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産業車両のフード構造 - 株式会社豊田自動織機製作所
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発明の名称 産業車両のフード構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−72396(P2001−72396A)
公開日 平成13年3月21日(2001.3.21)
出願番号 特願平11−234624
出願日 平成11年8月20日(1999.8.20)
代理人 【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外3名)
【テーマコード(参考)】
2D015
3F333
【Fターム(参考)】
2D015 EB00 
3F333 AA02 AB13 CA07 CA19 DA02
発明者 菊川 恵一 / 雨宮 良之 / 川端 伸明
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 車体構造の前方外側に作業手段を取付け具備すると共に内側運転室内の床面を境界にした下方領域を車載物の格納領域とし、前記床面に対して接離可能なフードを前記運転室内の後方域に枢着してなる産業車両のフード構造において、前記フードは、前記内側運転室の床面を境界にした上方領域に運転座席の設置面をなす上面を有するとともに該上面と上下に対向した下面を前記床面への衝合面となし、かつ前記上面から下方部位に前記内側運転室の前方から後方に向けて食い込み形成された凹所を具備して構成されたことを特徴とする産業車両のフード構造。
【請求項2】 前記フードの下面は、前記床面との衝合面と同時に前記格納領域の被覆面をなし、かつ前記凹所は、前記上下面の間に前記内側運転室の前方から後方に向かう方向に空間を拡張するように凹設され、該フードを前記車体構造の後方における外方に向けて旋回、開蓋可能に設けた請求項1に記載の産業車両のフード構造。
【請求項3】 前記フードは、前記上面を形成する上板部と、前記下面を形成する下板部と、該上下板部の間に前記凹所を形成する支持体部を有して成る単一フード要素として形成される請求項2に記載の産業車両のフード構造。
【請求項4】 前記単一フード要素は、合成樹脂材料の射出成形またはブロー成形で形成されている請求項3に記載の産業車両のフード構造。
【請求項5】 前記単一フード要素は、前記上板部と前記下板部とをU字状の板金加工体として形成し、該U字状板金加工体の間に左右一対の金属板状をなし、かつ前記凹所を中間部位に有した支持体部を溶接、結合して一体化したフード要素として構成された請求項3に記載の産業車両のフード構造。
【請求項6】 前記フードの下板部は、前記内側運転室の床面における座席直下から前方に延長した長尺の板部材として形成し、格納領域に対する被蓋と作業者の床面における足置き用のトーボードとを兼用した構成を有する請求項3に記載の産業車両のフード構造。
【請求項7】 前記フードの下板部は、前記内側運転室の床面における座席直下から前方に延長した長尺の板部材として独立形成され、該板部材を前記支持体部に隣接、配置することにより、前記格納領域に対する被蓋と作業者の床面における足置き用のトーボードとを兼用した構成を有する請求項3に記載の産業車両のフード構造。
【請求項8】 前記床面との対接面を成す前記フードの下面に隣接して別に形成した長尺の板部材を設け、前記格納領域の被覆面をなすように構成した請求項1に記載の産業車両のフード構造。
【請求項9】 前記格納領域をバッテリーの収納領域となし、前記車体構造をフォークリフトの車体構造部とした請求項1に記載の産業車両のフード構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業車両のフード構造に関し、特に、バッテリー式フォークリフトの車体構造におけるバッテリーの被覆用に適用して有効なフード構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】産業用車両は、車体前方部にフォーク装置やシャベル装置等の種々の作業手段を搭載し、主体の運転席に着座した作業者の運転、操作に従って所定の作業を遂行するような構造を有している。この種の産業用車両の一種、フォークリフトにおいては、近時、駆動源としてエンジン駆動方式からバッテリー駆動方式に変えられ、特に、小型フォークリフトにおいては、バッテリー式フォークリフトが汎用される傾向にある。
