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発明の名称 産業車両用駆動装置、カウンタバランス型三輪フォークリフト及び産業車両用駆動装置の歯車軸支持構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−48491(P2001−48491A)
公開日 平成13年2月20日(2001.2.20)
出願番号 特願平11−222756
出願日 平成11年8月5日(1999.8.5)
代理人 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
【テーマコード(参考)】
3D035
3F333
【Fターム(参考)】
3D035 AA01 AA06 BA03 
3F333 AA02 CA11
発明者 伊藤 嘉晴
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 同一軸線上に配置されるとともに、それぞれで回転可能に支持される左右の入力側歯車軸対と、前記入力側歯車軸対の軸線と平行な同一軸線上に配置され、それぞれで回転可能に支持されるとともに、前記左右の入力側歯車軸対に対して直接、あるいは、同一軸線上に配置される中間歯車軸対を介して左右それぞれで歯合連結される左右の出力側歯車軸対とがハウジングに支持されている産業車両用駆動装置において、前記入力側歯車軸対、前記中間歯車軸対及び前記出力側歯車軸対の内、少なくとも1つの歯車軸対は、その各外側端部が、前記ハウジングに対してそれぞれ回転可能に支持されるとともに、その内側端部同士が、前記ハウジングに直接支持されない状態で、両内側端部間に設けられた軸受によって互いに相対回転可能に連結されている産業車両用駆動装置。
【請求項2】 前記入力側歯車軸対、及び、中間歯車軸対は、それぞれその各外側端部が、前記ハウジングに対してそれぞれ回転可能に支持されるとともに、その各内側端部同士が、ハウジングに直接支持されない状態で、該両歯車軸対間に設けられた軸受によって互いに相対回転可能に連結されている請求項1に記載の産業車両用駆動装置。
【請求項3】 前記左右の入力側歯車軸対は、前記ハウジングにケーシングが固定された左右の電動機の出力軸からなり、前記左右の出力軸は、その各外側端部が、前記ケーシングを介して前記ハウジングに対してそれぞれ回転可能に支持されている請求項1又は請求項2に記載の産業車両用駆動装置。
【請求項4】 左右前輪とキャスタ後輪とを備え、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の産業車両用駆動装置によって前記左右前輪が駆動されるカウンタバランス型三輪フォークリフト。
【請求項5】 同一軸上に配置された歯車軸対が、独立して回転可能にハウジングに支持されている産業車両用駆動装置の歯車軸支持構造において、前記歯車軸対は、その各外側端部が、前記ハウジングに対してそれぞれ回転可能に支持されるとともに、その内側端部同士が、前記ハウジングに直接支持されない状態で、両内側端部間に設けられた軸受によって互いに相対回転可能にかつ軸径方向にずれないように連結されている産業車両用駆動装置の歯車軸支持構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動式のカウンタバランス型三輪フォークリフト等の産業車両に使用される産業車両用駆動装置、同産業車両用駆動装置を備えたカウンタバランス型三輪フォークリフト、及び、産業車両用駆動装置の歯車軸支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動式のカウンタバランス型三輪フォークリフトは、駆動輪である左右前輪と、従動輪であるキャスタ後輪とを備えている。このようなフォークリフトは、左右前輪が独立して駆動されることで、左右前輪の間を回転中心として旋回することができる。左右前輪の駆動装置は、左右それぞれに設けられた各電動機の出力を左右の前輪駆動軸にそれぞれ伝達する。
【0003】ところで、フォークリフトには、狭い作業場所での移動を容易に行うことができるようにするために、車両の左右幅をできるだけ小さくすることが要求されている。車両の左右最大幅は、左右前輪の駆動装置の左右幅によってほぼ決定されるので、駆動装置の左右幅の短縮化が必要となる。
