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発明の名称 洗浄剤組成物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−98295(P2001−98295A)
公開日 平成13年4月10日(2001.4.10)
出願番号 特願平11−274517
出願日 平成11年9月28日(1999.9.28)
代理人
発明者 藤森 洋治
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 蚊忌避効果のある天然精油、香料もしくはこれらの関連物質からなる成分、リグニンスルホン酸又はその塩からなる成分及び洗浄成分を含有してなることを特徴とする洗浄剤組成物。
【請求項2】 上記蚊忌避効果のある天然精油、香料もしくはこれらの関連物質からなる成分の含有量が0.1〜3.0重量%であり、リグニンスルホン酸又はその塩からなる成分の含有量が0.05〜5.0重量%である請求項1記載の洗浄剤組成物。
【請求項3】 上記リグニンスルホン酸又はその塩からなる成分が、リグニンスルホン酸カルシウムである請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄剤組成物に関し、更に詳しくは、網戸、戸枠、手摺り等の屋外に露出する住宅の部分を洗浄し、且つ、蚊等の有害虫類の飛来、接近、室内への進入を忌避するための洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】蚊、ダニ等の吸血性有害虫類は、熱帯地域から温帯地域に多く生息し、人を含めた動物から吸血するだけでなく、同時に時として伝染病を媒介する場合もある。従来、N,N−ジメチルトルアミド(以下、Deetと略称する)がイエカ、ヤブカ等の吸血性有害虫類の忌避剤として主に用いられてきた。これらの吸血性有害虫類の忌避剤の代表的な製品形態としては、スプレー・ローション・クリームが挙げられる。しかし、1986年の農薬化学国際会議以降、その皮膚への浸透性の高さや発癌性が指摘され、安全面に関して疑問が提起されている。
【0003】上記Deetに替わる安全性の高い吸血性有害虫類の忌避剤として、近時、天然精油が注目され、その中のシトロネラオイルやユーカリオイルの試用例が紹介されている(「フレグランスジャーナル;1989年2月号、第93〜94頁、特開平6−340516号公報等)。
【0004】又、蚊に対する忌避効果が認められる天然精油、香料関連物質として、シトロネラオイルやユーカリオイルに加えて、リモネン、ベチバーオイル、ヒノキオイル、メチルアンスラニレート等が紹介されている(「家屋害虫事典」日本家屋害虫学会編;井上書院発行、1995年、第396頁)。
【0005】しかしながら、これらの天然精油、香料関連物質等は、芳香を発散する物質であり、その揮散速度も極めて大きく、これらを有害虫類の忌避剤として用いた場合、初期効果はあっても、その効果は漸次減少し、極めて短時間の間で消滅してしまうという効果の持続性に問題を有するものであった。特に、網戸、戸枠、手摺り等の屋外に露出する住宅の部分は、これら有害虫類の最前線にあり、しかも余りしばしば有害虫類の駆除のためのアクションをとり難い場所にあるので、上記忌避効果が洗浄のインターバルで持続することが望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実に鑑みなされたものであって、安全性に優れた天然精油、香料並びにこれらの関連物質を用い、吸血性有害虫類の忌避効果の持続性を賦与した洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の洗浄剤組成物は、蚊忌避効果のある天然精油、香料もしくはこれらの関連物質からなる成分、リグニンスルホン酸又はその塩からなる成分及び洗浄成分を含有してなるものである。
【0008】請求項2記載の発明の洗浄剤組成物は、請求項1記載の発明の洗浄剤組成物において、上記蚊忌避効果のある天然精油、香料もしくはこれらの関連物質からなる成分の含有量が0.1〜3.0重量%であり、リグニンスルホン酸又はその塩からなる成分の含有量が0.05〜5.0重量%であるものである。
【0009】請求項3記載の発明の洗浄剤組成物は、請求項1又は2記載の発明の洗浄剤組成物において、上記リグニンスルホン酸又はその塩からなる成分が、リグニンスルホン酸カルシウムであるものである。
【0010】本発明において、蚊忌避効果のある天然精油、香料もしくはこれらの関連物質からなる成分としては、特に限定されるものではないが、例えば、レモンオイル、ユーカリオイル、シトロネラオイル、リチェアキュベバオイル、ベチバーオイル、ヒノキオイル等の天然植物精油、iso-Menthon 、Linalool、Geranial、Geraniol、Citronellol 、Citronellal 、Citral等の天然精油、香料から抽出され、精製された成分、これらの合成品(高砂香料社製、商品名「BNR-7601」)等が挙げられる。
