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発明の名称 極細ポリエステル繊維の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−98421(P2001−98421A)
公開日 平成13年4月10日(2001.4.10)
出願番号 特願平11−279617
出願日 平成11年9月30日(1999.9.30)
代理人
発明者 竹内 秀夫 / 末岐 和史
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 リン含有化合物が共重合されてポリエステル中のリン含有量が100〜50000ppmであるポリエステルを紡糸速度1500m/分以上で単糸繊度1.0デニール以下となるように直接溶融紡糸する極細ポリエステル繊維の製造方法。
【請求項2】 リン含有化合物が下記一般式(1)で示されるリン含有化合物であることを特徴とする極細ポリエステル繊維の製造方法。
【化1】

(式中、Rは1価のエステル形成性基であり、R、Rは同じかまたは異なる基であって、それぞれハロゲン原子、炭素原子数1〜10の炭化水素基、Rより選ばれ、Aは2価もしくは3価の有機残基を表わす。また、nは1または2であり、n、nはそれぞれ0〜4の整数を表わす)
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極細ポリエステル繊維の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】極細繊維の製造方法を大別すると、海島型、分割型、直接紡糸型の3つの方式がある。海島型は異なったポリマーを複合紡糸し、布帛にした後、1成分を溶解除去して極細繊維を得るものであり、分割型は、2種の異なる成分を複合紡糸し、布帛にした後、分割させて極細繊維化するものである。直接紡糸は、溶融ポリマーをノズルから直接紡糸するものである。直接紡糸法(以下、直紡)は、紡糸口金の製作の容易さや製造コスト面で有料であるが、他の方式に比べて得られる繊度に限界がある欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、極細ポリエステル繊維を簡便に安定して提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は以下に示すものである。リン含有化合物が共重合されてポリエステル中のリン含有量が100〜50000ppmであるポリエステルを紡糸速度1500m/分以上で単糸繊度1.0デニール以下となるように直接溶融紡糸する極細ポリエステル繊維の製造方法である。
【0005】さらに、リン含有化合物が下記一般式(1)で示されるリン含有化合物であることを特徴とする極細ポリエステル繊維の製造方法である。
【化2】

(式中、Rは1価のエステル形成性基であり、R、Rは同じかまたは異なる基であって、それぞれハロゲン原子、炭素原子数1 〜10の炭化水素基、Rより選ばれ、Aは2価もしくは3価の有機残基を表す。また、nは1または2であり、n、n はそれぞれ0〜4の整数を表す)【0006】
【発明の実施の形態】本発明におけるリン含有化合物とは、−OH基や−COOH基などのエステル形成性基、又はそれらのエステル基を有する化合物であり、ジカルボン酸やジオールと反応してポリエステルを形成したり、イソシアネート基と反応して、ポリウレタンを形成することができる化合物であり、ポリエステルポリマーの側鎖又は主鎖にリン原子を導入することができる化合物である。
【0007】この側鎖にリン原子を導入することができるリン含有化合物の例としては、一般式(1)で示される化合物があげられる。
【化3】

(式中、Rは1価のエステル形成性基であり、R、Rは同じかまたは異なる基であって、それぞれハロゲン原子、炭素原子数1 〜10の炭化水素基、Rより選ばれ、Aは2価もしくは3価の有機残基を表す。また、nは1または2であり、n、nはそれぞれ0〜4の整数を表す)【0008】一般式(1)の化合物の具体的化合物として下記a〜βが挙げられる。
【0009】
【化4】

【0010】
【化5】

【0011】
【化6】

【0012】
【化7】

【0013】
【化8】

【0014】
【化9】

【0015】主鎖にリン原子が導入された場合の主鎖には、一般式(2)に示す構造単位を有する。
【0016】共重合ポリエステルは、例えば、特公昭55-41610号公報に記載されるような公知の方法で重合することができ、共重合ポリエステルのリン含有量は、100〜50,000ppmあり、好ましくは500〜10,000ppmである。
【化10】

(式中、R4はハロゲンを含有しない二価の有機残基を示す。また、R5はハロゲンを含有しない一価の有機残基を示し、炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、フェニル基、アラルキル基、アリール基のいずれかを示す。)一般式(2)中のR5はフェニル基、メチル基の場合が、ポリエステルの重合性の点で好ましい。
【0017】共重合ポリエステルは、例えば、特公昭55-41610号公報に記載されるような公知の方法で重合することができ、共重合ポリエステルのリン含有量は、100〜50,000ppmあり、好ましくは500〜10,000ppmである。
【0018】本発明における紡糸方法の特徴は、紡糸時の口金の口径を、通常の場合より大きくして吐出ポリマーの剪断速度を大きく下げ、かつ紡糸温度をできるだけ低くしてドラフトを上げて高速紡糸する点まにある。このことにより、溶融粘度の低い共重合ポリエステルを使用して極細繊維を直接紡糸することが可能になったのである。
【0019】紡糸ノズルの口径は、0.10〜0.20mmが好ましく、より好ましくは0.15〜0.18mmである。紡糸速度は1500m/分以上であり、好ましくは2500m/分以上である。口金面温度は270℃以下から共重合ポリエステルの融点までの温度であり、好ましくは260℃以下から融点までの温度である。
【0020】極細繊維の繊度は1.0デニール以下であり、好ましくは0.6デニール以下、より好ましくは0.3デニール以下である。操業安定性と得られた糸の風合いの点で0.6〜0.2デニールが望ましい。
【0021】
【実施例】以下製造例及び実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。尚、実施例中、部とあるのは重量部を、%とあるのは重量%を意味する。
【0022】実施例1リン含有化合物として前記の化合物Sを使用し、テレフタル酸とエチレングリコールを原料とし、リン原子含有量が6,000ppmになるように重合させて得られたリン含有共重合ポリエステル(固有粘度0.605、融点250℃)を口金口径0.16mmのノズルを用いて、剪断速度4900-S、口金面温度259℃、ノズルドラフト450、紡糸速度2600m/分で紡出して冷風で冷却しながら油剤を付与し、伸度が37%になるように2つのゴデットローラの速度調整により延伸倍率を調整し、繊度0.3デニールのフィラメント糸を得た。得られた極細フィラメントの物性は、強度4.0g/d、伸度37.1%、SHW7.6%であり、URN2.7%、URI7.3%であり、10日間操業した時の糸切れ件数は1件のみであった。
【0023】実施例2実施例1と同じポリエステルを口金口径0.18mmのノズルを用いて、剪断速度6400-S、口金面温度260℃、ノズルドラフト300、紡糸速度2600m/分で紡出して冷風で急冷しながら伸度が33%になるように延伸倍率を2つのゴデットローラの速度調整により調整し、繊度0.6デニールのフィラメント糸を得た。得られた極細フィラメントの物性は、強度4.5g/d、伸度33.0%、SHW7.6%であり、URN2.6%、URI5.8%であり、10日間操業した時の糸切れは1件のみであった。
【0024】
【発明の効果】本発明により、特別なノズルを用いずに、繊度1.0デニール以下の極細ポリエステル繊維を、簡便に、安定して製造することが可能である。得られた極細繊維は、風合が非常に柔軟であり、スエード織物、人工皮革などに好適である。




 

 


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