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発明の名称 電子ミシン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−190874(P2001−190874A)
公開日 平成13年7月17日(2001.7.17)
出願番号 特願2000−1310(P2000−1310)
出願日 平成12年1月7日(2000.1.7)
代理人 【識別番号】100075292
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓
【テーマコード(参考)】
3B150
【Fターム(参考)】
3B150 AA07 CB03 CB04 CB14 CE27 LA05 LA64 NA09 NA14 NA72 NB02 NB05 NC02 NC03 QA02 QA06 QA07 QA08 
発明者 横溝 保久 / 服部 好克
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 主軸を回転させる主モータにより上下動する針と、この針の上下動に関連して針板上に出没して布を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により布に縫目を形成するとともに、この針を支持する針棒を針振りモータにより布送り方向に対して直交する方向に振って往復移動させる針振り機構とを備えた電子ミシンにおいて、前記布送り装置による布送りを止め縫い時の微少送り量または通常縫い時の送り量とに変更する送り変更手段と、前記送り変更手段により布送り量を止め縫い時の送り量とし、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りにより縫い始め及び縫い終わりの少なくとも一方に始め止め縫いパターン及び終わり止め縫いパターンで止め縫いを形成する止め縫い手段と、前記送り変更手段により布送り量を通常時の送り量とし、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りにより通常縫いパターンに基づいた縫い目を形成する通常縫い手段と、前記始め止め縫いパターンから通常縫いパターンヘあるいは通常縫いパターンから終わり止め縫いパターンヘの移行時、移行前のパターンの最終針位置と移行後のパターンの開始時の針位置が異なる場合、前記最終針位置から前記開始時の針位置への針の移動は、前記布送り変更手段により送り量を止め縫い送り量として、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りとにより行なう制御手段を備えることを特徴とする電子ミシン。
【請求項2】 主軸を回転させる主モータにより上下動する針と、この針の上下動に関連して針板上に出没して布を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により布に縫目を形成するとともに、この針を支持する針棒を針振りモータにより布送り方向に対して直交する方向に振って往復移動させる針振り機構とを備えた電子ミシンにおいて、前記布送り装置による布送りを止め縫い時の微少送り量または通常縫い時の送り量とに変更する送り変更手段と、前記送り変更手段により布送り量を止め縫い時の送り量とし、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りにより縫い始め及び縫い終わりの少なくとも一方に始め止め縫いパターン及び終わり止め縫いパターンで止め縫いを形成する止め縫い手段と、前記送り変更手段により布送り量を通常時の送り量とし、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りにより通常縫いパターンに基づいた縫い目を形成する通常縫い手段と、前記始め止め縫いパターンから通常縫いパターンヘあるいは通常縫いパターンから終わり止め縫いパターンヘの移行時、移行前のパターンの最終針位置と移行後のパターンの開始時の針位置が異なる場合、前記開始時の針位置を、移行後のパターンの左右の縫い始め位置のうち最終針位置に近い方の針位置として、前記開始時の針位置への移動を前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りとにより行なう制御手段を備えることを特徴とする電子ミシン。
【請求項3】 主軸を回転させる主モータにより上下動する針と、この針の上下動に関連して針板上に出没して布を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により布に縫目を形成するとともに、この針を支持する針棒を針振りモータにより布送り方向に対して直交する方向に振って往復移動させる針振り機構とを備えた電子ミシンにおいて、縫い速度を調整可能な速度調整手段と、前記布送り装置による布送りを止め縫い時の微少送り量または通常縫い時の送り量とに変更する送り変更手段と、前記送り変更手段により布送り量を止め縫い時の送り量とし、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りにより縫い始め及び縫い終わりの少なくとも一方に始め止め縫いパターン及び終わり止め縫いパターンで止め縫いを形成する止め縫い手段と、前記送り変更手段により布送り量を通常時の送り量とし、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りにより通常縫いパターンに基づいた縫い目を形成する通常縫い手段と、前記始め止め縫いパターンから通常縫いパターンヘあるいは通常縫いパターンから終わり止め縫いパターンヘの移行時、移行前のパターンの最終針位置と移行後のパターンの開始時の針位置が異なる場合、前記最終針位置から前記開始時の針位置への針の移動時は、前記速度調整手段による前記主モ一夕の速度を所定の速度以下に制限する制御手段を備えることを特徴とする電子ミシン。
