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発明の名称 ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−114919(P2001−114919A)
公開日 平成13年4月24日(2001.4.24)
出願番号 特願平11−290970
出願日 平成11年10月13日(1999.10.13)
代理人
発明者 舘尾 英治 / 山形 一雄
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 クロス分別法により温度上昇溶離分別を行なった際に、下記■〜■の特性を示すポリオレフィン系樹脂10〜30重量%、α−オレフィン含有量が1重量%を越え且つ20重量%以下であるとともにメルトインデックスが0.2〜15g/10分であるポリプロピレン系樹脂40〜80重量%、α−オレフィン含有量が1重量%以下で且つメルトインデックスが1〜30g/10分であるポリプロピレン系樹脂10〜30重量%からなることを特徴とするポリオレフィン系樹脂架橋発泡体。
■0℃以上で且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の30〜70重量%であり、■10℃を越え且つ60℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の0〜30重量%であり、■60℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の15〜65重量%であり、■重量平均分子量が8万〜50万である。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、柔軟性及び高温成形性に優れた自動車内装材等に好適なポリオレフィン系樹脂架橋発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体は、一般に柔軟性や断熱性に優れており、従来より、断熱材やクッション材等広範な範囲で用いられ、特に、自動車用途としては、天井、ドア内装材、インスツルメントパネル、クーラーカバー等の断熱緩衝材として用いられている。
【0003】そして、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を上記自動車用途に用いるにあたっては、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の一面に軟質ポリ塩化ビニルシート、熱可塑性エラストマーシート、布帛体、皮革シート等の表皮材を積層一体化して複合シートとなし、この複合シートを真空成形やスタンピング成形等によって所望の形状に成形加工して用いられる。
【0004】しかしながら、上記ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を所望の形状に成形加工する際、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体に押圧力が強く加わることがあり、この押圧力が強く加わる部分では、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体に気泡破壊が生じて座屈が起こり、この座屈が原因となって、該ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の一面に積層一体化させた表皮材表面に凹凸が生じて外観が損なわれたり、或いは、成形品のクッション性が低下したりするといった問題があった。
【0005】そこで、上記問題点を解決するために、特開平3−200844号公報には、ポリオレフィン系樹脂及び熱分解型発泡剤からなる発泡性シートに電離性放射線を所定条件の基に照射してポリオレフィン系樹脂発泡体を製造する方法が記載されているものの、上記製造方法によって得られたポリオレフィン系樹脂架橋発泡体は、その耐熱性、柔軟性及び高温成形性において未だ満足できるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐熱性、柔軟性及び高温成形性に優れ、真空成形やスタンピング成形によって高温下において成形処理を施した場合にあっても気泡破壊を生ずることはなく、表面性及びクッション性に優れた成形品を得ることができるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のポリオレフィン系樹脂架橋発泡体は、クロス分別法により温度上昇溶離分別を行なった際に、下記■〜■の特性を示すポリオレフィン系樹脂10〜30重量%、α−オレフィン含有量が1重量%を越え且つ20重量%以下であるとともにメルトインデックスが0.2〜15g/10分であるポリプロピレン系樹脂(以下「ポリプロピレン系樹脂(a)」という)40〜80重量%、α−オレフィン含有量が1重量%以下で且つメルトインデックスが1〜30g/10分であるポリプロピレン系樹脂(以下「ポリプロピレン系樹脂(b)」という)10〜30重量%からなることを特徴とする。
■0℃以上且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の30〜70重量%であり、■10℃を越え且つ60℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の0〜30重量%であり、■60℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の15〜65重量%であり、■重量平均分子量が8万〜50万である。
【0008】上記ポリオレフィン系樹脂は、クロス分別法により温度上昇溶離分別を行なった際に上記■〜■の特性を示すものであれば、特に限定されず、例えば、下記の方法により製造されたものを挙げることができる。
