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発明の名称 ミシンの縫製物支持装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−120873(P2001−120873A)
公開日 平成13年5月8日(2001.5.8)
出願番号 特願平11−303219
出願日 平成11年10月26日(1999.10.26)
代理人
発明者 山下 隆
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ミシンの駆動に調時して予め与えられた縫製データに基づいてX方向またはY方向またはそれらの合成方向に所定の縫製エリア内を移動可能とした送り駆動手段と、前記送り駆動手段に支持された上枠上下動手段と、前記上枠上下動手段に連結され前記送り駆動手段に対して上下動自在に支持された上枠と、前記上枠に支持された押え枠上下動手段と、前記押え枠上下動手段に支持された押え枠と、前記上枠の下方に配置した下枠と、前記上枠と下枠とを連結する連結状態と、連結を解除する連結解除状態とに変換可能とした係脱手段と、前記上枠と前記下枠との間に設け、前記上枠の上昇に伴って上昇するとともに、前記上枠が上枠上下動手段により下方に押圧され且つ前記押え枠上下動手段により前記押え枠が上昇した状態で、係脱手段による連結が解除されたとき前記上枠のみが送り駆動手段に連動してX方向またはY方向またはそれらの合成方向に移動可能とした案内手段と、を備えたことを特徴とするミシンの縫製物支持装置。
【請求項2】 前記請求項1に記載のミシンの縫製物支持装置が、前記上枠上下動手段により前記上枠が下方に押圧され、且つ前記係脱手段により前記上枠と前記下枠との連結が解除された状態で、前記押え枠を前記押え枠上下動手段により上昇させ、前記送り駆動手段によりX方向またはY方向またはそれらの合成方向に移動する制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載のミシンの縫製物支持装置。
【請求項3】 請求項1と請求項2において、前記送り駆動手段と前記上枠上下動手段と前記押え枠上下動手段と前記係脱手段とを制御することによって、縫い始め端と縫い終わり端とが一致するように縫製物上に被縫製物を連続して自動的に縫い付ける制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1および請求項2に記載のミシンの縫製物支持装置。
【請求項4】 ミシンの駆動に調時して予め与えられた縫製データに基づいてX方向とY方向とそれらの合成方向との所定の縫製エリア内を移動可能とした送り駆動手段と、前記送り駆動手段に支持された上枠上下動手段と、前記上枠上下動手段に連結され送り駆動手段に対して上下動自在に支持された上枠と、前記上枠に支持された押え枠上下動手段と、前記押え枠上下動手段に支持され、被縫製物の縫い付け形状を複数に分割し、X方向またはY方向またはそれらの合成方向の離れた位置に形状の異なる押圧縁が形成された複数の押え枠と、前記上枠の下方に配置した下枠と、前記上枠と下枠とを連結する連結状態と、連結を解除する連結解除状態とに変換可能とした第一の係脱手段と、前記上枠と前記下枠との間に設け、前記上枠の上昇に伴って上昇するとともに、上枠が上枠上下動手段により下方に押圧され且つ前記押え枠上下動手段により前記押え枠が上昇された状態で、係脱手段による連結が解除されたとき前記上枠のみが前記送り駆動手段に連動してY方向に移動可能とした第一の案内手段と、前記下枠の下方に配置した案内枠と、前記下枠と前記案内枠とを連結する連結状態と、連結を解除する連結解除状態とに変換可能とした第二の係脱手段と、前記下枠と前記案内枠との間に設け、前記下枠の上昇に伴って上昇するとともに、前記下枠が上枠上下動手段により下方に押圧され且つ前記押え枠駆動手段により前記押え枠が上昇された状態で、前記第二の係脱手段による連結が解除されたとき前記下枠のみが前記送り駆動手段に連動してX方向に移動可能とした第二の案内手段と、を備えたことを特徴とするミシンの縫製物支持装置。
【請求項5】 請求項4において、布送り手段と上枠上下動手段と押え枠上下動手段と第一と第二の係脱手段とを制御することによって、縫い目形状の異なる二つの縫い目を、それぞれの縫い始め端と縫い終わり端とが一致するように被縫製物を連続して自動的に縫い付ける制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項4に記載のミシンの縫製物支持装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、押え枠により保持された被縫製物を、ミシンの駆動に調時してX―Y方向とそれらの合成方向等に送る布送り手段によって、送り駆動手段の縫製エリア内で移動させて、縫い目を形成するようにしたミシンの縫製物支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、押え枠により保持された被縫製物を、ミシンの駆動に調時してX―Y方向とそれらの合成方向等に送る布送り手段によって、送り駆動手段の縫製エリア内で移動させて、縫い目の縫い始め端と縫い終わり端とが一致する、例えば図20に示すような四角いラベルL等を縫い付ける場合がある。
【0003】この図20に示す第一の従来例においては、布送り手段に連動するクランク支持部材100aにクランク100bの一方の軸100cを回動自在に支持し、一方の軸100cと同一な軸芯を持つクランク100bの他方の軸100dに、ラベル押え100eを回動自在に支持する。
