米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 化学;冶金 -> 東陶機器株式会社

発明の名称 光触媒性親水性コーティング組成物及び該組成物を用いた光触媒性親水性複合材の製造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−64582(P2001−64582A)
公開日 平成13年3月13日(2001.3.13)
出願番号 特願平11−241278
出願日 平成11年8月27日(1999.8.27)
代理人
発明者 高橋 一雄 / 下吹越 光秀 / 千國 真 / 武田 宏二 / 島井 曜
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 光触媒性粒子と水性アクリル変性シリコン樹脂とを含む水性光触媒性親水性コーティング組成物。
【請求項2】 前記水性光触媒性親水性コーティング組成物が、さらにテトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物を含むことを特徴とする請求項1記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物。
【請求項3】 前記水性光触媒性親水性コーティング組成物が、さらに紫外線吸収剤を含むこと特徴とする請求項1または2記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物。
【請求項4】 前記水性光触媒性親水性コーティング組成物にさらに着色剤を含むことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物。
【請求項5】 前記光触媒性粒子が二酸化チタンであることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物。
【請求項6】 前記水性光触媒性親水性コーティング組成物において光触媒粒子の含有率が0.05〜6.5重量%の間であり、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が20.0〜99.5重量%の間であることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物。
【請求項7】 前記水性光触媒性親水性コーティング組成物の光触媒粒子の含有率が0.05〜6.5重量%の間であり、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が20.0〜99.5重量%の間であり、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物の含有率が20.0〜99.5重量%の間であることを特徴とする請求項2ないし5いずれか1項記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物。
【請求項8】 前記水性光触媒性親水性コーティング組成物の光触媒粒子の含有率が0.05〜6.5重量%の間であり、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が20.0〜99.5重量%の間であり、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物カの含有率が20.0〜99.5重量%の間であり、紫外線吸収剤の含有率が0.05〜20.0重量%の間であることを特徴とする請求項3ないし5いずれか1項記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物。
【請求項9】 前記水性光触媒性親水性コーティング組成物の光触媒粒子の含有率が0.05〜6.5重量%の間であり、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が20.0〜99.5重量%の間であり、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物の含有率が20.0〜99.5重量%の間であり、紫外線吸収剤の含有率が0.05〜20.0重量%の間であり、着色剤の含有率が0.1〜10.0重量%であることを特徴とする請求項4又は5記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物。
【請求項10】 水性アクリル変性シリコン樹脂と、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物又はその部分縮合物を含む水性樹脂コーティング組成物。
【請求項11】 前記水性樹脂コーティング組成物にさらに紫外線吸収剤を含むことを特徴とする請求項10記載の水性樹脂コーティング組成物。
【請求項12】 前記水性樹脂コーティング組成物にさらに着色剤を含むことを特徴とする請求項10又は11記載の水性樹脂コーティング組成物。
【請求項13】 前記水性樹脂コーティング組成物の、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が27.0〜99.5重量%の間であることを特徴とする請求項10乃至12いずれか1項記載の水性樹脂コーティング組成物。
【請求項14】 前記水性樹脂コーティング組成物の、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が27.0〜99.5重量%の間であり、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物の含有率が0.5〜73.0重量%の間であることを特徴とする請求項10乃至12いずれか1項記載の水性樹脂コーティング組成物。
【請求項15】 前記水性樹脂コーティング組成物の、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が27.0〜99.5重量%の間であり、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物の含有率が0.5〜73.0重量%の間であり、紫外線吸収剤の含有率が0.05〜20.0重量%の間であることを特徴とする請求項11又は12記載の水性樹脂コーティング組成物。
【請求項16】 前記水性樹脂コーティング組成物の、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が27.0〜99.5重量%の間であり、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物の含有率が0.5〜73.0重量%の間であり、紫外線吸収剤の含有率が0.05〜20.0重量%の間であり、着色剤の含有率が0.1〜10.0重量%の間であることを特徴とする請求項12記載の水性樹脂コーティング組成物。
【請求項17】 基材を準備する工程と、該基材の表面に水性樹脂コーティング組成物を塗布し、水性アクリル変性シリコン樹脂層を形成する工程と、該樹脂層の表面に水性光触媒性コーティング組成物を塗布し、該光触媒性材料の光励起に応じて親水性を呈する表面層を形成する工程を有する光触媒性親水性複合材の製造方法。
【請求項18】 前記水性光触媒性コーティング組成物は、請求項1乃至9いずれか1項記載の水性光触媒性コーティング組成物である、請求項17記載の光触媒性親水性複合材の製造方法。
【請求項19】 前記水性樹脂コーティング組成物は、請求項10乃至16いずれか1項記載の水性樹脂コーティング組成物である、請求項17又は18記載の光触媒性親水性複合材の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部材表面を高度の親水性になし、かつ維持する技術に関する。より詳しくは、本発明は、鏡、レンズ、ガラス、プリズムその他の透明部材の表面を高度に親水化することにより、部材の曇りや水滴形成を防止する防曇技術に関する。本発明は、また、建物や窓ガラスや機械装置や物品の表面を高度に親水化することにより、表面が汚れるのを防止し、又は表面を自己浄化(セルフクリ−ニング)し若しくは容易に清掃する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】光触媒を含有する塗膜に励起光源を照射すると、それに応じて塗装表面が親水性を示すことは周知である。(特登第2756474号)この効果からガラスや鏡が水滴で曇るのを防止する効果が期待され、付着した汚れは雨水や人為的に水を噴霧することで防汚の効果が期待される。
