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発明の名称 印刷装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−63849(P2001−63849A)
公開日 平成13年3月13日(2001.3.13)
出願番号 特願平11−238178
出願日 平成11年8月25日(1999.8.25)
代理人 【識別番号】100067873
【弁理士】
【氏名又は名称】樺山 亨 (外1名)
【テーマコード(参考)】
3F343
【Fターム(参考)】
3F343 FA02 FB05 GA01 GB01 GB02 GC01 GD01 HA12 HA37 HB04 HC30 HD16 JA18 JA19 KB03 KB04 KB12 KB17 KB18 KB19 
発明者 岡崎 政信
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】版胴と、これに対向配置された印圧部材とを備え、上記版胴の外周面と上記引圧部材の外周面との間に形成される印刷部で印刷を行う印刷装置において、用紙が収納可能であり、上記印刷部の側方に重ね合わせて配置された第1及び第2の用紙台と、第1の用紙台と第2の用紙台との間に設けられ、第1の用紙台の用紙と第2の用紙台の用紙とを選択的に上記印刷部に向かって給紙する給紙手段とを有することを特徴とする印刷装置。
【請求項2】請求項1記載の印刷装置において、上記給紙手段は、駆動手段で回転される回転部材を備え、第1の用紙台及び第2の用紙台は、それぞれに収納される用紙を上記回転部材に接触させる給紙位置と、各用紙を上記回転部材から離間する待機位置とに昇降可能であり、給紙位置を占めた第1の用紙台と上記印刷部とをつなぐ第1給紙経路と、給紙位置を占めた第2の用紙台と上記印刷部とをつなぐ第2給紙経路とが略同一の長さに設けられていることを特徴とする印刷装置。
【請求項3】請求項2記載の印刷装置において、上記第1の用紙台は、収納した用紙を上記回転部材に対して上方から接触させる位置に配置され、上記用紙が積載される用紙載置面に、吸引力を発生するための吸引手段と連通する吸引口が設けられていることを特徴とする印刷装置。
【請求項4】請求項2または3記載の印刷装置において、第1給紙経路及び第2給紙経路には、第1の用紙台及び第2の用紙台から給紙された用紙を挟持する挟持力の異なるフィードローラ対がそれぞれ設けられていることを特徴とする印刷装置。
【請求項5】請求項1乃至4の何れか1つに記載の印刷装置において、上記印圧部材は、第1の用紙台及び第2の用紙台から給紙された用紙の端部を係止する開閉可能な用紙係止手段を備え、この用紙係止手段で用紙を係止した状態で回転する圧胴であり、上記圧胴の外周面に沿って形成され上記印刷部と待機位置を占めた第2の用紙台とをつなぐ導入経路と、上記印刷部よりも用紙搬送方向の上流側で第1の用紙台から給紙された用紙を係止する第1用紙挟持位置と、この第1用紙挟持位置で係止した用紙を、待機位置を占めた第2の用紙台の近傍で開放する第1用紙開放位置とで上記用紙係止手段を開閉する第1開閉部材と、上記導入経路に臨んで設けられ、この導入経路を搬送される用紙を上記圧胴の外周面に向かって押圧する押圧付与手段とを有することを特徴とする印刷装置。
【請求項6】請求項5記載の印刷装置において、上記印刷部よりも用紙搬送方向の上流側で第2の用紙台から給紙された用紙を係止する第2用紙挟持位置と、この第2用紙挟持位置で係止した用紙を上記印刷部よりも用紙搬送方向の下流側で開放する第2用紙開放位置とで上記用紙係止手段を開閉する第2開閉部材を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項7】請求項5または6記載の印刷装置において、第1用紙開放位置と待機位置を占めた第2の用紙台との間に設けられ、第1用紙開放位置で開放された用紙を、待機位置を占めた第2の用紙台へ案内する案内手段を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項8】請求項7記載の印刷装置において、上記案内手段は、第1用紙開放位置で開放された用紙の非画像面に接するように配置された案内部材と、上記案内部材の案内面と対向配置され上記案内面に向かって送風する送風手段とを有することを特徴とする印刷装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の用紙台を備えた印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷装置では、版胴と印圧部材との間に形成される印刷部に対して給紙コロ等の給紙手段を用いて、用紙台に積載される用紙を印刷部に向かって給紙している。一般に用紙台は、印刷装置本体の側部に配置されているが、装置の設置スペースの低減を図れることから印刷装置本体の下部や下方に配置されることが多くなっている。通常、用紙台の用紙載置面には用紙が積載されていて、多数枚の給紙が可能とされている。しかし、印刷装置のように多数枚の印刷を行うことで印刷コストを下げられるものにおいては、一般に印刷枚数が多く、1つの用紙台では用紙の枚数が不足したり、印刷途中で用紙を補給することができないため、用紙台を複数配置したものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】用紙台を複数備えた印刷装置では、装置の設置スペースを考慮して印刷装置本体の下部や下方に、重ねて配置することが多いため、次のような問題点がある。
■各用紙台から用紙を給紙するための給紙手段が用紙台の数だけ必要となるので、部品点数や駆動箇所が多く、構造が複雑化する。
■各用紙台と印刷部とをそれぞれつなぎ、各用紙台から給紙された用紙を印刷部にそれぞれ案内する給紙経路の長さがそれぞれ異なるので、各用紙台から給紙される用紙の印刷部に対する給紙タイミングを取るのが難しく、上方の用紙台から給紙された用紙に印刷される画像と、下方の用紙台から給紙された用紙に印刷される画像とのズレが発生することがある。仮に給紙タイミングを上手く取れても、その制御が複雑となるという課題がある。
■複数の用紙台を印刷装置本体の下部や下方に積層配置する場合においては、印刷部と用紙台との位置関係によって給紙経路が急に湾曲したり、給紙経路が複雑化する場合や、上方に面する用紙の面が、給紙時と印刷部への進入時とで反転する場合があり、用紙を略水平に給紙する時、すなわち、印刷装置本体の側部に配置された用紙台から給紙する時よりも用紙がジャムし易く、厚紙などの特定の種類の用紙を給紙して、それに印刷することが困難である。
【0004】印刷装置では、給紙手段で給紙された用紙を印刷部までの給紙経路の途中に配置したフィードローラ対で、版胴外周面に巻装されたマスタの画像領域と用紙の先端とが一致するタイミングで給紙するが、用紙の種類が薄紙や更紙や圧紙など様々あるので、あらゆる用紙の搬送品質を保持することは大変難しい。
【0005】本発明は、給紙手段の部品点数を低減して装置構成を簡略化しながら印刷枚数の増加を図れる印刷装置を提供することを目的とする。本発明は、複数の用紙台から給紙される用紙の給紙タイミングを各用紙台毎に調整することなく、その制御も容易で印刷枚数の増加を図りながら印刷品位を高められる印刷装置を提供することを目的とする。本発明は、用紙の種類にかかわらず搬送品質の安定化や、印刷枚数の増加を図りながら印刷品位を高められる印刷装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、版胴と、これに対向配置された印圧部材とを備え、版胴の外周面と引圧部材の外周面との間に形成される印刷部で印刷を行う印刷装置において、用紙を収納可能であり、印刷部の側方に重ね合わせて配置された第1及び第2の用紙台と、第1の用紙台と第2の用紙台との間に設けられ、第1の用紙台の用紙と第2の用紙台の用紙とを選択的に印刷部に向かって給紙する給紙手段とを備えた構成としている。給紙手段が、第1の用紙台及び第2の用紙台に対して共通化されるとともに、第1の給紙台及び第2の給紙台から用紙が選択的に給紙されるため、一方の用紙台からの給紙中に他方の用紙台に対して用紙の補給動作を行える。この結果、部品点数を削減して装置構成を簡略化しながら印刷枚数の増加を図れる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、給紙手段が、駆動手段で回転される回転部材を備えていて、第1の用紙台及び第2の用紙台を、それぞれに収納される用紙を回転部材に接触させる給紙位置と、各用紙を回転部材から離間する待機位置とに昇降可能とし、給紙位置を占めた第1の用紙台と印刷部とをつなぐ第1給紙経路と、給紙位置を占めた第2の用紙台と印刷部とをつなぐ第2給紙経路との長さを略同一の長さとしている。第1の用紙台と第2の用紙台から給紙される用紙の給紙タイミングを各用紙台毎に調整しなくて済むとともに、複雑な制御を行わなくても画像のズレを抑えられる。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の印刷装置において、第1の用紙台を回転部材に対して上方から収納した用紙を接触させる位置に配置して、用紙が載置される用紙載置面に、吸引力を発生するための吸引手段と連通する吸引口を設けている。第1の用紙台の用紙が、吸引力によって吸引口が設けられた用紙載置面側に引き付けられて、その最下面から給紙手段の回転部材の回転によって給紙され、用紙の枚数が少なくなっても、回転部材に対して良好に圧接される。これにより、給紙圧不足による用紙の不給紙や給紙遅れを低減することができる。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の印刷装置において、第1給紙経路及び第2給紙経路に、第1の用紙台及び第2の用紙台から給紙された用紙を挟持する挟持力の異なるフィードローラ対をそれぞれ設けている。