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発明の名称 シールテープ及びそれを用いた防水方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−115113(P2001−115113A)
公開日 平成13年4月24日(2001.4.24)
出願番号 特願平11−296985
出願日 平成11年10月19日(1999.10.19)
代理人
発明者 井津上 朋保
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 引張強度が100〜500N/cm2 、破断伸度が30%以上であり、かつ、引裂強度が50N/cm以上であるフィルム基材の片面に、粘着剤層が積層されてなることを特徴とするシールテープ。
【請求項2】 請求項1記載のシールテープの粘着剤層側を外壁材の切断面に貼付する工程、及び、該シールテープが貼付された外壁材を用いて施工された外壁の目地部に目地材を挿入する工程を包含する防水方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシールテープ及びそれを用いた防水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築物における外壁材目地部の防水方法としては、ウレタン系やシリコーン系等のコーキング剤で防水処理する方法や、エチレン・プロピレンゴム、クロロプレンゴム、ポリウレタン、ポリエチレン等の発泡体や異形成形したガスケットなどで防水処理する方法が行われている。しかしながら、コーキング剤で防水処理する方法では、経年の曝露によって材料自体の弾性が失われたり、収縮や変形を起こすことによって、目地部にクラックが入ったり、切れたりして、防水性が低下するという問題点があった。
【0003】上記発泡体やガスケットとして、耐候性に優れた材料を用いれば耐久性は向上するが、発泡体では目地形状に加工する際に生じる切断面の止水性が問題となる。これに対して、特開平8−291568号公報には、発泡体切断面に塗料をコーティングして保護する方法が開示されている。しかしながら、近年の外壁材はタイル調、レンガ調、石積み調、天然石調等のデザイン性の高いものが多く、断面が複雑な形状を有するため、発泡体やガスケットを、このような複雑な形状に加工することが困難であため、外壁材の切断面から水が侵入して外壁材の耐久性を低下させたり、室内への漏水を起こす等の問題点があった。
【0004】このため、施工現場で切断された外壁材の切断面に止水剤や塗料を塗装し防水処理を施す必要があった。このような現場での塗装は、止水剤や塗料が乾燥するまで待つ必要があり、十分な作業スペースが確保されないことによる作業性の低下、塗装むら等により完全な防水処理を施すことが困難などの問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を解決し、外壁材の切断面に貼付することにより、迅速且つ容易に防水処理を施すことができるシールテープ及びそれを用いた防水方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のシールテープは、引張強度が100〜500N/cm2 、破断伸度が30%以上であり、かつ、引裂強度が50N/cm以上であるフィルム基材の片面に、粘着剤層が積層されてなることを特徴とする。
【0007】上記フィルム基材は、引張強度が100〜500N/cm2 、破断伸度が30%以上であり、かつ、引裂強度が50N/cm以上であるものが用いられる。
【0008】上記フィルム基材の引張強度が、100N/cm2 未満になると、ガスケットや発泡体を目地部に挿入して外壁材切断面をシールする際に傷が入ったり、破れたりし、500N/cm2 を超えると外壁材切断面の不陸に追従することが難しくなる。
【0009】上記フィルム基材の破断伸度が30%未満になると、外壁材切断面の不陸に追従することが難しくなる。また、上記フィルム基材の引裂強度が50N/cm未満になると裂け易くなり過ぎ、貼付時に裂け目が入った場合に防水性を損なうことになる。一方、上限は外壁材の断面形状に合わせて不要部分を手指により容易に除去できることが望ましいため、500N/cm以下程度とすることが好ましい。
【0010】上記フィルム基材に用いられる樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられ、特に、塗料グレードとして用いられるバインダー樹脂が好適に採用できる。中でも、アクリル系樹脂は、弾性やガラス転移点を調整し易く、耐候性にも優れるので好ましい。上記アクリル系樹脂としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸アルキルエステル;メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のメタクリル酸アルキルエステルに、メタクリル酸、スチレン等のビニルモノマーを共重合させて得られる共重合体が挙げられる。特に、低いガラス転移点を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーを主成分とし、これに低いガラス転移点を有する他のモノマーを少量共重合して得られる共重合体が好ましい。
【0011】上記フィルム基材には、必要に応じて、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック等の着色顔料や沈降性硫酸バリウム、クレー等の体質顔料を添加することができる。顔料の添加量は多くなるとフィルム基材の引張性能が低下するため、樹脂100重量部に対して60重量部以下が好ましい。