【請求項4】 前記制限手段は、前記所定の速度を前記針振りモータの所定の最大速度と、前記終了時の針位置から前記開始時の針位置までの針振り方向の距離とに基づき、前記針が所定の上下位置より上にある間に前記最終針位置から前記開始時の針位置まで針振り方向に移動できる速度以下に制限することを特徴とする請求項3に記載の電子ミシン。
【請求項5】 主軸を回転させる主モータにより上下動する針と、この針の上下動に関連して針板上に出没して布を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により布に縫目を形成するとともに、この針を支持する針棒を針振りモータにより布送り方向に対して直交する方向に振って往復移動させる針振り機構とを備えた電子ミシンにおいて、前記布送り装置による布送りを止め縫い時の微少送り量または通常縫い時の送り量とに変更する送り変更手段と、前記送り変更手段により布送り量を止め縫い時の送り量とし、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りにより縫い始め及び縫い終わりの少なくとも一方に始め止め縫いパターン及び終わり止め縫いパターンで止め縫いを形成する止め縫い手段と、前記送り変更手段により布送り量を通常時の送り量とし、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りにより通常縫いパターンに基づいた縫い目を形成する通常縫い手段と、前記始め止め縫いパターンから通常縫いパターンヘあるいは通常縫いパターンから終わり止め縫いパターンヘの移行時、移行前のパターンの最終針位置と移行後のパターンの開始時の針位置が異なる場合、前記最終針位置から前記開始時の針位置への針の移動は、前記布送り変更手段により送り量を止め縫い送り量として、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りとにより制御を行なう制御手段と、前記始め止め縫いパターンから通常縫いパターンヘあるいは通常縫いパターンから終わり止め縫いパターンヘの移行時、移行前のパターンの最終針位置と移行後のパターンの開始時の針位置が異なる場合、前記開始時の針位置を、移行後のパターンの左右の縫い始め位置のうち最終針位置に近い方の針位置として、前記開始時の針位置への移動を前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りとにより行なう制御手段と、前記始め止め縫いパターンから通常縫いパターンヘあるいは通常縫いパターンから終わり止め縫いパターンヘの移行時、移行前のパターンの最終針位置と移行後のパターンの開始時の針位置が異なる場合、前記最終針位置から前記開始時の針位置への針の移動時は、前記速度調整手段による前記主モ一夕の速度を所定の速度以下に制限する制御手段のうち少なくとも2つの制御手段を備えることを特徴とする電子ミシン。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ミシン、更に詳細には、主軸を回転させる主モータにより上下動される針と、この針の上下動に関連して針板上に出没して布を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により布に千鳥縫目パターンを形成する電子ミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の千鳥ミシンにおいて千鳥縫目を形成する場合、止め縫いパターンを含めた針振りパターンを外周上に刻んだ円形のカムを作成し、この力ムをミシンにセットするようにしている。縫目形成にしたがって主モータが回転すると、カムが回転し、力ムの凹凸をなぞることにより針振り機構の針振り量が変化され、カムの凹凸に対応した千鳥縫目が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の千鳥ミシンにおいては、新たな縫目パターンとするには新たなカムを作成することが必要であり、そのために時間とコストがかかるとともに、力ム変更作業も必要になり、多品種少量生産には対応できない、という問題があった。この問題を解決するために、針振りを予め記憶された所定の針振りパターンに従って電子的に制御し、千鳥パターンを形成する電子ミシンが提案されている。
【0004】このような電子ミシンでは、始め止め縫いを所定の針振りパターンで行い、その後通常縫いの針振りパターンに移行したり、あるいは通常縫いの針振りパターンから終わり止め縫い針振りパターンに移行して糸きりが行われる。しかしながら、このときに、各移行前後の針振りパターンが異なる場合には、針振りパターンによっては、縫い目が乱れたり、あるいは両パターンの不連続が目立ち美しい縫い目が形成されないという問題がある。