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発明の名称 案内情報表示用カード及び案内情報表示システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−10261(P2001−10261A)
公開日 平成13年1月16日(2001.1.16)
出願番号 特願平11−181027
出願日 平成11年6月28日(1999.6.28)
代理人 【識別番号】100111659
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 聡
【テーマコード(参考)】
2C005
2C032
5B049
9A001
【Fターム(参考)】
2C005 HB20 JA02 JA26 JB33 JC02 JC04 JC06 KA02 KA15 KA21 KA25 KA37 LA11 LA22 LA24 LB08 LB32 LB52 
2C032 HD03 HD16
5B049 BB11 CC02 DD04 EE05 EE07 EE28 FF01 FF08 GG06
9A001 HH23 JJ72
発明者 工藤 武朗
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 書き換え表示可能な可逆性表示部を有するカードであって、前記可逆性表示部に目的物の位置または目的場所に関する案内情報が書き換え可能に表示してなることを特徴とする案内情報表示用カード。
【請求項2】 請求項1記載の案内情報表示用カードにおいて、前記案内情報が、図画により表示されたイメージ情報であることを特徴とする案内情報表示用カード。
【請求項3】 請求項1または2に記載の案内情報表示用カードにおいて、前記可逆性表示部が、マイクロカプセル中に磁場に感応する磁性粉を含有して形成した磁性表示部、温度に依存して可逆的に変化する可逆性感熱表示部、ロイコ系可逆性感熱表示部、または液晶/高分子複合膜層を用いた可逆性表示部のいずれかであることを特徴とする案内情報表示用カード。
【請求項4】 書き換え表示可能な可逆性表示部を有するカードの可逆性表示部に、案内場所情報を目視可能に表示する案内情報表示システムであって、調べたい場所に関する情報を入力する入力手段と、複数の案内場所情報が蓄積されたデータベースと、前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記データベースに蓄積された案内場所情報から該当する案内場所情報を検索する検索手段と、前記検索手段で検索された案内場所情報を前記カードの可逆性表示部に記録表示する表示手段を有するカードリーダライタと、を備えることを特徴とする案内情報表示システム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デパート等の大規模な店舗や図書館などの広い施設などにおいて、利用者が効率的に目的の場所や目的物の位置を知ることができる案内情報が表示された案内情報表示用カードと案内情報表示システムに関する。特に、これらの案内情報が書き換え可能に文字情報または図画等のイメージ情報として表示することができる案内情報表示用カードと案内情報表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デパート等の大規模な店舗や図書館などの広い施設などにおいて、目的の場所の位置がわからなかったり、また目的の物の置き場所などがわからない場合には、受け付けの案内係に尋ねたり、案内図を見ることによりそれらの場所を確認することが一般的に行われている。例えば、大規模な図書館や書店等で目的の書籍を自分で見つける場合には、まず、案内図でその書籍に関するジャンルの大まかな置き場所を見つけた後、目的の場所に歩いて移動し、それらのジャンルの書籍が置かれている多数の書籍の中から目的の書名の書籍を見つけなければならず、特に大きなフロアーの場合には捜し出すまでに手間と時間がかかる。
【0003】しかも、一般的に案内図は所定の場所に掲示してあり、利用者は案内図を見た後、その現在位置から目的物の書籍が置かれている場所まで移動順路を記憶しなければならず、移動の途中で移動順路を忘れたり、またわからなくなることもあり、再度、案内図で確認するなどの不便がある。
【0004】また、図書館や書店以外でも大規模な施設においては上記したのと同様の不便が生じることが多い。特に利用者が初めてそこを訪れる場合には、目的を達成するためできるだけ早く目的の場所へ行きたくても案内情報がなかったり、また掲示された案内図だけでは詳細な事項の情報が足りずに手間取ったりすることがある。