【0004】そしてこのクランク100bを図20Aの状態として、ラベル押え100eに不図示の弾性手段による作用力を付与してラベルLを押え、ミシンと布送り手段とを駆動して、縫い始め端である針Nの位置から縫いはじめ、停止点Bまで縫い進んでミシンを停止する。
【0005】この状態から、クランク支持部材100aの駆動部材100fを、図20Bに示す矢印100gの方向に移動すると、クランク100bは図20Bのように、軸100c、100dを中心に180度回動する。この状態から、ふたたびミシンと布送り手段とを駆動し、停止点Bから縫い始め端である針Nに一致する縫い終わり端までの縫い目を形成する。
【0006】また、図21、図22、図23に示すような第二の従来例が提案されている。
【0007】この第二従来例は、ミシンの駆動に調時してX―Y方向とそれらの合成方向等に送る布送り手段に、押え駆動腕101aに基部が固定され、その押え駆動腕101aの前端部101bには、押え取り付け板101cが上下動自在に支持されている。この押え取り付け板101cには、布送り駆動腕101aの下方に長く伸びるベース101dと、左右が対称形状の保持板101eと、基部が軸101fにより支持され先端にそれぞれ外押え101gを支持した二つの外押さえ作動腕101hとが支持されている。また、上記のベース101d上には、先端部に、ラベル押え101iを固定するとともに、それぞれ反対方向に開口する二つの切り欠き101jを形成し、後端に不図示のロータリーソレノイド等に連結したフレキシブルワイヤー101kを設けたスライダー101lを、摺動自在に設ける。また、上記のベース101d上には、スライダー101lの摺動作動と連動するワーク板101mを持ち、スライダー101lの摺動を安定させるベース板101nが設けられている。
【0008】101o、101pは、ベース101dに固定された案内板であり、案内板101pと前記スライダー101lとの間には、スライダー101lを後方の位置に一時的に係止する不図示のストッパーが設けられ、この係止は作動ピン101qを手で持ち上げることにより解除される。
【0009】この第二の従来例の構成は以上であり、次に作用を説明する。
【0010】まず、押え取り付け板101cを上昇位置として外押さえ101gとラベル押え101iとを上昇させる。次に、ラベル押え101iを手で押すかまたはロータリーソレノイド等でスライダー101lを後方に移動させ、不図示のストッパーによってラベル押え101iを図23Aの位置に係止する。そして布Wを外押え101gの下方に布Wを置いた後に、不図示の押え駆動ペダルを操作して押え取り付け板101cを一段下降させて、外押え101gにより布Wを押圧する。次いで、下降した外押え101gの内側をラベルLの位置決めゲージとして、ラベルLを所定の位置に置く。次に、作動ピン101qを手で持ち上げてストッパーによるスライダー101iの係止を解除してスライダー101lを前進させ、ラベル押え101iを図23BのようにラベルLの上に移動させる。次に、不図示の押え駆動ペダルを操作して押え取り付け板101cを更に下降させ、図23Bのようにラベル押え101iによりラベルLを押さえる。この時針Nは図23Bのようにスライダー101lの一方の切り欠き101j内の縫いはじめ位置Nにあり、この位置からミシンと布送り手段とを駆動して、停止点Bまでの縫い目を形成し、ミシンを停止させる。この位置から、図21、図22に示すフレキシブルワイヤー101kをロータリーソレノイド等により左方に押し、スライダー101lを左方に前進させる。これにより、ラベル押え101iは、その下面でラベルLを押圧したまま、ラベルLの上を滑らせて左方に前進させ、図23Cに示すようにスライダー101lの他方の切り欠き101jの延長線に停止点Bがくるようにする。そしてミシンを再び駆動して、図23Cのように停止点Bから針Nと一致する縫い始め端まで縫い、ミシンを停止する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の第一の従来例においては、次のような問題がある。
【0012】すなわち、ラベル押え100eの弾性作用力が大きいと、回動するクランク100bの軸100c、100d部のトルクが大きくなって、これら軸部にこじれが生じてクランク100bの回動動作が不良となり、針Nがクランク100bと衝突して針折れが発生する問題がある。また、軸100cと軸100dとのオーバーハングDが大きいと、クランク100bに撓みが発生し、上記と同様な問題が発生する。
【0013】また、ラベルLの幅Cが極端に狭いと、軸100dの長さも極端に短くなって、軸100dが回動しなくなるので、縫い付けるラベルの幅が制限され、極端に幅の狭いラベルは縫い付けることが出来ない等の問題がある。
【0014】さらに、この第一の従来例のようなクランク100bが存在すると、図17に示すような、ラベルLの外側と内側とに縫い目が形成される縫い目は形成できない問題がある。
【0015】さらにまた、ラベル押え100eの下にラベルLをセットしなければならないのでセット性が悪く、縫製作業能率が低下する問題がある。
【0016】また、前述の第二の従来例においても、次のような問題がある。
【0017】この第二従来例においては、図23Bの停止点Bまでの縫い目を形成した後ミシンを停止さ、この位置から図23Cようにスライダー101lを左方に前進させたとき、ラベル押え101iは、その下面でラベルLを押圧したまま、ラベルLの上を滑りながら前進するので、布WとラベルLとがラベル押え101iとともに移動してしまう恐れがあり、安定した縫い目形成が出来ないとともに、縫い製品の縫製品質が低下する等の問題がある。
【0018】また、図22に示すように、布送り駆動腕101aの先端部の押え取り付け板101cには、それぞれ二組の外押さえ101g、外押え作動腕、布送り駆動腕101aの下方に長く伸びるベース101d、左右が対称形状の保持板101e、ラベル押え101iを持つスライダー101l、ワーク板101m、スライダー101lの摺動を安定させるベース板101n、案内板101o,101p等の多くの部品が支持されている。
