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発明の名称 浄化装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−25783(P2001−25783A)
公開日 平成13年1月30日(2001.1.30)
出願番号 特願平11−196931
出願日 平成11年7月12日(1999.7.12)
代理人
発明者 河瀬 富春
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 上下方向に沿って内側に形成した中空を浄化槽とし、外側周辺を外気槽とする側壁部材と、外部から汚水が注水される注水口を有し浄化槽の上端に着脱自在である上蓋部材と、外部へ浄水を排水する排水口を有し浄化槽の下端に着脱自在である下蓋部材と、注水された汚水を透過したのち下方向へ落下させるよう浄化槽の上側部位に張設された上仕切部材と、得られた浄水を透過したのち下方向へ落下させるよう浄化槽の下側部位に張設された下仕切部材と、前記側壁部材及び前記上仕切部材並びに前記下仕切部材に囲まれて形成された空間に配置され、発生した好気性微生物の浄化作用に基づき汚水を濾過する濾過部材と、外気槽から浄化槽に向けて下るよう傾斜して前記側壁部材に形成された複数の酸素補給口と、前記酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給量を調節する調節部材とを具備し、前記調節部材は、予め定められた制御プロセスに則し自動にて又は手動にて、各酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給量を調節する設定であることを特徴とする浄化装置。
【請求項2】 上記酸素補給口の傾斜角は、水平面に対して30゜以上60゜以下の範囲の値に設定されていることを特徴とする請求項1記載の浄化装置。
【請求項3】 上記浄化槽内での汚水の流れの停滞を検出するための検出部材を有し、浄化槽内で汚水の流れの停滞が発生した旨の検出結果が前記検出部材から得られた際には、各酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給が調節部材により遮断される設定であることを特徴とする請求項1記載の浄化装置。
【請求項4】 上記調節部材は、所定方向にスライドすることにより、各酸素補給口における側壁部材の外側の開口部を開閉自在であるスライド式の外蓋部材であることを特徴とする請求項1記載の浄化装置。
【請求項5】 上下方向に沿って内側に形成した中空を外気槽とする内側側壁部材と、上下方向に沿って内側に形成した中空に配置された前記内側側壁部材との間に形成した空間を浄化槽とし、外側周辺を外気槽とする外側側壁部材と、外部から汚水が注水される注水口を有し浄化槽の上端に着脱自在である上蓋部材と、外部へ浄水を排水する排水口を有し浄化槽の下端に着脱自在である下蓋部材と、注水された汚水を透過したのち下方向へ落下させるよう浄化槽の上側部位に張設された上仕切部材と、得られた浄水を透過したのち下方向へ落下させるよう浄化槽の下側部位に張設された下仕切部材と、前記内側側壁部材並びに前記外側側壁部材及び前記上仕切部材並びに前記下仕切部材に囲まれて形成された空間に配置され、発生した好気性微生物の浄化作用に基づき汚水を濾過する濾過部材と、外気槽から浄化槽に向けて下るよう傾斜して前記内側側壁部材及び前記外側側壁部材のうちの少なくとも一方の部材に形成された複数の酸素補給口と、前記酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給量を調節する調節部材とを具備し、前記調節部材は、予め定められた制御プロセスに則し自動にて又は手動にて、各酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給量を調節する設定であるを具備することを特徴とする浄化装置。
【請求項6】 上記酸素補給口の傾斜角は、水平面に対して30゜以上60゜以下の範囲の値に設定されていることを特徴とする請求項5記載の浄化装置。