【0004】この課題を達成するため、本出願人は、特開平4−337150号公報に開示される駆動装置を提案している。図4に示すように、この駆動装置50では、左右の電動機51L,51Rが、その各出力軸52L,52Rが前側車軸に平行にかつ互いに向き合う状態で配置される。そして、両電動機51L,51Rの間に設けられたハウジング53内において、各電動機51L,51Rの出力軸52L,52Rにそれぞれ連結された左右の第1歯車軸54L,54Rが設けられ、第1歯車軸54L,54Rは、左右の車軸に動力を伝達する減速用歯車55L,55Rに歯合連結されている。そして、この駆動装置50では、左右の幅を短縮するため、一方の第1歯車軸54Rの内側軸部56を、両第1歯車軸54L,54R間に設けたハウジング53の隔壁部53aに固定した軸受57で支持するとともに、内側軸部56に形成した凹部58に内装した軸受59で他方の第1歯車軸54Lの内側軸部60を支持している。即ち、他方の第1歯車軸54Lの内側軸部60は、一方の第1歯車軸54Rの内側軸部56を介して隔壁部53aに支持される。従って、この駆動装置50は、左右の第1歯車軸54L,54Rの各内側軸部56,60をそれぞれ別の軸受でハウジングの隔壁部に支持する構造の駆動装置に比較して、ほぼ1つの軸受の厚さに相当する長さだけ左右の幅が短縮される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、産業車両は、構成部品点数の削減による部品管理作業の軽減、組み付け工数の削減、組み付け間違いの解消等が要求されている。そこで、駆動装置においても、部品点数の削減が要求されている。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、駆動装置の左右幅を小さくすることができ、しかも、構成する部品点数を削減することができる産業車両用駆動装置、及び、同産業車両用駆動装置を備えたカウンタバランス型三輪フォークリフトを提供することにある。
【0007】又、歯車軸対の軸線方向の長さを小さくすることができ、しかも、構成する部品点数を削減することができる産業車両用駆動装置の歯車軸支持構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、同一軸線上に配置されるとともに、それぞれで回転可能に支持される左右の入力側歯車軸対と、前記入力側歯車軸対の軸線と平行な同一軸線上に配置され、それぞれで回転可能に支持されるとともに、前記左右の入力側歯車軸対に対して直接、あるいは、同一軸線上に配置される中間歯車軸対を介して左右それぞれで歯合連結される左右の出力側歯車軸対とがハウジングに支持されている産業車両用駆動装置において、前記入力側歯車軸対、前記中間歯車軸対及び前記出力側歯車軸対の内、少なくとも1つの歯車軸対は、その各外側端部が、前記ハウジングに対してそれぞれ回転可能に支持されるとともに、その内側端部同士が、前記ハウジングに直接支持されない状態で、両内側端部間に設けられた軸受によって互いに相対回転可能に連結されている産業車両用駆動装置である。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記入力側歯車軸対、及び、中間歯車軸対は、それぞれその各外側端部が、前記ハウジングに対してそれぞれ回転可能に支持されるとともに、その各内側端部同士が、ハウジングに直接支持されない状態で、該両歯車軸対間に設けられた軸受によって互いに相対回転可能に連結されている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記左右の入力側歯車軸対は、前記ハウジングにケーシングが固定された左右の電動機の出力軸からなり、前記左右の出力軸は、その各外側端部が、前記ケーシングを介して前記ハウジングに対してそれぞれ回転可能に支持されている。
【0011】請求項4に記載の発明は、左右前輪と、キャスタ後輪とを備え、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の産業車両用駆動装置によって前記左右前輪が駆動されるカウンタバランス型三輪フォークリフトである。
【0012】請求項5に記載の発明は、同一軸上に配置された歯車軸対が、独立して回転可能にハウジングに支持されている産業車両用駆動装置の歯車軸支持構造において、前記歯車軸対は、その各外側端部が、前記ハウジングに対してそれぞれ回転可能に支持されるとともに、その内側端部同士が、前記ハウジングに直接支持されない状態で、両内側端部間に設けられた軸受によって互いに相対回転可能にかつ軸径方向にずれないように連結されている産業車両用駆動装置の歯車軸支持構造である。
