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発明の名称 ガスバリアコーティング剤及びこれを用いたガスバリア性フィルム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−139869(P2001−139869A)
公開日 平成13年5月22日(2001.5.22)
出願番号 特願平11−323480
出願日 平成11年11月15日(1999.11.15)
代理人 【識別番号】100068087
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘
【テーマコード(参考)】
4F006
4F100
4J002
4J011
4J026
4J038
【Fターム(参考)】
4F006 AA35 AB12 AB20 AB24 BA05 CA07 EA03 
4F100 AK02A AK21A AK24A AK27A AK41 AL01A AT00B AT00C BA02 BA03 BA10A BA10C CC00 CC00A EH46 EJ38 JA06A JB20A JD02A JD03 JM01A YY00A
4J002 BE023 BE04X BH02X BN20W GF00 GG02 GH00
4J011 AA05 BA03 PA67 PC02 PC06
4J026 AA30 AC36 BA01 BA11 BA25 BA27 BA31 BA32 BA50 BB02 DB04 DB08 FA04 GA08 GA09
4J038 CE021 CE022 CE052 CG082 CG161 CP021 MA08 MA10
発明者 石川 敦浩 / 南條 一成 / 宇山 豊樹 / 楠 幹夫 / 八木 洋介
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 アクリロニトリル70〜95重量%とこれと共重合可能な1種以上のビニル系単量体30〜5重量%とからなる単量体混合物100重量部を、粘度が2〜50mPa・s、鹸化度が95.5モル%以上であるポリビニルアルコール3〜25重量部の存在下で乳化重合することにより得られる高ニトリル共重合体ラテックスに、前記単量体混合物100重量部に対して10〜100重量部のメチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体と、前記単量体混合物100重量部に対して40重量部以下の、粘度が2〜50mPa・s、鹸化度が95.5モル%以上であるポリビニルアルコールとを添加して得られることを特徴とするガスバリアコーティング剤。
【請求項2】 アクリロニトリル70〜95重量%とこれと共重合可能な1種以上のビニル系単量体30〜5重量%とからなる単量体混合物100重量部を、粘度が2〜50mPa・s、鹸化度が95.5モル%以上であるポリビニルアルコール3〜25重量部の存在下で乳化重合して、高ニトリル共重合体ラテックスを得た後、前記単量体混合物100重量部に対して10〜100重量部のメチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体と、前記単量体混合物100重量部に対して40重量部以下の、粘度が2〜50mPa・s、鹸化度が95.5モル%以上であるポリビニルアルコールとを前記高ニトリル共重合体ラテックスに添加することを特徴とするガスバリアコーティング剤の製造方法。
【請求項3】 請求項1記載のガスバリアコーティング剤が、基材フィルムの少なくとも片面に塗布されてなることを特徴とするガスバリア性フィルム。
【請求項4】 請求項3記載のガスバリア性フィルムの少なくとも片面に、少なくとも1種以上のフィルムが積層されてなる積層フィルム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた塗膜形成能を持ち、更に形成された塗膜に優れたガスバリア性を与えるガスバリアコーティング剤、及びこれを基材フィルムに塗布してなるガスバリア性フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリロニトリルを高含有率で含む共重合体(高ニトリル共重合体)は、ニトリル基特有の分子間結合に基づいて優れたガスバリア性を示し、酸、アルカリ、有機溶剤等に対する耐薬品性に優れ、しかも曲げ弾性率、強度及び耐クリープ性等の機械的物性に優れた熱可塑性樹脂である。従って、食品、農医薬品及び化粧品等の分野で、フィルム、シート、容器等の包装材料の素材として、近年、高ニトリル共重合体の利用価値が認められている。