【請求項7】 上記浄化槽内での汚水の流れの停滞を検出するための検出部材を有し、浄化槽内で汚水の流れの停滞が発生した旨の検出結果が前記検出部材から得られた際には、各酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給が調節部材により遮断される設定であることを特徴とする請求項5記載の浄化装置。
【請求項8】 上記酸素補給口は、内側側壁部材に形成され、調節部材は、所定方向にスライドすることにより、各酸素補給口における前記内側側壁部材の外側の開口部を開閉自在であるスライド式の内蓋部材であることを特徴とする請求項5記載の浄化装置。
【請求項9】 上記酸素補給口は、外側側壁部材に形成され、調節部材は、所定方向にスライドすることにより、各酸素補給口における前記外側側壁部材の外側の開口部を開閉自在であるスライド式の外蓋部材であることを特徴とする請求項5記載の浄化装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚水を浄化する浄化装置に係り、特に、好気性微生物が発生した濾過部材中に汚水を通過させながら、好気性微生物の浄化作用に基づき浄化処理が行われる浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の浄化装置にあっては、円筒状等の側壁部材に囲まれた中空を浄化槽とし、汚水を自重により濾過部材中に通過させながら、濾過部材に発生した好気性微生物の浄化作用に基づき浄水に変えたのち、浄水を外部へ排水する構造が一般的である。
【0003】好気性微生物は、浄化作用を汚水に施す際に酸素を必要とするために、従来の浄化装置にあっては、浄化槽の上側部位に仕切板を張設し、濾過部材の上部が空気に触れる、或いは、側壁部材と濾過部材との隙間を充分に採る構造とすることにより、好気性微生物の酸素不足が防がれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、好気性微生物の浄化作用に基づき汚水を浄化する浄化装置にあっては、好気性微生物の酸素不足防止の観点から、好気性微生物の浄化作用として最大限の効率が求められる。
【0005】しかしながら、従来における浄化装置にあっては、好気性微生物の浄化作用を最大限の効率とするには、仕切板又は側壁部材と濾過部材との隙間の設定値に限度があり、以て、浄化槽の大きさや形状の制限が避けられないという問題があった。
【0006】そこで、近年にあっては、浄化槽の大型化や形状の多様化の要望に応えるために、濾過部材中に発生した好気性微生物に空気を送風するファン等の送風機構を備えた浄化装置が提案され、具現化されている。
【0007】しかしながら、送風機構が設けられた近年の浄化装置にあっては、浄化槽の大きさや形状が無制限となる代わりに、送風機構を備えることによる浄化装置の構造複雑化やコストアップを要するという問題があった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みて為されたものであり、好気性微生物の浄化作用として最大限の効率を得ることができると共に、構造複雑化やコストアップを招くことなく浄化槽の大型化や形状の多様化の要望に応えることができる浄化装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明に係る浄化装置は、上下方向に沿って内側に形成した中空を浄化槽とし、外側周辺を外気槽とする側壁部材と、外部から汚水が注水される注水口を有し浄化槽の上端に着脱自在である上蓋部材と、外部へ浄水を排水する排水口を有し浄化槽の下端に着脱自在である下蓋部材と、注水された汚水を透過したのち下方向へ落下させるよう浄化槽の上側部位に張設された上仕切部材と、得られた浄水を透過したのち下方向へ落下させるよう浄化槽の下側部位に張設された下仕切部材と、前記側壁部材及び前記上仕切部材並びに前記下仕切部材に囲まれて形成された空間に配置され、発生した好気性微生物の浄化作用に基づき汚水を濾過する濾過部材と、外気槽から浄化槽に向けて下るよう傾斜して前記側壁部材に形成された複数の酸素補給口と、前記酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給量を調節する調節部材とを具備し、前記調節部材は、予め定められた制御プロセスに則し自動にて又は手動にて、各酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給量を調節する設定であることを特徴とする。