【0009】即ち、チタン化合物及びアルミニウム化合物の存在下で、先ず、プロピレンを重合し、チタン含有ポリプロピレン系樹脂を生成させ、続いて、第二段階目以降の重合において、上記チタン化合物及びアルミニウム化合物の存在下で、第一段階目で生成したチタン含有ポリプロピレン系樹脂とプロピレンとα−オレフィンとを共重合させて得られたプロピレン−α−オレフィン共重合体が挙げられる。
【0010】そして、上記ポリオレフィン系樹脂をクロス分別法により温度上昇溶離分別を行なった際における0℃以上10℃以下での樹脂溶出量は、多いと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下して成形加工時に気泡破壊が生じて得られる成形品の表面性が低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性が低下して歪み回復性が低下し発泡体本来の特性が阻害されるので、全ポリオレフィン系樹脂量の30〜70重量%に限定され、全ポリオレフィン系樹脂量の35〜60重量%が好ましい。
【0011】又、上記ポリオレフィン系樹脂をクロス分別法により温度上昇溶離分別を行なった際における10℃を越え且つ60℃以下での樹脂溶出量は、多いと、0℃以上且つ10℃以下での樹脂溶出量や60℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量が不足して、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性と耐熱性を同時に満足させることができなくなるので、全ポリオレフィン系樹脂量の0〜30重量%に限定され、全ポリオレフィン系樹脂量の0〜20重量%が好ましい。
【0012】更に、上記ポリオレフィン系樹脂をクロス分別法により温度上昇溶離分別を行なった際における60℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量は、多いと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性が低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下するので、全ポリオレフィン系樹脂量の15〜65重量%に限定され、全ポリオレフィン系樹脂量の20〜55重量%が好ましい。
【0013】加えて、上記ポリオレフィン系樹脂の重量平均分子量は、大きいと、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の生産性、即ち、押出成形性が低下し、又、小さいと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の伸びや耐熱性が低下するので、8万〜50万に限定される。
【0014】なお、上記クロス分別法は以下の要領で行なわれる。即ち、ポリオレフィン系樹脂を先ず140℃或いは該ポリオレフィン系樹脂が完全に溶解する温度とされたo−ジクロロベンゼンに溶解し、このポリオレフィン系樹脂を溶解させた溶液を一定速度で冷却して予め用意した不活性担体表面に薄いポリマー層を結晶性の高い順及び分子量の大きい順に生成させる。次に、温度を連続的に又は段階的に昇温し、順次溶出した成分の濃度を検出して組成分布(結晶性分布)を測定することにより行なわれる。これを温度上昇溶離分別(TREE=Temperature Rising Elution Fractionation)という。
【0015】この温度上昇溶離分別と共に、上記順次溶出した成分について、高温型GPCにより分子量及び分子量分布を測定する。本発明では、温度上昇溶離分別部分と高温GPC(SEC=Size Exclusion Chromatograph)部分とをシステムとして備えている三菱油化社から商品名「CFC−T150A型」で販売されているクロス分別クロマトグラフ装置を使用した。
【0016】上記ポリオレフィン系樹脂のポリオレフィン系樹脂架橋発泡体中における含有量は、多いと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性の低下に伴い歪み回復性が低下するので、10〜30重量%に限定される。
【0017】上記ポリプロピレン系樹脂(a)としては、所定範囲内のα−オレフィン含有量及びメルトインデックス(以下「MI」という)を有しておれば、特に限定されず、例えば、プロピレンとα−オレフィンとのランダム共重合体、プロピレンとα−オレフィンとのブロック共重合体、プロピレンとα−オレフィンとの多段重合によるランダムブロック共重合体等が挙げられる。なお、上記α−オレフィンとしては、プロピレン以外のものであり、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
【0018】上記ポリプロピレン系樹脂(a)中のα−オレフィン含有量は、多いと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下し、高温での成形加工時に気泡破壊が発生して得られる成形品の表面に凹凸が生じて表面性が低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性に伴い歪み回復性が低下するので、1重量%を越え且つ20重量%以下に限定され、2〜10重量%が好ましく、2〜5重量%がより好ましい。
【0019】上記ポリプロピレン系樹脂(a)のMIは、大きいと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下し、高温での成形加工時に気泡破壊が発生して得られる成形品の表面に凹凸が生じて表面性が低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得るための発泡時に発泡ムラが発生し、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の品質が不均一となるので、0.2〜15g/10分に限定される。なお、上記ポリプロピレン系樹脂のMIは、JIS K7210に準拠して荷重21.168N、温度130℃で測定されたものをいう。
