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発明の名称 撥水加工布用接着芯地
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−32177(P2001−32177A)
公開日 平成13年2月6日(2001.2.6)
出願番号 特願平11−199277
出願日 平成11年7月13日(1999.7.13)
代理人
発明者 西田 光生 / 今井 健介
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 樹脂の融点が80℃以下、重量平均分子量が50,000以上である、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミドのいずれか一種以上の樹脂を主剤としたことを特徴とする撥水加工布用接着剤【請求項2】 請求項1に記載の接着剤を基布に点在させたことを特徴とする撥水加工布用接着芯地。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撥水加工布の接着に好適な接着剤および接着芯地に関するものである。特に、接着剤を基布に点在させた接着芯地において、撥水加工布に対し良好な接着性を有する接着芯地に関する。
【0002】
【従来の技術】衣類において、表面から雨水等の水滴をしみ込ませない撥水性を有したものが、レインコートから帽子に至るまで、様々な分野で使用されている。また、一般に繊維素材に対して、素材の保型性や縫製性を付与する為に、接着芯地が幅広く用いられている。これら人間の快適性・ファッション性等を追求した繊維素材は、既に人間の生活にはなくてはならないものとなっている。ところが、上記の撥水加工処理した素材に対して、接着芯地の適用は困難を極める。撥水加工素材を提供する手段は、シリコン系繊維処理剤の塗布や、撥水性を有するフッ素系の繊維素材の縫製やラミネートであるが、接着芯地のように別の繊維素材に接着しようとした時、撥水加工素材の被着性が低く、その手段は容易でない。
【0003】例えば、特開昭60−65183号公報で提案されているように、撥水加工布の接着面を低温プラズマ処理することにより、片面は撥水性を有しながら、もう一方の面は接着性を上げる手段があるが、未だプラズマ処理は高価であり、煩雑な工程を必要とする。また接着面にも撥水性を必要とする場合には、撥水性が低下してしまう。
【0004】接着芯地側からの改良手段としては、素材全面に接着剤をラミネートする接着芯地を使用すれば、接着性を上げることはできる。しかし一度剥離紙にコーティングしておいてから繊維に貼り付けるにしても、溶液や分散体として繊維に直接コーティングするにしても、工程のコストは無視できず、高くなる。また全面に接着剤を塗布することにより、繊維の重要特性である風あいを失うことが多い。
【0005】以上のように、従来の技術では、諸特性を満足する撥水加工布と接着芯地の組合せは提案されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のような問題点を解決しながら、撥水加工布の接着に好適な接着芯地、特に接着剤を基布に点在させた接着芯地において、撥水加工布に対し良好な接着性を有する接着芯地を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、本発明者等は鋭意検討し以下の発明を提案するに至った。
【0008】即ち本発明は、樹脂の融点が80℃以下、重量平均分子量が50,000以上である、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミドのいずれか一種以上の樹脂を主剤とした接着剤を基布に点在させたことを特徴とする撥水加工布用接着芯地である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の接着芯地用接着剤は、樹脂の融点が80℃以下、重量平均分子量が50,000以上であって、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミドのいずれか一種以上の樹脂を主剤としていれば何ら制限を受けないが、樹脂のブロッキングを避ける為に、50℃以上の融点が望ましい。融点が80℃以下であることで、樹脂の浸透が困難な撥水加工布にもしみ込み易くなる。かつ重量平均分子量が50,000以上であることで、わずかなしみ込みでも驚くべき高い接着性を発現する。より好ましくは、重量平均分子量100,000以上である。この時、樹脂凝集力がさらに高くなり、接着性はさらに向上する。重量分子量が50,000未満の場合、凝集力が不十分で、充分な接着力が発現されない場合がある。なお、主剤として該樹脂を使用するのであれば、滑剤としてのシリカゲル等の添加剤を含有しても良い。
【0010】本発明で用いるポリエステルは、二塩基酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸等の芳香族二塩基酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸等の脂肪族や脂環族二塩基酸が挙げられる。又、グリコール成分としては、エチレングリコ−ル、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオ−ル、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ−ル、シクロヘキサンジメタノ−ル、トリシクロデカンジメタノール、ネオペンチルヒドロキシピバリン酸エステル、ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物、水素化ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加物およびプロピレンオキサスド付加物、1,9−ノナンジオール、2−メチルオクタンジオール、1,10−ドデカンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、トリシクロデカンジメタノール等の低分子量ジオールが挙げられ、これらのうち1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ−ルが結晶性を保つ上で好ましい。
