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ロール汚れ防止剤および塗工液 - 旭化成株式会社
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発明の名称 ロール汚れ防止剤および塗工液
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−98490(P2001−98490A)
公開日 平成13年4月10日(2001.4.10)
出願番号 特願平11−278528
出願日 平成11年9月30日(1999.9.30)
代理人 【識別番号】100068238
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 猛 (外3名)
【テーマコード(参考)】
4L055
【Fターム(参考)】
4L055 AG11 AG12 AG27 AG35 AG47 AG63 AG76 AG97 AH02 AH37 AH50 AJ04 EA14 EA32 FA30 GA19 
発明者 田村 幸永
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 N−アシルアミノ酸および/またはN−アシルアミノ酸塩からなるロール汚れ防止剤。
【請求項2】 水100重量部に対し、N−アシルアミノ酸および/またはN−アシルアミノ酸塩1〜150重量部を含有することを特徴とするロール汚れ防止剤。
【請求項3】 N−アシルアミノ酸および/またはN−アシルアミノ酸塩からなる塗工液組成物。
【請求項4】 顔料100重量部に対し、合成共重合体ラテックス5〜20重量部、天然バインダー1〜10重量部、請求項2記載のロール汚れ防止剤0.1〜10重量部および各種添加剤を含有してなることを特徴とする塗工液組成物。
【請求項5】 紙の片面または両面に、請求項4記載の塗工液組成物が、固形分として1〜30g/m2 の厚みで塗布されていることを特徴とする塗工紙。
【請求項6】 板紙の片面または両面に、請求項4記載の塗工液組成物が、固形分として1〜30g/m2の厚みで塗布されていることを特徴とする塗工板紙。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた性質を有するロール汚れ防止剤、それを含有する塗工液組成物、および該塗工液組成物が塗布された塗工紙または塗工板紙(以下、塗工(板)紙と略記する)に関するものである。本発明は、塗工層が形成された塗工(板)紙を仕上げる工程で使用されるスーパーカレンダーやグロスカレンダーなどのロール汚れ防止に優れた効果を発揮するばかりでなく、塗工工程時に、塗工層が形成された塗工(板)紙が接触する第1バッキングロール汚れの防止に対しても極めて有効である。
【0002】
【従来の技術】近年、多色印刷された雑誌類、パンフレット、広告類および包装材類の急速な需要拡大に伴って、塗工紙および塗工板類の生産が著しく増大している。その塗工速度および仕上げ速度のアップが日々計られている。また、塗工(板)紙の薄物化傾向に伴い、腰を維持し、白紙光沢および平滑度を出すために、スーパーカレンダーロールおよびグロスカレンダーロール条件が低圧化と高温化に移行している。これらの傾向に伴い、各仕上げ用ロールでの汚れが、従来に増して発生しやすくなっており、解決策が切望されている。
【0003】各仕上げ用ロール汚れの最大の原因は、塗工液組成物に使用されている合成共重合体ラテックスであり、それらの解決手段として、例えば、ステアリン酸カルシウムやポリエチレンエマルジョン等の各種潤滑剤の使用量を増やすことや、合成共重合体ラテックスのべた付きの改良などが精力的に行われている。また、塗工工程で発生する第1バッキングロール汚れ対策としては、例えば、塗工液組成物に使用されている天然バインダーと合成共重合体ラテックス比率の最適化や、合成共重合体ラテックスのべた付きの改良等が積極的に行われている。