【0019】このため、布押え駆動腕101aの先端部の質量が大きくなり、ラベルを高速度で縫合すると、振動が発生したり、布押え駆動腕101aが撓んでラベル押え101iを正確に移動させることが出来ず、縫い目ピッチが一定にならず、縫い製品の商品価値が低下する問題があるとともに、高速の縫製ができず縫製作業能率低下する等の問題があるとともに、デザイン的にも問題がある。
【0020】また、構成が極めて複雑であるために、コストアップとなる問題がある。
【0021】さらに、布WとラベルLをセットするときに、押え駆動ペダルを操作して押え取り付け板101cを一段下降させ、ラベルLを所定の位置に置いた後に、手でストッパーによるスライダー101iの係止を解除してラベル押え101iを前進させ、ふたたび押え駆動ペダルを操作して押え取り付け板101cを更に下降させラベル押え101iによりラベルLを押える、操作を必要とする。
【0022】このため、布WとラベルLのセットに時間を要し、縫製作業能率が低下する問題がある。
【0023】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく請求項1記載の発明は、ミシンの駆動に調時して予め与えられた縫製データに基づいてX方向またはY方向またはそれらの合成方向に所定の縫製エリア内を移動可能とした送り駆動手段と、前記送り駆動手段に支持された上枠上下動手段と、前記上枠上下動手段に連結され前記送り駆動手段に対して上下動自在に支持された上枠と、前記上枠に支持された押え枠上下動手段と、前記押え枠上下動手段に支持された押え枠と、前記上枠の下方に配置した下枠と、前記上枠と下枠とを連結する連結状態と、連結を解除する連結解除状態とに変換可能とした係脱手段と、前記上枠と前記下枠との間に設け、前記上枠の上昇に伴って上昇するとともに、前記上枠が上枠上下動手段により下方に押圧され且つ前記押え枠上下動手段により前記押え枠が上昇した状態で、係脱手段による連結が解除されたとき前記上枠のみが送り駆動手段に連動してX方向またはY方向またはそれらの合成方向に移動可能とした案内手段と、を備えたことを特徴とする構成である。
【0024】この請求項1記載の発明によれば、被縫製物の押え枠を、送り駆動手段に対して上下動自在に支持された上枠に押え枠上下動手段を介して支持し、押え枠がラベル上面から上昇し、且つ上枠が上枠上下動手段により下方に押圧された状態で、係脱手段による連結が解除されたとき上枠と押え枠が、送り駆動手段に連動して案内手段に沿って、X方向またはY方向またはそれらの合成方向に移動する。
【0025】このため、押え枠の移動が従来のものに比べて著しく円滑になり、縫い製品の商品価値が向上する効果があり、また針の折損事故が防止されるとともに、ラベルLの幅Cが極端に狭いラベルでも確実に縫い付けることができ、縫い付けられる縫製物の種類が拡大され、汎用性に富む効果がある。
【0026】さらに、ラベルのセット性が向上し、縫製作業能率が向上する効果がある。
【0027】さらに、構成が簡単になるので、先端部の質量が小さくなり、ラベルを高速度で縫合するときの振動が減少するとともに、ラベルを正確に移動させることが出来るので、縫い目ピッチが一定となり縫い製品の商品価値が向上する効果が得られ、高速縫製が可能となって、縫製作業能率が向上し、デザイン的にも優れる効果がある。
【0028】さらに、構成が極めて簡単となるから、コストを低く押さえることが出来、経済的である等の効果がある。
【0029】さらに、ラベルのセットや機構の操作が簡単となり、操作性が向上し、縫製作業能率が向上する効果がある。
【0030】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載のミシンの縫製物支持装置が、前記上枠上下動手段により前記上枠が下方に押圧され、且つ前記係脱手段により前記上枠と前記下枠との連結が解除された状態で、前記押え枠を前記押え枠上下動手段により上昇させ、前記送り駆動手段によりX方向またはY方向またはそれらの合成方向に移動する制御手段を備えることを特徴とする構成である。
【0031】これにより、請求項2に記載の発明においては、上記請求項1に記載した発明の効果に加え、図17に示すラベルLのような、外側と内側とに縫い目が形成される縫い目等も、自動的に形成できるので、縫製作業能率が向上する効果がある。
【0032】請求項3に記載の発明は、前記請求項1と請求項2に記載の構成の発明を、布送り手段と上枠上下動手段と押え枠上下動手段と係脱手段とを制御することによって、縫い始め端と縫い終わり端とが一致するように縫製物上に被縫製物を連続して自動的に縫い付ける制御手段とを備えたことを特徴とする構成である。
【0033】これにより、請求項3に記載の発明においては、上記請求項1および請求項2に記載した発明の効果に加え、図19に示すような縫い始め端と縫い終わり端とが一致するようにな被縫製物を、連続して自動的に縫い付ける縫い付ける縫製速度がさらに速くなり、縫製作業能率がさらに向上する効果がある。
