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発明の名称 インキ壺カバーフィルム装着装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−1503(P2001−1503A)
公開日 平成13年1月9日(2001.1.9)
出願番号 特願平11−171144
出願日 平成11年6月17日(1999.6.17)
代理人 【識別番号】100075971
【弁理士】
【氏名又は名称】乗松 恭三
【テーマコード(参考)】
2C250
【Fターム(参考)】
2C250 DA01 DB04 FA17 
発明者 関 裕之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 インキ壺の内面を覆うことの可能な長尺のインキ壺カバーフィルムを、インキ壺の下方を通り、インキ壺内面の下端からインキ壺上面を覆って上端に通り抜けるように通し、インキ壺洗浄時に前記インキ壺カバーフィルムをインキ壺の上端方向に巻き上げてインキ壺カバーフィルムの新たな部分をインキ壺内面に位置させる構成のインキ壺カバーフィルム装着装置において、前記インキ壺の下方に位置するインキ壺カバーフィルムの経路の下方に沿って、そのインキ壺カバーフィルムにインキミストが付着するのを防止するインキミスト防止カバーを設けたことを特徴とするインキ壺カバーフィルム装着装置。
【請求項2】 インキ壺の内面を覆うことの可能な長尺のインキ壺カバーフィルムを、インキ壺の下方を通り、インキ壺内面の下端からインキ壺上面を覆って上端に通り抜けるように通し、インキ壺洗浄時に前記インキ壺カバーフィルムをインキ壺の上端方向に巻き上げてインキ壺カバーフィルムの新たな部分をインキ壺内面に位置させる構成のインキ壺カバーフィルム装着装置において、前記インキ壺の底面下端から下方に延びるインキ壺カバーフィルムの経路に、インキ壺下端から垂れたインキがインキ壺カバーフィルムを伝って流下するのを防止する折り返し部を設けたことを特徴とするインキ壺カバーフィルム装着装置。
【請求項3】 前記インキ壺カバーフィルムの経路に設けた折り返し部の下方に、該折り返し部から落下するインキを受けるためのインキ受け皿を設けたことを特徴とする請求項2記載のインキ壺カバーフィルム装着装置。
【請求項4】 前記インキ壺の下方に位置するインキ壺カバーフィルムの経路の下方に沿って、そのインキ壺カバーフィルムにインキミストが付着するのを防止するインキミスト防止カバーを設けたことを特徴とする請求項2又は3記載のインキ壺カバーフィルム装着装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷機、活版印刷機等に用いるインキ壺装置において、インキ壺内面にカバーフィルムを装着するためのインキ壺カバーフィルム装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷機、活版印刷機等における印刷部は、図3に示すように、インキ壺2、インキ元ローラ3、呼び出しローラ4、インキ練りローラ5、版胴6、ブランケット胴7等を備えており、インキ壺2からインキがインキ元ローラ3及び呼び出しローラ4を介してインキ練りローラ5に供給され、インキ練りローラ5で練った後、版胴6に供給され、版面上のインキがブランケット胴7によって印刷すべきウェブ1に転写されていた。かかる印刷部においては、印刷時、絵柄に合わせて供給するインキの量を変化させねばならない。通常、絵柄を幅方向の複数のゾーンに分割(一般的には幅30mmピッチで分割)し、絵柄面積の多いゾーンには多く、面積の小さいゾーンには少なくインキを供給する。一般的に、供給するインキ量の調整は、図4に示すように、インキ壺2の本体2aの下端に設けているインキキー8をスライドさせてキー先端とインキ元ローラ3(図3参照)との間隙を変化させることにより行っている。なお、図4で2bはインキ壺側板である。
【0003】この方式では供給量を精密に制御できる反面、品目替え時の洗浄作業が面倒であるため生産性向上における阻害要因となっている。また、洗浄が不十分な場合、インキがキー間に浸入して乾燥し、キーの作動不良を招くことがある。
