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発明の名称 流動体貯蔵容器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−130633(P2001−130633A)
公開日 平成13年5月15日(2001.5.15)
出願番号 特願平11−312259
出願日 平成11年11月2日(1999.11.2)
代理人 【識別番号】100101177
【弁理士】
【氏名又は名称】柏木 慎史 (外2名)
【テーマコード(参考)】
3E060
3E067
【Fターム(参考)】
3E060 AA03 BB07 BC01 BC04 DA21 DA30 EA03 EA14 
3E067 AA03 AB96 BA02C BA05C BB01C BB12C BB14C BB15C BB25C BC06C EA01 EB22 EE45 FA04 FB15 GD10
発明者 藤村 学 / 斎藤 毅寛
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 流動体を貯蔵する容器本体を備え、前記容器本体は、注出口を有する正面壁と、前記正面壁と対面する背面壁と、前記正面壁及び前記背面壁の両側辺に連続された左右一対の側面壁と、前記正面壁と前記背面壁と左右一対の前記側面壁との上辺に連続された天面壁と、前記正面壁と前記背面壁と左右一対の前記側面壁との下辺に連続された底面壁とを有して弾性的に屈撓可能な材料により形成され、前記容器本体には前記正面壁と前記背面壁とを近接可能に前記容器本体を折り畳ませる折り曲げ線が形成されていることを特徴とする流動体貯蔵容器。
【請求項2】 流動体を貯蔵する容器本体を備え、前記容器本体は、注出口を有する正面壁と、前記正面壁と対面する背面壁と、前記正面壁及び前記背面壁の両側辺に連続された左右一対の側面壁と、前記正面壁と前記背面壁と左右一対の前記側面壁との上辺に連続された天面壁と、前記正面壁と前記背面壁と左右一対の前記側面壁との下辺に連続された底面壁とを有して弾性的に屈撓可能な材料により形成され、前記背面壁の前記側面壁側の両側には、前記背面壁を前記側面壁とは反対側の中央に向けて折り畳ませる背面壁谷折り曲げ線が前記側面壁に対して平行に形成され、前記天面壁には、前記背面壁谷折り曲げ線を折り畳ませるときに前記天面壁の両側を前記背面壁と重ねて折り畳ませる複数の天面壁山折り曲げ線と、この天面壁山折り曲げ線を折り畳ませるときに前記天面壁を前記容器本体の内側に向けて折り畳ませる天面壁谷折り曲げ線とが形成され、前記底面壁には、前記背面壁谷折り曲げ線を折り畳ませるときに前記底面壁の両側を前記背面壁と重ねて折り畳ませる複数の底面壁山折り曲げ線と、この底面壁山折り曲げ線を折り畳ませるときに前記底面壁を前記容器本体の内側に向けて折り畳ませる底面壁谷折り曲げ線とが形成されていることを特徴とする流動体貯蔵容器。
【請求項3】 流動体を貯蔵する容器本体を備え、前記容器本体は、注出口を有する正面壁と、前記正面壁と対面する背面壁と、前記正面壁及び前記背面壁の両側辺に連続された左右一対の側面壁と、前記正面壁と前記背面壁と左右一対の前記側面壁との上辺に連続された天面壁と、前記正面壁と前記背面壁と左右一対の前記側面壁との下辺に連続された底面壁とを有して弾性的に屈撓可能な材料により形成され、前記側面壁の中央には、前記側面壁を前記容器本体の内側に向けて折り畳ませる側面壁谷折り曲げ線が前記正面壁に対して平行に形成され、前記天面壁には、前記側面壁谷折り曲げ線を折り畳ませるときに前記天面壁の両側を前記側面壁と重ねて折り畳ませる複数の天面壁山折り曲げ線と、この天面壁山折り曲げ線を折り畳ませるときに前記天面壁を前記容器本体の内側に向けて折り畳ませる天面壁谷折り曲げ線とが形成され、前記底面壁には、前記側面壁谷折り曲げ線を折り畳ませるときに前記底面壁の両側を前記側面壁と重ねて折り畳ませる複数の底面壁山折り曲げ線と、この底面壁山折り曲げ線を折り畳ませるときに前記底面壁を前記容器本体の内側に向けて折り畳ませる底面壁谷折り曲げ線とが形成されていることを特徴とする流動体貯蔵容器。