【0012】上記フィルム基材の成形方法としては、上記樹脂の溶液またエマルジョン(固形分10〜80重量%)を工程紙上に、ロールコーター、ナイフコーター、リバースコーター等を用いてキャスティングした後揮発分を乾燥機又は自然乾燥にて除去して成膜する方法;スプレー等の吹き付け方式で成膜する方法などが用いられる。フィルム厚みの均一性や表面平滑性の観点からは、ロールコーター、ナイフコーターによって工程紙上に、直接キャスティングする方法が好ましい。ここで用いられる工程紙は、特に限定されないが、キャスティング面がシリコーン等により離型処理されているものが離型し易く好ましい。
【0013】上記フィルム基材の厚みは、30〜500μmが好ましい。厚みが、30μm未満では所定の引張強度が得られ難く、500μmを超えると発泡体やガスケットを目地部へ挿入し難くなる。
【0014】上記粘着剤としては、外壁材の切断面に貼付することができるものであれば、特に制限がなく、例えば、ゴム系、アクリル系、シリコーン系等の粘着剤が用いられる。
【0015】上記フィルム基材に粘着剤層を形成する方法としては、フィルム基材に粘着剤を直接ロールコーターで塗布、乾燥する方法;一旦離型紙上に粘着剤をロールコーターで塗布、乾燥した後フィルム基材に転写する方法などが挙げられる。上記粘着剤層の厚みは、20〜100μmが好ましい。厚みが、20μm未満では十分な粘着力が得られ難く、100μmを超えると外壁材の切断面から粘着剤がしみ出して、発泡体やガスケット等の目地材を目地部に挿入し難くなる。
【0016】上記シールテープを外壁材の切断面に貼付した後、これを用いて施工した外壁の目地部に発泡体やガスケット等の目地材を挿入することにより、外壁に優れた防水処理を施すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を説明する。
【0018】(実施例1)アクリル酸n−ブチル65重量部、メタクリル酸エチル29重量部及びメタクリル酸6重量部を共重合して得られるアクリル系エマルジョン(固形分50重量%)100重量部、酸化チタンと沈降性硫酸バリウムとの混合顔料30重量部、分散剤、増粘剤、凍結防止剤及び消泡剤からなる添加剤5重量部、並びに、水15重量部よりなるアクリル系エマルジョンを得た。このアクリル系エマルジョンを150μm厚のポリエステルフィルム離型紙の離型処理面に、ナイフコーターを用いてキャスティングした後、100℃で5分間乾燥して成膜し、150μm厚のフィルム基材を得た。別途、アクリル系粘着剤(綜研化学社製「SKダイン1717」)を離型紙(カイト化学工業社製「SLK−80C」)上にナイフコーターで塗布、乾燥して、50μm厚の粘着剤層を設けた後、この粘着剤層を上記フィルム基材に転写してシールテープを得た。
【0019】(実施例2)アクリル酸2−エチルヘキシル80重量部、メタクリル酸エチル14重量部及びアクリル酸6重量部を共重合して得られるアクリル系エマルジョン(固形分50重量%)100重量部、酸化チタンと沈降性硫酸バリウムとの混合顔料30重量部、分散剤、増粘剤、凍結防止剤及び消泡剤からなる添加剤5重量部、並びに、水15重量部よりなるアクリル系マルジョンから基材フィルムを作製したこと以外は、実施例1と同様にしてシールテープを得た。
【0020】(実施例3)アクリル酸エチル65重量部、メタクリル酸エチル29重量部及びアクリル酸6重量部を共重合して得られるアクリル系エマルジョン(固形分50重量%)100重量部、酸化チタンと沈降性硫酸バリウムとの混合顔料30重量部、分散剤、増粘剤、凍結防止剤及び消泡剤からなる添加剤5重量部、並びに、水15重量部よりなるアクリル系マルジョンから基材フィルムを作製したこと以外は、実施例1と同様にしてシールテープを得た。
【0021】(比較例1)メタクリル酸メチル65重量部、メタクリル酸n−ブチル29重量部及びアクリル酸6重量部を共重合して得られるアクリル系エマルジョン(固形分50重量%)100重量部、酸化チタンと沈降性硫酸バリウムとの混合顔料30重量部、分散剤、増粘剤、凍結防止剤及び消泡剤からなる添加剤5重量部、並びに、水15重量部よりなるアクリル系マルジョンから基材フィルムを作製したこと以外は、実施例1と同様にしてシールテープを得た。
【0022】(比較例2)アクリル酸2−エチルヘキシル99重量部及びアクリル酸1重量部を共重合して得られるアクリル系エマルジョン(固形分50重量%)100重量部、酸化チタンと沈降性硫酸バリウムとの混合顔料30重量部、分散剤、増粘剤、凍結防止剤及び消泡剤からなる添加剤5重量部、並びに、水15重量部よりなるアクリル系マルジョンから基材フィルムを作製したこと以外は、実施例1と同様にしてシールテープを得た。
【0023】(比較例3)シールテープの代わりに、実施例1のアクリル系エマルジョンを両方の外壁材切断面に刷毛塗りして、下記試験体を作製した。
【0024】上記実施例1〜3及び比較例1,2の基材フィルムについて、JIS A 6021に準拠して引張強度、破断強度及び引裂強度を測定し、表1に示した。
【0025】60mm角の角材を用いて、横467mm、縦2880mm、横桟5本の壁下地を構成した。その壁下地の上に幅455mm、長さ2880mmの硬質木片セメント板系外壁材(旭硝子外装建材社製「ビーオ」)を幅227mmとなるように丸鋸で切断し、両方の切断面に上記シールテープを貼付した後、目地幅12mmとなるように、外壁材の目地部を除く周囲を釘で固定した後、さらに、その目地部にガスケット(旭硝子外装建材社製「VGSA2」)を挿入して試験体を作製した。この試験体を、60℃、95%RHの条件下で3ケ月間放置して促進試験を行った後、目地部に流量10リットル/分の水道水をホースから1時間吹き付け、外壁材の裏面側における水漏れ状況を目視観察して表1に示した。尚、試験体作製時の作業性、促進試験後における試験体の外観も併せて評価した。
【0026】
【表1】

【0027】
【発明の効果】本発明のシールテープは、上述の構成であり、外壁材の切断面に貼付することにより、迅速かつ容易に防水処理を施すことができる。さらに、シールテープを貼付した外壁材の目地部にガスケット又は発泡体を挿入することにより、耐水性、耐久性に優れた防水方法を提供する。




 

 


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