【0020】上記ポリプロピレン系樹脂(a)のポリオレフィン系樹脂架橋発泡体中における含有量は、多くても、少なくても、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性又は耐熱性が低下するので、40〜80重量%に限定される。
【0021】上記ポリプロピレン系樹脂(b)としては、α−オレフィンを含有していないか或いはα−オレフィン含有量が所定範囲内であり且つ所定範囲内のMIを有しておれば、特に限定されず、例えば、例えば、アイソタクチックホモポリプロピレン、プロピレンとα−オレフィンとのランダム共重合体、プロピレンとα−オレフィンとのブロック共重合体、プロピレンとα−オレフィンとの多段重合によるランダムブロック共重合体等が挙げられ、アイソタクチックホモポリプロピレンが好ましい。なお、上記α−オレフィンとしては、プロピレン以外のものであり、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
【0022】上記ポリプロピレン系樹脂(b)中のα−オレフィン含有量は、多いと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下し、高温での成形加工時に気泡破壊が発生して得られる成形品の表面に凹凸が生じて表面性が低下するので、1重量%以下に限定され、0.5重量%以下が好ましい。
【0023】上記ポリプロピレン系樹脂(b)のMIは、大きいと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下し、高温での成形加工時に気泡破壊が発生して得られる成形品の表面に凹凸が生じて表面性が低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得るための発泡時に発泡ムラが発生し、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の品質が不均一となるので、1〜30g/10分に限定される。
【0024】上記ポリプロピレン系樹脂(b)のポリオレフィン系樹脂架橋発泡体中における含有量は、多いと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性の低下に伴い歪み回復性が低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下するので、10〜30重量%に限定される。
【0025】上記ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体には、物性を損なわない範囲内において、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール等のフェノール系、リン系、アミン系、ジラウリルチオプロピオネート等のイオウ系等の酸化防止剤、メチルベンゾトリアゾール等の金属害防止剤、難燃剤、充填剤、帯電防止剤、安定剤、顔料等の添加剤が添加されてもよい。
【0026】次に、上記ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の製造方法を説明する。上記ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の製造方法は、従来から汎用されている製造方法が用いられ、例えば、上記ポリオレフィン系樹脂、上記ポリプロピレン系樹脂(a)及び上記ポリプロピレン系樹脂(b)からなる樹脂成分に熱分解型発泡剤及び架橋助剤並びに必要に応じて添加される上記添加剤からなる発泡性樹脂組成物を押出機に供給して上記熱分解型発泡剤の熱分解温度よりも低い温度で溶融混練してシート状等の所望形状に押出した後、この得られた発泡性成形体に電離性放射線を照射させることにより該発泡性成形体を架橋した上で該発泡性成形体を上記熱分解型発泡剤の分解温度以上に加熱することによってポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を製造する方法が挙げられる。
【0027】上記熱分解型発泡剤としては、従来から発泡体の製造に用いられているものであれば、特に限定されず、例えば、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、P,P’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、P,P’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジロ、アゾジカルボン酸バリウム、トリヒドラジノトリアジン、トルエンスルホニルヒドラジド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、4,4−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)等の熱分解型発泡剤が挙げられ、分解速度や分解温度の調整が容易であり、ガス発生量が多く、衛生的に優れていることから、アゾジカルボンアミドを用いることが好ましい。
【0028】上記熱分解型発泡剤の添加量は、多いと、発泡性成形体が破泡してしまい、均一な品質を有するポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得ることができないことがあり、又、少ないと、発泡性成形体が発泡しないことがあるので、上記樹脂成分100重量部に対して1〜30重量部が好ましく、5〜20重量部がより好ましい。
【0029】上記架橋助剤としては、従来から発泡体の製造に用いられているものであれば、特に限定されず、例えば、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、1,9−ノナンジオールジメタクリレート、1,10−デカンジオールジメタクリレート、トリメリット酸トリアリルエステル、トリアリルイソシアヌレート、エチルビニルベンゼン等が挙げられ、これらは単独で用いられても併用されてもよい。