【請求項4】 前記正面壁の前記注出口の周囲における内面と、前記注出口の周囲に対向する領域における前記背面壁の内面との何れか一方の対向面には、相手側の対向面に向けて突出する複数の突起が一体に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一記載の流動体貯蔵容器。
【請求項5】 左右一対の前記側面壁の奥行き方向の幅は、前記正面壁及び前記背面壁の左右方向の幅の2分の1以下に設定されていることを特徴とする請求項2記載の流動体貯蔵容器。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動体を貯蔵する流動体貯蔵容器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の流動体貯蔵容器として、例えば特開平8−258864号公報に記載されているように、硬質の紙で形成された変形し難い外容器の内部に、可撓性を有するプラスチックスにより形成された内容器(内袋)を設けた構成のバック・イン・カートン容器(以下、BIC容器と称する)が知られている。
【0003】このBIC容器は、変形し難い箱型の外容器により内容器を外部からの衝撃から保護し、内容器には外容器の正面から突出して内部の流動体を注出する注出口が形成されている。内容器に貯蔵された粘性の流動体、例えばインキなどは、ポンプなどにより注出口から注出される。この注出時に内容器は収縮する。
【0004】また、別のタイプの流動体貯蔵容器として、ポリエチレンテレフタレートにより代表される飽和ポリエステル樹脂などにより形成された薄肉で可撓性の薄肉プラスチック製の容器が知られている。
【0005】この薄肉プラスチック製の容器は、注出口以外の部分が平坦に延びて機械的強度(剛性)が高く、注出口以外の部分が可撓性を有しており、上記のBIC容器における内容器と同様に、貯蔵されたインキなどの流動体はポンプなどにより注出口から注出される。
【0006】この薄肉のプラスチック製の容器の例としては、特開平6−345134号公報に記載された容器、特開平6−345135号公報に記載された容器(内容器)が知られている。同公報に記載された容器は箱型の形状に形成され、注出口が形成された正面側の略半分の部分は相応の剛性を有する非変形部分であり、背面側の略半分の部分は薄肉で変形可能な変形部分である。したがって、ポンプなどにより内部のインキなどの流動体を注出口から注出するときに、容器の変形部が収縮するが、流動体を最後まで注出することを目的として変形部が注出口に密着しないように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、内容器を外容器で保護する構造の流動体貯蔵容器は、内容器に貯蔵された流動体を使い切ったときに収縮するが、変形し難い外容器が元の形状を維持するため嵩張り、広い保管スペースを必要とする欠点がある。また、廃棄のために外容器と内容器とを分別する必要がある。さらに、特開平8−258864号公報に記載された例では、外容器と内容器とが接着されているため、分別作業は大変な作業となる。
【0008】特開平6−345134号公報に記載された容器、及び特開平6−345135号公報に記載された容器(内容器)は、注出口周囲において容器の内面が密着しないように変形部と非変形部とを備えているため、最後まで流動体を注出しても非変形部が元の箱型形状を維持するため嵩張ってしまい、BIC容器の場合と同様に保管スペースを収縮することができない。
【0009】本発明の目的は、貯蔵した流動体を注出し終えたときに容器本体を扁平な形状に折り畳むことができる流動体貯蔵容器を提供することである。
