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発明の名称 飾り縫いミシン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−129281(P2001−129281A)
公開日 平成13年5月15日(2001.5.15)
出願番号 特願平11−317650
出願日 平成11年11月9日(1999.11.9)
代理人 【識別番号】100097799
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 元泰
【テーマコード(参考)】
3B150
【Fターム(参考)】
3B150 AA12 AA20 CB11 CD03 CE25 DA04 DA08 
発明者 野口 宏 / 中島 穂純 / 手塚 雄一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】ミシン主軸に連動して上下動する複数本の針と、ミシン主軸に連動して被縫製布裏面側で揺動するルーパと、ミシン主軸に連動して被縫製布表面側で縫製方向と直交する方向に揺動するスプレッダとにより飾り縫いを行う飾り縫いミシンにおいて、各針糸が、糸調子、糸案内、針棒の上端に固定され針糸に作用して糸取り動作を行う針棒天秤を経て対応する針に通され、糸案内から針棒天秤に至る針糸経路に他の係合部材が存在しない飾り縫いミシン。
【請求項2】針棒天秤が上死点位置にあるときの糸案内から針棒天秤に至る針糸経路が略水平に形成されている請求項1に記載の飾り縫いミシン。
【請求項3】糸案内が、針棒天秤上下動経路に対して、水平方向に30mm〜100mm離間した範囲に設けられている請求項1又は請求項2に記載の飾り縫いミシン。
【請求項4】糸案内が、上下方向又は糸経路方向に調節可能に支持されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の飾り縫いミシン。
【請求項5】ミシン主軸に連動して上下動する複数本の針と、ミシン主軸に連動して被縫製布裏面側で揺動するルーパと、ミシン主軸に連動して被縫製布表面側で縫製方向と直交する方向に揺動するスプレッダとにより飾り縫いを行う飾り縫いミシンにおいて、各針糸が、糸調子、糸案内、針棒の上端に固定され針糸に作用して糸取り動作を行う針棒天秤を経て対応する針に通され、針糸に接触して糸取り量を付加するカムが針棒天秤に接近して設けられた飾り縫いミシン。
【請求項6】カムが、各針糸毎に個別に設けられている請求項5に記載の飾り縫いミシン。
【請求項7】カムが、針棒カバーに支持されている請求項5又は請求項6に記載の飾り縫いミシン。
【請求項8】カムと針棒天秤の上下方向又は前後方向の相対位置が調節可能である請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の飾り縫いミシン。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の針糸と、被縫製布裏面側で振られるルーパ糸と、被縫製布表面側で縫製方向と直交する方向に振られる上飾り糸とが組織的に絡み合って環縫いの飾り縫い目を形成する工業用飾り縫いミシンにおける、針糸の糸取り制御を行う天秤装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】飾り縫いミシンは、スポーツウエア、セーター、下着等に飾り縫いを行う周知のものであり、図4(1)に示すもの及び図4(2)に示すもの等が知られている。両ミシンは、補助天秤33の構成(後述する)に若干の違いがある以外は、大差のないものである。両ミシンとも、針糸Taは複数本あり、それぞれ糸巻30から引き出され、糸張力を設定する糸調子31、糸経路長を変え糸取り量を調整する糸案内32、補助天秤33、上下方向に往復動する針棒天秤34を経て対応する針35に通される。