【0005】例えば、デパートの食料品売り場で販売されているいろいろなお弁当を見て回り、その中から一番食べたいと思うお弁当を買いたい場合には、まず食料品売り場の中からお弁当を販売しているお店とそのお店の位置を知る必要がある。しかしながら、一般的な案内図には、各お店の名称が表示されていたり、実際には商品の一部としてお弁当も販売している場合でも、案内図にはその店のメインの食品名だけを表示していることも多く、利用者が入手したい正確な情報を知ることは難しいのが実情である。
【0006】いずれにしても、利用者にとって、利用に際し知りたい詳細な情報を入手する手段がないことが多く、したがって目的を達成するための場所にたどり着くまでに無駄な時間がかかったり、調べるために余計な手間をかけなければならないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題を解決するために、利用者が目的を達成するために移動したい場所や位置に関する案内情報を、いつでも所持して確認することができるようにした案内情報表示用カードと、それらの案内情報をカード上に書き換え可能に表示することができる案内情報表示システムを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するために、請求項1の発明は、書き換え表示可能な可逆性表示部を有するカードであって、前記可逆性表示部に目的物の位置または目的場所に関する案内情報が書き換え可能に表示してなることを特徴とする案内情報表示用カードである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の案内情報表示用カードにおいて、前記案内情報が、図画により表示されたイメージ情報であることを特徴とする案内情報表示用カードである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または2に記載の案内情報表示用カードにおいて、前記可逆性表示部が、マイクロカプセル中に磁場に感応する磁性粉を含有して形成した磁性表示部、温度に依存して可逆的に変化する可逆性感熱表示部、ロイコ系可逆性感熱表示部、または液晶/高分子複合膜層を用いた可逆性表示部のいずれかであることを特徴とする案内情報表示用カードである。
【0011】請求項4の発明は、書き換え表示可能な可逆性表示部を有するカードの可逆性表示部に、案内場所情報を目視可能に表示する案内情報表示システムであって、調べたい物の位置または目的場所に関する調査情報を入力する入力手段と、複数の案内場所情報が蓄積されたデータベースと、前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記データベースに蓄積された案内場所情報から該当する案内場所情報を検索する検索手段と、前記検索手段で検索された案内場所情報を前記カードの可逆性表示部に記録表示する表示手段を有するカードリーダライタと、を備えることを特徴とする案内情報表示システムである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の案内情報表示用カードの実施形態の平面図、図2は、図1の案内情報表示用カードを図書貸出しカードとして使用した場合の可逆性表示部を貸し出し情報に書き換えて表示した状態の実施形態の平面図、図3は、本発明の案内情報表示用カードの裏面側の実施形態の平面図、図4は、可逆性表示部に可逆性感熱表示部を用いた場合の図1のA−A断面図、図5は、可逆性表示部に磁性表示部を用いた場合の図1のA−A断面図、図6は、磁性表示部の層構成を示す断面図、図7は、磁性表示部の表面に垂直磁場をかけた時のカプセル内の磁性粉の挙動を示す断面図、図8は、磁性表示部の表面に水平磁場をかけた時のカプセル内の磁性粉の挙動を示す断面図、図9は、本発明の案内情報表示システムの具体的な装置構成の一部を示す図、図10は、本発明の案内情報表示システムの構成を示す図、図11,図12,図13は、本発明の案内情報表示システムの一実施例におけるプロセスを説明するフローチャートである。
【0013】本発明に使用するカードには、可逆性表示部が設けられている。この可逆性表示部は、その表示記録構成として種々のものがあり、それらの中から以下に第1実施形態として、温度に依存して可逆的に変化する可逆性感熱表示部を有するカードの構成を説明し、第2実施形態として、ロイコ系可逆性感熱表示部を有するカードの構成を説明し、第3実施形態として、マイクロカプセル中に磁場に感応する磁性粉を含有して形成した磁性表示部を有するカードの構成を説明し、第4実施形態として、液晶/高分子複合膜を用いた可逆性表示部の構成を説明する。