【0034】請求項4に記載の発明は、ミシンの駆動に調時して予め与えられた縫製データに基づいてX方向とY方向とそれらの合成方向との所定の縫製エリア内を移動可能とした送り駆動手段と、前記送り駆動手段に支持された上枠上下動手段と、前記上枠上下動手段に連結され送り駆動手段に対して上下動自在に支持された上枠と、前記上枠に支持された押え枠上下動手段と、前記押え枠上下動手段に支持され、被縫製物の縫い付け形状を複数に分割し、X方向またはY方向またはそれらの合成方向の離れた位置に形状の異なる押圧縁が形成された複数の押え枠と、前記上枠の下方に配置した下枠と、前記上枠と下枠とを連結する連結状態と、連結を解除する連結解除状態とに変換可能とした第一の係脱手段と、前記上枠と前記下枠との間に設け、前記上枠の上昇に伴って上昇するとともに、上枠が上枠上下動手段により下方に押圧され且つ前記押え枠上下動手段により前記押え枠が上昇された状態で、係脱手段による連結が解除されたとき前記上枠のみが前記送り駆動手段に連動してY方向に移動可能とした第一の案内手段と、前記下枠の下方に配置した案内枠と、前記下枠と前記案内枠とを連結する連結状態と、連結を解除する連結解除状態とに変換可能とした第二の係脱手段と、前記下枠と前記案内枠との間に設け、前記下枠の上昇に伴って上昇するとともに、前記下枠が上枠上下動手段により下方に押圧され且つ前記押え枠駆動手段により前記押え枠が上昇された状態で、前記第二の係脱手段による連結が解除されたとき前記下枠のみが前記送り駆動手段に連動してX方向に移動可能とした第二の案内手段と、を備えたことを特徴とする構成である。これにより、請求項4に記載の発明においては、被縫製物の縫い付け形状を複数に分割し、X方向またはY方向またはそれらの合成方向の離れた位置に形状の異なる押圧縁が形成された複数の押え枠を設けたので、前記の請求項1、請求項2に記載の効果に加え、図17に示すラベルLのような、外側と内側とに縫い目が形成される縫い目も形成でき、さらに種類の異なる多くの縫い付けや縫い目模様が可能となる効果がある。
【0035】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載した構成の発明を、布送り手段と上枠上下動手段と押え枠上下動手段と第一と第二の係脱手段とを制御することによって、縫い目形状の異なる二つの縫い目を、それぞれの縫い始め端と縫い終わり端とが一致するように被縫製物を連続して自動的に縫い付ける制御手段を備えた構成を特徴とする発明である。
【0036】これにより、請求項5に記載の発明においては、請求項4に記載した効果に加え、図17に示すラベルLのような、外側と内側とに縫い目が形成される縫い目等の、種類の異なる多くの縫い付けや縫い目模様がさらに簡単に且つ高速に出来るので、縫製作業能率が向上する効果がある。
【0037】
【発明の実施形態】以下に本発明に実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0038】図1は本発明の第一実施形態の全体斜視図、図2は本発明の枠部の平面図、図3は図2のA−A’断面図、図4は枠部の斜視図である。
【0039】図1において、1はミシンであり、このミシン1には、ミシンの駆動に調時して予め与えられた縫製データに基づいて所定のパターン縫いを行うX−Y方向とそれらの合成方向とに移動可能な送り駆動手段2が備えられ、これらの縫製データは作業者により任意に設定でき、所望のパターン縫いが選択できる。
【0040】この送り駆動手段2には、図3に示す先端が常に下方に押圧され電気的な制御により回動して先端が上昇する上枠上下手段としてのレバー3が設けられている。4はL字状の上下体であり、その垂直部が前記の送り駆動手段2の先端に上下動自在に支持されるとともに、前記レバー3の先端に連結されている。また、上下体4の水平部には、図2、図4に示すように平面形状がコの字状の上枠5の中間部が固定されている。6は押え枠上下動手段としてのエアーシリンダーであり、上枠5上面の上下体4両側に二つ固定されている。このエアーシリンダー6の二つのロッド7は、図3に示すように上枠5の下面に突出し、それらの下端に上下板8が固定されている。また、この上下板8には、図10AのLに示すような星形のラベルLを縫い付けるための、星形を二つに分割した孔状の押圧縁9aと押圧縁9bとを形成した押え枠9が固定されている。10は上枠5の下方に配置した下枠であり、この下枠10は図4に示すように、左右両端に折曲部10aと、中央部に長方形の切り欠き10bとが形成されている。
【0041】11は下板であり、図3、図4に示すように、下板11ねじ込んで下枠10の上面に突出したピン11aの上端面にねじ11bをねじ込み、下枠10の上下動とX−Y方向の移動とに連動するように連結されている。
【0042】この下枠10と前記上枠5との間には、後述する案内手段としてのリニアガイドベアリング12と、係脱手段としてのロッカー機構13が設けられている。
【0043】まず、案内手段12の構成に付いて説明する。
【0044】この案内手段としてのリニアガイドベアリング12は、図2、図4とに示すように、上枠5の両側の下枠10との間にそれぞれ設けられているが、構成が同一であるのでその一方の案内手段について説明する。
【0045】この案内手段はリニアガイドベアリング12で構成され、図5に示すようにリニアガイドベアリング12の一方のガイドレール12aは、ねじ12bにより下枠10の上面に対してY方向に固定されている。また、リニアガイドベアリング12の他方である二つのガイドブロック12cは、図5に示すように左右の二枚のスペーサ12dを介してねじ12eにより上枠5の下面に固定されている。
【0046】そしてこの案内手段としてのリニアガイドベアリング12は、上枠5がレバー3により下方に押圧されて下枠10の下面に大きな摩擦力が作用している状態であっても、リニアガイドベアリング12の摩擦係数が極めて小さいために上枠5はガイドレール12aに沿ってY方向への移動が可能であるとともに、上枠5が上下動するとリニアガイドベアリング12を介して下枠10も上下動する。
【0047】次に、係脱手段としてのロッカー機構13の構成に付いて説明する。
【0048】この係脱手段としてのロッカー機構13も、図2に示すように、上枠5の両側と下枠10の折曲部10aとの間にそれぞれ設けられているが、構成が同一であるのでその一方の係脱手段としてのロッカー機構13について、図6〜図8により説明する。