【0003】しかし、高ニトリル共重合体のガスバリア性と塗膜形成能は相反した性質であり、アクリロニトリル成分の含有率が多くなるほどガスバリア性は高くなるが、高ニトリル共重合体ラテックスの塗膜形成能は低下する傾向がある。また、アクリロニトリル成分の含有率が高いと、重合安定性が悪くなり、安定にラテックスを得ることができないという憾みもあった。
【0004】高ニトリル共重合体ラテックスを安定に得る技術としては、例えば、特公昭54−41638号公報や特公昭55−2207号公報には、特定の圧力及び温度条件下で重合し、生成する重合体中に一定量以上の酸性基を導入する方法が開示されている。しかし、この方法で得られた高ニトリル共重合体ラテックスは、その塗膜形成能が充分であるとは言えない。
【0005】また、特開昭57−195770号公報には、高ニトリル共重合体ラテックスに、特定のポリビニルピロリドンを増粘剤として添加し、塗膜形成能を向上させる技術が開示されている。更に、特開昭59−213773号公報には、塗膜形成能に優れた高ニトリル共重合体ラテックスと、乾燥フィルム性質に優れた高ニトリル共重合体ラテックスの2種を混合して、基材に塗布する技術が開示されている。しかし、いずれにも、高ニトリル共重合体ラテックスを安定に得る技術は開示されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、高ニトリル共重合体ラテックスを安定に得ることができ、しかも、得られたラテックスが優れた塗膜形成能を持つものを開発すべく、鋭意研究を重ねていたところ、アクリロニトリルの共重合を特定のポリビニルアルコールの存在下で行うことで、これらを解決しうることを見出した。この知見に基づき、本発明者は、特願平11−210676号に係る発明を提案した。本発明は、この発明の改良に係るものであり、この発明に係る高ニトリル共重合体ラテックスに、更に特定の共重合体を添加することによって、形成される塗膜のガスバリア性をより向上させたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、アクリロニトリル70〜95重量%とこれと共重合可能な1種以上のビニル系単量体30〜5重量%とからなる単量体混合物100重量部を、粘度が2〜50mPa・s、鹸化度が95.5モル%以上であるポリビニルアルコール3〜25重量部の存在下で乳化重合することにより得られる高ニトリル共重合体ラテックスに、前記単量体混合物100重量部に対して10〜100重量部のメチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体と、前記単量体混合物100重量部に対して40重量部以下の、粘度が2〜50mPa・s、鹸化度が95.5モル%以上であるポリビニルアルコールとを添加して得られることを特徴とするガスバリアコーティング剤、及びこのガスバリアコーティング剤を用いて得られたガスバリア性フィルムに関するものである。
【0008】本発明において使用する単量体混合物は、アクリロニトリルが70〜95重量%、望ましくは80〜90重量%と、これと共重合可能な1種以上のビニル単量体が30〜5重量%、望ましくは20〜10重量%とよりなる。アクリロニトリルが70重量%未満であると、得られる塗膜に充分なガスバリア性が得られない。一方、95重量%を超えると、重合安定性が悪くなる。
【0009】アクリロニトリルと共重合可能なビニル単量体としては、従来公知若しくは周知の炭素−炭素不飽和二重結合を有するものであれば、どのようなものでも使用しうる。具体的には、(メタ)アクリレート類、(メタ)アクリルアミド類、官能基が結合した(メタ)アクリレート類、ビニル類、オレフィン類、不飽和カルボン酸エステル、ビニリデン類、不飽和結合を有するウレタン類、不飽和結合を有するシリコーン類、不飽和結合を有するフッ素系化合物等を単独で又は混合して使用しうる。好ましくは、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル等の不飽和カルボン酸エステル類が使用しうる。
【0010】上記した単量体混合物は、乳化重合によって共重合されるのであるが、本発明においては、この乳化重合を、特定のポリビニルアルコールの存在下で行う。特定のポリビニルアルコールとは、粘度が2〜50mPa・s、望ましくは2〜10mPa・sで、鹸化度が95.5モル%以上、望ましくは98モル%以上のものである。ここで、粘度は、JIS K 6726の3.5記載の方法に準拠して測定されるものであり、具体的には、B型粘度計で4重量%濃度の水溶液(20℃)の粘度で測定したものである。また、鹸化度は、JIS K 6726の3.11.1記載の方法に準拠して測定されるものである。