【0010】即ち、上蓋部材の注水口を介して外部から注水された汚水は、自重により上仕切部材上に落下し上仕切部材を透過したのち下方向へ落下する。
【0011】次に、上仕切部材を透過した汚水は、自重により落下し濾過部材中を通過しながら、濾過部材に発生した好気性微生物の浄化作用に基づき濾過される。
【0012】同時に、調節部材が、予め定められた制御プロセスに則し自動にて又は手動にて、汚水の落下に伴い外気槽から浄化槽への空気の流れを各酸素補給口で生じさせ、各酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給量を調節する。
【0013】そして、好気性微生物の浄化作用により得られた浄水は、自重により下仕切部材上に落下し下仕切部材を透過したのち下方向へ落下し、以て、下蓋部材の排水口を介して外部へ排水される。
【0014】従って、外気槽から浄化槽に向けて下るよう傾斜した酸素補給口を側壁部材に複数形成するという簡単な構造により、好気性微生物の浄化作用として最大限の効率を得ることができると共に、構造複雑化やコストアップを招くことなく浄化槽の大型化や形状の多様化の要望に応えることができると共に、濾過部材中に発生した好気性微生物に適宜充分量の酸素を補給することもできる。
【0015】又、本発明に係る浄化装置においては、酸素補給口の傾斜角は、水平面に対して30゜以上60゜以下の範囲の値に設定されていることが望ましい。
【0016】即ち、酸素補給口の傾斜角が水平面に対して30゜以上60゜以下の範囲の値に設定されているので、各酸素補給口における酸素補給として最大限の効率を得ることができると共に、外気槽から浄化槽に酸素を吸引する能力が弱まり、濾過処理中の汚水が浄化槽から外気槽へと逆流するのを予防することができる。
【0017】更に、本発明に係る浄化装置においては、浄化槽内での汚水の流れの停滞を検出するための検出部材を有し、浄化槽内で汚水の流れの停滞が発生した旨の検出結果が前記検出部材から得られた際には、各酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給が調節部材により遮断される設定とすることが可能である。
【0018】即ち、浄化槽内での汚水の流れが停滞している旨の検出結果が検出部材から得られた際には、各酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給が調節部材により遮断されるので、浄化槽内に停滞した汚水が各酸素補給口を介して浄化槽から外気槽へと逆流するのを確実に防ぐことができる。
【0019】又、本発明に係る浄化装置においては、調節部材は、所定方向にスライドすることにより、各酸素補給口における側壁部材の外側の開口部を開閉自在であるスライド式の外蓋部材とすることが可能である。
【0020】即ち、予め定められた制御プロセスに則し自動にて又は手動にてスライド式の外蓋部材のスライド量が制御されて、各酸素補給口における酸素補給量が調節されるという簡単な構造により、濾過部材中に発生した好気性微生物に適宜充分量の酸素を補給することができる。
【0021】更に、本発明に係る浄化装置においては、上下方向に沿って内側に形成した中空を外気槽とする内側側壁部材と、上下方向に沿って内側に形成した中空に配置された前記内側側壁部材との間に形成した空間を浄化槽とし、外側周辺を外気槽とする外側側壁部材と、外部から汚水が注水される注水口を有し浄化槽の上端に着脱自在である上蓋部材と、外部へ浄水を排水する排水口を有し浄化槽の下端に着脱自在である下蓋部材と、注水された汚水を透過したのち下方向へ落下させるよう浄化槽の上側部位に張設された上仕切部材と、得られた浄水を透過したのち下方向へ落下させるよう浄化槽の下側部位に張設された下仕切部材と、前記内側側壁部材並びに前記外側側壁部材及び前記上仕切部材並びに前記下仕切部材に囲まれて形成された空間に配置され、発生した好気性微生物の浄化作用に基づき汚水を濾過する濾過部材と、外気槽から浄化槽に向けて下るよう傾斜して前記内側側壁部材及び前記外側側壁部材のうちの少なくとも一方の部材に形成された複数の酸素補給口と、前記酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給量を調節する調節部材とを具備し、前記調節部材は、予め定められた制御プロセスに則し自動にて又は手動にて、各酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給量を調節する設定であることを特徴とする。
