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発明の名称 紙製容器の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−96644(P2001−96644A)
公開日 平成13年4月10日(2001.4.10)
出願番号 特願平11−277182
出願日 平成11年9月29日(1999.9.29)
代理人 【識別番号】100111659
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 聡
【テーマコード(参考)】
3E060
3E061
3E062
3E075
【Fターム(参考)】
3E060 AB32 
3E061 AA30 AB01
3E062 AA20 AC05 JA01 JA07 JB04
3E075 BA22 BA28 BA30 CA01 DC18 DC37 GA03
発明者 岩村 泰造 / 杉山 有二
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】側面と底面とからなるトレー形状の容器の開口部に、平面で、かつ一体であるフランジを有する紙製容器本体を予め別工程で組み立て、該紙製容器本体を真空ないし圧空成形する成形型内に入れて該成形型内で加熱状態にある熱可塑性樹脂よりなる内部保護フィルムを真空ないし圧空成形して前記紙製容器本体の内面に密接着させて紙製容器を形成することを特徴とする紙製容器の製造方法。
【請求項2】前記紙製容器本体が、紙を主材料とする少なくとも多角形の枠状のフランジからなる主ブランクと、紙を主材料とする少なくとも多角形状の底面と副ブランク側面とからなる副ブランクとの何れか一方、あるいは前記主ブランクと前記副ブランクの両方に重合片を設け、前記主ブランクと前記副ブランクとを前記重合片と他の部分とを、重ね合わせて固定することにより組み立てられていることを特徴とする請求項1に記載の紙製容器の製造方法。
【請求項3】前記紙製容器本体が、紙を主材料とする少なくとも多角形の枠状のフランジと一対以上の主ブランク側面とからなる主ブランクと、紙を主材料とする少なくとも多角形状の底面と副ブランク側面とからなる副ブランクとの何れか一方、あるいは前記主ブランクと前記副ブランクの両方に重合片を設け、前記主ブランクと前記副ブランクとを前記重合片と他の部分とを、重ね合わせて固定することにより組み立てられていることを特徴とする請求項1に記載の紙製容器の製造方法。
【請求項4】前記紙製容器本体が、紙を主材料とする少なくとも多角形の枠状のフランジと一対以上の主ブランク側面とからなる主ブランクと、紙を主材料とする少なくとも多角形状の底面と一対以上の副ブランク側面とからなる副ブランクとを、前記主ブランクの前記主ブランク側面と前記副ブランクの前記副ブランク側面とを重ね合わせて固定することにより組み立てられていることを特徴とする請求項1に記載の紙製容器の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙製容器の製造方法に関するものであり、更に詳しくは、シール蓋での密封が可能な紙製容器の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、トレー形状の容器としては、紙製のもの、あるいはプラスチック製のものなど、種々のものが実用化されているが、内容物が液体を含むものの場合、あるいは充分な密封性が必要な場合には、紙単独で構成される紙製の容器あるいは内面に樹脂加工を施した紙で組み立てられた容器は、充分な密封性を有していないため使用には適さない。充分な密封性を持たせるためには、シール蓋で密封シールするための適切なフランジ部分を備えていることが必要であり、これらの観点から、プラスチックを成形したトレーにシール蓋で密封した形状のプラスチック容器が一般的である。また、紙あるいはプラスチックを単独材料として使用するのではなく、紙とプラスチックとを複合した構成の材料を使用した紙製容器およびその製造法が、特開平3−120034号公報、特開平8−253237号公報などに開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のプラスチック製の容器においては、容器として使用後、その廃棄に問題があり、現在、使用後のこれらの容器は、回収して再利用を図るか、または燃焼処理するか、あるいはそのまま廃棄する等の処理がなされているが、いずれにしても、充分に満足し得る状態ではなく、その使用量の削減などが求められている。また、容器の表面の意匠性についても、印刷効果、および印刷の難易度の点で、紙製の容器に比べて劣っている点が問題である。
【0004】また、紙とプラスチックとを複合した構成の材料を使用した容器、例えば、特開平3−120034号公報、特開平8−253237号公報などに開示されている容器についても、フランジにおいて、重なり部あるいはつなぎ目などがあり、段差のない平滑で一体なものとなっていないため、シール蓋による充分な密封を行うことができないという問題がある。
【0005】また、容器のブランクを成形型の中で組み立てるには、成形型にブランクを保持するための真空回路などの装置を設ける必要があるなどの問題があり、また、組み立てた形状が変形し易いという問題がある。
【0006】本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、紙を主材料とし、プラスチックの比率の少ない材料構成からなる、環境問題に対応した容器であり、かつ、フランジが重なり部あるいはつなぎ目などのない平滑な一体なものであることから、シール蓋による充分な密封が可能な紙製容器の製造方法を提供することである。また、あらかじめ、別の工程で紙製容器本体を組み立てておくことにより、後工程の真空ないし圧空成形が容易となる紙製容器の製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような問題点を解決すべくなされた本発明は、側面と底面とからなるトレー形状の容器の開口部に、平面で、かつ一体であるフランジを有する紙製容器本体を予め別工程で組み立て、該紙製容器本体を真空ないし圧空成形する成形型内に入れて該成形型内で加熱状態にある熱可塑性樹脂よりなる内部保護フィルムを真空ないし圧空成形して前記紙製容器本体の内面に密接着させて紙製容器を形成することを特徴とする紙製容器の製造方法である。
【0008】また、前記紙製容器本体が、紙を主材料とする少なくとも多角形の枠状のフランジからなる主ブランクと、紙を主材料とする少なくとも多角形状の底面と副ブランク側面とからなる副ブランクとの何れか一方、あるいは前記主ブランクと前記副ブランクの両方に重合片を設け、前記主ブランクと前記副ブランクとを、前記重合片と他の部分とを重ね合わせて固定することにより組み立てられていることを特徴とする。