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、始め止め縫いから通常縫いへ、あるいは通常縫いから終わり止め縫いに移行するとき、その移行前後の針振りパターンが異なる場合でも、高品質な縫い目を形成することが可能な電子ミシンを提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するために、主軸を回転させる主モータにより上下動する針と、この針の上下動に関連して針板上に出没して布を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により布に縫目を形成するとともに、この針を支持する針棒を針振りモータにより布送り方向に対して直交する方向に振って往復移動させる針振り機構とを備えた電子ミシンにおいて、前記布送り装置による布送りを止め縫い時の微少送り量または通常縫い時の送り量とに変更する送り変更手段と、前記送り変更手段により布送り量を止め縫い時の送り量とし、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りにより縫い始め及び縫い終わりの少なくとも一方に始め止め縫いパターン及び終わり止め縫いパターンで止め縫いを形成する止め縫い手段と、前記送り変更手段により布送り量を通常時の送り量とし、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りにより通常縫いパターンに基づいた縫い目を形成する通常縫い手段と、前記始め止め縫いパターンから通常縫いパターンヘあるいは通常縫いパターンから終わり止め縫いパターンヘの移行時、移行前のパターンの最終針位置と移行後のパターンの開始時の針位置が異なる場合、前記最終針位置から前記開始時の針位置への針の移動は、前記布送り変更手段により送り量を止め縫い送り量として、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りとにより行なう制御手段を備える構成を採用している。
【0007】また、本発明では、上記発明において、移行前のパターンの最終針位置と移行後のパターンの開始時の針位置が異なる場合、前記開始時の針位置を、移行後のパターンの左右の縫い始め位置のうち最終針位置に近い方の針位置として、前記開始時の針位置への移動を前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りとにより制御を行なう制御手段を備える構成も採用している。
【0008】更に、本発明では、上記電子ミシンにおいて、縫い速度を調整可能な速度調整手段と、前記布送り装置による布送りを止め縫い時の微少送り量または通常縫い時の送り量とに変更する送り変更手段と、前記送り変更手段により布送り量を止め縫い時の送り量とし、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りにより縫い始め及び縫い終わりの少なくとも一方に始め止め縫いパターン及び終わり止め縫いパターンで止め縫いを形成する止め縫い手段と、前記送り変更手段により布送り量を通常時の送り量とし、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構による針振りにより通常縫いパターンに基づいた縫い目を形成する通常縫い手段と、前記始め止め縫いパターンから通常縫いパターンヘあるいは通常縫いパターンから終わり止め縫いパターンヘの移行時、移行前のパターンの最終針位置と移行後のパターンの開始時の針位置が異なる場合、前記最終針位置から前記開始時の針位置への針の移動時は、前記速度調整手段による前記主モ一夕の速度を所定の速度以下に制限する制御手段を備える構成も採用している。
【0009】このような構成では、いずれも、始め止め縫いから通常縫いへ、あるいは通常縫いから終わり止め縫いに移行するとき、その移行前後の針振りパターンが異なる場合でも、高品質な縫い目を形成することが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0011】[全体構成]図1には、本発明に係わる電子ミシンの概観が図示されており、同図において、主軸を回転させる主モータ1により針棒2に支持された針3が上下動される。この針3の上下動に関連して針板4上に布送り装置の送り歯(不図示)が出没し、それにより押さえ板5に押さえられた布が送られ、布送り装置との協働により布に縫目が形成される。布の縫い送り量は送り目盛ダイヤル6で設定することができ、また縫い始めあるいは終わりのときに行われる止め縫いは、コンデンス目盛ダイヤル7でコンデンス送り量を設定して、その設定された送り量で送り装置を駆動することにより行われる。コンデンス送り量は、正送り量と同量の逆送り量からゼロに設定可能であり、通常の設定量としては、微少送り又は千鳥縫目送り量とされる。その場合、返し縫いレバー8を操作することにより、または止め縫い時に図示しない返し縫いソレノイドを駆動して送り量を切り換えて止め縫いを行うことができる。なお、9は電源スイッチであり、10は後述するように各種の設定を行う操作パネルである。
【0012】本発明の電子ミシンには、図2に図示されたような針振り機構が設けられ、針3を支持する針棒2は、針振りモータ(例えば、ステッピングモータ又はサーボモータ)11を一方向あるいは逆方向に作動することにより駆動されるリンク機構12により、布送り装置の布送り作用と同期させながら布送り方向に対して直交する方向(図2の矢印の方向)に往復移動され、それにより所定の針振りパターンの縫目を形成することができる。針振り機構には、針振りモータ11の回転とともに回転する遮蔽板11aを検知する原点センサ13が設けられ、針振り位置の原点が検出される。