【0013】(作用)請求項1に記載の発明によれば、入力側歯車軸対、中間歯車軸対及び出力側歯車軸対の内、少なくとも1つの歯車軸対の両内側端部は、内側端部間に設けられた軸受によって、ハウジングに対して直接支持されない状態でそれぞれが回転可能に支持される。従って、両内側端部同士が軸受によって互いに相対回転可能に支持される歯車軸対では、その両歯車間の距離がほぼ1つの軸受を設けることができる距離でよくなる。又、少なくとも両歯車間の距離が最も小さい歯車軸対の両内側端部をハウジングに対して回転可能に直接支持する軸受の1つが不要となる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、入力側歯車軸対及び中間歯車軸対の各両内側端部をハウジングに対して回転可能に直接支持する軸受の1つが不要となる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、左右の入力側歯車軸が左右の各電動機の出力軸なので、左右の各電動機から各入力側歯車軸までの伝達機構が不要となる。又、左右の入力側歯車軸の各外側端部がハウジングに対し電動機のケーシングを介して回転可能に支持されるので、各外側端部をハウジングに対して回転可能に直接支持する軸受が不要となる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、左右前輪とキャスタ後輪とを備えたカウンタバランス型三輪フォークリフトにおいて、左右前輪を駆動する駆動装置が、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の作用を備える。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、同一軸線上に配置される歯車軸対は、その各外側端部がハウジングに対してそれぞれ回転可能に支持されるとともに、その両内側端部が、両内側端部間に設けられた軸受により、ハウジングに対して直接支持されない状態でそれぞれが回転可能に支持される。従って、同一軸線上で独立して回転可能に支持される歯車軸対の、両歯車間の距離がほぼ1つの軸受を設けることができる距離でよくなり、又、歯車軸対の両内側端部をハウジングに対して回転可能に直接支持する軸受の1つと、該軸受を支持するためのハウジング側の構造が不要となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電動式のカウンタバランス型三輪フォークリフトの前輪駆動装置に具体化した一実施の形態を図1〜図3に従って説明する。
【0019】図3に示すように、産業車両としてのカウンタバランス型三輪フォークリフト10は、駆動輪である左右前輪11L,11Rと、従動輪であるキャスタ後輪12とを備えている。左右前輪11L,11Rは、前輪駆動装置13に支持されている。
【0020】前輪駆動装置13は、左右の電動機14L,14R、減速部15及び車軸部16を備えている。左右前輪11L,11Rは、車軸部16に支持されている。左右の電動機14L,14Rはケーシング14La,14Raを備え、車両の前進及び後進を行うためにそれぞれが連動する状態で正転又は逆転駆動されるとともにその回転速度が調整される。又、左右の電動機14L,14Rは、車両の旋回を行うためにそれぞれの回転方向及び回転数が独立して制御される。
【0021】図1に示すように、減速部15及び車軸部16は、左右の各電動機14L,14Rが固定された共通のハウジング17を備えている。ハウジング17は、ほぼ対称形状である左側部17L及び右側部17Rから形成されている。各側部17L,17Rは、それぞれ左右軸線方向の型抜きによって成形されている。
【0022】ハウジング17には、ケーシング14La,14Raが固定された各電動機14L,14Rの出力軸18L,18Rが、同一軸線上で先端同士が向き合う状態で、独立して回転可能に支持されている。そして、左側出力軸18Lには歯車筒19Lが嵌合固定され、右側出力軸18Rには歯車筒19Rが嵌合固定されている。各歯車筒19L,19Rには、それぞれ第1歯車20L,20Rが設けられている。本実施の形態では、出力軸18L,18R及び歯車筒19L,19Rによって、それぞれ入力側歯車軸が構成されている。
【0023】従って、左右の両出力軸18L,18Rは、その各外側端部が、各電動機14L,14Rのケーシング14La,14Raを介してハウジング17に対してそれぞれ回転可能に支持されている。又、両出力軸18L,18Rは、その内側端部同士が、ハウジング17に対して直接支持されない状態で、両内側端部間に設けられた軸受としてのラジアル軸受21によって互いに相対回転可能にかつ軸線方向にずれないように連結されている。