このため、第1の用紙台と第2の用紙台とに異なる種類の用紙をセットした場合でも、フィードローラ対による挟持圧が異なるので、様々な用紙に対応することができる。用紙の種類にかかわらず搬送品質の安定化を図りながら印刷枚数の増加を図ることができる。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項2乃至4の何れか1つに記載の印刷装置において、印圧部材が第1の用紙台及び第2の用紙台から給紙された用紙の端部を係止する開閉可能な用紙係止手段を備え、この用紙係止手段で用紙を係止した状態で回転する圧胴であり、圧胴の外周面に沿って形成され印刷部と待機位置を占めた第2の用紙台とをつなぐ導入経路と、印刷部よりも用紙搬送方向の上流側で第1の用紙台から給紙された用紙を係止する第1用紙挟持位置と、この第1用紙挟持位置で係止した用紙を、待機位置を占めた第2の用紙台の近傍で開放する第1用紙開放位置とで用紙係止手段を開閉する第1開閉部材と、導入経路に臨んで設けられ、この導入経路を搬送される用紙を圧胴の外周面に向かって押圧する押圧付与手段とを備えた構成としている。第1の用紙台から給紙された用紙は、第1開閉部材によって第1用紙挟持位置で開閉される用紙係止手段で圧胴に保持され、導入経路を通って第2の用紙台に搬送されるが、印刷部を通過する際に、版胴側に面している印刷面に印刷され、印刷された面が下方となるように第2の用紙台に排紙される。導入経路内を移動中の用紙は、押圧付与手段によって圧胴の外周面に向かって押圧付勢されるため、圧胴回転時におけるバタツキが抑えられる。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項5記載の印刷装置において、印刷部よりも用紙搬送方向の上流側で第2の用紙台から給紙された用紙を係止する第2用紙挟持位置と、この第2用紙挟持位置で係止した用紙を印刷部よりも用紙搬送方向の下流側で開放する第2用紙開放位置とで用紙係止手段を開閉する第2開閉部材を備えている。第2の用紙台に排紙された片面印刷済みの用紙は、第2の用紙台が給紙位置を占めると、給紙手段によって印刷されていない面を上にして再給紙されるが、この再給紙された用紙は、第2開閉部材により第2用紙挟持位置で開閉される用紙係止手段で圧胴に係止されて第2用紙開放位置へ向かって搬送され、印刷部を通過する際に、印刷されていない非印刷面に印刷され、第2用紙開放位置で第2開閉部材によって開放される。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項5または6記載の印刷装置において、第1用紙開放位置と待機位置を占めた第2の用紙台との間に設けられ、第1用紙開放位置で開放された用紙を、待機位置を占めた第2の用紙台へ案内する案内手段を有する構成としている。第1用紙開放位置で用紙係止手段が第1開閉部材によって開閉されることで開放された用紙は、案内手段によって案内されつつ第2の用紙台へと搬送案内される。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項7記載の印刷装置において、案内手段が、第1用紙開放位置で開放された用紙の非画像面に接するように配置された案内部材と、案内部材の案内面と対向配置されこの案内面に向かって送風する送風手段とを有する構成としている。第1用紙開放位置で開放された用紙は、その印刷されていない非印刷面を案内部材によって案内されながら第2の用紙台に向かって搬送排紙されるが、送風手段からの送風が案内部材の案内面と対向側から送風されるので、案内されている用紙が案内面に押圧されつつ搬送されるとともに、印刷面に送風が吹き付けられて印刷面の乾燥が促進される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。各実施の形態に亘り、同一の機能および形状等を有する構成部品等については、同一符号を付すことによりその説明をできるだけ省略する。
(第1の実施の形態)図1に示すように、印刷装置の一形態である孔版印刷装置は、製版済みのマスタ13がその外周面13a(以下「版胴外周面11a」と記す)に巻装される版胴11と、版胴11に対向配置された印圧部材としての圧胴21と、印刷を終えた用紙31,41が排出される排紙部としての排紙台70と、排紙搬送手段としての吸着搬送装置50とを備え、版胴外周面11aと圧胴21の外周面21a(以下「版胴外周面21a」と記す)との間に印刷部6を形成している。
【0015】印刷部6の側方となる、印刷部6よりも用紙搬送方向Xの上流側には、用紙31を積層収納可能な第1の用紙台としての第1給紙台32と、用紙41を積層収納可能な第2の用紙台としての第2給紙台42とが、昇降方向Yに重ね合わせて配置されている。これら第1給紙台32及び第2給紙台42の間には、給紙手段30が配置されていて、第1給紙台32及び第2給紙台42に対して共通の給紙手段を構成している。本形態において、用紙31,41は、原則的には未印刷の用紙とする。
【0016】印刷部6では、版胴外周面11aと圧胴外周面21aとが同じ移動方向となるように版胴駆動手段としての版胴駆動モータ10によって版胴11及び圧胴21が回転され、図示しない周知の接離機構によって所定のタイミングで圧胴21が版胴11に接離動作することで、印刷部6に搬送される用紙31,41を版胴外周面11aに押圧して各用紙に印刷が行われる。
【0017】印刷を終えた用紙31,41は、印刷部6よりも用紙搬送方向Xの下流側に配置された排紙台70と印刷部6との間に設けられた吸着搬送装置50によって排紙台70に順次搬送され、排紙台70上に積載排紙される。吸着搬送装置50と印刷部6との間には、印刷部6を通過した用紙31,41を吸着搬送装置50に案内する分離爪57が配置されている。
【0018】版胴11の右方には、製版・給版部1が設けられている。製版・給版部1は、ロール状のマスタ、画像信号に基づいてマスタを溶融穿孔する製版手段としてのサーマルヘッド、マスタをサーマルヘッドに押圧するプラテンローラ、製版済みのマスタを切り離すカッター、製版済みのマスタ13を版胴11に供給する給版ローラ対を備えた周知のものである。
【0019】版胴11の左方には、排版装置2が設けられている。排版装置2は、排版剥離ローラ対、排版搬送ベルト、排版コロ、排版ボックス、圧縮板等を備えた周知の構成からなり、版胴外周面11aに巻き付けられた使用済みのマスタを剥離して廃棄するものである。
【0020】版胴11は、版胴外周面11aに製版済みのマスタ13が巻き付けられる円筒状の多孔性支持体と多孔質のメッシュスクリーンとを重合した周知の構造のもので、製版済みのマスタ13の先端13aを係止(挟持)するマスタ係止手段としての開閉可能なクランパ12と、版胴内部に設けられ、版胴内周面にインキを供給するインキ供給手段19とを備えている。版胴11は、版胴外周面11aの一部が母線方向に向かって窪んで平坦部11bとされていて、この平坦部11bにクランパ12が配備されている。クランパ12は、製版・給版部1から給版される製版済みのマスタ13を係止する時と、排版装置2によって使用済みのマスタを廃棄する際に、図示しない開閉駆動機構によって開閉動作される。
【0021】インキ供給手段19は、版胴内周面に摺接してインキを供給するインキ供給ローラ15、インキ供給ローラ15に対向配置されたドクターローラ16、インキ供給ローラ15とドクターローラ16との間に形成されるくさび状のインキ溜り17、インキ溜り17にインキを供給するインキ供給管18から構成されており、インキ溜り17のインキを版胴11の内周面に適量供給する周知の構成を採っている。
【0022】圧胴21は、製版済みのマスタ13が巻装された版胴外周面11aに対して用紙31,41を押圧するもので、版胴11の外径と略同径で版胴11と反対方向に版胴11の周速度と略同じ周速度で軸22を中心に回転するように構成されている。圧胴21は、図示しない接離機構によって版胴外周面11aに対して接離可能に設けられていて、この接離機構によってクランパ12が印刷部6を通過する際に版胴外周面11aから離間し、用紙31,41が印刷部6を通過する際に、用紙31,41を介して版胴外周面11aに圧接して用紙31,41と版胴11に印圧を加える構成となっている。
【0023】圧胴外周面21aの一部には、給紙されて来た用紙31,41を係止する用紙係止手段20が配設されている。用紙係止手段20は、図6に示すように,用紙31,41の端部としての先端部31a,34a(以下「用紙先端部31a,34a」と記す)を所定範囲だけ挾持しながら保持するもので、用紙先端部31a、34aを係止する開閉自在な櫛歯状のくわえ爪24と、くわえ爪24の基端部を固定して圧胴外周面21aの一母線方向に延びた軸23と、くわえ爪24を開閉駆動するための後述する圧胴給紙カム25に摺接するカムフォロア46と、軸23とカムフォロア46との間に固設され圧胴給紙カム25の動きをくわえ爪24に伝えるアーム45と、くわえ爪24を閉じる向きに付勢する引っ張りスプリング47とから主に構成されている。
【0024】圧胴給紙カム25は、圧胴5の側板21bと対面する図示しない印刷装置本体に固定されている。圧胴給紙カム25は、その輪郭面25aの一部に段差部25bが形成されており、カムフォロア46が当接するようになっている。圧胴給紙カム25は、段差部25bの範囲θ1において、第1給紙台32及び第2給紙台42から給紙される用紙31,41の各用紙先端部31a,41aを挟持するカムプロフィールを備えている。圧胴給紙カム25は、くわえ爪24が、版胴外周面11aと圧胴外周面21aとが押圧する直前で閉じ、印圧後、図1に示す分離爪57の直前で開閉するように、その範囲θ1が設定配置されている。
【0025】このような構成により、くわえ爪24は、通常、引っ張りスプリング47によって閉じられていて、圧胴給紙カム25の輪郭面25aに形成されたカムプロフィールに従い、用紙先端部31a,41aを印刷部6よりも上流側で係止すべく所定のタイミングで開閉され、この開閉後、再び吸着搬送装置50に至る直前の位置で開閉されることで、用紙31,41を吸着搬送装置50に送るように開放している。
