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発明の名称 記録用シート
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−80201(P2001−80201A)
公開日 平成13年3月27日(2001.3.27)
出願番号 特願平11−262900
出願日 平成11年9月17日(1999.9.17)
代理人 【識別番号】100111659
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 聡
【テーマコード(参考)】
2H086
【Fターム(参考)】
2H086 BA05 BA16 BA33 BA34 BA35 
発明者 武 誠司 / 冨田 博文
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 基材シート上に、白色層、インクジェット記録用受容層をこの順に積層した記録用シートにおいて、該受容層にインクジェット記録を行った後に、透光性シートを受容層側に貼り合わせ、該白色層が白色無機顔料を含有していることを特徴とする記録用シート。
【請求項2】 前記の白色層がウレタン樹脂を含有していることを特徴とする請求項1に記載する記録用シート。
【請求項3】 前記のインクジェット記録用受容層が、ポリビニルアルコールとポリビニルピロリドン及びウレタン系ディスパージョンを含有していることを特徴とする請求項1または2に記載する記録用シート。
【請求項4】 前記の白色層の白色無機顔料が酸化チタンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載する記録用シート。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インクに対する吸収性、乾燥性等に優れ、画像濃度、画像鮮明性が高く、インクの滲みの無いインクジェット記録用シートに関し、特に包装分野におけるパッケージデザイン等の印刷校正用途に有用である記録用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、大量の印刷を行う際に、その印刷に先立って、原稿と印刷物との色調、レイアウト、文字、記号等が正確に一致している否かを予め確認する必要があり、この確認を校正刷りという実際に使用する印刷機と同形式で印刷する工程を行っている。また、包装デザイン等のレイアウト、画像、色彩等の校正を行う時には、製版工程を経て、グラビア印刷やオフセット印刷等の実際の印刷機による試し刷りを行い、その印刷されたシートと別のフィルムをラミネートする等をして、多層の積層体である校正物を作製している。
【0003】それに対して、ワイヤードット記録方式、感熱発色記録方式、感熱溶融転写記録方式、感熱昇華転写記録方式、電子写真記録方式、インクジェット記録方式等のフルカラーを出力できるメディアが発達するとともに、最近ではこの試し刷りを上記のメディアで代用して、製版、印刷のコスト、時間の削減を図ろうとしている。上記のメディアの中で、特にインクジェット記録方式は、プリントコストが安いこと、装置が安価でコンパクト、かつ騒音がなく高速記録が可能、大サイズに対応でき、高解像度である等の優れた特徴がある。このためコンピューター等によって作製した文字、図形等の画像情報を迅速かつ正確にアウトプットするプリンターとしての利用が注目されている。またカラー化が容易で、絵柄が鮮明であることから、コンピューターで作製した画像情報をインクジェットプリンターにより記録用シートに記録し、これを校正用原稿として利用する要求も高まっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、包装分野における印刷物の校正用途として、インクジェットによる記録物と透光性フィルムとをラミネートした積層体を使用する試みがなされたが、例えば印刷物の背景である白色部の色調が見本の包装印刷物とは異なったり、文字等の画像に滲みが生じる等、正確な校正として使用できるものではない。また、透光性フィルム上にインクジェット受容層を設けた記録用シートにインクジェット記録を行い、別の基材に包装用の白インキを印刷したものと重ね合わせて校正用途に使用することができるが、この場合は2枚のシートにそれぞれ印刷を行うため、手間がかかり、製造コストが高くつくという問題がある。