【0022】即ち、上蓋部材の注水口を介して外部から注水された汚水は、自重により上仕切部材上に落下し上仕切部材を透過したのち下方向へ落下する。
【0023】次に、上仕切部材を透過した汚水は、自重により落下し濾過部材中を通過しながら、濾過部材に発生した好気性微生物の浄化作用に基づき濾過される。
【0024】同時に、調節部材が、予め定められた制御プロセスに則し自動にて又は手動にて、汚水の落下に伴い外気槽から浄化槽への空気の流れを各酸素補給口で生じさせ、各酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給量を調節する。
【0025】そして、好気性微生物の浄化作用により得られた浄水は、自重により下仕切部材上に落下し下仕切部材を透過したのち下方向へ落下し、以て、下蓋部材の排水口を介して外部へ排水される。
【0026】従って、外気槽から浄化槽に向けて下るよう傾斜した酸素補給口を内側側壁部材又は外側側壁部材のうちの少なくとも一方の部材に複数形成するという簡単な構造により、好気性微生物の浄化作用として最大限の効率を得ることができると共に、構造複雑化やコストアップを招くことなく浄化槽の大型化や形状の多様化の要望に応えることができると共に、濾過部材中に発生した好気性微生物に適宜充分量の酸素を補給することもできる。
【0027】又、外気槽から浄化槽に向けて下るよう傾斜した酸素補給口を内側側壁部材及び外側側壁部材の両方に複数形成する構造とする場合には、内側側壁部材に形成された各酸素補給口及び外側側壁部材に形成された各酸素補給口の両酸素補給口を介して、濾過部材中に発生した好気性微生物に酸素が補給される。
【0028】従って、濾過部材中に発生した好気性微生物の浄化作用の効率を高めることができ、以て、汚水から浄水への浄化程度の向上を図ることができる。
【0029】又、本発明に係る浄化装置においては、酸素補給口の傾斜角は、水平面に対して30゜以上60゜以下の範囲の値に設定されていることが望ましい。
【0030】即ち、酸素補給口の傾斜角が水平面に対して30゜以上60゜以下の範囲の値に設定されているので、各酸素補給口における酸素補給として最大限の効率を得ることができると共に、外気槽から浄化槽に酸素を吸引する能力が弱まり、濾過処理中の汚水が浄化槽から外気槽へと逆流するのを予防することができる。
【0031】更に、本発明に係る浄化装置においては、浄化槽内での汚水の流れの停滞を検出するための検出部材を有し、浄化槽内で汚水の流れの停滞が発生した旨の検出結果が前記検出部材から得られた際には、各酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給が調節部材により遮断される設定とすることが可能である。
【0032】即ち、浄化槽内での汚水の流れが停滞している旨の検出結果が検出部材から得られた際には、各酸素補給口を介する外気槽から浄化槽への酸素補給が調節部材により遮断されるので、浄化槽内に停滞した汚水が各酸素補給口を介して浄化槽から外気槽へと逆流するのを確実に防ぐことができる。
【0033】更に、本発明に係る浄化装置においては、酸素補給口は、内側側壁部材に形成され、調節部材は、所定方向にスライドすることにより、各酸素補給口における前記内側側壁部材の外側の開口部を開閉自在であるスライド式の内蓋部材とすることが可能である。
【0034】即ち、予め定められた制御プロセスに則し自動にて又は手動にてスライド式の内蓋部材のスライド量が制御されて、各酸素補給口における酸素補給量が調節されるという簡単な構造により、濾過部材中に発生した好気性微生物に適宜充分量の酸素を補給することができる。
