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発明の名称 難燃ポリエステル起毛経編地
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−200454(P2001−200454A)
公開日 平成13年7月27日(2001.7.27)
出願番号 特願2000−12130(P2000−12130)
出願日 平成12年1月20日(2000.1.20)
代理人
発明者 清水 憲治
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 リン原子含有量で500〜50,000ppmのリン含有化合物を共重合したポリエステル繊維のみからなる経編地であって、下記の試験方法による残炎時間が3秒以下であることを特徴とする難燃ポリエステル起毛経編地。
<試験方法>試料(1.5cm×20cm)が垂直になるよう試料の上端を固定して保持し、その状態で試料の下端からライター炎を接炎し、試料に炎が着炎した時点で炎を退ける。炎が着炎した時点から消えるまでの残炎時間を測定する(試料のタテ及びヨコ方向について5回づつ測定)
【請求項2】 経編地がリン及び/又はハロゲン系化合物エマルジョンもしくは分散物が吸尽加工されてなることを特徴とする請求項1記載の難燃ポリエステル起毛経編地。
【請求項3】ポリエステル繊維の少なくとも1つが単糸繊度1.7dtex以下で起毛処理されていることを特徴とする請求項1記載の難燃ポリエステル起毛経編地。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性に優れた起毛経編地に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、2ないし3枚筬の経編機を用いて通常のポリエステル繊維を使用して、起毛経編地を製造することは容易であり、衣料をはじめカーシート、椅子張り、こたつ布団用途に広く一般的に製造されてきた。
【0003】しかしながら、ポリエステル繊維からなる起毛経編地は起毛、染色、制電防止加工をすることにより、難燃性が著しく低下して各種の用途に応じて設定されている難燃基準をクリアすることができないのが現状である。特に、イタリア、ドイオをはじめヨーロッパで一般的な劇場用椅子張り地の難燃基準である洗濯3回後、垂直法えで着炎後の残炎時間が3秒以内とする難燃性基準を満足するポリエステル起毛経編地は未だ開発されていないのが現状である。かかる難燃基準に近づけるために、ポリエステル起毛生地に難燃剤を裏側にラミネート方式またはコーティング方式によるバッキング加工を施し、難燃性の向上を図る検討も進められているが、難燃性は改善されても、風合は粗硬となり、実用に耐え得る商品ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、手触りが良好で、難燃性に優れ、しかもスエード調の表面起毛品位を有した難燃ポリエステル起毛経編地を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、リン原子含有量で500〜50,000ppmのリン含有化合物を共重合したポリエステル繊維のみからなる経編地であって、下記の試験方法による残炎時間が3秒以下であることを特徴とする難燃ポリエステル起毛経編地である。
<試験方法>試料(1.5cm×20cm)が垂直になるよう試料の上端を固定して保持し、その状態で試料の下端からライター炎を接炎し、試料に炎が着炎した時点で炎を退ける。炎が着炎した時点から消えるまでの残炎時間を測定する(試料のタテ及びヨコ方向について5回づつ測定)
そして具体的には、経編地がリン及び/又はハロゲン系化合物エマルジョンもしくは分散物が吸尽加工されてなることを特徴とする上記記載のの難燃ポリエステル起毛経編地、及びポリエステル繊維の少なくとも1つが単糸繊度1.7dtex以下で起毛処理されていることを特徴とする上記記載の難燃ポリエステル起毛経編地である。以下、本発明を詳述する。
【0006】本発明におけるリン含有化合物の例としては、下記一般式(1)で示される化合物が挙げられる。
【0007】
【化1】

【0008】(式中、R1は1価のエステル形成性官能基であり、R2、R3は同じか又は異なる基であって、それぞれハロゲン原子、炭素原子数1〜10個の炭化水素基、R1より選ばれ、Aは2価もしくは3価の有機残基を表す。また、n1は1又は2であり、n2、n3はそれぞれ0〜4の整数を表す。)
【0009】一般式(1)の化合物の具体的な化合物としては下記a〜βの化合物が挙げられる。
【0010】
【化2】