【0004】また、仕上げ用ロールの汚れ防止の目的ではないが、塗工層形成前である潤滑状態の塗工面を有する塗工紙の塗工工程や乾燥工程で使用されるコーターやドライヤーに、クリアコーティング剤であるポリビニルアルコール(PVA)が付着するのを防ぐ目的で、剥離剤として高級脂肪族アミンのポリエチレングリコール誘導体あるいはソルビタンの高級脂肪酸エステルを使用することが知られている(特開昭63−112795号公報)。しかし、各仕上げ用ロール汚れに対し、各種潤滑剤の増量は、確かに効果はあるものの、各種潤滑剤の大半は、接着強度を付与していないため、表面強度すなわちドライ強度や、耐水性すなわちウエット強度の低下をもたらす。また、合成共重合体ラテックスの改良方法であるべた付き防止の手段の一つとして、ガラス転移温度を上げることが行われている。確かに、ロール汚れは改善されるものの、大幅なドライ強度の低下をもたらす。
【0005】また、塗工工程で発生する第1バッキングロール汚れに対する対策の一つである天然バインダーと合成共重合体ラテックス比率の最適化において、天然バインダー比率を上げると確かに改良される方向に行くが、塗工液粘度が上がること、さらに、白紙光沢や平滑性等の低下を招くなど、欠点が多い。さらに、合成共重合体ラテックスの改良も、仕上げ用ロール汚れと同じ対策をとるが、やはり大幅なドライ強度が低下するという、同様な欠点を持っている。さらに、上記公報に記載の剥離剤は、塗工面形成時に際し、水溶性であるPVAが、コーターやドライヤーへ付着するのを改善するためのものであって、本発明が対象とする、塗工層形成後の塗工紙による各仕上げロールや第1バッキングロールの汚れを防止するものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、仕上げロールや第1バッキングロールの汚れ防止に有用なロール汚れ防止剤、それを含有する塗工液組成物、および該塗工液組成物が塗布された塗工紙または塗工板紙を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、塗工層形成後の塗工(板)紙の仕上げ工程で使用されるスーパーカレンダーロールやグロスカレンダーロール汚れ防止、さらに、第1バッキングロール汚れの防止につき検討を重ねた結果、汚れの最大の原因が合成共重合体ラテックスにあること、さらに、特定の水分散体型のロール汚れ防止剤が有効であること、また、これを含有してなる塗工液組成物を塗布した塗工(板)紙は、白紙光沢および印刷光沢が優れていることを見出し、本発明をなすに至った。すなわち、本発明は、下記のとおりである。
(1)N−アシルアミノ酸および/またはN−アシルアミノ酸塩からなるロール汚れ防止剤。
(2)水100重量部に対し、N−アシルアミノ酸および/またはN−アシルアミノ酸塩を1〜150重量部を含有することを特徴とするロール汚れ防止剤。
【0008】(3)N−アシルアミノ酸および/またはN−アシルアミノ酸塩からなる塗工液組成物。
(4)顔料100重量部に対し、合成共重合体ラテックス5〜20重量部、天然バインダー1〜10重量部、請求項2記載のロール汚れ防止剤0.1〜10重量部および各種添加剤を含有して成ることを特徴とする塗工液組成物。
(5)紙の片面または両面に、請求項4記載の塗工液組成物が、固形分として1〜30g/m2 の厚みで塗布されていることを特徴とする塗工紙。
(6)板紙の片面または両面に、請求項4記載の塗工液組成物が、固形分として1〜30g/m2 の厚みで塗布されていることを特徴とする塗工板紙。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。本発明のロール汚れ防止剤に使用されるN−アシルアミノ酸(塩)は、公知の方法、例えば、脂肪酸クロライドをアミノ酸のアルカリ溶液に加えることにより合成することができる。アミノ酸としては、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン酸、アスパラギン、グリシン、N−メチル−β−グリシン、アラニン、β−アラニン、N−メチル−β−アラニン等、特に限定されるものではなく、これらの混合物でもよい。N−アシルアミノ酸(塩)の取り扱いおよびコストの観点から、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、アラニンが好ましく、グルタミン酸がさらに好ましい。本発明のロール汚れ防止剤に使用されるN−アシル酸性アミノ酸塩の、上記親水基アミノ酸のカウンター塩として用いるアルカリ塩としては特に限定されることはなく、ナトリウム・カリウム・リチウム等のアルカリ金属塩、カルシウム・マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン・ジエタノールアミン・トリエタアノールアミン・トリイソプロパノールアミン等の有機アミン塩が挙げられる。
