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発明の名称 ミシンの糸巻き装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−145795(P2001−145795A)
公開日 平成13年5月29日(2001.5.29)
出願番号 特願2000−192084(P2000−192084)
出願日 平成12年6月27日(2000.6.27)
代理人
発明者 伊藤 等
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】土台より突出する糸巻き軸に対し嵌装支持され前記糸巻き軸に嵌入されたボビンを載置する盃状のボビン受け台を設け、該糸巻き軸を回転することによって前記ボビンに糸を巻き付けるミシンの糸巻き装置において、前記ボビンに巻き付ける糸が、前記ボビンのフランジの外方に膨らんだとき、該糸が前記ボビン受け台より土台側に入りこまないように阻止する阻止手段を設けたことを特徴とするミシンの糸巻き装置。
【請求項2】前記阻止手段が、前記ボビン受け台外周より大径の外環上に、前記ボビン受け台を囲むように前記土台から起立する突部であることを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸巻き装置。
【請求項3】前記突部は、上端面が前記ボビン受け台上端と略同一高さとなるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のミシンの糸巻き装置。
【請求項4】前記阻止手段が、前記糸巻き軸の軸線方向一方に向かうにしたがって徐々に外周の径が大きくなるように前記ボビン受け台のボビン載置面の外周より下方に連続して形成した傾斜面であることを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸巻き装置。
【請求項5】前記阻止手段が、土台と平行または土台から離れる方向に折曲するとともに糸巻き軸から離れるにしたがって徐々に外周の径が大きくなるように、前記ボビン受け台のボビン載置面の外周下端に連続して形成した糸受け部であることを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸巻き装置。
【請求項6】前記請求項4および5の構成を備えたミシンの糸巻き装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、糸巻き装置の糸巻き軸に糸が巻き付くのを防止するようにしたミシンの糸巻き装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下従来の糸巻き装置の構成について、図13〜17図に基づいて説明する。図13において、1はミシンのアーム、Aは糸巻き装置、Bは第二糸案内、Cは第一糸案内、Tはボビンに巻く糸である。
【0003】次に図14において、前記糸巻き装置Aの構成を説明する。土台1aには、軸受け部1bと、開口部1cと、下方に突出する支持軸1dとが形成されている。レバー軸2aは、土台1aの軸受け部1bに下方から遊嵌され、下端にカム部2bが固定されている。糸巻きレバー2cは、土台1aの軸受け部1b上方から突出するレバー軸2aの上端に、ねじ2dにより固定される。調節板2eは、ボビンの糸巻き部に入る糸押え2hが形成され、ネジ2fにより糸巻きレバー2cに固定される。
【0004】軸台3aは、その基部に糸巻き軸4aが嵌合する円筒状の軸受け部3bとその側端面に孔3cが形成され、。先端に土台1aの支持軸1dが嵌合する支持孔3dが形成されている。糸巻き軸4aは、下方に前記軸台3aの軸受け部3bに遊嵌される軸部4bが形成され、上方にボビン軸4cと溝4dが形成されている。糸巻き車4eは、糸巻き軸4aの下端に固定されるとともに、その外周にゴム輪4fが嵌合されている。Oリング4gが、糸巻き軸の溝4dに嵌合されている。押圧板5aは、基部が土台1aに回動可能に支持され、先端の一方にばね掛け5b,5cが形成され、他方に押圧部5dが形成され、また側面には前記カム部2bに対向する凹部5eが形成されている。
【0005】そしてこれら軸台3aと押圧板5aとは、重ね合わされた状態で土台1aの支持軸1dに下方から回動可能に遊嵌され、それらが落下しない様にEリング4hにより支持軸1dに支持されている。