【0009】また、前記紙製容器本体が、紙を主材料とする少なくとも多角形の枠状のフランジと一対以上の主ブランク側面とからなる主ブランクと、紙を主材料とする少なくとも多角形状の底面と副ブランク側面とからなる副ブランクとの何れか一方、あるいは前記主ブランクと前記副ブランクの両方に重合片を設け、前記主ブランクと前記副ブランクとを、前記重合片と他の部分とを重ね合わせて固定することにより組み立てられていることを特徴とする。
【0010】さらに、前記紙製容器本体が、紙を主材料とする少なくとも多角形の枠状のフランジと一対以上の主ブランク側面とからなる主ブランクと、紙を主材料とする少なくとも多角形状の底面と一対以上の副ブランク側面とからなる副ブランクとを、前記主ブランクの前記主ブランク側面と前記副ブランクの前記副ブランク側面とを重ね合わせて固定することにより組み立てられていることを特徴とする。
【0011】本発明によれば、紙を主材料とし、プラスチックの比率の少ない材料構成からなる、環境問題に対応した容器であり、かつ、フランジが重なり部あるいはつなぎ目などのない平滑な一体なものであることから、シール蓋による充分な密封が可能な紙製容器を得ることができ、また、あらかじめ、紙製容器本体を組み立てておくことにより、後工程の真空ないし圧空成形加工が容易となる紙製容器の製造方法を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の紙製容器の製造方法について説明するが、まず、本発明の紙製容器の製造方法により製造される紙製容器について図面を参照にして説明するが、幾つかの図面に渡って同一または同様な部分には同一の符号を付けている。
【0013】図1は、本発明の紙製容器の製造方法により作成した第一の形態の一実施例であり、四角形のフランジからなる主ブランクに重合片を設けた場合の例を示す斜視図である。紙製容器Aは、重なり部あるいはつなぎ目のない平滑な一体であるフランジ11、副ブランク側面22、23、24、25および底面21を有する紙製容器本体1aを主構成要素とし、さらに紙製容器本体1aの内面に熱可塑性樹脂よりなる内面保護フィルムを密接着した内面保護フィルム層2との構成からなるものである。
【0014】すなわち、紙製容器本体1aは、図2に示すように、紙を主材料とする、四角形のリング状のフランジ11の各辺の内側に重合片11a、11b、11c、11dを設けた主ブランク10aと、底面21と副ブランク側面22、23、24、25とからなる副ブランク20aとで副ブランク側面22、23、24、25の上部の内側の面にフランジ部10aの重合片11a、11b、11c、11dを重ねて固定して組み立てられ、本発明の紙製容器Aは、その底面21、副ブランク側面22、23、24、25、フランジ11および重合片11a、11b、11c、11dを熱可塑性樹脂からなる内面保護フィルムで固着した内面保護フィルム層2を設けることにより製造されるものである。なお、重合片11a、11b、11c、11dは、副ブランク側面22、23、24、25の上部の外側の面に重ねられてもよい。
【0015】以下、本発明の紙製容器においては、重合片を他の部分と重ねる場合には、外側の面と重ねるか、内側の面と重ねるかは、外観の点あるいは組み立ての作業性を考慮し、適宜選定する。
【0016】図3−aは、紙製容器本体1aを組み立てるための主ブランク10aの展開図であり、フランジ11が重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている。フランジ11の辺の内側には、折れ線a、b、c、dを介して、重合片11a、11b、11c、11dを連設している。この折れ線a、b、c、dは、重合片11a、11b、11c、11dが折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。また、フランジ11の各辺の内側の全長に渡って設ける必要はなく、部分的であってもよい。また、この重合片11a、11b、11c、11dの幅は、副ブランク側面22、23、24、25の上部の内側に重ねる程度で、5〜20mmの範囲が好ましいが、特に限定されるものではない。形状についても、特に限定されるものではないが、四角形、台形、三角形、半円形などにすることができる。
【0017】図3−bは、副ブランク20aの展開図であり、底面21と、この底面21の各辺に、折れ線e、f、g、hを介して、折り曲げ可能な副ブランク側面22、23、24、25を連設している。この折れ線e、f、g、hは、副ブランク側面22、23、24、25が折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面22、23、24、25の形状は、四角形とし、おもに外側に拡がる台形とする。
【0018】図4は、本発明の紙製容器の製造方法により作成した第一の形態の別の実施例であり、四角形の底面と副ブランク側面とからなる副ブランクに重合片を設けた場合の例を示す斜視図である。紙製容器Bは、重なり部あるいはつなぎ目のない平滑な一体であるフランジ11を有する紙製容器本体1bを主構成要素とし、さらに紙製容器本体1bの内面に熱可塑性樹脂よりなる内面保護フィルムを密接着した内面保護フィルム層2との構成からなるものである。
【0019】すなわち、紙製容器本体1bは、図5に示すように、紙を主材料とする、四角形のリング状のフランジ11からなる主ブランク10bと、底面21と副ブランク側面22、23、24、25と各副ブランク側面の外側の辺に設けた重合片22a、23b、24c、25dとからなる副ブランク20bとでフランジ11の裏面側に重合片22a、23b、24c、25dを重ねて固定して組み立てられ、紙製容器Bは、その底面21、副ブランク側面22、23、24、25およびフランジ11を熱可塑性樹脂からなる内面保護フィルムで固着した内面保護フィルム層2を設けることにより製造されるものである。
【0020】図6−aは、紙製容器本体1bを組み立てるための主ブランク10bの展開図であり、フランジ11が重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている。