【0010】本発明のロール汚れ防止剤に使用されるN−アシルアミノ酸(塩)の疎水基部を構成する脂肪酸は、直鎖、分岐、環状を問わない。例えば、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸のような直鎖脂肪酸、2−ブチル−5−メチルペンタン酸、2−イソブチル−5−メチルペンタン酸、ジメチルオクタン酸、ジメチルノナン酸、2−ブチル−5−メチルヘキサン酸、メチルウンデカン酸、ジメチルデカン酸、2−エチル−3−メチルノナン酸、2,2−ジメチル−4−エチルオクタン酸、メチルドコサン酸、2−プロピル−3−メチルノナン酸、メチルトリデカン酸、ジメチルドデカン酸、2−ブチル−3−メチルノナン酸、メチルテトラデカン酸、エチルトリデカン酸、プロピルドデカン酸、ブチルウンデカン酸、ペンチルデカン酸、ヘキシルノナン酸、2−(3−メチルブチル)−3−メチルノナン酸、2−(2−メチルブチル)−3−メチルノナン酸、ブチルエチルノナン酸、メチルペンタデカン酸、エチルテトラデカン酸、プロピルトリデカン酸、ブチルドデカン酸、ペンチルウンデカン酸、ヘキシルデカン酸、ヘプチルノナン酸、ジメチルテトラデカン酸、ブチルペンチルヘプタン酸、トリメチルトリデカン酸、メチルヘキサデカン酸、エチルペンタデカン酸、プロピルペンタデカン酸、ブチルテトラデカン酸、ペンチルトリデカン酸、ヘキシルドデカン酸、ヘプチルウンデカン酸、オクチルデカン酸、ジメチルヘキサデカン酸、メチルオクチルノナン酸、メチルオクタデカン酸、エチルヘプタデカン酸、ジメチルヘプタデカン酸、メチルオクチルデカン酸、メチルノナデカン酸、エチルノナデカン酸、ジメチルオクタデカン酸、ブチルヘプチルノナン酸のような分岐脂肪酸、オクテン酸、ノネン酸、デセン酸、カプロレイン酸、ウンデシレン酸、リンデル酸、トウハク酸、ラウロレイン酸、トリデセン酸、ツズ酸、ミリストレイン酸、ペンタデセン酸、ヘキサデセン酸、パルミトレイン酸、ヘプタデセン酸、オクタデセン酸、オレイン酸、ノナデセン酸、ゴンドイン酸のような直鎖モノエン酸、メチルヘプテン酸、メチルノネン酸、メチルウンデセン酸、ジメチルデセン酸、メチルドデセン酸、メチルトリデセン酸、ジメチルドデセン酸、ジメチルトリデセン酸、メチルオクタデセン酸、ジメチルヘプタデセン酸、エチルオクタデセン酸のような分岐モノエン酸、リノール酸、リノエライジン酸、エレオステアリン酸、リノレン酸、リノレンエライジン酸、プソイドエレオステアリン酸、パリナリン酸、アラキドン酸のようなジまたはトリエン酸、オクチン酸、ノニン酸、デシン酸、ウンデシン酸、ドデシン酸、トリデシン酸、テトラデシン酸、ペンタデシン酸、ヘプタデシン酸、オクタデシン酸、ノナデシン酸、ジメチルオクタデシン酸のようなアセチレン酸、メチレンオクタデセン酸、メチレンオクタデカン酸、アレプロール酸、アレプレスチン酸、アレプリル酸、アレプリン酸、ヒドノカルプン酸、ショールムーグリン酸、ゴルリン酸、α−シクロペンチル酸、α−シクロヘキシル酸、α−シクロペンチルエチル酸のような環状酸が挙げられる。
【0011】また、天然油脂由来の脂肪酸でもよく、例えば、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、トウモロコシ脂肪酸、落花生脂肪酸、綿実油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、ゴマ油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、椿油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、豚脂脂肪酸、乳脂脂肪酸、魚油脂肪酸等が挙げられる。
【0012】これらの内、耐水性を低下させず、かつ、塗工層形成後の塗工(板)紙による各仕上げロールや第1バッキングロール汚れに対し、特に好ましいものとしては、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸トリエタノールアミン塩、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸カリウム塩、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウム塩、N−牛脂脂肪酸−L−グルタミン酸トリエタノールアミン塩、N−牛脂脂肪酸−L−グルタミン酸カリウム塩、N−牛脂脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウム塩、N−ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン塩、N−ラウロイル−L−グルタミン酸カリウム塩、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム塩、N−ミリストイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン塩、N−ミリストイル−L−グルタミン酸カリウム塩、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム塩を挙げることができる。なお、これらの混合物も当然本発明に有効である。
【0013】これらの内、耐水性を低下させず、かつ、塗工層形成後の塗工(板)紙による各仕上げロールや第1バッキングロール汚れに対し、さらに特に好ましいものとしては、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸トリエタノールアミン塩、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸カリウム塩、N−牛脂脂肪酸−L−グルタミン酸トリエタノールアミン塩、N−牛脂脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウム塩、N−ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン塩、N−ラウロイル−L−グルタミン酸カリウム塩を挙げることができる。なお、これらの混合物も当然本発明に有効である。また、N−アシルアミノ酸および/またはN−アシルアミノ酸塩は、水100重量部に対し1〜150重量部、好ましくは5〜35重量部である。N−アシルアミノ酸および/またはN−アシルアミノ酸塩が1重量部未満では、ロール汚れ防止剤として十分な性能が得られない。一方、150重量部を越えると、ロール汚れ防止剤自体の相均一化や高粘度化のために実用上使用し難い。
【0014】本発明のロール汚れ防止剤の製造の一般的な例としては、溶解槽に、所定量の水、N−アシルアミノ酸および/またはN−アシルアミノ酸塩、必要に応じて前記記載のアルカリ塩を入れ、攪拌しながら、必要に応じて水を加え、約1時間そのままの状態を維持することによって目的のものが得られる。高濃度液製造の場合は、ホモミキサーを用いて約4000rpmの回転数で攪拌を維持してもよい。本発明の塗工液組成物の組成は、顔料100重量部に対し、合成共重合体ラテックス5〜20重量部、好ましくは6〜14重量部である。合成共重合体ラテックスが5重量部未満では、ドライ強度やウエット強度が大幅に低下し、20重量部を越えると、インキ着色性や白紙光沢が大幅に低下する。
【0015】また、天然バインダー1〜10重量部、好ましくは2〜6重量部である。天然バインダーが1重量部未満では、保水性および塗工面の平滑性が低下し、10重量部を越えると、塗工液粘度が高くなりすぎ、塗工が困難になる。また、ロール汚れ防止剤は0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜5重量部である。ロール汚れ防止剤が0.1重量部未満では、汚れ防止効果が出なくなり、10重量部を越えると、塗工液の泡が立ちすぎて、塗工面を荒らすばかりでなく、塗工(板)紙の耐水性が落ちる。本発明のロール汚れ防止剤は、あらかじめ合成共重合体ラテックス中に配合しても、充分効果は発揮される。
【0016】本発明の塗工液組成物に使用される合成共重合体ラテックスは、例えば、SB系ラテックス、アクリル系ラテックスおよび酢酸ビニル系ラテックスなどが挙げられる。また、天然バインダーとしては、例えば、スターチやカゼインなどが挙げられる。さらに、本発明の塗工液組成物に使用される顔料には、例えば、カオリン・クレー、炭酸カルシウム、酸化チタンおよびサチン白などが挙げられる。本発明の塗工液組成物は、通常使用されている各種添加剤、例えば、分散剤、中和剤、増粘剤、殺菌剤、印刷向上剤(耐水化剤等を含む)および消泡剤なども使用可能である。
