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発明の名称 吊り治具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−72376(P2001−72376A)
公開日 平成13年3月21日(2001.3.21)
出願番号 特願平11−250395
出願日 平成11年9月3日(1999.9.3)
代理人 【識別番号】100088580
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 敦 (外1名)
【テーマコード(参考)】
2E174
3F004
【Fターム(参考)】
2E174 BA01 CA03 CA09 CA38 
3F004 EA27 KA05
発明者 森 和晴 / 南野 貴洋
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 吊り上げ装置に連結されて建築用パネルを懸吊する吊り治具であって、該吊り治具は、所定間隔をおいて対向する一対の長尺部材からなるビーム本体と、該ビーム本体に設けられた前記建築用パネルを保持するワイヤの取付部と、前記一対の長尺部材の間に長手方向に配設されるねじ棒と、該ねじ棒に螺動されるとともに前記吊り上げ装置との連結部を備えた可動部とを有し、前記可動部は前記ねじ棒が回動することにより前記ビーム本体の長手方向にスライドし位置調整されることを特徴とする吊り治具。
【請求項2】 前記吊り上げ装置と前記可動部とは2箇所で連結されることを特徴とする請求項1記載の吊り治具。
【請求項3】 前記ねじ棒の回動は、前記ねじ棒の一端側に設けられた駆動装置によって行われ、該駆動装置は無線操作または有線操作のいずれかにより駆動操作されることを特徴とする請求項1記載の吊り治具。
【請求項4】 前記一対の長尺部材の前記吊り上げ装置側には、前記可動部側に突出する庇部が形成され、前記可動部には前記庇部と摺動する戸車が設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の吊り治具。
【請求項5】 前記庇部には前記戸車をガイドするレールが設けられたことを特徴とする請求項4記載の吊り治具。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吊り治具に関し、特に、建築用パネルを吊り上げて移動するとき、ワイヤを掛け換えることなく、建築用パネルを吊り上げ可能な状態に調整し、作業効率を向上させることが可能な吊り治具に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅等の建物を建設するにあたっては、工場にてできるだけ部品完成度を高め、建築現場での作業項目を減少させるためにパネル工法の導入が進められている。 例えば、パネル工法による建物の外壁は、複数の壁パネルを所定位置に配列することにより形成されるものである。このパネル工法においては、パネルを所定位置に組み込む際、一般的に、パネルをクレーン等で吊り上げて移動させている。
【0003】上記のように、建築用パネルとして、例えば壁パネル140を懸吊して所定の位置まで移動させるためには、図8に示すように、クレーンのフック110から垂下されたワイヤ120を壁パネル140に巻きつけて玉掛けした後に、地切りをして、ワイヤ120をクレーンで引き上げることにより懸吊していた。このとき、作業者の経験と勘によるおおよその目安で重心の位置を割り出して玉掛けをしていた。
【0004】しかし、上記のように、ワイヤ120を壁パネル140に巻きつけて、クレーンで引き上げる方法では、壁パネル140の重心が偏っていて、壁パネル140が水平に上がらないときは、一旦壁パネル140を降ろし、玉掛け位置を壁パネル140があがらなかった方に移動させて、再度地切りする必要があった。このように、壁パネル140が水平に上がるまで、玉掛け位置の調整を行う必要があり、壁パネル140を吊り上げるまでに時間と手間がかかっていた。
【0005】或いは、図9に示すように、壁パネル140の上部フレーム141にアイボルト142を取り付け、このアイボルト142にクレーン(図示せず)のワイヤ120を連結させることにより、パネル140を懸吊して所定位置まで移動させる方法が知られている。