【0021】図6−bは、副ブランク20bの展開図であり、底面21と、この底面21の各辺に、折れ線e、f、g、hを介して、折り曲げ可能な副ブランク側面22、23、24、25を連設している。この副ブランク側面22、23、24、25の外側の辺には、折れ線i、j、k、lを介して、重合片22a、23b、24c、25dを連接している。この折れ線e、f、g、h、i、j、k、lは、副ブランク側面22、23、24、25、重合片22a、23b、24c、25dが折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面22、23、24、25の形状は、四角形とし、おもに外側に拡がる台形とする。また、重合片22a、23b、24c、25dの形状については、紙製容器Aと同様に、特に限定されるものではない。
【0022】図7は、本発明の紙製容器の製造方法により作成した第一の形態のさらに別の実施例であり、四角形のフランジからなる主ブランクおよび四角形の底面と副ブランク側面とからなる副ブランクの両方に重合片を設けた場合の例を示す斜視図である。紙製容器Cは、重なり部あるいはつなぎ目のない平滑な一体であるフランジ11を有する紙製容器本体1cを主構成要素とし、さらに紙製容器本体1cの内面に熱可塑性樹脂よりなる内面保護フィルムを密接着した内面保護フィルム層2との構成からなるものである。
【0023】すなわち、紙製容器本体1cは、図8に示すように、紙を主材料とする、四角形のリング状のフランジ11の一対の辺の内側に重合片11b、11dを設けた主ブランク10cと、底面21と副ブランク側面22、23、24、25と副ブランク側面22、24の外側の辺に設けた重合片22a、24cとからなる副ブランク20cとで、副ブランク側面23、25の上部の内側にフランジ部10aの重合片11b、11dを重ね、フランジ11の裏面側に重合片22a、24cを重ねて固定して組み立てられ、本発明の紙製容器Cは、その底面21、各副ブランク側面22、23、24、25、フランジ11および重合片11b、11dを熱可塑性樹脂からなる内面保護フィルムで固着した内面保護フィルム層2を設けることにより製造されるものである。
【0024】図9−aは、紙製容器本体1cを組み立てるための主ブランク10cの展開図であり、フランジ11が重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている。フランジ11の辺の内側には、折れ線b、dを介して、重合片11b、11dを連設している。この折れ線b、dは、重合片11b、11dが折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。また、重合片11b、11dは、フランジ11の辺の内側の全長に渡って設ける必要はなく、部分的であってもよい。また、この重合片11b、11dの幅は、副ブランク側面23、25の上部の内側に重ねる程度で、5〜20mmの範囲が好ましいが、特に限定されるものではない。形状についても、特に限定されるものではないが、四角形、台形、三角形、半円形などにすることができる。
【0025】図9−bは、副ブランク20cの展開図であり、底面21と、この底面21の各辺に、折れ線e、f、g、hを介して、折り曲げ可能な副ブランク側面22、23、24、25を連設している。この副ブランク20cの副ブランク側面22、24の外側の辺には、折れ線i、kを介して、重合片22a、24cを連接している。この折れ線e、f、g、h、i、kは、副ブランク側面22、23、24、25、重合片22a、24cが折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面22、23、24、25の形状は、四角形とし、おもに外側に拡がる台形とする。また、重合片22a、24cは、主ブランク10cと同様であって、特に限定されるものではない。
【0026】本発明の紙製容器の第一の形態においては、例を図10、図11、図12、図13に示すように、紙製容器本体を、副ブランクの隣接する副ブランク側面同志を連結することによって、組み立てることができる。
【0027】図10の紙製容器本体1dは、主ブランク10dと副ブランク20dとで組み立てられており、副ブランク20dの隣接する副ブランク側面の片方に補強片Xを設け、他方と重ねあわせて固定することができる。このことにより、紙製容器本体1dをより強固に組み立てることができる。また、副ブランク20d´のように、補強片Xの上側に、さらに重合片Xaを連設し、主ブランク10d´のフランジの裏面と重ね合わせて組み立てることもできる。
【0028】図11の紙製容器本体1eは、主ブランク10eと副ブランク20eとで組み立てられており、副ブランク20eの隣接する副ブランク側面の片方に差し込み片Yを設け、他方に差し込み口Y´設け、差し込み口Y´に差し込み片Yを差し込むことによって、固定することができる。このことにより、紙製容器本体1eをより強固に組み立てることができる。
【0029】図12の紙製容器本体1fは、主ブランク10fと副ブランク20fとで組み立てられており、副ブランク20fの隣接する副ブランク側面の両面から連接した折り込み面Zの中央に折り込み線zを設け、折り込み線zを折り込み、一方の副ブランク側面の外側に固定することができる。このことにより、紙製容器本体1fをより強固に組み立てることができる。
【0030】図13の紙製容器本体1gも、紙製容器本体1fと同様に、主ブランク10gと副ブランク20gとで組み立てられており、副ブランク20gの隣接する副ブランクの両面から連接した折り込み面Zの中央に折り込み線zを設け、折り込み線zを折り込み、一方の副ブランク側面の外側に固定することができる。このことにより、紙製容器本体1gをより強固に組み立てることができる。
【0031】以上、第一の形態の実施例については、主ブランクのフランジが四角形で、副ブランクの底面も四角形の例について説明した。しかし、フランジおよび底面の形状としては、多角形であればよく、例えば、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形等のいずれの形状でもよい。例えば、図14の紙製容器本体1hは、主ブランク10hと副ブランク20hとで組み立てられており、主ブランク10hのフランジが八角形で、副ブランク20hの底面も八角形の例である。
【0032】また、主ブランクのフランジが多角形で、副ブランクの底面の多角形の形状が異なっていてもよい。例えば、図15の紙製容器本体1iは、主ブランク10iと副ブランク20iとで組み立てられており、主ブランク10iのフランジが四角形で、副ブランク20iの底面が八角形の例である。
【0033】図16は、本発明の紙製容器の第二の実施の形態の一実施例であり、四角形のフランジとフランジの内側に設けた一対の主ブランク側面とからなる主ブランクに重合片を設けた場合の例を示す斜視図であり、本発明にかかる紙製容器Jは、重なり部あるいはつなぎ目のない平滑な一体であるフランジ11、主ブランク側面13、15、副ブランク側面22、24および底面21を有する紙製容器本体1jを主構成要素とし、さらに紙製容器本体1jの内面に熱可塑性樹脂製フィルムを密接着した内面保護フィルム層2との構成からなるものである。