【0035】又、本発明に係る浄化装置においては、酸素補給口は、外側側壁部材に形成され、調節部材は、所定方向にスライドすることにより、各酸素補給口における前記内側側壁部材の外側の開口部を開閉自在であるスライド式の外蓋部材とすることが可能である。
【0036】即ち、予め定められた制御プロセスに則し自動にて又は手動にてスライド式の外蓋部材のスライド量が制御されて、各酸素補給口における酸素補給量が調節されるという簡単な構造により、濾過部材中に発生した好気性微生物に適宜充分量の酸素を補給することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下の添付図面に基づき本発明の実施形態の一例に関して説明する。
【0038】図1は、本実施形態に係る浄化装置の概略構成を示す模式的縦断面図である。
【0039】即ち、本実施形態にあっては、図1に示すように、円筒状の中空が内側に形成された内側側壁部材1と、内側に形成された円筒状の中空に内側側壁部材1が配置された外側側壁部材2との間に形成された空間が浄化槽3に採用されている。
【0040】従って、本実施形態に係る浄化装置は、内側側壁部材1の内側に形成された円筒状の中空と、外側内側側壁部材2の外側周辺とが外気槽4,4として機能する構造が採用されている。
【0041】浄化槽3は、外部から汚水が注水される注水口5が設けられた上蓋部材6を上端にて着脱自在に支持すると共に、外部へ浄水を排水する排水口7が設けられた下蓋部材8を下端にて着脱自在に支持するようになっている。
【0042】即ち、本実施形態にあっては、汚水補給源たる水槽(図示せず)の汚水が、ポンプ機能を備えたパイプ(図示せず)を伝い上蓋部材6の注水口5に注水され、得られた浄水が、下蓋部材8の排水口7からポンプ機能を備えた別のパイプ(図示せず)を伝い水槽に排水されるようになっている。
【0043】下蓋部材8は、浄化槽内における汚水の停滞を検出する検出部材たる水流計9が排水口7に直接設置されている。
【0044】即ち、本実施形態にあっては、排水口7における浄水の排水量を水流計9が計測し、得られた計測結果に基づき浄化槽内における汚水停滞の発生の如何が決定される設定とされている。
【0045】又、浄化槽3は、浄化槽3の上側部位に張設された上仕切部材10、浄化槽3の下側部位に張設された下仕切部材11、内側側壁部材1及び外側側壁部材2に囲まれて形成された空間に濾過部材12が配置されている。
【0046】上仕切部材10は、上蓋部材6の注水口5を介して補給された汚水を透過したのち、紙面下方向に向けて汚水を一様に滴下可能とする旨の表面処理等が施されており、一方、下仕切部材11は、落下してきた浄水を透過したのち、紙面下方向に向けて汚水を一様に滴下可能とする旨の表面処理等が施されている。
【0047】内側側壁部材1は、外気槽4から浄化槽3に向けて下るよう傾斜した酸素補給口13が複数形成されており、内側側壁部材1の周方向に対してスライド自在な内蓋部材たるスライド部材14により内側側壁部材1の外面が覆われている。
【0048】尚、各酸素補給口13における酸素補給として最大限の効率を得るには、各酸素補給口13の傾斜角は、本実施形態にあっては、紙面水平方向に対して30゜以上60゜以下の範囲の値に設定されることが望ましい。
【0049】即ち、各酸素補給口13が紙面水平方向に対して為す傾斜角が0゜に近づくに連れて、外気槽4から浄化槽3に酸素を吸引する能力が弱まり、濾過処理中の汚水が浄化槽3から外気槽4へと逆流する虞れがあるからである。
【0050】スライド部材14は、図2に示すように、一面から他面に貫通した貫通口15が、酸素補給口13と同数形成されており、各貫通口15の形成位置は、スライド部材14を内側側壁部材1の外面における基準位置に装着した際に、各々に応じた酸素補給口13に連結される位置に設定されている。
【0051】尚、図2は、内側側壁部材1及びスライド部材14の対応関係を説明する模式的概略図である。
【0052】即ち、本実施形態にあっては、予め定められた制御プロセスに則し自動的にスライド部材14のスライド量が制御される設定に採られており、以て、スライド部材14のスライド量の制御を介して、各酸素補給口13における酸素補給量が調節されることとなる。