【0011】ポリビニルアルコールの粘度が50mPa・sを超えると、乳化重合系の粘度が上がりすぎて、得られるラテックスの固形分濃度を10重量%以上とするような場合には、重合安定性を確保しにくくなる。得られるラテックスの固形分濃度を高くするためには、ポリビニルアルコールの粘度は、ある程度低い方が望ましい。また、鹸化度が95.5モル%未満になると、重合安定性が低下し、高ニトリル共重合体の収率が90%未満になることが多い。
【0012】乳化重合系に配合するポリビニルアルコールの量は、前記単量体混合物100重量部に対して、3〜25重量部、望ましくは6〜15重量部程度が良い。ポリビニルアルコールの配合量が3重量部未満になると、得られるラテックスに良好な塗膜形成能を与えにくくなる。また、この配合量が25重量部を超えると、乳化重合系の粘度が上がりすぎて、重合安定性が確保しにくい。
【0013】乳化重合時には、従来公知の重合開始剤や界面活性剤等が使用される。これらの量も従来公知の範囲で差し支えないが、これらは、得られるラテックスから生成させた塗膜中に残存して、水蒸気や酸素等のガス遮断性を低下させる要因となりうるので、その使用量は可能な限り少量であることが望ましい。特に、乳化剤については、反応性乳化剤、例えば、スルホエチルメタクリレート、p−スチレンスルホン酸ソーダ等を使用するのが良い。また、高分子量の高ニトリル共重合体は、溶融流動性が劣るため、ラテックス粒子の融着及び融着後の分子拡散が起こりにくくなる。従って、分子量調整剤を添加して、低分子量とすることが望ましい。
【0014】以上のとおり、高ニトリル共重合体ラテックスは、上述した原料を用いて、一般的に知られた乳化重合法によって、特別の反応装置等を用いることなく、製造することができる。単量体混合物、重合開始剤、界面活性剤(乳化剤)、各種添加剤等の乳化重合系への添加方法、重合温度等も、従来公知の方法によれば良い。
【0015】本発明に係るガスバリアコーティング剤は、上記の高ニトリル共重合体ラテックスに、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体を添加してなるものである。メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体は、それ単独ではガスバリア性の向上は図れないが、高ニトリル共重合体と組み合わせることによって、塗膜にしたときのガスバリア性の向上が図れる。また、高ニトリル共重合体ラテックスに、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体を添加することによって、ラテックスの塗膜形成能も向上する。本発明で用いるメチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体は、溶液重合法等の公知の方法により製造されたものであればどのようなものでもよく、一般的に、ビニルエーテルと無水マレイン酸が等モルの割合で結合したものである。
【0016】メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体の添加量は、高ニトリル共重合体ラテックスを製造する際に用いる単量体混合物100重量部に対して、10〜100重量部、望ましくは20〜60重量部であるのが良い。添加量が10重量部未満であったり、或いは100重量部を超えると、塗膜にしたときのガスバリア性が充分に向上しない。
【0017】本発明においては、高ニトリル共重合体ラテックスに、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体のみを添加しても良いが、更に、ポリビニルアルコールを添加するのが好ましい。このポリビニルアルコールは、乳化重合時に用いたポリビニルアルコールと同種のものを用いるのが好ましい。即ち、粘度が2〜50mPa・sで、鹸化度が95.5モル%以上であるポリビニルアルコールを用いるのが好ましい。同種のポリビニルアルコールを添加した方が、ラテックスの安定性が低下しないからである。ポリビニルアルコールの添加量は、高ニトリル共重合体ラテックスを製造する際に用いる単量体混合物100重量部に対して、40重量部以下、望ましくは15重量部以下とするのが良い。この添加量が40重量部を超えると、得られる塗膜の耐水性が低下する傾向が生じる。