【0014】(第1実施形態)本発明の案内情報表示用カードの第1実施形態を以下に説明する。案内情報表示用カード1のカード基材2は、図4に示すように、2枚のセンターコアシート3a,3bを積層し、その上下に透明のオーバーシート4a,4bを積層して構成してある。オーバーシート4bには、その表面に磁気ストライプからなる磁気記録部6を貼付して形成してある。
【0015】一方センターコアシート3a,3bは乳白色の塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体樹脂であり、センターコアシート3a,3bの表面には、例えばカードの発行者名やカードの名称そして種々の絵柄やマーク,デザイン等の印刷表示5がオフセット印刷、シルクスクリーン印刷等で形成されている。またセンターコアシート3a,3bは、必要とする厚さが得られれば1枚ないし3枚以上でもよく特に2枚に限定する必要はなく、またカード基材2を、1枚のシートでも多層のシートにより構成してもよい。
【0016】オーバーシート4a,4bおよびセンターコアシート3a,3bの材料となる樹脂としては、特に制限はないが、具体的にはポリ塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ブタジエン樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリビニールアルコール、アクリル樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂またはこれらの混合物などの合成樹脂を挙げることができる。
【0017】また、カード基材2のオーバーシート4aの表面の一部に凹部7を形成し、その凹部7内に可逆性表示部8である可逆性感熱表示部8aが設けてある。可逆性感熱表示部8aは、カード基材2のオーバーシート4aの表面の凹部7に貼付して設けてある。可逆性感熱表示部8aは、下部から接着層9、支持体(PET)10、感熱記録層11、保護層12とが順次積層されている。本発明で使用する可逆性感熱表示部8aは、例えば、特開昭54−119377号公報、同55−154198号公報、同61−258853号公報、同58−7683号公報、同57−109695号公報、同57−82086乃至82088号公報等において知られた材料であり、これらの材料は熱により透明状態と白濁状態とが可逆的に変化し、且つ常温で上記2形態が保持できるポリマー組成物である。
【0018】例えば、これらの材料は常温により高い温度T1 以上に加熱後冷却すると白濁し、且つ常温により高く且つT1 よりより低い温度T2 に加熱後冷却すると透明となる。したがって、これらのポリマー組成物から感熱記録層を形成し、この層をT1より低く且つ常温より高い温度T2 に加熱後冷却する全体が透明なフィルムとなり、この透明フィルムにサーマルヘッド等によりT1 以上の温度で印字すると白濁による白色文字が形成される。そして、文字形成後に全面を再度T2 の温度に加熱するとこれらの文字は消去され、再度T1 の温度で印字可能となる。また、逆に全体をT1 の温度白濁させ、T2 の温度で抜き文字状に印字することもできる。
【0019】以上の如き物性を有するポリマー組成物はいずれも本発明で使用可能であるが、好ましい具体例としては、例えばポリ塩化ビニル、塩化ビニル系共重合体、塩化ビニリデン系共重合体、ポリエステル等の熱可塑性樹脂をマトリックス材とし、このマトリックス材中に炭素数10乃至30の飽和或いは不飽和脂肪酸、それらのエステル、マミドまたはアンモニウム塩等の有機低分子物質との使用比率は、重量比で3:1乃至16:1、好ましくは6:1乃至12:1の範囲である。
【0020】感熱記録層11の耐久性を向上させるためにその表面に透明な保護層12を形成するが、この保護層12は、上記したオーバーシート4a,4bと同様の樹脂を用いるように形成してもよい。以上の如くカード基材に形成する保護層12、感熱記録層11、支持体(PET)10、接着層9は、そのカードの使用目的に適合するようにそれぞれカード基材2の両面、片面の全部または一部に設ければよい。
【0021】(第2実施形態)次に第2実施形態の案内情報表示用カード1について説明する。第2実施形態の案内情報表示用カード1は、可逆性表示部8にロイコ系可逆性感熱表示部を形成するものである。第2実施形態の案内情報表示用カード1は、第1実施形態のカードと同様のカード基材構成及び印刷表示、磁気記録部を有するものである。したがって、カード基材構成等の説明は省略し、ロイコ系可逆性感熱表示部について以下に説明する。
