yは−CONR6−、−NR6CO−、−COO−又は−OCO−である。ここで、R6 は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。X- はハロゲンイオン、炭素数1〜14の脂肪酸又は炭素数1〜3のアルキルサルフェートを示す。〕
(a)成分は、消臭持続性と繊維の風合い付与の観点から、液体消臭剤中に0.1〜2重量%、特に0.2〜1.5重量%含有されるのが好ましい。
【0011】本発明の(b)成分は、pKCaが4以上、好ましくは5〜13の化合物である。ここで、pKCaはカルシウム電極を用い、対象化合物の0.1重量%水溶液について、pH10、25℃の条件で、0.1M−NH4Cl−NH4OH緩衝液を用いて測定したものである。(b)成分としては、エチレンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸等のアミノ酢酸系キレート剤、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸系キレート剤、アクリル酸−マレイン酸コポリマー等のカルボン酸ポリマー系キレート剤、トリポリリン酸等のポリリン酸系キレート剤等が挙げられる。これらは塩であってもよい。特に、アミノ酢酸系キレート剤が好ましい。
【0012】(b)成分は、貯蔵安定性の観点から、液体消臭剤中に0.005〜5重量%、特に0.01〜1重量%含有されるのが好ましい。
【0013】本発明では、処理後の繊維製品からの液体消臭剤の揮発を容易にして乾燥させやすくするため、エタノールを好ましくは1〜10重量%、より好ましくは2〜8重量%含有することが望ましい。なお、エタノールは変性エタノールを使用することができ、特に8−アセチル化蔗糖変性エタノール又はポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム変性エタノールを用いることが好ましい。
【0014】香料成分は、マスキング作用を考慮して使用することで、より好まれる仕上がりになる。香料成分は、他の成分に影響されない化合物が選ばれる。
【0015】本発明の液体消臭剤には、さらに可溶化剤として、イソプロパノール等の低級(炭素数3〜4)アルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類(炭素数2〜12)、p−トルエンスルホン酸塩、m−キシレンスルホン酸塩等の芳香族スルホン酸塩類を配合することができる。また、pKCaが3以下のクエン酸等のポリカルボン酸又はその塩を含有してもよい。その他、色素、増粘剤等を所望により配合してもよく、エタノールを配合しないか又は配合量が少なく抗菌性が懸念される場合は、防腐・防黴剤を配合することが好ましい。
【0016】(a)成分以外の界面活性剤は、(a)成分の臭気成分への作用を阻害しないようにするため、含有量は2重量%以下であり、1重量%以下が好ましい。
【0017】本発明の液体消臭剤の使用方法としては、液体消臭剤をスプレー等により繊維製品に噴霧して使用する方法か、又は布帛、不織布、スポンジ等の可撓性で吸水性の基体に含浸させたもので繊維製品を拭くもしくは擦る方法が挙げられる。このうち特にスプレーにより噴霧する方法が好ましく、スプレーはトリガー式スプレー容器が好ましい。スプレー装置は、特に実開平4−37554号公報の第1図に示されているような液垂れや噴霧の均一性に優れる蓄圧式トリガーを用いることが良好である。
【0018】液体消臭剤の繊維製品に対する使用量は、擦る場合は湿らせる程度であり、噴霧の場合は繊維製品100〜800cm2 に対して、好ましくは0.2〜0.7gの割合である。
【0019】
【実施例】〔1〕貯蔵安定性の評価表1に示す組成の液体消臭剤を調製した。なお、液体消臭剤はN/10NaOHでpH8.5に調整した。得られた消臭対象物を広口規格ビンPS−No.11に100ml入れ、蓋をして50℃の恒温室で1ヶ月貯蔵した。貯蔵後、組成物の匂いの変化を訓練した30歳代の女性により評価した。
<評価基準>貯蔵前と匂いが同等:○貯蔵前に比べて少し異臭がする:△貯蔵前に比べて強く異臭がする:×。
【0020】〔2〕消臭効果の評価<消臭対象物の調製>・たばこ臭繊維製品の調製5m×5mの密閉された喫煙室の1方の壁に、1m×1mの木綿金布2003#を床から布の上辺までの高さが3mになるように床に対して垂直に吊るした。この喫煙室で、2時間の間、10人の男性が各人3本づつのたばこを喫煙した。その後、上記布を20cm×20cmの試験片として実験に供した。
【0021】・汗臭繊維製品の調製10人の男性が24時間着用した肌着(グンゼ製半袖アンダーシャツ、グンゼYG)をビニール袋に入れて密封した後、室内で3日間放置した。その後、20cm×20cmに切断し、試験片として実験に供した。
【0022】<消臭方法>市販の手動式スプレー容器(花王(株)製アイロン用スムーザー400mlの中身を抜いた手動式スプレー容器を匂いが無くなるまで洗浄し、自然乾燥させたもの)に、50℃の恒温室で1ヶ月貯蔵した液体消臭剤を400ml充填し、消臭対象物の全体が一通り均一に湿るように噴霧を行った。
【0023】<消臭性能評価>30歳代の男性及び女性10人(各5人ずつ)に消臭対象物の臭いを嗅いでもらい、下記の六段階臭気強度表示法で評価し、平均点を求めた。平均点0以上1未満を◎、平均点1以上2未満を○、2以上3未満を△、3以上5以下を×とした。◎又は○が好ましい。
0:無臭1:何の臭いか分からないが、ややかすかに何かを感じる強さ(検知閾値のレベル)
2:何の臭いか分かる、容易に感じる弱い臭い(認知閾値のレベル)
3:明らかに感じる臭い4:強い臭い5:耐えられないほど強い臭い【0024】
【表1】

【0025】表中の各成分は以下の通りである。
・a−1:アミドプロピルアミンオキシド(ラウリン酸とジメチルアミノプロピルアミンとのアミド化物を過酸化水素により反応させて得たもの)
・a−2:ジメチルラウリルアミンオキシド(アンヒトール20N、花王社製)
・a−3:N−テトラデシル−N,N−ジメチル−N−エチル4級アンモニウムエチルサルフェート・b−1:エチレンジアミンテトラ酢酸4ナトリウム塩・b−2:1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(ディクエスト2010、モンサント社製)
・c−1:りん酸2水素ナトリウム・c−2:クエン酸・d−1:エタノール【0026】
【発明の効果】本発明の液体消臭剤は、衣料等の各種繊維製品に対して高い消臭性能を発揮し、その消臭効果の持続性に優れており、且つ貯蔵安定性にも優れている。




 

 


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