【0004】そこで、これらの問題点を解決し、簡単にインキ壺の洗浄を可能にするため、長いカバーフィルムの一部でインキ壺内面を覆っておき、インキ壺洗浄の際には、そのカバーフィルムを巻き上げて新しい部分でインキ壺内面を覆うように構成したものが知られており、その1例が特開平9−99544号公報に記載されている。この公報に記載のものは、図5、図6に示すように、インキ壺底面(インキ壺本体2aの上面)を覆う中央部分15aとその両側に設けられインキ壺側板2bの内面を覆うフラップ部15bとを備えた長尺のインキ壺カバーフィルム(以下単にカバーフィルムという)15を巻出し側フィルムロール16から繰り出し、インキ壺2の下方を通り、インキ壺の底面下端からその底面を覆って上端に通り抜けるように通し、ガイドローラ18を経て巻上げ側フィルムロール19に巻き取る構成としており、通常の印刷時には、図5(a)、図6に示すように、カバーフィルム15の中央部分15aでインキ壺底面を覆い、カバーフィルム15の両側のフラップ部15bでインキ壺側板2bの内面を覆うと共にそのフラップ部15bの後端をインキ壺側板2aの端面(インキ元ローラ3に面する面)と元ローラ3の間にはさみ込んで取り付けることで、インキ壺内面を確実にカバーフィルム15で覆っておき、インキ交換等に際してインキ壺洗浄が必要となった時には、図5(b)に示すように、インキ壺側板2bをインキ元ローラ3から離し、カバーフィルム15を巻き上げて、カバーフィルム15のインキで汚れた部分をインキ壺2の外側に排出し、新たな部分をインキ壺内面上に位置させ、その後、図5(c)に示すように、インキ壺側板2bを移動させてインキ元ローラ3に押し付けることで、カバーフィルム15の両側のフラップ部15bを起こしてインキ壺側板2bの内面を覆う位置とすると共にその一部をインキ壺元ローラ3との間にはさみ込み、次の印刷に備えるものである。この装置は、インキ壺の洗浄作業を完全に自動化することが可能であるという効果を有している。なお、図6において、21はカバーフィルム15上の残インキをかきとる残インキドクターである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5、図6に示す装置のように、長いカバーフィルム15をインキ壺2の下方から引き出し、インキ壺2上に通す構成とすると次のような問題の生じることが判明した。すなわち、図6に示すように、印刷運転中にインキ練りローラ5でインキを練っていると、これらのインキ練りローラ5から多数のインキミスト(霧状のインキの粒子)23が発生しており、これらのインキミスト23がカバーフィルム15の、インキ壺2の下方に延びている部分、すなわち次回の使用部分に付着してしまい、インキ壺洗浄のためにカバーフィルム15を巻き上げた時、インキミスト23で汚れた部分がインキ壺2の上面に現れてしまう。また、図7に示すように、印刷運転中にインキ壺2内のインキ24がインキキー8とインキ元ローラ3との隙間から垂れる場合があり、その垂れたインキ24aがカバーフィルム15の次回使用部分を流下し、最終的には巻出し側のフィルムロール16に達して未使用のカバーフィルムを汚してしまうこともあった。
【0006】このようにカバーフィルムの次回使用部分や未使用のフィルムロールにインキが付着してしまうと、インキ壺洗浄のためにこれらの部分をインキ壺内面に送り込んだ時、最初から前回のインキで汚れた状態となっており、自動洗浄の効果がなくなってしまうという問題があった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、カバーフィルムの次回使用部分や未使用部分にインキが付着して汚すことを防止し、カバーフィルムの巻き上げによってインキで汚れていない新たな部分をインキ壺上に位置させ、良好に自動洗浄を行うことを可能としたインキ壺カバーフィルム装着装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願第一の発明は、インキ壺の内面を覆うことのできる可能な長尺のインキ壺カバーフィルムを、インキ壺の下方を通り、インキ壺内面の下端からインキ壺上面を覆って上端に通り抜けるように通し、インキ壺洗浄時に前記インキ壺カバーフィルムをインキ壺の上端方向に巻き上げてインキ壺カバーフィルムの新たな部分をインキ壺内面に位置させる構成のインキ壺カバーフィルム装着装置において、前記インキ壺の下方に位置するインキ壺カバーフィルムの経路の下方に沿って、そのインキ壺カバーフィルムにインキミストが付着するのを防止するインキミスト防止カバーを設けたことを特徴とする。このようにインキミスト防止カバーを設けたことで、インキ壺の下方に延びているカバーフィルムの次回使用部分がインキミストによって汚されることを防止でき、インキ壺洗浄に当たってカバーフィルムを巻き上げた時には、インキで汚されていない新たな部分をインキ壺内面に位置させることができ、良好に自動洗浄を行うことができる。