【0003】さて、産業車両の車両構造においては、上述のように、車体前方部に作業手段を有し、かつ作業対象としての種々のワークの重量が前方部に負荷される場合が多く、故に車体後方部には車体前方部との重量バランスを取って車体の安定化を図るためのウェイトや荷役作業用モータ、駆動・荷役作業制御用のコントローラ類が搭載される構造が採られている。従って、車体構造内に走行駆動源や伝動機構等の諸機構を搭載することはスペース上の制約を受け、故に、作業者が着座する運転席周りの空間、特に、座席下方の領域が利用される傾向にある。
【0004】例えば、バッテリー式フォークリフトにおいては、従来、図5に示すように、車体構造50における運転室空間52の座席54の下部における後部車輪62の上方域にバッテリー64を格納し、このバッテリー64の上部を被蓋66で被覆してバッテリー64に対する保守、点検作業(補水、清掃等)やバッテリー64自体を別のものと交換する等の種々のメンテナンスに当たっては、上記被蓋66を座席54共々後方に開動し得る構造としていた。この場合には、バッテリー下方の車体構造空間は、伝動機構の配設空間として利用されている。他方、図6に図示するバッテリー式フォークリフトの車体構造50も同じく運転室52内の空間において、座席54の下から車体構造50の下部域までの縦長空間を全てバッテリー64の搭載空間に占有する構造を有している。この場合にはバッテリー容量を大きく確保できる利便性があるが、フォークリフト走行用の伝動機構は車体構造50の下部域の狭小部を貫通して前後に延設すると言う構造上の制約から製造、組み立てがやや困難になる。
【0005】上述した従来のバッテリー式フォークリフトの車体構造50によると、運転室52における座席54周囲の大きな空間、特に床面上方域がバッテリー64に占有され、したがって、座席54と作業者が操作する操向ハンドルや操縦レバー類等が列設されたコンソール領域の間の空間、特に足元領域の空間領域が極めて狭小になり、作業者が運転室52内に乗り込む際の簡便性に欠け、また座席54上で操向運転、作業制御操作を行う場合の窮屈感を回避することができないと言う問題点がある。このような問題点を解消すべく、運転室の床下領域だけを利用してバッテリーの搭載を図る構造となし、運転室52の床上領域を可及的に開放空間化する提案も既になされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、広く産業車両における運転室52の床下領域を、例えばバッテリー64の格納空間として利用したり、その他、エンジン装置の格納領域として利用を図った場合には、バッテリーに対する種々のメンテナンス作業や或いはエンジンの保守、その他の作業遂行時に、床面に設置した格納領域に対する被蓋としてのフード構造を改善し、床下領域に対する作業性の改善を図ることが要請される。
【0007】また、床下領域を有効利用した場合にも床上領域に必須の運転座席の確保と同時に作業者の運転席への乗り込みや操向運転や作業制御操作等の作業遂行性を向上し、かつ窮屈感を作業者に印象づけない改善が解決すべき課題となる。依って上述の課題に鑑みて、本発明の目的は、産業車両における運転室の床下領域の利用と同時に、同領域に対する作業性を確保しつつ、床上領域の有効な利用と開放性とを得ることが可能な産業車両のフード構造を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的に鑑みて、本発明は、車体構造の前方外側に作業手段を取付け具備すると共に内側運転室内の床面を境界にした下方領域を車載物の格納領域とし、前記床面に対して接離可能なフードを前記運転室内の後方域に枢着してなる産業車両のフード構造において、前記フードは、前記内側運転室の床面を境界にした上方領域に運転座席の設置面をなす上面を有するとともに該上面と上下に対向した下面を前記床面への衝合面となし、かつ前記上面から下方部位に前記内側運転室の前方から後方に向けて食い込み形成された凹所を具備して構成された産業車両のフード構造を提供するものである。