【0024】詳述すると、図2に示すように、左側の出力軸18Lの内側端部には、凹部22を備えた大径部23が歯車筒19Lによって形成されている。又、右側の出力軸18Rの内側端部には、凹部22内に進入する小径部19Raが歯車筒19Rに形成されている。そして、凹部22の内周面と小径部19Raの外周面との間にラジアル軸受21が介在されている。
【0025】又、図1に示すように、ハウジング17には、左右各出力軸18L,18Rと平行な同一軸線上に、車軸24L,24Rがそれぞれが回転可能に支持されている。左側車軸24Lの内側端部には、最終歯車25Lが嵌合固定され、その外側端部には、ハブ26を介して左側前輪11Lが固定されている。同様に、右側車軸24Rの内側端部には、最終歯車25Rが嵌合固定され、その外側端部には、図示しないハブを介して右側前輪11Rが固定されている。本実施の形態では、車軸24L,24R及び最終歯車25L,25Rによって、それぞれ出力側歯車軸が構成されている。
【0026】左右の各車軸24L,24Rの最終歯車25L,25Rには、左右それぞれで、第1中間歯車軸対27L,27R、及び、第2中間歯車軸対28L,28Rを介して各出力軸18L,18Rの第1歯車20L,20Rが歯合連結されている。言い換えると、左側の車軸24Lには、左側の第1中間歯車軸27L及び第2中間歯車軸28Lを介して左側の出力軸18Lの第1歯車20Lが歯合連結され、右側の車軸24Rには、左側の第1中間歯車軸27R及び第2中間歯車軸28Rを介して左側の出力軸18Rの第1歯車20Rが歯合連結されている。本実施の形態では、第1中間歯車軸対27L,27R、及び、第2中間歯車軸対28L,28Rがそれぞれ中間歯車軸である。
【0027】左右の第1中間歯車軸対27L,27R及び第2中間歯車軸対28L,28Rは、それぞれその外側端部がハウジング17に対してそれぞれで回転可能に支持されるとともに、その内側端部同士が、ハウジング17に対して直接支持されない状態で、第1中間歯車軸対27L,27R、第2中間歯車軸対28L,28Rに設けられた軸受によって互いに相対回転可能にかつ軸径方向にずれないように連結されている。
【0028】詳述すると、図2に示すように、左右の各第1中間歯車軸27L,27Rは、それぞれ第1歯車20L,20Rに歯合する第1大歯車29L,29Rと、この第1大歯車29L,29Rと一体に回転する第1小歯車30L,30Rとを備えている。左側の第1中間歯車軸27Lは、第1大歯車29Lの外側に突出する外側軸部31が、ラジアル軸受32を介してハウジング17に支持されている。右側の第1中間歯車軸27Rは、第1大歯車29Rの外側に突出する外側軸部33が、ラジアル軸受34を介してハウジング17に支持されている。又、左側の第1中間歯車軸27Lには、第1小歯車30Lの内側に凹部35が設けられている。一方、右側の第1中間歯車軸27Rには、第1小歯車30Rの内側に、凹部35に進入する内側軸部36が設けられている。そして、凹部35の内周面と、内側軸部36の外周面との間には、軸受としてのラジアル軸受37が介在されている。
【0029】又、左右の第2中間歯車軸28L,28Rは、左右それぞれに第1小歯車30L,30Rに歯合する第2大歯車38L,38Rと、この第2大歯車38L,38Rと一体に回転するとともに左右それぞれで最終歯車25L,25Rに歯合する第2小歯車39L,39Rとを備えている。左側の第2中間歯車軸28Lは、第2小歯車39Lの外側に突出する外側軸部40が、ラジアル軸受41を介してハウジング17に支持されている。右側の第2中間歯車軸28Rは、第2小歯車39Rの外側に突出する外側軸部42が、ラジアル軸受43を介してハウジング17に支持されている。又、左側の第2中間歯車軸28Lには、第2大歯車38Lの内側に凹部44が設けられている。一方、右側の第2中間歯車軸28Rには、第2大歯車38Rの内側に、凹部44に進入する内側軸部45が設けられている。そして、凹部44の内周面と、内側軸部45の外周面との間には、軸受としてのラジアル軸受46が介在されている。
【0030】以上詳述した本実施の形態の駆動装置によれば、以下に記載する各作用・効果がある。
(1) 左右の出力軸対18L,18Rは、その各外側端部がハウジング17に対してそれぞれで回転可能に支持されるとともに、その内側端部同士が、ハウジング17に直接支持されない状態で、両出力軸対18L,18R間に設けられた軸受21によって互いに相対回動可能にかつ軸径方向にずれないように連結されることで、ハウジング17に対してそれぞれが回転可能に支持される。同様に、第1中間歯車軸対27L,27R、及び、第2中間歯車軸対28L,28Rは、それぞれ両内側端部間に設けられた軸受37,46により、ハウジング17に対してそれぞれで回転可能に支持される。