【0013】図3には、電子ミシンの制御システムがブロック図として示されており、ペダル指令20によりミシン回転制御回路21、ミシン主軸駆動回路22を介して主モータ1が駆動され、それよりミシンの主軸が駆動されて送り歯が、いわゆる4送り運動して、送り目盛ダイヤル6で周知の機械的送り設定手段(図示せず)を操作して設定した送り量で布送りをするとともに、針3が上下動して縫目が形成される。シンクロナイザ23は、主軸位置を検出し、1針縫目を検出するとともに、上位置、下位置を検出し、その信号がミシン回転制御回路21並びに針振り制御回路24に入力される。針振り制御回路24は、針振り駆動回路25を介して針振りモータ11を駆動し、原点センサ13の信号を受けて針振り機構を制御する。止め縫い時は返し縫いソレノイド27(送り量変更手段)が作動してコンデンス目盛ダイヤル7で周知の機械的送り設定手段(図示せず)を操作して設定した送り量となる。操作パネル10により、以下に説明するように、ミシンの制御に必要な種々のデータを設定することができ、これらのデータは必要に応じて一旦メモリ26に格納され、これらの設定されたデータに基づき、また送り目盛ダイヤル6並びにコンデンス目盛ダイヤル7などを操作して設定された送り量に従ってミシンの主軸の回転が制御され、布が送られ、また針振り機構が制御される。
【0014】[操作パネル]次に、図4を参照して表示パネル10に配置された各種スイッチ並びに表示器について説明する。
【0015】41は設定スイッチ(SW)で、各種設定を行うためのスイッチである。スイッチ42は、始め止め縫いをする/しないの設定を行う始め止め縫いスイッチで、このスイッチを操作すると、始め止め縫い表示LED(発光ダイオード)42aが点灯/消灯する。又、スイッチ43は、終わり止め縫いをする/しないの設定を行う終わり止め縫いスイッチで、このスイッチを操作すると、終わり止め縫い表示LED43aが点灯/消灯する。
【0016】44は、半針(又は1針)スイッチで、ミシンを半針(又は1針)動作させるスイッチであり、45は、糸切り禁止スイッチで、ペダル後ろ踏みで止め縫いは行うが糸切りは行わないことを指示するスイッチである。このスイッチを操作すると、糸切り禁止表示LED45aが点灯し、糸切り禁止が有効であることを示す。
【0017】46は、セグメント表示器48a、48b、48cを備えた針振り表示器48の「A」の桁を表示する表示器48aの表示を+−させるスイッチで、それを操作することにより、表示器48aの設定を変更することができる。又、47は、針振り表示器48の「B」の桁を表示する表示器48bの表示を+−させるスイッチで、それを操作することにより、表示器48bの設定を変更することができる。この針振り表示器48により針振り巾、針数、基線位置等を表示することができる。
【0018】49は、針振りパターン直線縫い選択スイッチで、これを選択すると、直線縫い表示LED49aが点灯し、針振りパターンとして直線縫いが選択されたことが示される。2点千鳥スイッチ50は、針振りパターン2点千鳥縫いを選択するスイッチで、このスイッチを操作し、針振りパターンとして2点千鳥縫いを選択すると、2点千鳥表示LED50aが点灯する。又、3点千鳥スイッチ51は、針振りパターン3点千鳥縫いを選択するスイッチで、このスイッチを操作し、針振りパターンとして3点千鳥縫いを選択すると、3点千鳥表示LED51aが点灯する。又、4点千鳥スイッチ52は、針振りパターン4点千鳥縫いを選択するスイッチで、このスイッチを操作し、針振りパターンとして4点千鳥縫いを選択すると、4点千鳥表示LED52aが点灯する。
【0019】左スカラップスイッチ53は、針振りパターン左スカラップ縫いを選択するスイッチで、針振りパターンとして左スカラップ縫いを選択すると、左スカラップ表示LED53aが点灯する。又、右スカラップスイッチ54は、針振りパターン右スカラップ縫いを選択するスイッチで、針振りパターンとして右スカラップ縫いを選択すると、右スカラップ表示LED54aが点灯する。一方、左ブラインドステッチスイッチ55は、針振りパターン左ブラインドステッチ縫いを選択するスイッチで、針振りパターンとして左ブラインドステッチ縫いを選択すると、左ブラインドステッチ表示LED55aが点灯する。又、右ブラインドステッチスイッチ56は、針振りパターン右ブラインドステッチ縫いを選択するスイッチで、針振りパターンとして右ブラインドステッチ縫いを選択すると、右ブラインドステッチ表示LED56aが点灯する。又、カスタムパターンスイッチ57は、針振りパターンカスタムパターン縫いを選択するスイッチで、針振りパターンとしてカスタムパターン縫いを選択すると、カスタムパターン表示LED57aが点灯する。
【0020】停止位置指示スイッチ58は、ペダル中立にて針停止位置指定を行うスイッチで、左停止の場合は、左停止指示表示LED58aが点灯し、右停止の場合は、右停止指示表示LED58bが点灯し、任意停止の場合は両LED58a、58bが消灯する。
【0021】詳細設定スイッチ59は、設定スイッチ41と組み合わせて使用され、設定スイッチ41より詳細な設定を行う。このスイッチを操作すると、詳細設定表示LED59aが点灯する。針数設定スイッチ60は、スカラップ・ブラインドステッチの針数を設定する時に使用され、針数設定時には針数設定表示LED60aが点灯する。又、基線スイッチ61は、基線位置を変更する時に使用され、基線位置設定時には基線位置表示LED61aが点灯する。
【0022】62は、下糸カウンタリセットスイッチで、ミシンの下糸(針数)カウンタをリセットするために使用される。下糸カウンタ「+」「−」スイッチ63は、カウンタにカウント値をセットするスイッチである。このカウンタの値は、4セグメント64a〜64dを備えた下糸カウンタ表示器64に表示される。