【0006】図17に示すように、ばね6aは、押圧板5aのばね掛け5cと土台1aの一部との間に、圧縮状態で配置され、ばね7aは押圧板5aのばね掛け5bと軸台3aの先端の孔3cとの間に、圧縮状態で配置されている。
【0007】円盤状のボビン受け台8aは、土台1aの開口部1c上方に突出する糸巻き軸4aのボビン軸4cに嵌入され、上端面にはボビン9aを載置するための浅い円状の溝8bが形成されている。従来の糸巻き装置の構成は以上であり、次に作用について図15〜図19により説明する。
【0008】この糸巻き待機位置においては、図15に示すように、糸巻きレバー2cと糸押え2hは、ボビン9aのフランジ9b,9cの間から離れた位置にある。また糸巻きレバー2cがこの位置にある時には、図17に示すように、カム部2bはその先端が押圧板5aの凹部5eの最深部に一致し、ばね6aの弾性力により押圧されている。この弾性力により押圧板5aの押圧部5dが、軸台3aの軸受け部3bを押圧して、軸台3aを支持軸1dを中心に回動させ、これにより糸巻き軸4aのゴム輪4fは図16の実線に示すように主軸2の回転輪3から離れている。
【0009】従って、糸巻きレバー2cが待機位置にある時に主軸2が回転しても、ゴム輪4fすなわち糸巻き軸4aは回転しない。
【0010】上記の状態からボビン9aに糸Tを巻くには、糸端を図13に示す第一の糸案内Cから第二の糸案内Bに通した後に、その糸端をボビン軸4cに設けた空のボビン9aの軸部に数回巻きつける。
【0011】上記の状態から糸巻きレバー2c先端を図15時計方向(図17、図19においては反時計方向)に回動し、これにより糸巻きレバー2cに固定された糸押え2hは、ボビン9aのフランジ9b,9cとの間の、軸部に当接した糸巻き位置となる。
【0012】上記のレバー軸2aの回動により、図19に示す様に、カム部2bが押圧板5aの凹部5eの最深部から離脱し、その先端部により押圧板5aは、支持軸1dを中心に時計方向に回動するようにばね6aに抗して押圧され、図19の位置に係止される。そしてこの押圧板5aの上記の回動により、ばね7aの弾性力によって軸台3aの先端部が押圧され、これにより軸台3aは支持軸1dを中心に図19において時計方向に回動して、糸巻き軸4a下端のゴム輪4fの外周が、図16の二点鎖線に示すように主軸2の回転輪3に圧接される。
【0013】主軸2に従動して回転輪3が回転すると、ゴム輪4fを介して糸巻き軸4aが回転し、糸巻き軸4aに設けられた弾性部材(図示しない)により一体に回転可能に支持されたボビン9aの軸部に糸Tが巻かれて行く。
【0014】巻かれる糸Tの糸量が多くなるに従ってその直径が大きくなると、糸押え2hが、ボビン9aの軸部に巻かれた糸Tの外周により図19下方に押され、これにより糸巻きレバー2cは徐々に時計方向に回動し、レバー軸2aのカム部2bの先端は,ボビン9aの糸巻き量に応じて徐々に押圧板5aの凹部5eの最深部に向けて回動する。
【0015】そして、ボビン9aへの糸巻き量が適量になると、レバー軸2aのカム部2bの先端は,押圧板5aの凹部5eの最深部に達し、これにより押圧板5aはばね6aの弾性力により、支持軸1dを中心に図19反時計方向に回動する。
【0016】この押圧板5aの回動により、押圧板5aの押圧部5dが軸台3a先端の軸部3bを押し、軸台3aは図19において支持軸1dを中心に反時計方向に回動する。この回動により糸巻き軸4a下端のゴム輪4fの外周は、主軸2の回転輪3の側端面から図16の実線のように離れるとともに、Oリング4gが土台1aに接触して糸巻き軸4aは急速に停止される。また糸巻きレバー2cと糸押え2hとは図15、図17の状態に復帰して糸巻きが完了する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の糸巻き装置においては、次のような問題がある。
【0018】すなわち、上記したようにボビン受け台8aを使用してボビン9aに糸を巻くと、ボビンへの糸の巻き始めや糸巻きの途中において糸が緩み、糸Tが図20Aの二点鎖線のようにボビン9aのフランジ9cの外周方向からボビン受け台8aの外側に滑り落ち、これに気づかずに糸巻きを続けると二点鎖線の糸Tは、図20Bのようにボビン受け台8aの下方に潜り込み、さらに糸巻きが続けられるとその糸Tは、図18の糸Taのようにボビン受け台8a下方の糸巻き軸4aに巻き付いたまま糸巻き軸4aが回転する。