【0034】すなわち、紙製容器本体1jは、図17に示すように、紙を主材料とする、四角形状のフランジ11と一対の対向する主ブランク側面13、15とからなり、フランジ11のもう一対の内側に重合片11a、11cを設け、主ブランク側面13、15の内側の辺に重合片13b、15dを設けた主ブランク10jと、底面21と副ブランク側面22、24とからなる副ブランク20jとで、重合片11a、11cを副ブランク側面22、24の上部と重ね、重合片13b、15dを底面21の両側辺と重ねて固定して組み立てられ、本発明にかかる紙製容器Jは、その底面21、各主ブランク側面13、15、副ブランク側面22、24およびフランジ11を熱可塑性樹脂からなる熱可塑性樹脂製フィルムで密接着することにより内面保護フィルム層2を設けることにより製造されるものである。
【0035】図18−aは、紙製容器本体1jを組み立てるための主ブランク10jの展開図であり、主ブランク10jが重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている四角形状のフランジ11の内側の一対の対向する辺に、折れ線a、cを介して、一対の対向する重合片11a、11cを連設し、他の一対の辺に、折れ線b、dを介して、折り曲げ可能な一対の対向する主ブランク側面13、15を連設し、その主ブランク側面13、15の内側の辺に、折れ線m、nを介して、重合片13b、15dを連設している。この折れ線a、b、c、d、m、nは、主ブランク側面13、15、重合片11a、11c、重合片13b、15dが折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。主ブランク側面13、15の形状は、四角形とし、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。また、重合片11a、11c、重合片13b、15dの形状などについては、第一の形態と同様であって、特に限定されるものではない。
【0036】図18−bの副ブランク20jでは、底面21と、この底面21の外側の一対の対向する辺に、折れ線e、gを介して、折り曲げ可能な一対の対向する副ブランク側面22、24を連設している。この折れ線e、gは、副ブランク側面22、24が折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面22、24の形状は、四角形とし、主ブランク側面13、15同様、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。
【0037】図19は、本発明の紙製容器の第二の実施の形態の別の実施例であり、四角形のフランジとフランジの内側に設けた一対の主ブランク側面とからなる主ブランクと、四角形の底面と底面に設けた一対の副ブランク側面とからなる副ブランクに重合片を設けた場合の例を示す斜視図であり、本発明にかかる紙製容器Kは、重なり部あるいはつなぎ目のない平滑な一体であるフランジ11、主ブランク側面13、15、副ブランク側面22、24および底面21を有する紙製容器本体1kを主構成要素とし、さらに紙製容器本体1kの内面に熱可塑性樹脂製フィルムを密接着した内面保護フィルム層2との構成からなるものである。
【0038】すなわち、紙製容器本体1kは、図20に示すように、紙を主材料とする、四角形状のフランジ11と一対の対向する主ブランク側面13、15とからなる主ブランク10kと、底面21と底面21に対向する一対の副ブランク側面22、24とからなり、底面21のもう一対の辺に重合片21b、21dを設け、副ブランク側面22、24の外側の辺に重合片22a、24cを設けた副ブランク20kとで、重合片21b、21dを主ブランク側面13、15の下部と重ね、重合片22a、24cを底面21の両側辺と重ねて固定して組み立てられ、本発明にかかる紙製容器Kは、その底面21、主ブランク側面13、15、副ブランク側面22、24およびフランジ11を熱可塑性樹脂からなる熱可塑性樹脂製フィルムで密接着することにより内面保護フィルム層2を設けることにより製造されるものである。
【0039】図21−aは、紙製容器本体1kを組み立てるための主ブランク10kの展開図であり、主ブランク10kが重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている四角形状のフランジ11の内側の一対の対向する辺に、折れ線b、dを介して、折り曲げ可能な一対の対向する主ブランク側面13、15を連設している。この折れ線b、dは、主ブランク側面13、15が折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。主ブランク側面13、15の形状は、四角形とし、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。
【0040】図21−bの副ブランク20kでは、底面21と、この底面21の外側の一対の対向する辺に、折れ線e、gを介して、折り曲げ可能な一対の対向する副ブランク側面22、24を連設し、他の一対の対向する辺に、折れ線f、hを介して、重合片21b、21dを連設している。また、その副ブランク側面22、24の外側の辺には、折れ線i、kを介して、重合片22a、24cを連設している。この折れ線e、f、g、h、i、kは、副ブランク側面22、24、重合片21b、21d、22a、24cが折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面22、24の形状は、四角形とし、主ブランク側面13、15同様、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。また、重合片22a、24c、重合片21b、21dの形状などについては、第一の形態と同様であって、特に限定されるものではない。
【0041】図22は、本発明の紙製容器の第二の実施の形態のさらに別の実施例であり、四角形のフランジとフランジの内側に設けた一対の主ブランク側面とからなる主ブランクと、四角形の底面と底面に設けた一対の副ブランク側面とからなる副ブランクの両方に重合片を設けた場合の例を示す斜視図であり、本発明にかかる紙製容器Lは、重なり部あるいはつなぎ目のない平滑な一体であるフランジ11、主ブランク側面13、15、副ブランク側面22、24および底面21を有する紙製容器本体1lを主構成要素とし、さらに紙製容器本体1lの内面に熱可塑性樹脂製フィルムを密接着した内面保護フィルム層2との構成からなるものである。