【0023】[針振りパターン]本発明による電子ミシンでは、針振りパターンとして、直線縫い、2点千鳥、3点千鳥、4点千鳥、スカラップ、ブラインドステッチ、カスタムパターンが用意されている。直線縫いは、図5(A)に示したように、針振りを行わず、基線位置で直線縫いを行うパターンであり、針振り巾(NW)は0である。2点千鳥は、図5(D)に示したように、基線に準じて1針振り巾が針振り巾(NW)で左、右2点に針落ちする縫い方であり、3点千鳥は、図5(E)に示したように、基線に準じて1針振り巾が針振り巾(NW)の2分の1で左、中心、右の3点に針落ちする縫い方であり、4点千鳥は、図5(F)に示したように、基線に準じて1針振り巾が針振り巾(NW)の3分の1で左、中2点、右の4点に針落ちする縫い方である。
【0024】一方、スカラップは、図5(B)に示したように、2つの円弧の中を12針又は24針で縫う三日月型の模様縫いで、運針の種類で、「標準・三日月・均等」の3種類がある。又、円弧の向きで左右のスカラップがあって、左右の規定は、ミシンの懐側を右とし円弧の頂上側が懐側にある場合、右スカラップといい、その逆の場合を左スカラップという。ブラインドステッチは、図5(C)に示したように、縫い始めは、直線縫いを行い運針針数の最終針−2針で針振り巾(NW)で針振りを行ない、最終針−1針で再び元の位置に戻るパターンの繰り返し動作を行う縫い方である。この場合も、針振り方向により左、右ブラインドステッチがあり、右(左)ブラインドステッチは、直線縫いから右側(左側)に針振りするパターンである。又、カスタムパターンは任意に作成されるオリジナルパターンである。
【0025】[固有データ]上述した各針振りパターンには、針振り巾(NW)、基線位置(NP)、基線基準位置(NPs)、縫い始め位置(NS)、縫い終わり位置(NE)、針数(NC)の固有データがある。
【0026】針振り巾(NW)は、各針振りパターンにおける針振り巾を示すもので、例えば、図6(A)に示すような、4点千鳥の場合1針巾(NWs)は、針振り巾(NW)を3分割値とする。すなわち、NWs=NW/3である。このとき、分割値に余りが出た場合は、針振り巾中心位置を基準とし左右に均等となるようにする。NWが5.0の場合、NWs=1.6余り0.2となる。従って、最初の1針は1.7、2針目は1.6、3針目は1.7となり、折り返して1.7、1.6、1.7となる。又、例えば、スカラップの場合の針振り巾は、模様巾であり、針振りには、針振りデータを用い、針振りデータは、中心振り分けで規定する。パターンにより、24針、12針のデータを持ち、運針位置計算は、NDnを運針データ、NDpを運針位置、NPを基線位置として、NDp=NP+(NW×NDn/8.2)の式に従って行う。
【0027】基線位置(NP)は、図6(B)に示したように、ミシン針振り機構の中心を「0」とし、ミシン懐側を「+」(右側)、その反対側を「−」(左側)とした針振りの振り基点位置をいい、最大針振り巾(WPx)を超えない範囲で−5.0〜0〜+5.0の範囲で設定される。
【0028】基線基準位置(NPs)は、針振りを、図6(C)に示したように、「中心基準振り分け・右端基準振り・左端基準振り」に設定可能とした場合の基線基準位置を示すもので、初期設定は中心基準振り分けに設定されていて、基線位置(NP)に対し、中央・右・左に振り基準を指定する。例えば、2点千鳥において、基線位置(NP)=0.0、針振り巾(NW)=3.0、基線基準位置(NPs)=左、とした場合、針は、0.0と3.0の間で針振りを行う。
【0029】縫い始め位置(NS)は、図7(A)に示したように、糸切り後の次の縫い始め位置を「右・左」に設定するもので、初期設定は、左縫い始めである。なお、スカラップ、ブラインドステッチにおいて、左右があるが、右スカラップ、右ブラインドステッチの場合、左縫い始めが縫い始め位置となる。
【0030】針数(NC)は、スカラップ、ブラインドステッチの針数で、スカラップの場合、標準は24針、三日月も24針、均等で12針と24針であり、ブラインドステッチは、3〜250針の間で設定される。初期設定は、スカラップの場合、標準・三日月・均等ともに24針で、ブラインドステッチは4針である。
【0031】また、針振りパターンの始め、又は終わりに止め縫いを行うことにより形成される止め縫いパターン(コンデンスパターンともいう)は、直線縫い、2点千鳥、3点千鳥、4点千鳥、並びにカスタムパターンの各パターンに対して有効とされる。コンデンスの回数は、縫い始めから折り返しまでを1パターンとしてパターン単位で行われ、針数19針以内で設定可能である。また、コンデンス時のコンデンス送り量はコンデンス送り量設定ダイヤル7によって設定される。例えば、4点千鳥の場合は、図7(B)に示したように、6パターン可能であり、1パターンに3針あるので、針数は18となる。
【0032】また、止め縫い(コンデンス)のオプション設定として、針振りパターンとは別のパターンで止め縫いを行う方法と、針振り巾(NW)以内で1針の針振り巾を狭くし、針数を設定でき、針振り巾(NW)内の運針中は同一方向に針振りをする方法とがある。