【0022】ロイコ系可逆性感熱表示部は、図4の可逆性感熱表示部8aの感熱記録層11をロイコ染料と、このロイコ染料を加熱することにより発色させる酸性基及びロイコ染料を加熱することにより消色させる塩酸性基とを有する化合物、またはロイコ染料を加熱することにより発色させる酸性基を有する化合物およびロイコ染料を加熱することにより消色させる塩酸性基とを有する化合物と、水または有機溶剤に溶解する高分子材料等からなるバインダーとから構成したものである。
【0023】ロイコ染料としては、3−インドリノ−p−ジメチルアミノフェニル−6−ジメチルアミノフタリド、クリスタルバイオレットラクトン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−p−ブチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−p−トルイジノ)−フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチルシクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランなどが使用できる。
【0024】ロイコ染料を加熱することにより発色させる酸性基としては、フェノール性水酸基、またはカルボキシル基などが使用できる。また、ロイコ染料を加熱することにより消色させる塩酸性基としては、アミノ基などが使用できる。
【0025】これらの酸性基及び塩酸性基を有する両性化合物としては、2−アミノフェノール、3−アミノフェノール、4−アミノフェノール等のアミノフェノール;2−アミノ安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−アミノ安息香酸等のアミノ安息香酸;2−ヒドロキシ−3−アミノ安息香酸、2−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸、2−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、2−アミノ−4−アミノ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−アミノ安息香酸、3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ−5−アミノ安息香酸等のヒドロキシアミノ安息香酸等が使用できる。
【0026】また、酸性基を有する化合物としては、2−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸等のヒドロキシ安息香酸;4−ヒドロキシサリチル酸、5−ヒドロキシサリチル酸等のヒドロキシサリチル酸等が使用できる。また、塩酸性基を有する化合物としては、トクチルアミン、ノニルアミン、ベンジルアミン、2−フェニルエチルアミン、6−フェニルヘキシルアミン等が使用できる。
【0027】バインダーとしては、メチルアルコール、ポリビニルアルコール、エチルセルロース、酢酸セルロース、ニトロセルロース、ポリスチレン、ポリ塩化ビルニル等が使用できる。
【0028】ロイコ系可逆性感熱表示部における上記の各成分の含有量としては、両性化合物1重量部に対して、ロイコ染料0.1〜1重量部、バインダー2重量部以下を混合する。そして、例えば、水もしくは有機溶剤に上記両性化合物、ロイコ染料、バインダーを溶解または分散して、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷などの方法で支持体上に印刷する。
【0029】ロイコ系可逆性感熱表示部における画像表示及び画像消去の原理は、次の通りである。ロイコ系可逆性感熱表示部に対して、サーマルヘッドにより比較的低温加熱することで、その熱エネルギーによって、フェノール性化合物は無色のロイコ染料のラクトン環を開環させ、無色から有色に色変化させ各種の情報を目視可能に表示させる。また、セラミックバーにより高温加熱することにより、その熱エネルギーによって、ラクトン環を閉環させて無色の化合物に戻すことができる。つまり、熱の作用によって酸の性質を示したり、塩基の性質を示すためにロイコ染料に対して、顕色剤となったり減色剤となったりするものである。