【0019】このため、ボビンへの糸巻きが出来ないために再度糸巻きをし直さなければならず、また糸巻き軸に巻きついた糸を取り除くのに多くの時間を要するとともに、糸巻き時に作業者は糸が緩まないように常に気を付けなければならず、縫製作業能率が低下する問題がある。
【0020】また、糸巻き軸に不要な多くの糸が巻き付くために、糸が無駄となり不経済である等の問題がある。
【0021】また、太い糸のように張力の大きい糸の場合には、糸巻き装置が壊れてしまう場合がある。
【0022】また、図21に示すボビン受け台8cも知られているが、この形状においてもボビン受け台8cの円筒部8eに巻き付くと、上述した同様な問題が発生する。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、土台より突出する糸巻き軸に対し嵌装支持され前記糸巻き軸に嵌入されたボビンを載置する盃状のボビン受け台を設け、該糸巻き軸を回転することによって前記ボビンに糸を巻き付けるミシンの糸巻き装置において、前記ボビンに巻き付ける糸が、前記ボビンのフランジの外方に膨らんだとき、該糸が前記ボビン受け台より土台側に入り込まないように阻止する阻止手段を設けた。
【0024】請求項2記載の発明は、前記阻止手段として、前記ボビン受け台外周より大径の外環上に、前記ボビン受け台を囲むように前記土台から起立する突部を設けた。請求項3記載の発明は、前記突部は、上端面が前記ボビン受け台上端と略同一高さとなるようにした。請求項4記載の発明は、前記阻止手段として、前記糸巻き軸の軸線方向一方に向かうにしたがって徐々に外周の径が大きくなるように前記ボビン受け台のボビン載置面の外周より下方に連続して形成した傾斜面を設けた。請求項5記載の発明は、前記阻止手段として、土台と平行または土台から離れる方向に折曲するとともに糸巻き軸から離れるにしたがって徐々に外周の径が大きくなるように、前記ボビン受け台のボビン載置面の外周下端に連続して形成した糸受け部を設けた。請求項6記載の発明は、前記請求項4および5の双方の構成を備えた。
【0025】この請求項1乃至6に記載の発明によれば、ボビンへの糸の巻き始めや糸巻きの途中において糸が緩み、糸Tが図20Aの二点鎖線のようにボビン9aのフランジ9cの外周方向からボビン受け台8aの外側に滑り落ちても、この糸Tは、凹部の上端面により受けられ、ボビン受け台の下方に落下しないので、ボビンへの糸巻きが確実となり、ボビンへの糸巻きの巻き直しや、糸巻き軸に巻きついた糸を取り除く手間が不要となるとともに、糸巻き時に糸の緩みに気を遣う必要が無いから、縫製作業能率が向上する効果がある。
【0026】また、糸巻き軸に糸が巻き付くことが無いから、糸を無駄にすることが無く経済的であり、さらに糸巻き装置を破損することが無い等の効果が得られる。
【0027】
【発明の実施形態】図1に示す第一の実施の形態におけるボビン受け台8aは、合成樹脂により成形された軽量なものであり、巻き軸4aに対して一体に回転するように嵌入支持され、図18に示した従来のボビン受け台8aの外周よりも大径にしてある。ボビン受け台8a外周より大径の外環上に、ボビン受け台8aを囲むように且つ上端面10aがボビン受け台8a上端と略同一高さとなるように土台1a上面から上方に起立する突部10(阻止手段)が形成されている。この突部10内径とボビン受け台8a外径との間隔は、ボビン受け台8aに装着されたボビン9aに巻かれている糸Tが双方の間に落ちにくいように、10ミリ以内としてある。
【0028】この第一の実施形態によれば、ボビン9aへの糸巻き中に糸Tが弛みを生じ、糸供給源(図示しない)に連なる糸Tがボビン9aのフランジ9cの外側に膨らんだとき、この糸Tは、図1(A),図1(B)に示すように、突部10の上端面10aにより支えられ、ボビン受け台8aの下方に落下しないので、糸巻き軸4aに糸Tが巻付くことが無い。
【0029】図2において第二の実施形態を説明する。第二実施形態のボビン受け台8aは第一実施形態とは異なる形状を有し、特に、ボビン受け台8aに、下端の外周径が大きくなるように傾斜面8b(阻止手段)を形成した。
【0030】この第二の実施形態によれば、ボビン9aへの糸巻き中に糸Tが弛みを生じ、糸供給源(図示しない)に連なる糸Tがボビン9aのフランジ9cの外側に膨らんだとき、この糸Tは、傾斜面8bにより受けられ、ボビンへの糸巻き時のボビンの回転により、傾斜面8b上の糸は傾斜面8bに沿って徐々に上昇し、再びボビン9aの軸部に巻かれ、ボビン受け台8aの下方に落下しない。