【0018】以上のようにして得られる、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体を含み、所望により更に特定のポリビニルアルコールを含んだ高ニトリル共重合体ラテックスは、ガスバリアコーティング剤として使用することができる。例えば、基材フィルム、基材シート又は容器等の面に、これを塗布して塗膜を形成すれば、基材フィルム等にガスバリア性を付与することができる。本発明に係るガスバリアコーティング剤は、特に基材フィルムの少なくとも片面に塗布して、ガスバリア性フィルムを得るのに適している。基材フィルムとしては、包装材料等として使用されている従来公知の合成樹脂製フィルムが用いられ、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリビニルアルコール、セロハン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリカーボネート等の合成樹脂製フィルムが用いられる。また、これらの合成樹脂製フィルムを積層してなる多層基材フィルムを用いても良い。
【0019】本発明においては、基材フィルムの片面にガスバリアコーティング剤を塗布してガスバリア層を形成し、このガスバリア層面に他のフィルムを積層し、三層構造の積層フィルムとしても良い。また、基材フィルムの片面にガスバリアコーティング剤を塗布して得られたガスバリア性フィルムを二枚積層して四層構造の積層フィルムとしても良い。その他、ガスバリア性フィルムと他のフィルムとを適宜組み合わせて積層し、多層構造の積層フィルムとしても良い。
【0020】ガスバリアコーティング剤を基材フィルム等に塗布する方法としては、従来公知の方法で行えば良く、例えば、エアーナイフコート法、グラビアコート法、リバースグラビアコート法、バーコート法、コンマコート法等で行えば良い。ガスバリアコーティング剤を塗布した後、乾燥して水分を蒸発させれば、ガスバリア層が形成される。乾燥温度は、高ニトリル共重合体中のアクリロニトリル含量、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体の添加量、ポリビニルアルコールの添加量、基材フィルム等の耐熱性等にもよるが、一般的に、室温〜210℃の範囲内で、得られる塗膜の透明性や耐水性を考慮しながら、適宜設定される。また、本発明のガスバリアコーティング剤を延伸フィルムにコーティングすることもできるが、未延伸フィルムにガスバリアコーティング剤を塗布した後、1軸又は2軸方向(縦及び横方向)に延伸することもできる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて、更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本発明は、特定の乳化重合法で得られた高ニトリル共重合体ラテックスに、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体を添加すれば、このラテックスを塗布して得られる塗膜のガスバリア性が向上するとの知見に基づくものとして、解釈されるべきである。なお、実施例及び比較例で用いる、部及び%は、特に断らない限り重量基準による。
実施例1〔高ニトリル共重合体ラテックスの準備〕ガラスライニングを施した耐圧反応器中に、水220部、過硫酸ソーダ0.04部を仕込み脱気した後、内容物の温度を80℃に保った。これとは別の容器に、アクリロニトリル80部、アクリル酸メチル18部、メタクリル酸2部を計量混合して単量体混合物を作成した。前記耐圧反応器中に単量体混合物を5時間に亙って連続的に定量添加した。並行して、過硫酸ソーダ0.6部(但し、濃度1.48%水溶液として添加した。)、ポリビニルアルコール(クラレ社製:商品名PVA−103、完全鹸化型、鹸化度98.4モル%、粘度3.5mPa・s)15部(但し、濃度7.69%水溶液として添加した。)及びスルホエチルメタクリレート(日本乳化剤社製:商品名Antox MS−2N)2部(但し、濃度4.76%水溶液として添加した。)を5時間に亙って連続的に定量添加した。この間、内容物を80℃に保ち、内圧が十分に降下するまで反応を進行させた。以上のようにして、高ニトリル共重合体ラテックスを得た。高ニトリル共重合体の重合収率を表1に示した。