【0010】本発明の目的は、貯蔵した流動体を最後まで注出し易くすることができる流動体貯蔵容器を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、流動体を貯蔵する容器本体を備え、前記容器本体は、注出口を有する正面壁と、前記正面壁と対面する背面壁と、前記正面壁及び前記背面壁の両側辺に連続された左右一対の側面壁と、前記正面壁と前記背面壁と左右一対の前記側面壁との上辺に連続された天面壁と、前記正面壁と前記背面壁と左右一対の前記側面壁との下辺に連続された底面壁とを有して弾性的に屈撓可能な材料により形成され、前記容器本体には前記正面壁と前記背面壁とを近接可能に前記容器本体を折り畳ませる折り曲げ線が形成されている。
【0012】したがって、容器本体の内部に貯蔵された流動体を注出口から注出すると、容器本体の内部の空間が大気圧より低くなるため、容器本体は折り曲げ線の部分を折り畳ませながら背面壁が正面壁に近接するまで収縮する。
【0013】請求項2記載の発明は、流動体を貯蔵する容器本体を備え、前記容器本体は、注出口を有する正面壁と、前記正面壁と対面する背面壁と、前記正面壁及び前記背面壁の両側辺に連続された左右一対の側面壁と、前記正面壁と前記背面壁と左右一対の前記側面壁との上辺に連続された天面壁と、前記正面壁と前記背面壁と左右一対の前記側面壁との下辺に連続された底面壁とを有して弾性的に屈撓可能な材料により形成され、前記背面壁の前記側面壁側の両側には、前記背面壁を前記側面壁とは反対側の中央に向けて折り畳ませる背面壁谷折り曲げ線が前記側面壁に対して平行に形成され、前記天面壁には、前記背面壁谷折り曲げ線を折り畳ませるときに前記天面壁の両側を前記背面壁と重ねて折り畳ませる複数の天面壁山折り曲げ線と、この天面壁山折り曲げ線を折り畳ませるときに前記天面壁を前記容器本体の内側に向けて折り畳ませる天面壁谷折り曲げ線とが形成され、前記底面壁には、前記背面壁谷折り曲げ線を折り畳ませるときに前記底面壁の両側を前記背面壁と重ねて折り畳ませる複数の底面壁山折り曲げ線と、この底面壁山折り曲げ線を折り畳ませるときに前記底面壁を前記容器本体の内側に向けて折り畳ませる底面壁谷折り曲げ線とが形成されている。
【0014】ここで、背面壁谷折り曲げ線、天面壁谷折り曲げ線、底面壁谷折り曲げ線等の、各谷折り曲げ線とは、谷を形成するように窪ませる折り曲げ線を意味する。
【0015】また、天面壁山折り線、底面壁山折り線等の、各山折り線とは、稜線のように出っ張らせる折り曲げ線を意味する。
【0016】したがって、容器本体の内部に貯蔵された流動体を注出口から注出すると、容器本体の内部の空間が大気圧より低くなるため、天面壁及び底面壁が容器本体の内側に向けて折り畳まれ、背面壁の両側が天面壁及び底面壁の両側とともに中央に向けて折り畳まれ、背面壁の中央部が正面壁の中央部に近接する状態で容器本体が収縮する。この場合、背面壁と正面壁との間には、折り畳まれた天面壁、底面壁が介在するため、背面壁の中央部と正面壁の注出口の周囲との対向面には流動体を通す隙間が確保できる。
【0017】請求項3記載の発明は、流動体を貯蔵する容器本体を備え、前記容器本体は、注出口を有する正面壁と、前記正面壁と対面する背面壁と、前記正面壁及び前記背面壁の両側辺に連続された左右一対の側面壁と、前記正面壁と前記背面壁と左右一対の前記側面壁との上辺に連続された天面壁と、前記正面壁と前記背面壁と左右一対の前記側面壁との下辺に連続された底面壁とを有して弾性的に屈撓可能な材料により形成され、前記側面壁の中央には、前記側面壁を前記容器本体の内側に向けて折り畳ませる側面壁谷折り曲げ線が前記正面壁に対して平行に形成され、前記天面壁には、前記側面壁谷折り曲げ線を折り畳ませるときに前記天面壁の両側を前記側面壁と重ねて折り畳ませる複数の天面壁山折り曲げ線と、この天面壁山折り曲げ線を折り畳ませるときに前記天面壁を前記容器本体の内側に向けて折り畳ませる天面壁谷折り曲げ線とが形成され、前記底面壁には、前記側面壁谷折り曲げ線を折り畳ませるときに前記底面壁の両側を前記側面壁と重ねて折り畳ませる複数の底面壁山折り曲げ線と、この底面壁山折り曲げ線を折り畳ませるときに前記底面壁を前記容器本体の内側に向けて折り畳ませる底面壁谷折り曲げ線とが形成されている。
【0018】ここで、側面壁谷折り曲げ線、天面壁谷折り曲げ線、底面壁谷折り曲げ線等の、各谷折り曲げ線とは、谷のように窪ませる折り曲げ線を意味する。