【0026】吸着搬送装置50は、一対のローラ51a,51bの間に掛け渡され、本形態では図1において反時計回り方向に回転駆動される搬送ベルト52と、搬送ベルト52に吸着作用を与えるための吸着ファン53と、吸着ファン53を回転する駆動手段としての吸着ファンモータ55とを備えており、印刷部6を通過した用紙31,41を搬送ベルト52に吸着させて排紙台70に向かって搬送するようになっている。
【0027】給紙手段30は、第1給紙台32及び第2給紙台42の用紙載置面32a,42aに積載収納される用紙31,41を1枚ずつに分離して給紙する回転部材としての給紙コロ33と、回転部材としての複数の分離コロ34a,34b,34とを備えている。
【0028】第1給紙台32及び第2給紙台42は、それぞれに積載収納される用紙31,41を、給紙コロ33及び分離コロ34bに接触させる給紙位置と、用紙31,41を給紙コロ33及び分離コロ34bから離間する待機位置とに図示しない周知の昇降機構によって昇降方向Yに昇降可能とされている。
【0029】給紙位置を占めた第1用紙台32と印刷部6との間には、第1給紙経路が形成されている。第1給紙経路は、分離コロ34a,34bとフィードローラ対35とをつなぐ搬送路3と、フィードローラ対35と印刷部6とをつなぐ共通搬送路5とから構成されていて、用紙31を大きく湾曲させることなく搬送できるように形成されている。給紙位置を占めた第2給紙台42と印刷部6との間には、第2給紙経路が形成されている。第2給紙経路は、分離コロ34b,34cとフィードローラ対35とをつなぐ搬送路4と、フィードローラ対35と印刷部6とをつなぐ共通搬送路5とから構成されており、用紙41を大きく湾曲させることなく搬送できるように形成されている。第1給紙経路と第2給紙経路は、その長さが略同一の長さとなるように形成されている。
【0030】フィードローラ対35は、第1給紙台32及び第2給紙台42から給紙され、搬送路3、4をそれぞれ搬送される用紙31,41の、印刷部6に対する進入タイミングを計るもので、ここでは、どちらの給紙台から用紙が給紙された場合でも、同じ給紙タイミングで版胴11の回転と同期して回転するように構成されている。これは、第1給紙経路と第2給紙経路の長さが略同一の長さに設定されているためである。
【0031】第1給紙台32は、給紙コロ33及び分離コロ34bに対して上方から用紙31を接触させるように、給紙コロ33及び分離コロ34bの上方に配置されている。第2給紙台42は、給紙コロ33及び分離コロ34bに対して下方から用紙41を接触させるように、給紙コロ33及び分離コロ34bの下方に配置されている。第1給紙台32には、給紙コロ33を用紙載置面32aに臨ませるための導入部32bが用紙載置面32aの中央側に向かって窪んで形成されている。導入部32bは、第1給紙台32が昇降する際に給紙コロ33や給紙手段30の他の構成部材と干渉しないようになっている。第1給紙台32は、箱状をなし、吸引力を発生するための吸引手段40がその内部に配置されている。吸引手段40は、ファン43と、ファン43を回転する給紙ファンモータ44とから構成されている。図2に示すように、第1給紙台32の用紙載置面32aには、ファン43とつながる複数の吸引口28が導入部32bを囲むように設けられ、第1給紙台32の側面には、空気流出口29が形成されている。第1給紙台32は、吸引口28及び空気流出口29を除いて略密閉状態に設けられている。このため、ファン43が回転すると、吸引口28から空気が吸い込まれ、吸引口28近傍の用紙載置面32aに吸引力が発生するようになっている。
【0032】分離コロ34aは、その外周面を分離コロ34bの外周面に上方から略一定の圧力で圧接するように分離コロ34bの上方に配置されている。分離コロ34cは、その外周面を分離コロ34bの外周面に下方から略一定の圧力で圧接するように分離コロ34bの下方に配置されている。
【0033】分離コロ34bは、図2に示すように支軸26に固定されていて、図1に示すように、搬送路3,4の両方にその外周面が臨むように配置されている。支軸26の両端は、図示しない印刷装置本体側に回動自在に支持されている。分離コロ34bの両側には、図2、図3に示すように、一対のアーム板37,37の一端が支軸26に揺動自在に支持されている。アーム板37,37の他端には、給紙コロ33が図3、図4に示すように軸39によって回動自在に支持されている。アーム板37,37の下方近傍には、揺動するアーム板37,37の下方への移動を規制して、給紙コロ33を下限位置に保持するストッパー部材として機能する給紙コロ受け部材36が、図示しない印刷装置本体側に固定されて配置されている。つまり、給紙コロ33は、アーム板37,37によって、支軸26を中心に昇降方向Yに揺動自動に支持されており、下限位置において最上位の用紙41と接触するようになっている。
【0034】図5に示すように、支軸26及び軸39には、プーリ58,59がそれぞれ固定されている。プーリ58,59には無端状の歯付きベルト60が巻き掛けられている。支軸26には、電磁クラッチ27を介して駆動手段としての給紙駆動モータ69が接続している。給紙駆動モータ69には、ステッピングモータが用いられており、給紙コロ33及び分離コロ34bを図5において、時計回り方向と反時計回り方向の正逆両方向に連動して回転可能としている。
【0035】本形態において、給紙駆動モータ69は、第1給紙台32から用紙31を給紙する場合には、図1において給紙コロ33及び分離コロ34bを反時計回り方向に回転し、第2給紙台42から用紙41を給紙する場合には、同図において給紙コロ33及び分離コロ34bを時計回り方向に回転するように、その駆動を後述する制御手段85によって制御される。つまり、給紙コロ33及び分離コロ34bは、第1給紙台32に対しては、その下方から用紙積載面32aに臨んでおり、この用紙積載面32aに積載収納される用紙31の最下面のものから1枚ずつに分離して給紙し、第2給紙台42に対しては、その上方から用紙積載面42aに臨んでおり、この用紙積載面42aに積載収納される用紙41の最上面のものから1枚ずつに分離して給紙するようになっている。
【0036】第1給紙台32及び第2給紙台42には、図3に示すように、用紙載置面32a,42a上の用紙31,41の有無を検知する検知手段としての用紙有無センサ67,68がその検知面を用紙載置面32a,42aに臨むように装着されている。第1給紙台32及び第2給紙台42には、図3のみに示すように、一対の側板61,61と側板62,62とが、用紙載置面32a,42a上を用紙幅方向Zにそれぞれ移動可能に設けられている。
【0037】第1給紙台32及び第2給紙台42の一側面には、それぞれ検知板69,89が第1給紙台32及び第2給紙台42から突出して設けられている。一方のアーム板37には、検知レバー38が、第1給紙台32における検知板69,89と同一側から突出するように固定されている。
【0038】検知板69の上下(昇降方向Y)には、第1給紙台32の待機位置を検知する第1上限センサと第1給紙台32の給紙位置を検知する第1下限センサ64とが配置されている。第1上限センサ63及び第1下限センサ64には、フォトインタラプタが用いられている。第1上限センサ63が検知板69を検知すると、第1給紙台32の上昇方向Y1への移動が停止され、第1給紙台32が図3に実線で示す待機位置に保持される。第1下限センサ64が検知板69を検知すると、第1給紙台32の下降方向Y2への移動が停止され、第1給紙台32が図3に仮想線で示す給紙位置に保持される。
【0039】検知板89の下方(下降方向Y2)には、第2給紙台42の待機位置を検知する第2下限センサ66が配置されている。検知レバー38と第2下限センサ66との間には、第2給紙台42の給紙位置を検知する第2上限センサ65が配置されている。第2上限センサ65及び第2下限センサ66には、フォトインタラプタが用いられている。第2上限センサ65が検知レバー38の上昇を検知すると、第2給紙台42の上昇方向Y1への移動が停止され、第2給紙台4が図4に実線で示す給紙位置に保持され、第2下限センサ66が検知板89を検知すると、第2給紙台42の下降方向Y2への移動が停止され、第2給紙台42が図3に実線で示す待機位置に保持される。第1給紙台32及び第2給紙台42は、それぞれ待機位置がホームポジションとされている。
【0040】本発明にかかる孔版印刷装置は、図7に示す操作パネル71を備えている。操作パネル71には、文字情報表示部78が備えられているとともに、製版から給版を経て版付けまでを実行させる指令を発する製版スタートキー72、印刷を実行させる指令を発する印刷スタートキー73、試し刷りを実行させる指令を発する試し刷りキー74、孔版印刷装置の動作を停止させる指令を発するストップキー75、印刷の設定枚数等の数値情報を入力するテンキー76、数値情報を表示するデジタル表示部77が備えられている。
【0041】孔版印刷装置は、図8に示す制御手段85を備えている。制御手段85は、インターフェイス81、中央演算処理装置(以下「CPU」と記す)82、読み出し専用記憶装置(以下「ROM」と記す)83、読み書き可能な記憶装置(以下「RAM」と記す)84等の構成を備え、それらが信号バスによって接続された構成を有する周知のマイクロコンピュータからその主要部が構成されている。制御手段85には、操作パネル71の各種キーやデジタル表示部77、第1上限センサ63と第1下限センサ64、第2上限センサ65と第2下限センサ66、用紙有無センサ67,68が入力側にそれぞれ接続され、版胴駆動モータ10、電磁クラッチ27、給紙ファンモータ44、吸着ファンモータ55、給紙駆動モータ69、第1給紙台32を昇降する際に用いる第1昇降モータ86、第2給紙台42を昇降する際に用いる第2昇降モータ87が出力側にそれぞれ接続されており、これらとの間で指令信号及びオン/オフ信号やデータ信号を送受信して装置動作全体のシステムを制御している。制御手段85には、図示を省略しているが、製版・給版部1、排版装置2、吸着搬送装置50の各駆動源が接続されていて、これらとの間で指令信号及びオン/オフ信号やデータ信号を送受信して、その動作を制御している。