【0005】したがって、本発明は、実際の印刷物との色調、レイアウト、文字、記号等が正確に一致し、簡単に製造することができ、インクジェット記録方式により、包装分野等における印刷物の校正用原稿として、充分満足して使用することができる記録用シートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、基材シート上に、白色層、インクジェット記録用受容層をこの順に積層した記録用シートにおいて、該受容層にインクジェット記録を行った後に、透光性シートを受容層側に貼り合わせ、該白色層が白色無機顔料を含有していることを特徴とする。これにより、白色層の色調を実際の印刷物と同様にすることができ、またインクジェット記録後に透光性シートを貼り合わせて、正確な校正用原稿を提供することができる。
【0007】また、前記の白色層がウレタン樹脂を含有していることが好ましい。前記のインクジェット記録用受容層が、ポリビニルアルコールとポリビニルピロリドン及びウレタン系ディスパージョンを含有していることが望ましい。さらに、前記の白色層の白色無機顔料が酸化チタンであることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明を行う。図1は、本発明の記録用シートの一つの実施の形態を示す断面図である。図1において、記録用シート1は、基材シート2上に、白色層3、インクジェット記録用受容層4をこの順に積層し、該受容層4にはインクジェット記録6が予め施されていて、その受容層上に透光性シート6が貼り合わせられている。
【0009】(基材シート)本発明の記録用シートで用いられる基材シート2としては、従来の記録用シートに使用されているものと同じ基材シートをそのまま用いることが出来るとともに、その他のものも使用することが出来、特に制限されない。例えば、ポリオレフィン、ポリスチレン系等の合成紙、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂含浸紙、エマルジョン樹脂含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙などの着色または白色の各種紙やラベル用基材やプラスチックフィルム等が、あげられる。また、これらの材料を2種以上貼り合わせた複合基材も使用される。これらの基材シートの厚みは、用途に応じて、強度などを考慮して適宜選択され、特に制限されないが、例えば、通常50〜200μm程度である。
【0010】プラスチックフィルムでは、耐熱性、寸法安定性、剛性を備えた熱可塑性プラスチックにより形成されたものが好ましい。例えばポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリエチレン樹脂、ジアセテート樹脂、トリアセテート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリ(4−メチルテンペン)等の厚さ5〜250μm程度、好ましくは50〜180μm程度のフィルム状あるいは板状のものがあげられる。また、上記のプラスチックフィルムで、上記の合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて製膜した白色不透明フィルムも好ましく用いられ、また基材内部に微細空隙(ミクロボイド)を有するフィルム等も使用できる。
【0011】また、基材シートの一方または両方の面に、必要に応じて、受容層の密着強度を上げるために、受容層の塗布前に、コロナ放電処理や易接着処理を施すか、プライマー層を形成してもよい。さらに、受容層を形成していない基材シートの面にカール防止層を設けてもよい。
【0012】(プライマー層)基材シート上に受容層やカール防止層等を設ける場合、それらの層と基材シートとの接着性を向上させるために、プライマー層を設けることができる。プライマー層は、接着性を有する樹脂であれば限定されることはないが、ポリエステル、ウレタン変性ポリエステル、塩素化ポリオレフィン、酢酸ビニル−アクリル共重合体、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体、アクリル酸エステル−スチレン共重合体、オレフィン−ビニルエステル共重合体、ポリビニルアルキルエーテル、アルキレン−アクリロニトリル共重合体、ニトリルゴム等の重合体を含むものが好ましい。また、プライマー層の接着性、塗膜強度を向上させるために、重合体にポリイソシアネートや、フェノール等の架橋剤を1〜50重量%の割合で添加しても良い。
【0013】上述したプライマー層の形成方法は従来公知の種々の方法でよく、例えば、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート、ワイヤーバーコート、ブレードコート、ナイフコート、エアーナイフコート、コンマコート、スロットダイコート、ディップコート等いずれの方法でもよい。プライマー層の構成する樹脂に必要に応じて添加剤を加え、適当な溶剤に溶解あるいは分散させた液を、基材シートにコーティングし、乾燥して、プライマー層を設ける。プライマー層の厚みは、乾燥時で、0.01〜50μm、好ましくは0.05〜10μmとするのが良い。この厚みが、0.05μm未満になると、接着性で十分な性能が発揮せず、一方で、10μmを越えると、記録用シートを裁断時に端面がベタついてくる為、製造コストが高くつき、好ましくない。
【0014】(白色層)本発明の記録用シートは基材シート上に白色層3を設ける。その白色層は、白色無機顔料とバインダー樹脂を含有していて、白色無機顔料としては、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ等の公知の白色無機顔料を使用することが出来る。その中でも、白色性、隠蔽性等を考慮すると、酸化チタンを用いることが好ましい。酸化チタン粒子には、ルチル型とアナターゼ型があって、ルチル型はやや黄味を帯びた白色顔料であり、一方アナターゼ型はやや青味を帯びた白色顔料であり、校正用原稿に求められる白色の色調に合わせて上記の2種の酸化チタンを使い分けることが好ましい。
【0015】白色層のバインダー樹脂としては、ポリウレタン樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂等の熱可塑性樹脂、またこれらの一部架橋樹脂、架橋性ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化性樹脂等があげられる。特に、基材シートとの密着性が良好である、架橋性ポリウレタン樹脂にジイソシアネート等の硬化剤を添加したものが好ましく用いられる。上記の白色無機顔料とバインダー樹脂との配合比は、バインダー樹脂/白色無機顔料=1/1〜1/5(重量比)程度であり、白色無機顔料の含有量が少ないと、十分な隠蔽性と白色性が発揮できず、また白色無機顔料の含有量が多すぎると、白色無機顔料が凝集したり、樹脂の粘度が上昇し、塗工適性等が劣り、好ましくない。白色無機顔料が樹脂溶液中に分散しにくい場合には、白色無機顔料の表面に親水性処理を施したり、界面活性剤、エチレングリコール等の既知の分散剤を添加して使用することができる。
【0016】白色層は、上記に説明したバインダー樹脂と白色無機顔料と必要に応じて添加剤を加え、適当な溶剤に溶解あるいは分散させた液を、基材シートに塗工し、乾燥して、形成することができる。塗工方法は、従来公知の種々の方法でよく、例えば、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート、ワイヤーバーコート、ブレードコート、ナイフコート、エアーナイフコート、コンマコート、スロットダイコート、ディップコート等いずれの方法が挙げられる。白色層の厚みは、乾燥時で、0.2〜5g/m2程度である。
【0017】(受容層)本発明の記録用シートは、基材シート上に設けられた白色層の上にインクジェット用の受容層4を設ける。本発明で用いる受容層としては、インクジェット用の従来公知の各種受容層を用いることができるが、水溶性樹脂または吸水性樹脂を主体としたバインダーを用いることが好ましい。水溶性樹脂は、水もしくは水とアルコールの混合溶媒に可溶なもので、従来公知の種々のものが用いられる。例えば、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン、ポリビニルカプロラクタム、ポリ(メタ)アクリル酸、セルロース系樹脂(CMC、HEC、HPC等)、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルメチルエーテル、ポリアミン、ポリエチレンイミン、カゼイン、ゼラチン、でんぷん等の水溶性樹脂及び/またはこれらの共重合体、カチオン、アニオン変性物等の少なくとも1種以上が用いられる。
【0018】上記の吸水性樹脂は、上記のごとき水溶性樹脂を架橋して吸水性、水不溶性としたものであり、水溶性樹脂を部分的に架橋させたものや、グラフト化させたものを塗工したものや、塗工後に架橋剤や、加熱、電離放射線により架橋させたものがある。この他には親水性モノマーと疎水性モノマーの共重合体等があり、例えば、吸水性のアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、NBR樹脂、SBR樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド等が単独もしくは混合物、変性物として用いられる。変性物とは、例えば水酸基やカルボン酸、スルホン酸、4級アンモニウム塩含有モノマー、オリゴマーを共重合もしくはグラフトさせて親水性を上げたものなどである。