【0009】なお、上述の構成を有した産業車両のフード構造において、好ましくは、上記フードの下面は、車両床面との衝合面と同時に上記格納領域の被覆面をなし、かつ上記凹所は、フードの上下面間に上記内側運転室の前方から後方に向かう方向に空間を拡張するように凹設され、該フードを車体構造の後方における外方に向けて旋回、開蓋可能に設ける。
【0010】上述のように、上面を運転座席の設置面とし、下面を床面下の格納領域に対する被覆面とし、しかも車体構造の内側運転室の前方から後方に向かう方向に空間を拡張、形成する凹所を具備してフードを備えることにより、上記運転室内の床面上方空間の拡張を得て車両に作業者が乗り込む際の簡便性、運転座席における操向運転操作、作業手段の操縦、制御操作の容易性を向上させることが可能となると共に該フードを旋回、開蓋することにより、簡単に床下領域への接近が可能となり、格納領域に格納された車載物に対する保守、点検や交換等のメンテナンス作業を楽な姿勢で遂行できる利点が得られる。しかも、運転室内の空間拡張により、作業者に与える窮屈感を緩和ないし解消することが可能となるので、安全性の向上にも寄与することが可能となる。
【0011】なお、上記フードは、上記上面を形成する上板部と上記下面を形成する下板部と、該上下板部の間に上記の凹所を形成する支持体部を有して成る単一フード要素として形成されることが好ましく、単一フード要素とすることにより、産業車両の製造、組み立ての容易化を図ることが可能となる。また、上記単一フード要素は、樹脂材料の射出成形またはブロー成形で形成されたものとすることが可能で、これによってフード部材の製造及び組み立てコストの低減を図ることができる。他方、上記単一フード要素は、上記上板部と下板部とをU字状の板金加工体として形成し、このU字状板金加工体の間に左右一対の金属板状をなし、かつ上記凹所を中間部位に有した支持体部を溶接、結合して一体化したフード要素としても良い。この場合に、上記U字状板金加工体の内部に適宜のリブ部材を溶接、固着した構造強化を図ることも可能である。
【0012】更に、所望に応じて、上記単一フード要素は、樹脂材料の成形法によって上記上板部と下板部とを一体のU字状体に形成し、これに板金加工によって形成した一対の上記金属板状をした上記凹所を有する支持体部をねじ固定または接着固定等で止着して樹脂材料部分の物理的強化を図った構造としても良い。上述した本発明の産業車両のフード構造によれば、フードは内側運転室の前方から後方に向かう方向に空間を拡張、形成する凹所を具備し、しかもかかる凹所を有した上記支持体部を備えたフードの上面に運転座席要素を設置することにより、上記支持体部の内部は不使用空間としてではなく、適宜容器を該収納空間内に配設することにより、産業車両の作業操作上等で必要な小物類の収納空間または載置空間として有効利用を図ることが可能になる。しかも、上記支持体部や内部に適宜、リブ材を設置することにより、作業者の体重を支承するシートスタンドとして機能することになる。
【0013】なお、上述したフードの下板部は、上記内側運転室の床面における座席直下から前方に延長した長尺の板部材として形成し、格納領域に対する被蓋と作業者の床面における足置き用のトーボードとを兼用した構成としても良い。この場合にトーボート兼用部位を成す下板部は所望に応じて別に形成した板部材とし、これを座席直下の下面部分に略隣接して設けることにより、格納領域に対する被蓋としても良いことは自明であろう。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実施の形態に基づいて更に詳細に説明する。図1は、本発明に係る産業車両のフード構造をバッテリー式フォークリフトのフード構造に適用した実施形態を示す車両の側面から見た側面図、図2は、運転室に組み込まれるフードの具体的な形状、構造の一例を示す斜視図、図3は図2に示したフードの構造の変形例を示す斜視図、図4は同じくフードの他の一例の構造を示すと共に同フードの下板部を床下格納領域の被覆蓋と足置き用のトーボードとを兼用するように形成する場合を説明する略示斜視図、図5は従来のバッテリー式フォークリフトのバッテリー搭載構造を示した側面図、図6は他の従来のバッテリー式フォークリフトのバッテリー搭載構造を示した側面図である。