【0033】針振りパターンとは別の止め縫いパターンで止め縫いを行う方法は、針振りパターンとは別に、始め止め縫い、終わり止め縫いごとに、止め縫いパターン(PC)、針振り巾(CW)、コンデンス回数(CC)を設定するもので、基線位置(NP)、基線基準位置(NPs)は針振りパターンと同一とするものである。例えば、図7(C)に示したように、始め止め縫いパターンを4点千鳥、針振りパターンを2点千鳥、終わり止め縫いパターンを3点千鳥とする例で説明すると、始め止め縫いパターンは4点千鳥であり、針振り巾はCW1であり、コンデンス回数は3回となっている。この止め縫いに続く針振りパターンは2点千鳥であり、この場合、始め止め縫い終了後の、針振りパターンで2−4点千鳥縫いのように左右の開始位置の決まっていない場合には、止め縫い終了位置の近い針振り開始点より針振りを行う。また、始め止め縫いパターンの終了針位置と、針振りパターンの開始針位置が一致しない場合、止め縫い終了後、前記終了針位置と前記開始針位置への移行時に、1針の間スピード制限を加える。また、終わり止め縫いパターンは3点千鳥で、針振り巾はCW2、コンデンス回数は4回となっている。この終わり止め縫いでは針振りパターンから終わり止め縫いパターンに移行するのに、1針必要であるため終わり止め縫いパターンのコンデンス回数+1針をコンデンス針数として、前記返し縫いソレノイドを駆動した状態で、コンデンス目盛ダイヤル7で設定された送り量に従って布が送られる。
【0034】[針振りパターン変更時の制御]次に、止め縫いと通常縫い間でパターンが変更するときの制御の流れをフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0035】始め止め縫い針振りパターンから通常縫い針振りパターンへ移行するとき、確実な止め縫いを行なうとともに、中間縫いピッチが見えるのを防止するために、針振りパターン変更時に1針止め縫い制御(コンデンス制御)を追加するようにする。この流れが図8に図示されている。
【0036】同図において、始め止め縫いスイッチ42がオンにされていない場合には(ステップS1の否定)、通常制御に移行し(ステップS2)、その後、前記返し縫いソレノイド27(送り量変更手段)を不作動として前記送り目盛りダイヤル6で機械的送り設定手段を操作して設定された通常の布送り量で布を送り、前記主モータ1による針の上下動と前記針振り機構による針振りにより通常の針振りパターンに従って縫い目を形成する通常縫い手段による通常の制御が行われる。
【0037】一方、始め止め縫いスイッチ42がオンにされている場合には、始め止め縫いパターンの最終針位置と、通常縫いパターンの開始針位置が同じかどうかが判断される(ステップS3)。同一である場合は、ミシン回転指令オンをまって(ステップS4)、通常始め止め縫い制御に入る(ステップS5)。この通常始め止め縫い制御では、コンデンス目盛りダイヤル7で設定された始め止め縫い時の送り量で布を送り、主モータ1による針の上下動と針振り機構による針振りにより始め止め縫い針振りパターンに従って縫い目を形成する。そして、通常始め縫い止め縫い制御の終了後、前記通常制御(ステップS2)に移行する。
【0038】これに対して、ステップS3の判断で異なっていると判断された場合は、始め止め縫いパターンとして設定されている縫い始め止め縫い針数N1に1針追加したものを制御止め縫い針数Nとして設定し(ステップS6)、ミシン回転指令オンをまって(ステップS7)、ステップS5と同様の制御を行う通常始め止め縫い制御に移行し(ステップS8)、通常始め止め縫い制御が終了すると、1針止め縫い制御(ステップS9)に移行する。この1針の止め縫い制御では、始め止め縫いパターンの最終の針位置から通常縫いパターンの開始針位置までの針の移動を、コンデンス目盛りダイヤル7で設定された止め縫い送り時の送り量で布を送り、主モータ1による針の上下動と針振り機構による針振りとにより1針の縫い目を形成することにより行う。この1針止め縫い制御が終了すると(ステップS10の肯定)、前記通常制御(ステップS2)に移る。
【0039】この状態が図9(A)に図示されており、設定された針数の始め止め縫い部分がXで(図示の例では4点千鳥)、また、止め縫い針数が1針追加される部分がYで図示されている。そして、返し縫いソレノイド27(送り量変更手段)を解除して、送り目盛ダイヤル6で設定された通常の送り量で布を送り、通常縫い針振りパターン(図示の例では2点千鳥)に従い、主モータ1による針の上下動と針振り機構による針振りにより通常の縫いパターンの縫い目が形成される。これがZの部分で図示されている。
【0040】このように、1針コンデンス縫いを追加すると、確実な止め縫いを行なうことができるとともに、両パターンの連続性が強まり中間縫いピッチが見えるのを防止することができる。
【0041】なお、この始め止め縫い針振りパターンから通常縫い針振りパターンへ移行するときに追加される1針にミシンのスピード制限を行なうことにより、確実に針振りパターンの変更を行なうことができる。この制御の流れが図10に図示されている。
【0042】図10において、ステップS11〜S18は、図8のステップS1〜S8と同じである。ステップS18で通常始め止め縫い制御が終了すると、1針が追加される止め縫い時(図9(A)のYの部分)で所定の速度でミシン速度の制限が開始される(ステップS19)。次に、この状態で図8のステップS9と同様に1針の止め縫い制御が行われ(ステップS20)、さらにこの1針止め縫い制御が終了したかが判断され(ステップS21)、1針止め縫い制御の終了を待って(ステップS21の肯定)、1針の速度制限を終了し(ステップS22)、通常制御に移行する(ステップS12)。
【0043】このように、始め止め縫いパターンから通常縫いパターンヘ移行する場合、始め止め縫いパターンの最終針位置から通常縫いパターンの開始時の針位置への針が移動するとき、主モ一夕の速度が所定の速度以下に制限するので、確実に針振りパターンを変更することが可能になる。なお、この所定の速度は、針振りモータの所定の最大速度と、始め止め縫い終了時の針位置から通常縫い開始時の針位置までの針振り方向の距離とに基づき、針が所定の上下位置より上にある間に上記最終針位置から開始時の針位置まで針振り方向に移動できる速度に設定される。