【0011】上記蚊忌避効果のある天然精油、香料の関連物質とは、天然精油、香料から抽出され、精製された成分やこれらの前駆物質、これらの物質を合成して得た物質並びに合成原料等で、蚊忌避効果のある物質をいう。上記蚊忌避効果のある天然精油、香料もしくはこれらの関連物質は、単品もしくは単一成分で用いられてもよいが、2種以上が組み合わされて併用されてもよい。
【0012】上記蚊忌避効果のある天然精油、香料の関連物質の配合量は、これらの成分に応じて決められるものであって、特に限定されるものではないが、余り少くないと、蚊忌避効果が現出し難く、余り多いと、これらの物質の強い特異臭が、却って不快臭となったり、他の洗浄剤成分と分離してしまって洗浄作業を阻害するおそれがあるので、好ましくは、0.1〜3.0程度である。
【0013】上記リグニンスルホン酸の塩としては、特に限定されるものではないが、例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩等が挙げられる。上記リグニンスルホン酸又はその塩の配合量は、用途に応じて決められるものであって、特に限定されるものではないが、余り少くないと、蚊忌避効果の持続効果が現出し難く、余り多いと、これらの物質が呈する黄色〜茶褐色によって、被洗浄物を着色するおそれがあるので、好ましくは、0.05〜5.0程度である。
【0014】又、上記洗浄成分としては、金属、木材、繊維等の住宅の部材に対する洗浄作用を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、液体状又は固体状の界面活性剤を水に溶解し、必要に応じて、液体、粉体もしくは繊維状の洗浄助材が添加されたものが挙げられる。
【0015】請求項1記載の発明の洗浄剤組成物は、叙上のように、蚊忌避効果のある天然精油、香料もしくはこれらの関連物質からなる成分、リグニンスルホン酸又はその塩からなる成分及び洗浄成分を含有してなるものであるので、洗浄成分の洗浄効果を些かも阻害することなく、天然精油、香料もしくはこれらの関連物質からなる成分の蚊忌避効果の持続性が著しく向上し、網戸、戸枠、手摺り等の屋外に露出する住宅の部分であっても、通常、定期的に行う洗浄から次の洗浄まで上記忌避効果が持続する等、長時間の持続効果を奏し得るものである。
【0016】請求項2記載の発明の洗浄剤組成物は、叙上のように、請求項1記載の発明の洗浄剤組成物において、上記蚊忌避効果のある天然精油、香料もしくはこれらの関連物質からなる成分の含有量が0.1〜3.0重量%であり、リグニンスルホン酸又はその塩からなる成分の含有量が0.05〜5.0重量%であるので、洗浄成分の洗浄効果を些かも阻害することなく、又、天然精油等の特異臭やリグニンスルホン酸又はその塩の呈する着色によって、使用時の快適感や被洗浄物の着色による汚染等の心配もなく、住宅の部分の洗浄毎に前記する高い蚊忌避効果を長時間の持続効果もって賦与し得るものである。
【0017】請求項3記載の発明の洗浄剤組成物は、叙上のように、請求項1又は2記載の発明の洗浄剤組成物において、上記リグニンスルホン酸又はその塩からなる成分が、リグニンスルホン酸カルシウムであるので、洗浄成分の洗浄効果を些かも阻害することなく、優れた洗浄仕上がりで、住宅の部分の洗浄毎に前記する高い蚊忌避効果を長時間の持続効果もって賦与し得るものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を示し、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
【0019】(実施例)
〔洗浄成分の調製〕メタキシレンスルホン酸ナトリウム1.0重量部、ラウリル硫酸ナトリウム1.0重量部及び水98.0重量部を攪拌混合して洗浄成分を調製した。
【0020】上記洗浄成分98.0重量%に、蚊忌避効果のある天然精油、香料もしくはこれらの関連物質からなる成分として、リナロール、シトロネロール、ゲラニオールを主成分とする香料(高砂香料社製、商品名「BNR−7601」)1.0重量%及びリグニンスルホン酸カルシウム(日本製紙社製、商品名「サンエキスP201」)1.0重量%となるように配合し、攪拌して洗浄剤組成物を作製した。
【0021】(比較例)実施例の洗浄剤組成物のリグニンスルホン酸カルシウムを配合しなかったこと以外は、実施例と同様にして洗浄剤組成物を作製した。
【0022】実施例及び比較例で得られた洗浄剤組成物の性能を評価するため、蚊忌避効果のある成分の揮散量及び蚊忌避試験を以下に示す方法で試験した。
【0023】1.揮散量:〔試料の作成〕