【0049】このロッカー機構13は、上枠5の両側と下枠10の折曲部10aとの間にそれぞれ設けられ、13aは下枠10の折曲部10aの内側に支持されたポジショナーであり、複数個所に溝13bが形成されている。13cはロッカーであり、先端が前記ポジショナー13aの溝13bの方向に摺動できるように、その長孔13dが上枠5の下面に対して段ねじ13eにより支持されている。そしてこのロッカー13cの先端の幅は、図8に示すように、前記ポジショナー13aの溝13bに係合できるような幅に形成されている。13fはAリンクであり、その基部が上枠5に対して段ねじ13gにより回動自在に支持されている。13hはBリンクであり、その基部が前記ロッカー13cに段ねじ13iにより回動自在に支持されている。13jはロッド13kをもつ偏平な角型シリンダーであり、その基部が上枠5に段ねじ13lにより回動自在に支持されている。13mはCリンクであり、その一端は前記の角型シリンダー13jのロッド13kに回動自在に連結され、他端は段ねじ13nによりAリンク13fとBリンク13hとの自由端に回動自在に連結されている。そして、これらAリンク13fとBリンク13hとCリンク13mとによりトグル機構が構成されている。13oは上枠5に段ねじ13gの軸芯を中心に形成した円弧状の溝であり、段ねじ13nを案内する。
【0050】そして、上記のロッカー機構13は、図7に示すように角型シリンダー13jにエアーが供給されていないときは、そのロッド13kが左方の位置にあって、トグル機構を形成するAリンク13fとBリンク13hとCリンク13mとは、図7の状態となり、ロッカー13cの先端がポジショナー13aの溝13b抜け出て、いわゆる係合離脱状態となっている。
【0051】この状態においては、上枠5がレバー3により下方に押圧されて下枠10の下面に大きな摩擦力が作用している状態であっても、リニアガイドベアリング12の摩擦係数が極めて小さいために、上枠5のみがガイドレール12aに沿ってY方向に移動可能であるが、下枠10は移動しない。
【0052】またこのロッカー機構13は、図7に示す状態から、角型シリンダー13jにエアーが供給されると、そのロッド13kが右方へ移動し、トグル機構を形成するAリンク13fとBリンク13hとCリンク13mとは図8の状態となり、ロッカー13cの先端がポジショナー13aの溝13b内に突入して、上枠5と下枠10とがY方向においていわゆる係合状態となり、上枠5が送り駆動手段2によってY方向に移動すると、それに連動して下枠10もY方向に移動する。
【0053】14はバキュームパッドであり、図2、図4に示すように、このバキュームパッド14は上枠5の上面に固定されている。このバキュームパッド14は、図9に示すようにその基部14aが支持板14bを介してねじ14cにより、下枠10の上面に固定され、そのロッド14dの下端にパッド14eが設けられ、上端のエアー管14fが接続されている。そして、このバキュームパッド14は、エアー管14fにエアーが供給されていないときには、ロッド14dが図9の実線のように上昇して、そのパッド14eの下面はテーブル15上面より上昇している。そして、エアー管14fにエアーが供給されると、ロッド14dが図9の二点鎖線のように下降し、そのパッド14eの下面はテーブル15上面に吸着して、下枠10はY方向に移動しない。
【0054】次に上述した第一の実施形態の作用を、図10の作用説明図と図11のフローを中心に説明し、括弧内の(S1)等はフローの番号である。
【0055】図10の布WとラベルLとをセットする前の各部は次のようになっている。
【0056】制御手段としての電源をONとすると、図12に示すように、上枠上下動手段としてのレバー3は実線のようにその先端が上昇し、これにより上下体5は案内手段としてのリニアガイドベアリング12を介して下枠10とともにテーブル15の上面から上昇位置にある。また、この上枠5は図13と図10Aに示すように、送り駆動手段2により下枠10に対して右方に移動し、押え枠9はラベルLの縫製範囲外に位置している。また、エアーシリンダー6へのエアー供給が停止されてロッド7が上昇し、押え枠9は図12に示すように上昇位置にある。また、エアーシリンダ−13jにはエアーが供給され、係脱手段13としてのロッカー13cの先端は、図8に示すようにポジショナー13aの溝13b突入し、エアーシリンダー14へのエアー供給は停止されて、図9に示すパッド14eは実線のように上昇しテーブル15へ吸着されていない。
【0057】この図12、図13における押え枠9の状態が図10Aの位置である。
【0058】この実施例においては、図10に示す星形ラベルLの周囲を縫い付けるものである。
【0059】まず、図12、図13の状態から、図4に示す下板11と下枠10との間に、ラベルLを縫い付ける布Wを置く(S1)。
【0060】次に、ミシンの押え下降ペダル(図示しない)が操作されると、上枠上下動手段としてのレバー3を二点鎖線のようにその先端を下降させ、これにより上下体5は案内手段としてのリニアガイドベアリング12を介して下枠10とともに下降し(S2)、下板11下面がテーブル15の上面に接して、下板11と下枠10との間に布Wを挟持する。
【0061】次に、図10Aのように、不図示のレザー光線等からなるマーキングライト等の指示に基づいて、星型のラベルLを布W上の所定の位置に置く(S3)。
【0062】次に、縫製開始出力信号が出力される(S4)と、エアシリンダー14にエアーを供給してそのパッド14e下降しテーブル1に吸着させ(S5)、下枠10が移動しないようにする。そして、エアーシリンダー13jへのエアー供給を停止して、上枠5と下枠11との係合を離脱させる(S6)。