【0006】なお、上記従来例において、アイボルト142は、壁パネル140の上部フレームに取着されたプロジェクションナット(図示せず)を利用して取り付けられている。プロジェクションナットは、壁パネル140を、胴差等の他部材と連結するために、壁パネル140の上部に溶接等により予め取り付けられているものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方法では、壁パネル140を懸吊する前のアイボルト142の取り付け、および壁パネル140を懸吊した後のアイボルト142の取り外しに手間がかかるという問題があった。また、大型のパネルを懸吊する場合は、アイボルト142に過大な荷重がかかり、安定して壁パネル140を懸吊することができないという不都合があった。
【0008】本発明の目的は、建築用パネルを吊り上げて移動するとき、ワイヤを掛け換えることなく、建築用パネルを吊り上げ可能な状態に調整し、作業効率を向上させることを可能とした吊り治具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明請求項1による吊り治具によれば、吊り上げ装置に連結されて建築用パネルを懸吊する吊り治具であって、該吊り治具は、所定間隔をおいて対向する一対の長尺部材からなるビーム本体と、該ビーム本体に設けられた前記建築用パネルを保持するワイヤの取付部と、前記一対の長尺部材の間に長手方向に配設されるねじ棒と、該ねじ棒に螺動されるとともに前記吊り上げ装置との連結部を備えた可動部とを備え、前記可動部は前記ねじ棒が回動することにより前記ビーム本体の長尺方向にスライドし位置調整される、ことにより解決される。
【0010】このように、本発明の吊り治具は、長尺のビーム本体から垂下されるワイヤで建築用パネルを保持し、吊り上げるように構成されている。ビーム本体は一対の長尺部材からなり、一対の長尺部材の間には、ねじ棒が配設されている。そして、このねじ棒に螺動して、クレーン等の吊り上げ装置と連結された可動部がスライドするものである。したがって、建築用パネルを吊り上げる際、吊り上げ装置に連結された可動部を一対の長尺部材間でスライドさせることにより、建築用パネルを、吊り上げ可能な状態に調整することができる。このように、ワイヤを掛け換えることなく、可動部をスライドさせるだけで、建築用パネルの吊り上げ位置の調整を簡単に行うことが可能となる。
【0011】また、前記吊り上げ装置と前記可動部とを、2箇所で連結することにより、吊り上げ装置と吊り治具とを確実に連結させることができ、より安定して建築用パネルを吊り上げ、移動させることが可能となる。
【0012】さらに、前記ねじ棒は、ねじ棒の一端側に設けられた駆動装置によって回動されている。なお、駆動装置を、無線操作または有線操作のいずれかにより駆動操作する構成とすることにより、大型の建築用パネルを懸吊する場合でも、スイッチを投入するだけでねじ棒を回動させることができ、大きな力を要することなく、可動部をスライドさせることが可能となる。
【0013】また、一対の長尺部材の吊り上げ装置側に、可動部側に突出する庇部を形成し、可動部に、前記庇部と摺動する戸車を設けることにより、可動部をスムーズにスライドさせることが可能となる。このとき庇部に、戸車をガイドするレールを設けることにより、戸車を長尺部材の長手方向に確実に移動させることが可能となり好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の吊り治具Sは、クレーンなどの吊り上げ装置に連結され、建築用パネルPを懸吊するものであり、所定間隔をおいて対向する一対の長尺部材11からなるビーム本体10と、ビーム本体10に設けられた玉掛け用ワイヤの取付部13と、一対の長尺部材11の間に長手方向に配設されるねじ棒30と、ねじ棒30に螺動されるとともに、吊り上げ装置との連結部23を備えた可動部20とを有している。
【0015】可動部20は、ねじ棒30が回動することにより、ビーム本体10の長手方向にスライドする。これにより、建築用パネルPを吊り下げたときに、建築用パネルPが極端に傾かないように、建築用パネルPの吊り位置を調整することができる。
【0016】なお、本例の吊り治具Sと、吊り上げ装置とは、可動部20に設けられた2箇所の連結部23を介して連結される。また、ねじ棒30の回動は、ねじ棒30の一端側に設けられた駆動装置40によって行われる。駆動装置40は無線操作または有線操作のいずれかにより駆動操作される。