【0042】制御手段85では、第1給紙台32及び第2給紙台42の双方に用紙31,41が積載されている場合には、第1給紙台32から用紙31を給紙するように、使用する給紙台の優先順位が設定されている。この優先順位は逆に設定してもよい。
【0043】このような構成の孔版印刷装置の動作を、図9に示すフローチャートに沿って説明する。なお、ここでは、製版から版付けまでが既に終了し、版胴外周面11aに製版済みのマスタ13が巻装された状態とし、印刷からの動作を主に説明する。
【0044】印刷を行うに際し、予めテンキー76で所望の印刷枚数を入力設定した後、印刷スタートキー73を押下する。すると印刷指令が発せられ、図9のステップA1において、第1給紙台32上の用紙31の有無を用紙有無センサ67からの検知信号に基づき判断し、用紙31があるとステップA3に進み、用紙31がなければステップA2に進む。ステップA2では、第2給紙台42上の用紙41の有無を用紙有無センサ68からの検知信号に基づき判断し、用紙41があるとステップA11に進み、用紙41がなければ印刷動作を停止し、第1給紙台32に対する用紙31のセット、あるいは第2給紙台42に対する用紙41のセットを行い、印刷スタートキー73の再投入を待つ。つまり、ステップA1、A2では、2つの用紙台(第1給紙台32、第2給紙台42)における用紙の有無を判断し、用紙のある用紙台を選択する。このため、優性順位の高い第1給紙台32に用紙31がセットされていなくても、第2給紙台42に用紙41がセットされている場合には、第2給紙台42が選択されて印刷が開始される。
【0045】ステップA3では、第1給紙台32を図3に実線で示す待機位置から仮想線で示す給紙位置へと移動させるべく第1昇降モータ86を駆動して第1給紙台32を下降方向Y2へ向かって移動する。そして、第1下限センサ64が検知板69を検知すると、第1昇降モータ86の駆動を停止して、第1給紙台32を図1に示すように給紙位置に置いてステップA4に進む。第1給紙台32が給紙位置を占めると、給紙コロ33と分離コロ34bとが用紙載置面32a上の最下位の用紙31に軽接触した状態となる。
【0046】ステップA4となると、印刷が実行される。ここでは、給紙ファンモータ44と給紙駆動モータ69を駆動して、ファン44を回転させて図2に示す吸引口28に吸引力を発生させて最下位の用紙31をここでは主に給紙コロ33に圧接させつつ、給紙コロ33及び分離コロ34bを反時計回り方向に回転して用紙31を下方給紙する。また、ステップA4では、版胴駆動モータ10、吸着ファンモータ55とともに図示しない吸着搬送装置50の駆動部を駆動して版胴11及び圧胴21を印刷部6において用紙搬送方向Xの上流側から下流側に向かって移動するように回転させ、吸着ファン53による吸着作用を搬送ベルト52に与えながら反時計回り方向に搬送ベルト52を回転させる。
【0047】第1給紙台32から給紙された用紙31は、分離コロ34a,34bによって1枚に分離され、搬送路3を介してフィードローラ対35に搬送され、このフィードローラ対35によって版胴11と圧胴21との回転と同期した所定の給紙タイミングで共通搬送路5を経て印刷部6に送られる。用紙31が印刷部6近傍に到達すると、圧胴給紙カム25により、くわえ爪24が一旦開閉して用紙先端部31aが保持され、圧胴21の回転に伴いくわえ爪24が印刷部6を通過して分離爪57の直前部となると再度開閉されて用紙31が開放される。また、圧胴21が図示しない周知の接離機構によって版胴11に対して接離動作することで、印刷部6に位置している用紙31に印圧が与えられて用紙31にインキ画像の印刷が開始される。
【0048】用紙31が印刷部6を通過することでインキ画像の印刷が進み、この用紙31は、分離爪57の作用と自身のコシにより圧胴外周面21aから分離して、印刷部6で印刷されつつ吸着搬送装置50に吸着されて排紙台70に排紙される。
【0049】このような印刷動作によって印刷された印刷枚数はステップA5で判断され、設定枚数分の印刷が実行されていなければステップA6に進み、第1給紙台32の用紙31の有無を判断し、設定枚数分の印刷が実行されているとステップA9に進む。ステップA9では、第1給紙台32を給紙位置から待機位置へと移動させるために、第1昇降モータ86を下降時と逆方向に駆動して、図3に示すように、第1給紙台32を上昇方向Y1へ向かって上昇移動させる。そして、第1上限センサ63が検知板69を検知すると、第1昇降モータ86の駆動を停止して、第1給紙台32を図3に実線で示す待機位置に置き、印刷を終了する。
【0050】ステップA6において、第1給紙台32に用紙31があると、ステップA4に戻り、設定枚数となるまで繰り返し第1給紙台32の用紙31を用いた印刷が実行され、設定枚数となるとステップA9に進んで印刷を終了する。第1給紙台32の用紙31が印刷動作中になくなると、ステップA7において一旦印刷を停止し、ステップA8において第2給紙台42の用紙41の有無が判断される。そして、用紙41が第2給紙台42になければ印刷続行不能としてステップA9へ進み、第1給紙台32を待機位置まで上昇させて印刷を終了し、用紙41が第2給紙台42にある場合には、印刷続行可能としてステップA10に進み、用紙31のなくなった第1給紙台32を待機位置まで上昇移動させ、ステップA11に進んで第2給紙台42を上昇させて、ステップA12に進む。
【0051】具体的には、第2昇降モータ87を駆動して図3に実線で示す待機位置に置かれている第2給紙台42を上昇方向Y1に上昇移動する。そして、図4に示すように、最下位置を占めている給紙コロ33が用紙41によって上方に押し上げられて、これと一緒にアーム板37,37が上昇して検知レバー38が第2上限センサ65から外れると、第2昇降モータ87の駆動を停止する。このため、第2給紙台42は、用紙41を給紙コロ33及び分離コロ34bに圧接する給紙位置に保持される。
【0052】ステップA12となると、印刷が実行される。ここでは、給紙駆動モータ69が駆動され、給紙コロ33及び分離コロ34bを図1において、時計回り方向に回転して用紙41を上方給紙する。また、ステップA12では、版胴駆動モータ10、吸着ファンモータ55、図示しない吸着搬送装置50の駆動部を駆動して版胴11及び圧胴21を印刷部6において用紙搬送方向Xの上流側から下流側に向かって移動するように回転させるとともに、吸着ファン53による吸着作用を搬送ベルト52に与えながら反時計回り方向に搬送ベルト52を回転させる。
【0053】第2給紙台42から給紙された用紙41は、分離コロ34b,34cによって1枚に分離され、搬送路4を介してフィードローラ対35に搬送され、このフィードローラ対35によって版胴11と圧胴21の回転と同期した所定のタイミングで共通搬送路5を経て印刷部6へ送られる。用紙41が印刷部6の近傍に到達すると、圧胴給紙カム25の作用によってくわえ爪24が一旦開閉して用紙先端部41aを保持しながら印刷部6を通過し、分離爪57の直前部で再度開閉され、用紙41が開放されるとともに、圧胴21が図示しない周知の接離機構によって版胴11に対して接離動作する。このため、印刷部6に位置している用紙41に印圧が与えられ、用紙41に用紙31と同じインキ画像の印刷が開始される。
【0054】印刷部6を通過した用紙41は、分離爪57の作用と自身のコシにより圧胴外周面21aから分離して、印刷部6で印刷されつつ吸着搬送装置50に吸着されて排紙台70に排紙される。なお、第2昇降モータ89は、用紙41が使用されて最上位置が下がると、用紙41に対する給紙コロ33の給紙圧が所定の範囲内に収まるように、第2給紙台42を上昇方向Y1に上昇移動させるように、その駆動が制御手段85で制御される。
【0055】このような印刷動作によって印刷された印刷枚数はステップA13で判断され、設定枚数分の印刷が実行されていなければステップA14に進み、第2給紙台42の用紙41の有無を判断し、設定枚数分の印刷が実行されているとステップA18に進む。ステップA18では、第2給紙台42を給紙位置から待機位置へと移動させるために、第2昇降モータ87を上昇時と逆方向に駆動して、図3に示すように、第2給紙台42を下降方向Y2へ下降移動させる。そして、第2下限センサ66が検知板89を検知すると、第2昇降モータ87の駆動を停止して、第2給紙台42を図3に実線で示す待機位置に置いて印刷を終了する。ステップA14において、第2給紙台42に用紙41があると、ステップA12に戻り、設定枚数となるまで繰り返し第2給紙台42の用紙41を用いた印刷が実行され、設定枚数となるとステップA18に進んで第2給紙台42を待機位置に移動して、印刷を終了する。
【0056】ステップA14において、第2給紙台42に用紙41がなければ、ステップA15に進み、第1給紙台32の用紙31の有無を判断する。このステップは、最初から用紙31がセットされていなかった第1給紙台32、あるいは印刷によって用紙31がなくなった第1給紙台32に対して新たな用紙31の補給がなされたかを判断していて、ここで第1給紙台32に対して用紙31の補給がされていて、用紙31がある場合には、ステップA17に進んで、一旦印刷を停止した後、再びステップA3に戻り第1給紙台32の用紙31を用いて印刷を所定枚数となるまで実行する。
【0057】ステップA15において第1給紙台32に対する用紙31の補給されておらず、用紙31がない場合には、印刷続行不能としてステップA16において印刷を停止し、ステップA18において、第2給紙台42を待機位置に移動して印刷を終了する。