【0003】一方、基材がプラスチックなどの有機物に光触媒を含有する塗膜を施工する場合、光触媒に起因する活性酸素により有機物が酸化分解の影響を受けるため、基材に光触媒の悪影響を及ぼさないような保護層が必要となる。また、光触媒層は無機物が主体となるため有機物には塗装しにくい面があったため、光触媒コーティング剤を塗りやすくする中間層が必要であった。これらの機能をアクリル変性シリコン樹脂に期待したものが提案されている。(特開平10−67543、特開平10−315374、特開平11−21511)しかし、実施例の中で示されるコーティング剤はいずれも有機溶剤を主体とするものであった。
【0004】有機溶剤の割合を減少される提案もなされているが、完全に有機溶剤がないと言うものではなかった。(特開平10−316937)
【0005】有機溶剤を全くなくし、水性のアクリル変性シリコン樹脂により基材と光触媒層との中間層の役目を持たせたものが提案されているが、いずれもアクリル変性シリコン樹脂中のシリコン含有量をごくわずかなものであった。(特開平9−310039、特開平8−281121)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの基材表面に親水性を付与する方法については、コーティング剤が有機溶剤主体となったいるものについては、近年における低公害、省資源、安全衛生、臭気、環境対応の観点から大きな課題を抱えている。
【0007】コーティング剤が水主体のものについてはアクリル変性シリコン樹脂中のシリコン樹脂含有率が低いため、光触媒層との密着性が不充分であったり、アクリル変性シリコン層の表面硬度が不充分であるため、光触媒層の表面硬度も不充分あり、屋外での使用を考えた場合紫外線に対する耐久性も不充分であった。
【0008】本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、低公害、省資源、安全衛生、臭気、環境対応に考慮し、基材との密着性があり、十分な表面硬度が得られ、紫外線に対する耐久性が十分である基材表面のコーティング方法、およびコーティング組成物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、光触媒性粒子と水性アクリル変性シリコン樹脂とを含む水性光触媒性親水性コーティング組成物である。本発明に係る水性光触媒性親水性コーティング組成物を提供することにより、低公害、省資源、安全衛生、臭気、環境対応に考慮し、基材との密着性があり、十分な表面硬度が得られ、紫外線に対する耐久性が十分である光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0010】本発明における水性アクリル変性シリコン樹脂はアクリル樹脂とシリコーン樹脂と複合化し、ブロック共重合させたもの、グラフト重合させたもの、ポリメタクリレート樹脂とシリコーン樹脂を複合化させたもの等である。樹脂中のシリコン成分の含有量は、光触媒による酸化劣化に対して強固であれば良いが、5重量%から90重量%が好ましく、中でも10重量%から80重量%が特に好ましい。表面硬度を高めたり、柔軟性を高める目的でアクリル変性シリコン中にシリカを添加したり、アクリル変性シリコンを2種以上混合したり、シリコーン系樹脂を添加してもよい。ここに用いるシリコーン系樹脂はシリコーン樹脂、アルキド変性シリコン、ウレタン変性シリコン、ポリエステル変性シリコン、エポキシ変性シリコン等が利用できる。水性光触媒親水性コーティング組成物の含有率としては20.0〜95.5重量%が好ましく、さらには30.0〜70.0重量%がこのましく、中でも40.0〜60.0重量%が特に好ましい。
【0011】本発明に示される光触媒粒子とは伝導電子帯と価電子との間のエネルギーギャップよりも大きなエネルギー(すなわち短い波長)の光(励起光)を照射したときに価電子中の電子の励起(光励起)によって、伝導電子と正孔を生成しうるものをいい、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、ブルカイト型酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化第二鉄、チタン酸ストロンチウム等が利用可能である。種類としてはアナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、ブルカイト型酸化チタンが好ましい。水性光触媒親水性コーティング組成物の含有率としては0.05〜6.5%が好ましく、さらには0.1〜5.0重量%が好ましく、中でも0.5から2.5重量%が最も好ましい。光触媒の光励起に用いる光源としては蛍光灯、白熱電灯、メタルハライドランプ、水銀ランプのような室内照明、太陽光それらの光源からの光を低損失のファイバーで誘導した光源等が利用できる。光触媒の光励起により基材表面が高度に親水化させるためには、励起光の照度は0.001mW/cm2以上あればよいが、0.01mW/cm2以上だと好ましく、0.1mW/cm2以上だとより好ましい。
【0012】第二の発明は、前記水性光触媒性親水性コーティング組成物が、さらにテトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物を含むことを特徴とする第一の発明記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物である。本発明に係る水性光触媒性親水性コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに表面硬度が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0013】テトラアルキルシリケートとしては、テトラメチルシリケート、テトラエチルシリケート、テトラプロピルシリケート、テトラブチルシリケートなどが使用できる。その中でも、加水分解時に生じる生成物がエタノールであるエチルシリケートが好適に利用できる。表面層にテトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物が含有されてることにより、表面の水との接触角が0度に近い高度の親水性を呈しやすくなるとともに、暗所に保持したときの親水性の維持性が向上する。その理由はシリカが構造中に水を蓄えることができることと関係し、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物中のケイ素原子に結合する有機基の少なくとも一部が水酸基に置換され、その上に物理吸着水層が形成されることによると考えられる。また、表面硬度を向上させる役割も担っている。
【0014】第三の発明は、前記水性光触媒性親水性コーティング組成物が、さらに紫外線吸収剤を含むこと特徴とする第一の発明又は第二の発明記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物である。本発明に係る水性光触媒性親水性コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに耐久性が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。含有率としては0.05〜20.0重量%が好ましく、さらには0.1〜10.0重量%、中でも0.5〜5.0重量%がより好ましい。0.05%より少ない場合には耐候性向上の効果が認められず、20.0%より多い場合には分散不良となる。