【0019】また、天面壁山折り線、底面壁山折り線等の、各山折り線とは、稜線のように出っ張らす折り曲げ線を意味する。
【0020】したがって、容器本体の内部に貯蔵された流動体を注出口から注出すると、容器本体の内部の空間が大気圧より低くなるため、天面壁、底面壁及び側面壁が容器本体の内側に向けて折り畳まれ、背面壁の中央部が正面壁の中央部に近接する状態で容器本体が収縮する。この場合、背面壁の周辺と正面壁の周辺との間には、折り畳まれた天面壁、底面壁、側面壁が介在するため、背面壁の中央部と正面壁の注出口の周囲との対向面には流動体を通す隙間が確保できる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一記載の発明において、前記正面壁の前記注出口の周囲における内面と、前記注出口の周囲に対向する領域における前記背面壁の内面との何れか一方の対向面には、相手側の対向面に向けて突出する複数の突起が一体に形成されている。
【0022】したがって、容器本体が折り畳まれることによって、背面壁の中央部が正面壁の注出口周囲に密着したとしても、複数の突起の間に流動体を注出口に向けて流動させる隙間を確保することが可能となる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項2記載の発明において、左右一対の前記側面壁の奥行き方向の幅は、前記正面壁及び前記背面壁の左右方向の幅の2分の1以下に設定されている。
【0024】したがって、背面壁谷折り曲げ線の部分で背面壁の両側を中央に向けて折り畳んだときに、その両側の折り曲げ領域が中央部で重なる状態が回避される。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態における流動体貯蔵容器を図1及び図2に基いて説明する。図1(a)は天面壁を上にして流動体貯蔵容器1Aを正面右側より見た斜視図、同図(b)は底面壁を上にして流動体貯蔵容器1Aを背面左側より見た斜視図、図2(a)は折り畳んだ状態の流動体貯蔵容器1Aを示す斜視図、同図(b)は折り畳んだ状態の流動体貯蔵容器1Aを示す水平断面図である。
【0026】図1において、2は容器本体である。この容器本体2は、ポリエチレン、ポリエステル等のように弾性的に屈撓可能な軟質プラスチック、或いは紙を基材とし、これにポリエチレン、アルミニウム箔、ポリエチレンテレフタレート等の何れか一つ以上の材料を加えた複合材料により形成されている。複合材料の場合は、各材料を積層することが考えられるが、その積層構造は、内面にインキ等の流動体が浸透しない材料を用いる限り自由である。
【0027】容器本体2は、パイプ状の注出口3が中央部から外側に突出する正面壁4と、この正面壁4と対面する背面壁5と、正面壁4及び背面壁5の両側縁に連続された左右一対の側面壁6,7と、正面壁4と背面壁5と左右一対の側面壁6,7との上縁に連続された天面壁8と、正面壁4と背面壁5と左右一対の側面壁6,7との下縁に連続された底面壁9とを成型により一体に形成してなる。
【0028】この容器本体2は、流動体の注出量に応じて、正面壁4と背面壁5とを近接可能に容器本体2を折り畳ませるための折り曲げ線が形成されている(請求項1)。以下、折り曲げ線の具体例を、請求項2の発明の実施の形態として説明する。
【0029】背面壁5の側面壁6,7側の両側には、背面壁5を側面壁6,7とは反対側の中央に向けて折り畳ませる二本の背面壁谷折り曲げ線10が側面壁6,7に対して平行に形成されている(図1(b)参照)。
【0030】図1(a)に示すように、天面壁8には、背面壁谷折り曲げ線10(図1(b)参照)を折り畳ませるときに天面壁8の両側を背面壁5と重ねて折り畳ませる二本の天面壁山折り曲げ線11と、これらの天面壁山折り曲げ線11を折り畳ませるときに天面壁8を容器本体2の内側に向けて折り畳ませる天面壁谷折り曲げ線12,13,14とが形成されている。天面壁谷折り曲げ線12,13と側面壁6の上縁6u又は側面壁7の上縁7uとにより形成される三角形は直角二等辺三角形で、その天面壁8の両側に形成される直角二等辺三角形の頂点を結ぶ線が天面壁谷折り曲げ線14である。また、天面壁山折り曲げ線11の端部は直角二等辺三角形の頂点、すなわち天面壁谷折り線12,13の交点に一致し、背面壁5に対して直角である。
【0031】図1(b)に示すように、底面壁9には、背面壁谷折り曲げ線10を折り畳ませるときに底面壁9の両側を背面壁5と重ねて折り畳ませる二本の底面壁山折り曲げ線15と、これらの底面壁山折り曲げ線15を折り畳ませるときに底面壁9を容器本体2の内側に向けて折り畳ませる底面壁谷折り曲げ線16,17,18とが形成されている。底面壁谷折り曲げ線16,17と側面壁6の下縁6d又は側面壁7の下縁7dとにより形成される三角形は直角二等辺三角形で、底面壁9の両側に形成される直角二等辺三角形の頂点を結ぶ線が底面壁谷折り曲げ線18である。また、底面壁山折り曲げ線15の端部は直角二等辺三角形の頂点、すなわち底面壁谷折り曲げ線16,17の交点に一致し、背面壁5に対して直角である。
【0032】なお、容器本体2の内部には、流動体として、例えば孔版印刷装置に供給するインキが貯蔵され、運搬或いは保管に際して注出口3にはキャップ(図示せず)が装着される。
【0033】以下、流動体貯蔵容器1Aを孔版印刷装置に装着した場合を例として、容器本体2が折り畳まれる状態を説明する。注出口3からキャップを外し、容器本体2の内部に貯蔵されたインキをポンプ(図示せず)により注出口3から注出すると、容器本体2の内部の空間が大気圧より低くなるため、天面壁8及び底面壁9が容器本体2の内側に折り畳まれ、このときに背面壁5の両側が天面壁8及び底面壁9の両側とともに中央に向けて折り畳まれる。これにより、図2(a)(b)に示すように、背面壁5の中央部分が正面壁4の内面に近接するまで、容器本体2が収縮する。
【0034】天面壁8が折り畳まれるのは、天面壁谷折り曲げ線12,13,14が容器本体2の内側に凹むように折り畳まれ、天面壁山折り曲げ線11が山形形状に出っ張るように折り畳まれ、背面壁谷折り曲げ線10が容器本体2の内側に凹むように折り畳まれることによる。底面壁9が折り畳まれるのは、底面壁谷折り曲げ線16,17,18が容器本体2の内側に凹むように折り畳まれ、底面壁山折り曲げ線15が山形形状に出っ張るように折り畳まれ、背面壁谷折り曲げ線10が容器本体2の内側に凹むように折り畳まれることによる。
【0035】容器本体2はインキの注出量に比例して収縮するが、この収縮の過程では、天面壁8及び底面壁9はV字形の形状で収縮する。図2は容器本体2の折り畳み途中の形状を説明するために、最後まで折り畳んだ状態ではないが、容器本体2内のインキを最後まで注出した状態では、正面壁4と背面壁5と側面壁6,7とは上面から見て平坦形状に近い形状に折り畳まれる。したがって、容積を極めて小さくすることができる。
【0036】また、容器本体2が収縮した状態は、正面壁4と背面壁5との間には、折り畳まれた天面壁8、底面壁9が介在するため、背面壁5の中央部と正面壁4の注出口3の周囲との対向面にはインキを通す隙間が確保できる。したがって、内部のインキを良好に吸引して注出することができる。
【0037】このように容器本体2を折り畳ませるためには、各折り曲げ線10〜18の部分のみを薄肉にして柔軟性をもたせればよく、正面壁4、背面壁5、側面壁6,7自体は肉厚にしてある程度の剛性をもたせることができるため、容器本体2の内面が皺になり難くなる。この点から見ても、容器本体2の内面におけるインキの通りをよくし、インキを最後まで注出することができる。
【0038】なお、各折り曲げ線10〜18は、容器本体2の気密性を損なわない程度にミシン目やハーフカットの筋を入れることにより柔軟性を持たせることができる。これらのミシン目やハーフカットの筋は、容器本体2を成型する金型により容易に形成できる。容器本体2を紙を主材とする複合材料で形成する場合は、剛性の高い紙にのみ筋の圧痕を押圧形成することによっても容易に形成できる。このように容器本体2を折り畳む折り曲げ線の形成については、第二の実施の形態においても同様である。