【0058】このように、第1給紙台32と第2給紙台42の双方を備え、第1給紙台32及び第2給紙台42に対して共通化できるように、給紙手段30を両者の間に配置することで、各給紙台に対してそれぞれ個別に給紙手段を設けなくて済み、従来のものよりも部品点数を低減でき、給紙駆動系の構成を簡素化できる。また、優先的に使用される第1給支部32に用紙31がセットされていない場合や、印刷途中で用紙31がなくなった場合には、第2給紙台42が選択され、これに収納されている用紙41を用いて設定枚数となるまで印刷動作を行うので、印刷動作の中断が低減して設定枚数終了までの印刷時間を短くできる。さらに、第2給紙台42から用紙41がなくなっても、再度、第1給紙台32に対する用紙31の補給の有無を判断し、用紙31が補給されている場合には、この補給された用紙31を用いて印刷動作を続行するので、印刷動作の中断がより少なくなり、設定枚数終了までの印刷時間を一層短縮することができる。つまり、第1給紙台32及び第2給紙台42から用紙31,41が選択的に給紙されるため、一方の給紙台からの給紙中に他方の給紙台に対して用紙の補給動作を行えるので、印刷中断時間を短くしながら、印刷枚数の増加を図ることができる。
【0059】第1給紙台32及び第2給紙台42が印刷部6の側方に配置されているので、各給紙部から給紙される用紙31,41の給紙経路を直線的に配置でき、給紙経路の簡素化を図れて用紙ジャムを低減することができるとともに、厚紙などの用紙でも給紙することができ、使用できる用紙の種類を増やすことができる。
【0060】給紙位置を占めた第1給紙台32及び第2給紙台42と印刷部6とをそれぞれつなぐ第1給紙経路及び第2給紙経路の長さが略同一の長さに設定されているので、給紙タイミングを各用紙台毎に調整しなくて済むとともに、複雑な給紙タイミングの制御を行わなくて済み、用紙31,41に対する画像の位置ズレを抑制することができ、良好な画像を得られる。
【0061】第1給紙台32の用紙31は、吸引口28が設けられた用紙載置面32aにファン43で発生する吸引力によって引き付けられるので、用紙31の枚数が少なくなっても給紙コロ33及び分離コロ34bに対して良好な給紙圧を得ることができる。このため、給紙圧不足による用紙31の不給紙や給紙遅れを低減することができる。
【0062】第1給紙台32及び第2給紙台42に積載収納する用紙31,41は、未使用の用紙として説明したが、使用する用紙の種類としては、片面を使用された用紙(所謂裏紙)、古紙、色紙、デザインされた用紙、普通紙、樹脂製の薄いシート材、葉書や名刺、これらに類似するもの、更紙等のコシが弱く薄い紙、厚紙等が挙げられる。
【0063】用紙31に対する吸引力の調整としては、吸引口28の開口面積を調整したり、ファン43の回転数を増減して送風量を調整することで行えるが、吸引力を用紙31の種類に対応するように調整するのが好ましい。吸引口28の開口面積の調整手段としては、吸引口28を開閉するシャッター部材を開閉可能に設け、このシャッター部材を用紙31の種類に応じて適宜開閉変位させて吸引口28の開口率を調整したり、あるいは、用紙載置面32aを第1給紙台32に対して交換可能に設けたり、図示しない印刷装置本体に対して第1給紙台32を交換可能に設け、吸引口28の数やその面積を変えた用紙載置面や第1用紙台32を複数用意し、用紙31の種類に応じて用紙載置面32aや第1給紙台32を交換するようにしても良い。
【0064】上述の実施の形態では、第1給紙台32の用紙31がなくなると、第2給紙台42の用紙41を用いて設定枚数となるまで印刷を継続したが、第1給紙台32及び第2給紙台42から用紙31,41を給紙する給紙形態は、このような形態に限定されるものではない。
(第2の実施の形態)ここまで説明した給紙動作は、印刷時を例に説明したが、孔版印刷装置では、版付け時や試し刷り時にも給紙動作を行っている。版付けとは、製版されたマスタ13を版胴外周面11aに巻装した後、あるいは巻装しながら用紙を1枚給紙して、製版済みのマスタ13に版胴11のインキをなじませることで、図7に示す製版スタートキー72を押すことで実行される。試し刷りとは、版胴外周面11aに巻装された製版済みのマスタ13による印刷濃度等の印刷状態を確認する一種の印刷で、試し刷りキー74を押すことで1枚だけ試し刷りが実行される。あるいは、テンキー76で試し刷り枚数を設定して試し刷りキー74を押すことで設定枚数だけ実行される場合もある。
【0065】このような版付けや試し刷りで給紙されて印刷される用紙は、廃棄することが多いので、未使用の用紙を使用すると無駄になってしまう。そこで、第1給紙台32には未使用の用紙31を積載収納し、第2給紙台42には裏紙などを積載収納し、製版スタートキー73や試し刷りキー74が押された場合には、第2給紙台42に収納された裏紙を給紙し、印刷スタートキー73が押された場合には、第1給紙台32から用紙31を給紙するように関係各部を制御手段85で駆動制御する。このため、用紙31,41の無駄を省きながら、資源の再利用を行える。裏紙を用いる場合、一方は画像が形成された印刷面で、他方は画像が形成されていない非印刷面となっているので、非印刷面が版胴11側になるように第2給紙台42に裏紙をセットすると、未印刷面に版付け時のインキが付着したり、試し刷り画像が印刷されるので、インキを良好に馴染ませることができるとともに、印刷濃度を明瞭に判断することができる。
(第3の実施の形態)この形態では、優先順位の高い第1給紙台32に未使用の用紙31を積載収納し、第2給紙台42に古紙、色紙またはデザインされた用紙等をセットする。そして、テンキー76で設定した設定枚数となるまでは、第1給紙台32から上述の如く用紙31を給紙して圧胴21を接離動作して通常の印刷を行う。そして、設定枚数の印刷が実行されると、第2給紙台42にセットされた用紙を1枚だけ給紙し、圧胴21を接離動作させずに版胴11から離間した状態としておく。このように、第2給紙台42から用紙が給紙された時に、圧胴21を離間位置にしておくと、第2給紙台42から給紙された用紙に対して印刷が行われずに、既に排紙部70に積層排紙された用紙31上に印刷されない用紙を排紙することができる。
【0066】そして、版胴11から使用済みのマスタを廃棄して新たな製版済みのマスタ13を版胴外周面11aに巻装し、このマスタを用いて印刷を行う設定枚数を設定し、この設定枚数となるまで第1給紙台32から用紙31を給紙して圧胴21を接離動作して通常の印刷を行う。設定枚数の印刷が実行されると、上述の如く、第2給紙台42にセットされた用紙を1枚だけ給紙して、この用紙に印刷をしないで排紙台70に排紙する。
【0067】このように設定枚数終了毎に、第2給紙台42から用紙を1枚給紙し、印刷しないで排紙することで、排紙台70に積載された、異なる画像を印刷された用紙31を用紙束毎に仕分けすることができる。また、第2給紙台42から給紙される用紙が、色紙やデザインされた用紙の場合には、各用紙束に対する合紙や表紙等として使用することができ、孔版印刷装置を多彩に利用することができる。
(第4の実施の形態)第3の実施の形態では、設定枚数終了毎に第2給紙台42から用紙を給紙し、印刷しないで排紙台70に排紙しているが、第1給紙台32から用紙31が1枚給紙されて印刷されて排紙台70に排紙された後、すぐに第2給紙台42から用紙を給紙して印刷しないで排紙台70に排紙してもよい。つまり、第1給紙台32からの給紙動作と、第2給紙台42からの給紙動作を交互に行い、第2給紙台42から給紙された用紙を印刷しないで排紙台70に排紙することで、排紙台70には、印刷された用紙31と印刷されない用紙とが交互に積載される。このため、印刷された用紙31同士による裏移りを防止することができる。このような給紙形態を採る場合、第2給紙台42から給紙される用紙に、印刷された用紙31のインキが排紙台70上で付着することが十分に想定される。したがって、第2給紙台42にセットする用紙としては、古紙や裏紙等の廃棄しても良い用紙が好ましく、これにより資源を有効利用することができる。
(第5の実施の形態)本形態は、図10に示すように、給紙位置を占めた第1給紙台32と印刷部6をつなぐ第1給紙経路103と、給紙位置を占めた第2給紙台42と印刷部6をつなぐ第2給紙経路104とを略同一の長さに設定し、第1給紙経路103及び第2給紙経路104に、第1給紙台32及び第2給紙台42から給紙された用紙31,41Aを挟持する挟持力の異なるフィードローラ対135,136をそれぞれ設けたものである。本形態では、第1給紙台32に用紙31が積載収納され、第2給紙台42には、用紙31よりも厚さの薄い用紙41Aが積載収納されている。第1給紙経路103及び第2給紙経路104は、それぞれ用紙31,41Aを大きく湾曲させることなく搬送できるように、なだらかなに傾斜して形成されている。
【0068】フィードローラ対135,136は、第1給紙台32及び第2給紙台42から給紙され、第1給紙経路103及び第2給紙経路104をそれぞれ搬送される用紙31,41Aの、印刷部6に対する進入タイミングを計るもので、ここでは、どちらの給紙台から用紙が給紙された場合でも、同じ給紙タイミングで版胴11の回転と同期して回転するように構成されている。
【0069】フィードローラ対135は、図11に示すように、上フィードローラ135aと下フィードローラ135bとが、第1給紙経路103(図10参照)の幅方向に延在された軸137,138に、それぞれ軸方向に間隔をもって互いに対向配置されている。本形態では、上フィードローラ135a及び下フィードローラ135bは、それぞれ3つずつ配置され、3組のフィードローラ対135とされている。軸137,138は、互いに略平行となるように図示しない印刷装置本体に支持されている。本形態において、軸137は固定軸であって、各上フィードローラ135aをそれぞれ従動回転可能に支持している。軸138は、図示しない駆動力伝達機構を介して版胴駆動モータ10によって回転される回転駆動軸をなし、各下フィードローラ135bをそれぞれ駆動回転可能に支持している。各上フィードローラ135a及び各下フィードローラ135bは、それぞれ同一径であって、互いの外周面が圧接されており、各圧接部141に一定の挟持力を与えている。
