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発明の名称 タイヤ用ゴム組成物およびそれをタイヤトレッドに用いた空気入タイヤ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−164051(P2001−164051A)
公開日 平成13年6月19日(2001.6.19)
出願番号 特願平11−346366
出願日 平成11年12月6日(1999.12.6)
代理人 【識別番号】100065226
【弁理士】
【氏名又は名称】朝日奈 宗太 (外1名)
【テーマコード(参考)】
4J002
【Fターム(参考)】
4J002 AC001 AC011 AC031 AC061 AC071 AC081 AC091 AC141 BB151 BB181 BB241 BC051 BD121 BL011 CH022 CK021 CP031 DA036 DA038 DJ017 DJ018 FB097 FB098 FB107 FB108 FB117 FB118 FB137 FB138 FB147 FB148 FB157 FB158 GN01 
発明者 太田 武
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ゴム成分100重量部に対して、シリカを含有するカーボンブラック5〜80重量部ならびにカーボンブラックおよび(または)シリカを、シリカを含有するカーボンブラックとカーボンブラックおよび(または)シリカとの合計量が40〜100重量部になるように配合し、かつアルキレンオキサイド構造を有する重合物を前記シリカを含有するカーボンブラックおよびシリカの合計量に対して2〜20重量%配合することを特徴とするタイヤ用ゴム組成物。
【請求項2】 シランカップリング剤を、前記シリカを含有するカーボンブラックおよびシリカの合計量に対して3〜10重量%含有する請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のタイヤ用ゴム組成物をタイヤトレッドに用いた空気入タイヤ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低燃費性で耐摩耗性が高く、かつ加工性の良好なタイヤ用ゴム組成物およびそれをタイヤトレッドに用いた空気入タイヤに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】最近の地球温暖化防止への意識の高まりにともない、自動車の低燃費化への要求も強くなってきている。この要求に答えるため、従来のカーボンブラックに代わり、低燃費性能とウエットグリップ性能の相反する性能のバランスがよいシリカをカーボンブラックに置き換えたタイヤが開発されている。
【0003】しかし、カーボンブラックの配合量を減じてシリカを配合するゴム組成物は、従来のカーボンブラック配合のゴム組成物に比べて耐摩耗性の低下が著しく、とくに過酷な条件下の耐摩耗性が劣るという難点がある。耐摩耗性低減を抑える対策の1つとして加硫促進剤の変更や増量を行なっているが、加硫後のゴム物性が変化してしまうなどの問題があり、充分ではない。他の対策として、カーボンブラックおよびシリカの両フィラーの特徴を併せ有つシリカを、カーボンブラックの表面に付着させたシリカ表面処理カーボンブラックが開発され、ゴム成分と配合したタイヤトレッド用ゴム組成物が開示されているが(特許第2788212号公報)、充分満足のいく性能は得られていない。
【0004】一方、特願平11−295758号明細書によれば、シリカとカーボンブラックが3次元的に混ざり合っているシリカ含有カーボンブラックを配合するタイヤトレッド用ゴム組成物は、前記の問題を克服することが可能であるが、その組成物の未加硫ゴムの加工性がわるく、改善の必要性がある。