【0017】本発明のロール汚れ防止剤を含有する塗工液組成物を、基材である紙、板紙などに塗布することにより、アート紙、コート紙、軽量コート紙および微塗工紙などの塗工紙、さらに、高級板紙やコート白ボールなどの塗工板紙が得られる。塗工方法は限定されるものではないが、従来より公知の方法、例えば、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、サイズプレスコーター、キャストコーターなど通常用いられている方法で紙、板紙などに塗布し、通常の方法で必要な乾燥を行い、さらに、必要に応じてスーパーカレンダー処理を施すことにより、塗工(板)紙を製造することができる。塗布量は、片面または両面に対し、固形分として1〜30g/m2である。塗布量は、用途に応じて適宜調整することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、実施例および比較例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例によってなんら限定されるものではない。
(1)塗工液粘度BL型粘度計(60rpm、NO.3スピンドルまたはNO.4スピンドル)によって25℃で測定した。
(2)RI印刷適性評価■ ドライピック強度RI印刷試験機(明製作所製)を用いて、印刷インク強度(SDスーパーデラックス50紅B;タック値15,東華色素社製)0.4cc3回重ね刷りを行い、ゴムロ−ルに現れたピッキング状態を別の台紙に裏取りし、その程度を観察する。評価は5点相対評価法で行い、ピッキング現象の少ないものほど高得点とした。
【0019】■ ウエットピック強度RI印刷試験機を用いて、塗工(板)紙表面を吸水ロールで湿してから、印刷インク(SDスーパーデラックス50紅B;タック値10,東華色素社製)0.4cc1回刷りを行い、ゴムロ−ルに現れたピッキング状態を別の台紙に裏取りし、その程度を観察する。評価は5点相対評価法で行い、ピッキング現象の少ないものほど高得点とした。
■ 吸水性RI印刷試験機を用いて、No.4ロールに藍インキを所定量均一につけておく。次に、No.2ロールにゴムロールを設置し、回転させながら水を供給し(この場合、No.4ロールは静止状態)、ベタ刷りを行う。印刷状態を目視で観察し、濃く印刷されたものほど、吸水性良好である。
【0020】■ インキ着肉性RI印刷試験機を用いて、No.4ロールに藍インキを所定量均一につけておく。次に、No.4ロールの金属ロールとゴムロールを密着させ、水を供給する。さらに、この2つのロールを離すと同時に、ベタ刷りを行う。印刷状態を目視で観察し、濃く印刷されたものほど、インク着肉性は良好である。
■ インキセット性RI印刷試験機を用いて、塗工(板)紙表面を印刷インク(SDスーパーデラックス50藍,東華色素社製)0.4ccでベタ刷りを行い、別の台紙に裏取りし、その乾燥性を観察する。評価は5点相対評価法で行い、裏取り台紙が薄いほど高得点とした。
【0021】(3)白紙光沢塗工(板)紙表面を、村上式GM−26D型光沢度計により、75度−75度で測定した。評価は、数字が高いほど良好である。
(4)耐ベタツキ性(ロール汚れの目安)
温度50℃、湿度80%の雰囲気中に2時間放置した塗工面とアルミ箔とを重ねて、100℃×200kg/cmのミニスーパーに1回通した後のアルミ箔の汚れ状態を観察する。
劣 ×───△───○───◎ 良(5)洗浄性アダムス式ウエットラグ試験機に試料をセットし、所定条件(荷重200g、回転数20回、水温25℃)にて測定し、分光光度計にて濁度をみる。数字が小さいほど、洗浄性は良い。
【0022】
【実施例1〜6】表1に示す配合で、ロール汚れ防止剤として下記の各種を用いた。
実施例1;N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸ジカリウム塩の30%水溶液(略称;CDP)
溶解槽中に所定の水を仕込み、攪拌しながらN−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸を投入後、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸に対して2倍モル当量の水酸化カリウムを加えた。固形分調整のために必要に応じて水を加え、液温70℃到達後1時間攪拌を保持した。
実施例2;N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸モノトリエタノールアミン塩の30%水溶液(略称;CMT)