【0031】従って、歯車軸対の各内側端部を別々の軸受でハウジング17に対して直接支持する場合に比較して、出力軸対18L,18R及び各中間歯車軸対27L,27R、28L,28Rの左右最大幅が小さくなる。又、各歯車軸対18L,18R、27L,27R、28L,28Rの両内側端部をハウジング17に対して直接支持しないので、直接支持するための軸受が不要となる。その結果、前輪駆動装置13の左右最大幅を小さくすることができ、しかも、出力軸対18L,18R、及び、各歯車軸対27L,27R、28L,28Rの軸受を1つずつ減らすことができる。
【0032】(2) 左右の入力側歯車軸を、ハウジング17にケーシング14La,14Raを固定した左右の電動機14L,14Rの出力軸18L,18Rとし、各出力軸18L,18Rの外側端部をケーシングを介してハウジング17に対してそれぞれ回転可能に支持した。従って、左右の電動機14L,14Rから各入力側歯車軸までの伝達機構が不要となるとともに、各出力軸18L,18Rの外側端部をハウジング17に対して回転可能に支持する軸受が不要となる。このため、各電動機14L,14Rを含めた駆動装置の構成を簡素化するとともに、入力側歯車対の軸受を減らすことができる。
【0033】(3) 出力軸対18L,18R、及び、各歯車軸対27L,27R、28L,28Rの両内側端部を、ハウジング17に対して直接支持しないので、従来技術の駆動装置50のように、第1歯車軸54L,54Rの両内側端部をハウジング53に対して直接支持するための軸受57を支持するための隔壁部53aをハウジング53の軸線方向における中央部に設ける必要がない。
【0034】従って、ハウジング17を、軸線方向に分割されるとともに、それぞれが左右軸線方向の型抜きによって成形可能な2つの部分、即ち、左側部17L及び右側部17Rによって構成することができる。これに対し、従来技術の駆動装置50のハウジング53では、隔壁部53aを設けるために、ハウジング53を左右及び上下で4つの部分で構成する必要がある。このため、前輪駆動装置13の部品点数及び組み立て工数を少なくすることができる。
【0035】(4) 左右前輪11L,11Rと、キャスタ後輪12とを備えたカウンタバランス型三輪フォークリフト10の前輪駆動装置13に実施したので、車両幅を小さくすることができ、しかも、部品点数及び組み立て工数を減らすことができる。
【0036】(5) 出力軸対18L,18R、各歯車軸対27L,27R、28L,28Rの両内側端部間に設ける軸受21,37,46をラジアルころがり軸受としたので、体格が小さい軸受であっても軸径方向の十分な大きさの最大許容荷重を得ることができる。このため、体格に比較して軸径方向の最大許容荷重が相対的に小さくなる滑り軸受あるいはスラスト軸受を使用する場合に比較して、前輪駆動装置13の一層の小型化を図ることができる。
【0037】(6) 出力軸対18L,18R、各歯車軸対27L,27R、28L,28Rの各歯車を平歯車としたので、各両内側端部間に設けるラジアル軸受21,37,46にスラスト荷重が加わらないようにすることができる。このため、スラスト方向の最大許容荷重ができるだけ小さく体積が小さい軸受を使用することができ、駆動装置13の一層の小形化、軽量化を図ることができる。
【0038】以下、本発明を具体化した上記実施の形態以外の実施の形態を別例として列挙する。
○ 上記実施の形態では、ハウジング17に支持される出力軸対18L,18R、第1中間歯車軸対27L,27R、及び、第2中間歯車軸対28L,28Rの内、両歯車30L,30R、38L,38R間の距離が最も小さい歯車軸対である第1中間歯車軸対27L,27R、及び、第2中間歯車軸対28L,28Rの各内側端部同士のみを、それぞれの両内側端部間に介在した軸受37,46によりハウジング17に直接支持されない状態で互いに相対回転可能に連結してもよい。
【0039】このような構成であっても、各中間歯車軸対27L,27R、28L,28Rの両内側端部を、別々の軸受でハウジングに対して直接支持する場合に比較して、各中間歯車軸対27L,27R、28L,28Rの左右幅を小さくすることができ、又、各中間歯車軸対27L,27R、28L,28Rの軸受を減らすことができる。
