米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 繊維;紙;印刷 -> ジューキ株式会社

発明の名称 ミシンの布送り装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−162076(P2001−162076A)
公開日 平成13年6月19日(2001.6.19)
出願番号 特願平11−347245
出願日 平成11年12月7日(1999.12.7)
代理人
発明者 新堀 勝
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 主軸の回転に連動して回転する上下送り軸と、前記上下送り軸の後部に固定された偏心カムに一端を遊嵌され、送り歯に水平運動を与える水平送りロッドと、前記上下送り軸の前端部に固定された偏心カムに下端を遊嵌され、送り歯に上下運動を与える上下送り腕とを備えるミシンの布送り装置において、水平送りロッドの一端が遊嵌される偏心カムと上下送り腕の下端が遊嵌される偏心カムの少なくとも一方を二重偏心カム構造とすることにより、送り歯の最大運動量を可変としたことを特徴とするミシンの布送り装置。
【請求項2】 前記上下送り軸の前端部を偏心軸とし、前記偏心軸に固定された偏心カムに上下送り腕の下端を遊嵌させることにより、送り歯の最大上下運動量を可変としたことを特徴とする請求項1に記載のミシンの布送り装置。
【請求項3】 前記上下送り軸の前端部に、偏心カムを有する上下偏心カム軸を固定し、前記上下偏心カム軸の偏心カムに上下送り腕の下端を遊嵌させることにより、送り歯の最大上下運動量を可変としたことを特徴とする請求項1に記載のミシンの布送り装置。
【請求項4】 前記上下送り軸の後部に、偏心カムを有する水平偏心カム軸を固定し、前記水平偏心カム軸の偏心カムに水平送りロッドの一端を遊嵌させることにより、送り歯の最大水平運動量を可変としたことを特徴とする請求項1に記載のミシンの布送り装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はミシンの布送り装置に関し、特に送り歯を支持した送り台に水平方向と上下方向との運動を与えることにより、送り歯に楕円形の運動を与えて布を送るミシンの布送り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のミシンの布送り装置について、図6、図7、図8、図9により説明する。
【0003】図6は、布送り装置の主要部の斜視図であり、図7は図6の水平送りロッド部の分解斜視図であり、図8は図6の上下送り腕部の分解斜視図であり、図9は図6のA矢視図である。
【0004】1は上下送り軸で、不図示のミシンのベッドに固定された軸受2に支持されて、不図示のミシンの主軸の回転に連動して回転し、この上下送り軸1の後部1aには、図6、図7に示すように上下送り軸1の軸心に対して偏心する偏心カム3aを有する水平送りカム3が、ねじ4により固定されている。
【0005】5は水平送りロッドで、その左端5aは水平送りカム3の偏心カム3aにベアリング6を介して遊嵌し、水平送りロッド5の右端5bは送り調節体7を介して、水平送り軸8の後部8aに固定された連結腕9と回動自在に連結されている。なお、10は水平送りロッド5のスラスト受けで、ねじ11により水平送りカム3の端面に固定されている。
【0006】送り調節体7は、その中央部の軸7aが不図示のミシンのベッドに回動自在に支持されて、送り量を調節したり、送り方向を変換したりするものである。
【0007】水平送り軸8は、不図示のミシンのベッドに固定された軸受12に支持されて、水平送りカム3の偏心カム3aによる水平送りロッド5の水平方向の往復動を、送り調節体7と連結腕9を介して、水平送り軸8の前端部8bに固定された水平送り腕13の揺動運動として伝えるものである。
【0008】上下送り軸1の前端部1bには、図6、図8に示すように上下送り軸1の軸心に対して偏心する偏心カム14aを有する上下送りカム14がねじ15により固定されている。
【0009】16は上下送り腕で、その下端16aは上下送りカム14の偏心カム14aにベアリング17を介して遊嵌し、上下送り腕16の上端16bは、中央部に送り歯18を支持する送り台19の左端19aと、上下送り腕16にねじ20により固定された上下送り台軸21を介して、回動自在に連結されている。
【0010】そして、送り台19の右端19bは、水平送り腕13の先端13aに固定された水平送り台軸22と回動自在に連結されている。なお、23は上下送り腕16のスラスト受けで、ねじ24により上下送りカム14の端面に固定されている。