【0015】本発明にて使用される紫外線吸収剤は、有機系としてはベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレート系、トリアジン系、修酸アニリド系、などが、無機系としては酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウムなどが使用できる。使用に際しては単独あるいは2種類以上の混合でも利用可能である。
【0016】ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンゾイルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホンベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−5−クロルベンゾフェノン、ビス−(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)メタン等が挙げられる。
【0017】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−カルボン酸ブチルエステルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5,6−ジクロルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−エチルスルホンベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−アミノフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジメチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジメチルフェニル)−5−メトキシベンゾトリアゾール、2−(2’−メチル−4’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ステアリルオキシ−3’,5’−ジメチルフェニル)−5−メチルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5−カルボン酸フェニル)ベンゾトリアゾールエチルエステル、2−(2’−ヒドロキシ−3’−メチル−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−シクロヘキシルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’,5’−ジメチルフェニル)−5−カルボン酸ベンゾトリアゾールブチルエステル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクロルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’,5’−ジクロルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジメチルフェニル)−5−エチルスルホンベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メトキシフェニル)−5−メチルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−カルボン酸エステルベンゾトリアゾール、2−(2’−アセトキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等があげられる。
【0018】シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、例えば2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート等が挙げられる。
【0019】トリアジン系紫外線吸収剤としては、例えばトリアジンの3,5−ジアルキル−4−ヒドロキシフェニル誘導体、ジアリル−4−ヒドロキシフェニルトリアジンの硫黄含有誘導体、ヒドロキシフェニル−1,3,5−トリアジンおよびスルホン酸基を含んでいるこのようなトリアジン、アリール−1,3,5−トリアジン、オルトヒドロキシアリール−s−トリアジン。
【0020】無機系紫外線吸収剤としては、例えば酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化錫、酸化バナジウム、酸化鉛、酸化アンモチン、酸化インジウムから選ばれた少なくとも1種を挙げることができる。紫外線吸収性を有する無機物を含有する微粒子の構造については、特に限定はなく、紫外線吸収性を有する無機物のみから構成させる微粒子の他、紫外線吸収性を有する無機物で核粒子の表面を被覆した微粒子、紫外線吸収性を有する無機物が内包された樹脂微粒子などを挙げることができる。上記核粒子は、シリカ、雲母、樹脂などからなり、紫外線吸収性を有しないものでもよく、有していてもよい。
【0021】第四の発明は、前記水性光触媒性親水性コーティング組成物にさらに着色剤を含むことを特徴とする第一の発明乃至第三の発明いずれか記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物である。本発明に係る水性光触媒性親水性コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに耐久性が高く、意匠性が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。含有率としては0.1〜10.0重量%が好まし、さらには0.5〜5.0重量%、なかでも1.0〜3.0重量%がより好ましく、0.1重量%より少ない場合には着色の効果がなく、10.0重量%より多い場合には分散不良となる。
【0022】着色剤としては有機系顔料、無機系顔料いずれも使用することが可能である。有機顔料としては例えば、アゾ系顔料、フタロシアン系顔料、スレン系顔料、キクナドリン系顔料、ジオキサジン系顔料などが例示できる。無機系顔料としては酸化チタン、酸化鉄、クロム酸鉛、硫化カドミウム、硫酸バリウム、硫酸鉛、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カーボンブラックなどが例示できる。単独、あるいは混合して利用することができる。
【0023】ここで有機顔料としては、ナフトールグリーンBなどのニトロソ系顔料、ナフトールSなどのニトロ顔料系、リソールレッド、ウォッチングレッド、レーキレッドC、ファストエロー、ナフトールレッドなどのアゾ顔料系、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーンなどのフタロシアニン系顔料、ペレンレッド、キナクリドンレッド、ジオキサジンバイオレッド、イソインドリノンエローなどの縮合多環顔料系などが挙げられる。
【0024】無機顔料としては、「白色系」としてチタン白(TiO2)、亜鉛華(ZnO)、鉛白(2PbCO3・Pb(OH)2)、リトポン(BaSO4・xZnS)、バライト(BaSO4)、白亜(CaCO3)、クレー(カオリン、白土、Al23・2SiO2・2H2O)、「黄色系」として黄鉛(クロム黄、PbCrO4・PbO)、亜鉛黄(ZnCrO4)、アンチモンイエロー(ネーブルスイエロー、Pb(SbO32)、黄土(オーカー、Fe23・xAl23・ySiO2)、黄色酸化鉄(マース黄、フェリット黄、Fe23・xH2O)、チタンイエロー(TiO2・xNiO・ySb25)、チタン・アンチモン・クロムイエロー(クロムチタンイエロー、TiO2・xCr23・ySb25)、「赤・橙色系」としてベンガラ(Fe23)、鉛丹(光明丹、Pb34)、モリブデートオレンジ(クロムバーミリオン、モリブデンレッド、PbCrO4・xPbMoO4・yPbSO4)「紫色系」としてマース紫(Fe23)、マンガン紫(ニュルンベンク紫、コバルト紫(Co3(PO42、Co3(AsO42)、「青色系」として群青(ウルトラマリン、アルミノ・ケイ酸)、紺青(ベルリン青、ミロリー青、プルシャン青、Fe(NH4)(Fe(CN)6)、FeK(Fe(CN)6)、コバルト青(テナール青、CoO・xAl23)、コバルト・アルミ・クロムブルー(CoO・xAl23・yCr23)、「緑色系」としてクロム緑(黄鉛と紺青とバライトの混合物)、酸化クロム(Cr23)、コバルト緑(CoO・10ZnO)、コバルト・チタン・ニッケル・亜鉛グリーン(CoO・xTiO2・yNiO・zZnO)、コバルト・アルミ・クロムグリーン(CoO・xAl23・yCr23)、「黒色系」としてカーボンブラック(C)、鉄黒(Fe34)、銅・クロム系ブラック(CuCr24)、銅・鉄・マンガン系ブラック((Cu・Mn)Fe24・(Cu・Fe)Mn24)、コバルト・鉄・クロム系ブラックが挙げられる。また「体質・骨材系」として炭酸カルシウム、カオリン、クレー、陶土、ケイ藻土、含水微粉けい酸、タルク(滑石)、バライト、硫酸バリウム、炭酸バリウム、ケイ砂、ケイ石粉、石英粉、シリカ、ウオラストナイト、ガラスビーズが挙げられる。