【0003】図4(1)に示す補助天秤33は、ミシンアーム内部で針棒天秤34を介して主軸に連結されていて、糸の通される部分が操作面のフレーム部の切欠きスリット36より露出しており、針棒天秤34と一体的に上下動するものである。図4(2)に示す補助天秤33は、中間部でミシンアームの外側に軸37によって揺動可能に支持されたものである。この補助天秤33も針棒天秤34とほぼ同期して動き、針棒天秤34が上死点にあるときには、補助天秤33もほぼ同時に上死点に位置する。針糸Taの働きは、図4(1)に示すものも、図4(2)に示すもほぼ同様であり、針棒天秤34における働きと補助天秤33における働きは逆である。即ち、針棒天秤34が上死点へ向かうときに糸経路を長くして糸を取り、逆に補助天秤33は糸経路を短くして取られた糸を供給する。この糸取りと供給の差が実際の糸の動き(糸取り量)となり、針35へと伝えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の飾り縫いミシンには、以下に述べるいくつかの問題点がある。即ち、針棒天秤34の他に補助天秤33が設けられており、コスト高である。また、糸調子31から針35までの糸経路が長いので、伸びる糸を使用する場合には、天秤が糸取り動作をしても糸が伸ばされるだけであり、針35に本来の糸取り動作が伝わらない。更に、糸経路に屈曲部が多く、糸引出し抵抗が大きいので、縫製終了時における布の引出しが困難である。また、補助天秤33が縫い目から遠く離れているので、滑りの悪い糸等を使用する場合には、糸経路屈曲部である針棒天秤34を通るときに張力が発生し、予定していた糸取りが針35を通して縫い目まで伝わりにくい。
【0005】本発明は、針糸の種類に係わらず糸取り動作を正確に行うことができ、布の引出しを楽に行える飾り縫いミシンをより安価に提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するするための手段】本発明の飾り縫いミシンは、ミシン主軸に連動して上下動する複数本の針1と、ミシン主軸に連動して被縫製布裏面側で揺動するルーパと、ミシン主軸に連動して被縫製布表面側で縫製方向と直交する方向に揺動するスプレッダ2とにより飾り縫いを行う飾り縫いミシンにおいて、各針糸Taが、糸調子4、糸案内6、針棒7の上端に固定され針糸Taに作用して糸取り動作を行う針棒天秤8を経て対応する針1に通され、糸案内6から針棒天秤8に至る針糸経路に他の係合部材が存在しないものである。
【0007】針棒天秤8が上死点位置にあるときの糸案内6から針棒天秤8に至る針糸経路を略水平にするとよい。
【0008】糸案内6は、針棒天秤上下動経路に対して、水平方向に30mm〜100mm離間した範囲に設けるとよい。
【0009】糸案内6は、上下方向又は糸経路方向に調節可能に支持する。
【0010】本発明の他の飾り縫いミシンは、ミシン主軸に連動して上下動する複数本の針1と、ミシン主軸に連動して被縫製布裏面側で揺動するルーパと、ミシン主軸に連動して被縫製布表面側で縫製方向と直交する方向に揺動するスプレッダ2とにより飾り縫いを行う飾り縫いミシンにおいて、各針糸Taが、糸調子4、糸案内6、針棒7の上端に固定され針糸Taに作用して糸取り動作を行う針棒天秤8を経て対応する針1に通され、針糸Taに接触して糸取り量を付加するカム18aが針棒天秤8に接近して設けられたものである。
【0011】カム18aは、各針糸Ta毎に個別に設ける。
【0012】カム18aは、針棒カバー19に支持するとよい。
【0013】カム18aと針棒天秤8の上下方向又は前後方向の相対位置を調節可能とするとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1ないし図3を参照し、本発明の飾り縫いミシンの実施形態について説明する。
【0015】この飾り縫いミシンは、複数本の針糸Taが個別に供給され、不図示のミシン主軸に連動して上下動する複数本の針1と、被縫製布裏面側でミシン主軸に連動して揺動し、ルーパ糸Tbが供給されるルーパ(不図示)と、上飾り糸Tcが通され被縫製布表面側でミシン主軸に連動して縫製方向と直交する方向に往復動を繰り返すスプレッダ2との組織的な動作により環縫いの飾り縫い目を形成するものである。この環縫いの飾り縫い目形成機構自体は周知のものであり、詳細は省略する。