【0042】すなわち、紙製容器本体1lは、図23に示すように、紙を主材料とする、四角形状のフランジ11と一対の対向する主ブランク側面13、15とからなり、主ブランク側面13、15の内側の辺に重合片13b、15dを設けた主ブランク10lと、底面21と底面21に対向する一対の副ブランク側面22、24とからなり、副ブランク側面22、24の外側の辺に重合片22a、24cを設けた副ブランク20lとで、重合片13b、15dを副ブランク20lの底面21の側辺と重ね、重合片22a、24cをフランジ11の裏面側と重ねて固定して組み立てられ、本発明にかかる紙製容器Lは、その底面21、主ブランク側面13、15、副ブランク側面22、24およびフランジ11を熱可塑性樹脂からなる熱可塑性樹脂製フィルムで密接着することにより内面保護フィルム層2を設けることにより製造されるものである。
【0043】図24−aは、紙製容器本体1lを組み立てるための主ブランク10lの展開図であり、主ブランク10lが重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている四角形状のフランジ11の内側の一対の対向する辺に、折れ線b、dを介して、折り曲げ可能な一対の対向する主ブランク側面13、15を連設している。この主ブランク側面13、15の内側に、折れ線m、nを介して、重合片13b、15dを連設している。この折れ線b、d、m、nは、主ブランク側面13、15、重合片13b、15dが折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。主ブランク側面13、15の形状は、四角形とし、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。
【0044】図24−bの副ブランク20lでは、底面21と、この底面21の外側の一対の対向する辺に、折れ線e、gを介して、折り曲げ可能な一対の対向する副ブランク側面22、24を連設している。その副ブランク側面22、24の外側の辺には、折れ線i、kを介して、重合片22a、24cを連設している。この折れ線e、g、i、kは、副ブランク側面22、24、重合片22a、24cが折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面22、24の形状は、四角形とし、主ブランク側面13、15同様、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。
【0045】図25も主ブランクと、副ブランクの両方に重合片を設けた場合の例である。紙製容器本体1mは、主ブランク10mと副ブランク20mとで組み立てられている。主ブランク10mは、重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている四角形状のフランジ11の内側の一対の対向する辺に、折り曲げ可能な一対の対向する主ブランク側面13、15を連設し、もう一対の対向する辺に重合片11a、11cを連設している。副ブランク20mは、底面21と、この底面21の外側の一対の対向する辺に、折り曲げ可能な一対の対向する副ブランク側面22、24を連設し、もう一対の対向する辺に重合片21b、21dを連設している。
【0046】また、第二の形態においても、第一の形態と同様に、副ブランクの隣接する副ブランク側面同志を連結することができ、また、隣接する主ブランク側面と副ブランク側面とを連結した形態にすることにより紙製容器本体を強化することができる。すなわち、隣接する主ブランク側面と副ブランク側面の片方に補強片を設け、他方と重ねあわせて接着し固定したり、片方に差し込み片を設け、他方に差し込み口を設け、差し込み口に差し込み片を差し込むことによって、固定することができる。このことにより、紙製容器本体をより強固に組み立てることができる。
【0047】以上、第二の形態の実施例については、主ブランクのフランジが四角形で、副ブランクの底面も四角形の例について説明した。なお、フランジおよび底面の形状としては、多角形であればよく、例えば、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形などいずれの多角形であってもよい。この副ブランクの副ブランク側面としては、底面が四角形の場合には、対向する一対あるいは二対の副ブランク側面となるが、四角形以上の多角形の場合には、副ブランク側面の数は増えて二対以上になる形状もある。例えば、図26、図27、図28は、主ブランクのフランジが八角形で、副ブランクの底面も八角形の例である。
【0048】図26の紙製容器本体1nは、主ブランク10nと副ブランク20nとで組み立てられており、副ブランク20nの副ブランク側面25、26、27、28の片方の側辺に重合片25a、26a、27a、28aを設け、隣接する主ブランク側面11、15と重ね合わせ、もう一方の側辺に補強片Xを設け、隣接する他方の副ブランク側面22、24と重ねあわせて固定することができる。このことにより、紙製容器本体1nをより強固に組み立てることができる。
【0049】図27の紙製容器本体1oは、主ブランク10oと副ブランク20oとで組み立てられており、主ブランク10oの隣接する主ブランク側面の側辺に重合片をを設け、さらにその重合片の下側に補強片Xを設け、副ブランクの底面と重ね合わせて固定することができる。このことにより、紙製容器本体1oをより強固に組み立てることができる。
【0050】図28の紙製容器本体1pは、主ブランク10pと副ブランク20pとで組み立てられており、主ブランク10pの隣接する主ブランク側面の下辺に重合片をを設け、さらにその重合片の側辺に補強片Xを設け、副ブランクの底面と重ね合わせるて固定することができる。このことにより、紙製容器本体1pをより強固に組み立てることができる。
【0051】以上の例でも示しているように、本発明の紙製容器においては、補強片Xの位置、形状は、特に限定されることなく、主ブランク側面と副ブランク側面、主ブランク側面同志、副ブランク側面同志あるいは重合片と他の部分の隣接する片方の面に設けることができる。また、この補強片Xと他の部分とを重ね合わせる場合、他の部分の内面あるいは外面であってもよい。
【0052】また、主ブランクのフランジの多角形と副ブランクの底面の多角形とが異なってもよい。例えば、図29、図30、図31は、主ブランクのフランジが四角形で、副ブランクの底面が八角形の例であり、図32は、主ブランクのフランジが八角形で、副ブランクの底面が四角形の例である。
