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発明の名称 産業車両のヘッドガード及びフォークリフト
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−171992(P2001−171992A)
公開日 平成13年6月26日(2001.6.26)
出願番号 特願平11−361276
出願日 平成11年12月20日(1999.12.20)
代理人 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
【テーマコード(参考)】
3D003
3F333
【Fターム(参考)】
3D003 AA09 AA11 BB15 CA33 CA38 CA39 
3F333 AA02 AB13 CA25 DB06
発明者 丹羽 康裕
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 産業車両に設けられるヘッドガードであって、前記ヘッドガードは天板とピラーとよりなり、前記ピラーの少なくとも1つには、天板からの水を該ピラーに沿って排水可能な溝が、該ピラーの長手方向に沿って延びるように形成されている産業車両のヘッドガード。
【請求項2】 前記ピラーは、ピラー部と天板支持部とから構成され、前記天板支持部には、前記天板に溜まった水を前記ピラー部の前記溝へと案内する第二の溝が形成されており、前記天板には該天板上の水が前記第二の溝に流れるようにする開口が形成されている請求項1に記載の産業車両のヘッドガード。
【請求項3】 前記ピラーは、前記ピラー部と前記天板支持部とが一体形成されたもので、前記溝と前記第二の溝は連続的に繋がる1本の成形溝からなる請求項2に記載のヘッドガード【請求項4】 前記開口は、前記天板に前記天板支持部の前記第二の溝へと連通するように設けた少なくとも1つの穴である請求項2又は請求項3に記載の産業車両のヘッドガード。
【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載したヘッドガードを備えたフォークリフト。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフト等の産業車両において、運転席を保護するために設けられる産業車両のヘッドガードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、フォークリフトでは、上方からの落下物などから運転者を保護するため、運転席上部にヘッドガードを設けている。このヘッドガードは、天板とピラーからなり、天板には雨水がたまり易い。例えば、天板に溜まった雨水が車両の加減速時や旋回時に落水すると、運転室内に落水した水が入り込んだり、前方から落水したときは視界を遮るなどの問題がある。そこで、図11に示すように天板51にたまった雨水を排水するため、ピラー52に排水ホース53を取付けていた。天板51の前端全域には透明な樹脂キャップ54aが取着されている。また、透明な樹脂キャップ54bも取着されており、運転手はここから上方の視界を確保することが可能である。樹脂キャップ54aの車幅方向両端には、天板51に溜まった水を排水するための排水管55が下方へ延出しており、前記排水ホース53は排水管55に接続されている。排水ホース53はピラー52に沿って下方へ、例えばフェンダー(図示せず)の内部まで延びている(ただし、図11では排水ホース53は途中で破断している)。また、ピラー52の内部に直接水を流して排水する構造もあったが、この場合ピラー52の内部にも塗装を施していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】排水ホース53は、天板51の上面に溜まった雨水を排水するためにヘッドガードに取り付けられているが、排水ホース53はゴム又は樹脂で造られているため、長期間使用すると劣化して破損するため一定年数毎に交換しなければならなかった。又、フォークリフトは比較的作業環境の悪い場所で使われることが多く、排水ホース53の中に小さい埃や土等が入り込むことによって排水ホース53が詰まると、排水ホース53の清掃が困難であった。