【0015】図1を参照すると、産業車両としてのバッテリー式フォークリフト10は中央部位に車体構造部12を有し、この車体構造部12の前部の外側の左右両側に一対のコラム14を備え、このコラム14に沿ってフォーク16を上下に摺動変位可能に備えている。つまり、コラム14およびフォーク16が作業手段を構成しているものである。そして車体構造部12の下部の前後には1対の前輪18、18と一対の後輪20、20とを具備し、これらの前後輪18、20の間には車体構造部12の床面12aを境界にした下部領域が後述の格納領域22として確保されており、また、床面12aを境界にした上部領域が運転室24を形成している。
【0016】上記運転室24の内部においては、車体構造部12の前方域に走行操縦用のハンドル26a、作業操作用のコントロールレバー26b、ブレーキペダル26cやアクセルペダル26d等が装備されていることは周知の通りである。そして、この走行操縦および作業制御用の装備類と対向した位置に運転座席28がスタンド構造部30の上部に載置されて作業者が着席、操縦できるようになっている。
【0017】また、車体構造部12の後部の外側に張り出してコントロール箱32が設けられており、このコントロール箱32の内部には図示されていないが、前輪18、18を支点とするフォーク10の全体的なバランスを得るための重り(ウェイト)や荷役作業用モータ、駆動・荷役作業用制御機器等が収納、装備されている。そして、荷役作業用モータにより駆動されるポンプによる油圧をコラム14に伝動し、またハンドル26aの操向操作を後輪20、20に伝動する伝動機構を車体構造部12の格納領域22を貫通し或いは同領域22の下部に延設される構造を有している。
【0018】さて、本発明によると、車体構造部12の床面12aを境界とした下部の格納領域22には、本実施形態に係るバッテリー式フォークリフト10の場合にはバッテリー34を格納する格納室として利用される。このように、比較的重量、嵩を有したバッテリー34を車体構造部12における床面12aの下方の最下部部位に設ける、上方の運転室24の空間容積の有効利用を図り得るとともに、作業手段を介して重量の大きなワークを作業処理する場合のフォークリフト10の安定性を得ることもできる。しかも、本発明は、このように床面12aの下方の格納領域22にバッテリー34を収納した場合にも、同バッテリー34に対する清掃、補水等の保守、点検或いは充電ステーションにおける充電のために別バッテリー34との交換等の種々の作業を含むメンテナンス作業を遂行する際の簡便性をも考慮した下記の構造が採用されている。
【0019】すなわち、本発明によると、運転座席28を載置、支持する上記のスタンド構造部30が、床面12aに形成した格納領域22の上方開口に対する被蓋をも兼用するフード要素(バッテリーフード)30Aとして設けられており、しかもこのフード要素30Aは上記運転座席28が載置される上面部36、この上面部36と上下に対向して配設され、蓋機能を有した下面部38、上記上面部36、下面部38の間に設けられ、車体構造部12の前方から後方に向かう方向に運転室24内の空間容積を拡張するように形成された凹所40を具備して形成されており、しかもヒンジ機構42を備えることにより、運転座席28を一体にしたままフード要素30Aを図1に矢印Pで示すように、車体構造部12の後方外側に向けて手操作で旋回、開蓋させ得る構造を備えている。すなわち、フード要素30Aの下面部38が格納部22の上方開口を開放することにより、同格納領域22内部のバッテリー34に対して容易にメンテナンス作業の遂行が成し得るのである。この際に、図1に図示したフード要素30Aの構造は図2、図4等を参照して後述するが、床面12aに衝合する下面部38は、図1ではあたかも床面12aの開口の前後方向における全域を被蓋しているごとく形成されている。然しながら、所望に応じて、例えば、図3に示すように、床面12aに衝合する下面部分38aと、この下面部分38aから前方部に従来から常用されている足置き用のトーボードを形成する別形成の板部材38bとで構成し、両者を相互に当接、係合させることにより後者の板部材38bにより格納領域22を被蓋しておいても良く、その場合には、格納領域22の開蓋を容易化すべく、フード要素30Aを車体構造の後方へヒンジ機構42を中心にして枢動、旋回し得るように構成することは言うまでもない。