【0025】ここで無機顔料としては、酸化チタン、亜鉛華、ベンガラ、酸化クロム、コバルトブルー、鉄黒などの金属酸化物系、アルミナホワイト、黄色酸化鉄などの金属水酸化物系、紺青などのフェロシアン化合物系、黄鉛、ジンクロメート、モリブデンレッドなどのクロム酸鉛系、硫化亜鉛、朱、カドミウムイエロー、カドミウムレッドなどの硫化物、セレン化合物系、バライト、沈降性硫酸バリウムなどの硫酸塩系、重質炭酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウムなどの炭酸塩系、含水珪酸塩、クレー、群青などの珪酸塩系、カーボンブラックなどの炭素系、アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛末粉などの金属粉系、雲母・酸化チタン系などのパール顔料系などが挙げられる。
【0026】第五の発明は、前記光触媒性粒子が二酸化チタンであることを特徴とする第一の発明乃至第四の発明いずれか記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物である。本発明に係る水性光触媒性親水性コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに親水性が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0027】第六の発明は、前記水性光触媒性親水性コーティング組成物において光触媒粒子の含有率が0.05〜6.5重量%、好ましくは0.1〜5.0重量%、より好ましくは0.5〜2.5重量%の間であり、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が20.0〜99.5重量%、好ましくは30.0〜70.0重量%、より好ましくは40.0〜60.0重量%の間であることを特徴とする第一の発明乃至第五の発明いずれか記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物である。本発明に係る水性光触媒性親水性コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに密着性が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0028】第七の発明は、前記水性光触媒性親水性コーティング組成物の光触媒粒子の含有率が0.05〜6.5重量%、好ましくは0.1〜5.0重量%、より好ましくは0.5〜2.5重量%の間であり、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が20.0〜99.5重量%、好ましくは30.0〜70.0重量%、より好ましくは40.0〜60.0重量%の間であり、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物の含有率が20.0〜99.5重量%、好ましくは30.0〜70.0重量%、より好ましくは40.0〜60.0重量%の間であることを特徴とする第二の発明乃至第五の発明いずれか記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物である。本発明に係る水性光触媒性親水性コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに表面硬度が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0029】第八の発明は、前記水性光触媒性親水性コーティング組成物の光触媒粒子の含有率が0.05〜6.5重量%、好ましくは0.1〜5.0重量%、より好ましくは0.5〜2.5重量%の間であり、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が20.0〜99.5重量%、好ましくは30.0〜70.0重量%、より好ましくは40.0〜60.0重量%の間であり、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物カの含有率が20.0〜99.5重量%、好ましくは30.0〜70.0重量%、より好ましくは40.0〜60.0重量%の間であり、紫外線吸収剤の含有率が0.05〜20.0重量%、好ましくは0.1〜10.0重量%、より好ましくは0.5〜5.0重量%の間であることを特徴とする第三の発明乃至第五の発明いずれか記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物である。本発明に係る水性光触媒性親水性コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに耐久性が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0030】第九の発明は、前記水性光触媒性親水性コーティング組成物の光触媒粒子の含有率が0.05〜6.5重量%、好ましくは0.1〜5.0重量%、より好ましくは0.5〜2.5重量%の間であり、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が20.0〜99.5重量%、好ましくは30.0〜70.0重量%、より好ましくは40.0〜60.0重量%の間であり、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物の含有率が20.0〜99.5重量%、好ましくは30.0〜70.0重量%、より好ましくは40.0〜60.0重量%の間であり、紫外線吸収剤の含有率が0.05〜20.0重量%、好ましくは0.1〜10.0重量%、より好ましくは0.5〜5.0重量%の間であり、着色剤の含有率が0.1〜10.0重量%、好ましくは0.5〜5.0重量%、より好ましくは1.0〜3.0重量%であることを特徴とする第四の発明又は第五の発明記載の水性光触媒性親水性コーティング組成物である。本発明に係る水性光触媒性親水性コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに耐久性が高く、意匠性が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0031】第十の発明は、水性アクリルシリコン樹脂と、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物又はその部分縮合物を含む水性樹脂コーティング組成物である。本発明に係る水性樹脂コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに表面硬度が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0032】第十一の発明は、前記水性樹脂コーティング組成物にさらに紫外線吸収剤を含むことを特徴とする第十の発明記載の水性樹脂コーティング組成物である。