【0011】次に、従来のミシンの布送り装置の作用を図9により説明する。ミシンが駆動し、その主軸が回転すると、主軸に連動する上下送り軸1の回転により、前記したように水平送り腕13が揺動する。この上下送り軸1の回転と水平送り腕13の揺動とにより、送り歯18は次のようにして、楕円形の運動をする。
【0012】即ち、上下送りカム14の偏心カム14aの偏心位置が、図9に示すように、上下送り軸1の軸心の下方にある状態から、上下送り軸1が回転を始めると、上下送り腕16は次第に上昇を始め、送り台19の左端19aが上昇し、これにより送り歯18は上昇位置になる。
【0013】同時に、水平送り腕13が反時計方向に揺動を始め、送り台19の右端19bが左方に押され、これにより送り歯18は左方に移動し、送り歯18の上面が不図示のミシンのベッド上面の布受け面より上方に突き出している期間に、不図示の布押えとの協働により布を左方に送る。やがて偏心カム14aの偏心位置は、上下送り軸1の軸心の上方となり、さらに布を左方に送る。
【0014】次いで、上記状態から、さらに上下送り軸1が回転すると、上下送り腕16は次第に下降を始め、送り台19の左端19aが下降し、これにより送り歯18は下降位置になり、同時に水平送り腕13が時計方向に揺動を始め、送り台19の右端19bが右方に移動し、これにより送り歯18は右方に移動して元の位置に戻り、偏心カム14aの偏心位置は、図9に示す位置となって、上下送り軸1の軸心の下方となり、送り歯18の楕円形の運動が完了する。即ち、送り歯18は、図9に示すような楕円形の運動軌跡を描いて布を送る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種のミシンの布送り装置においては、上下方向および水平方向の送り歯の最大運動量は、上下送り軸の軸心に対する上下送りカムおよび水平送りカムの偏心カムの偏心量で決まってしまうので、縫製する布の種類や厚さなどの縫製条件が変わった時に、送り歯の最適な上下運動量および水平運動量を得るためには、偏心量の異なる何種類かの上下送りカムおよび水平送りカムを用意して組み換える必要があった。
【0016】また、上下送りカム及び水平送りカムの偏心カムの偏心量は、通常使われる送り歯の運動量に合わせて、最適となるように設定されているが、余裕をもって大きな偏心量にすると、それにつれて回転のアンバランスが大きくなり、ミシン全体の振動や騒音が大きくなってしまうため、ミシンの主軸の回転数を常時低く押さえざるを得なくなり、縫製作業能率を低下させる問題があった。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1の発明は、主軸の回転に連動して回転する上下送り軸と、前記上下送り軸の後部に固定された偏心カムに一端を遊嵌され、送り歯に水平運動を与える水平送りロッドと、前記上下送り軸の前端部に固定された偏心カムに下端を遊嵌され、送り歯に上下運動を与える上下送り腕とを備えるミシンの布送り装置において、水平送りロッドの一端が遊嵌される偏心カムと上下送り腕の下端が遊嵌される偏心カムの少なくとも一方を二重偏心カム構造とすることにより、送り歯の最大運動量を可変とした。
【0018】この請求項1の発明によれば、送り歯の最大運動量を可変としたから、偏心量の異なる何種類かの上下送りカムおよび水平送りカムを用意して組み換える必要がなくなる。
【0019】また、送り歯の大きな運動量を必要とする時のみミシンの主軸の回転数を低くすればよく、通常使われる送り歯の運動量では高い回転数でミシンを駆動でき、縫製作業能率を向上する優れた効果がある。請求項2の発明は、前記上下送り軸の前端部を偏心軸とし、前記偏心軸に固定された偏心カムに上下送り腕の下端を遊嵌させることにより、送り歯の最大上下運動量を可変とした。
【0020】この請求項2の発明によれば、送り歯の最大上下運動量を可変としたから、偏心量の異なる何種類かの上下送りカムを用意して組み換える必要がなくなり、送り歯の大きな上下運動量を必要とする時のみミシンの主軸の回転数を低くすればよく、通常使われる送り歯の上下運動量では高い回転数でミシンを駆動でき、縫製作業能率を向上する優れた効果がある。
【0021】請求項3の発明は、前記上下送り軸の前端部に、偏心カムを有する上下偏心カム軸を固定し、前記上下偏心カム軸の偏心カムに上下送り腕の下端を遊嵌させることにより、送り歯の最大上下運動量を可変とした。この請求項3の発明によれば、送り歯の最大上下運動量を可変としたから、請求項2の発明と同様の優れた効果がある。
