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発明の名称 微生物徐放性洗浄剤
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−115200(P2001−115200A)
公開日 平成13年4月24日(2001.4.24)
出願番号 特願平11−298296
出願日 平成11年10月20日(1999.10.20)
代理人
発明者 白田 健志
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】石鹸素地からなる徐放化剤と中性の粉末からなる担体に担持した悪臭原因分解性を有する微生物を混練し、成型してなる洗浄剤。
【請求項2】徐放化剤と微生物担持体の配合割合が99対1から50対50の範囲にある請求項1に記載の洗浄剤。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄剤に関し、さらに詳しくは、トイレ、ごみ箱や排水口などの汚れ、汚物やぬめりを除去するための据え置き型の洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】微生物を使って、汚物、生ごみや廃油を分解することにより、これらを無臭化や肥料化するなどして無害化し有用化する技術として、バチラス類の微生物、乳酸菌類や放線菌などを利用することが行なわれてきた。その方法は炭酸カルシウムなど中性の粉末に微生物を担持し、悪臭の発生源に振り掛けて使用する方法である。この方法は、実際に適用する前に、実情に合わせて担体を自由に選択できるために、微生物の生存率を高く保つことが可能であるとういう利点がある。しかし水洗トイレ、排水管や排水口で使用すると、微生物が水流により流れ出てしまい、効果が持続しない欠点がある。たとえば、3日に1度の微生物の散布が必要になり、手間がかかるという問題点がある。この問題点を解決するには、微生物を徐放化剤で固めた成型物から微生物を徐放する方法を考えることができる。しかし、微生物は熱に弱く、環境の影響を受けやすく、たとえば、使用場所のph(ペーハー)によって、安定性が大きく変化する。そこで、中性に近い徐放化剤で、熱可塑性を有するものとしてポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコールプロピレングリコール共重合体、または、これらグリコールのアルキルエステル、アルキルエーテル、などいわゆるノニオン系界面活性剤が使用されてきた。これらの徐放化剤は熱可塑性ではあるが、40℃から100℃付近で融解し、粘度が著しく低下してしまうため、ある形状に成型しようとすると、担体に担持した微生物と混練し、型に流し込んで、冷却し、型から取り出すという工程に手間がかかっており、生産性が極めて悪かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解決するために、本発明者は、担体に担持した微生物と混練しても微生物を死滅させず、かつ微生物を徐放する能力のある徐放化剤を得るべく努力し、石鹸素地が極めて有効であることを見出して本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、微生物を徐放し、トイレ、ごみ箱や排水口などの汚れ、汚物やぬめりを分解除去することができる、据え置き型の洗浄剤を提供する事にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる洗浄剤は、このような目的を達成するために石鹸素地からなる徐放化剤と中性の粉末からなる担体に担持した微生物を混練し、成型してなる洗浄剤を提供するものである。微生物の量は、担体に担持し、徐放化剤と混練し、洗浄剤として成型できる範囲であれば、多くてよく、また、少なくとも、汚れ、汚物やぬめりを分解除去するのに必要な程度には使用しなければならないので、104 個/g以上が好ましい。また、徐放化剤と微生物担持体の配合割合は、99対1から50対50の範囲が、使用しやすい範囲である。また、微生物は、特にバチラスズブチルス(Bacillus subtilis)、バチラスポリミキサ(Bacillus polymyxa) 、バチラスリッヘンホルミス(Bacillus licheniformis)、バクロホルデリアセパシア(Burkholderia cepacia)から選ばれる好気性菌が好ましい。
【0005】本発明にかかる徐放化剤は、石鹸素地が使用されるが、常温での溶解速度の点から、好ましくは、炭素数12から20のカルボン酸アルカリ塩が使用される。アルカリ塩としては、入手のし易さから、ナトリウム塩が好まれる。殊にオレイン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウムは賞用される。使用場所に応じて、溶解速度を調整する必要があるときは、溶解速度調整剤として、ステアリン酸ナトリウム、脂肪酸、脂肪酸カルシウム、そのほかの脂肪酸ナトリウム、脂肪酸金属塩や糖類などを使用することができる。
【0006】汚物、廃油や生ごみを分解する微生物としては、バチラスズブチルス(Bacillus subtilis)、バチラスポリミキサ(Bacillus polymyxa) 、バチラスリッヘンホルミス(Bacillus licheniformis)、バクロホルデリアセパシア(Burkholderia cepacia)などの好気性菌が好ましいが、その理由は好気性菌は好気的に、汚物、生ごみや廃油を分解するので、アンモニア、硫化水素、メルカプタンやメタンなど悪臭の不完全分解物の放出量が低く、無臭的に分解することができるからである。