本発明に係る水性樹脂コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに耐久性が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0033】第十二の発明は、前記水性樹脂コーティング組成物にさらに着色剤を含むことを特徴とする第十の発明又は第十一の発明記載の水性樹脂コーティング組成物である。本発明に係る水性樹脂コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに耐久性が高く、意匠性が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0034】第十三の発明は、前記水性樹脂コーティング組成物の、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が27.0〜99.5重量%、好ましくは35.0〜75.0重量%、より好ましくは40.0〜60.0重量%の間であることを特徴とする第十の発明乃至第十二の発明いずれか記載の水性樹脂コーティング組成物である。本発明に係る水性樹脂コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに密着性が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0035】第十四の発明は、前記水性樹脂コーティング組成物の、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が27.0〜99.5重量%、好ましくは35.0〜75.0重量%、より好ましくは40.0〜60.0重量%の間であり、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物の含有率が0.5〜73.0重量%、好ましくは5.0〜60.0重量%、より好ましくは10.0〜40.0重量%の間であることを特徴とする第十の発明乃至第十二の発明いずれか記載の水性樹脂コーティング組成物である。本発明に係る水性樹脂コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに表面硬度が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0036】第十五の発明は、前記水性樹脂コーティング組成物の、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が27.0〜99.5重量%、好ましくは35.0〜75.0重量%、より好ましくは40.0〜60.0重量%の間であり、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物の含有率が0.5〜73.0重量%、好ましくは5.0〜60.0重量%、より好ましくは10.0〜40.0重量%の間であり、紫外線吸収剤の含有率が0.05〜20.0重量%、好ましくは0.1〜10.0重量%、より好ましくは0.5〜5.0重量%の間であることを特徴とする第十一の発明又は第十二の発明記載の水性樹脂コーティング組成物である。本発明に係る水性樹脂コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに耐久性が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0037】第十六の発明は、前記水性樹脂コーティング組成物の、水性アクリル変性シリコン樹脂の含有率が27.0〜99.5重量%、好ましくは35.0〜75.0重量%、より好ましくは40.0〜60.0重量%の間であり、テトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物の含有率が0.5〜73.0重量%、好ましくは5.0〜60.0重量%、より好ましくは10.0〜40.0重量%の間であり、紫外線吸収剤の含有率が0.05〜20.0重量%、好ましくは0.1〜10.0重量%、より好ましくは0.5〜5.0重量%の間であり、着色剤の含有率が0.1〜10.0重量%、好ましくは0.5〜5.0重量%、より好ましくは1.0〜3.0重量%の間であることを特徴とする第十二の発明記載の水性樹脂コーティング組成物である。本発明に係る水性樹脂コーティング組成物を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに耐久性が高く、意匠性が高い効果のある光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0038】第十七の発明は、基材を準備する工程と、該基材の表面に水性樹脂コーティング組成物を塗布し、水性アクリル変性シリコン樹脂層を形成する工程と、該樹脂層の表面に水性光触媒性コーティング組成物を塗布し、該光触媒性材料の光励起に応じて親水性を呈する表面層を形成する工程を有する光触媒性親水性複合材の製造方法である。本発明に係る親水性の光触媒性表面を備えた複合材の製造方法を提供することにより、低公害、省資源、安全衛生、臭気、環境対応に考慮し、基材との密着性があり、十分な表面硬度が得られ、紫外線に対する耐久性が十分である光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0039】第十八の発明は、前記水性光触媒性コーティング組成物は、第一の発明乃至第九の発明いずれか記載の水性光触媒性コーティング組成物である、第十七の発明記載の光触媒性親水性複合材の製造方法である。本発明の係る親水性の光触媒性表面を備えた複合材の製造方法を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに基材との密着性が高い光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0040】第十九の発明は、前記水性樹脂コーティング組成物は、第十の発明乃至第十六の発明いずれか記載の水性樹脂コーティング組成物である、第十七の発明又は第十八の発明記載の光触媒性親水性複合材の製造方法である。本発明の係る親水性の光触媒性表面を備えた複合材の製造方法を提供することにより、前記発明の効果に加えて、さらに表面硬度の高い光触媒性表面を備えた複合材を得ることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】(課題を解決するための手段との重複部分は削除しています)前記各発明の膜形成方法としてはバーコート、フローコート、スプレーコート、刷毛塗りなど塗料の一般的な塗布方法と同様な方法が可能である。熱処理により硬化させることも可能であり、常温にて硬化させることも可能である。
【0042】前記各発明の光触媒性材料を含む表面層には、他の無機酸化物も添加できる。無機酸化物としてはセリア、ジルコニア、アルミナ、無定型酸化チタン、酸化錫、マグネシア、カルシア、イットリア、酸化マンガン、クロミア、酸化バナジウム、酸化銅、酸化コバルト、酸化ニッケル、酸化ルテニウム、ハフニア、酸化ストロンチウム、酸化銀の群から選ばれる1種又は2種以上等が挙げられる。
【0043】これら無機酸化物は充填剤として被膜の強度を向上させる。さらに、このうちジルコニアを添加すると耐水性が向上する。またアルミナ、セリア、イットリアを添加すると暗所親水維持性が向上する。また酸化ルテニウム、酸化銅を添加すると酸化還元力が向上する。また、酸化銀、酸化銅を添加すると抗菌性が向上する。
【0044】本発明の光触媒性材料を含む表面層には、銀、銅、パラジウム、白金、ロジウム、プラチウム、ルテニウム、金、亜鉛、コバルト、鉄、ニッケル、ナトリウム、リチウム、ストロンチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム又はそれら金属の化合物の群から選ばれる1種以上が添加してもよい。
【0045】銀、銅、亜鉛又はそれら金属の化合物の群から選ばれる1種以上を添加することで、抗菌性を付与することができる。
【0046】パラジウム、白金、ロジウム、プラチウム、ルテニウム、金、コバルト、鉄、ニッケル又はそれら金属の化合物の群から選ばれる1種以上を添加することで、光半導体の光励起による酸化還元触媒性能を向上させることができる。