【0063】この状態から、図12、図13に示す上枠5は、元の位置から押え枠9とともに、送り駆動手段2により一定距離駆動して、案内手段としてのリニアガイドベアリング12のガイドレール12aに沿って図13のA方向に移動する。これにより、星形を二つに分割した孔状の押圧縁9aが、図10Bに示すようにラベルL上の第一の位置に停止する(S7)。
【0064】次に、エアーシリンダー6へエアーを供給してそのロッド7を下降させ、これにより押え枠9は、図10Bの位置で下降(S8)して押え枠9の下面でラベルLを布W上に押さえる。
【0065】次に、係脱手段としてのロッカー機構13の角型シリンダー13jへエアーを供給し、図7の状態のロッカー13cを図8のように、ロッカー13cの先端をポジショナー13aの溝13bへ突入させて、係脱手段としてのロッカー機構13を係合状態とする(S9)。
【0066】次に、エアーシリンダー14へのエアーの供給を停止し、そのロッド14dを上昇させ、パッド14eのテーブル15への吸着を解除する(S10)。
【0067】この状態において、ミシン1と送り駆動手段2とを駆動して、図10Cの第一の縫い目を、縫い始め点Nから縫い終わり点Bまで、押圧縁9aに沿って形成し(S11)、縫い糸を切らずに針を上死点として、ミシン1と送り駆動手段2とを停止する(S12)。
【0068】次に、この図10Cの状態から、エアーシリンダー6へのエアーの供給を停止して、そのロッド7を上昇させ、これにより押え枠9はラベルLの上面から上昇する(S13)。
【0069】同時に、エアシリンダー14にエアーを供給してそのパッド14e下降しテーブル1に吸着させ(S14)、下枠10が移動しないようにする。
【0070】次に、エアーシリンダ−13jへのエアー供給を停止して、係脱手段13としてのロッカー13cの先端は、図7に示すようにポジショナー13aの溝13bから抜け出し、上枠5と下枠10との係合を離脱させる(S15)。
【0071】次に、送り駆動手段2を一定距離駆動して、上枠5を押え枠9とともに、案内手段としてのリニアガイドベアリング12のガイドレール12aに沿ってY方向の左方に移動する。これにより、星形を二つに分割した孔状の押圧縁9bが、図10Dに示すようにラベルL上の第2の位置に停止する(S16)。
【0072】この図10Dの位置において、エアーシリンダー6へエアーを供給してそのロッド7を下降させ、これにより押え枠9は、図10Dの位置で下降して押え枠9の下面でラベルLを布W上に押さえる(S17)。
【0073】次に、係脱手段としてのロッカー機構13の角型シリンダー13jへエアーを供給し、図7の状態のロッカー13cを図8のように、ロッカー13cの先端をポジショナー13aの溝13b突入させて、係脱手段としてのロッカー機構13を係合状態とする(S18)。
【0074】次に、エアーシリンダー14へのエアーの供給を停止し、そのロッド14dを上昇させ、パッド14eのテーブル15への吸着を解除する(S19)。
【0075】この図10Dの位置において、ミシン1と送り駆動手段2とを駆動して、図10Dの縫い目を、縫い終わり点Bから縫い始め点Nまでの第二の縫い目を、押圧縁9aに沿って形成し(S20)、縫い糸を切断してミシン1の針を上死点として、ミシン1と送り駆動手段2とを停止する(S21)。
【0076】図10Dのように星型ラベルLの周囲を布Wに縫い付けた後、この位置においてまず、エアーシリンダ−13jへのエアー供給を停止して、係脱手段13としてのロッカー13cの先端は、図7に示すようにポジショナー13aの溝13bから抜け出し、上枠5と下枠10との係合を離脱させる(S22)。
【0077】次に、エアーシリンダー6へエアーの供給を停止して、そのロッド7を上昇させ、これにより押え枠9の下面によるラベルLの押圧を解除する(S23)。
【0078】この状態から、再びエアーシリンダー14にエアーを供給してそのパッド14eを下降させてテーブル15に吸着させ(S24)、下枠10が移動しないようにする。
【0079】この状態から、送り駆動手段2を一定距離移動させて、上枠5を下枠10に対して図13の矢印A方向とは反対の方向に移動し、押え枠9は図10D、図13に示すようにラベルLの縫製範囲外に移動し、元の位置にもどる(S25)。
【0080】次にロッカー機構13を再び作動させてポジショナー13aとロッカー13cとを係合させるとともに(S26)、エアーシリンダー14へのエアー供給を停止して、そのロッド14dを上昇させ、パッド14eのテーブル15への吸着を解除する(S27)。
【0081】次に、上枠上下動手段としてのレバー3を図12のように実線の位置としてその先端を上昇させ、これにより上枠5と押え枠9とは、案内手段としてのリニアガイドベアリング12を介して下枠10とともにテーブル15の上面から上昇位置となり(S28)、布WとラベルLとの押圧が解除され、縫い合わせた布WとラベルLとを取り出す(S29)。
【0082】なお、上記のフローにおいて、縫製出力開始信号が出力されてからは、送り駆動手段、上枠上下動手段、係脱手段、押え枠上下動手段、ミシンの駆動停止等の制御は、各機構の位置検出装置や駆動、停止等の信号に基づいて、制御手段により連続して自動的に行われる。
【0083】図14は、前記第一の実施態様と略同様な実施態様であるので、詳細な説明は省略し、縫い順序についてのみ説明する。
【0084】この実施態様において縫い付けるラベルLは長方形である。
【0085】まず、上枠5を図14Aの第一位置とし長方形の外周形状を持つ押え枠9によりラベルLの縫い目形成個所の内側を押さえる。この状態からミシンと送り駆動手段とを駆動して、図14Bに示すように縫い始め点Nから縫い終わり点Bまで縫い、ミシンと送り駆動手段とを停止する。そして前記第一の実施態様の縫製と同様に、押え枠9を上昇させた状態で上枠5を、押え枠9とともに図14Bのように元の位置に移動し、押え枠9はラベルLの縫製範囲外に移動する。この状態からミシンと送り駆動手段とを駆動して、図14Bに示す縫い終わり点Bから縫い始め点Nまで縫い、ミシンと送り駆動手段とを停止する。