【0030】(第3実施形態)次に第3実施形態の案内情報表示用カードlについて説明する。第3実施形態の案内情報表示用カード1は、可逆性表示部8に磁性表示部8cを形成するものである。第3実施形態の案内情報表示用カード1は、第1実施形態のカードと同様のカード基材構成及び印刷表示、磁気記録部を有するものである。したがって、カード基材構成等の説明は省略し、磁性表示部8cについて以下に説明する。
【0031】可逆性表示部8である磁性表示部8cの積層構成は、図5に示されるように、オーバーシート4aに形成した凹部13に、基板15と該基板15の上部に設けられた記録層16と、該記録層16の上部にアンカー層17を介して設けられた保護層18とから構成されている。
【0032】基板15は、各種プラスチック、紙、金属等のシート状のものであれば材質に特に制限はないが、基板15そのものが黒く着色されているか、基板15の表面が黒く着色されたものが表示のコントラストを明確にする上で特に好ましい。着色の手段としては、例えば、硫酸バリウム、マイクロシリカ、カーボンブラック等の顔料を各種プラスチック原料に混練した後、シート状に成形すればよい。このような基板の厚さは、通常50〜200μm程度とされる。また、基板15は必ずしも設ける必要はなく、カード基材2のオーバーシート4aの凹部13に直接記録層16を形成してもよいものである。また、必要に応じて、凹部13をオーバーシート4a及びセンターコアシート3aに設けるようにしてもよい。
【0033】このような基板15の上に設けられる記録層16は、複数のマイクロカプセル19とバインダー20を備える。マイクロカプセル19の中には液体20bとしてのビヒクルおよび磁性粉20aが含有されており、磁性粉20aはビヒクルの中に浮遊した状態になっている。
【0034】ビヒクルとしては、極性液体と、疎水性液体と、熱可塑性樹脂とを含有させることか好ましい。極性液体としては、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基等の極性基を有するアルコール類、ケトン類、エステル類、カルボン酸類、アミノ化合物が挙げられる。より具体的には、芳香族酸エステル、脂肪酸エステル、アルコールエステル、オキシ酸エステル等のエステル類が一般的であって、フタル酸ジブチル、燐酸オクチジフェニル、セパシン酸ジオクチル、トリアセトン、ヒマシ油等が好適例として挙げられる。
【0035】疎水性液体としては、低揮発性の脂肪族、芳香族炭化水素およびこれらの混合物であって、感圧複写紙用マイクロカプセルに常用されるものが好適である。熱可塑性樹脂としては、前記極性液体および疎水性液体の混合液に安定に溶解し得るものであればいずれも使用可能である。なかでも溶解時の透明性が良く、電界や磁界、光、熱、及び温度等によってゲル化することのないものであって、マイクロカプセル壁形成反応に対して、悪影響のないものが選択される。好適例として、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、脂環族飽和炭化水素樹脂、ポリメタクリル酸エステル、アセチルセルロース、エチルセルロース等が挙げられる。
【0036】このような成分を含有するビヒクルの常温における粘度は、20〜5000cp程度とされる。粘度は主に熱可塑性樹脂の含有量によって変動し、前記熱可塑性樹脂は、2〜50wt%程度含有される。また、極性流体の含有率は、熱可塑性樹脂との相容性や磁性粉の安定性等を考慮して適宜、設定される。また、常温で固相のワックスを液体の代わりに使って加熱書き込みしてもよい。
【0037】磁性粉20aとしては、鉄、ニッケル、鉄−ニッケルや、鉄−ニッケル−クロム等のステンレススチール、アルミニウム−コバルト合金、サマリウム−コバルト合金等が用いられる。磁性粉の形状としては、いわゆるフレーク形状のものが好ましく、厚さはできるだけ薄く、厚さと粒径の比が大きいものが好ましい。粒径は、3〜15μm程度とされる。粒径が大きくなると、カプセル内にうまく収納されず、また、外部磁気への影響が遅くなる。一方、粒径が小さくなると、磁化させた時、水平方向と垂直方向での光反射率の差が小さくなり記録時のコントラストが悪くなる。
【0038】このような磁性粉20aの保持力は、用いられる媒体の用途によって適宜選定すればよい。さらに磁性粉20aにビヒクル20bへの分散性を向上させると共に、磁性粉同士の凝集を防止するという観点から、磁性粉の表面を予め公知の種々の有機材料で被覆してもよい。また、磁性粉の反射率を挙げるためにアルミニウムや銀などを磁性粉表面に蒸着してもよい。
