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発明の名称 インクリボン用基布
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−277681(P2001−277681A)
公開日 平成13年10月9日(2001.10.9)
出願番号 特願2000−101548(P2000−101548)
出願日 平成12年4月3日(2000.4.3)
代理人 【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外2名)
【テーマコード(参考)】
2C068
3B154
4L048
【Fターム(参考)】
2C068 AA04 AA11 BB06 
3B154 AA08 AB20 BA01 BA32 BA47 BA48 BB55 BB56 BB61 BF01 DA13 DA30
4L048 AA24 AA34 AA48 AB07 AB11 CA00 CA15 DA36 EB00 EB05
発明者 石神 伸行
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ポリアミドマルチフィラメント糸からなる織物を、オープンソーパーを用いた連続精練機によって精練した後に110〜160℃で熱セットしてなるインクリボン用基布。
【請求項2】 請求項1に記載のインクリボン用基布を用い、経糸方向がインクリボンの長さ方向になるように細幅にカットされ、長さ方向に接合してエンドレスにされてなるインクリボン。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミドマルチフィラメント糸からなる織物を用いたインクリボン用基布、及び該基布を用いたインクリボンに関する。
【0002】
【従来の技術】インクリボンとしては、ポリアミドマルチフィラメント糸を用いた織物で、精練後に熱セットされたインクリボン用基布が広く使用されている。ポリアミドマルチフィラメント糸を製織し、糸に付与した油剤や糊剤などを取り除くためにアルカリ精練を行なった後、精練によって生じたシワ除去や収縮した基布の寸法出し等を熱セットすることにより、基布の製造が行なわれている。
【0003】液流染色機等を用いて精練を行なうと、もみ効果により柔軟な基布が得られるが、精練で生じたシワが熱セットで完全に除去できず、外観品位を損ねる。また、シワを除去するために、高温で熱セットすると生地が黄変し、柔軟性が損なわれる。さらに、バッチ式の加工なので加工コストが高いという問題があった。また、ジッカー染色機を用いて精練を行なったものは、シワの発生は改善されるが、基布の巻き返しによる精練時の張力により基布の幅入りが起こり、バッチ間での幅入り量の変動が大きく、テンターによる幅出しを伴う高温での熱セットが必要であった。この熱セットにより基布が黄変し、柔軟性が損なわれ、さらにはバッチ式のため加工コストも高いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来、ジッカー染色機や液流染色機などを用いたバッチ式の精練により製造されるインクリボン用基布に発生するシワや黄変などの問題を解消したもので、外観品位の向上したインクリボン用基布を、安価な加工コストで提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討の結果、本発明をなすに至った。即ち、本発明は、ポリアミドマルチフィラメント糸からなる織物を、オープンソーパーを用いた連続精練機によって精練した後に110〜160℃で熱セットしてなるインクリボン用基布、及び、該インクリボン用基布を用い、経糸方向がインクリボンの長さ方向になるように細幅にカットされ、長さ方向に接合してエンドレスにされてなるインクリボンに関する。
【0006】本発明に用いられるポリアミドマルチフィラメント糸は、特に限定されるものではないが、インクリボンとしての要求性能から、以下のものが好ましく用いられる。ポリアミドマルチフィラメント糸としては、ナイロン66繊維やナイロン6繊維を、単独または任意に組み合わせて経糸と緯糸にそれぞれ用いるのが好ましく、さらに好ましくはナイロン66繊維であり、特に、ナイロン66の高重合度、高強力糸がインクリボンの印字耐久性、接合部の印字耐久性から好ましく用いられる。
【0007】ポリアミドマルチフィラメント糸の繊度は、20〜110dtexが好ましく、さらに好ましくは30〜80dtexであり、この範囲の繊度のものを、経糸及び緯糸として任意に組み合わせて用いることが好ましい。マルチフィラメントの単糸繊度は、好ましくは1〜7dtexであり、さらに好ましくは1〜4dtexである。また、単糸の断面形状が異型であるもの、例えば、YやWなどの断面形状であるものがインク吸収性を向上さるために用いられる場合がある。
【0008】ポリアミドマルチフィラメント糸は、加撚されたもの、もしくは、撚りの入っていないものに交絡を付与したものを、経糸及び緯糸に任意に用いることができる。本発明においては、基布の織り密度は、経糸が160〜230本/2.54cmで、緯糸が100〜140本/2.54cmの範囲のものが好ましく用いられ、さらに、経糸が200〜230本/2.54cmで、緯糸が120〜140本/2.54cmの範囲のものが、インクリボンとしたときの印字耐久性、接合部の印字耐久性及び印字寿命などの点から、一層好ましく用いられる。
【0009】本発明のインクリボン用基布は、ポリアミドマルチフィラメント糸からなる織物を、オープンソーパーを用いた連続精練機を用いて連続的に精練を行ない、110〜160℃で熱セットを行なうことが、基布の柔軟性を維持し、且つシワや黄変などの無い外観品位に優れた基布を安価な加工コストで得るために重要である。110℃未満では、セット効果が不充分で、細幅にカットするときに基布のたるみなどが生じ、カットすることが困難になる。160℃を越えると、ポリアミドマルチフィラメント糸が熱によって黄変し、基布の外観品位や柔軟性が損なわれる。