【0086】図15は、前記第一の実施態様と略同様な実施態様であるので、この実施例についても詳細な説明は省略し、縫い順序についてのみ説明する。
【0087】この実施態様において縫い付けるラベルLは長方形であるとともに、押え枠9にはX方向の切り込み9cが形成されている。
【0088】まず、上枠5を図15Aの第一位置とし長方形の外周形状を持つ押え枠9によりラベルLの縫い目形成個所の内側を押さえる。この状態からミシンと送り駆動手段とを駆動して、図15Aに示すように縫い始め点Nから縫い終わり点Bまで縫い、ミシンと送り駆動手段とを停止する。そして前記第一の実施態様の縫製と同様に、押え枠9を上昇させた状態で上枠5を、押え枠9とともに図15Bのように、押え枠9の切り欠き9cが、縫い終わり点Bと縫い始め点Nとを結ぶ直線に一致する位置に移動する。この状態からミシンと送り駆動手段とを駆動して、図15Bに示す縫い終わり点Bから縫い始め点Nまで縫い、ミシンと送り駆動手段とを停止する。
【0089】図16は、前記第一の実施態様と略同様な実施態様であるので、この実施例についても詳細な説明は省略し、縫い順序についてのみ説明する。
【0090】この実施態様において縫い付けるラベルLは長方形であるとともに、押え枠9には、ラベルLの縫い付け形状の一部が欠けた形状の孔9dと、その孔9dに連なるX方向の切り込み9eが形成されている。
【0091】まず、上枠5を図16Aの第一位置とし長方形の外周形状を持つ押え枠9によりラベルLを押さえる。この状態からミシンと送り駆動手段とを駆動して、図16Aに示すように縫い始め点Nから縫い終わり点Bまで縫い、ミシンと送り駆動手段とを停止する。そして前記第一の実施態様の縫製と同様に、押え枠9を上昇させた状態で上枠5を、押え枠9とともに図16Bのように、押え枠9の切り欠き9eが、縫い終わり点Bと縫い始め点Nとを結ぶ直線に一致する位置に移動する。この状態からミシンと送り駆動手段とを駆動して、図16Bに示す縫い終わり点Bから縫い始め点Nまで縫い、ミシンと送り駆動手段とを停止する。
【0092】図17は、さらに第一実施形態を応用した他の実施形態である。
【0093】この実施形態もその制御は、第一実施形態と略同様なので、詳細な説明は省略し、縫い順序についてのみ説明する。
【0094】この実施形態において縫い付けるラベルLは、長方形のラベルLの外周と、さらにその内側に星型の縫い目模様を形成するものである。
【0095】この押え枠9には、ラベルLの縫い付け形状の一部が欠けた形状の孔9fと、その孔9fに連なる星型の孔9gとが形成されている。
【0096】まず、ラベルLを図17Aに示すようにセットした後、図17Aの位置にある押え枠9を、図17Bのように孔9fが縫い始め点Nに一致する位置まで前進させ、押え枠9によりラベルLを押さえる。この状態からミシンと送り駆動手段とを駆動して、図17Cに示すように縫い終わり点Bから縫い始め点Nまで縫い、ミシンと送り駆動手段とを停止する。そして、押え枠9を上昇させた状態で押え枠9を、図17Dのように、押え枠9に形成した孔9fのX方向の直線部が、縫い終わり点Bと縫い始め点Nとを結ぶ直線に一致する位置に移動する。そして、再び押え枠9によってラベルLを押え、この状態からミシンと送り駆動手段とを駆動して、図17Dに示す縫い終わり点Bから縫い始め点Nまで縫い、ミシンと送り駆動手段とを停止する。
【0097】さらにその状態から、押え枠9を上昇させた状態で押え枠9を、図17Dの星型模様の縫い始め点Cまで移動し、その位置で押え枠9を下降させてラベルLを再び押さえる。この状態から、ミシンと送り駆動手段とを駆動して、図17Dに示す星型模様の縫い始め点Cから、星型模様の形状に沿って縫い始め点Cまでの縫い目を形成して、ミシンと送り駆動手段とを停止する。
【0098】その後、押え枠9を上昇させて押え枠9を図17Eの元の位置まで後退させる。
【0099】これによって、長方形のラベルLの周囲が縫い付けられるとともに、その内側に星型の模様縫い目が形成される。
【0100】図18はさらに他の実施形態の平面図である。
【0101】前述した実施形態においては、一つの模様縫い目を形成するのに、一つの押え枠に対して模様を二つまたはそれ以上の孔状の押圧縁に分割して形成し、一つの押圧縁に沿って縫い目を形成した後に、その押え枠を送り駆動手段によりY方向にのみ移動させて、押圧縁を次の押圧縁の縫い始め位置に移動させて一つの模様縫い目を形成していた。
【0102】この図18の実施形態は、上枠に対して、被縫製物の縫い付け形状を複数に分割したそれぞれ形状の異なる押圧縁を形成した押え枠を、X方向の離れた位置に各別な押え枠上下動手段を介して二つ配置し、一方の模様縫い目を形成した後に、上枠をX方向に移動して他方の模様縫い目を形成するものである。
【0103】第一の実施形態と同一の構成部分については、前述した第一の実施形態と同じ作用を持つ部品および機構の番号を使い、同じ機構の詳細な説明は省略する。
【0104】図18は平面図であり、5はコの字状の上枠であり、この上枠5には支持板16が固定されている。また、この支持板16にはそれぞれX方向に離れた位置に押え枠上下動手段としての、エアーシリンダー6a,6bとが固定されている。そしてエアーシリンダー6aの不図示のロッドには上下板18aを介して、図4に示す星形の被縫製物Wを縫い付けるための、星形を二つに分割した孔状の押圧縁9aと押圧縁9bとを形成した押え枠19aが固定されている。また、エアーシリンダー6bの不図示のロッドには上下板18bを介して、長方形のラベルを縫い付けるための、略コの字状の孔9fを形成した押え枠19bが固定されている。