【0053】又、本実施形態にあっては、浄化槽内に汚水の停滞が発生した旨の検出結果が水流計9から得られた際には、スライド部材14が各酸素補給口13における内側側壁部材1の外側の開口部13Aを閉じるようスライド部材14がスライドされる旨の設定にも採られている。
【0054】一方、外側側壁部材2は、外気槽4から浄化槽3に向けて下るよう傾斜した酸素補給口16が複数形成されており、外側側壁部材2の周方向に対してスライド自在な外蓋部材たるスライド部材17により外側側壁部材2の外面が覆われている。
【0055】尚、各酸素補給口16における酸素補給として最大限の効率を得るには、各酸素補給口16の傾斜角は、本実施形態にあっては、内側側壁部材1の各酸素補給口13の場合と同様に、紙面水平方向に対して30゜以上60゜以下の範囲の値に設定されることが望ましい。
【0056】スライド部材17は、図3に示すように、一面から他面に貫通した貫通口18が、酸素補給口16と同数形成されており、各貫通口18の形成位置は、スライド部材17を外側側壁部材2の外面における基準位置に装着した際に、各々に応じた酸素補給口16に連結される位置に設定されている。
【0057】尚、図3は、外側側壁部材2及びスライド部材17の対応関係を説明する模式的概略図である。
【0058】即ち、本実施形態にあっては、予め定められた制御プロセスに則し自動的にスライド部材17のスライド量が制御される設定に採られており、以て、スライド部材17のスライド量の制御を介して、各酸素補給口16における酸素補給量が調節されることとなる。
【0059】又、本実施形態にあっては、内側側壁部材1の各酸素補給口13と同様に、浄化槽内に汚水の停滞が発生した旨の検出結果が水流計9から得られた際には、スライド部材17が各酸素補給口16における外側側壁部材2の外側の開口部16Aを閉じるようスライド部材17がスライドされる旨の設定にも採られている。
【0060】次に、本実施形態に係る浄化装置の浄化処理プロセスに関して説明する。
【0061】先ず、水槽(図示せず)の汚水が、ポンプ機能を備えたパイプ(図示せず)を伝い上蓋部材6の注水口5に注水され、汚水は自重により上仕切部材上に落下する。
【0062】次に、汚水は、上仕切部材10を透過したのち自重により下方向へ一様に滴下し濾過部材中を浸透する。
【0063】濾過部材中には浄化作用を有する好気性微生物が発生しており、好気性微生物は、酸素を補給されることにより、自信の浄化作用を活性化する性質を有している。
【0064】本実施形態にあっては、汚水が濾過部材12を通過中に生じた汚水の流れに基づき、各酸素補給口を介する外気槽4から浄化槽3に向けての空気の流れが生じ、以て、濾過部材中の好気性微生物に酸素が各酸素補給口13,16を介して補給される。
【0065】又、本実施形態にあっては、予め定められた制御プロセスに則し自動的にスライド部材14,17のスライド量が制御されることにより、各酸素補給口13,16における酸素補給量が適宜調節される。
【0066】更に、本実施形態にあっては、上仕切部材10及び濾過部材12の間に所定の隙間が形成されており、この隙間においても濾過部材中の好気性微生物に酸素が補給される。
【0067】そして、汚水は、濾過部材中を通過中に亘り、酸素補給により活性化した好気性微生物から浄化作用を施され汚物等を濾過されたのち、浄水として下仕切部材上に落下する。
【0068】従って、得られた浄水は、下仕切部材11を透過したのち下方向へ一様に滴下し、以て、下蓋部材8の排水口7を介して水槽へ排水される。
【0069】一方、汚水の濾過処理中に浄化槽内にて汚水の停滞が発生した際には、水流計9が、下蓋部材8の排水口7から排水される浄水量を計測し、得られた計測結果に基づき汚水停滞発生の旨の検出結果が出力される。
【0070】そして、スライド部材14がスライドして、各酸素補給口13における内側側壁部材1の外側の開口部13Aが閉じられると共に、スライド部材17がスライドして、各酸素補給口16における外側側壁部材1の外側の開口部16Aが閉じられる。
【0071】故に、本実施形態にあっては、内側側壁部材1及び外側側壁部材2の両方に複数の酸素補給口13,16が形成された構造であるので、好気性微生物の浄化作用として最大限の効率を得ることができると共に、構造複雑化やコストアップを招くことなく浄化槽3の大型化や形状の多様化の要望に応えることができる。
