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長繊維不織布 - 東洋紡績株式会社
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発明の名称 長繊維不織布
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−146671(P2001−146671A)
公開日 平成13年5月29日(2001.5.29)
出願番号 特願平11−326061
出願日 平成11年11月16日(1999.11.16)
代理人
発明者 足立 将孝
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】繊度が0.5〜6デシテックスの長繊維からなる不織布であって、KES−FBシステムにおける曲げ剛性の平均値が0.3×10-3N・cm2/cm以下で、かつ曲げ戻り性の平均値が2cm-1以下、または/およびせん断剛性の平均値が0.07N/cm・degree以下で、かつせん断戻り性の平均値が3degree-1以下であり、目付が10〜50g/m2であることを特徴とする長繊維不織布。
【請求項2】繊度が0.5〜6デシテックスので、不織布の最大孔径が500μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の長繊維不織布。
【請求項3】長繊維がポリトリメチレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の長繊維不織布。
【請求項4】不織布が熱圧着され、かつニードルパンチ加工が施されて柔軟性に優れることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の長繊維不織布。
【請求項5】芯地または面ファスナー用であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の長繊維不織布。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柔軟性や形態回復性に優れ、さらにストライクバック性にも優れた着衣用部材に適した長繊維不織布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、長繊維不織布の代表例であるスパンボンド不織布は、概して風合いが硬く、柔軟性に欠けるという欠点を有し、産業上の利用分野が制限されてきた。特に、衣服の保型性を目的とする芯地用途に使用された場合、表地への追従性に欠け、自然な着用感が損なわれたり、皺が発生しやすくなるなどの問題が生じている。また、このような芯地は、目付が15〜40g/m2程度のものが用いられてきたが、表地への追従性と保型性を満足するためには、例えば120g/m2程度の表地目付に対して、20〜35g/m2程度の芯地が好まれてきた。しかしながら、衣服着用者の自由な動きを確保するため、例えば100g/m2程度の薄手の表地が多用されるようになり、これにともなって、芯地も薄地化の要求が大きくなる傾向にある。したがって、前述した芯地のうち、特に価格的に有利な長繊維不織布を用いる場合には、表地への追従性不足や低目付化による保型性の低下が問題となる。
【0003】さらに、芯地が薄くなればなるほど、表地と芯地を接着しようとする場合、接着剤が裏抜けしてしまうという問題が生じる。
【0004】このような問題を解決する手段として、熱圧着に用いるエンボスロールのパターンを変更するなどの方法が採られてきた。具体的には、圧着面積、圧着点間距離、圧着点の配置、または圧着点の形状を変えることにより、長繊維不織布が硬くならず、接着剤の裏抜けを無くすような工夫が行われてきた。また、加工条件の面においても、圧着温度、圧着力、圧着時間、予熱の有無などの工夫が行われてきた。しかし、これらの方法ではソフトな風合いのものは得られず、また、所定の風合いの長繊維不織布を得ようとすると、要求に応じたエンボスロールを持たざるをえず、必要に応じて交換するという無駄を余儀なくされるという欠点がある。
【0005】次に、2次加工によって風合いをソフト化する方法としては、カムフィット加工やウォーターパンチ加工、あるいはニードルパンチ加工などが挙げられる。カムフィット加工によると、風合いのソフトな長繊維不織布が得られるものの、専用の設備を必要とする欠点があり、さらには前工程との生産能力のバランスにおいて複数台数を必要とする問題がある。ウォーターパンチ加工においても同様のことが言える。ニードルパンチ加工においては、例えば、特開平8−92858号公報の方法を用いれば従来に比べて風合いが改善されるものの、芯地用としては柔軟性が充分でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、柔軟性や形態回復性に優れ、さらにストライクバック性にも優れた着衣用部材に適した長繊維不織布を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するために下記の手段をとる。
(1)繊度が0.5〜6デシテックスの長繊維からなる不織布であって、KES−FBシステムにおける曲げ剛性の平均値が0.3×10-3N・cm2/cm以下で、かつ曲げ戻り性の平均値が2cm-1以下、またはせん断剛性の平均値が0.07N/cm・degree以下で、かつせん断戻り性の平均値が3degree-1以下であり、目付が10〜50g/m2であることを特徴とする長繊維不織布である。