【0009】本願第二の発明は、インキ壺の内面を覆うことの可能な長尺のインキ壺カバーフィルムを、インキ壺の下方を通り、インキ壺内面の下端からインキ壺上面を覆って上端に通り抜けるように通し、インキ壺洗浄時に前記インキ壺カバーフィルムをインキ壺の上端方向に巻き上げてインキ壺カバーフィルムの新たな部分をインキ壺内面に位置させる構成のインキ壺カバーフィルム装着装置において、前記インキ壺内面の下端から下方に延びるインキ壺カバーフィルムの経路に、インキ壺下端から垂れたインキがインキ壺カバーフィルムを伝って流下するのを防止する折り返し部を設けたことを特徴とする。このように、折り返し部を設けると、垂れたインキが折り返し部まで流下するとしても、それ以上にカバーフィルムを伝って流れることはなく、このため、インキ壺洗浄に当たっては、垂れたインキが付着した部分がインキ壺の外側にでるまで、カバーフィルムを巻き上げることで、インキ汚れのない部分をインキ壺内面に位置させることができ、良好に自動洗浄を行うことができる。
【0010】ここで、前記した折り返し部の下方にインキ受け皿を設けておくことが好ましい。このインキ受け皿を設けておくと、折り返し部まで垂れたインキがカバーフィルムから離れて落下したとしても、それをインキ受け皿で受け止めることができ、下方のインキローラを汚すことがない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施の形態によるインキ壺カバーフィルム装着装置を備えたインキ壺及びその周辺部分を示す概略断面図であり、図3〜図6に示す従来例と同一又は同様な部品には同一符号を付して示している。図1において、2はインキ壺、3はインキ元ローラ、8はインキキー、15はカバーフィルム、16はカバーフィルム15を供給するための巻出し側フィルムロール、18はガイドローラ、10は使用済のカバーフィルム15の使用済部分を巻き取るための巻取り側フィルムロール、21は残インキドクターである。ここで使用するカバーフィルム15は、インキ壺2の底面及び側面(インキ壺側板内面)を覆うことの可能な長尺のものであれば任意であり、例えば、特開平9−99544号公報、特開平10−278228号公報に記載のものを用いることが好ましい。本実施の形態では、これらの公報に記載されているような、インキ壺の底面を覆う中央部分15aと、その両側に設けられインキ壺側板の内面を覆うフラップ部15bとを備えた長者のカバーフィルム15が用いられている。インキ壺2は、インキ壺底面を構成するインキ壺本体2aとその両側に配置されたインキ壺側板2bを備えており、そのインキ壺側板2bは、図3に示す従来例と同様に、カバーフィルム15のフラップ部15bの後端部分をインキ元ローラ3にはさみ付けて固定することができるよう、可動な構成となっている。
【0012】インキ壺2の下端のインキキー8の下方には、カバーフィルム15を案内する2本のガイドローラ30、31が近接配置され、カバーフィルム15の折り返し部32を形成している。すなわち、一方のガイドローラ30はインキ壺2の下端のインキキー8からカバーフィルム15が下方に延びるように案内する位置に配置され、他方のガイドローラ31はカバーフィルム15をガイドローラ30の下面よりも高い位置へ案内するように配置されている。かくして、カバーフィルム15はガイドローラ30によって略V字状となるように案内されている。ガイドローラ30の下方にはインキ受け皿35が設けられている。
【0013】インキ壺2の下方に位置するカバーフィルム15の経路の下方には、その経路に沿うようにインキミスト防止カバー37が設けられている。このインキミスト防止カバー37は、インキ練りローラから発生するインキミストがカバーフィルム15に付着しないように設けるものであり、図示の例では、インキ壺受け皿35のすぐ後ろから巻出し側フィルムロール16の下方をも覆うように配置されている。なお、インキミスト防止カバー37は、図示のような、巻出し側フィルムロール16の下方まで覆う構成に限らず、インキミストの飛散が少ない場合などには、カバーフィルム15を覆う領域を適宜小さくしてもよい。また、図示の実施の形態ではインキ受け皿35とインキ元ローラ3との間にカバーを設けていないが、必要に応じ、この部分にも、カバーフィルム15にインキミストが付着しないようインキミスト防止カバーを設けても良い。