【0005】特願平11−210831号明細書に記載のカーボンブラックとシリカとが3次元的に混ざり合っているシリカ含有カーボンブラックと特定のオルガノポリシロキサン化合物を配合したタイヤトレッド用ゴム組成物は、前記の問題を克服することが可能で、かつ未加硫ゴムの加工性も改善することが可能であるが、オルガノポリシロキサンは、化合物のコストが比較的高価であり、ゴム組成物のコストも上昇してしまうという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特願平11−295758号明細書に記載のシリカとカーボンブラックとが3次元的に混ざり合っているシリカ含有カーボンブラックを配合したゴム組成物は、その混練時の温度上昇が比較的大きいため、たとえばシリカとポリマーを結合させるカップリング剤として硫黄原子を含む化合物を用いる場合、加硫反応が開始するなどの問題が生じると考え鋭意研究を重ねた結果、カーボンブラックが3次元的に混ざり合っているシリカ含有カーボンブラックにアルキレンオキサイド構造を有する重合物を配合することにより、混練時の温度上昇を抑えることが可能であることを見出し、その結果、低燃費性能、耐摩耗性能をさらに向上させ、かつ加工性も良好で安価なタイヤトレッド用ゴム組成物を得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、ゴム成分100重量部(以下、部という)に対して、シリカを含有するカーボンブラック5〜80部ならびにカーボンブラックおよび(または)シリカを、シリカを含有するカーボンブラックとカーボンブラックおよび(または)シリカとの合計量が40〜100部になるように配合し、かつアルキレンオキサイド構造を有する重合物を前記シリカを含有するカーボンブラックおよびシリカの合計量に対して2〜20重量%(以下、%という)配合することを特徴とするタイヤ用ゴム組成物(請求項1)、シランカップリング剤を、前記シリカを含有するカーボンブラックおよびシリカの合計量に対して3〜10%含有する請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物(請求項2)、および請求項1または請求項2に記載のタイヤ用ゴム組成物をタイヤトレッドに用いた空気入タイヤ(請求項3)に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるゴム成分は、一般にタイヤ用ゴム組成物のゴム成分として使用されるものである限り、とくに限定なく使用することができる。
【0009】前記ゴム成分の具体例としては、たとえば天然ゴム(NR)、各種ブタジエンゴム(BR)、各種スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、ポリイソプレン(IR)、ブチルゴム(IIR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合ゴム、クロロブレンゴム、エチレン−プロピレン共重合ゴム、スチレン−イソプレン共重合ゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合ゴム、イソプレン−ブタジエン共重合ゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上をブレンドして用いてもよい。ブレンドする場合のブレンド比にもとくに限定はない。これらのうちでは、タイヤトレッド用として好適な耐摩耗性を得るなどの点から、NR、BR、SBR、IR、これらのブレンド物が好ましい。
【0010】本発明に使用されるシリカを含有するカーボンブラック(以下、シリカ含有カーボンと記す)は、前述のごとく、カーボンブラックとシリカとが1つの粒子内で3次元的に混ざり合っており、シリカおよびカーボンブラックが何れも粒子表面に露出しているものである。
【0011】前記カーボンブラックとシリカとが1つの粒子内で3次元的に混ざり合っている状態を図1に模式的に示す。図1中、1はカーボンブラック部、2はシリカ部を表わす。
【0012】シリカ含有カーボンブラックでは、カーボンブラック部とシリカ部とがともに粒子の表面に露出した部分を有しており、シリカ表面処理カーボンブラックのようにカーボンブラックのほとんどがシリカに覆われてしまうことがない。そのため、カーボンブラックを用いることによる特徴である、過酷な条件下でのタイヤの耐摩耗性をよくすることができる。また、シリカを含有するため、表面に存在する官能基の数(表面活性点)が通常のカーボンブラックより多くなり、結合剤を介してポリマーと結合しやすくなり、バウンドラバーも多くなり、ヒステリシスを低減させることができ、転がり抵抗の減少をはかることができる。この結果、耐摩耗性と転がり抵抗の両立をはかることができる。
【0013】シリカ含有カーボンブラックにおけるカーボンブラックとシリカとの割合は、カーボンブラックに対してシリカが0.1〜25%、さらには0.5〜10%、とくには2〜6%であるのがカーボンブラックとシリカの両者の長所がバランスよく発揮されるなどの点から好ましい。