【0070】フィードローラ対136は、図12に示すように、上フィードローラ136aと下フィードローラ136bとが、第2給紙経路104(図10参照)の幅方向に延在された軸139,140に、それぞれ軸方向に間隔をもって互いに対向配置されている。本形態では、上フィードローラ136a及び下フィードローラ136bがそれぞれ5つずつ配置され、5組のフィードローラ対136とされている。軸139,140は、互いに略平行となるように図示しない印刷装置本体に支持されている。本形態において、軸139は、図示しない駆動力伝達機構を介して版胴駆動モータ10によって回転される回転駆動軸をなし、各上フィードローラ136aをそれぞれ駆動回転可能に支持している。軸140は固定軸であって、各下フィードローラ136bをそれぞれ従動回転可能に支持している。各上フィードローラ136a及び各下フィードローラ136bは、各上フィードローラ135a及び各下フィードローラ135bとそれぞれ同一径であって、互いの外周面が圧接されており、各圧接部142に一定の挟持力を与えている。
【0071】各圧接部141及び各圧接部142にかかる挟持圧の関係について説明する。各圧接部141にかかる挟持圧をF1とし、各圧接部142にかかる挟持圧をF2とした時、両者はF1>F2の関係に設定されている。挟持圧F1は、第1給紙台32から給紙された用紙31をフィードローラ対135で挟持した際に、駆動力を十分に伝達できる程度に設定されている。挟持圧F2は、第2給紙台42から給紙された薄い用紙41Aをフィードローラ対136で挟持した際に、駆動力を十分に伝達でき、かつシワなどが発生しない程度に設定されている。
【0072】このような構成の第1給紙経路103及び第2給紙経路104と、フィードローラ対135,136とを備えた孔版印刷装置において、第1給紙台32及び第2給紙台42にそれぞれ厚さの異なる用紙31、41Aが積載収納された場合でも、フィードローラ対135,136の挟持圧が搬送される用紙の種類に応じて設定されているので、シワの発生し易い薄い用紙41Aでも良好に印刷部6に搬送することができる。このため、様々な種類の用紙を安定して搬送でき、搬送品質や印刷品質を向上することができる。
【0073】ここまでの各形態では、印圧部材として圧胴21を用いているが、圧胴21に替えて版胴外周面11aに対して接離可能に設けられた周知のプレスローラを採用して、各用紙と版胴11に対して印圧を与えて印刷するようにしても良い。このようなプレスローラを用いると、圧胴21を用いる場合よりも印刷装置本体に対する印圧部材の占める割合が少なくなり、装置の小型化を図る上で大変有利となる。
(第6の実施の形態)本形態は、図13に示すように、第1乃至第5の実施の形態における機能を備えた孔版印刷装置を、両面印刷可能としたものである。給紙手段30の下方であり、圧胴21の側方には、第2の用紙台としての第2給紙台142が配置されている。第2給紙台142は、両面印刷モードが選択されたときに、第1給紙台32から給紙されて印刷部6で片面印刷された片面印刷済みの用紙310(以下、「用紙310」と記す)を一旦収納する中間排紙台として機能する。
【0074】第2給紙台142には、用紙310の排紙方向側にエンドフェンス144が、用紙の長さに応じてスライドするように設けられている。第2給紙台142には、一対のサイドフェンス143が用紙幅方向にスライド可能に設けられている。第2給紙台142には、用紙載置面142a上の用紙310の有無を検知する検知手段としての用紙有無センサ67がその検知面を用紙載置面142aに臨むように装着されている。第2給紙台142には、上述の第2給紙台42と同様、検知板89が設けられている。第2給紙台142は、昇降方向Yに移動可能であり、図13に示すように、第2下限センサ66で検知片89が検知される待機位置と、用紙310によって給紙コロ33を持ち上げて、図3に示すように、検知レバー38が第2上限センサ65から外れて給紙コロ33及び分離コロ34bに圧接する給紙位置とを占めるように構成されている。第2給紙台142は、図15に示す第2昇降モータ87によって、昇降方向Yへの移動が行われるとともに、用紙310が減ると上昇して、給紙コロ33及び分離コロ34bに対して用紙310が良好な給紙圧で圧接するようになっている。
【0075】本形態の孔版印刷装置は、圧胴外周面21aに沿って形成された、印刷部6と待機位置を占めた第2給紙台142とをつなぐ導入経路7、導入経路7に臨んで設けられ、この導入経路7上を搬送される用紙31を圧胴外周面21aに向かって押圧する押圧付与手段100、印刷部6よりも用紙搬送方向Xの上流側で第1給紙台32から給紙された用紙31を係止する第1用紙挟持位置P1と、この第1用紙挟持位置P1で係止した用紙31を待機位置を占めた第2給紙台142の近傍で開放する第1用紙開放位置P3とでくわえ爪24を開閉する図14(b)に示す第1開閉部材としての圧胴給紙カム126、印刷部6よりも用紙搬送方向Xの上流側で第2給紙台142から給紙された用紙310を係止する第2用紙挟持位置P1と、この第2用紙挟持位置P1で係止した用紙310を印刷部6よりも用紙搬送方向Xの下流側で開放する第2用紙開放位置P2とでくわえ爪24を開閉する図14(a)に示す第2開閉部材としての圧胴給紙カム125、第1用紙開放位置P3と待機位置を占めた第2給紙台142との間に設けられ、第1用紙開放位置P3で開放された用紙310を待機位置を占めた第2給紙台142へ案内する案内手段90を備えている。
【0076】印刷部6と吸着搬送装置50との間には、印刷部6を通過した用紙31,310を吸着搬送装置50に案内する分離爪157が配置されている。分離爪157は、片面印刷モード時や両面印刷モード時の裏面側印刷時となると、図13に仮想線で示すように、版胴外周面11aに近接して、その上面157aを印刷部6と搬送ベルト52とを結ぶ線上に位置させる案内位置を占め、両面印刷モード時の表面側印刷時となると、図13に実線で示す版胴外周面11aから大きく離間した待機位置とを占めるように、ラック&ピニオンなどの図示しない周知の移動機構によって変位可能に設けられている。
【0077】導入経路7は、くわえ爪24で圧胴21上に保持された用紙31を、分離爪157と圧胴外周面21aとの間を通し、反転させて待機位置を占めた第2給紙台142へと案内するためのものである。このため、両面印刷モード時において、用紙31は、その印刷面(画像面)が用紙載置面142a側に面するように第2給紙台142上に排紙される。
【0078】案内手段90は、第1用紙開放位置P3で開放された用紙31の非画像面に接するように配置された案内部材92と、案内部材92の案内面92aと対向配置され、この案内面92aに向かって送風する送風手段となるファン93と、これを回転する駆動手段としての排紙ファンモータ94と、第1用紙開放位置P3の近傍に配置され、開放された用紙31を案内部材92に案内する爪部材91とを備えている。爪部材91は櫛歯状をなし、圧胴21の回転時に櫛歯状のくわえ爪24と干渉しないように構成されている。ファン93は、案内面92a側を開口したケース内に収納されていて、案内面92aに向かって送風する向きに排紙ファンモータ94で回転されるように構成されている。
【0079】第2給紙経路104は、本形態においては両面印刷モード時に再給紙経路として機能し、給紙位置(再給紙位置)を占めた第2給紙台142と印刷部6とをつなぐもので、第2給紙台142の用紙310を、印刷部6に対してその上流側から案内するためのものである。
【0080】図14に示すように、圧胴給紙カム125,126は、圧胴21の軸線方向に配置され、周知のスライド機構によって選択的に軸線方向に移動可能に設けられている。圧胴給紙カム125は、図14(a)に示すように、版付け時や試し刷り時や片面印刷時、両面印刷時における裏面側印刷時に用いるカムであって、その輪郭面125aの一部に段差部125bが形成されており、カムフォロア46が当接するようになっている。圧胴給紙カム125は、段差部125bの範囲θ2において、用紙31,310の用紙先端部31a,310aを挟持するカムプロフィールを備えている。圧胴給紙カム125は、くわえ爪24が、版胴外周面11aと圧胴外周面21aとが押圧する直前、すなわち、図13に示す第2用紙挟持位置P1で開閉し、印圧後、吸着搬送装置50に至る直前、すなわち、第2用紙開放位置P2で開閉するように、その範囲θ2が設定配置されている。
【0081】圧胴給紙カム126は、図14(b)に示すように両面印刷時における表面側印刷時に用いるカムであって、その輪郭面126aに段差部126bが形成されており、カムフォロア46が当接するようになっている。圧胴給紙カム126は、段差部126bの範囲θ3において、用紙先端部31aを挟持するカムプロフィールに形成されている。圧胴給紙カム126は、くわえ爪24が、図13に示す第1用紙挟持位置P1で開閉し、印刷部6を通過して第1用紙開放位置P3において開閉するように、その範囲θ3が設定配置されている。
【0082】このような構成により、くわえ爪24は、引っ張りスプリング47(図3参照)によって通常閉じられていて、圧胴給紙カム125の輪郭に形成されたカムプロフィールに従い用紙先端部31aを係止すべく所定のタイミングで開閉し、この開閉後、再び吸着搬送装置50に至る直前の位置で再度開閉されることで、用紙31を吸着搬送装置50に送るようにその開閉動作が制御される。また、くわえ爪24は、圧胴給紙カム126の輪郭面126aに形成されたカムプロフィールに従い、両面印刷時における表面側印刷時に、用紙先端部31aを係止すべく所定のタイミングで開閉し、この開閉後、第2給紙台142に至る直前の位置で再度開閉されることで、印刷部6で片面印刷された用紙31を第2給紙台142へ送るようにその開閉動作が制御される。なお、本形態において、第1用紙挟持位置P1と第2用紙挟持位置P1とは、同一位置となっている。