【0014】次に、上記構成の装置の動作を説明する。通常は、カバーフィルム15は図示位置に停止しており、カバーフィルム15のインキ壺2の内面に位置する部分でインキ壺の内面(インキ壺本体2aの上面及びインキ壺側板2bの内面)を覆って保護している。この状態で印刷が行われる。その印刷動作中、インキ練りローラ5(図3参照)からインキミストが発生し、インキ壺2の下方にも飛散してくるが、インキ壺2の下方に延びているカバーフィルム15の下方には、インキミスト防止カバー37が設けられているので、カバーフィルム15がインキミストで汚されることがない。また、印刷動作中、インキ壺2内のインキ24がインキキー8とインキ元ローラ3の間から下方に垂れ、垂れたインキ24aが下方に延びているカバーフィルム15を伝って流下することがあるが、図2に示すように、その部分のカバーフィルム15はガイドローラ30によって略V字状に折り返しているので、インキ24aはガイドローラ30の下端位置まではカバーフィルム15を伝って流下するが、それ以上はカバーフィルム15を伝って流れることはできず、その位置に溜まり、或る程度インキ粒が大きくなるとカバーフィルム15から離れて落下し、インキ受け皿35に捕捉される。かくして、カバーフィルム15のうち、垂れたインキで汚れされる部分はインキキー8の近傍のみとなり、その他の部分にインキ汚れが伝播せず、また、未使用のフィルムロール16が汚されることもない。
【0015】次に、印刷を終了し、インキ壺洗浄が必要となった場合には、図5で説明したのと同様に、インキ壺側板2bをインキ元ロール3から離し、巻取り側フィルムロール19でカバーフィルム15を巻き上げて、カバーフィルム15のインキで汚れた部分をインキ壺2の外側に排出し、新たな部分をインキ壺2の内面上に位置させる。この時のカバーフィルムの巻き上げ量は、垂れたインキ24aで汚れた部分もインキ壺2の外側に排出されるように定めている。これにより、インキ汚れのない新たな部分がインキ壺2の内面上に位置することとなる。その後、インキ壺側板2bを移動させてインキ壺元ローラ3に押し付けることで、カバーフィルム15の両側のフラップ部15bを起こしてインキ壺側板2bの内面を覆う位置とすると共にその一部をインキ壺元ローラ3との間にはさみ込む。これにより、カバーフィルム15の新たな部分がインキ壺内面の全域を覆うようにセットされ、次の印刷に備える。以上のようにして、簡単にインキ壺洗浄を行うことができる。また、カバーフィルム15の巻き上げ及びインキ壺側板2bの移動を自動的に行うことで、インキ壺洗浄を自動的に行うことができる。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように本願第一の発明は、インキ壺の下方に延びているカバーフィルムをインキミスト防止カバーで保護する構成としたことにより、カバーフィルムの次回使用部分が印刷動作中にインキミストで汚されるということがなく、このため、インキ壺洗浄に当たってカバーフィルムを巻き上げて新たな部分をインキ壺内面に位置させた時に、その部分がインキで汚れているということがなく、インキ壺洗浄を良好に実施できるという効果を有している。
【0017】また、本願第二の発明は、インキ壺の底面下端から下方に延びているカバーフィルムの通路に折り返し部を設けたことにより、インキ壺から垂れたインキがカバーフィルムを伝って流下した時に、折り返し部でそれ以上の流下が阻止され、このため、垂れたインキで汚されるカバーフィルムを短い範囲に制限でき、インキ壺洗浄に当たって、その部分がインキ壺外に排出されるようカバーフィルムを巻き上げることで、カバーフィルムのインキ汚れのない部分でインキ壺内面を覆うことができ、インキ壺洗浄を良好に実施できるという効果を有している。
【0018】ここで、前記した折り返し部の下方にインキ受け皿を設けておくと、折り返し部まで垂れて来たインキがカバーフィルムから離れて落下したとしても、それを受け皿で受け止めることができ、下方のインキローラを汚すことがないという効果が得られる。
【0019】また、上記したインキミスト防止カバーとカバーフィルムの折り返し部とを併用することで、カバーフィルムの次回使用部分のインキ汚れを一層確実に防止でき、更に良好にインキ壺洗浄を行うことができるという効果が得られる。




 

 


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