〔ガスバリアコーティング剤の調製〕高ニトリル共重合体ラテックスに、前記単量体混合物100部に対して、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体(International Specialty Products社製:商品名GANTRETZ AN−119)40部(但し、濃度20%水溶液として添加した。)及びポリビニルアルコール(ユニチカ社製:商品名UF040G、完全鹸化型、鹸化度98モル%、粘度4mPa・s)25部(但し、濃度11%水溶液として添加した。)を添加した。以上のようにして、ガスバリアコーティング剤を調製した。
〔ガスバリア性フィルムの作成〕基材フィルムとして、コロナ放電処理を施した2軸延伸ポリエステルフィルム(厚さ12μm)を準備した。この2軸延伸ポリエステルフィルムに、ガスバリアコーティング剤をメイヤーロッドを用いて、乾燥後塗膜重量が2.5g/m2となるように塗布した。その後、熱風循環乾燥機中に導入し、200℃で300秒間熱風乾燥した。以上のようにして、ガスバリア性フィルムを得た。このガスバリア性フィルムは、透明なガスバリア層を持つものであった。また、このガスバリア性フィルムの酸素透過度を測定し、この結果を表1に示した。なお、酸素透過度は、得られたガスバリア性フィルムを20℃で相対湿度が85%の雰囲気中に放置した後、OX−TRAN2/20(MODERN CONTROL社製)を用い、20℃で相対湿度が85%の雰囲気で測定した。また、酸素透過度の単位は、〔ml/(m2 ・d・MPa)〕であり、dは「日」を示す。
実施例2〜5単量体混合物の組成を表1に記載したとおりに変更した他は、実施例1と同様にして高ニトリル共重合体ラテックスを準備した。そして、実施例1と同様にして、ガスバリアコーティング剤を調製した後、ガスバリア性フィルムを作成した。
実施例6ポリビニルアルコール(クラレ社製:商品名PVA−103、完全鹸化型、鹸化度98.4モル%、粘度3.5mPa・s)に代えて、ポリビニルアルコール(ユニチカ社製:商品名UF050G、完全鹸化型、鹸化度98モル%、粘度5.5mPa・s)を用いる他は、実施例1と同様にして、高ニトリル共重合体ラテックスを準備した。そして、実施例1と同様にして、ガスバリアコーティング剤を調製した後、ガスバリア性フィルムを作成した。
実施例7及び8実施例1と同様にして高ニトリル共重合体ラテックスを準備した。そして、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体の添加量を20部又は80部とする他は、実施例1と同様にして、ガスバリアコーティング剤を調製した。そして、実施例1と同様にしてガスバリア性フィルムを作成した。
実施例9実施例1と同様にして高ニトリル共重合体ラテックスを準備した。そして、ポリビニルアルコール(ユニチカ社製:商品名UF040G、完全鹸化型、鹸化度98モル%、粘度4mPa・s)を添加しない他は、実施例1と同様にして、ガスバリアコーティング剤を調製した。そして、実施例1と同様にして、ガスバリア性フィルムを作成した。
実施例10及び11実施例1と同様にして、高ニトリル共重合体ラテックスを準備し、ガスバリアコーティング剤を調製した。そして、実施例1で用いたコロナ放電処理を施した延伸ポリエステルフィルムに代えて、コロナ放電処理した2軸延伸ナイロンフィルム(厚さ15μm)又はコロナ放電処理した2軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ22μm)を用いた他は、実施例1と同様にして、ガスバリア性フィルムを作成した。
比較例1単量体混合物の組成を、アクリロニトリル60部、アクリル酸メチル38部、メタクリル酸2部とした他は、実施例1と同様にして、高ニトリル共重合体ラテックスを準備した。そして、実施例1と同様にして、ガスバリアコーティング剤を調製した後、ガスバリア性フィルムを作成した。
比較例2ポリビニルアルコール(クラレ社製:商品名PVA−103、完全鹸化型、鹸化度98.4モル%、粘度3.5mPa・s)に代えて、ポリビニルアルコール(ユニチカ社製:商品名UP240G、部分鹸化型、鹸化度88モル%、粘度45mPa・s)を用いる他は、実施例1と同様にして、高ニトリル共重合体ラテックスを準備した。このとき、重合が不安定で収率が低かった。そして、実施例1と同様にして、ガスバリアコーティング剤を調製した後、ガスバリア性フィルムを作成した。