【0007】本発明にかかる微生物を担持するための担体は、一般に微生物を担持させるために用いられるものは用いることができる。中性の粉末が好ましく、例えば、炭酸カルシウム、燐酸カルシウムや珪酸カルシウムなどが挙げられるが、入手のしやすさから炭酸カルシウムが賞用される。
【0008】本発明において担体に担持する微生物の濃度は特に限定はなく、処理する汚物、生ゴミ、廃油等の量、状態や温度等により増減した方がよいが、洗浄剤に成型した後の状態で、担体1g あたり1.0×109 個程度が使いやすい。本発明にかかる担体に担持した微生物の使用量は、洗浄剤として成型できる範内では多くてよく、また、汚れ、汚物やぬめりを分解除去するに最低限必要な程度には使用しなければならないが、徐放化剤と微生物担持体の配合割合は、99対1から50対50の範囲が、使用しやすく、80対20が最も望ましい量である。
【0009】本発明の洗浄剤を製造するには、家庭用化粧石鹸を製造すると同様に製造することができる。すなわち、脂肪酸をアルカリで中和したのち乾燥し粘土状にする。ついで、担体に担持した微生物を混練する。必要に応じ、溶解速度調整剤も添加し一緒に混練する。必要なら色素や香料を添加して、均一な組成になるように十分混練し、次いで混練した組成物に成型する。成型する方法は、ロ−ルで混練した後、棒状に押し出し、これを切断し、型打ちして、固形石鹸とすることができる。この固形石鹸を作る方法を応用する事により混練から型打ちまで数10分の短時間のうちに行なうことができる。
【0010】本発明にかかる徐放化剤として用いる石鹸素地はPHが10から11程度であり、水分率が10から20%程度である。通常の微生物はそのような環境では生きられないが、一部の微生物は環境が悪くなると、胞子を作って冬眠状態になるこの現象が石鹸を作る過程で発現し、生きたまま石鹸の中に微生物が封入された状態になり、胞子として長期間にわたり生きたまま保存される。次いで、使用場面で、石鹸が水と接し、膨潤した状態ではPHは10以上あり胞子状態はそのまま維持されているが、更に水に希釈されたときに、胞子は発芽し、微生物となって、その活動を始め、微生物は死なないのである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、効果に優れる本発明の実施の形態を説明する。本発明にかかる洗浄剤は、徐放化剤である石鹸素地、好ましくはオレイン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、または、ラウリン酸ナトリウムを主成分とするものと、中性の粉末、好ましくは炭酸カルシウムからなる担体に、微生物、好ましくは、バチラスズブチルス(Bacillus subtilis)、バチラスポリミキサ(Bacillus polymyxa) 、バチラスリッヘンホルミス(Bacillus licheniformis)、または、バクロホルデリアセパシア(Burkholderia cepacia)を担持させたものとを、徐放化剤と微生物担持中性粉末との割合が80:20の割合で、公知の石鹸製造装置より混合混練し、成型して得られる固形洗浄剤である。このようにして得られる洗浄剤は、トイレ、排水口や生ものを入れるごみ箱など、清潔性を保つために水で洗われる汚物の集まる場所に据え置くと、徐々に微生物が溶け出し、汚物、汚れ、ぬめりなどを除去し、無臭に保つことができるのである。また、この洗浄剤は石鹸の製造装置を利用して製造することができるので、短時間に、コストを安く製造することができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
〔実施例1〕顆粒状炭酸カルシウム1g にバチラスズブチルス(Bacillus subtilis)を約1.0×1010個担持させたものを2kgと石鹸素地8kgを石鹸製造用混練機で混練し、ついでロ−ルで練り込み、押し出し機で65°で棒状に押し出し成型してから切断し、30g の円筒状の成型物を得た。その成型性と微生物生存性は表1の通りであった。表1において微生物生存性を表す尺度として、一定条件で、被試験サンプルの存在下に菌を培養して、その生菌数を測定した。
〔比較例1〕顆粒状炭酸カルシウム1g にバチラスズブチルス(Bacillus subtilis)を約1.0×1010個担持させたものを2kgとPEG8kgを80°C に加熱、溶融し、カップ型の容器に流し込み、冷却して30g の円板状の成型物を得た。その成型性と微生物生存性は表1の通りであった。
〔比較例2〕顆粒状炭酸カルシウム1g にバチラスズブチルス(Bacillus subtilis)を約1.0×1010個担持させたものを2kgとPEG8kgを混練機で混ぜ合わせ、ついでロ−ルで練り込み、押し出し機で70°で押し出した。その成型性と微生物生存性は表1の通りであった。
【表1】

生菌数の測定法成型後のサンプルを0.1g 秤量し、100g のイオン交換水に完全に溶かす普通寒天培地(栄研化学製)をシャ−レ(Φ90mm)に15ml注ぎ、固化後、サンプル溶液を1000倍に希釈し、0.1mlを塗布し、35°C で24時間後コロニーをカウントし、菌数を計算した。
【発明の効果】徐溶性の洗浄剤が石鹸の製造設備を使用して容易に生産出来るので、短時間にコストも安く製造できるし、徐放化剤が石鹸なので微生物が汚物やぬめりを分解し、悪臭を除去すると共に、便器、排水口やパイプは洗浄され、一層奇麗に保つことができる。




 

 


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