【0014】シリカ含有カーボンブラックの製法にはとくに限定はないが、有機シロキサンを原料油と同時に反応させ、一段階で製造する方法が好ましい。前記好ましい製造方法については、たとえば国際公開第96/37547号パンフレットに詳しく開示されている。
【0015】本発明に使用されるカーボンブラックは、補強性を確保するために使用される成分である。
【0016】前記カーボンブラックとしては、たとえば汎用ゴムの配合に一般に用いられるものが使用される。
【0017】前記カーボンブラックの具体例としては、たとえばファーネスブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック、グラファイトなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0018】本発明に使用されるシリカも、補強性を確保するために使用される成分である。
【0019】前記シリカとしては、汎用ゴムの配合に一般に用いられるものが使用される。
【0020】前記シリカの比表面積にはとくに制限はないが、たとえばCTAB吸着比表面積(以下、CTABという)が100〜200m2/g、BETチッ素吸着比表面積(以下、BETという)が100〜250m2/gのものが使用される。
【0021】前記シリカの具体例としては、たとえば一般に補強剤として使用される乾式法ホワイトカーボン、湿式法ホワイトカーボン、コロイダルシリカ、およびたとえば特開昭62−62838号公報に開示されている沈降シリカなどがあげられる。具体的な商品としては、たとえばニプシルVN3(日本シリカ(株)製、CTAB 144m2/g、BET 210m2/g)、ウルトラシルVN3(デグッサ社製CTAB 165m2/g、BET 172m2/g)、ニプシルAQ(日本シリカ(株)製、CTAB 150m2/g、BET 227m2/g)、Z1115(ローディア社製、CTAB 103m2/g、BET 112m2/g)などがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0022】前記ゴム成分に対するシリカ含有カーボンブラックならびにカーボンブラックおよび(または)シリカの配合量は、ゴム成分100部に対してシリカ含有カーボンブラック5〜80部、さらには10〜70部、ならびにカーボンブラックおよび(または)シリカとシリカ含有カーボンブラックとの合計量が40〜100部、さらには45〜90部である。シリカ含有カーボンブラックの配合量が少なすぎる場合には、カーボンブラックおよび(または)シリカの配合量が多くなるため前記シリカ含有カーボンブラックを使用することによる効果が充分に得られず、多すぎる場合には、タイヤの転がり抵抗が大きくなる。また、カーボンブラックおよび(または)シリカとシリカ含有カーボンブラックとの合計量が少なすぎる場合には、耐摩耗性がおとり、多すぎる場合には、タイヤの転がり抵抗が大きくなる。
【0023】なお、カーボンブラックおよび(または)シリカとシリカ含有カーボンとの合計量は40〜100部であるが、シリカ含有カーボンが5〜80部であるため、カーボンブラックおよび(または)シリカの配合量が0である可能性もあるが、カーボンブラック使用量は5部以上であるのが、配合コストを抑える点から好ましく、シリカの使用量は5部以上であるのが転がり抵抗の点から好ましい。
【0024】本発明に使用されるアルキレンオキサイド構造を有する重合物(以下、AO重合物ともいう)は、配合することによりゴム組成物の粘度が低下し、加工性が向上するようにするために使用される成分である。
【0025】前記AO重合物には特別な限定はないが、分子中に占めるアルキレンオキサイド(以下、AOともいう)単位中の割合が80%以上、さらには90%以上で100%以下のものが好ましい。なお、AO単位が100%のものは、水またはAOに水が付加したアルキレングリコールを出発物質とし、該出発物質にAOが付加重合したものである。また、AO単位が100%未満のAO重合物とは、出発物質が1価のアルコール(たとえばメタノール、エタノールなど)や、2価のアルコールであってもAOに水が付加したものではないアルキレングリコール(たとえばヘキサメチレンジオールなど)やビスフェノールAなど、活性水素を有する他の化合物(たとえば3価以上のアルコール、アミンなど)にAOが付加したものである。