【0047】ナトリウム、リチウム、ストロンチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム又はそれら金属の化合物の群から選ばれる1種以上を添加することで、光半導体の光励起に応じた親水化性能を向上させることができる。
【0048】前記各発明が適用可能な基材としての材質は、例えば金属、セラミックス、ガラス、プラスチックス、木、石、セメント、コンクリート、繊維、布、それらの組合せ、それらの積層体が好適に利用できる。適用可能な基材を用途でいえば、建材、建物外装、建物内装、窓枠、窓ガラス、構造部材、乗り物の外装、および塗装、機械装置や物品の外装、防塵カバー、および塗装、交通標識、各種表示装置、広告塔、道路用防音壁、鉄道用防音壁、橋梁、ガードレールの外装、および塗装、トンネル内装、および塗装、碍子、太陽電池カバー、太陽熱温水器集熱カバー、ビニールハウス、車両用照明灯のカバー、住宅設備、便器、浴槽、洗面台、照明器具、照明カバー、台所用品、食器、食器洗浄機、食器乾燥機、流し、調理レンジ、キッチンフード、換気扇、および上記物品表面に貼付させるためのフィルムを含む。
【0049】
【実施例】以下、本発明の実施の形態の一例を実施例を用いて説明する。
実施例1光触媒性コーティング組成物を以下の要領で準備を行う。光触媒性粒子としては酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を使用する。アクリル変性シリコン樹脂としてはアクリル樹脂含有量50重量%、シリコン樹脂含有量50重量%のものを使用する。 (信越化学工業製 X−41−7001 不揮発分42%)
顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)を使用する。
【0050】酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4重量%)を208.3g、アクリル変性シリコン樹脂(信越化学工業製 X−41−7001 不揮発分42%)を50.0g、顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)12.6gを混合し、光触媒性コーティング組成物Aとした。
【0051】試験片の作成150mm×65mmに裁断した石綿セメントけい酸カルシウム板(JIS A5418に準拠したもの)にエポキシ樹脂系プライマー(エスケー化研製 SKサーフエポ)をスプレー塗装し、室温にて24時間乾燥する。ついで作成した光触媒性コーティング組成物Aを上記したプライマー塗装を行った石綿セメントけい酸カルシウム板上にスプレー塗装し、室温にて24時間乾燥する。塗布の方法はバーコート、フローコート、刷毛塗りなど塗料の一般的な塗布方法と同様な方法が可能である。光触媒性コーティング組成物を塗布した石綿セメントけい酸カルシウム板を150℃の空気中で30分間乾燥する。室温まで冷却させて、実施例1の試験片を得た。
【0052】実施例2光触媒性コーティング組成物を以下の要領で準備を行う。光触媒性粒子としては酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を使用する。アクリル変性シリコン樹脂としてはアクリル樹脂含有量50重量%、シリコン樹脂含有量50重量%のものを使用する。 (信越化学工業製 X−41−7001 不揮発分42%)
顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)を使用する。
【0053】酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を208.3g、アクリル変性シリコン樹脂(信越化学工業製 X−41−7001 不揮発分42%)を50.0g、硬化触媒(信越化学工業製 CAT−AS)を6.0g、顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)12.6gを混合し、光触媒性コーティング組成物Bとした。
【0054】試験片の作成150mm×65mmに裁断した石綿セメントけい酸カルシウム板(JIS A5418に準拠したもの)にエポキシ樹脂系プライマー(エスケー化研製 SKサーフエポ)をスプレー塗装し、室温にて24時間乾燥する。ついで作成した光触媒性コーティング組成物Bを上記したプライマー塗装を行った石綿セメントけい酸カルシウム板上にスプレー塗装し、室温にて1週間乾燥する。塗布の方法はバーコート、フローコート、刷毛塗りなど塗料の一般的な塗布方法と同様な方法が可能である。これにより実施例2の試験片を得た。
【0055】実施例3光触媒性コーティング組成物を以下の要領で準備を行う。光触媒性粒子としては酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を使用する。アクリル変性シリコン樹脂としては三洋化成工業製 サンモールSW−131を使用する。シリコーンとしてはエチルシリケート(コルコート製 エチルシリケート28(ES28))を水、塩酸にて加水分解したものを用いる。エチルシリケート(コルコート製 ES28)の加水分解は以下の要領で行う。エチルシリケート(コルコート製 ES28)を137.5g、イオン交換水624.4g、0.02N塩酸水溶液(試薬特級)38.5gの混合物を20℃で保温し、2時間攪拌したものを用いる。顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)を使用する。
【0056】酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を2375.0g、アクリル変性シリコン樹脂(三洋化成工業製 サンモールSW−131 不揮発分31%)を50.0g、エチルシリケートの加水分解物555.0g、顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)152.5gを混合し、光触媒性コーティング組成物Cとした。
【0057】試験片の作成150mm×65mmに裁断した石綿セメントけい酸カルシウム板(JIS A5418に準拠したもの)にエポキシ樹脂系プライマー(エスケー化研製 SKサーフエポ)をスプレー塗装し、室温にて24時間乾燥する。ついで作成した光触媒性コーティング組成物Cを上記したプライマー塗装を行った石綿セメントけい酸カルシウム板上にスプレー塗装し、室温にて1週間乾燥する。塗布の方法はバーコート、フローコート、刷毛塗りなど塗料の一般的な塗布方法と同様な方法が可能である。これにより、実施例3の試験片を得た。
【0058】実施例4光触媒性コーティング組成物を以下の要領で準備を行う。光触媒性粒子としては酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を使用する。アクリル変性シリコン樹脂としては鐘淵化学工業製 W#1243を使用する。シリコーンとしてはエチルシリケート(コルコート製 エチルシリケート28(ES28))を水、塩酸にて加水分解したものを用いる。エチルシリケート(コルコート製 ES28)の加水分解は以下の要領で行う。エチルシリケート(コルコート製 ES28)を137.5g、イオン交換水624.4g、0.02N塩酸水溶液(試薬特級)38.5gの混合物を20℃で保温し、2時間攪拌したものを用いる。顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)を使用する。
【0059】酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を2375.0g、アクリル変性シリコン樹脂(鐘淵化学工業製 W#1243 固形分濃度50%)を30.0g、エチルシリケートの加水分解物555.0g、顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)152.5g、成膜助剤として2,2,4−トリメチルペンタジオール−1,3−モノイソブチレート 3.0gを混合し、光触媒性コーティング組成物Dとした。