【0039】さらに、マイクロカプセル19内には、コントラストを向上させるために染料または顔料を含有させることが好ましい。このようなマイクロカプセルは、例えば米国特許第2800458号、英国特許第1142556号、米国特許第4001140号等に開示されている種々の方法で製造される。マイクロカプセルの粒径は、体積平均径で10〜100μmが好適である。この値があまり小さくなると、カプセル内に収納される磁性粉の総量が少なくなるために、記録時のコントラストが十分でない。逆にこの値が大きくなりすぎると、記録層表面に凹凸が生じ、記録画像が不均一になってしまう。
【0040】このようなマイクロカプセル19を塗設するのに用いられるバインダーとしては、マイクロカプセル壁を損傷せず、かつ基板15表面によく接着するものであれば特に制限はない。より好適な具体例としては、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。このようなマイクロカプセルを含有する記録層16の厚さは、通常、50〜200μmとされる。このような記録層16の上にはアンカー層17を介して保護層18が設けられる。
【0041】上述したように形成される磁性表示部8cの下層には、磁性体層(図示せず)を埋設することが好ましい。この磁性体層としては、例えば鉄、ニッケル、クロム等のステンレススチーム、アルミニウム、コバルト合金、サマリウム・コバルト合金等の材質からなる。その大きさは前記磁性表示部と同程度であり、その厚さは50〜200μm程度である。
【0042】磁性表示部8cにおける情報表示の仕組みは、図7に示すように垂直磁場φVをかけると、マイクロカプセル19の磁性粉20aは垂直方向に整列され、この結果、外部からの入射光Liは、媒体表面に整列され、基板15表面に達してここで吸収され反射光Loは小さくなる。この状態では、反射光が少ないため、黒く目視される。
【0043】一方、図8に示すように垂平磁場φPをかけると、マイクロカプセル14の磁性粉15aは水平配向され、外部からの入射光Liは、磁性粉20aで反射されて、反射光Loとなり、この状態では磁性粉20aからの色が目視される。したがって、図7の状態を消去状態とすれば外部からは明るい金属色が目視できる。一方、図8の状態に対して垂直磁場φVを加えることにより、その部分の磁性粉20aだけが部分的に垂直状態となることで、この部分が例えば黒色に目視され、情報として外部から容易に判読できるものである。
【0044】(第4実施形態)次に第4実施形態の案内情報表示用カード1について説明する。第4実施形態の案内情報表示用カードは、可逆性表示部8に液晶/高分子複合膜を用いた可逆性表示部を設けるものである。第4実施形態の案内情報表示用カードは、第1実施形態のカードと同様のカード基材構成及び印刷表示、磁気記録部を有するものである。したがって、カード基材構成等の説明は省略し、液晶/高分子複合膜を用いた可逆性表示部について以下に説明する。
【0045】液晶/高分子複合膜を用いる場合の可逆性表示部は、カード基材上に電極となる導伝層と液晶/高分子複合膜が積層され、更に好ましくはその上に保護層を設ける。そして、上記液晶/高分子複合膜には、マトリックス樹脂中に液晶の粒子が独立して分散している。また、上記液晶/高分子複合膜としては、連続多孔質構造を有するポリマー薄膜の空隙(多孔質部分:通常セルと称される)中に液晶を充填したものを使用することが好ましい。
【0046】高分子マトリックスとして使用する連続多孔質構造を有するポリマー薄膜は、ポリマー薄膜中に存在する無数の微細気孔が連通したものであり、適当な空隙率と適当なサイズの空隙を有する連続多孔質構造を有するポリマー薄膜であれば、ポリマーの種類は特に制限されない。連続多孔質構造を有するポリマー薄膜としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレンを延伸加工したもの、微細な孔を多数有するフィラーを添加したもの、ポリマー薄膜に穿孔加工したもの等を使用できる。
【0047】上記の連続多孔質構造を有するポリマー薄膜の空隙中に充填する液晶としては、従来公知のいずれの液晶でも使用可能であるが、特にメモリー性に優れたスメクチック液晶を使用することが好ましい。このようなスメクチック液晶としては、例えばジャパンエナジー社から入手できる各種のスメクチック液晶が使用される。
【0048】そして、液晶組成物粒子が連続多孔質構造を有するポリマー薄膜中の空隙に充填された液晶/高分子複合膜を、少なくとも一方が透明である一対の導電性基板間に形成して可逆性表示媒体を作製し、カード基材の一部に設け可逆性表示部とする。