【0022】請求項4の発明は、前記上下送り軸の後部に、偏心カムを有する水平偏心カム軸を固定し、前記水平偏心カム軸の偏心カムに水平送りロッドの一端を遊嵌させることにより、送り歯の最大水平運動量を可変とした。
【0023】この請求項4の発明によれば、送り歯の最大水平運動量を可変としたから、偏心量の異なる何種類かの水平送りカムを用意して組み換える必要がなくなり、送り歯の大きな水平運動量を必要とする時のみミシンの主軸の回転数を低くすればよく、通常使われる送り歯の水平運動量では高い回転数でミシンを駆動でき、縫製作業能率を向上する優れた効果がある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態について、図1〜図5の図面を参照して説明する。なお、従来の技術と同じ構成、作用を持つ部品には、従来の技術と同じ部品名と番号を使って説明を省略する。
【0025】まず、第1の実施の形態を図1、図3により説明する。図1は、従来技術を説明する図6、図8に対して異なる部分である上下送り腕部の分解斜視図であり、図3(A)、(B)は上下送り腕部の偏心カムのみを図示した説明図である。
【0026】101は上下送り軸で、前記上下送り軸101の前端部は、上下送り軸101の軸心に対して偏心する偏心軸101bとなっており、前記偏心軸101bには偏心軸101bの軸心に対して偏心する偏心カム14aを有する上下送りカム14がねじ15により固定されている。
【0027】この第1の実施の形態は以上の構成であり、以下作用を説明する。図3(A)に示すように、偏心軸101bの偏心位置(上下送り軸101の軸心に対する偏心量b)と偏心カム14aの偏心位置(偏心軸101bの軸心に対する偏心量a)とを上下送り軸101の軸心の上方になるように、上下送りカム14を偏心軸101bにねじ15により固定すると、上下送り腕16の上下方向の運動量は,2x(a+b)と最大になり、送り歯18の上下運動量は最大となる。
【0028】また、図3(B)に示すように、偏心軸101bの偏心位置を上下送り軸101の軸心に対して水平にし、偏心カム14aの偏心位置を上下送り軸101の軸心の上方になるように上下送りカム14を偏心軸101bにねじ15により固定すると、上下送り腕16の上下方向の運動量は,ほぼ2xaとなり、送り歯18の上下運動量は従来の通常の上下運動量とほぼ同じになる。
【0029】このように、偏心軸101bに対する上下送りカム14の固定方向を変えるだけで、送り歯18の最大上下運動量を自由に変えることが出来る。
【0030】次に、第2の実施の形態を図2、図3により説明する。図2は、従来技術を説明する図6、図8に対して異なる部分である上下送り腕部の分解斜視図であり、図3(C)、(D)は上下送り腕部の偏心カムのみを図示した説明図である。
【0031】上下送り軸1の前端部1bには、上下送り軸1の軸心に対して偏心する偏心カム125aを有する上下偏心カム軸125がねじ126により固定されており、前記上下偏心カム軸125の偏心カム125aには、偏心カム125aの軸心に対して偏心する偏心カム114aを有する上下送りカム114がねじ15により固定されている。
【0032】116は上下送り腕で、その下端116aは上下送りカム114の偏心カム114aにベアリング117を介して遊嵌し、上下送り腕116の上端116bは、中央部に送り歯18を支持する送り台19の左端19aと、上下送り腕116にねじ20により固定された上下送り台軸21を介して、回動自在に連結されている。なお、123は上下送り腕116のスラスト受けで、ねじ24により上下送りカム114の端面に固定されている。
【0033】この第2の実施の形態は以上の構成であり、以下作用を説明する。図3(C)に示すように、偏心カム125aの偏心位置(上下送り軸1の軸心に対する偏心カム125aの偏心量b)と偏心カム114aの偏心位置(偏心カム125aの軸心に対する偏心カム114aの偏心量a)とを上下送り軸1の軸心の上方になるように、上下送りカム114を偏心カム125aにねじ15により固定すると、上下送り腕116の上下方向の運動量は,2x(a+b)と最大になり、送り歯18の上下運動量は最大となる。
【0034】また、図3(D)に示すように、偏心カム125aの偏心位置を上下送り軸1の軸心に対して水平にし、偏心カム114aの偏心位置を上下送り軸1の軸心の上方になるように上下送りカム114を偏心カム125aにねじ15により固定すると、上下送り腕116の上下方向の運動量は,ほぼ2xaとなり、送り歯18の上下運動量は従来の通常の上下運動量とほぼ同じになる。このように、偏心カム125aに対する上下送りカム114の固定方向を変えるだけで、送り歯18の最大上下運動量を自由に変えることが出来る。