【0004】この発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ヘッドガード上面に溜まった雨水を、排水ホース53によらず、排水することができる産業車両のヘッドガードおよびフォークリフトを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明においては、産業車両に設けられるヘッドガードであって、前記ヘッドガードは天板とピラーとよりなり、前記ピラーの少なくとも一つには、天板からの水を該ピラーに沿って排水可能な溝が、該ピラーの長手方向に沿って延びるように形成されていることを要旨とする。
【0006】この発明によれば、天板に溜まる水はピラーに設けた溝を流れることにより、ピラーに沿って排水される。請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のヘッドガードにおいて、前記ピラーは、ピラー部と天板支持部とから構成され、前記天板支持部には、前記天板に溜まった水を前記ピラー部の前記溝へと案内する第二の溝が形成されており、前記天板には、該天板上の水が前記第二の溝に流れるようにする開口が形成されていることを要旨とする。
【0007】この発明によれば、請求項1の発明の作用に加え、天板に溜まる水を天板支持部に設けた第二の溝へと落とすことで天板上から水が円滑に排水され、第二の溝に集まった水が、さらにピラー部の溝へと案内される。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項2に記載のヘッドガードにおいて、前記ピラーは、前記ピラー部と前記天板支持部とが一体形成されたもので、前記溝と前記第二の溝は連続的に繋がる1本の成形溝からなることを要旨とする。
【0009】この発明によれば、1本のピラーに形成された成形溝により、ピラー部の溝と天板支持部の第二の溝が共通に形成されるので、ピラー製造時の加工が簡単で済む。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項2又は請求項3に記載のヘッドガードにおいて、前記開口は、前記天板に前記天板支持部の前記第二の溝へと連通するように設けた少なくとも1つの穴であることを要旨とする。
【0011】この発明によれば、天板に溜まる水は天板上に設けた穴から天板支持部の第二の溝へと流れ、第二の溝を通って、ピラーに設けた溝へと案内される。請求項5に記載の発明では、フォークリフトは請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載したヘッドガードを備えていることを要旨とする。
【0012】この発明によれば、フォークリフトの天板に溜まる水を、ピラーに沿って排水することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、産業車両としてのフォークリフト1にはヘッドガード2が設けられており、ヘッドガード2は天板(ルーフ)3と左右一対のフロントピラー4及びリヤピラー5とより構成されている。天板3は、4本のピラー4、5に支持された状態で運転席6の上方に配置されている。
【0014】フロントピラー4は天板3の前側端部付近から前方へ斜め下方に延びるピラー部7と、天板3の側辺に沿って水平に延びる天板支持部8とが1本に一体成形されたものである。ピラー部7は前方に向かって水平方向に対して斜めに傾斜して延びており、その下端がフェンダー9内部においてフレーム10に溶接されている。一方、リヤピラー5は、下端がフレーム10と溶接されており、上端はフロントピラー4(天板支持部8)の後端下面と溶接されている。
【0015】天板3は左右側部にて天板支持部8に溶接固定されている。天板3の左右側縁部では天板支持部8が、天板3に溜まった水を堰止める堰を形成し、天板3の後端では、2本のフロントピラー4の後端に車幅方向に延びる状態に溶接されたリヤバー11が堰を形成している。また、天板3の前部には透明な樹脂キャップ12aが取着されており、天板3上に溜まった水が樹脂キャップ12aにより堰止められるようになっている。また、天板3は見通しをよくすために丸みを帯びた長方形状および円形に刳り抜いた部分があるが、その上にも透明な樹脂キャップ12bが取着されている。
【0016】本実施の形態では、フロントピラー4およびリヤピラー5は均一な肉厚のパイプ材を成形して形成されており、フロントピラー4はパイプ材から複数のローラによって段階的に成形するロール鍛造(ロールフォーミング)によって中空構造材を形成し、この中空構造材を所定の長さに切断したものを曲げ加工して形成されている。
【0017】フロントピラー4には、図2に示すようにその上面(ピラー部7では前面)側に長手方向に沿って成形溝としての溝13がロールフォーミングにより成形されている。