【0016】この飾り縫いミシンにおいて、各針糸Taは、それぞれ糸巻3から引き出され、糸張力を設定する糸調子4、糸案内機能を兼ねたエスレン装置(潤滑剤としてのシリコン油を付与する装置、糸案内のみでエレンス装置は図示省略)5、針糸Taに係合して糸経路長を変え糸取り量を調整する糸案内6、ミシン主軸に連動して上下動する針棒7の上端に固定されると共に針糸Taに作用して糸取り動作を行う針棒天秤8を経て、対応する針1に通される。従って、糸経路を定める各部材は、ミシンアームの操作面に、作業者側から見て、右から左に順に配設されている。なお、糸案内兼エスレン装置5は設けないこともある。
【0017】上飾り糸Tcは、糸巻3から引き出され、糸張力を設定する糸調子4、糸経路長を変え糸取り量を調整する糸案内12、ミシン主軸に連動して針棒天秤8と一体的に上下動し上飾り糸Tcに作用することにより糸取り動作を行うスプレッダ天秤10、糸調子11を経、スプレッダ2に通される。スプレッダ天秤10の両側には、スプレッダ天秤10が作用する上飾り糸Tcの糸経路を規定する糸経路規定部材12が設けられている。上飾り糸Tcの糸経路を定める各部材も、同様にミシンアームの操作面に右から左に順に配設されている。
【0018】糸案内6は、上端に導糸孔6aを有する各針糸Ta毎に設けられた棒状体である。それぞれの糸案内6は、設置ブロック13にネジ14により上下方向に位置調整可能に固定される。その設置ブロック13は、ミシンアームに固定された設置板15に、自身に設けた長孔を介してネジ16により水平方向(針糸経路方向)に位置調整可能に固定される。従って、糸案内6は、針1の上下動量とルーパの揺動量に応じた最適位置(最適な縫目を形成できる位置)に短時間で固定することができる。そして、糸案内6と針棒天秤8との間に従来あった補助天秤がないので、糸案内6から針棒天秤8に至る糸経路は直線状になる。そのため、糸経路に屈曲部がなくなり、縫製途中での針糸をつけたままでの布の引出しが容易となる。また、糸案内6の導糸孔6aの位置は、糸供給側のエスレン装置5の糸案内より上昇した配置すれば、糸の屈曲部が少なくなるので好ましい。また、エスレン装置を有しない場合は、糸案内6の導糸孔6aの位置は、最上位置にある糸調子4aより上昇した位置に配置すれば、糸の屈曲部が少なくなるので好ましい。即ち、糸案内6の導糸孔6aの位置は、糸巻き3側の糸係止部(エスレン装置の糸案内又は最上位置にある糸調子4a)より上昇した位置に配置すると、糸の屈曲部が少なくなるので好ましい。更に、糸案内6から針棒天秤8に至る針糸経路を略水平(針棒上下動万向に対して直交する方向)に形成するようにすれば、より効果的である。また、糸案内6を針棒天秤8の上下動経路に対して、水平方向に30mmから100mm離間した位置範囲に設ければ、針棒天秤8の上下動による糸取り量が適したものとなり、所定の縫い目が形成できる。更に、糸案内6を針棒天秤8の上下動経路に対して、水平方向に40mmから90mm離間した位置範囲に設ければ、より好ましい。
【0019】針棒天秤8には、針糸Taの本数に対応する導糸孔8aが設けられている。その針棒天秤8は、針棒7の上端に、自身に設けた長孔を介してネジ17により作業者側に向けて水平方向(前後方向)に位置調整可能に固定される。また、針棒7の上部の長さを調節可能とすることにより、針棒天秤8の上下方向の位置を調節可能とすることができる。この針棒天秤8は、図2に示すように、針棒7の上端の左右に間隔をあけて2つ設ける方が、後述する針棒カム板18を設ける場合に便利(効果的)であるが、図3に示すように片方を省略しても、針棒カム板18の形状や糸案内6の位置を最適化することにより、同等の特性を得ることができる。