比較例3ポリビニルアルコール(クラレ社製:商品名PVA−103、完全鹸化型、鹸化度98.4モル%、粘度3.5mPa・s)を用いずに、実施例1と同様にして、高ニトリル共重合体ラテックスを準備した。これに、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体及びポリビニルアルコールを添加せずに、そのままガスバリアコーティング剤とした。そして、実施例1と同様にして、ガスバリア性フィルムを作成した。しかし、ガスバリアコーティング剤による塗膜形成能が低く、均一な塗膜は得られなかった。
比較例4ポリビニルアルコール(クラレ社製:商品名PVA−103、完全鹸化型、鹸化度98.4モル%、粘度3.5mPa・s)を用いずに、実施例1と同様にして、高ニトリル共重合体ラテックスを準備した。これに、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体を添加しない他は、実施例1と同様にして、ガスバリアコーティング剤を調製した。そして、実施例1と同様にして、ガスバリア性フィルムを作成した。しかし、ガスバリアコーティング剤による塗膜形成能が低く、均一な塗膜は得られなかった。
比較例5ポリビニルアルコール(クラレ社製:商品名PVA−103、完全鹸化型、鹸化度98.4モル%、粘度3.5mPa・s)を用いずに、実施例1と同様にして、高ニトリル共重合体ラテックスを準備した。これに、ポリビニルアルコールを添加しない他は、実施例1と同様にして、ガスバリアコーティング剤を調製した。そして、実施例1と同様にして、ガスバリア性フィルムを作成した。
比較例6ポリビニルアルコール(クラレ社製:商品名PVA−103、完全鹸化型、鹸化度98.4モル%、粘度3.5mPa・s)を用いずに、実施例1と同様にして高ニトリル共重合体ラテックスを準備した。そして、実施例1と同様にして、ガスバリアコーティング剤を調製した後、ガスバリア性フィルムを作成した。
比較例7実施例1と同様にして、高ニトリル共重合体ラテックスを準備した。これに、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体を添加しない他は、実施例1と同様にして、ガスバリアコーティング剤を調製した。そして、実施例1と同様にして、ガスバリア性フィルムを作成した。
比較例8実施例1と同様にして、高ニトリル共重合体ラテックスを準備した。これに、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体150部添加する他は、実施例1と同様にして、ガスバリアコーティング剤を調製した。そして、実施例1と同様にして、ガスバリア性フィルムを作成した。
【0022】実施例2〜11及び比較例1〜8においても、実施例1と同様に、高ニトリル共重合体の重合収率及びガスバリア性フィルムの酸素透過度を測定し、その結果を表1に示した。なお、表1中で使用した用語は、以下のとおりである。
AN・・・アクリロニトリルMA・・・アクリル酸メチルEA・・・アクリル酸エチルBA・・・アクリル酸ブチルMMA・・メタクリル酸PVA・・ポリビニルアルコールGAN・・メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体PET・・延伸ポリエステルフィルム(厚さ12μm)
ON・・・延伸ナイロンフィルム(厚さ15μm)
OPP・・延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ22μm)
【0023】
【表1】

なお、表1中、「−−」で示したものは使用しなかったことを意味し、「※」で示したものは、ガスバリアコーティング剤を塗布しても、均一な塗膜が形成できなかったことを意味している。
【0024】以上の実施例及び比較例を参照すれば明らかなように、実施例に係るガスバリア性フィルムは、比較例に係るものに比べて、酸素透過度が小さくなっており、ガスバリア性が向上していることが分かる。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したとおり、特定の高ニトリル共重合体ラテックスに、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体を所定量添加して得られるガスバリアコーティング剤を、基材フィルム等に塗布して塗膜を形成すれば、塗膜形成能が向上すると共に、ガスバリア性に優れた塗膜を得ることができる。従って、このガスバリアコーティング剤を用いれば、ガスバリア性に優れたフィルム等を容易に得ることができるという効果を奏する。




 

 


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