【0018】図3は図2におけるフロントピラー4のA―A線断面を示す。溝13の断面形状は円弧状であって、溝13は樋を構成している。溝13の断面形状はフロントピラー4の長手方向全域において同じである(図4参照)。フロントピラー4は溝13の内側(図3、4における右側)に形成された凸条部14が溝13の外側(図3、4における左側)に形成さた膨出部15に比べて溝13の底面からの高さが低くなるように成形されている。また、フロントピラー4には溝13と対向する部位に直角に折れ曲がってへこんだ凹条部16が形成されている。凹条部16があることで、運転席6から見たときにフロントピラー4に遮られる領域が狭くなり、視界を広げることに寄与している。
【0019】図4に示すように、天板3は天板支持部8に対し、凸条部14に載置された状態で配置され、天板3の側面が膨出部15の側壁に溶接されるとともに、下面が凸条部14との当接箇所にて溶接されることで天板支持部8に固定されている。
【0020】ここで、天板3が天板支持部8と溶接されることで、溝13aと天板3とにより閉塞された通路17が形成されている。そして、図2および図4に示すように、天板3の側縁部には通路17へと連通する複数の穴18が車両前後方向に沿って所定間隔ごとに形成されている。なお、図2に示すように、天板支持部8の溝13aとピラー部7の溝13bは1本の溝(成形溝)13からなり、第二の溝は溝13aによって構成される。
【0021】次に、上記のように構成されたヘッドガード2の作用について説明する。この実施形態のヘッドガード2によれば、雨が降った時において、その雨水は天板3に降り注ぐが、天板3上の水は、樹脂キャップ12aと、リヤバー11および天板支持部8の膨出部15とにより周囲で堰止められる。例えば走行中に制動をかけても、天板3の前方から水が落下することが起き難い。
【0022】フォークリフト1の旋回時などにおける車体の左右の揺動にともない、雨水は天板3の左右の縁に集まる。天板3の左右の縁に集まった雨水は複数の穴18を通って、天板3とフロントピラー4との間に形成されている通路17、つまり、フロントピラー4の溝13aへと流れ落ちる。そして、天板支持部8上の溝13aを前方へ流れた水は、斜めに下降して延びているピラー部7に沿って溝13bを流れ、ピラー部7に沿って斜めに流れた水はフェンダー9内にまで流れ落ち、排水されることになる。
【0023】従って、この実施形態によれば、次のような効果を有する。
(1) ヘッドガード2上部に溜まる水をフロントピラー4に沿って排水するので、運転席に水が飛び散ることがない。また、4本のピラー4、5のうち相対的に傾きが緩やかなフロントピラー4に溝13を形成したので、排水時に水が溝13からこぼれ出にくい。
【0024】(2) ピラー4に雨水排水用の溝13を設けることによって雨水排水構造をピラー4に一体成型することができ、これにより、排水ホース53が不要となり部品点数の低減および組付工数の低減を実現でき、コスト削減を計ることができる。
【0025】(3) 排水ホース53を用いた場合には、その排水ホース53に埃や土等が詰まるとことがよくあったが、ピラー部7の溝13bについては、仮に埃や土等が詰まっても簡単に清掃できる。
【0026】(4) 天板3に、通路17に通じる複数の穴18を設けたので、天板3の前部両端から流れ落ちてくる水のみを排水する場合に比べ、排水効率が向上する。
(5) 溝13と天板3の溶接箇所を共通の断面形状により成形して、パイプ材を一定断面形状に成型したものを切断して曲げ加工するだけでピラー4を製造でき、ピラー4製造時の加工数を減らすことができる。
【0027】(6) 従来において、ピラー4、5の内部に水を流す構造のものはピラー4、5の内部まで塗装する必要があったが、この実施例ではピラー4、5内部の塗装は不要である。
【0028】本実施例のほかに次のようにしても上述の効果を得られる。
○ ヘッドガード2を構成するフロントピラー4の左右両方に溝13を設けたが、左右どちらか一方のみに溝13を設けてもよい。
【0029】○ 溝13はフロントピラー4に形成されることに限定されなく、図5に示すように、リヤピラー5が後方ほど下降するように斜めに傾斜してフレーム10へと延びている構造では、リヤピラー5に溝13を設けてもよい。
【0030】○ フロントピラー4およびリヤピラー5の4本のピラー4、5全てに溝13を設けてもよい。このような構成にすると、水の排水箇所が4箇所となり排水効率が上昇する。