【0072】又、本実施形態にあっては、内側側壁部材1及び外側側壁部材2の両方に複数の酸素補給口13,16が形成された構造であるので、濾過部材中に発生した好気性微生物の浄化作用の効率を高めることもでき、以て、汚水から浄水への浄化程度の向上が図られる。
【0073】更に、本実施形態にあっては、酸素補給口13,16の傾斜角は、紙面水平方向に対して30゜以上60゜以下の範囲の値に設定されているので、各酸素補給口13,16における酸素補給として最大限の効率を得ることができると共に、外気槽4から浄化槽3に酸素を吸引する能力が弱まり、濾過処理中の汚水が浄化槽3から外気槽4へと逆流するのを予防することができる。
【0074】又、本実施形態にあっては、予め定められた制御プロセスに則し自動的に各スライド部材14,17の各々のスライド量が制御されることにより、各酸素補給口13,16における酸素補給量が適宜調節されるので、濾過部材中に発生した好気性微生物に適宜充分量の酸素を補給することができる。
【0075】又、本実施形態にあっては、水流計9が計測した排水口7における浄水の排水量に基づき、浄化槽内での汚水の流れの停滞が検出され、汚水停滞発生の旨の検出結果が得られた際には、各酸素補給口13における内側側壁部材1の外側の開口部13Aがスライド部材14により閉じられ、各酸素補給口16における内側側壁部材2の外側の開口部16Aがスライド部材17により閉じられる設定であるので、浄化槽内に停滞した汚水が各酸素補給口13,16を介して浄化槽3から外気槽4へと逆流するのを確実に防ぐことができる。
【0076】尚、本実施形態にあっては、内側側壁部材1及び外側側壁部材2の両方に複数の酸素補給口13,16が形成され、内側側壁部材1及び外側側壁部材2の各外面に対して各スライド部材14,17がスライド自在に設置された構造を採用したが、内側側壁部材及び外側側壁部材のうちの少なくとも一方の部材に複数の酸素補給口が形成され、内側側壁部材及び外側側壁部材のうちの複数の酸素補給口が形成された部材の外面に対してスライド部材がスライド自在に設置される構造であれば、本実施形態に匹敵する効果を得ることができるのは言うまでもない。
【0077】又、本実施形態にあっては、予め設定された制御プロセスに則し自動的に各酸素補給口13,16における酸素補給量が調整される設定としたが、使用者が、水流計9の検出結果に基づき、手動にて各酸素補給口13,16における酸素補給量を調節する設定であっても良いことは言うまでもない。
【0078】更に、本実施形態にあっては、浄化槽内にて汚水の停滞が発生した旨の検出結果が水流計9から得られた際には、スライド部材14が自動的にスライドして各酸素補給口13における内側側壁部材1の外側の開口部13Aを閉じ、又、スライド部材17が自動的にスライドして各酸素補給口16における外側側壁部材2の外側の開口部16Aを閉じる設定としたが、使用者が、水流計9の検出結果に基づき、手動にてスライド部材14,17をスライドさせる設定であっても良いことは言うまでもない。
【0079】又、本実施形態にあっては、水流計9が検出部材として採用されているが、レベルゲージ、圧力計又は水位計を検出部材として採用し、浄化装置における各々に応じた位置に設置して、浄化槽内の汚水の停滞を検出する設定とすることにより、本実施形態と同様の効果を得ることができるのは言うまでもない。
【0080】更に、本実施形態にあっては、スライド部材が各酸素補給口における内側側壁部材の外側の開口部を開閉し、又、スライド部材が各酸素補給口における外側側壁部材の外側の開口部を開閉する設定としたが、各酸素補給口の総数が少ない構造である場合には、バルブ等の調整弁を代用可能であることは言うまでもない。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、好気性微生物の浄化作用として最大限の効率を得ることができると共に、構造複雑化やコストアップを招くことなく浄化槽の大型化や形状の多様化の要望に応えることができる。




 

 


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