【0060】試験片の作成150mm×65mmに裁断した石綿セメントけい酸カルシウム板(JIS A5418に準拠したもの)にエポキシ樹脂系プライマー(エスケー化研製 SKサーフエポ)をスプレー塗装し、室温にて24時間乾燥する。ついで作成した光触媒性コーティング組成物Dを上記したプライマー塗装を行った石綿セメントけい酸カルシウム板上にスプレー塗装し、室温にて1週間乾燥する。塗布の方法はバーコート、フローコート、刷毛塗りなど塗料の一般的な塗布方法と同様な方法が可能である。これにより、実施例4の試験片を得た。
【0061】実施例5光触媒性コーティング組成物を以下の要領で準備を行う。光触媒性粒子としては酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を使用する。アクリル変性シリコン樹脂としては鐘淵化学工業製 W#0141を使用する。シリコーンとしてはエチルシリケート(コルコート製 エチルシリケート28(ES28))を水、塩酸にて加水分解したものを用いる。エチルシリケート(コルコート製 ES28)の加水分解は以下の要領で行う。エチルシリケート(コルコート製 ES28)を137.5g、イオン交換水624.4g、0.02N塩酸水溶液(試薬特級)38.5gの混合物を20℃で保温し、2時間攪拌したものを用いる。顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)を使用する。
【0062】酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を2375.0g、アクリル変性シリコン樹脂(鐘淵化学工業製 W#0141不揮発分50%)を30.0g、硬化剤としてT#001Wを1.0g、エチルシリケートの加水分解物412.0g、成膜助剤として2,2,4−トリメチルペンタジオール−1,3−モノイソブチレート 2.25gを混合し、顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)152.5gを混合し、光触媒性コーティング組成物Eとした。
【0063】試験片の作成150mm×65mmに裁断した石綿セメントけい酸カルシウム板(JIS A5418に準拠したもの)にエポキシ樹脂系プライマー(エスケー化研製 SKサーフエポ)をスプレー塗装し、室温にて24時間乾燥する。ついで作成した光触媒性コーティング組成物Eを上記したプライマー塗装を行った石綿セメントけい酸カルシウム板上にスプレー塗装し、室温にて1週間乾燥する。塗布の方法はバーコート、フローコート、刷毛塗りなど塗料の一般的な塗布方法と同様な方法が可能である。これにより、実施例5の試験片を得た。
【0064】実施例6光触媒性コーティング組成物を以下の要領で準備を行う。光触媒性粒子としては酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を使用する。アクリル変性シリコン樹脂としては信越化学工業製 X−41−7001(不揮発分42%)を使用する。顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)を使用する。
【0065】酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を208.3g、アクリル変性シリコン樹脂(信越化学工業製 X−41−7001 不揮発分42%)を50.0g、硬化触媒(信越化学工業製 CAT−AS)を6.0g、顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)12.6gを混合し、光触媒性コーティング組成物Fとした。
【0066】樹脂層用コーティング組成物を以下要領で準備を行う。アクリル変性シリコン樹脂(鐘淵化学製 ゼムラックAP3701)100.0gに硬化触媒(鐘淵化学製 BT120S)10.0g混合したもの樹脂層用コーティング組成物Fとした。
試験片の作成150mm×65mmに裁断した石綿セメントけい酸カルシウム板(JIS A5418に準拠したもの)に樹脂層用コーティング組成物Fをスプレー塗装し、室温にて1週間乾燥する。ついで作成した光触媒性コーティング組成物Fを上記したプライマー塗装を行った石綿セメントけい酸カルシウム板上にスプレー塗装し、室温にて1週間乾燥する。塗布の方法はバーコート、フローコート、刷毛塗りなど塗料の一般的な塗布方法と同様な方法が可能である。これにより実施例6の試験片を得た。
【0067】実施例7光触媒性コーティング組成物を以下の要領で準備を行う。光触媒性粒子としては酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を使用する。アクリル変性シリコン樹脂としては信越化学工業製 X−41−7001を使用する。 (不揮発分42%)
酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を208.3g、アクリル変性シリコン樹脂(信越化学工業製 X−41−7001 不揮発分42%)を50.0g、を混合し、光触媒性コーティング組成物Gとした。樹脂層用コーティング組成物を以下の要領で準備を行う。
【0068】アクリル変性シリコン樹脂としては信越化学工業製 X−41−7001を使用する。 (不揮発分42%)
顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)を使用する。アクリル変性シリコン樹脂(信越化学工業製 X−41−7001 不揮発分42%)を50.0g、硬化触媒(信越化学工業製 CAT−AS)を6.0g、酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)14.0gを混合し、樹脂層用コーティング組成物Gとした。
【0069】試験片の作成150mm×65mmに裁断した石綿セメントけい酸カルシウム板(JIS A5418に準拠したもの)に樹脂層用コーティング組成物Gをスプレー塗装し、室温にて一週間乾燥する。ついで作成した光触媒性コーティング組成物Gを上記した塗装を行った石綿セメントけい酸カルシウム板上にスプレー塗装し、室温にて24時間乾燥する。塗布の方法はバーコート、フローコート、刷毛塗りなど塗料の一般的な塗布方法と同様な方法が可能である。光触媒性コーティング組成物を塗布した石綿セメントけい酸カルシウム板を150℃の空気中で30分間乾燥する。室温まで冷却させて、実施例7の試験片を得た。
【0070】実施例8光触媒性コーティング組成物を以下の要領で準備を行う。光触媒性粒子としては酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を使用する。アクリル変性シリコン樹脂としては信越化学工業製 X−41−7001を使用する。 (不揮発分42%)
顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)を使用する。紫外線吸収剤としては酸化セリウム(多木化学製)を使用する。酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を208.3g、アクリル変性シリコン樹脂(信越化学工業製 X−41−7001 不揮発分42%)を50.0g、硬化触媒(信越化学製CAT−AS)6.0g、顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)12.6g、紫外線吸収剤としては酸化セリウム(多木化学製)1.0gを混合し、光触媒性コーティング組成物Hとした。
【0071】試験片の作成150mm×65mmに裁断した石綿セメントけい酸カルシウム板(JIS A5418に準拠したもの)にエポキシ樹脂系プライマー(エスケー化研製 SKサーフエポ)をスプレー塗装し、室温にて24時間乾燥する。ついで作成した光触媒性コーティング組成物Aを上記したプライマー塗装を行った石綿セメントけい酸カルシウム板上にスプレー塗装し、室温にて24時間乾燥する。塗布の方法はバーコート、フローコート、刷毛塗りなど塗料の一般的な塗布方法と同様な方法が可能である。光触媒性コーティング組成物Gを塗布した石綿セメントけい酸カルシウム板を室温で一週間乾燥させて、実施例8の試験片を得た。