【0019】本発明では、インクジェット記録用受容層として、特に印刷の校正用途の画像再現性の要求されるものとして、水溶性樹脂にポリビニルアルコール樹脂とポリビニルピロリドン樹脂を使用し、さらに疎水性を有する親水性樹脂として、ウレタン系樹脂ディスパージョンを用いることが好ましい。受容層に含有させるポリビニルアルコール樹脂は、ポリビニルアルコール及び変性ポリビニルアルコールを含む概念であり、重合度、鹸化度、変性度等は特に限定されず、市販のものから適宜選択して使用することが出来る。
【0020】ポリビニルアルコールとしては、市販の完全鹸化ポリビニルアルコールまたは不完全鹸化ポリビニルアルコールを使用することが出来る。重合度は200〜3500程度、鹸化度は50〜99.9モル%程度のものが好ましく使用できる。重合度が小さいと水溶性が低く、水系樹脂分散体との混和が困難となり、鹸化度が高い場合では、インクジェット記録用シートとしての経時保存性が劣化する傾向がある。鹸化度のより好ましい範囲は75〜90モル%である。変性ポリビニルアルコールとしては、変性の種類としては、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、スルフォン基変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、カチオン基変性ポリビニルアルコール、アセタール変性ポリビニルアルコール等が挙げられる。
【0021】ポリビニルピロリドン樹脂は、市販のものから適宜選択して使用できるが、重合度は200〜3500、鹸化度は100,000〜4,000,000モル%程度のものが好ましく使用できる。重合度が小さすぎると、受容層表面にべたつきが発生し、一方重合度が大きすぎると樹脂の粘度が上昇し、塗工適性等が劣り、取扱いが困難となり、好ましくない。
【0022】また、受容層に含有するウレタン系樹脂ディスパージョンは、ウレタン系ポリマーとして、構造中にウレタン基を含むポリマーであり、ポリエステルポリウレタンポリマー、アクリルウレタンポリマー、ポリカーボネートウレタンポリマーはポリビニルピロリドンやポリビニルアルコール類等の水溶性高分子との相溶性が良好であり、しかも塗膜強度、耐摩耗性、耐候性、柔軟性及びラミネート用基材との接着性が良好であり、特に好ましく使用できる。尚、ポリウレタン重合体の製法は特に限定しない。
【0023】受容層は、カチオン樹脂を含有させることもできる。インクジェットインクに使用される染料(例えば、水性直接染料や水溶性酸性染料)のスルフォン酸基、カルボキシル基等と不溶な塩を形成する各種樹脂類、2級アミン、3級アミン、4級アンモニウム塩等を含有するカチオン性樹脂が挙げられ、例えばポリエチレンイミン、ポリビニルピリジン、ポリジアルキルアミノエチルメタクリレート、ポリジアルキルアミノエチルアクリレート、ポリジアルキルアミノエチルアクリルアミド、ポリエポキシアミン、ポリアミドアミン、ジシアンジアミド−ホルマリン縮合物、ジシアンジアミドポリアルキル−ポリアルキレンポリアミン縮合物や、ポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミジン等の化合物及びこれらの変性物などが挙げられる。これらは、インク染料と反応して不溶な塩を形成して、水の滴下でのインクの流れ出しや、高湿環境での滲みを抑制する効果がある。
【0024】本発明の記録用シートの受容層で含有させるポリビニルピロリドン樹脂(A)と、ポリビニルアルコール樹脂(B)との配合比は配合重量部数で、A:B=10:90〜90:10がインク吸収性や、インク乾燥性のバランスの点で好ましい。より好ましくは、 A:B=50:50〜80:20の範囲である。また、ウレタン系ポリマー(C)は、ポリビニルピロリドン樹脂(A)とポリビニルアルコ―ル樹脂(B)の合計に対して、下記の重量部数とすることが好ましい。
(A+B):C=95:5〜40:60ウレタン系ポリマーの含有量が少ないと、塗膜強度、耐摩耗性、耐候性等が劣り、一方、その含有量が多くなると、インク吸収性、インク乾燥性が低下するため好ましくない。特に、ポリビニルピロリドン樹脂(A)とポリビニルアルコ―ル樹脂(B)とウレタン系ポリマー(C)の配合は、(A+B):C=80:20〜50:50の範囲がより好ましい。