【0011】また高分子量ジオ−ルとしてはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエーテルポリオールやポリカプロラクトン、ポリカーボネートジオ−ル等のポリエステルポリオールが挙げられるが、良好な結晶性から、ポリカプロラクトンが好ましい。特にポリカプロラクトンは、二塩基酸と組み合わせず、それ単独でポリエステルとすることが、高い結晶性を保つ上で好ましい。
【0012】本発明で用いるポリウレタンは、ポリオール成分としては、上記ポリエステルの構成成分として示したポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールが挙げられる。特に、ウレタン化に伴う結晶性低下を補う為にも、低融点で高い結晶性を有するポリカプロラクトンが好ましい。鎖延長剤としては、上記ポリエステルの構成成分として示したグリコールが挙げられる。イソシアネート成分としては、2,4−トリレンジイソシアネ−ト、2,6−トリレンジイソシアネ−ト、p−フェニレンジイソシアネ−ト、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、m−フェニレンジイソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、テトラメチレンジイソシアネ−ト、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネ−ト、1,5−ナフタレンジイソシアネ−ト、2,6−ナフタレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアネ−ト、4,4’−ジイソシアネ−トジフェニルエ−テル、1,5−キシリレンジイソシアネ−ト、1,3−ジイソシアネ−トメチルシクロヘキサン、1,4−ジイソシアネ−トメチルシクロヘキサン、4,4’−ジイソシアネ−トシクロヘキサン、4,4’−ジイソシアネ−トシクロヘキシルメタン、イソホロンジイソシアネ−ト等が挙げられるが、繊維用途等では黄変性が問題となる場合が多いので、脂肪族・脂環族のジイソシアネートであるヘキサメチレンジイソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−ト等が好ましい。以上のポリオール、鎖延長剤、ポリイソシアネートを、OH/NCO比が1以上となるように反応させたポリウレタンが好適に使用される。
【0013】本発明で用いるポリアミドは、ナイロン6、66、610、11、12等のポリアミド構成単位を組み合わせて得られる共重合ポリアミドが挙げられる。
【0014】さらに、本発明の接着剤は、接着剤を基布に点在させる為に、ホットメルトコーターによる溶融塗布やパウダードット塗布、水系ペースト塗布など、全く従来のホットメルト接着剤用の塗布方法で適用することができる。このようにして本発明の接着剤組成物を基布に塗布することにより、接着芯地とすることができる。
【0015】本発明の接着芯地の基布としては、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の織布、不織布など、公知のものが使用できる。
【0016】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に例示する。実施例中に単に部とあるのは重量部を示す。
【0017】<略号の説明>以下、略号は次の通りとする。
ポリエステル(A):ポリカプロラクトン、数平均分子量4、000、融点 60℃ポリエステル(B):テレフタル酸/アジピン酸//1,6−ヘキサンジオール(75/25//100モル比、数平均分子量 6,000、融点 120℃)
BD:1,4−ブタンジオールNPG:ネオペンチルグリコールHDI:ヘキサメチレンジイソシアネート【0018】<ポリエステルの合成例1>温度計、攪拌機、還流式冷却管および蒸留管を具備した反応容器に、e−カプロラクトンを100部、ネオペンチルグリコールを0.21部、テトラブチルチタネートを0.01部仕込み、180℃にて240分反応させ、結晶性ポリエステル(1)としてポリカプロラクトンを得た。該結晶性ポリエステルの特性を表1に示す。表−1中、重量平均分子量は、溶媒にテトラハイドロフランを、標準試料にポリスチレンを使用したゲル浸透クロマトグラフィーにより測定した。0.03gのサンプルをポリエステル樹脂をテトラヒドロフラン10mlに溶解させた。融点はセイコー電子工業株式会社DSC220型で、20℃/minの昇温速度で測定した。
【0019】<ポリエステルの合成例2〜3>ポリエステル(1)と同様に、e−カプロラクトン、ネオペンチルグリコール、テトラブチルチタネートを適量仕込み、180℃にて240分反応させ、結晶性ポリエステル(2)〜(3)として、様々な分子量のポリカプロラクトンを得た。該結晶性ポリエステルの特性を表1に示す。
【0020】<ポリエステルの合成例4>ポリエステル(1)と同様の反応容器に、ジメチルテレフタレート、1,4−ブタンジオール、テトラブチルチタネートをそれぞれ、90部、190部、0.1部、仕込み、180〜230℃で生成するメタノールを系外に留去しながら、5時間エステル交換反応を実施した。ついで、170℃まで降温した後、セバシン酸、115部を仕込み、180〜230℃で生成する水を系外に留去しながら、1時間エステル化反応を実施した。計算量のメタノールと水の留去を確認した後、反応系を徐々に0.3mmHgまで減圧し、250℃で重縮合反応を45分間行って、結晶性ポリエステル(4)を得た。該結晶性ポリエステルの特性を表1に示す。
【0021】
【表1】