【0053】図29の紙製容器本体1qは、主ブランク10qと副ブランク20qとで組み立てられている。主ブランク10qは、重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている四角形状のフランジの内側の二対の対向する辺に、折り曲げ可能な二対の対向する主ブランク側面を連設し、その外側の辺に重合片を連設している。副ブランク20qは、八角形の底面と、この底面の外側の二対の対向する辺に、折り曲げ可能な二対の対向する三角形の副ブランク側面を連設し、そのそれぞれの副ブランク側面の側辺に重合片を連設している。
【0054】図30の紙製容器本体1rは、主ブランク10rと副ブランク20rとで組み立てられている。主ブランク10rは、重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている四角形状のフランジの内側の二対の対向する辺に、折り曲げ可能な二対の対向する主ブランク側面を連設している。副ブランク20rは、八角形の底面と、この底面の外側の二対の対向する辺に、折り曲げ可能な二対の対向する三角形の副ブランク側面を連設し、そのそれぞれの副ブランク側面の側辺に重合片を連設し、さらに二対の辺に重合片を連設している。
【0055】図31の紙製容器本体1sは、主ブランク10sと副ブランク20sとで組み立てられている。主ブランク10sは、重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている四角形状のフランジの内側の二対の対向する辺に、折り曲げ可能な二対の対向する主ブランク側面を連設し、その内側の辺にそれぞれ重合片を連設し、側辺にも重合片を連設している。副ブランク20sは、八角形の底面と、この底面の外側の二対の対向する辺に、折り曲げ可能な二対の対向する三角形の副ブランク側面を連設している。
【0056】図32の紙製容器本体1tは、主ブランク10tと副ブランク20tとで組み立てられている。主ブランク10tは、重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている八角形状のフランジの内側の一対の対向する辺に、折り曲げ可能な主ブランク側面を連設し、その内側の辺にそれぞれ重合片を連設し、フランジの内側の他の二対の辺に、重合片を連設している。副ブランク20tは、四角形の底面21の外側の一対の対向する辺に、折り曲げ可能な副ブランク側面22、23を連設し、その側辺にそれぞれ副ブランク側面26、27、28、29を連設している。
【0057】図33は、本発明の紙製容器の第三の実施の形態の一実施例であり、四角形のフランジとフランジの内側に設けた二対の主ブランク側面とからなる主ブランクと、四角形の底面と底面に設けた二対の副ブランク側面とからなる場合の例を示す斜視図であり、本発明にかかる紙製容器Uは、重なり部あるいはつなぎ目のない平滑な一体であるフランジ11、主ブランク側面12、13、14、15、副ブランク側面22、23、24、25および底面21を有する紙製容器本体1uを主構成要素とし、さらに紙製容器本体1uの内面に熱可塑性樹脂製フィルムを密接着した内面保護フィルム層2との構成からなるものである。
【0058】すなわち、紙製容器本体1uは、図34に示すように、紙を主材料とする、四角形状のフランジ11と二対の対向する主ブランク側面12、13、14、15とからなる主ブランク10uと、底面21と二対の対向する副ブランク側面22、23、24、25とからなる副ブランク20uとで、主ブランク側面12、13、14、15を副ブランク側面22、23、24、25の内面あるいは外面と重ねて固定して組み立てられ、本発明にかかる紙製容器Uは、その底面21、主ブランク側面12、13、14、15(副ブランク側面22、23、24、25)およびフランジ11を熱可塑性樹脂からなる熱可塑性樹脂製フィルムで密接着することにより内面保護フィルム層2を設けることにより製造されるものである。
【0059】図35−aは、紙製容器本体1uを組み立てるための主ブランク10uの展開図であり、主ブランク10uが重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている四角形状のフランジ11の内側の二対の対向する辺に、折れ線a、b、c、dを介して、主ブランク側面12、13、14、15を連設している。この折れ線a、b、c、dは、主ブランク側面12、13、14、15が折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。主ブランク側面12、13、14、15の形状は、四角形とし、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後に、副ブランクの副ブランク側面22、23、24、25と重なりテーパーのついたトレー形状となる。
【0060】図35−bの副ブランク20uでは、底面21と、この底面21の外側の二対の対向する辺に、折れ線e、f、g、hを介して、折り曲げ可能な二対の対向する副ブランク側面22、23、24、25を連設している。この折れ線e、f、g、hは、副ブランク側面22、23、24、25が折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面22、23、24、25の形状は、四角形とし、主ブランク側面12、13、14、15同様、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後に、主ブランク側面12、13、14、15と重なりテーパーのついたトレー形状となる。
【0061】図36は、本発明の紙製容器の第三の実施の形態の別の実施例であり、四角形のフランジとフランジの内側に設けた一対の主ブランク側面と、もう一対の重合片とからなる主ブランクと、四角形の底面と底面に設けた二対の副ブランク側面とからなる副ブランクとからなり、重なり合う主ブランク側面と副ブランク側面とが重合部で固定することによって、側面を形成している場合の例を示す斜視図であり、本発明にかかる紙製容器Vは、重なり部あるいはつなぎ目のない平滑な一体であるフランジ11、主ブランク側面13、15、副ブランク側面22、23、24、25および底面21を有する紙製容器本体1vを主構成要素とし、さらに紙製容器本体1vの内面に熱可塑性樹脂製フィルムを密接着した内面保護フィルム層2との構成からなるものである。