【0025】また、受容層には印字品質及び塗工適性を改善する目的で、各種界面活性剤を配合することが出来る。例えば、アニオン系界面活性剤、ノニオン系活性剤、カチオン系界面活性剤の他、特にフッ素系界面活性剤を配合することが印字品質の改善効果の点から好ましい。また、これらの各種界面活性剤を混合して使用することもできる。さらに、必要に応じて、受容層には、消泡剤、成膜助剤、有機溶剤、防腐剤、防黴剤、PH調節剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、無機顔料、有機顔料、スペース剤、摩擦調節剤、色調調整のための染料、着色顔料、蛍光染料、分散剤、膨潤剤、粘度調整剤、耐水化剤、架橋剤、架橋助剤、水溶性樹脂等を適宜、配合、添加しても差し支えない。
【0026】このようにして得られた受容層組成物は従来の公知の種々の塗工方法で、例えばブレードコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロッドブレードコーター、リップコーター、ダイコーター、カーテンコーター、コンマコーター等の各種塗工方法を使用することが出来る。尚、上記の塗工に際しては、1回で塗工することはもちろん、数回に分けて重ね塗りすることもできる。さらに、必要に応じて、塗工表面をスーパーカレンダーで平滑化したり、あるいはキャストコート等の方法で平滑化することも出来る。により、基材シート上に塗布し、乾燥して受容層を形成することができる。受容層の塗布量は特に限定されるものではないが、乾燥重量が少なすぎると本発明の目的を達成することはできず、インク吸収性が不足し、あるいは光沢が低下する等の不都合が生じる。また受容層の塗布量が多すぎると記録用シートの平面性に欠け、カールが強く生じることから、プリンターにおける給紙走行に不都合が生じる恐れがあり、また経済的デメリットが増えるのみで好ましくない。
【0027】(透光性シート)本発明の記録用シートは、受容層にインクジェット記録を行った後に、透光性シート5を受容層側に貼り合わせたものである。透光性シートは、インクジェット記録の画像部上に設けられるもので、画像部を保護し、また包装分野等のパッケージデザイン等の印刷物(校正用)の表面光沢をもたせるものである。もちろん、透光性シートは下にある画像を観察できるように透光性を有するもので、着色されていない透明性のもの、透光性を有し、かつ着色されているものでもよい。
【0028】透光性シートの材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオレフィン、ポリ(4−メチル−ペンテン−1)、アクリル樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ナイロン樹脂、ポリブテレンテレフタレート、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂等が挙げられ、これらの樹脂シートないしフィルムが用いられる。透光性シートの厚みは、2〜200μm程度で、好ましくは10〜50μmである。透光性シートをインクジェット記録された受容層上に貼り合わせるには、透光性シートの片面に予め粘着剤や感熱接着剤が塗工されたものを使用して、その塗工面と受容層とを重ねてラミネーターやローラーを用いて、圧力や熱を加えて貼り合わせることができる。
【0029】以上のように本発明の記録用シートは、基材シート上に、白色層、インクジェット記録用受容層をこの順に積層し、該受容層にはインクジェット記録が予め施されていて、その受容層上に透光性シートを貼り合わせたものであるが、基材シートの受容層が形成される面とは反対の面(裏面)に、従来公知のカール防止層や帯電防止層等を設けたり、本発明の目的に反しない範囲内で、必要に応じてその他の層を加えてもよい。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。尚、文中「部」または「%」とあるのは、特に断りのない限り重量基準である。
(実施例1)基材シートとして、厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、ルミラーT60)を用い、その表面に、下記の白色層形成用塗液をグラビアコート法で塗布し、乾燥して、乾燥状態で1.5g/m2の塗布量の白色層を形成した。
【0031】
白色層形成用塗液酸化チタン(石原産業製、タイペークR−820) 30部ウレタン系樹脂 10部(日本ポリウレタン工業(株)製、ニッポラン4032)
ジイソシアネート 1部(日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートT−65)