【0008】(2)繊度が0.5〜6デシテックスの長繊維からなる不織布であって、KES−FBシステムにおける曲げ剛性の平均値が0.3×10-3N・cm2/cm以下で、かつ曲げ戻り性の平均値が2cm-1以下、およびせん断剛性の平均値が0.07N/cm・degree以下で、かつせん断戻り性の平均値が3degree-1以下であり、目付が10〜50g/m2であることを特徴とする長繊維不織布である。
【0009】(3)繊度が0.5〜6デシテックスで不織布の最大孔径が500μm以下であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の長繊維不織布である。
【0010】(4)長繊維がポリトリメチレンテレフタレートあるいはポリブチレンテレフタレートであることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の長繊維不織布である。
【0011】(5)不織布が熱圧着され、かつニードルパンチ加工が施されて柔軟性に優れることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の長繊維不織布である。
【0012】(6)芯地あるい面ファスナー用途で使用されることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の長繊維不織布である。
【発明の実施の形態】
【0013】以下に本発明を詳細に説明する。まず、本発明の不織布は、繊度が0.5〜6デシテックスの長繊維いわゆるフィラメントからなる。繊度が0.5デシテックス未満の場合には、風合いのソフトな不織布が得られるものの、紡糸時の糸切れが多く、操業性に劣るとともに、ニードルパンチなどの2次加工時に繊維切断が多発してシート強力が著しく低下するので好ましくない。他方、繊度が6デシテックスを超えると、風合いが硬くなることや不織布の最大孔径が大きくなって接着剤が裏抜けしやすくなるので好ましくない。これらの理由から、繊度は0.5〜3デシテックスの範囲であることが、さらに好ましい。
【0014】次に、特に芯地用途に使用される場合、表地への追従性あるいは保型性を満足するためには、KES−FBシステムにおける長繊維不織布の曲げ剛性の平均値が0.3×10-3N・cm2/cm以下で、かつ曲げ戻り性の平均値が2cm-1以下であることが好ましい。より好ましくは、曲げ剛性の平均値が0.2×10-3N・cm2/cm以下で、かつ曲げ戻り性の平均値が2cm-1以下である。曲げ剛性の平均値が0.3×10-3N・cm2/cmより大きくなると風合いが硬くなって柔軟性に欠け、表地への追従性が悪くなる。また、曲げ戻り性の平均値が2cm-1を超えると形態回復性に劣り、表地への保型性が悪くなる。
【0015】さらに、KES−FBシステムにおける長繊維不織布のせん断剛性の平均値が0.07N/cm・degree以下で、かつせん断戻り性の平均値が3degree-1以下であることが好ましい。より好ましくは、せん断剛性の平均値が0.07N/cm・degree以下で、かつせん断戻り性の平均値が3degree-1以下である。せん断剛性の平均値が0.07N/cm・degreeより大きくなると曲げ剛性の平均値の場合と同様、表地への追従性が悪くなり、せん断戻り性の平均値が3degree-1を超えると形態回復性に劣り、表地への保型性が悪くなる。
【0016】長繊維不織布の目付は、10〜50g/m2が好ましい。目付が10g/m2未満の場合には、比較的風合いがソフトで柔軟性の高いものが得られるが、ウェブ製造の段階で構成繊維を均等に分布させることが困難であり、局所的に目付が小さい部分からの接着剤の裏抜けの可能性があり好ましくない。他方、50g/m2を超えると風合いが硬く、表地への追従性が悪くなり好ましくない。
【0017】なお、前記長繊維の原料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、イソフタル酸の共重合した低融点ポリエステルなどのポリエステル類、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、プロピレンと他のα−オレフィンとの二〜三元共重合体などのポリオレフィン類、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド類、もしくはこれらの混合物、共重合体などの熱可塑性樹脂を用いることができるが、風合いのソフト化などの観点からポリトリメチレンテレフタレートあるいはポリブチレンテレフタレートが好ましい。ただし、繊維形態能を有し、ソフトな風合いが出せるようなものであれば特に限定されるものではない。また、単一成分系の長繊維不織布に限定されるものではなく、鞘芯型、偏心鞘芯型、並列型、海島型などの多成分系であってもよい。
【0018】また、長繊維不織布の最大孔径は500μm以下が好ましい。より好ましくは、450μm以下である。最大孔径は接着剤の裏抜けを計る代用メジャーとして重要であり、500μmを超えると接着剤が裏抜けする可能性があるので好ましくない。
【0019】ここで、本発明の製造方法について説明するが、これに限定されるものではない。まず、既に述べた熱可塑性樹脂を多数孔を有する紡糸ノズルから溶融紡糸し、形成された多数の連続フィラメント群をエアジェットなどにより細化延伸または回転数の異なるローラー間で細化延伸させた後、移動するネット上に捕集する。得られたウェブを前記の熱可塑性樹脂の融点近くに加熱された複数本のエンボスロールあるいはフラットロールで熱圧着して、目付が10〜50g/m2の長繊維不織布を製造する。なお、フィラメントの繊度が0.5〜6デシテックスになるように単孔吐出量あるいは延伸倍率を調整する。