【0062】すなわち、紙製容器本体1vは、図37に示すように、紙を主材料とする、四角形状のフランジ11とその内側に連設した一対の対向する主ブランク側面13、15と、もう一対の対向する辺に設けた重合片11a、11cとからなる主ブランク10vと、底面21と底面21に連接して設けた対向する二対の副ブランク側面22、23、24、25とからなる副ブランク20vとで、重合片11a、11cを副ブランク側面22、24の内側と重ねて組み立てられ、主ブランク側面13、15と副ブランク側面23、25とを重合部αで重ね合わせて接着し固定して組み立てられ、本発明にかかる紙製容器Vは、その底面21、主ブランク側面13、15、副ブランク側面22、24およびフランジ11を熱可塑性樹脂からなる熱可塑性樹脂製フィルムで密接着することにより内面保護フィルム層2を設けることにより製造されるものである。
【0063】図38−aは、紙製容器本体1vを組み立てるための主ブランク10vの展開図であり、主ブランク10vが重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている四角形状のフランジ11の内側の一対の対向する辺に、折れ線b、dを介して、折り曲げ可能な一対の対向する主ブランク側面13、15を連設し、もう一対の対向する辺に、折れ線a、cを介して、重合片11a、11cを連設している。この折れ線a、b、c、dは、主ブランク側面13、15、重合片11a、11cが折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。主ブランク側面13、15の形状は、組み立てられる紙製容器の側面より巾の狭い四角形とし、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後に、副ブランク側面と重合部αで重なり合うことによって、側面を形成し、テーパーのついたトレー形状となる。
【0064】図38−bの副ブランク20vでは、底面21と、この底面21の外側の二対の対向する辺に、折れ線e、f、g、hを介して、折り曲げ可能な二対の対向する副ブランク側面22、23、24、25を連設している。この折れ線e、f、g、hは、副ブランク側面22、23、24、25が折り曲げ易いように、押し罫、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面23、25の形状は、組み立てられる紙製容器の側面より巾の狭い四角形とし、主ブランク側面13、15と同様に、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後に、主ブランク側面と重合部αで重なり合うことによって、側面を形成し、テーパーのついたトレー形状となる。一方、副ブランク側面22、24の形状は、四角形とし、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。
【0065】また、第一の形態、第二の形態と同様に、副ブランクの隣接する副ブランク側面同志を連結することができ、また、隣接する主ブランク側面と副ブランク側面とを連結した形態にすることができる。すなわち、隣接する主ブランク側面と副ブランク側面の片方に補強片Xを設け、他方と重ねあわせて接着し固定したり、片方に差し込み片Yを設け、他方に差し込み口Y´設け、差し込み口Y´に差し込み片Yを差し込むことによって、固定することができる。このことにより、紙製容器本体をより強固に組み立てることができる。
【0066】以上、第三の形態の実施例については、主ブランクのフランジが四角形で、副ブランクの底面も四角形の例について説明した。なお、フランジおよび底面の形状としては、多角形であればよく、例えば、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形などいずれの多角形であってもよい。この副ブランクの副ブランク側面としては、底面が四角形の場合には、対向する一対あるいは二対の副ブランク側面となるが、四角形以上の多角形の場合には、副ブランク側面の数は増えて二対以上になる形状もある。例えば、図39は、主ブランク10wのフランジが八角形で、副ブランク20wの底面も八角形の紙製容器Wの例である。
【0067】また、図39に示すように、主ブランクの主ブランク側面と副ブランクの副ブランク側面とが重なり合う重合部αの形状は、主ブランク側面と副ブランク側面の形状を変化させることによって、矩形ではなく、円弧状にすることができる。その他にも波状、ジグザク状などにすることができる。
【0068】つぎに、本発明にかかる紙製容器の製造方法について説明する。
【0069】まず、上記の実施例で示したような主ブランクと副ブランクを製造する。一例として、紙製容器Aをあげると、図3に示すように、多角形のリング状のフランジ11の内側の各辺に重合片11a、11b、11c、11dを設けた主ブランク10aと、多角形状の底面21と、該底面21の各辺に連接して起立する複数の側面22、23、24、25とからなる副ブランク20aを製造する。
【0070】つぎに、あらかじめ、図2に示すように、主ブランク10aと副ブランク20aとを組み立てて紙製容器本体1aを作成する。主ブランク10aの重合片を内側へ折り曲げ、副ブランク20aの側面を起こすように上方に折り曲げる。主ブランク10aの重合片と副ブランク20aの側面の上部を重合片が側面の内面側になるように重ね合わせて接着剤により接着して固定する。この重合片を他の部分と固定する方法は、接着剤で接着方法以外にも、あらかじめブランクの内面にヒートシール層を設けておき、ヒートシール加工により熱接着して固定する方法、あるいは形態によっては、重合片を他の部分に差し込む差し込み方法などがある。この工程は、簡単な組み立て加工ラインにより製造可能である。
【0071】次に、図40に示すように、上記で製造した紙製容器本体1aを真空ないし圧空成形する成形型40内に入れる。なお、図において、41は、成形機ベットを表し、42は、吸引する真空孔を表し、43は、熱可塑性樹脂よりなる内面保護フィルムを表し、44は、それをクリップするクランプを表す。
【0072】而して、上記で製造した紙製容器本体1aでは、重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっているフランジ11が形成される。また、副ブランク20aの側面22、23、24、25が、底面21から起立した形状となり、容器を構成する隅部において、側面22、23、24、25の端部同志が接した状態で隣接し、側面22、23、24、25の上部の内面にフランジ11の内側の各辺に設けた重合片11a、11b、11c、11dを重ねた形状となっている。
【0073】次に、本発明においては、図41に示すように、成形機ベット41の真空孔42より空気を吸引しながら、クランプ44でクリップしている加熱状態にある熱可塑性樹脂からなる内面保護フィルム43を、そのクランプ44を下げて成形型40に接触させ、更に吸引を継続しながら上記の紙製容器本体1の内部に加熱状態にある熱可塑性樹脂からなる内面保護フィルム43を密接着させる。