【0020】また、図1のフード要素30Aにおいて、下面部38がトーボードを兼用するように長尺構造に一体形成して延設した構成としてもよい。いずれにしても、床面12aの下方の格納領域22に収納したバッテリー34に対して少なくともフード要素30Aを旋回、開蓋することにより、簡便にバッテリー34に対してメンテナンス作業を遂行することができるのである。
【0021】加えて、本発明に係るフード要素30Aは、その中間部に運転室24の空間容積、特に運転座席28の下方の足元領域の空間容積を拡張し得る凹所40を具備しているため、例えば、作業者が運転室24内に乗り込む際の足場を確保し得ると同時に、この凹所40は車体構造部12の横幅方向の延設されていることからその一部を利用してフォークリフト10による作業処理に必須の道具類等を格納するコンビニアンス空間として利用することも可能であり、更に、下面部38の上方に広がる足場領域が拡大されていることから、運転室24に着座してフォークリフト10の走行操縦とフォーク16等の作業手段を操作制御する作業者に開放感覚を与えることが可能となり、足場の窮屈感を一掃することができる。
【0022】次に、図2は上述したフード要素30Aの具体的な形状、構造の一例を示しており、この例では、フード要素30Aを合成樹脂材料を用いて一体成形により、製造、加工した例を示している。すなわち、同フード要素30Aは、上面部36の上面一部に運転座席28(図1参照)を載置する載台面36aを有し、かつ上面部36の運転室24内における横幅方向の左右に一対のヒンジ金具42a、42aを固着して車体構造部12の機枠との間で既述したヒンジ機構42を形成し得る単一要素として形成されているものである。なお、上面部36及び下面部38の縦方向の距離は座席高さに応じて適宜、設計製造すればよく、またその高さ寸法等の全体的な寸法条件に応じて凹所40の上下方向の長さ寸法や奥行き寸法を設定、設計すれば良いことは言うまでもない。更に、下面部38の前後方向の長さは既述のように、車体構造部12における床面12a直下に形成された格納領域22の開口を全面に渡って被蓋するか部分的に被蓋するかに応じて設定、設計すれば良いことも言うまでもない。
【0023】このように、合成樹脂材料を用いて成形加工法によりフード要素30Aの製造、加工を行う場合には、従来からの射出成形法やブロー成形法等によれば良く、フード要素30Aの量産を廉価な合成樹脂材料を用いて達成できることから、フォークリフト10の製造コストの低減にも寄与し得る利点がある。他方、図4は、フード要素30Aを金属板材料を用いて形成する例を示しているもので、特に、板金加工と溶接作業により組み立てられる構造を明瞭にすべく分解状態で示してある。
【0024】この場合には、フード要素30Aの上面部36と下面部38、これら両者を結合する背面部37を例えば鉄板材料を用いて略コの字状に曲げ加工し、これによって背面部37の前方に凹所40を確保した構造となし、更に、この曲げ加工による板金加工で形成した上下面部36、38の機械的強度を補強すべく、左右一対のリブ板44、44を側面から矢印B,Bに示す方向に溶接接続で結合して一体化させることにより、運転座席28を介して作業者が着座した場合にも十分な機械的強度を備えたフード要素30Aを形成することが可能となる。なお、リブ板44、44は好ましくは、上下面部36、38の間に嵌め込んでから嵌合部となる周縁部分を溶接法で固着すれことが荷重支承上から好ましい。
【0025】なお、この板金加工によるフード要素30Aの形成において、下面部38の長さを矢印Aで示す車体構造部12の前後長さ方向における前方に向け予め長尺に形成しておけば、足場用のトーボードを一体形状部品として得ることができる。更に、本例における上下面部36、38、背面部37を有したコの字状部材を合成樹脂材料を用いて成形加工で製造、加工し、その後に金属材料で形成したリブ板44、44を嵌合し、上面部36、背面部37、下面部38の縁部にネジ挿通孔を設け、これらのネジ挿通孔を介して止めネジを用いてリブ板44、44を固定するようにした方法でフード要素30Aを形成するようにしても良い。