【0105】10は前記上枠5の下に配置されている長方形の下枠であり、この下枠10と上記の上枠5との間には、図5に示す構成と同様なY方向の第一案内手段12Aと、図6、図7、図8に示す構成と同様な第一係脱手段としてのロッカー機構13Aとが設けられている。
【0106】17は下枠10の下方に配置した長方形の受け板であり、この受け板16と下枠10との間には、図5に示す構成と同様なX方向の第二案内手段12Bと、図6、図7、図8に示す構成と同様な第二係脱手段としてのロッカー機構13Bとが設けられている。
【0107】そしてこの実施態様においては、図18の中央部に示すように、長方形のラベルLの外周縁と、その中央部に星型の模様縫い目を形成する。
【0108】以下にこの縫い目形成の順序を、図19のA〜Hにより説明する。
【0109】図19Aはそれぞれの押え枠19a、19bが初期の位置にあり、ラベルLはそれら押え枠の中央にセットされ、Nはミシンの針の位置である。
【0110】この状態において、受け板16と下枠10との間に設けられた第二係脱手段としてのロッカー機構13Bを離脱させた後、送り駆動手段を駆動させて、上枠5を支持板16とともに、第二案内手段12Bに沿ってX方向の右方に移動し、図19Bのように針Nと押圧縁9aの縫い始め点とを一致させる。この位置で第二係脱手段としてのロッカー機構13Bを係合させた後押え枠9aを下降させ、ミシンと送り駆動手段を駆動して、縫い始め点Nから縫い終わり点Bまでの縫い目を形成してミシンと送り駆動手段を停止して、押え枠19aを上昇させる。
【0111】次に、第一係脱手段としてのロッカー機構13Aを離脱状態とした後に、送り駆動手段を駆動して、上枠5を支持板16とともに第一案内手段12Aに沿って図19Bの矢印U方向に移動し、図19Cのように縫い終わり点Bと押圧縁9bと一致させる。この位置で第一係脱手段としてのロッカー機構13Aを係合させた後押え枠9aを下降させ、ミシンと送り駆動手段を駆動して、縫い終わり点Bから縫い始め点Nまでの縫い目を形成してミシンと送り駆動手段を停止して、押え枠19aを上昇させる。
【0112】次に、第一と第二の係合手段としてのロッカー機構13A、13Bとの係合を離脱させた後に、送り駆動手段を駆動して、上枠5を支持板16とともに第一案内手段12Aと第二案内手段に沿ってX方向とY方向との合成方向に移動し、図19Dのように、針Nと押え枠19bの孔9fの縫い始め点Cとを一致させる。この位置で第一と第二の係脱手段としてのロッカー機構13Aと13Bを係合させた後、押え枠9bを下降させ、ミシンと送り駆動手段を駆動して、図19Eのように縫い始め点Cから縫い終わり点Dまでの縫い目を形成してミシンと送り駆動手段を停止して、押え枠19bを上昇させる。
【0113】次に、第一係脱手段としてのロッカー機構13Aを離脱状態とした後に、送り駆動手段を駆動して、上枠5を支持板16とともに第一案内手段12Aに沿って図19Fの矢印Mの方向に移動し、図19Fのように縫い終わり点Dと縫い始め点Cとを結ぶ直線と孔9fの直線部分とを一致させる。この位置で第一と第二の係脱手段としてのロッカー機構13A、13Bとを係合させた後、押え枠19bを下降させ、ミシンと送り駆動手段を駆動して、図19Gに示すように縫い終わり点Dから縫い始め点Cまでの縫い目を形成してミシンと送り駆動手段を停止して、押え枠19bを上昇させる。
【0114】その後、第二係合手段としてのロッカー機構13Bを離脱状態とし、送り駆動手段を駆動し、上枠5を支持板16とともに、第二案内手段12Bに沿ってX方向の左方に移動し、図19Hのように元の位置に復帰させる。
【0115】これにより、図19Hのように長方形のラベルLの外周が縫い付けられるとともに、その内側に星型の縫い目模様が形成される。
【0116】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、被縫製物の押え枠を、送り駆動手段に対して上下動自在に支持された上枠に押え枠上下動手段を介して支持し、押え枠がラベル上面から上昇し、且つ上枠が上枠上下動手段により下方に押圧された状態で、係脱手段による連結が解除されたとき上枠と押え枠が、送り駆動手段に連動して案内手段に沿って、X方向またはY方向またはそれらの合成方向に移動する。
【0117】このため、押え枠の移動が従来のものに比べて著しく円滑になり、縫い製品の商品価値が向上する効果があり、また針の折損事故が防止されるとともに、ラベルLの幅Cが極端に狭いラベルでも確実に縫い付けることができ、縫い付けられる縫製物の種類が拡大され、汎用性に富む効果がある。
【0118】さらに、ラベルのセット性が向上し、縫製作業能率が向上する効果がある。
【0119】さらに、構成が簡単になるので、先端部の質量が小さくなり、ラベルを高速度で縫合するときの振動が減少するとともに、ラベルを正確に移動させることが出来るので、縫い目ピッチが一定となり縫い製品の商品価値が向上する効果が得られ、高速縫製が可能となって、縫製作業能率が向上し、デザイン的にも優れる効果がある。
【0120】さらに、構成が極めて簡単となるから、コストを低く押さえることが出来、経済的である等の効果がある。
【0121】またこの発明においては、図18に示すような、外側と内側とに縫い目が形成される縫い目も形成でき、さらに種類の異なる多くの縫い付けや縫い目模様が可能となる効果がある。さらにこの発明においては、縫い付けや縫い目模様の形成の縫製速度がさらに速くなり、縫製作業能率がさらに向上する効果がある。




 

 


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