【0044】上記例は、始め止め縫い針振りパターンから通常縫い針振りパターンへ移行するときの場合であったが、通常縫い針振りパターンから終わり止め縫い針振りパターンへ移行するときにも同様に1針止め縫い追加並びにスピード制限が行なわれる。この流れが図11と図12に図示されている。
【0045】図11において、糸切り指令がオンになって(ステップS31)、終わり止め縫いスイッチ43がオンになっていない場合は(ステップS32)、通常の糸切り制御に入り(ステップS33)、一方オンになっている場合、通常縫いパターンの最終針位置と終わり止め縫いパターンの開始針位置が異なると(ステップS34の否定)、終わり止め縫いパターンとして設定されている針数N1に1針追加したものが制御止め縫い針数として設定されて(ステップS35)、1針止め縫い制御に移行し(ステップS36)、1針止め縫い制御が終了すると(ステップS38の肯定)、通常終わり止め縫い制御(ステップS37)、並びに通常糸切り制御(ステップS33)に移行する。
【0046】また、通常縫いパターンの最終針位置と終わり止め縫いパターンの開始針位置が異なる場合に図12に図示したように、上記制御に加えて速度制限が行なわれる。図12において、ステップS41〜S45は、図11のステップS31〜S35と同じである。ステップS44で通常縫いパターンの最終針位置と終わり止め縫いパターンの開始針位置が異なると判断された場合は(ステップS44の否定)、設定止め縫い針数N1に1針が加えられて制御止め縫い針数が設定された後(ステップS45)、1針止め縫い制御が終了するまで所定の速度で速度制限を行なう(ステップS46、S47、S48)。この所定速度は、始め止め縫いパターンから通常縫いパターンに移行するときの速度制限値と同じである。そして、1針止め縫い制御が終了すると、1針速度制限を終了し(ステップS49)、通常の終わり止め縫い制御に移行し(ステップS50)、通常の終わり止め縫い制御の終了後、通常糸切り制御へ移行する(ステップS33)。
【0047】図11及び図12の制御により、始め止め縫い針振りパターンから通常縫い針振りパターンへ移行するときと同様に、確実な止め縫いを行なうことができるとともに、終わり止め縫い時に両パターンの連続性が強まり中間縫いピッチが見えるのを防止することができるという効果が得られる。
【0048】また、始め止め縫いパターンから通常縫いパターンヘあるいは通常縫いパターンから終わり止め縫いパターンヘの移行時、移行前のパターンの最終針位置と移行後のパターンの開始時の針位置が異なる場合に、開始時の針位置を、移行後のパターンの左右の縫い始め位置のうち最終針位置に近い方の針位置にして、異なるパターン間を細かいピッチで縫製するようにする。この時の制御の流れが図13と図14に図示されている。
【0049】図13は、始め止め縫いパターンから通常縫いパターンヘ移行するときの場合であり、ステップS51〜S55は、図8のステップS1〜S5と同様である。
【0050】ステップS53で始め止め縫いパターンの最終針位置と通常縫いパターンの開始位置が同一でないと判断された場合には、始め止め縫いの最終針停止位置をP、通常縫い針振りパターンの右開始位置をPr、左開始位置をPlとして、Pとの距離S、Tをそれぞれ求める(ステップS56)。そして、TがSより小さい場合には(ステップS57の肯定)、通常縫い針振りパターンの左開始位置Plの方が近いので、Plを通常縫いパターンの開始位置とし(ステップS59)、一方SがTより小さい場合には(ステップS57の否定)、通常縫い針振りパターンの右開始位置Prの方が近いので、Prを通常縫いパターンの開始位置にする(ステップS58)。
【0051】このように通常縫いの開始位置がセットされたので、ミシン回転指令がオンになるのをまって(ステップS60)、通常止め縫い制御を開始し(ステップS61)、1針止め縫い制御を行なう。1針止め縫い制御が終了すると(ステップS63の肯定)、上述のようにセットされた開始位置に針を移動させて(ステップS62)、通常縫いパターンの縫製を行なう(ステップS52)。なお、ステップS55で通常止め縫い制御の終了後は、通常制御に移行する(ステップS52)。
【0052】なお、図13のステップS61からS63のループにおいて、図10と同様に、1針の止め縫い制御区間で速度制限を行っても良いことは勿論である。こうすれば、さらに良質な縫い目が形成される。
【0053】上述した例は、始め止め縫いパターンから通常縫いパターンヘ移行した場合であるが、通常縫いパターンから終わり止め縫いパターンヘの移行したときも同様に、移行前のパターンの最終針位置と移行後のパターンの開始時の針位置が異なる場合には、開始時の針位置が、移行後のパターンの左右の縫い始め位置のうち最終針位置に近い方の針位置に制御される。この流れが図14に図示されている。
【0054】同図において、まずミシン糸切り指令を待って(ステップS71)、終わり止め縫いに入る。そして、終わり止め縫いスイッチ43がオンにされていない場合には(ステップS73の否定)、通常の糸切り制御に移行する(ステップS72)。また、前記終わり止め縫いスイッチ43がオンにされている場合には、ステップS74で終わり止め縫いの開始を許可する位置が設定されているかを判断する。この設定は、例えば、図4の操作パネルの設定スイッチ41と詳細設定スイッチ59を同時に操作して、次に3点千鳥スイッチ51を操作して表示器48にON、OFFを表示しスイッチ46、47でON、OFFに切り替えることにより行われる。ONに切り替えられた場合は、終わり止め縫い開始許可位置設定が有効に設定されたことになる。