【0049】上記の液晶/高分子複合膜を用いた可逆性表示部への情報の記録及び消去について説明する。情報の消去は、液晶/高分子複合膜層を必要に応じて加熱した後、電界を印加し、液晶分子を電界方向に配向させることによって行う。電界を印加する方法としては、コロナ帯電法が特に有効である。また、情報の記録は、液晶/高分子複合膜層に必要な熱を加え、熱が加えられた部分の液晶分子の配向を乱すことによって行う。熱を加える方法としては、サーマルヘッドを用いる方法が好ましい。なお、記録を電界で、消去を熱で行ってもよい。
【0050】以上説明したように、本発明には可逆性表示部8として、種々の方式の可逆性表示部を設けたカードを使用することができるが、上記の方式に限定されるものではなく、その他の様々な方式の可逆性表示部を設けたカードに適応することができるものである。
【0051】本発明の案内情報表示用カード1は、上記した第1〜4実施形態に示したような書き換え表示可能な可逆性表示部8を用いて、その可逆性表示部8に、図1に示すような案内情報を目視可能に書き換え可能に表示したカードである。可逆性表示部8には、例えば、目的場所や目的物に関する名称、それらの場所や位置の文字情報、そして目的場所や目的物の位置に関する図画等によるイメージ情報表示が目視可能に表示されている。図1には、利用者の現在の位置23aと、目的物が置かれている場所の位置23bと、現在位置からその目的物までの矢印等による進路表示23cが表示されている。また、この可逆性表示部8は、それぞれの表示部に対応する書き換え手段を備えたカードリーダライター32により表示内容を書き換えることができる。
【0052】本発明の案内情報表示システムは、図9,図10に示すように、主制御装置24は画像処理ソフトを含むパーソナルコンピュータ31に持たせることができ、データベース25に蓄積された種々の情報、例えば案内場所情報等から該当する案内場所情報を検索する検索手段30を有しており、会員データベース25a、図書管理データベース25b、複数の案内場所情報が蓄積されたイメージ情報データベース25c等のデータベース25は、フロッピーディスク、ハードディスク等に蓄積することができる。また、表示装置26はCRT,液晶表示装置等のディスプレイで行うことができ、表示出力消去手段27はカードの磁気情報読取り・書込み手段28を有するカードリーダライタ32を用いて行うことができる。入力手段29は、パーソナルコンピュータ31またはカードリーダライタ32のキーボードにより行うことができる。情報を出力する際は、カードを挿入口271より挿入して書込みを行う。
【0053】
【実施例】以下、本発明に関する具体的な実施例について図面及びフローチャートに基づいて説明する。この実施例では、案内情報表示用カード1を図書館において使用する図書貸出カードとしても併用して用いる場合について具体的に説明する。
【0054】図書館の入り口付近には、図9に示すようなパーソナルコンピュータ31とカードリーダライタ32とをあらかじめ設置しておく。まず、利用者は、案内情報表示用カード1をカードリーダライタ32の挿入口に挿入する(S1)。そして、入力手段29から自分が探している目的物である書籍名21を入力する(S2)。入力手段29から入力された書籍名21の情報に基づいて、図書管理用データベース25bからその書籍の場所コードが検索され表示手段26に表示される(S3)。
【0055】そして、表示手段26に表示された場所コードを入力手段29から入力し、イメージ情報データベース25cで該当する書籍が置いてある場所の配置図を検索して、カードの可逆性表示部8にその配置図等に関するイメージ情報表示23をカードリーダライタ32で表示する(S4)。カードの可逆性表示部8には、図1に示すように例えばその図書館における配置図、利用者の現在位置23a、目的の書籍が置いてある書棚の位置23b、現在位置からその書棚までの矢印等による進路表示23c、などのイメージ情報表示23が表示されている。
【0056】また、書棚におけるその書籍の具体的な置き場所等については、文字情報22として図書管理用データベース25bから検索して可逆性表示部8に表示するようにしてもよい。可逆性表示部8に書籍の配置図等に関するイメージ情報表示23が表示されたカードは、その後カードリーダライタ32から排出され(S5)、利用者は、そのイメージ情報表示23を見ながら目的の書籍が置いてある場所へ迷うこと無く移動することができる。