【0031】図3の第三の実施形態は、ボビン受け台8aの外側端に、阻止手段として、土台1aと平行に外径方向に延びるように折曲した糸受け部8cを形成した。
【0032】また、図4の第四の実施形態は、ボビン受け台8aの外側下端に、阻止手段として、上方且つ外径方向に延長するように折曲した糸受け部8dを形成した。
【0033】これら第三および第四の実施形態によれば、ボビン9aへの糸巻き中に糸Tが弛みを生じ、糸供給源(図示しない)に連なる糸Tがボビン9aのフランジ9cの外側に膨らんだとき、この糸Tは、糸受け部8cの上面、或いは糸受け部8dの内側面により受けられ、ボビン受け台8aの下方に落下しない。
【0034】図5の第五の実施形態は、ボビン受け台8aに、下端の外周径が大きくなるように傾斜面8bと、上方且つ外径方向に延長するように傾斜面8b下端に連続して折曲した糸受け部8dとを形成した。
【0035】なお、この糸受け部8dは、図3に示されている土台1aと平行に形成した糸受け部8cとしても良い。
【0036】図6の第六の実施形態は、図2に示されたボビン受け台8aと、図1に示す上端面10aを持つ突部10とを組み合わせた構成を有する。図7の第七の実施形態は、図5に示されたボビン受け台8aと、図1に示す上端面10aを持つ突部10とを持つを組み合わせた構成を有する。
【0037】図8の第八の実施形態は、図3に示されたボビン受け台8aと、図1に示す上端面10aを持つ突部10とを組み合わせた構成である。
【0038】図9の第九の実施形態は、図2に示されたボビン受け台8aを有すると共に、突部10の上端面10aを外径方向に延長し、その上端面10a上方に、ボビン受け台8aの傾斜面8b下端上方に対向する突出部10fを形成した板材を設けた。
【0039】図10の第十の実施形態は、図8に示されたボビン受け台8aと、図9の突出部10fを形成した板材とを組み合わせ、ボビン受け台8aの糸受け部8c外周部上方に突出部10fを対向させた構成である。
【0040】図11の第十一の実施形態は、図7に示すボビン受け台8aと、図9の突出部10fを形成した板材とを組み合わせた構成であり、ボビン受け台8aの糸受け部8d外周上方に突出部10fを対向させた構成である。
【0041】図12の第十二の実施形態は、ボビン受け台8aの外側縁上端に、傾斜面8bを形成すると共に、傾斜面8b下端より外径方向に外側部8eを形成するとともに、した構成となっている。土台1aと平行に外径方向に延びるように折曲した糸受け部10cを形成した。そして、突出部10fを外側部8f上端の上方に対向させた構成である。従って、上記第五および第十二の実施形態によれば、ボビン9aへの糸巻き中に糸Tが弛みを生じ、糸供給源(図示しない)に連なる糸Tがボビン9aのフランジ9cの外側に膨らんだとき、この糸Tは、阻止手段として、各糸受け部8c、8d或いは突出部10fに支えられ、ボビン受け台8aの下方に落下しない。
【0042】なお、上述した各実施例においては、糸巻き装置をミシンのアーム上面に設置した例を示したが、ミシンのアーム前面又は側面に設けてもよい。その場合は、上記「下方」を「土台に近接する方向(土台側)」と置き換え、上記「上方」を「土台から離れる方向」と置き換えて読むものとする。また、糸巻き軸を垂直に配置した糸巻き装置に実施した実施例について説明したが、糸巻き軸を水平方向や斜めに配置した糸巻き装置に実施しても、同様な効果が得られることは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ボビンへの糸の巻き始めや糸巻きの途中において糸が緩み、糸がボビン9aのフランジ9cの外周方向からボビン受け台8aの外側に滑り落ちても、この糸Tは、凹部の上端面や傾斜面や糸受け部や突部等により受けられ、ボビン受け台の下方に落下しないので、ボビンへの糸巻きが確実となり、ボビンへの糸巻きの巻き直しや、糸巻き軸に巻きついた糸を取り除く手間が不要となるとともに、糸巻き時に糸の緩みに気を遣う必要が無いから、縫製作業能率が向上する効果がある。
【0044】また、糸巻き軸に糸が巻き付くことが無いから、糸を無駄にすることが無く経済的であり、さらに糸巻き装置を破損することが無い等の効果が得られる。




 

 


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