【0026】なお、図4において、42a、42aは図2の場合と同様にヒンジ機構42を形成するためのヒンジ金具であり、金属板材料による板金加工法でコ字状部材を形成する際に一体に加工しておくことも可能であり、また合成樹脂材を用いた成形法でコ字状部材を形成した場合には、ヒンジ金具42a、42aを成形加工時に一体に埋め込み加工することも可能であり、また別にネジ止め等によって固定するようにしてもよい。
【0027】上述した本発明の実施形態においては、産業車両をバッテリー式フォークリフトの例に基づいて記載したが、これに限ることなく、種々の産業車両におけるフード構造に、本発明を適用することが可能であり、例えば、図1の車体構造部12における床面12aの下方領域をバッテリー格納領域として利用する場合に限ることなく、エンジンその他の種々の車載要素をかかる下方領域に格納する構成を採る場合において、メンテナンス作業の簡便性を維持しつつ、床面を境界とする上方領域の有効利用を図るフード構造として適用可能なことは理解すべきである。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、車体構造の前方外側に作業手段を取付け具備すると共に内側運転室内の床面を境界にした下方領域を車載物の格納領域とし、前記床面に対して接離可能なフードを前記運転室内の後方域に枢着してなる産業車両のフード構造において、上記フードは、上記内側運転室の床面を境界にした上方領域に運転座席の設置面をなす上面を有するとともに該上面と上下に対向した下面を前記床面への衝合面となし、かつ前記上面から下方部位に前記内側運転室の前方から後方に向けて食い込み形成された凹所を具備して構成した産業車両のフード構造としたので、産業車両における車体構造部の内側運転室の内部空間、特に運転席に着座する作業者の足元領域を拡張して産業車両運転室の手狭感を解消または緩和することが可能となると共に、車両への乗り込みを容易にするステップを上記凹所部位に確保できることも可能となる。
【0029】また、フード上面と上下に対向した下面を車体格納領域の被覆面とし、かつ該上下面の間に内側運転室の前方から後方に向かう方向に空間を拡張させる上記凹所を具備するフードとして構成し、かつ、該フードを上記車体構造の後方における外方に向けて旋回、開蓋可能とし、フードの下面を床面下方の格納領域の開口に対する被覆面として開蓋可能に設けることによって、格納領域に収納した車載物に対して清掃、点検を始めとして交換処理等のメンテナンス処理を簡便に遂行できるという効果を奏することが可能となる。そして、ひいては、車体構造部の床面上方領域の開放空間の拡大による産業車両の運転室内を従来より安楽な空間とすることにより作業能率の向上にも寄与することが可能となる。
【0030】また、上記のフードは、上面を形成する上板部と下面を形成する下板部と、該上下板部の間に凹所を形成する支持体部を有して成る単一フード要素として形成することにより、単一フード要素とすることか可能であり、故に、全般的に産業車両の製造、組み立ての容易化を図ることが可能となる。しかも、上記単一フード要素は、合成樹脂材料の射出成形またはブロー成形で形成されることも金属板材料の板金加工法と簡単な溶接作業とによって形成することも可能であることから、フード要素の製造及び組み立てコストの低減を図ることができ、ひいては産業車両の製造コストの低減に寄与することが可能となるのである。
【0031】なお、フード要素の下面を形成する下板部を運転室内で前方方向に延長した構造とし、車体構造部のトーボードとして兼用させることにより、床面下方領域に対するメンテナンス作業の簡便性を維持しつつ、産業車両の部品点数の削減を図り、車両の製造、組み立ての容易化を促進することもできる。




 

 


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