【0074】なお、前記真空成形、または真空圧空成形の際には、プラグアシスト装置を併用して、軟化した内面保護フィルム43を紙製容器本体1aの中に押し込むことができる。このような方法を採ることにより、紙製容器本体1aの内面に形成される内面保護フィルム層2の厚さムラを少なくすることができ、紙製容器Aの品質を向上させることができる。上記で密接着が終了した後、吸引を解いて、さらに内部保護フィルム43を切断して、紙製容器本体1aの内面に内面保護フィルム層2を有する紙製容器Aを製造することができる。
【0075】他の形態の紙製容器についても、紙製容器Aの製造と同様に、あらかじめ別工程で紙製容器本体1aを組み立て、次工程で内面に内面保護フィルム層2をもうけることにより製造することができる。なお、製造工程のフローの一例を図42に示している。製造工程は、図のように、紙製容器本体を組み立てる工程と紙製容器本体の内面に内面保護フィルムを密接着する工程を直結して製造することができる。
【0076】上記の本発明において、ブランクを構成する材料としては、紙を主材料とし、その紙の表面あるいは裏面にヒートシールが可能なようにプラスチックフィルムを貼合するかあるいはヒートシール剤を塗布することができる。この構成にすることによって、主ブランクと副ブランクとの組み立てをヒートシール加工で行うことができる。紙の種類としては、坪量が150〜600g/m2 の範囲の各種の板紙、加工紙等を使用することができる。
【0077】また、上記の本発明において、内面保護フィルム層2を形成する熱可塑性樹脂からなる内面保護フィルム43としては、耐水性、密封性、そして熱融着性を有する熱可塑性樹脂からなるフィルムであればよく、例えば、各種のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリカ−ボネ−ト、ポリブテン、ポリビニルアルコ−ル、その他等の各種の熱可塑性樹脂のフィルムを単独ないしラミネ−トして使用することができる。特に、容器にガスバリヤー性を付与したい場合には、例えば、中間層にエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのガスバリヤー性材料を積層した積層シート、具体的には、PE/EVOH/PE、PP/EVOH/PE、A(アモルファス)・PET/EVOH/PEなどの層構成の積層シートを用いることができる。
【0078】これらの内面保護フィルム43の厚さは、30〜250μmの範囲とし、フィルム自体の成形性、および成形する容器の容量、深絞りの比率(深さ/口径)などにより、適宜決定するが、好ましくは50〜100μmの範囲とする。ただ、容器の強度は、主に外側の紙製容器本体1で付与されるため、プラスチック単独の成形容器の場合よりは、厚さを極端に薄くすることができる。環境対応の観点から、プラスチックの構成比率を少なくするために、必要最小限の厚さとすることが好ましいが、薄すぎた場合には、バリアー性が劣ること、ピンホールが発生しやすくなるなどの問題があるので、フィルムの種類、容器のサイズなどを勘案して適宜設定する必要がある。
【0079】なお、紙製容器において、半製品である紙製容器本体1aの内面に熱可塑性樹脂よりなる内面保護フィルム43を密接着させる場合、フィルム自身が加熱状態で接着させるが、内面保護フィルム43の材質によっては、紙製容器本体1aとの接着強度が不充分な場合がある。このような場合には、例えば、内面保護フィルム43に、あらかじめヒートシール剤やホットメルト材などの熱接着性樹脂を塗布したり、あるいは、熱接着性樹脂を押し出しコートして接着層を設けておくことができる。また、接着層を塗布する場合は、紙製容器本体1a側に設けてもよく、ただ、このような接着層を設ける場合は、接着層の材質の選定と厚さの調整を行うことが必要である。
【0080】シール蓋としては、紙製容器の内面の材料により適宜選定するが、イージーピール性を持つものが好ましい。例えば、PET/ヒートシール剤、PP/ヒートシール剤、PET/PP/ヒートシール剤、PET/PE/ヒートシール剤、PET/PE/エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物(EVOH)/PE/ヒートシール剤、Kコート延伸ナイロン(KON)/PE/ヒートシール剤などを使用することができる。
【0081】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明は、側面と底面とからなるトレー形状の容器の開口部に、平面で、かつ一体であるフランジを有する紙製容器本体を予め別工程で組み立て、該紙製容器本体を真空ないし圧空成形する成形型内に入れて該成形型内で加熱状態にある熱可塑性樹脂よりなる内部保護フィルムを真空ないし圧空成形して前記紙製容器本体の内面に密接着させて紙製容器を形成することを特徴とする紙製容器の製造方法である。従って、本発明の紙製容器の製造方法による紙製容器は、従来のようにシール蓋によるシールの密封性が不充分であるという問題点を改良し、その製造工程を全く変えたものである。すなわち、板紙を主材料とする主ブランクと副ブランクを作製し、これらをあらかじめ組み立てて紙製容器本体を作成し、フィルムを真空ないし圧空成形する型内でその紙製容器本体の内面の全面に真空あるいは圧空吸引して樹脂のフィルムを密接着させるだけであり、フランジが、重なる部分あるいはつなぎ目などのない平滑な一体なものであることから、シール蓋による充分な密封が可能な紙製容器を作成することができる。
【0082】また、主ブランクと副ブランクを重合片で固定してあらかじめ組み立てて紙製容器本体を作成しておくことにより、つぎの工程である成形加工において、ブランク保持のための真空回路が不要であり、フィルム成形用の金型の構造が簡素となり、低い価格で金型が製作でき、成形加工ライン全体として、安価な製造ラインを組むことができ、製造能力を落とすことなく紙製容器を製造することができ、かつ、フランジの形状が強固に保持されて、組み立てた形状が変形しにくい紙製容器を製造することができる。
【0083】また、組み立てた紙製容器本体の状態で、内容物の充填包装機に供給でき、ガス置換などを行う充填包装機への対応も可能となる。
【0084】さらに、本発明の紙製容器は、紙を主体とした容器であることから、表面に印刷を容易に施せると共に印刷の効果も良く、また、容器として使用後、そのまま燃焼ゴミとして廃棄することができ、環境破壊等の元凶にならないものである。本発明にかかる紙製容器は、冷凍食品、惣菜等の包装用容器として、極めて有用なものである。




 

 


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