■市販の網戸(ダイオ化成社製、商品名「ダイオエクシード」)に、1m2 あたり60mlの割合で均等に実施例及び比較例の洗浄剤組成物を各々吹き掛けて洗浄を行った。洗浄後、無風状態、20℃恒温室に30分静置して乾燥し、中央の網部分より、50mm×50mmを切り取って500mlガラス瓶に入れ、密封して30分放置後のガスを試料1とした。
【0024】■上記洗浄後の網戸全体を直接、無風状態、20℃恒温室に1週間静置し、該恒温室内のガスを試料2とした。
【0025】上記試料1及び試料2を、SPME( SUPELCO社製、Solid Phase Microextraction Fiber Asemblies 、polydimethylsiloxane 100μm)に吸着させ、これをガスクロマトグラフィによって下記条件にて揮散量を測定した。試料1の測定結果は各々図1(実施例)及び図2(比較例)に示し、試料2の測定結果は各々図3(実施例)及び図4(比較例)に示した。
【0026】図1及び図2に示された洗浄直後の忌避成分の揮散量は、実施例においては、揮散量が抑制され、低いピークを示すのに対して、揮散量の抑制作用がない比較例では、高いピークを示している。これに対して、図3及び図4に示された1週間経過後の忌避成分の揮散量は、実施例においては、依然として忌避成分の揮散が認められるのに対して、揮散量の抑制作用がない比較例では、網戸自体のピーク(11.60min付近)以外、忌避成分の揮散を示すピークが認められず、持続性に欠けることを示している。
【0027】〔ガスクロマトグラフ条件〕
測定器:島津製作所社製、「ガスクロマトグラフGC−17A」(スプリット/スプリットレスインジェクションユニット、GCワークステーション搭載)
キャリアガス:ヘリウムインジェクション法:スプリットレス検出器:FID【0028】〔カラム条件〕
カラム:ヒューレットパッカード社製、「HP−1」
固定相:methyl-silicone (無極性)
サイズ:長さ25m、内径0.32mm、膜厚:1.05μm【0029】〔流量条件〕
カラム入口圧:182KPa全流量:96ml/分線速度:75cm/秒カラム流量:4.2ml/分【0030】〔メソッド条件〕
インジェクション温度:250℃検出器温度:250℃カラムの温度プログラム:初期温度:40℃×5分レート1:10℃/分で170℃までレート2:20℃/分で250℃まで保持時間:250℃×3分【0031】2.蚊忌避試験:揮散量の試験で用いた網戸と同質の網1m×1mに、実施例及び比較例の洗浄剤組成物60mlを各々の網に均等に吹き掛けてた後、無風状態、20℃恒温室に30分静置して乾燥し、捕虫器(石崎電機製作所社製、商品名「ムシキャッチポン」)の周囲に巻き付けて封鎖し、捕虫器の窓部分のみをカッターナイフで切除し、試料(洗浄直後とする)とした。
【0032】上記蚊忌避試験試料を蚊が多数発生している屋外の試験場所に置いて、捕虫器の誘虫電灯を10分間点灯し、捕虫器のトレイに接着して捕らえられた虫の数を数えた。上記試験は繰返数n=2で実施し、2回の試験結果をそのまま試験値として表1に示した。
【0033】揮散量の試験と同様に、20℃の恒温室に1週間静置した網についても同様に蚊忌避試験を行った。又、全く洗浄剤を用いなかった網についても同様に、洗浄直後及び1週間後の上記試験を比較例(ブランク)として実施した。試験結果は表1に示した。
【0034】
【表1】

【0035】表1より明らかなように、実施例では1週間後においても蚊忌避効果が、相当程度に認められるのに対し、比較例では、比較例(ブランク)と同程度の数であり、殆ど蚊忌避効果が認められないことを示しており、蚊忌避効果の持続性を欠くものであることが分かる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明の洗浄剤組成物は、叙上のように構成されているので、優れた蚊忌避効果とその持続性を有し、且つ、天然物に見られる環境還元性と長い期間にわったる経験から安全性が確認されているものである。
【0037】特に、請求項2記載の発明の洗浄剤組成物は、叙上のように構成されているので、洗浄成分の洗浄効果を些かも阻害することなく、又、天然精油等の特異臭やリグニンスルホン酸又はその塩の呈する着色によって、使用時の快適感や被洗浄物の着色による汚染等の心配もなく、住宅の部分の洗浄毎に前記する高い蚊忌避効果を長時間の持続効果もって賦与し得るものである。
【0038】更に、請求項3記載の発明の洗浄剤組成物は、叙上のように構成されているので、洗浄成分の洗浄効果を些かも阻害することなく、優れた洗浄仕上がりで、住宅の部分の洗浄毎に前記する高い蚊忌避効果を長時間の持続効果もって賦与し得るものである。




 

 


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