【0039】次に、本発明の第二の実施の形態における流動体貯蔵容器を図3及び図4に基いて説明する。第一の実施の形態と同一部分は同一符号を用いて説明する。
【0040】図3(a)は天面壁8を上にして流動体貯蔵容器1Bを正面右側より見た斜視図、同図(b)は底面壁9を上にして流動体貯蔵容器1Bを背面左側より見た斜視図、図4は折り畳んだ状態の流動体貯蔵容器1Bを示す水平断面図である。
【0041】本実施の形態における流動体貯蔵容器1Bの容器本体2の構成は前記実施の形態と同様で、この容器本体2は、流動体の注出量に応じて、正面壁4と背面壁5とを近接可能に容器本体2を折り畳ませるための折り曲げ線が形成されている(請求項1)。以下、折り曲げ線の具体例を、請求項3の発明の実施の形態として説明する。
【0042】この容器本体2の側面壁6,7の中央には、側面壁6,7を容器本体2の内側に向けて折り畳ませる側面壁谷折り曲げ線19,20が形成されている。これらの側面壁谷折り曲げ線19,20は、正面壁4及び背面壁5に対して平行であり、天面壁谷折り曲げ線14及び底面壁谷折り曲げ線18とともに同一平面内にある。
【0043】図3(a)に示すように、天面壁8には、側面壁谷折り曲げ線19,20を折り畳ませるときに天面壁8の両側を側面壁6,7と重ねて折り畳ませる複数の天面壁山折り曲げ線21と、これらの天面壁山折り曲げ線21を折り畳ませるときに天面壁8を容器本体2の内側に向けて折り畳ませる天面壁谷折り曲げ線12,13,14とが形成されている。これらの天面壁谷折り曲げ線12,13,14は前記実施の形態と同様である。
【0044】図3(b)に示すように、底面壁9には、側面壁谷折り曲げ線19,20を折り畳ませるときに底面壁9の両側を側面壁6,7と重ねて折り畳ませる複数の底面壁山折り曲げ線22と、これらの底面壁山折り曲げ線22を折り畳ませるときに底面壁9を容器本体2の内側に向けて折り畳ませる底面壁谷折り曲げ線16,17,18とが形成されている。これらの底面壁谷折り曲げ線16,17,18は前記実施の形態と同様である。
【0045】以下、流動体貯蔵容器1Bを孔版印刷装置に装着した場合を例として、容器本体2が折り畳まれる状態を説明する。容器本体2の内部に貯蔵されたインキをポンプにより注出口3から注出すると、容器本体2の内部の空間が大気圧より低くなるため、天面壁8及び底面壁9が容器本体2の内側に向けて折り畳まれ、このときに側面壁6,7が天面壁8及び底面壁9の両側とともに容器本体2の内側に向けて折り畳まれる。これにより、図4に示すように、背面壁5の中央部分が正面壁4の内面に近接するまで、容器本体2が収縮する。
【0046】天面壁8が折り畳まれるのは、天面壁谷折り曲げ線12,13,14が容器本体2の内側に凹むように折り畳まれ、天面壁山折り曲げ線21が山形形状に出っ張るように折り畳まれ、側面壁谷折り曲げ線19,20が容器本体2の内側に凹むように折り畳まれることによる。
【0047】底面壁9が折り畳まれるのは、底面壁谷折り曲げ線16,17,18が容器本体2の内側に凹むように折り畳まれ、底面壁山折り曲げ線22が山形形状に出っ張るように折り畳まれ、側面壁谷折り曲げ線19,20が容器本体2の内側に凹むように折り畳まれることによる。
【0048】容器本体2はインキの注出量に比例して収縮するが、この収縮の過程では、天面壁8及び底面壁9はV字形の形状で収縮する。図4は容器本体2の折り畳み途中の形状を説明するために、最後まで折り畳んだ状態ではないが、容器本体2内のインキを最後まで注出した状態では、正面壁4と背面壁5と側面壁6,7とは上面から見て平坦形状に近い形状に折り畳まれる。したがって、容積を極めて小さくすることができる。
【0049】また、容器本体が収縮した状態は、正面壁4の周辺と背面壁5の周辺との間には、折り畳まれた天面壁8、底面壁9、側面壁6,7が介在するため、背面壁5の中央部と正面壁4の注出口3の周囲との対向面には流動体を通す隙間が確保できる。したがって、内部のインキを良好に吸引して注出することができる。