【0030】上記架橋助剤の添加量は、多いと、発泡性成形体の架橋密度が高くなりすぎて得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の成形性が低下することがあり、又、少ないと、発泡性成形体の架橋密度が低下して均一な品質を有するポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得ることができないことがあるので、上記樹脂成分100重量部に対して0.5〜10重量部が好ましく、0.8〜6重量部がより好ましい。
【0031】上記電離性放射線としては、従来から発泡性成形体の架橋に用いられているものであれば、特に限定されず、例えば、α線、β線、γ線、電子線等が挙げられ、照射線量は、少ないと、発泡性成形体の架橋密度が不足して均一な品質を有するポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得ることができないことがあり、多いと、発泡性成形体の架橋密度が高くなりすぎて得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の成形性が低下することがあるので、1〜20Mradが好ましい。
【0032】上記の如くして得られたポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の見かけ密度は、大きくなると、軽量性が低下することがあり、又、小さいと、機械的強度及び柔軟性が低下することがあるので、0.02〜0.2g/cm3 が好ましく、0.03〜0.1g/cm3 がより好ましい。
【0033】
【実施例】(実施例1)クロス分別法により温度上昇溶離分別を行なった際に、0℃以上で且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の47.7重量%であり、10℃を越え且つ60℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の16.9重量%であり、60℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の35.4重量%であり、重量平均分子量が31万であるポリオレフィン系樹脂13重量%、エチレン成分量が3.2重量%で且つMIが2.0g/10分であるポリプロピレン系樹脂(a)60重量%及びMIが15.0g/10分であるアイソタクチックホモポリプロピレン27重量%からなる樹脂成分100重量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート3重量部、アゾジカルボンアミド10重量部、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.3重量部、ジラウリルチオプロピオネート0.3重量部、メチルベンゾトリアゾール0.5重量部から構成される発泡性樹脂組成物を二軸押出機に供給して樹脂温190℃で溶融混練し、厚さ1mmの発泡性シートを得た。
【0034】得られた発泡性シートの両面に電子線を700kvの加速電圧で照射量3Mrad照射して、上記発泡性シートを架橋した。そして、この架橋処理が施された発泡性シートを熱風及び赤外線ヒーターによって250℃に保持された発泡炉内に供給して加熱、発泡させてポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0035】(実施例2)樹脂成分の配合割合をポリオレフィン系樹脂27重量%、ポリプロピレン系樹脂(a)60重量%、アイソタクチックホモポリプロピレン13重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0036】(実施例3)樹脂成分の配合割合をポリオレフィン系樹脂20重量%、ポリプロピレン系樹脂(a)60重量%、アイソタクチックホモポリプロピレン20重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0037】(比較例1)樹脂成分の配合割合をポリオレフィン系樹脂5重量%、ポリプロピレン系樹脂(a)65重量%、アイソタクチックホモポリプロピレン30重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0038】(比較例2)樹脂成分の配合割合をポリオレフィン系樹脂35重量%、ポリプロピレン系樹脂(a)55重量%、アイソタクチックホモポリプロピレン10重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0039】(比較例3)樹脂成分の配合割合をポリオレフィン系樹脂30重量%、ポリプロピレン系樹脂(a)65重量%、アイソタクチックホモポリプロピレン5重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0040】(比較例4)樹脂成分の配合割合をポリオレフィン系樹脂10重量%、ポリプロピレン系樹脂(a)55重量%、アイソタクチックホモポリプロピレン35重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0041】(比較例5)樹脂成分として、クロス分別法により温度上昇溶離分別を行なった際に、0℃以上で且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の2.6重量%であり、10℃を越え且つ60℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の7.7重量%であり、60℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