【0055】通常、この終わり止め縫い開始許可位置設定は、図9(B)に図示したように、通常針振りパターンの折り返し針位置Pに設定される。従って、ステップS74でこの止め縫い開始許可位置Pにくるのを待って終わり止め縫いを開始する。例えば、図9(B)に示したように、通常針振りパターンの縫いがP’の位置でミシンペダル等により糸切り指令が入力されても、この位置から終わり止め縫いを行うのではなく、針振りパターンの折り返し針位置Pに到達後に終わり止め縫いを開始するように制御する。
【0056】このとき、図9(B)に示したように、通常縫いパターンの最終針位置と終わり止め縫いパターンの開始針位置が同一である場合には(ステップS76の肯定)、返し縫いソレノイド27(送り量変更手段)を作動させ、コンデンス目盛りダイヤル7で設定された止め縫い時の送り量で布を送り、通常終わり止め縫い制御が行われる(ステップS81)。そして、終わり止め縫いパターンの縫い目を形成して止め縫いを終了し、糸切りを行う(ステップS72)。
【0057】一方、ステップS76で、前記針振りパターンの最終の折り返し針位置が、針振り方向において前記終わり止め縫いパターンの左右何れの針振り開始位置とも異なると判断された場合は、ステップS77で止め縫い開始位置を予め定められた左開始位置あるいは右開始位置(デフォルト値)にするか、あるいは先行した通常縫いの針振りパターンの折り返し針位置Pに従ってPに近い方の開始位置にするかのいずれの設定になっているかが判断される。この設定は、例えば、設定スイッチ41と詳細設定スイッチ59を同時に操作して、次に4点千鳥スイッチ52を操作して表示器48に「n」又は「h」を表示しスイッチ46、47で「n」、「h」に切り替えることにより行われる。「n」に切り替えられた場合は、通常針振りパターンの折り返し針位置Pに従ってPに近い方の開始位置にする指令となり、一方「h」に切り替えられると、止め縫い開始位置がデフォルト値になる。
【0058】ステップS77で、止め縫い開始位置が指定されていない場合には、予め決められた止め縫い開始針位置まで移行し、返し縫いソレノイド27を作動させて止め縫い制御を開始し(ステップS81)、終わり止め縫いパターンの縫い目を形成して止め縫いを終了し(ステップS82)、糸切りを行う(ステップS83)。
【0059】一方、針振りパターンの折り返し針位置Pに近い方の開始位置にする設定となっている場合には、ステップS78に移行して、止め縫いを右位置あるいは左位置から開始するかを決めるために、止め縫い許可開始位置Pと終わり止め縫い右開始位置Qr並びに左開始位置Ql間の距離S、Tを計算する。図9(C)でP1のように止め縫い許可位置が針振りパターンの右折り返し位置である場合は、S<Tとなり(ステップS80の否定)、終わり止め縫い右開始位置Qrに移動し(ステップS84)、また、止め縫い許可位置が図9(C)のP2のように針振りパターンの左折り返し位置である場合は、S>Tとなり(ステップS80の肯定)、図9(C)で一点鎖線で示したように、終わり止め縫い左開始位置Qlに移動する(ステップS79)。
【0060】このように、両パターンが相違する場合には、折り返し針位置(最終針位置)Pが右あるいは左にあるかに従って、終わり止め縫いをPに近い開始位置から通常の終わり止め縫い制御を開始する(ステップS81)。その後、止め縫いパターンの縫い目を形成して止め縫いを終了し、糸切りを行う(ステップS72)。
【0061】このように、移行後のパターンの左右の縫い始め位置のうち最終針位置に近い方の針位置にして、移行後のパターンの縫製が開始されるので、異なるパターン間を細かいピッチで縫製することが可能になる。
【0062】なお、図14のステップS79あるいはステップS84において、通常針振りパターンの最終針位置から終わり止め縫いパターンの左右何れかの開始位置に針を移動する際に、図12のステップS46からステップS49で行っている1針の止め縫い制御及び1針の止め縫い制御区間での速度制限を行っても良いことは勿論である。こうすれば、さらに良質な縫い目が形成される。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、始め止め縫いパターンから通常縫いパターンヘあるいは通常縫いパターンから終わり止め縫いパターンヘの移行時、移行前のパターンの最終針位置と移行後のパターンの開始時の針位置が異なる場合、パターンが変更されるときの縫い目も止め縫いとなるので、より確実な止め縫い目を形成することができるとともに、両パターン変更時の中間縫いピッチが見えなくなるため、良質な縫い目を形成することができる。
【0064】また、本発明では、上記移行前のパターンの最終針位置と移行後のパターンの開始時の針位置が異なる場合、開始時の針位置を、移行後のパターンの左右の縫い始め位置のうち最終針位置に近い方の針位置として、パターンの縫目を形成しているので、パターンの変更時により小さい縫いピッチが形成されるため、確実な止め縫いの縫い目が形成される。
【0065】更に、本発明では、始め止め縫いパターンから通常縫いパターンヘあるいは通常縫いパターンから終わり止め縫いパターンヘの移行時、移行前のパターンの最終針位置と移行後のパターンの開始時の針位置が異なる場合、最終針位置から開始時の針位置への針の移動時は、主モ一夕の速度を所定の速度以下に制限するようにしているので、確実に針振りパターンの変更が可能になり、針振りパターンが変更されても良質な縫い目が形成される。




 

 


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