【0026】前記AOとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドが一般的であり、通常、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドが多く使用されている。
【0027】前記AO重合物の分子量としては、一般に200〜100000、さらには300〜10000、ことには400〜5000であるのが、ブリードや加工性ならびにゴム組成物中への分散のしやすさの点から好ましい。分子量が小さすぎると、AO重合物がゴム組成物からブリードしやすく、逆に大きすぎると高重合物であるためにゴム組成物中への分散が困難になり、また、結果としてゴム組成物の未加硫時の粘度が上昇し、加工性が低化する傾向が生じる。
【0028】前記AO重合物の具体例としては、たとえばポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合物、ポリエチレングリコールなどがあげられる。これらは一般に市販されており、容易に入手することができる。
【0029】前記AO重合物の使用量は、シリカ含有カーボンブラックおよびシリカの合計量に対して2〜20%、好ましくは3〜10%である。AO重合物の使用量が少なすぎる場合には、AO重合物を配合してもゴム組成物の粘度が充分低下せず、加工性が充分向上しない。一方、多すぎる場合には、配合量の割に効果が小さく、非経済的になる。
【0030】なお、AO重合物とシリカ含有カーボンブラックおよびAO重合物とシリカをそれぞれ別々に混合したものを混合する場合の前記AO重合物の使用量は、シリカ含有カーボンブラックに対して2〜10%、さらには3〜8%、シリカに対して4〜20%、さらには6〜16%であり、それらの合計量が前記シリカ含有カーボンブラックおよびシリカの合計量に対するAO重合物の使用量を満足する量である。AO重合物のシリカ含有カーボンブラックおよびシリカに対する使用量が少なすぎる場合には、いずれもゴム組成物の粘度が高くなり、加工性が悪化し、多すぎる場合には、いずれも配合量の割合に効果が小さく、非経済的になる。
【0031】前記シリカ含有カーボンブラックおよびシリカのそれぞれに対するAO重合物の使用割合は、およそシリカ含有カーボンブラックに対するAO重合物の使用割合が、シリカに対するAO重合物の使用割合の1/2と考えて使用すればよい。具体的に説明すると、シリカ含有カーボンブラック100部およびシリカ100部の混合物とAO重合物15部とを混合する場合、AO重合物のうちの5部がシリカ含有カーボンブラック用、10部がシリカ用として取り扱えばよい。
【0032】本発明のゴム成分、シリカ含有カーボンブラック、必要により使用されるカーボンブラックおよび(または)シリカならびにAO重合物を配合してなるタイヤ用ゴム組成物には、さらにシランカップリング剤を配合することによって、耐摩耗性、転がり抵抗などを改善することができる。
【0033】前記シランカップリング剤の具体例としては、たとえばビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビス−(3−[トリエトキシシリル]−プロピル)−テトラスルフェンなどがあげられる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらのうちではビス−(3−[トリエトキシシリル]−プロピル)−テトラスルフェンなどが好ましい。
【0034】前記シランカップリング剤の使用量は、シリカ含有カーボンブラックおよびシリカの合計量に対して3〜10%、さらには4〜8%である。シランカップリング剤のシリカ含有カーボンブラックおよびシリカに対する使用が少なすぎる場合には、耐摩耗性、転がり抵抗などの性能が低下する傾向が生じ、多すぎる場合には、多く用いた分性能がさらに向上するわけではなく、コストがアップする傾向にある。
【0035】なお、シランカップリング剤とシリカ含有カーボンブラックおよびシランカップリング剤とシリカをそれぞれ別々に混合せずに、シランカップリング剤とシリカ含有カーボンブラックおよびシリカの混合物とを混合する場合には、シリカ含有カーボンブラックに対するシランカップリング剤の使用割合は、シリカに対するシランカップリング剤の使用割合のおよそ1/2と考えて使用すればよい。