【0031】○ 天板3に穴18を設けたが、必ずしも穴18は必要でなく、例えば図6に示すように、天板3を天板支持部8に対し溝13を覆わない状態に配置して、天板3を凸条部14のみにおいて溶接固定してもよい。このようにした場合、フォークリフト1の旋回時に車体が左右に傾いたときに、天板3に溜まった雨水が直接、開口19から溝13に流れ落ちることになる。この場合においては、天板3に穴18を形成するものと比較して、天板3上に溜まる水の量が大きく減少し、排水効率が高まる。また、埃や土等が天板支持部8の溝13aに詰まったとき、清掃が簡単である。
【0032】○ 穴18を天板3の左右の縁で、かつ、溝13aの真上の部位に設けたが、図7に示すように、天板3の溝13aから外れた上面箇所で開口し、車幅方向に延びる経路で通路17と連通する連通路20を天板3に形成してもよい。これによると、雨水を天板3の側縁以外の場所から連通路20を通じて、ピラー4の溝13aへと導くことができる。
【0033】○ フロントピラー4を構成するピラー部7および天板支持部8の両方の溝13a、13bを排水用に使ったが、図8に示すように、ピラー部7の溝13bのみを排水用に使用することができる。天板3の前側で水を堰止めている樹脂キャップ12aに排水孔21などを設け、天板3の水が排水孔21を通じて溝13bに排水されるようにする。この場合、天板支持部8の溝13aが排水路として使われないので、埃や土等が詰まる心配がなく、また天板3に穴を加工する必要がない。また、フロントピラー4の成形方法がロール鍛造などでなく、形状を加工する場合は、天板支持部8に溝13の加工が不要となるので、天板支持部8に天板3を固着し易い形状を採用できる。
【0034】○ ピラー4、5に設ける溝13の断面形状は、図9(a)に示すコの字形状、図9(b)に示すV字形状など、樋を形成できる形状ならどのようなものでもよい。図9(a)の場合、凸条部14の上端が平坦面となっているので、溶接面積を広く稼ぐことができ、天板3とピラー4、5との接合強度を上げることが可能である。なお、溝13は、ある程度の深さが確保されるように掘り込んだ形状で、溝13から水がこぼれにくいように溝13の両側の内壁面がある程度の傾斜角度(例えば30度)以上となっていることが望ましい。
【0035】○ ピラー4、5に設けた溝13の断面は、長手方向において形状が均一に形成されていたが、形状が不均一になっていても排水可能な樋を形成できればよい。
【0036】○ フロントピラー4の天板支持部8に設けた溝13aに、図10に示すように、ピラー部7側ほど下降する傾きを設けることによって、雨水を積極的に排水するようにしてもよい。また、天板支持部8自体に傾きを与えてもよい。
【0037】○ フォークリフト1の左右の揺動により雨水を天板3の左右に集めていたが、天板3に傾きを設けることにより雨水を天板3の左右両側に積極的に集めるようにしてもよい。この場合、車体が左右に傾いたり、横方向の加速度(旋回時の遠心力)が加わらなくても、天板3上の水を円滑に排水することができる。
【0038】次に、前記各実施形態及び前記別例から把握できる請求項以外の技術的思想について、以下に記載する。
(1) 請求項1に記載のヘッドガードにおいて、前記溝を有した前記ピラーが水平方向に対して斜めに傾斜して延びた状態でフレームへと取着されている。この構成によれば、ピラーの斜面に沿って水が流れるので、溝から水がこぼれ出にくく、雨水の排水性能が上昇する。
【0039】(2) 請求項1に記載のヘッドガードにおいて、フロントピラーとリヤピラーのうち傾き角が緩やかな方に溝を形成した。この構成によれば、ピラーに沿った水の流れが相対的に緩やかとなり、溝から水がこぼれ出にくく、雨水の排水性能が上昇する。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項5に記載の発明によれば、雨水を排水ホースによらず、ピラーに設けた溝により排水することができる。
【0041】請求項2〜請求項5に記載の発明によれば、天板上に溜まった雨水をピラーに設けた溝に円滑に排水することができる。請求項3に記載の発明によれば、溝と第二の溝を共通に成形することができるので、ピラー製造時の加工数を減らすことができる。
【0042】請求項4に記載の発明によれば、雨水排水構造を、排水ホースによらず提供できるので、部品点数の低減及び部品交換が不要となり、コスト低減を計ることを可能にしたフォークリフトを提供できる。




 

 


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