の89.7重量%であり、重量平均分子量が20万であるポリオレフィン系樹脂20重量%、エチレン成分量が3.2重量%で且つMIが2.0g/10分であるポリプロピレン系樹脂(a)60重量%及びMIが15.0g/10分であるアイソタクチックホモポリプロピレン20重量%からなるものを用いた以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0042】(比較例6)樹脂成分として、クロス分別法により温度上昇溶離分別を行なった際に、0℃以上で且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の47.7重量%であり、10℃を越え且つ60℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の16.9重量%であり、60℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の35.4重量%であり、重量平均分子量が31万であるポリオレフィン系樹脂20重量%、エチレン成分量が3.1重量%で且つMIが18g/10分であるポリプロピレン系樹脂(a)60重量%及びMIが15.0g/10分であるアイソタクチックホモポリプロピレン20重量%からなるものを用いた以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0043】(比較例7)樹脂成分として、クロス分別法により温度上昇溶離分別を行なった際に、0℃以上で且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の47.7重量%であり、10℃を越え且つ60℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の16.9重量%であり、60℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の35.4重量%であり、重量平均分子量が31万であるポリオレフィン系樹脂20重量%、エチレン成分量が3.2重量%で且つMIが2.0g/10分であるポリプロピレン系樹脂(a)60重量%及びMIが0.5g/10分であるアイソタクチックホモポリプロピレン20重量%からなるものを用いた以外は実施例1と同様にして発泡性樹脂組成物を得、二軸押出機に供給して樹脂温190℃で溶融混練した後に押出したが、押出時に発熱し、良好な発泡性シートは得られなかった。
【0044】上記の如くして得られたポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の物性を以下の方法で測定してその結果を表1に示した。
【0045】(見かけ密度)ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の見かけ密度をミラージュ社製「電子比重計ED120T」を用いて測定した。
【0046】(厚み)ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の厚みをのぎすを用いて測定した。
【0047】(柔軟性)JIS K6301に準拠して、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体のJISA硬度を島津JIS硬度計を用いて測定した。
【0048】(高温成形性)ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の一面に表皮材として厚さ0.7mmの軟質ポリ塩化ビニルシートを接着剤を介して積層一体化させて複合シートを形成し、この複合シートをそのポリオレフィン系樹脂架橋発泡体が雌型金型側となるようにして雌雄金型間に配設するとともに、該複合シートのポリオレフィン系樹脂架橋発泡体と雌型金型との間に溶融状態のポリプロピレンを配置した後、上記雌雄金型を閉止することによって所望形状の成形品を得た。
【0049】得られた成形品の表皮材表面を目視観察して、表皮材表面に凹凸が全くないものを○、表皮材表面に僅かに凹凸があるものを△、表皮材表面に凹凸が多数生じたものを×とした。
【0050】(クッション性)上記高温成形性において製造された成形品におけるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の厚みをのぎすで測定した。
【0051】(成形切れ)上記高温成形性において製造された成形品におけるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体に亀裂が生じているかを目視観察して、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体に亀裂が全くないものを○、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体に僅かに亀裂が生じていたものを△、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体に多数の亀裂が生じていたものを×とした。
【0052】
【表1】

【0053】
【表2】

【0054】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂架橋発泡体は、上記の如き構成を有するので、耐熱性、柔軟性及び高温成形性に優れており、よって、本発明のポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を真空成形やスタンピング成形によって高温下において成形した場合にあっても気泡破壊に起因して成形品表面に凹凸が生じたり薄肉化したりするといった不測の事態は生じず、表面性及びクッション性に優れた所望形状の成形品を得ることができる。




 

 


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