【0036】本発明の組成物には、前記成分に加えてタイヤ用ゴム組成物の製造に一般に使用される成分、添加剤を必要に応じて通常使用される量、配合・添加してもよい。前記成分、添加剤の具体例としては、たとえばプロセスオイル(パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル)、加硫剤(イオウ、塩化イオウ化合物、有機イオウ化合物など)、加硫促進剤(グアジニン系、アルデヒド−アミン系、アルデヒド−アンモニア系、チアゾール系、スルフェンアミド系、チオ尿素系、チウラム系、ジチオカルバメート系、ザンデート系の化合物など)、架橋剤(有機パーオキサイド化合物、アゾ化合物などのラジカル発生剤や、オキシム化合物、ニトロソ化合物、ポリアミン化合物など)、補強剤(ハイスチレン樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂など)、酸化防止剤ないし老化防止剤(ジフェニルアミン系、p−フェニレンジアミン系などのアミン誘導体、キノリン誘導体、ハイドロキノン誘導体、モノフェノール類、ジフェノール類、チオビスフェノール類、ヒンダードフェノール類、亜リン酸エステル類など)、ワックス、ステアリン酸、酸化亜鉛、軟化剤、充填剤、可塑剤などがあげられる。
【0037】また、本発明の組成物を使用して空気入タイヤを製造する場合、2輪用、乗用車用、重荷重車両用を問わずいずれの空気入タイヤの製造にも使用することができる。
【0038】本発明の組成物を使用する空気入タイヤのコンポーネントとしては、キャップトレッド、ベーストレッド、ベルト被覆ゴム、ケース被覆ゴム、サイドウォール、インナーライナー、チェーファー、ビードエイペックスなど、とくに限定はないが、好ましくはキャップトレッド、ベーストレッド、ベルト被覆ゴム、サイドウォール、より好ましくはキャップトレッド、ベーストレッド、サイドウォールに使用するのが、低燃費性、加工性の向上の点から好ましい。
【0039】
【実施例】つぎに本発明の組成物を実施例に基づいてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例および比較例で使用する原料を以下にまとめて示す。
【0040】[原料]
NR:一般的なRSS#3グレードSBR:日本ゼオン(株)製 NS116シリカ含有カーボンブラック:キャボット社製 CRX2000(N234カーボンブラックにシリカを4.7%含有、DBP 113cc/100g、CDBP 吸油量102cc/100gシリカ:デグッサ社製 ウルトラシルVN3カーボンブラック:昭和キャボット(株)製 昭和ブラックN351シランカップリング剤:デグッサ社製 Si69(ビス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)テトラスルフィド)
ポリエチレングリコール:三洋化成工業(株)製 PEG4000(分子量4000)
アロマチックオイル:出光興産(株)製 ダイアナプロセスPS32老化防止剤:精工化学(株)製 オゾノン6Cワックス:大内新興化学工業(株)製 サンノックワックスステアリン酸:日本油脂(株)製 桐酸化亜鉛:三井金属工業(株)製 酸化亜鉛2種硫黄:軽井沢硫黄(株)製 粉末硫黄加硫促進剤NS:大内新興化学工業(株)製 ノクセラーNS【0041】実施例1〜3および比較例1〜5表1に記載の主要成分を表1に記載の量配合し、さらに老化防止剤2部、ワックス1部、ステアリン酸2部、酸化亜鉛3部、アロマチックオイル5部を配合した組成物を、バンバリーにより約150℃で5分間混練した。得られた混練物に、硫黄1.7部、加硫促進剤1部を加えて2軸オープンロールにより80℃で5分間練りこんでタイヤトレッド用ゴム組成物を製造した。
【0042】得られたタイヤトレッド用ゴム組成物のムーニー粘度を測定した。また、この組成物を160℃で18分間加硫することにより加硫ゴムを得、耐摩耗性を評価した。さらに、前記タイヤトレッド用ゴム組成物を用いてタイヤのトレッド部を形成し、165℃、18分、19.6×106Pa(20kgf/cm2)の条件で加硫を行ない、185/65R14サイズの乗用車用タイヤを製造し、損失正接、転がり抵抗の評価を行なった。
【0043】結果を表1に示す。
【0044】(ムーニー粘度)JIS6300に準じて130℃で未加硫タイヤトレッド用ゴム組成物のムーニー粘度を測定した。結果を比較例1を100とした指数で示した。数字が大きいほど粘度が低く、加工性が良好であることを示す。