【0022】<ポリウレタンの合成例1>温度計、攪拌機、還流式冷却管を具備した反応容器に、数平均分子量4000のポリカプロラクトンを100部、ネオペンチルグリコールを5部、ヘキサメチレンジイソシアネートを12部、ジブチル錫ラウレートを0.01部仕込み、120℃にて120分反応させ、結晶性ポリウレタン(1)を得た。該結晶性ポリウレタンの特性を表2に示す。
【0023】<ポリウレタンの合成例2>ポリウレタン(1)合成時と同様の反応容器に、数平均分子量6000のポリエステルポリオール(テレフタル酸/アジピン酸//1,6−ヘキサンジオール=75/25//100モル比、融点 120℃)を100部、ネオペンチルグリコールを7部、ヘキサメチレンジイソシアネートを13部、ジブチル錫ラウレートを0.01部仕込み、130℃にて120分反応させ、結晶性ポリウレタン(2)を得た。該結晶性ポリウレタンの特性を表2に示す。
【0024】
【表2】

【0025】<実施例1>ポリエステルの合成例1で得られた結晶性ポリエステル(1)を100部と、アエロジル#300(日本アエロジル社製)を0.1部加え、フリーザーミル(SPEX industries, Inc社製「6750」)にて液体窒素と共に冷凍粉砕を行い、粒径250μm以下の微粉体を得た。これを1インチ当たり1列のドット数が15個のスクリーンにてドット上にポリエステル製芯地(70g/m2)へ15g/m2塗布し、120℃で10秒間から1分間オーブンにて仮付けした。仮付け後の接着芯地に、シリコン系撥水加工剤で加工されたポリエステル製の表地(100g/m2)を重ねて、130℃で15秒間、300g/cm2の圧力でアイロン接着した。接着一日経過後の接着性を、引張り速度100mm/minにてT剥離強度として評価した。結果を表3に示す。
【0026】<実施例2〜3>表−2/1に記載した樹脂を用いて、実施例1と同様に冷凍粉砕にて微粉体を得、剥離強度の評価を実施した。結果を表3に示す。
【0027】
【表3】

【0028】<比較例1〜3>表4に記載した樹脂を用いて、実施例1と同様に冷凍粉砕にて微粉体を得、剥離強度の評価を実施した。結果を表4に示す。実施例においては良好な接着性が得られたが、比較例では良好な接着性が発現されなかった。
【0029】
【表4】

【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明の接着剤は、撥水加工布の接着に好適な接着芯地、特に接着剤を基布に点在させた接着芯地として、撥水加工布に対し良好な接着性を有する接着芯地を提供することができる。




 

 


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