【0040】○ 出力軸対18L,18R、各歯車軸対27L,27R、28L,28R間に設ける軸受21,37,46は、両内側端部を互いに相対回転可能にかつ軸径方向にずれないように連結することができるものであればよく、ラジアル軸受に限らない。その他、例えば、ラジアル及びスラスト荷重を支えることができるテーパ軸受や、ブッシュ軸受、含油軸受等のジャーナル軸受であってもよい。
【0041】○ 出力軸対18L,18R、各歯車軸対27L,27R、28L,28R間に設ける軸受21,37,46は、両内側端部を互いに相対回転可能にかつ軸径方向にずれないように連結することができるものであればよく、既製品のラジアル軸受に限らない。その他、両内側端部の一方にアウタレースを形成するとともに、他方にインナレースを形成することで成立させたころがり軸受や、あるいは、両内側端部間にブッシュ又は含油軸受を介在させることで成立させたジャーナル軸受であってもよい。この場合には、部品点数を一層少なくすることができる。
【0042】○ 出力軸対18L,18R、各歯車軸対27L,27R、28L,28Rの各歯車20L,20R、29L,29R、30L,30R、38L,38R、39L,39Rは、歯合する両歯車の各軸線が平行に配置される歯車であればよく、平歯車に限らず、その他例えば、ハスバ歯車(あるいは斜向歯車)、ヤマバ歯車等であってもよい。
【0043】○ 左右の入力側歯車軸対は、電動機14L,14Rの出力軸18L,18R対に限らず、ハウジングに単独で支持され、ケーシングが固定されない状態で設けられた左右の電動機からの駆動力が左右それぞれに設けられた伝達機構を介して伝達される入力側歯車軸対であってもよい。即ち、この場合、左右の入力側歯車軸の外側端部は、ハウジングに対して軸受を介して直接支持する。この構成であっても、駆動装置の左右幅を小さくするとともに、各歯車軸対の軸受を減らすことができる。
【0044】○ 左右の入力側歯車軸対が、2つの中間歯車軸対を介して出力側歯車軸対に歯合連結された駆動装置に限らず、1つ又は3つ以上の中間歯車対を介して歯合連結された駆動装置、あるいは、入力側歯車軸対が中間歯車対を介さずに出力側歯車軸に対して直接に歯合連結される駆動装置に実施してよい。この構成であっても、駆動装置の左右幅を小さくすることができ、しかも、歯車軸対の軸受を減らすことができる。
【0045】○ 駆動装置を搭載する産業車両は、左右の駆動輪が独立して駆動される駆動形式のものであればよく、前輪駆動装置13によって左右前輪12を駆動するカウンタバランス型三輪フォークリフト10に限らない。その他、例えば、左右に無限軌道を備え、駆動装置によって左右の無限軌道を独立して駆動することにより直進走行、旋回走行等を行うようにした、運搬用、牽引等の産業車両に実施してもよい。この場合にも、駆動装置の左右幅を小さくすることができ、部品点数及び組み立て工数を少なくすることができる。
【0046】以下、特許請求の範囲に記載した各発明の外に前述した各実施の形態及び各別例から把握される技術的思想をその効果とともに記載する。
(1) 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記軸受はラジアルころがり軸受である。このような構成によれば、すべり軸受あるいはスラスト軸受を使用する場合に比較して体格が小さい軸受を使用することができ、駆動装置あるいは車両の一層の小形化を図ることができる。
【0047】(2) 請求項1〜請求項4に記載の発明において、前記各歯車は平歯車である。このような構成によれば、前記軸受にスラスト荷重が加わらないようにしてスラスト荷重に対する許容荷重ができるだけ小さく体積が小さい軸受を使用することができ、駆動装置あるいは車両の一層の小形化、軽量化を図ることができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1〜請求項4に記載の発明によれば、駆動装置の左右幅を小さくすることができ、しかも、少なくとも1つ以上の歯車軸対の軸受を削減することができる。産業車両においては、車両の左右幅が駆動装置の左右最大幅で規制されている車両の左右幅を小さくすることができる。
【0049】請求項2〜請求項4に記載の発明によれば、全ての歯車軸対の軸受を1つずつ減らすことができる。請求項3又は請求項4に記載の発明によれば、電動機を含めた駆動装置の構成を簡素化するとともに、入力側歯車軸対の軸受を減らすことができる。
【0050】請求項5に記載の発明によれば、同一軸線上に配置される歯車軸対の軸線方向の長さを小さくすることができ、しかも、軸受を減らすことができる。




 

 


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