【0010】オープンソーパーとは、複数のロールやバーを用いて基布を幅方向に拡幅された状態を保ったまま水洗、湯洗、精練、中和などを行うための槽で、必要に応じて絞りロールや散水ノズルが各段階で用いられる。オープンソーパーを用いた連続精練機とは、湯洗槽、アルカリ精練槽、中和用の酸槽などを必要に応じて組み合わせて用いたもので、基布を個々にバッチで精練する液流染色機やジッカー染色機などのバッチ式の設備とは異なり、精練、水洗などの工程を連続して1スルーで行なうものである。
【0011】バッチ式のジッカー染色機や液流染色機などを用いた精練では、精練、水洗各々を、順次温度コントロール下で実施し、1連の工程が終了した段階で基布を入れ替える工程が採られているが、オープンソーパーを用いた連続精練機の場合は、精練、水洗などの工程を連続的に並べて用い、1連の工程として基布を1スルーで加工するために、安定的で短時間に加工できるのである。
【0012】熱セットは、従来は、ピンもしくはクリップによる幅出し装置のついたテンター設備によって行なわれ、基布の幅出し等の密度調整とシワの除去が熱セットによって行なわれていた。また、特開平6−191130号公報では、基布を液流染色機などを用いた精練を行ない、ピンテンターで仕上げセットを行なうことにより、基布にシワを付与してグラフィックス斑が発生しないようなインクリボン用基布が開示されているが、シワ付与によって外観品位が損なわれ、さらに、バッチ式で加工することによるコスト高の問題があった。
【0013】特開平8−11425号公報では、気流処理によるものが開示されおり、グラフィクッス斑は改善されているものの、シワ付与による外観品位と、織物を結反しエンドレスとしてバッチ式に加工することによるコスト高が問題であった。本発明による、オープンソーパーを用いた連続精練機で精練した基布にはシワが生じにくく、連続的に加工することによって、基布の幅が均一となり、安定した基布が得られるため、必ずしも幅出し装置のついたテンター設備を用いる必要は無い。
【0014】テンター設備を用いる場合は、基布の安定性と外観品位を損なわないように、幅出しを極力行なわずに用いることが望ましい。また、熱セット時に幅出しを行なうと、180℃以下では基布の安定性が損なわれ、180℃を越えると、基布が黄変し、ポリアミドマルチフィラメント糸のフィラメントが引き揃えられるので柔軟性が損なわれる傾向がある。
【0015】さらに、本発明では連続的に精練を行なうので、精練機と熱セット機を一連の工程として、精練及び熱セットを連続して行なうことも可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を挙げ、さらに詳細に説明する。実施例、比較例ともに、ポリアミドマルチフィラメント糸としては、ナイロン66の44dtex/34フィラメント糸を用いて、経糸密度を210本/2.54cm、緯糸密度を110本/2.54cmで、幅140cm、長さ600mで製織した基布を使用した。
【0017】なお、評価は下記のようにして行った。
(1)シワ目視にてシワの程度を判定し、シワの無いものを良(○)、以下、可(△)、不可(×)とした。
(2)精練後の基布の品位(幅変動)
基布の長さ方向の幅変動が3cm未満を良(○)、3〜5cmを可(△)、5cmを越えるものを不可(×)とした。
【0018】(3)黄変目視にて判定し、白度の高いものを良(○)、黄変しているものを不可(×)とした。
(4)カット性巻き上げた基布を10日間エージング後に、熱による溶断型のスリット機を用いて、基布のたるみと溶断面を目視にて判定した。
【0019】たるみ発生の無いものを良(○)とし、以下、たるみの程度により、可(△)、不可(×)とした。また、溶断面は、拡大観察にて、端面部分に凹凸や段差が、30μm未満を良(○)、30〜50μmを可(△)、50μmを越えるものを不可(×)とした。
【0020】(実施例1)オープンソーパーを用いた連続精練機にて、基布速度40m/分で行い、120℃のシリンダードライヤーで乾燥した。熱セットは、ピンテンターで、幅出し設定0%で140℃で実施した。
(実施例2)オープンソーパーを用いた連続精練機にて、基布速度40m/分で行い、熱セットは、ネット乾燥機(幅出し装置無し)で150℃で実施した。
【0021】(比較例1)オープンソーパーを用いた連続精練機にて、基布速度40m/分で行い、120℃のシリンダードライヤーで乾燥した。熱セットは、ピンテンターで幅出し設定0%で180℃で実施した。
(比較例2)オープンソーパーを用いた連続精練機にて、基布速度40m/分で行い、120℃のシリンダードライヤーで乾燥した。
【0022】熱セットは、ピンテンターで幅出し設定0%で100℃で実施した。
(比較例3)ジッカー染色機での精練を行ない、ショートループドライヤーで乾燥した後、熱セットは、ピンテンターで幅出し設定3%で180℃で実施した。
(比較例4)液流染色機での精練を行ない、ショートループドライヤーで乾燥した後、熱セットは、ピンテンターで幅出し設定3%で180℃で実施した。
【0023】以上の実施例および比較例における評価の結果を表1にまとめて示す。
【0024】
【表1】

【0025】
【発明の効果】本発明によれば、安価な加工コストで、シワや黄変などのない外観品位に優れたインクリボン用基布が得られ、この基布を用いることにより優れたインクリボンが得られる。




 

 


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