【0050】次に、本発明の第三の実施の形態における流動体貯蔵容器1Cを図5及び図6に基いて説明する。第一の実施の形態と同一部分は同一符号を用いて説明する。
【0051】図5は流動体貯蔵容器1Cを正面右側より見た斜視図、図6は折り畳んだ状態の流動体貯蔵容器1Cを示す水平断面図である。
【0052】本実施の形態は、正面壁4の注出口3の周囲における内面に、背面壁5の内面に向けて突出する複数の突起23を一体に形成した例である。
【0053】したがって、容器本体2内のインキを注出する際に容器本体2が折り畳まれ、このときに背面壁5の中央部が正面壁4の注出口3の周囲に密着したとしても、複数の突起23の間にインキを注出口3に向けて流動させる隙間を確保し、これにより、内部のインキを最後まで注出し易くすることができる。
【0054】次に、本発明の第四の実施の形態における流動体貯蔵容器1Dを図7及び図8に基いて説明する。第一の実施の形態と同一部分は同一符号を用いて説明する。
【0055】図7は流動体貯蔵容器1Dを背面右側より見た斜視図、図8は折り畳んだ状態の流動体貯蔵容器1Dを示す水平断面図である。
【0056】本実施の形態は、正面壁4の注出口3の周囲と対向する領域における背面壁5の内面に、正面壁4の内面に向けて突出する複数の突起23を一体に形成した例である。このような突起23を形成したことによる効果は前記実施の形態と同様である。
【0057】上記の第三又は第四の実施の形態のように、正面壁4の注出口3の周囲における内面と、注出口3の周囲に対向する領域における背面壁5の内面との何れか一方の対向面に複数の突起23を形成することは、第二の実施の形態で説明した構成においても適用できるものである。
【0058】次に、本発明の第五の実施の形態における流動体貯蔵容器1Eを図9及び図10に基いて説明する。第一の実施の形態と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。図9は流動体貯蔵容器1Eを正面右側より見た斜視図、図10は折り畳んだ状態の流動体貯蔵容器1Eを正面右側より見た斜視図である。
【0059】本実施の形態における流動体貯蔵容器1Eは、容器本体2の左右一対の側面壁の奥行き方向の幅Yを、正面壁4及び背面壁5の左右方向の幅Xの2分の1以下に設定した例である。
【0060】このようにY,Xの比を設定することにより、図10に示すように、背面壁谷折り曲げ線10の部分で背面壁5の両側を中央に向けて折り畳んだときに、その両側の折り曲げ領域が中央部で重なる状態が回避される。換言すれば、折り畳んだ左右の側面壁6,7の縁6y,7yが重なることはない。したがって、容器本体2をより一層扁平な形状に折り畳むことができる。
【0061】比較例として、容器本体2の左右一対の側面壁6,7の奥行き方向の幅Yを、正面壁4及び背面壁5の左右方向の幅Xの2分の1より大きく設定した例を図11に示すが、この場合には折り畳んだ左右の側面壁6,7の縁6y,7yが重なる。この状態でも、容器本体2を略扁平な形状に折り畳むことができるが、より一層扁平な形状に折り畳む点については、図9及び図10に示した場合の方が優れている。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、流動体を貯蔵する容器本体を備え、この容器本体は、注出口を有する正面壁と、背面壁と、左右一対の側面壁と、天面壁と、底面壁とを有して弾性的に屈撓可能な材料により形成され、容器本体には正面壁と背面壁とを近接可能に容器本体を折り畳ませる折り曲げ線が形成されているので、容器本体の内部に貯蔵された流動体を注出口から注出すると、容器本体の内部の空間が大気圧より低くなるため、容器本体は折り曲げ線の部分を折り畳ませながら背面壁が正面壁に近接するまで収縮する。したがって、流動体を注出し終えたときに容器本体を扁平な形状に折り畳ませることができる。