【0083】押圧付与手段100は、図13に示すように、導入経路7を搬送される用紙31の印刷面に送風を与える送風発生源となる吸着ファン53と、吸着ファンモータ55と、吸引ファン53の排風側に接続され導入経路7にその開口部96を臨ませた排気流路54とを備えている。
【0084】排気通路54は、吸着ファン53から圧胴外周面21aに向かって延び、かつ、圧胴21の軸線方向への幅と略同じ幅を有するように形成されている。排気通路54は、導入経路7の略中央で、圧胴外周面21aに対して間隔をもって配置されており、吸着ファン53で発生した送風が導入経路7内を通過中の用紙31の外側から、その画像印刷面に向かって吹き付けられるように構成されている。上記の間隔は、くわえ爪24や、くわえ爪24によって保持された用紙31が、圧胴21の回転時に開口部96と接触しない程度の寸法とされている。つまり、本形態では、押圧付与手段100の構成と吸着搬送装置50の構成とが、一部共有化されている。
【0085】図15に示す本形態にかかる制御手段185には、インターフェイス81、CPU82、ROM83、RAM84等の構成を備え、それらが信号バスによって接続された構成を有する周知のマイクロコンピュータからその主要部が構成されている。制御手段185には、図7に示す操作パネル71の各種キーやデジタル表示部77、第1上限センサ63、第1下限センサ64、第2上限センサ65、第2下限センサ66、用紙有無センサ67,68が入力側にそれぞれ接続され、版胴駆動モータ10、電磁クラッチ27、給紙ファン44、吸着ファンモータ55、給紙駆動モータ69、第1昇降モータ86、第2昇降モータ87及び、排紙ファンモータ94が出力側にそれぞれ接続されており、これらとの間で指令信号及びオン/オフ信号やデータ信号を送受信して装置動作全体のシステムを制御している。制御手段185には、図示を省略しているが、製版・給版部1、排版装置2、吸着搬送装置50の各駆動源が接続されており、これらとの間で指令信号及びオン/オフ信号やデータ信号を送受信してその動作を制御している。
【0086】制御手段185には、図9に示すフローチャートを実行する動作プログラムを備えていて、第1給紙台32及び第2給紙台142の双方に第1の実施の形態と同様に用紙31,41が収納されている場合には、第1給紙台32から用紙31を給紙し、第1給紙台32の用紙31が不足すると、第2給紙台142から用紙41を給紙するようになっている。制御手段185は、通常、片面印刷モードに設定されていて、両面印刷モードが選択されない場合には、片面印刷モードとして第1給紙台32から用紙31を給紙し、印刷部6でその表面側に印刷を行い排紙台70へと排紙するように、周知の如く各部を制御する。制御手段185は、モード選択手段としての両面印刷キー95が操作されて両面印刷モードが選択された場合には、第1給紙台32から用紙31を給紙し、その表面側に画像を印刷して第2給紙台142上に一旦排紙し、用紙31に対する表面側印刷終了後、第2給紙台142上の用紙310の非印刷面に印刷部6で画像を印刷して排紙台70上に排紙すべく各部を制御する。
【0087】本形態にかかる孔版印刷装置による両面印刷モード時の動作を説明する。図15に示す両面印刷キー95が押下されて両面印刷モードとなって、製版スタートキー72が押されると、版胴駆動モータ10が駆動され、版胴11が図13におけて矢印方向、すなわち時計回りに回転し、設定されている排版位置に達した時点で停止して、版胴外周面11aに装備されたクランパ12が図示しない開閉機構により、その挟持状態を解除され、排版手段2により使用済みのマスタの排版動作が開始される。製版スタートキー72が押されてオンすると、図示しない移動機構によって図14(a)に示す圧胴給紙カム125が選択される。
【0088】使用済みのマスタの排版動作と並行して、版胴11は時計回りに回転し、マスタ供給位置に達し時点で停止して、クランパ12が開いた状態となり、画像信号に応じた製版動作と給版動作が製版・給版部1により実行され、版胴外周面11aへの製版済みのマスタ13の巻き付けが開始されるとともに、吸着ファンモータ55と、搬送ベルト52を回転移動させるため図示しない駆動源とが駆動される。
【0089】版胴11に対する製版済みのマスタ13の巻付けが終了すると、第1昇降モータ86が駆動され、第1給紙台32が給紙位置に向かって下降移動し、第1下限センサ64が検知板69を検知すると、第1給紙台32が給紙位置で停止し、給紙ファンモータ44が駆動される。このため、第1給紙台32に積載収納されている用紙31の最下位の一枚が、ファン43で発生する吸引力によって用紙載置面32aに吸着される。そして給紙駆動モータ69が駆動されると、給紙コロ33及び分離コロ34bが反時計回り方向にい回転して用紙31が下面給紙され、第1給紙経路103を通ってフィードローラ対135へ向けて送られ、フィードローラ対135により版胴11と圧胴21の回転と同期した所定のタイミングで印刷部6に送られる。用紙31が印刷部6の近傍に到達すると、すでに選択されている圧胴給紙カム125により、用紙係止手段20のくわえ爪24が図13に示す印刷部6よりも上流側の第2用紙挟持位置P1で一旦開閉して用紙先端部31aを保持しながら印刷部6を通過するとともに、圧胴21が図示しない周知の接離機構によって版胴11に対して接離動作することで、印刷部6に位置している用紙31に印圧を与えてこの用紙31に版付けが開始される。
【0090】くわえ爪24が印刷部6を通過すると、圧胴給紙カム125の作用によって、くわえ爪24が分離爪157の直前の第2用紙開放位置P2で開閉され、用紙先端端部31aが開放される。このため、印刷部6を通過して版付けされた用紙31は、版胴11と圧胴21の回転力によって送り出され、自身のコシと分離爪157の作用によって圧胴外周面21aから分離して吸着搬送装置50に受け渡される。この受け渡された用紙31は、反時計回り方向に回転移動している搬送ベルト52上に吸着ファン53の吸引力によって吸着されて排紙台70に向かって搬送され、排紙台70上に排紙される。
【0091】孔版印刷装置は、版付けが終了すると、印刷スタートキー73が押されるまで待機状態となる。この間に図示しない移動機構によって図14(a)に示す圧胴給紙カム125から図14(b)に示す圧胴給紙カム126へと切り替えるとともに、図示しない移動機構を動作させて分離爪157を図13に実線で示す待機位置へと移動する。そして、テンキー76で印刷指定枚数を設定後、印刷スタートキー73が押されると両面印刷モード時における表面側印刷動作が開始する。
【0092】この印刷動作では、版胴駆動モータ10が駆動されて版胴11と圧胴21とが回転し、給紙駆動モータ69が駆動制御されて第1給紙台32に積載収納されている用紙31の最上位の一枚が、給紙コロ33及び分離コロ34bによって第1給紙経路103を通ってフィードローラ対135へ向けて送られ、フィードローラ対135により版胴11と圧胴21との回転と同期した所定のタイミングで印刷部6に送られる。また、印刷スタートキー73が押されると、吸着ファンモータ55及び排紙ファンモータ94も駆動される。
【0093】用紙31が印刷部6の近傍に到達すると、すでに選択されている圧胴給紙カム126により、くわえ爪24が図13に示す第1用紙挟持位置P1で一旦開閉して用紙先端部31aを保持しながら印刷部6を通過するとともに、圧胴21が図示しない周知の接離機構によって版胴11に対して接離動作することで、印刷部6に位置している用紙31に印圧を与えてこの用紙31に印刷が開始される。
【0094】印刷部6を通過した用紙31は、圧胴給紙カム126の作用によりくわえ爪24で圧胴21に保持された状態で導入経路7内を移動しながら印刷が行われる。そして、圧胴給紙カム126の作用によって第2給紙台142の直前の第1用紙開放位置P3でくわえ爪24が開閉されることで、用紙先端部31aが開放される。この時、吸着ファンモータ55は既に駆動されているので、導入経路7を搬送中の用紙31には、既存の吸着搬送装置50の構成要素である吸着ファン53で発生した送風が外側から印刷面に向かって吹き付けられ、導入経路7内での用紙31のバタツキが抑えらつつ第2給紙台142に向かって搬送される。
【0095】開放された用紙31は、爪部材91によって案内部材92に案内されるとともに、排紙ファンモータ94の駆動で回転するファン93で発生する送風がその印刷面に吹き付けられる。このため、用紙31は、圧胴21の回転によって導入経路7内を第2給紙台142に向かって搬送されつつ印刷され、圧胴21の回転力と自身のコシと爪部材91によって圧胴外周面21aから分離し、両面印刷時における片面側を印刷された用紙310として、第2給紙台142に排紙される。
【0096】片面印刷動作は、ストップキー75が押されるか、設定した印刷指定枚数分の印刷が終了するまで継続され、第2給紙台142上に用紙310が順次積載排紙される。この片面側印刷中においては、印刷指定枚数が図示しない枚数カウンタでカウントされてRAM84に記録されるとともに、デジタル表示部77に印刷枚数が表示され、設定枚数分の印刷が終了すると、裏面側印刷へと移行する。
【0097】このように、用紙31は、用紙係止手段20で圧胴21に保持された状態で圧胴外周面21aに沿って形成された導入経路7内を搬送されて第2給紙台142に排紙されるので、片面側印刷の直後に、その印刷面に搬送コロやガイド板などの部材が接触することがなくなる。このため、擦れ汚れや部材に付着したインキが次の用紙の印刷面に付着する再転移によって印刷面が汚れることを防止でき、印刷品質が向上する。また、導入経路7及び第1用紙開放位置P3で開放された用紙31の印刷面には送風が当たるので、インキの乾燥が促進され、印刷面が用紙載置面142aに面して第2給紙台142に排紙されても、第2給紙台142の汚れや、画像擦れがほとんどなくなるとともに、再給紙に際してインキ乾燥のための待機時間も不要となり、印刷終了までの総時間を短縮することができる。