【0017】一対の長尺部材11の、吊り上げ装置側には、可動部20側に突出する庇部11aが形成されている。また、可動部20には、戸車24が設けられており、戸車24は庇部11aに摺動するように構成されている。さらに、庇部11aには、戸車24をガイドするレール11bが設けられ、戸車24はこのレール11bに沿って移動する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0019】図1乃至図7は本発明に係る実施例を示すものであり、図1は本発明の吊り治具を用いて建築用パネルを懸吊した状態を示す説明図、図2はビーム本体の内部を示す説明図、図3は図1に示す吊り治具のA−A線による概略断面図、図4は可動部を吊り上げ装置側から見た説明図、図5は図4のB視図、図6はねじ棒及び六角ナットを示す拡大図、図7は駆動装置を示す説明図である。
【0020】本発明の吊り治具Sは、図1及び図2に示すように、ビーム本体10と、可動部20と、ねじ棒30と、ねじ棒30を駆動する駆動装置40とから構成されている。
【0021】ビーム本体10は、一対の長尺部材11を所定間隔をおいて対向させて配設し、図2に示すように、連結部材12で連結することにより形成されている。長尺部材11は、図3に示すように、後述する可動部20側に突出する庇部11aを備えており、断面略コ字状に形成されている。長尺部材11は、開口部側が向かい合うように配置されている。
【0022】長尺部材11には、図1で示すように、建築用パネルPを保持するワイヤWと係合する取付部13が形成されている。取付部13の端部には、ワイヤWを取着するための孔13aが設けられている。取付部13は、一対の長尺部材11のそれぞれに複数個設けられている。なお、本例では、建築用パネルPを懸吊したとき、バランスを取りやすいように、取付部13は、長尺部材11の中央位置から長手方向に等間隔に設けられている。
【0023】本例の可動部20は、図1及び図2に示すように、長尺部材11の間に配設され、後述するねじ棒30に螺動されて、ねじ棒30を支持する軸受32間において、長尺部材11の長手方向にスライドするように構成されている。
【0024】可動部20は、図3に示すように、一対の枠部21と、枠部21間に設けられる六角ナット22と、クレーン等の吊り上げ装置に連結される連結部23と、長尺部材11の庇部11aに摺動する戸車24とを有している。
【0025】枠部21は、立設部21aと台部21bとを有し、断面略L字状に形成されている。枠部21は、所定間隔をおいて、立設部21aが背中合わせになるように配設されている。
【0026】六角ナット22は、前記枠部21の立設部21a間に固定されており、次述するねじ棒30に螺動され、ねじ棒30が回動することにより、ねじ棒30上を移動し、可動部20を長尺部材の長手方向にスライドさせるように構成されている。
【0027】なお本例では、図4に示すように、枠部21の立設部21a間に、3つの六角ナット22が等間隔に配設されている。これら3つの六角ナットのうち、枠部中央に位置する六角ナット22がねじ棒30に螺動されている。そして、枠部21の端部側に位置する六角ナット22については、ねじ山を潰し、枠部21間の隙間を保持するスペーサとして用いている。
【0028】さらに、可動部20には、クレーン等の吊り上げ装置側に突出し、吊り上げ装置と連結される連結部23が設けられている。連結部23は、図3に示すように、枠部21の立設部21a間に架設されたピン23aによって保持されている。また本例では、可動部20の長手方向両端部にそれぞれ連結部23が配設されており、可動部20の両端部側で、可動部20と吊り上げ装置とを連結するように構成されている。
【0029】上記連結部23には、図1に示すように、吊り上げ装置から垂下されるワイヤWを取着するための孔23bが形成されている。この孔23bにワイヤWを取着し、吊り上げ装置を昇降させることにより、吊り治具Sにより保持された建築用パネルPを懸吊したり、所定位置まで移動させるように構成されている。
【0030】戸車24は、枠部21の台部21b上に配設されている。戸車24は、それぞれの枠部21に2個ずつ、計4個設けられている。なお、本例では、長尺部材11の庇部11aに、レール11bが配設されており、戸車24がレール11bにガイドされて摺動するように構成されている。このとき、戸車24に、レール11bに係合可能な溝を設けておけば、レール11bからの戸車24の脱落を防止することができる。
【0031】本例のねじ棒30は、図2に示すように、両端部を軸受32によって支持され、一対の長尺部材11の間に長手方向に配設されている。ねじ棒30は、図3及び図6に示すように、可動部20の六角ナット22の1つと螺合している。