【0063】請求項2記載の発明によれば、流動体を貯蔵する容器本体を備え、この容器本体は、注出口を有する正面壁と、背面壁と、左右一対の側面壁と、天面壁と、底面壁とを有して弾性的に屈撓可能な材料により形成され、背面壁の側面壁側の両側には、背面壁を側面壁とは反対側の中央に向けて折り畳ませる背面壁谷折り曲げ線が側面壁に対して平行に形成され、天面壁には、背面壁谷折り曲げ線を折り畳ませるときに天面壁の両側を背面壁と重ねて折り畳ませる複数の天面壁山折り曲げ線と、この天面壁山折り曲げ線を折り畳ませるときに天面壁を容器本体の内側に向けて折り畳ませる天面壁谷折り曲げ線とが形成され、底面壁には、背面壁谷折り曲げ線を折り畳ませるときに底面壁の両側を背面壁と重ねて折り畳ませる複数の底面壁山折り曲げ線と、この底面壁山折り曲げ線を折り畳ませるときに底面壁を容器本体の内側に向けて折り畳ませる底面壁谷折り曲げ線とが形成されているので、容器本体の内部に貯蔵された流動体を注出口から注出すると、容器本体の内部の空間が大気圧より低くなるため、天面壁及び底面壁が容器本体の内側に向けて折り畳まれ、背面壁の両側が天面壁及び底面壁の両側とともに中央に向けて折り畳まれ、背面壁の中央部が正面壁の中央部に近接する状態で容器本体が収縮する。したがって、容器本体を扁平な形状に折り畳ませることができる。この場合、背面壁と正面壁との間には、折り畳まれた天面壁、底面壁が介在するため、背面壁の中央部と正面壁の注出口の周囲との対向面には流動体を通す隙間が確保できる。したがって、内部のインキを良好に吸引して注出することができる。
【0064】請求項3記載の発明によれば、流動体を貯蔵する容器本体を備え、この容器本体は、注出口を有する正面壁と、背面壁と、左右一対の側面壁と、天面壁と、底面壁とを有して弾性的に屈撓可能な材料により形成され、側面壁の中央には、側面壁を容器本体の内側に向けて折り畳む側面壁谷折り曲げ線が正面壁に対して平行に形成され、天面壁には、側面壁谷折り曲げ線を折り畳ませるときに天面壁の両側を前記側面壁と重ねて折り畳ませる複数の天面壁山折り曲げ線と、この天面壁山折り曲げ線を折り畳ませるときに天面壁を容器本体の内側に向けて折り畳ませる天面壁谷折り曲げ線とが形成され、底面壁には、側面壁谷折り曲げ線を折り畳ませるときに底面壁の両側を側面壁と重ねて折り畳ませる複数の底面壁山折り曲げ線と、この底面壁山折り曲げ線を折り畳ませるときに底面壁を容器本体の内側に向けて折り畳ませる底面壁谷折り曲げ線とが形成されているので、容器本体の内部に貯蔵された流動体を注出口から注出すると、容器本体の内部の空間が大気圧より低くなるため、天面壁、底面壁及び側面壁が容器本体の内側に向けて折り畳まれ、背面壁の中央部が正面壁の中央部に近接する状態で容器本体が収縮する。したがって、容器本体を扁平な形状に折り畳ませることができる。この場合、背面壁と正面壁との間には、折り畳まれた天面壁、底面壁、側面壁が介在するため、背面壁の中央部と正面壁の注出口の周囲との対向面には流動体を通す隙間が確保できる。したがって、内部のインキを良好に吸引して注出することができる。
【0065】請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3の何れか一記載の発明において、正面壁の注出口の周囲における内面と、注出口の周囲に対向する領域における背面壁の内面との何れか一方の対向面には、相手側の対向面に向けて突出する複数の突起が一体に形成されているので、容器本体が折り畳まれることによって、背面壁の中央部が正面壁の注出口周囲に密着したとしても、複数の突起の間に流動体を注出口に向けて流動させる隙間を確保することができる。
【0066】請求項5記載の発明によれば、請求項2記載の発明において、左右一対の側面壁の奥行き方向の幅は、正面壁及び背面壁の左右方向の幅の2分の1以下に設定されているので、背面壁谷折り曲げ線の部分で背面壁の両側を中央に向けて折り畳んだときに、その両側の折り曲げ領域が中央部で重なる状態を回避することができる。これにより、容器本体をより一層扁平な形状に折り畳むことができる。




 

 


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