【0098】押圧付与手段100は、既存の吸着搬送装置50と共有化して構成されているので、従来のように、特別なインキ乾燥のための再転移防止機構を設けなくても良く、装置の小型化を図ることができる。
【0099】裏面側印刷は、印刷指定枚数分の表面側印刷が終了後に、製版スタートキー72が押されることで開始するが、ストップキー75が押されて停止指令が出ている場合には、キャンセルされる。
【0100】製版スタートキー72が押されると、表面側印刷に用いられた使用済みのマスタの排版動作とともに、第2給紙台142に排紙された用紙310の非印刷面に形成すべき画像に対応する画像信号に応じた製版工程が実行されるとともに、裏面側に対する版付けを行うために、図14(a)に示す圧胴給紙カム125が選択される。そして、表面側の版付け同様、用紙31が第1給紙台32から一枚だけ給紙され、図13に示す第2用紙挟持位置P1でくわえ爪24によって用紙先端部31aが係止されて印刷部6に搬送され、第2用紙開放位置P2でくわえ爪34が開放され、吸着搬送装置50を介して排紙台70に版付けされた用紙31が排紙される。
【0101】版付け後は、印刷スタートキー73が押されるまでの待機時間を用いて、第1昇降モータ86及び第2昇降モータ87が駆動される。第1昇降モータ86が駆動されると、第1給紙台32が給紙位置から待機位置へと上昇移動され、第1上限センサ63が検知板69を検知すると、第1昇降モータ86が停止される。また、この待機時間内において、分離爪157を図13に実線で示す待機位置から仮想線で示す案内位置まで移動する。
【0102】第2昇降モータ87が駆動されると、第2給紙台142が待機位置から給紙位置へと上昇移動し、最下位置を占めている給紙コロ33が図4に示すように用紙31によって上方に押し上げられて、これと一緒にアーム板37,37が上昇して検知レバー38が第2上限センサ65から外れることで、第2昇降モータ87の駆動が停止され、第2給紙台142が、用紙310を給紙コロ33及び分離コロ34bに圧接する給紙位置に保持される。
【0103】印刷スタートキー73が押されると、版胴駆動モータ10、吸着ファンモータ55、図示しない駆動源が駆動され、版胴11と圧胴21、搬送ベルト52が回転するとともに、給紙駆動モータ69が駆動され、給紙コロ33及び分離コロ34bが図13において、時計回り方向に回転する。この回転により、給紙位置に保持された第2給紙台142に積載収納されている用紙310が既に印刷されている印刷面を圧胴外周面21a側に面するように、給紙コロ33及び分離コロ34bによって再給紙され、第2給紙経路104を通ってフィードローラ対136へ向けて送られ、フィードローラ対136により版胴11と圧胴21との回転と同期した所定のタイミングで印刷部6に送られる。
【0104】用紙310が印刷部6の近傍に到達すると、すでに選択されている圧胴給紙カム125により、くわえ爪24が図13に示す第1用紙挟持位置P2で一旦開閉して用紙先端部310aを保持しながら印刷部6を通過するとともに、圧胴21が図示しない周知の接離機構によって版胴11に対して接離動作することで、印刷部6で用紙310に印圧を与えてこの用紙310に印刷が開始される。
【0105】くわえ爪24が印刷部6を通過すると、圧胴給紙カム125の作用によりくわえ爪24が案内位置を占めている分離爪157の直前の第2用紙開放位置P2で開閉され、用紙先端部310aが開放される。このため、印刷部6を通過した用紙310は、版胴11と圧胴21の回転力によって送り出され、自身のコシと分離爪157の作用によって圧胴外周面21aから分離して吸着搬送装置50に受け渡される。この受け渡された両面印刷された用紙310は、吸着ファン53の吸引力によって、搬送ベルト52上に吸着されて排紙台70に向かって搬送されて排紙台70上に排紙される。
【0106】このように、両面印刷する場合でも、第1給紙経路103及び第2給紙経路104の長さが略同一の長さに設定されいるので、表面側印刷時と裏面側印刷時における第1給紙台32及び第2給紙台142からの給紙タイミングを各用紙台毎に調整しなくて済むとともに、複雑な制御を行わなくて済み、用紙31、310に対する画像の位置ズレが抑制されて、搬送品質と印刷品質を向上することができる。
【0107】用紙310の再給紙に際しては、用紙先端部310aをくわえ爪24によって圧胴21に保持し、圧胴21の回転によって印刷部6まで搬送するので、再給紙された用紙310の版胴11に対するレジスト位置、すなわち、印刷部6に対するレジスト位置の精度が安定し、表裏両面の画像位置ズレを効果的に防止することができ、印刷品位を向上することできる。本形態においては、第2給紙台142への用紙310の案内路となる導入経路7も圧胴外周面21aに沿うように形成されているので、孔版印刷装置内に効率良く導入経路7を配置でき、より装置の小型化を図ることができる。
【0108】第6の実施の形態においては、押圧付与手段100として、用紙31に対して送風による押圧力を与えることで、用紙31の導入経路7内でのバタツキを抑え、スキューのない安定した用紙31の反転搬送を行うようにしているが、送風の場合、装置の静粛性という観点からいくと、若干騒音が気になる場合もあるので、このような場合には、圧胴外周面21aに対して接離可能なローラ部材を設けて、用紙係止手段20で係止されて圧胴21と一体に回転する用紙31に対して押圧力を与えて、用紙31のバタツキを抑えて、スキューのない安定した用紙31の反転搬送を行うようにしてもよい。この場合、ローラ部材が印刷面の印刷領域を押圧すると、インキがローラ部材の表面に付着して、印刷面を汚してしまうことが想定されるので、ローラ部材は、用紙31の印刷面側の非画像領域となる用紙幅方向に位置する両縁部を圧接するように設けるのが好ましい。
【0109】第6の実施の形態においては、第1給紙経路103及び第2給紙経路104にそれぞれフィードローラ対135,136を配置しているが、図1に示すように、搬送路3と共通搬送路5で第1給紙経路を構成し、搬送路4と共通搬送路5で第2給紙経路を構成して、搬送路3、4の合流部にフィードローラ対35を配置する構成としてもよい。
【0110】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、給紙手段が、第1の用紙台及び第2の用紙台に対して共通化されるとともに、第1の給紙台及び第2の給紙台から用紙が選択的に給紙されることで、一方の用紙台からの給紙中に他方の用紙台に対して用紙の補給動作を行えるので、部品点数を削減して装置構成を簡略化しながら印刷枚数の増加を図ることができる。
【0111】請求項2記載の発明によれば、第1の用紙台と第2の用紙台から給紙される用紙の給紙タイミングを各用紙台毎に調整しなくて済むとともに、複雑な制御を行わなくても画像のズレを抑えられるので、制御系を複雑にしなくても容易に印刷枚数の増加を図ることができるとともに印刷品質を高めることができる。
【0112】請求項3記載の発明によれば、第1の用紙台の用紙が、吸引力によって吸引口が設けられた用紙載置面側に引き付けられて、その最下面から給紙手段の回転部材の回転によって給紙されるため、用紙の枚数が少なくなっても回転部材に対して良好に圧接されるため、給紙圧不足による用紙の不給紙や給紙遅れを低減することができ、搬送品質と印刷品質とを高めることができる。
【0113】請求項4記載の発明によれば、第1の用紙台と第2の用紙台とに異なる種類の用紙をセットした場合でも、フィードローラ対による挟持圧が異なるので、様々な用紙に対応することができ、用紙の種類にかかわらず搬送品質の安定化を図りながら印刷枚数の増加を図ることができる。
【0114】請求項5記載の発明によれば、第1の用紙台から給紙された用紙が、第1開閉部材によって第1用紙挟持位置で開閉される用紙係止手段で圧胴に保持され、導入経路を通って第2の用紙台に搬送排紙されるが、印刷部を通過する際に、版胴側に面している印刷面に印刷され、印刷された面が下方となるように第2の用紙台に排紙され、導入経路内を移動中に、押圧付与手段によって圧胴の外周面に向かって押圧付勢されるため、用紙の印刷部に対する給紙タイミングのバラツキを低減しながら、圧胴の回転時における用紙のバタツキを抑えられ、用紙の種類にかかわらず搬送品質の安定化を図りながら印刷枚数の増加を図るとともに、印刷品質を高めることができる。
【0115】請求項6記載の発明によれば、第2の用紙台に排紙された片面印刷済みの用紙が、第2の用紙台が給紙位置を占めると給紙手段によって印刷されていない面を上にして再給紙され、第2開閉部材により第2用紙挟持位置で開閉される用紙係止手段で圧胴上に係止されて第2用紙開放位置へ向かって搬送され、印刷部を通過する際に印刷されていない非印刷面に印刷をなされ、第2用紙開放位置で第2開閉部材によって開放されるので、用紙の裏面側印刷時における給紙タイミングのバラツキを低減でき、搬送品質の安定化や印刷枚数の増加を図りながら両面印刷時の印刷品質を高めることができる。
【0116】請求項7記載の発明によれば、第1用紙開放位置で用紙係止手段が第1開閉部材によって開閉されることで開放された用紙が、案内手段によって案内されつつ第2の用紙台へと搬送排紙されるので、第2の給紙台へ安定した用紙の搬送を行うことができ、搬送品質の安定化を図れ、印刷品質をより高めることができる。
【0117】請求項8記載の発明によれば、第1用紙開放位置で開放され、その印刷されていない面を案内部材によって案内されながら第2の用紙台に向かって搬送排紙される印刷用紙に、送風手段からの送風が案内部材の案内面と対向側から送風されるので、案内されている用紙が案内面に押圧されつつ搬送されるとともに、印刷面に送風が吹き付けられるため、印刷面の乾燥が促進されて、画像擦れの発生を抑制しながら、用紙を効率良く第2の用紙台に搬送することができ、搬送品質の安定化を図りながら両面印刷時の印刷品質をより高めることができる。




 

 


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