トルエン 25部メチルエチルケトン 15部イソプロピルアルコール 19部【0032】上記の白色層の上に下記の受容層形成用塗液をグラビアコート法で塗布し、乾燥して、乾燥状態で8.0g/m2の塗布量の受容層を形成した。
受容層形成用塗液ポリビニルピロリドン(BASF社製、K−90、10%水溶液) 20部ポリビニルアルコール 9部(クラレ(株)製、PVA210、10%水溶液)
ウレタン系ディスパージョン 7部(旭電化(株)製、アデカボンタイターHUX−386)
【0033】上記の受容層にインクジェットプリンターとして、キャノン(株)製、BJ600を用いて、フルカラーのテストパターンを印刷、記録した。次に、インクジェット記録がなされた受容層に、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、ルミラーT60)の透光性シートを貼り合わせた。但し、貼り合わせは上記の透光性シートの上に2液硬化型ウレタン系接着剤(武田薬品工業(株)製、タケラック、タケネート)を乾燥時塗工量が2.0g/ m2になるように塗工し、その塗工面と受容層とを重ね合わせて、塗工面は乾燥状態にして、ラミネーターで貼り合わせて、実施例1の記録用シートを作製した。
【0034】(比較例1)実施例1で用意した記録用シートで、白色層塗工液を下記のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例1の記録用シートを作製した。
白色層形成用塗液アクリル微粒子(綜研化学(株)製、MR−2G) 30部ウレタン系樹脂 10部(日本ポリウレタン工業(株)製、ニッポラン4032)
ジイソシアネート 1部(日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートT−65)
トルエン 25部メチルエチルケトン 15部イソプロピルアルコール 19部【0035】(比較例2)基材シートとして、坪量186g/ m2の日本加工製紙(株)製NKハイコート(白色紙)を用い、その表面に、実施例1で使用した受容層形成用塗液をグラビアコート法で塗布し、乾燥し、乾燥状態で8.0g/m2の塗布量の受容層を形成した。その受容層に実施例1で行ったインクジェット記録条件と同様にして、フルカラーのテストパターンを印刷、記録した。次に、インクジェット記録がなされた受容層に、実施例1で行った透光性シートの貼り合わせ方法と同様にして、比較例2の記録用シートを作製した。
【0036】上記の実施例および比較例の記録用シートについて、目視にて、実際の印刷物との差の有無、記録用シートの白色部の隠蔽性について、評価し、下記の表1に示す結果を得た。尚、表1に示した各評価方法は、以下の通りである。
【0037】(1)実際の印刷物との差の有無上記のインクジェット記録条件でテストパターンを形成した印字物について、実際の印刷物と背景及び画像部の色調、画像部の滲みを主体に、目視にて見比べて差があるかどうかを、調べた。評価の判断基準は以下の通りである。
○:実際の印刷物と比べ、差がほとんど無い。
×:実際の印刷物と比べ、背景部の白色の色調が異なったりして、差が大きい。
【0038】尚、実際の印刷物は以下に示す製造方法で作製し、上記の実施例及び比較例の記録用シートと差を比べた。透明基材の二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムである厚さ25μm、東洋紡績(株)製パイレンフィルム−OT、P2161のコロナ放電処理面側にグラビア印刷により、鏡像の絵柄でカラー印刷(上記のインクジェット記録のテストパターンと同じパターンを使用)し、さらに該絵柄の上に実施例1で使用した白色層形成用塗液を用いて、グラビアコート法で塗布し、乾燥して乾燥状態で1.5g/m2の塗布量の白色層を形成した。上記の白色層側に、別の基材((株)クラレ製、エバールフィルム、EF−XL、厚さ15μm)を実施例1で使用した2液硬化型ウレタン系接着剤を用いて同様に、ラミネーターで貼り合わせて、実際の印刷物を作製した。なお、実際の印刷物はOPPフィルム側から印刷絵柄を観察する。
【0039】
【表1】

【0040】
【発明の効果】本発明では、基材シート上に、白色層、インクジェット記録用受容層をこの順に積層した記録用シートにおいて、該受容層にインクジェット記録を行った後に、透光性シートを受容層側に貼り合わせ、該白色層が白色無機顔料を含有していることにより、白色層の色調を実際の印刷物と同様にすることができ、またインクジェット記録後に透光性シートを貼り合わせて、正確な校正用原稿を得ることができる。




 

 


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