【0011】
【化3】

【0012】
【化4】

【0013】
【化5】

【0014】
【化6】

【0015】
【化7】

【0016】本発明におけるリン化合物含有共重合ポリエステルは、例えば特公昭55−41610号公報に記載されるような公知の方法で重合することができ、共重合ポリエステルのリン含有量は500〜50,000ppmであり、好ましくは、3.500〜8,000ppmである。リン含有量が500ppm未満では難燃効果が認められず、50,000ppmを超えると直紡がしにくくなるとともに起毛経編地の強度が著しく低下する。
【0017】本発明におけるリン化合物含有共重合ポリエステルは、単糸繊度1.7dtex以下の極細繊維であることが望ましく、好ましくは0.33〜1.1dtexである。繊度が1.7dtexを超えるとスエード調の外観起毛品位が得にくい。
【0018】本発明における経編地は、起毛することが必要である。起毛機としては、針布起毛機が好ましい。シリンダーの回転する方向に針先が向いているパイルロールと反対に向いているカウンターパイロールが一本おき交互に装置されている針布起毛機が好ましい。起毛は数回以上の起毛を繰り返すことが好ましく、また経編地の表側だけでなく、裏側も起毛することが好ましい。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、本発明で実施した、測定方法は以下の通りである。
<難燃性能>試料(1.5cm×20cm)が垂直になるよう試料の上端を固定して保持し、その状態で試料の下端からライター炎を接炎し、試料に炎が着炎した時点で炎を退ける。炎が着炎した時点から消えるまでの残炎時間を測定する(試料のタテ及びヨコ方向について5回づつ測定)。残炎時間がタテ方向及びヨコ方向のいずれもが3秒以下であれば合格、いずれか一方でも3秒を超えると不合格とする。
(実施例1)3枚筬の28G経編トリコット機を使用して、化合物(a)のリン化合物6,000ppmを含有した共重合ポリエステル繊維を全ての筬に配して、下記の条件で編立てした。
フロント筬…共重合ポリエステル繊維 83.3dtex72f1−0/3−4ミドル筬…共重合ポリエステル繊維 55.5dtex24f 1−0/2−3バック筬…共重合ポリエステル繊維 55.5dtex24f 1−2/1−0機上編密度;70コース×28ウェール、編立幅;326cmこの生機を起毛〜リラックス精錬〜染色〜乾燥〜仕上セットを行ない、仕上幅150cm、仕上編密度;62コース×58ウェールの起毛染色仕上経編地を得た。なお、上記の染色工程において、同浴にて10%owf量のリン、ハロゲン系化合物エマルジョン又は分散物を吸尽加工した。
【0020】(実施例2)2枚筬の32G経編トリコット機を使用して、化合物(a)のリン化合物6,000ppmを含有した共重合ポリエステル繊維を全ての筬に配して、下記の条件で編立てした。
フロント筬…共重合ポリエステル繊維 70dtex108f 1−0/3−4バック筬…共重合ポリエステル繊維 33.3dtex18f 1−0/1−2機上編密度;90コース×32ウェール、編立幅;329cmこの生機を起毛〜リラックス精錬〜染色〜乾燥〜仕上セットを行ない、仕上幅150cm、仕上編密度;80コース×67ウェールの起毛染色仕上経編地を得た。なお、上記の染色工程において、同浴にて10%owf量のリン、ハロゲン系化合物エマルジョン又は分散物を吸尽加工した。
【0021】(比較例1)ポリエチレンテレフタレート繊維を全ての筬に配して編立てる以外は、実施例1と同様の条件で起毛経編地を製造した。
【0022】(比較例2)ポリエチレンテレフタレート繊維を全ての筬に配して編立てる以外は、実施例2と同様の条件で起毛経編地を製造した。
【0023】(比較例3)吸尽加工を施さない以外は実施例2と同様の条件で起毛経編地を製造した。
【0024】以上の実施例1、2及び比較例1〜3の起毛経編地の難燃性能評価を実施した。この結果を表1に示す。
【0025】
【表1】

【0026】
【発明の効果】本発明によると、手触りが良好で、難燃性に優れ、しかもスエード調の表面起毛品位を有した難燃ポリエステル起毛経編地を提供することを可能とした。




 

 


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