【0032】なお、ねじ棒30のねじ山を台形に形成することにより、力の分散を少なくして、ねじ棒30から六角ナット22への力の伝達を正確に行うことができる。さらに、図6に示すように、ねじ棒30に、ブラシ31を取り付けることにより、ねじ棒30に付着する塵などを除去することができ好適である。
【0033】本例のねじ棒30は、モータ41を備えた駆動装置40により回動される。駆動装置40は、図7に示すように、モータ41と、充電池42と、トグルスイッチ43とから構成されている。モータ41は、トグルスイッチ43に設けられたスイッチ部(図示せず)を操作することにより、回転磁界の方向を切り換え、正・逆回転するように構成されている。
【0034】なお、ねじ棒30を無線操作で駆動する構成としても良い。このときは、モータ41と充電池42との間に無線受信回路を配設し、無線操作機(図示せず)から発信される信号を受信することにより、ねじ棒30を回動する構成とする。
【0035】或いは、ねじ棒30を手動で回動させる構成としても良い。このときは、ねじ棒30の端部に、把持部を備えたハンドルアームを堅着する。そして、把持部を回すことにより、ねじ棒30が回動される構成とする。
【0036】次に、上記吊り治具Sを用いて、建築用パネルPを吊り上げる方法について説明する。先ず、吊り治具Sの可動部20に設けられた連結部23と吊り上げ装置から垂下されたワイヤWとを連結し、また、取付部13に取り付けられたワイヤWで建築用パネルPを玉掛けする。
【0037】次いで、吊り上げ装置を上昇させて吊り治具Sを吊り上げ、建築用パネルPを上昇させる。このとき、建築用パネルPの重心が偏り、水平にあがらないようであれば、吊り上げ装置に連結された可動部20を、ビーム本体10の長尺部材11間をスライドさせて移動させる。そして、建築用パネルPが水平にあがる位置まで、可動部20を移動させ位置調整する。
【0038】なお、本例の可動部20は、次のように長尺部材11間を移動する。先ず、モータ41に接続されたトグルスイッチ43に設けられたレバー等のスイッチ部をいずれかの方向に傾倒して、モータ41をいずれかの方向に回転駆動させる。このようにして、ねじ棒30がいずれかの方向に回転する。
【0039】ねじ棒30が回転すると、可動部20の六角ナット22がねじ棒30に螺動して、ねじ棒30に沿って移動する。これにより、六角ナット22に連接された可動部20が長尺部材11間をスライドする。なお、トグルスイッチ43を逆方向に切り換えることにより、ねじ棒30を逆回転させることができ、可動部20を逆方向にスライドさせることが可能となる。
【0040】上記のように、可動部20をスライドさせながら、建築用パネルPが一方側に傾くことなく、吊り上げ可能となる位置を確定する。そして、建築用パネルPが懸吊可能となる位置が決められたら、さらに吊り上げ装置を上昇させ、建築用パネルPを懸吊し、所定の位置まで移動させる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明の吊り治具は、一対の長尺部材からなるビーム本体と、一対の長尺部材間に配設されるねじ棒と、このねじ棒に沿ってスライドする可動部とを備えている。吊り治具と、クレーン等の吊り上げ装置とは、可動部に設けられた連結部を介して連結されている。可動部は、一対の長尺部材間においてスライド可能に構成されており、可動部を移動させながら、建築用パネルを吊り上げたときに建築用パネルが懸吊可能となる位置に調整する。このように、可動部をスライドさせるだけで、従来のようにワイヤを掛け換えることなく、建築用パネルの吊り上げ位置の調整を簡単に行うことが可能となる。
【0042】また、前記吊り上げ装置と前記可動部とを、2箇所で連結することにより、吊り上げ装置と吊り治具とを確実に連結させることができ、より安定して、建築用パネルを吊り上げ、移動させることが可能となる。
【0043】さらに、前記ねじ棒を、無線操作または有線操作のいずれかで、駆動装置によって回動する構成とすることにより、大型の建築用パネルを懸吊する場合でも、スイッチを切り換えるだけでねじ棒を回動させることができ、大きな力を要することなく、可動部をスライドさせることが可能となる。
【0044】また、一対の長尺部材の吊り上げ装置側に、可動部側に突出する庇部を形成し、可動部に前記庇部と摺動する戸車を設けることにより、可動部をスムーズにスライドさせることが可能となる。このとき庇部に、戸車をガイドするレールを設けることにより、戸車を長尺部材の長手方向に確実に移動させることが可能となり好適である。




 

 


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