【0035】さらに、、第3の実施の形態を図4、図5により説明する。図4は、従来技術を説明する図6、図7に対して異なる部分である水平送りロッド部の分解斜視図であり、図5(A)、(B)は水平送りロッド部の偏心カムのみを図示した説明図である。
【0036】上下送り軸1の後部1aには、上下送り軸1の軸心に対して偏心する偏心カム127aを有する水平偏心カム軸127がねじ128により固定されており、前記水平偏心カム軸127の偏心カム127aには、偏心カム127aの軸心に対して偏心する偏心カム103aを有する水平送りカム103がねじ4により固定されている。
【0037】105は水平送りロッドで、その左端105aは水平送りカム103の偏心カム103aにベアリング106を介して遊嵌し、水平送りロッド105の右端105bは送り調節体7を介して、水平送り軸8の後部8aに固定された連結腕9と回動自在に連結されている。なお、110は水平送りロッド105のスラスト受けで、ねじ11により水平送りカム103の端面に固定されている。
【0038】この第3の実施の形態は以上の構成であり、以下作用を説明する。図5(A)に示すように、偏心カム127aの偏心位置(上下送り軸1の軸心に対する偏心カム127aの偏心量d)と偏心カム103aの偏心位置(偏心カム127aの軸心に対する偏心量c)とを上下送り軸1の軸心の右方になるように、水平送りカム103を偏心カム127aにねじ4により固定すると、水平送りロッド105の水平方向の運動量は,2x(c+d)と最大になり、送り歯18の水平運動量は最大となる。
【0039】また、図5(B)に示すように、偏心カム127aの偏心位置を上下送り軸1の軸心の上方にし、偏心カム103aの偏心位置を上下送り軸1の軸心の右方になるように水平送りカム103を偏心カム127aにねじ4により固定すると、水平送りロッド105の水平方向の運動量は,ほぼ2xcとなり、送り歯18の水平運動量は従来の通常の水平運動量とほぼ同じになる。
【0040】このように、偏心カム127aに対する水平送りカム103の固定方向を変えるだけで、送り歯18の最大水平運動量を自由に変えることが出来る。
【0041】なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、第1の実施の形態と第3の実施の形態を組み合わせた構成、または第2の実施の形態と第3の実施の形態を組み合わせた構成としてもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のミシンの布送り装置によれば、送り歯の最大運動量を可変としたから、偏心量の異なる何種類かの上下送りカムおよび水平送りカムを用意して組み換えることなく、縫製する布の種類や厚さなどの縫製条件が変った時に、最適な送り歯の運動量を得ることが出来る。
【0043】また、送り歯の大きな運動量を必要とする時のみミシンの主軸の回転数を低くすればよく、通常使われる送り歯の運動量では高い回転数でミシンを駆動でき、ミシンの振動や騒音を小さく押え、縫製作業能率を向上する優れた効果がある。
【0044】本発明の請求項2記載のミシンの布送り装置によれば、送り歯の最大上下運動量を可変としたから、偏心量の異なる何種類かの上下送りカムを用意して組み換えることなく、縫製する布の種類や厚さなどの縫製条件が変った時に、最適な送り歯の上下運動量を得ることが出来る。
【0045】また、送り歯の大きな上下運動量を必要とする時のみミシンの主軸の回転数を低くすればよく、通常使われる送り歯の上下運動量では高い回転数でミシンを駆動でき、ミシンの振動や騒音を小さく押え、縫製作業能率を向上する優れた効果がある。
【0046】本発明の請求項3記載のミシンの布送り装置によれば、送り歯の最大上下運動量を可変としたから、請求項2記載のミシンの布送り装置と同様の優れた効果がある。
【0047】本発明の請求項4記載のミシンの布送り装置によれば、送り歯の最大水平運動量を可変としたから、偏心量の異なる何種類かの水平送りカムを用意して組み換えることなく、縫製する布の種類や厚さなどの縫製条件が変った時に、最適な送り歯の水平運動量を得ることが出来る。
【0048】また、送り歯の大きな水平運動量を必要とする時のみミシンの主軸の回転数を低くすればよく、通常使われる送り歯の水平運動量では高い回転数でミシンを駆動でき、ミシンの振動や騒音を小さく押え、縫製作業能率を向上する優れた効果がある。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013