【0020】前記長繊維不織布は、エンボスロールのパターンや熱圧着条件などの工夫により多少の風合いの改善は可能であるものの、一般的には風合いが硬く、柔軟性に欠けるのが現状である。そこで本発明では、ソフトポリマーであるポリトリメチレンテフタレートあるいはポリブチレンテレフタレートを溶融紡糸することにより、柔軟性の高い長繊維不織布を製造することができる。また、前記長繊維不織布に対して針番手が15〜45のフェルト針を用い、パンチ数が30〜150回/cm2の条件でニードルパンチ加工を行うことにより、柔軟性の優れた長繊維不織布を製造することも可能である。
【0021】本発明で採用する柔軟性付与を目的としたニードルパンチ加工は、通常のニードルパンチ加工のように長繊維不織布を構成する繊維をフェルト針にて機械的に交絡させ、長繊維不織布の力学的特性を改善することが目的ではなく、該長繊維不織布の熱圧着部分あるいは仮接着のための弱熱圧着部分に特定のフェルト針を貫通させることにより、一部組織を破壊して構成繊維の自由度を向上させ、柔軟性を付与するものである。
【0022】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。なお、本発明の実施例および比較例で用いた評価方法は次の方法によった。
(1)目付[g/m2]JIS L 1085の5.2に従って測定した。
(2)厚さ[mm]JIS L 1085の5.1に従って測定した。
(3)引張強さ[N/5cm]JIS L 1085の5.4に従って測定した。
【0023】(4)曲げ剛性[N・cm2/cm]および曲げ戻り性[cm-1]カトーテック(株)製KES−FB2により縦方向と横方向の曲げ剛性および曲げヒステリシスを測定し、以下の式により曲げ剛性および曲げ戻り性の平均値を求めた。
各方向の曲げ戻り性=(各方向の曲げヒステリシス)/(各方向の曲げ剛性)
各平均値={(縦方向の各平均値)+(横方向の各平均値)}/2【0024】(5)せん断剛性[N/cm・degree]およびせん断戻り性[degree-1]カトーテック(株)製KES−FB1により縦方向と横方向のせん断剛性およびせん断角0.5°におけるせん断ヒステリシスを測定し、以下の式によりせん断剛性およびせん断戻り性の平均値を求めた。
各方向のせん断戻り性=(各方向のせん断角0.5°におけるせん断ヒステリシス)/(各方向のせん断剛性)
各平均値={(縦方向の各平均値)+(横方向の各平均値)}/2【0025】(6)最大孔径コールター社製ポロメーターIIを使用し、ASTM F316−86に準じて測定した。
(7)触感評価20cm角に切断した試料を、測定者20人が軽く握り、硬軟を評価した。評価基準は、16人以上が軟らかいと感じた場合を軟らかいと評価し、15〜11人が軟らかいと感じた場合をやや硬いと評価し、10人以下が軟らかいと感じた場合を硬いと評価した。
【0026】実施例1〜3、比較例1スパンボンド法(例えば、特公昭53−32424号公報)により、繊度が2.2デシテックスのポリエチレンテレフタレート繊維からなる目付が15、20、30、60g/m2のスパンボンド不織布ウェブを製造し、次いで230℃のエンボスロールを用いて線圧588N/cmで熱圧着し、長繊維不織布を製造した。次いで該不織布に対してグロッツベッケルト社製の20番手コニカルのフェルト針を用い、パンチ数85回/cm2でニードルパンチ加工を行った。その物性を表1及び表2に示した。
【0027】表1から、実施例1〜3の不織布はいずれも、柔軟性、形態回復性、ストライクバック性に優れ、芯地用に好適であった。比較例1は最大孔径を除いて本発明の請求範囲外のものであり、柔軟性および形態回復性に劣るものであった。
【0028】実施例4スパンボンド法により、繊度が2.2デシテックスのポリトリメチレンテレフタレート繊維からなる目付が20g/m2のスパンボンド不織布ウェブを製造し、次いで190℃のエンボスロールを用いて線圧490N/cmで熱圧着し、長繊維不織布を製造した。その物性を表1に示した。表1から、実施例4の長繊維不織布は、柔軟性、形態回復性、ストライクバック性に優れ、芯地用として好適であった。
【0029】比較例2、3スパンボンド法により、繊度が2デシテックスのポリエチレンテレフタレート繊維からなる目付が20、30g/m2のスパンボンド不織布ウェブを製造し、次いで230℃のエンボスロールを用いて線圧588N/cmで熱圧着し、長繊維不織布を製造した。その物性を表2に示した。表2から、比較例2と3は曲げ剛性およびせん断剛性が高く、柔軟性に劣るものであった。
【0030】比較例4スパンボンド法により、繊度が2デシテックスのポリエチレンテレフタレート繊維からなる目付が15g/m2のスパンボンド不織布ウェブを製造し、次いで230℃のエンボスロールを用いて線圧588N/cmで熱圧着し、長繊維不織布を製造した。次いで該不織布に対してオルガン社製の36番手のフェルト針を用い、パンチ数65回/cm2でニードルパンチ加工を行った。その物性を表2に示した。表2から、比較例4は柔軟性および形態回復性に優れるが、特に芯地用としてはストライクバック性に劣り、好ましくなかった。
【0031】
【表1】

【0032】
【表2】

【0033】
【発明の効果】本発明の長繊維不織布は、柔軟性や形態回復性に優れ、さらにストライクバック性にも優れているので着衣用部材、特に芯地用として好適である。




 

 


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