【0057】次に、利用者が探したかった目的の書籍を見つけた後、その書籍を借りる場合の処理について、図12のフローチャートに基づいて説明する。図書館の入り口付近に設置してあるパーソナルコンピュータ31とカードリーダライタ32の場所まで戻った後、カードリーダライタ32にカード1を挿入する(S6)。カード1の磁気ストライプからなる磁気記録部6は、図3に示すように長手方向に対して読取専用データ記録部6aと読み書き可能データ記録部6bの2つに分かれていて、読取専用データ記録部6aには会員コード等の利用者固有番号やその他固有情報が記録され、また読み書き可能データ記録部6bには、貸し出し書籍などの貸し出し情報等がカードリーダライタ32により書き換え可能に記録できるようにしてあり、カードリーダライタ32にカードを挿入することにより、まず読取専用データ記録部6aに記録されている会員コードを読み取る(S7)。尚、磁気記録部6の代わりにICチップを使用して、ICチップのメモリ内に読取専用データ記録部と読み書き可能データ記録部を設けてもよい。また、読取専用データ記録部をバーコードにより表示してもよい。
【0058】主制御手段24により会員コードをキーにして、会員用データベース25aから会員情報を検索する(S8)。次に、入力手段29から借りたい書籍コードを入力する(S9)と、主制御手段24により書籍コードをキーにして、図書管理用データベース25bから書籍情報を検索する(S10)。
【0059】次に、主制御手段24により会員用データベース25aと図書管理用データベース25bにその書籍の貸し出し情報を登録する(S11)。そして、カードの磁気記録部6の読み書き可能データ記録部6bに、カードリーダライタ32によりその書籍の貸し出し情報を記録すると共に、可逆性表示部8に表示されていた書籍の配置図等に関するイメージ情報表示23を一旦消去して、図2に示すような例えば貸出日31a、返却日31b、貸し出し書籍名31c、書籍コード31d、などの書籍の貸し出し情報31を表示する(S12)。続いて、カードリーダライタ32からカードを排出する(S13)。
【0060】以上のプロセスにより、案内情報表示用カード1の可逆性表示部8の表示を書き換えて貸し出し情報を有する図書貸出カードとしても使用することができる。また、案内情報表示用カード1の可逆性表示部8は、何度でも書き換え可能であるので、複数の書籍を探したい場合にも、それらの書籍の検索情報を入力することで繰り返し案内情報を表示することが可能である。
【0061】また、貸し出した書籍を返却する場合には、図13のフローチャートに示すように、カードリーダライタ32にカード1を挿入し(S14)、読取専用データ記録部6aに記録されている会員コードと、読み書き可能データ記録部6bに記録された書籍コードを読み取る(S15)。主制御手段24により会員コードをキーにして、会員用データベース25aから会員情報を検索し表示手段に表示する(S16)。
【0062】次に、入力手段29から返却情報を入力する(S17)と、主制御手段24により返却情報により会員用データベース25aと図書管理用データベース25bにその書籍の返却情報を登録する(S18)。そして、カードの読み書き可能データ記録部6bに、カードリーダライタ32によりその書籍の返却情報を記録すると共に、可逆性表示部8に表示されていた書籍の貸し出し情報31を消去する(S19)。続いて、カードリーダライタ32からカードを排出する(S20)。
【0063】以上のようにして、図書館において借りたい書籍を短時間に見つけ出すことができると共に、貸し出しおよび返却の処理も効率的に行うことができる。また、本発明の案内情報表示用カードは、上記実施例の他にも種々の用途に利用することができる。例えば、デパートやショッピングセンター等における売り場探しや商店街のお店探しなど、探したい目的物の位置や場所そしてそこまでの案内情報をカード上に表示することができる。
【0064】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の案内情報表示用カードは、利用者が目的を達成するために探したい物の場所や位置に関する案内情報を、カード上に表示していつでも所持して確認できるので、確実に探したい物を探すことができ、途中で忘れても何度でも確認することができ便利である。また、本発明の案内情報表示システムは、可逆性表示部を有するカードに対して、物の場所や位置に関する案内情報をイメージ情報として表示することができるので、利用者にとって効率的に短時間にそれらの情報を入手することができる。また、1枚のカードを用いて必要に応じて異なる情報を何度でも繰り返してカード上に表示することができるので、種々の異なる用途に併用して用いることができ便利である。
【0065】




 

 


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