【0045】(耐摩耗性)タイヤトレッド用ゴム組成物から加硫ゴムを製造し、ランボーン摩耗試験機(岩本製作所(株)製)を用いて、表面回転速度50m/分、落砂量15g/分、スリップ率30%、負荷荷重2.5kgで摩耗試験を実施した。結果を、比較例1を100として指数で示した。指数が大きいほど耐摩耗性に優れる。
【0046】(損失正接(粘弾性試験))タイヤトレッド用ゴム組成物をトレッドに用いて165℃、18分、1.96×106Pa(20kgf/cm2)の条件で加硫を行ない、185/65R14サイズの乗用車用タイヤを製造した。得られたタイヤのトレッドから試験片を作成し、岩本製作所(株)製の粘弾性スペクトロメーターで周波数10Hz、動歪み1.0%の条件下で60℃の損失正接(tanδ)を測定した。数値が小さいほどtanδが低く性能が良好であり、低燃費化が可能であることを示している。
【0047】(転がり抵抗)損失正接の場合と同様にして製造したタイヤを用い、(株)神戸製鋼所製のドラム式転がり抵抗試験機により、速度80km/h、荷重3.4kN、内圧200kPaで走行させて転がり抵抗を測定した。結果を、比較例1を100とした指数で示した。指数が大きいほど転がり抵抗が低く、良好なことを示す。
【0048】
【表1】

【0049】実施例4〜6および比較例6〜14表2に記載の主要成分を表2に記載の量配合し、さらに老化防止剤2部、ワックス1部、ステアリン酸2部、酸化亜鉛3部を配合した組成物をバンバリーにより約150℃で5分間混練した。得られた混練物に、硫黄1部、加硫促進剤1.5部を加えて2軸オープンロールにより80℃で5分間練りこんでタイヤトレッド用ゴム組成物を製造した。
【0050】得られたタイヤトレッド用ゴム組成物のムーニー粘度を測定した。また、この組成物を150℃で45分間加硫することにより加硫ゴムを得、耐摩耗性を評価した。さらに、前記タイヤトレッド用ゴム組成物を用いてタイヤのトレッド部を形成し、165℃、18分、1.96×106Pa(20kgf/cm2)の条件で加硫を行ない、11R22.5サイズの重荷重車両用タイヤを製造し、損失正接、転がり抵抗の評価を行なった。
【0051】結果を表2に示す。
【0052】(ムーニー粘度)JIS6300に準じて130℃で未加硫タイヤトレッド用ゴム組成物のムーニー粘度を測定した。結果を比較例6を100とした指数で示した。数字が大きいほど粘度が低く、加工性が良好であることを示す。
【0053】(耐摩耗性)タイヤトレッド用ゴム組成物から加硫ゴムを製造し、ランボーン摩耗試験機(岩本製作所(株)製)を用いて、表面回転速度50m/分、落砂量15g/分、スリップ率30%、負荷荷重5.0kgで摩耗試験を実施した。結果を、比較例6を100として指数で示した。指数が大きいほど耐摩耗性に優れる。
【0054】(損失正接(粘弾性試験))タイヤトレッド用ゴム組成物をトレッドに用いて150℃、45分、1.96×106Pa(20kgf/cm2)の条件で加硫を行ない、11R22.5サイズのトラック用タイヤを製造した。得られたタイヤのトレッドから試験片を作成し、岩本製作所(株)製の粘弾性スペクトロメーターで周波数10Hz、動歪み1.0%の条件下で60℃の損失正接(tanδ)を測定した。数値が小さいほどtanδが低く性能が良好であり、低燃費化が可能であることを示している。
【0055】(転がり抵抗)損失正接の場合と同様にして製造したタイヤを用い、(株)神戸製鋼所製のドラム式転がり抵抗試験機により、速度80km/h、荷重30kN、内圧800kPaで走行させて転がり抵抗を測定した。比較例6を100とした指数で示し、指数が大きいほど転がり抵抗が低く、良好なことを示す。
【0056】
【表2】

【0057】表1、表2の結果から、シリカ含有カーボンブラックを添加することにより、耐摩耗性と転がり抵抗との性能のバランスをはかることができるが、加工性がわるいことがわかる。しかし、さらに適正量のポリエチレングリコールを添加することにより、加工性の改善をはかることができることがわかる。
【0058】
【発明の効果】本発明の組成物を、とくにタイヤトレッドに用いると、低燃費性で耐摩耗性が良好で、かつ加工性が良好な空気入タイヤを製造することができる。




 

 


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