【0072】実施例9比較用コーティング組成物を以下のように準備する。光触媒性酸化物としては酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を使用する。アクリル変性シリコン樹脂としては信越化学工業製 X−41−7001 不揮発分42%を使用する。
【0073】酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を208.3g、アクリル変性シリコン樹脂(信越化学工業製 X−41−7001 不揮発分42%)を50.0g、を混合し、光触媒性コーティング組成物Iとした。
【0074】試験片の作成150mm×65mmに裁断した石綿セメントけい酸カルシウム板(JIS A5418に準拠したもの)にエポキシ樹脂系プライマー(エスケー化研製 SKサーフエポ)をスプレー塗装し、室温にて24時間乾燥する。ついで作成した光触媒性コーティング組成物Iを上記したプライマー塗装を行った石綿セメントけい酸カルシウム板上にスプレー塗装し、室温にて24時間乾燥する。塗布の方法はバーコート、フローコート、刷毛塗りなど塗料の一般的な塗布方法と同様な方法が可能である。光触媒性コーティング組成物を塗布した石綿セメントけい酸カルシウム板を150℃の空気中で30分間乾燥する。室温まで冷却させて、比較例3の試験片を得た。
【0075】比較例1比較用光触媒性コーティング組成物を以下のように準備する。光触媒性酸化物としては酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を使用する。併用する樹脂としてはアクリル樹脂 (三洋化成製 ユーコートUX−150)を使用する。顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)を使用する。
【0076】酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を208.3g、アクリル樹脂(三洋化成製 ユーコートUX−150)を50.0g、顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm) 12.6gを混合し、光触媒性コーティング組成物Jとした。
【0077】試験片の作成150mm×65mmに裁断した石綿セメントけい酸カルシウム板(JIS A5418に準拠したもの)にエポキシ樹脂系プライマー(エスケー化研製 SKサーフエポ)をスプレー塗装し、室温にて24時間乾燥する。ついで作成した光触媒性コーティング組成物Jを上記したプライマー塗装を行った石綿セメントけい酸カルシウム板上にスプレー塗装し、室温にて1週間乾燥する。塗布の方法はバーコート、フローコート、刷毛塗りなど塗料の一般的な塗布方法と同様な方法が可能である。これにより、比較例1の試験片を得た。
【0078】比較例2比較用コーティング組成物を以下のように準備する。光触媒性酸化物としては酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を使用する。併用するシリコーンとしてはエチルシリケートの加水分解物を使用する。顔料としては酸化チタン(石原産業製 タイペーク 平均粒子径 0.25μm)を使用する。
【0079】酸化チタン(田中転写製 TO−240 固形分2.4%)を208.3g、エチルシリケートの加水分解物を50.0g、顔料としては酸化チタン(石原産業製タイペーク 平均粒子径 0.25μm)12.6gを混合し、光触媒性コーティング組成物Kとした。
【0080】試験片の作成150mm×65mmに裁断した石綿セメントけい酸カルシウム板(JIS A5418に準拠したもの)にエポキシ樹脂系プライマー(エスケー化研製 SKサーフエポ)をスプレー塗装し、室温にて24時間乾燥する。ついで作成した光触媒性コーティング組成物Kを上記したプライマー塗装を行った石綿セメントけい酸カルシウム板上にスプレー塗装し、室温にて1週間乾燥する。塗布の方法はバーコート、フローコート、刷毛塗りなど塗料の一般的な塗布方法と同様な方法が可能である。これにより、比較例2の試験片を得た。
【0081】比較例3光触媒層用の塗料は以下の要領で準備を行う。光触媒性粒子としてはTiO2(昭和電工製 NTB01 固形分10%)を使用し、SiO2はエチルシリケート(コルコート製 ES40)をメタノール、硝酸にて加水分解したものを用いる。エチルシリケート(コルコート製 ES40)の加水分解は以下の要領で行う。エチルシリケート(コルコート製 ES40)を6.0g、メタノール(JIS試薬特級)44.7g、2%硝酸水溶液(試薬特級) 9.3gの混合物を30℃で保温し、5時間攪拌したものを用いる。
【0082】TiO2(昭和電工製 NTB01 固形分10%)を40g、SiO2を25g、希釈溶剤としてエチルアルコールを435gの重量比にて混合する。これらの混合物をさらに30℃で保温し、2時間攪拌し光触媒用塗料Lとした。
【0083】樹脂層塗料の調整を以下の要領で準備する。水性ウレタン樹脂を用いる。ユーコートUX−150(三洋化成製)100.0g、紫外線吸収剤(チバスペシャリティケミカルズ製TINUVIN327)1.0g計りとり、十分混合し、樹脂層塗料Hとする。
【0084】試験片の作成150mm×65mmに裁断した石綿セメントけい酸カルシウム板(JIS A5418に準拠したもの)に上記のように調整した樹脂層塗料Eを塗布する。塗布の方法はバーコート、フローコート、スプレーコート、刷毛塗りなど塗料の一般的な塗布方法と同様な方法が可能である。樹脂層塗料Hを塗布した石綿セメントけい酸カルシウム板を室温で24時間乾燥する。次に調整した光触媒塗料Lを塗布する。塗布の方法はバーコート、フローコート、スプレーコート、刷毛塗りなど塗料の一般的な塗布方法と同様な方法が可能である。室温で一週間乾燥させ、比較例3の試験片を得た。
【0085】初期親水性の評価作成した試験片の親水性を水との接触角により評価した。なお接触角測定には協和界面科学製 CX−150を使用した。試験片は紫外線(BLBランプにより紫外線照度1.0mW/cm2) を72時間照射した後の水との接触角とした。
【0086】防汚性の評価作成した試験片の防汚性を屋外暴露試験により評価した。南向き、垂直の外壁に試験片を固定し、暴露後6ヶ月経過した後の外観を観察する。
【0087】初期密着性の評価作成した試験片の基材(石綿セメントけい酸カルシウム板)との密着性を以下のように評価した。作成した試験片の塗装膜の上からカッターで1mm幅の碁盤目の切り込みを入れる。大きさは1cm角にし、碁盤目の数を100個とする。その後その碁盤目を完全に覆うようにセロハンテープを貼付ける。その後すばやく引き剥がして、付着して残っている碁盤目の数を数える。
【0088】耐久後の密着性評価試験片を60℃の空気中に30日間放置後、初期密着性と同様に密着性の評価を行う。密着性の指標としては引き剥がした後に付着している碁盤目の数/100(初期の碁盤目の数)で表すものとする。各試験片の外観、親水化性能、防汚性能、密着性能(初期、耐久後)を表1に示す。
【表1】

【0089】この表1により・酸化チタンとアクリル変性シリコン樹脂と紫外線吸収剤と着色剤を使用することで、親水性能が優れ、防汚性能が高く、密着性の優れたものであることが確認できた。
・酸化チタンとアクリル樹脂と着色剤の組み合わせでは初期親水性能および密着性がよいことは確認できたが、屋外暴露による防汚性能は認められなかった。酸化チタンとテトラアルキルシリケートの加水分解生成物またはその部分縮合物をと着色剤の組み合わせでは親水性能が優れ、防汚性能が高く、密着性の優れたものであることが確認できた。酸化チタンとアクリル変性シリコン樹脂の組み合わせでは、親水性能が優れ、防汚性能が高く、密着性の優れたものであることが確認できた。全く隠ぺい性がなくクリアな外観が得られることが確認できた。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013