溶解槽中に所定の水を仕込み、攪拌しながらN−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸を投入後、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸に対して等モル当量のトリエタノールアミンを加えた。固形分調整のために必要に応じて水を加え、液温70℃到達後1時間攪拌を保持した。
【0023】実施例3;N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジカリウム塩の30%水溶液(略称;LDP)
溶解槽中に所定の水を仕込み、攪拌しながらN−ラウロイル−L−グルタミン酸を投入後、N−ラウロイル−L−グルタミン酸に対して2倍モル当量の水酸化カリウムを加えた。固形分調整のために必要に応じて水を加え、液温70℃到達後1時間攪拌を保持した。
実施例4;N−牛脂脂肪酸−L−グルタミン酸ジカリウム塩の30%水溶液(略称;GDP)
溶解槽中に所定の水を仕込み、攪拌しながらN−牛脂脂肪酸−L−グルタミン酸を投入後、N−牛脂脂肪酸アシル−L−グルタミン酸に対して2倍モル当量の水酸化カリウムを加えた。固形分調整のために必要に応じて水を加え、液温70℃到達後1時間攪拌を保持した。
【0024】実施例5;N−牛脂脂肪酸−L−グルタミン酸ジトリエタノールアミン塩の30%水溶液(略称;GDT)
溶解槽中に所定の水を仕込み、攪拌しながらN−牛脂脂肪酸−L−グルタミン酸を投入後、N−牛脂脂肪酸アシル−L−グルタミン酸に対して2倍モル当量のトリエタノールアミンを加えた。固形分調整のために必要に応じて水を加え、液温70℃到達後1時間攪拌を保持した。
実施例6;N−牛脂脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ジナトリウム塩の30%水溶液(略称;GDS)
溶解槽中に所定の水を仕込み、攪拌しながらN−牛脂脂肪酸−L−グルタミン酸を投入後、N−牛脂脂肪酸アシル−L−グルタミン酸に対して2倍モル当量の水酸化ナトリウムを加えた。固形分調整のために必要に応じて水を加え、液温70℃到達後1時間攪拌を保持した。
【0025】
【実施例7】上記実施例1〜6で得られたロール汚れ防止剤を用い、塗工液組成物を以下に述べる方法で調製した。なお、この組成物は、印刷適性評価用のものである。まず、クレー70重量部、炭酸カルシウム30重量部、分散剤0.2重量部および中和剤0.1重量部を所定の水で分散し、顔料スラリーを調製した。次に、あらかじめ溶液化しておいたスターチ3重量部とSB系ラテックス10重量部、さらに表2に示した各種の成分内容を所定の方法で作製したロール汚れ防止剤を0.5%重量部加え、かき混ぜ混合した後、適量の水を加えて、最終固形分約65重量%の塗工液組成物(実施例1〜6に対応するNo.1〜No.6)を得た。
【0026】
【実施例8】市販の上質紙に、上記実施例7で得られた塗工液組成物(No.1〜6)を塗工量13g/m2 になるようにマイヤーバーで塗工し、熱風乾燥機(150℃、30秒)にて乾燥した。次に、この塗工紙をスーパーカレンダー処理(温度50℃、線圧15kg/cm、2回通紙)を施し、温度23℃、湿度65℃の恒温恒湿室にて調製したものを試料として、各種測定を行った。結果を表2に示す。
【0027】
【比較例1】ロール汚れ防止剤を用いないこと以外は、実施例7と同様にして塗工液組成物を調製し、試料を作製した後、各種測定を行った。結果を表2に示す。
【比較例2】ロール汚れ防止剤として、市販のステアリン酸カルシウム(潤滑剤)を0.5重量部用いた以外は、実施例7と同様にして塗工液組成物を調製し、試料を作製した後、各種測定を行った。結果を表2に示す。
【0028】
【表1】

【0029】
【表2】

【0030】
【発明の効果】本発明のロール汚れ防止剤は、塗工液組成物に用いることにより、塗工(板)紙の白紙光沢等の実用物性を保持しつつ、特に、耐ベタツキ性や洗浄性を良好にする。したがって、本発明は、塗工層が形成された塗工(板)紙の仕上げ工程で使用されるスーパーカレンダーやグロスカレンダーなどのロール汚れ防止に優れた効果を発揮するばかりでなく、塗工工程時に、塗工層が形成された塗工(板)紙が接触する第1バッキングロール汚れの防止に対しても、極めて優れた効果を発揮する。




 

 


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