【0020】針糸Taの糸取り(糸引上げ)は、針棒天秤8が上死点位置にあるときの針棒天秤8の導糸孔8aから糸案内6の導糸孔6aまで距離と、針棒天秤8が下死点位置にあるときの針棒天秤8の導糸孔8aから糸案内6の導糸孔6aまで距離との差によって行われるが、針棒天秤8の動作のどの位相においても適切な糸引きを行うことができるようにするには、更に針棒カム板18を設ける必要がある。
【0021】ミシンアームにおける、針棒7及びそれに取付けられている針棒天秤8を覆う部分には、接触による危険を防止するための針棒カバー19がネジ止めされているが、針棒カム板18は、その針棒カバー19とフレームに位置調整が可能に取付けられている。即ち、上部において自身に設けた長孔を介してネジ20により針棒カバー19に、下部において自身に設けた長孔を介してネジ21によりフレームに、それぞれ上下方向に位置調整可能に固定されている。このように針棒カム板18を針棒カバー19に取付けることにより、針糸Taによって後方に押される針棒カム板18を不動に支持することができる。そのため、振動の発生や糸暴れを防ぐことができる。
【0022】針棒カム板18には、針糸Taの本数に対応する数の円弧状又は逆く字状のカム18aが形成されている。図示のものは、カム18aの数が3本であり、その内の1本が針棒カム板18の外縁にて形成され、他の2本がスリットによって形成される縁よりなっている。このように、カム18aを各針糸Ta毎に個別に設けることにより、後述する糸取り付加量を個別に設定することができる。
【0023】このように取付けられた針棒カム板18と針棒天秤8は、図2に示すものの場合、左右2つの針棒天秤8が針棒カム板18を両側から挟み込む位置関係になっていて、針棒カム板18の導糸孔8aとカム曲線18aのそれぞれの位置が作業者側から見て前後にずれている。従って、各針棒天秤8の間に張られた針糸Taは、カム曲線18aに接触する位置で屈曲する。カム曲線18aは、前述したように、円弧状又は逆く字状であって、針棒天秤8の上下動により針糸Taのカム18aとの接触位置が変わるので、針糸Taのカム18aに接触する位置での屈曲の度合いは、針棒天秤8の上下動により変化し、糸引き量が変化する。全糸引き(糸取り)量は、ここで説明した、針棒カム板18と針棒天秤8との間でなされる糸引き量(糸取り付加量)と、前述した、針棒天秤8の上下動による糸案内6との間でなされる糸引き量との和になる。
【0024】ここで、前述した針棒天秤8の位置調整及び針棒カム板18の位置調整と、針棒カム板18のカム18aとの関係について説明する。針棒天秤8を前後方向に位置調整すると、針糸Taのカム18aとの接触深さが変わるので、糸取り量を容易に変えることができる。また、針棒天秤8又は針棒カム板18を上下方向に相対的に位置調整すると、針糸Taのカム18aとの作用範囲、即ち、作用時間を変えることができる。従って、使用する針糸Taの伸縮性に応じた針棒天秤8の位置調整を簡単に行うことができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の飾り縫いミシンは、従来針糸の糸取りに用いていた補助天秤を廃止することができたことに伴い、糸調子から糸案内、針棒天秤に至る糸経路の屈曲度を小さくすることが可能となったので、針糸をつけたままでの布の引出しを楽に行えるようになった。また、補助天秤の廃止により飾り縫いミシンをより安価に提供することが可能となり、最適縫目形成のための調節時間を短縮することができるようになった。更に、縫い目近くにある針棒天秤と針棒カム板(カム)により糸取りを行うので、針糸が伸びる糸であれ、伸びない糸であれ、共に感度がよく、正確に糸取りすることができ、縫製条件に応じた最適な縫い目を得ることができる。針棒カム板のカムを各針糸毎に個別に設ける場合は、各針糸毎に最適な糸取りをすることができる。カムと針棒天秤の上下方向又は前後方向の相対位置を調節可能とする場合は、糸種や縫製条件毎に最適な糸取り設定及びカムの選択をすることができる。針棒カム板を針棒カバーに支持する場合は、針棒カム板の振動の発生や糸暴れを防ぐことができる。




 

 


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